JP2795613B2 - 移動体の位置及び姿勢の測定方法 - Google Patents
移動体の位置及び姿勢の測定方法Info
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Description
測定方法に係り、特に7台以上の追尾式レーザ干渉計を
使用して空間内を移動する移動体を追尾しながらその移
動体の3次元位置及び姿勢を測定する移動体の位置及び
姿勢の測定方法に関する。
体に配設された1つの逆反射体(ターゲット)に常時向
け、各追尾式レーザ干渉計によって多数点における距離
変位を測定することにより、非線形の最小自乗法でター
ゲットの位置を測定する測定方法がある。しかしなが
ら、この方法では、ターゲットの3次元座標しか測定す
ることができず、例えばロボットのアーム先端等の姿勢
(空間内の方位)を測定することができない。
望遠鏡を備えたものがある。即ち、望遠鏡が常に定点を
見るように望遠鏡を制御し、その時の望遠鏡の角度を検
出することによりアーム先端等の姿勢を測定するように
している。
ようにしてアーム先端等の姿勢を測定する場合には、望
遠鏡及びその駆動機構をアーム先端等に持たせなければ
ならず、アーム先端の構造が複雑化するとともに大型化
するという問題がある。また、4台の追尾式レーザ干渉
計を用いて測定される位置の精度に比べて、同等の精度
で姿勢を測定することができないという問題がある。
もので、位置及び姿勢が変化する移動体側には逆反射体
のみを取り付け、その移動体を追尾しながら位置及び姿
勢を高精度で測定することができる移動体の位置及び姿
勢の測定方法を提供することを目的とする。
するために、それぞれ同一直線上にない第1、第2及び
第3の逆反射体を3次元位置及び姿勢が変化する移動体
に固定し、前記第1、第2及び第3の逆反射体のうちの
いずれかを追尾し、その追尾している逆反射体の変位を
測定する少なくとも7台の追尾式レーザ干渉計をそれぞ
れ所定位置に固定し、各追尾式レーザ干渉計をいずれか
1つの逆反射体に向け、前記移動体を移動させながら各
追尾式レーザ干渉計によってそれぞれ測定される変位に
基づいて所定の座標系における各追尾式レーザ干渉計の
位置を算出し、ある時刻tn における前記第1の逆反射
体の前記座標系における位置と、時刻tn から時刻t
n+1までの間における前記第1の逆反射体を追尾する少
なくとも3台の追尾式レーザ干渉計によってそれぞれ測
定される3つ以上の変位とに基づいて時刻tn+1 におけ
る第1の逆反射体の位置を算出し、前記時刻tn におけ
る前記第2の逆反射体の前記座標系における位置と、時
刻tn から時刻tn+1 までの間における前記第2の逆反
射体を追尾する少なくとも2台の追尾式レーザ干渉計に
よってそれぞれ測定される2つ以上の変位及び前記時刻
tn+1 における前記第1の逆反射体の位置からの第2の
逆反射体の距離のうちの3つ以上の情報に基づいて時刻
tn+1 における第2の逆反射体の位置を算出し、前記時
刻tn における前記第3の逆反射体の前記座標系におけ
る位置と、時刻tn から時刻tn+1 までの間における前
記第2の逆反射体を追尾する少なくとも1台の追尾式レ
ーザ干渉計によって測定される1つ以上の変位、前記時
刻tn+1 における前記第1の逆反射体の位置からの第3
の逆反射体の距離及び前記時刻tn+1 における前記第2
の逆反射体の位置からの第3の逆反射体の距離のうちの
3つ以上の情報に基づいて時刻tn+1 における第3の逆
反射体の位置を算出し、上記のようにして算出される前
記第1、第2及び第3の逆反射体の位置から任意の時刻
における移動体の位置及び姿勢を測定することを特徴と
している。
1、第2及び第3の逆反射体を3次元位置及び姿勢が変
化する移動体に固定し、一方、これらの逆反射体を追尾
し、その追尾している逆反射体の変位を測定する少なく
とも7台の追尾式レーザ干渉計をそれぞれ所定位置に固
定する。次に、各追尾式レーザ干渉計をいずれか1つの
逆反射体に向け、移動体を移動させながら各追尾式レー
ザ干渉計によってそれぞれ測定される変位に基づいて所
定の座標系における各追尾式レーザ干渉計の位置を算出
する。そして、ある時刻tn における第1の逆反射体の
前記座標系における位置と、時刻tn から時刻tn+1 ま
での間における第1の逆反射体を追尾する少なくとも3
台の追尾式レーザ干渉計によってそれぞれ測定される3
つ以上の変位とに基づいて時刻tn+1 における第1の逆
反射体の位置を算出し、また、時刻tn における第2の
逆反射体の前記座標系における位置と、時刻tn から時
刻tn+1 までの間における第2の逆反射体を追尾する少
なくとも2台の追尾式レーザ干渉計によってそれぞれ測
定される2つ以上の変位及び時刻tn+1 における第1の
逆反射体の位置からの第2の逆反射体の距離のうちの3
つ以上の情報に基づいて時刻tn+1 における第2の逆反
射体の位置を算出し、更に、時刻tn における第3の逆
反射体の前記座標系における位置と、時刻tn から時刻
tn+1 までの間における第2の逆反射体を追尾する少な
くとも1台の追尾式レーザ干渉計によって測定される1
つ以上の変位、時刻tn+1 における第1の逆反射体の位
置からの第3の逆反射体の距離及び時刻tn+1 における
第2の逆反射体の位置からの第3の逆反射体の距離のう
ちの3つ以上の情報に基づいて時刻tn+1 における第3
の逆反射体の位置を算出し、上記のようにして算出され
る第1、第2及び第3の逆反射体の位置から任意の時刻
における移動体の位置及び姿勢を測定することを特徴と
している。
位置及び姿勢の測定方法の好ましい実施例を詳述する。
まず、本発明に係る移動体の位置及び姿勢の測定方法に
適用する追尾式レーザ干渉計の一例について説明する。
図4は追尾式レーザ干渉計を示す斜視図である。同図に
示すように、この追尾式レーザ干渉計は、主として固定
台100に配設された光源部102、検光部104及び
キャッツアイ106と、回転部108と、空間を移動す
る移動体(図示せず)に配設されるキャッツアイ110
と、4分割のフォトダイオード112、モータMX , M
Y 及び制御装置114からなる追尾制御部とから構成さ
れている。
に設けられた軸受け122、124を介してX軸の回り
に回動自在に支持され、支持枠120は、固定台100
との間に設けられた軸受け126を介してY軸の回りに
回動自在に支持されている。従って、回転部108は固
定台100に対してX軸及びY軸の回りにそれぞれ回動
自在に支持される。
ード112からの出力信号(この信号の詳細については
後述する)に基づいて、レーザビームが測定光用のキャ
ッツアイ110に入射するように回転部108を回動さ
せるモータMX 及び支持枠120を回動させるモータM
Y を駆動制御する。光源部102と検光部104とはユ
ニット化されており、光源部102は図示しないレーザ
光源から光ファイバ123を介してレーザビームが加え
られており、このレーザビームを平行光にして出射す
る。検光部104は後述する干渉光を光電変換したの
ち、信号ケーブル125を介して図示しない信号処理部
に出力する。
ビームは45度傾いた偏光面を持つ直線偏光であり、こ
れは同一位相の垂直偏光成分と水平偏光成分に分けて考
えることができる。この2つの直線偏光はプリズム13
0を介して無偏光ビームスプリッタ132に入射する。
無偏光ビームスプリッタ132で分割されたレーザビー
ムは、1/4波長板134を通過することにより右回り
の円偏光と左回りの円偏光に変換され、この2つの円偏
光のレーザビームはプリズム136、支持枠120の中
空軸138、支持枠120に固定されたプリズム14
0、142、144を介してX軸と同軸上の回転部10
8の中空軸146に入射される。この中空軸146の入
射端には1/4波長板148が設けられており、前記2
つの円偏光のレーザビームはこの1/4波長板148を
通過することにより再び進行方向に垂直な面内で互いに
直角方向に振動する2つの直線偏光に変換される。
は、回転部108の中空軸146を介して回転部108
の同一平面上に設けられた光学系に入射される。即ち、
レーザビームはX軸上に設けられたプリズム150によ
ってX軸と直交する方向に折り曲げられ、その後、プリ
ズム152を介して偏光ビームスプリッタ154に入射
される。2つの直線偏光のレーザビームは、偏光ビーム
スプリッタ154によって進行方向に垂直な面内で互い
に直角方向に振動する2つの直線偏光に分割され、偏光
ビームスプリッタ154によって反射される一方の直線
偏光は、レンズ群156によって細いビームにされたの
ちキャッツアイ106に入射する。
真球で、その半球面に反射鏡が形成されて成り、その球
心がX軸とY軸との交点位置にくるように固定台100
に配設されている。このキャッツアイ106は、所定の
入射範囲で入射するレーザビームを入射方向と同方向に
反射することができる。尚、レンズ群156によってレ
ーザビームを収束させるようにすれば、キャッツアイ1
06の屈折率を2よりも小さくすることができる。
反射光は、参照光としてその入射光路と逆方向に戻され
る。一方、偏光ビームスプリッタ154を透過する他方
の直線偏光は、プリズム158、160、162、及び
1/4波長板164を介して移動体に配設されるキャッ
ツアイ110に出射され、キャッツアイ110によって
反射した反射光は、測定光としてその入射光路と逆方向
に戻される。
を取り出すためのもので、直線偏光のレーザビームの偏
光面を僅かに回転する。その結果、キャッツアイ110
からの反射光は、その一部が偏光ビームスプリッタ15
4によって反射され、干渉フィルタ166を介して4分
割のフォトダイオード112に投影される。尚、レーザ
ビームがキャッツアイ110の球心に向かって入射して
いる場合には、その反射光はフォトダイオード112の
受光面の中心に入射するようになっている。
ムがキャッツアイ110の球心からずれてキャッツアイ
110に入射すると、その反射光はそのずれ方向及びず
れ量に応じてフォトダイオード112の受光面の中心か
らずれて入射することになる。4分割のフォトダイオー
ド112は、その受光面が上下左右に4分割されてお
り、各分割面に入射するレーザビームの光量に応じた4
つの電気信号を制御装置114に出力する。制御装置1
14は、入力する4つの電気信号のうち、上下の分割面
に対応する電気信号のレベルが一致するようにモータM
X を駆動するとともに、左右の分割面に対応する電気信
号のレベルが一致するようにモータMY を駆動する。こ
れにより回転部108は、X軸及びY軸の回りに回動制
御され、その結果、レーザビームは常時キャッツアイ1
10に入射するようにその出射方向が制御される。
て重ね合わされた参照光と測定光は、プリズム152、
150、1/4波長板148、プリズム144、14
2、140136、及び1/4波長板134を介して無
偏光ビームスプリッタ132に入射し、無偏光ビームス
プリッタ134を透過する参照光と測定光は、検光部1
04に入射する。
する2つの直線偏光である上記参照光と測定光を適切な
手段で干渉させることにより干渉縞を発生させ、その干
渉縞を光電変換して信号ケーブル125を介して図示し
ない信号処理部に出力する。信号処理部では、周知のよ
うに干渉縞を示す電気信号に基づいて干渉縞の数及び位
相を求めることにより、移動体の変位を検出する。
リンジカウント方式の干渉計に限らず、例えばヘテロダ
イン方式の干渉計を使用するようにしてもよい。次に、
本発明に係る移動体の位置及び姿勢の測定方法について
説明する。図1に示すように、L字バー10に3つのキ
ャッツアツ(ターゲット)T1 ,T2 , T3 を固定し、
更にターゲットT1 とT2 の延長上にガイドレス3次元
のプローブ12が取り付ける。上記ターゲットT1 , T
2 , T3 及びプローブ12が取り付けられたL字バー1
0を、ロボット、工作機械、測定機等の最終運動軸の先
端14(即ち、測定対象である移動体)に固定する。
尚、上記最終運動軸の先端14は、3次元位置(x,
y,z)及び姿勢(ローリング、ピッチング、ヨーイン
グ)に関して6自由度を有するものとする。
下、単にステーションという)S11〜S34をそれぞれ所
定の位置に配設する。12台のステーションS11〜S34
は、それぞれ追尾しているターゲットの変位を示す変位
データを演算処理部16に出力し、演算処理部16では
入力する変位データを処理することにより移動体の位置
及び姿勢、或いはプローブ12の先端の座標を測定す
る。
ながら移動体の位置及び姿勢の測定方法の一実施例につ
いて説明する。先ず、12台のステーションS11〜S34
をそれぞれターゲットT1 に向ける(ステップ20
0)。尚、12台のステーションS11〜S34を向けるタ
ーゲットはターゲットT1 に限らず、ターゲットT2 又
はT3 でもよいが、1つのターゲットに向ける必要があ
る。続いて、最終運動軸の先端14(即ち、ターゲット
T1〜T3 )を移動させるとともに、各ステーションS
11〜S34から移動中における多数点間の変位データを入
力する(ステップ202)。ターゲットT1 〜T3 は連
続的に移動させてもよいし、変位測定毎に停止させるよ
うにしてもよい。
ションS11〜S34からの多数点間の変位データを使って
演算処理し、未知数(12台のステーションS11〜S34
の位置及びターゲットT1 の位置(初期位置)を求める
(ステップ204)。尚、上記各位置は、例えばステー
ションS11を基準位置(0,0,0)として、それぞれ
同一座標系における座標位置として求める。
ンS11〜S14をターゲットT1 に向けたままの状態で、
図1の一点鎖線に示すようにステーションS21〜S24を
ターゲットT2 に向け、図1の二点鎖線に示すようにス
テーションS31〜S34をターゲットT3 に向け(ステッ
プ206)、続いて、ターゲットT1 〜T3 を移動させ
るとともに、各ステーションS11〜S34から移動中にお
ける多数点間の変位データを入力する(ステップ20
8)。
04で求めたターゲットT1 の初期位置とステップ20
8で入力したステーションS11〜S14からの変位データ
に基づいてターゲットT1 の位置を逐次算出する。尚、
ターゲットT1 の初期位置が求められているため、ステ
ーションS11〜S14からの4つの変位データのうちの少
なくとも3つの変位データがあれば、ターゲットT1 の
位置を求めることができるが、4つの変位データを使用
すれば、冗長性を持たせることができ、或いは1つのス
テーションとターゲットT1 との間の光路に障害物があ
っても測定を行うことができる。また、上記のようにし
てターゲットT1 の位置を逐次算出しながら、ステップ
208で入力したステーションS21〜S24からの多数点
間の変位データを使って演算処理し、ターゲットT2 の
位置(初期位置)を求め、同様にしてステップ208で
入力したステーションS31〜S34からの多数点間の変位
データを使って演算処理し、ターゲットT3 の位置(初
期位置)を求める。
勢を逐次測定する。即ち、上記ステップ210の処理が
行われた段階では、ある時刻tn における3つのターゲ
ットの位置T1 (x1,y1,z1 ), T2 (x2,y
2,z2 ), T3 (x3,y3,z3 )が求められている。従
って、その後、ターゲットT1 〜T3 を移動させらなが
ら各ターゲットに向けられている4つのステーションか
ら変位データを取り込むことにより、3つのターゲット
T1 〜T3 の位置を逐次算出することができる。即ち、
時刻tn におけるターゲットT1 の位置と、時刻tn か
ら時刻tn+1 において測定されるステーションS11〜S
14からの少なくとも3つの変位データに基づいて時刻t
n+1 におけるターゲットT1 の位置を算出することがで
きる。同様にして、時刻tn におけるターゲットT2 の
位置と、時刻tn から時刻tn+1 において測定されるス
テーションS21〜S24からの少なくとも3つの変位デー
タに基づいて時刻tn+1 におけるターゲットT2 の位置
を算出することができ、時刻tnにおけるターゲットT
3 の位置と、時刻tn から時刻tn+1 において測定され
るステーションS31〜S34からの少なくとも3つの変位
データに基づいて時刻tn+ 1 におけるターゲットT3 の
位置を算出することができる。
3 の位置が測定されれば、L字バー10或いはL字バー
10に一定の関係で固定されているプローブ12の姿勢
を求めることができ、例えばプローブ12が測定物に接
触したときの上記3つのターゲットT1 〜T3 の位置か
ら測定物の接触点の座標を求めることができる。また、
ロボット等の最終運動軸に設けられたアーム先端の3次
元位置(x,y,z)及び姿勢(ローリング、ピッチン
グ、ヨーイング)を求めることができ、これによりロボ
ット等が指令通りの移動しているか否かの性能試験等を
行うことができる。
ーゲットT1 の初期位置を算出するようにしたが、これ
に限らず、ステップ210でターゲットT2,ターゲット
T3と同様にしてターゲットT1 の初期位置を求めるよ
うにしてもよい。次に、図3に示すフローチャートを参
照しながら移動体の位置及び姿勢の測定方法の他の実施
例について説明する。尚、この実施例では、9台のステ
ーションS11〜S14, S21〜S23, S31, 及びS32を使
用するようにしている。
21〜S23, S31, S32をそれぞれターゲットT1 に向け
(ステップ300)、ターゲットT1 〜T3 を移動させ
るとともに、各ステーションから移動中における多数点
間の変位データを入力する(ステップ302)。続い
て、ステップ302で入力した各ステーションからの多
数点間の変位データを使って演算処理し、9台のステー
ションの位置及びターゲットT1 の位置(初期位置)を
求める(ステップ304)。
14をターゲットT2 に向け(ステップ306)、残りの
ステーションはターゲットT1 に向けたままの状態でタ
ーゲットT1 〜T3 を移動させるとともに、各ステーシ
ョンから移動中における多数点間の変位データを入力す
る(ステップ308)。そして、ステップ310では、
ステップ304で求めたターゲットT1 の初期位置とス
テップ308で入力した少なくともステーションS11〜
S13からの変位データに基づいてターゲットT 1 の位置
を逐次算出するとともに、4つのステーションS21〜S
23, S14からの多数点間の変位データを使って演算処理
し、ターゲットT2 の位置(初期位置)を求め、更に、
このようにして求めたターゲットT1 とT2 との位置か
らターゲットT1,T2 間の距離L1 (図1参照)を算出
する。
23, S14をターゲットT2 に向け(ステップ312)、
残りのステーションS11〜S13はターゲットT1 に向
け、ステーションS21, S22はターゲットT2 に向けた
ままの状態でターゲットT1 〜T3 を移動させるととも
に、各ステーションから移動中における多数点間の変位
データを入力する(ステップ314)。
ョンS11〜S13からの変位データに基づいてターゲット
T1 の位置を算出する。一方、ターゲットT2 の位置
は、上記のようにして算出されるターゲットT1 の位置
から距離L1 の所にある。従って、ターゲットT2 の位
置は、ターゲットT1 の位置と距離L1 、及び2つのス
テーションS21, S22からの変位データに基づいて算出
する。更に、4つのステーションS21〜S23, S14から
の多数点間の変位データを使って演算処理し、ターゲッ
トT3 の位置(初期位置)を求める。更にまた、このよ
うにして求めた3つのターゲットT1 〜T3 の位置から
ターゲットT2,T3 間の距離L2 及びターゲットT1,T
3 間の距離L3 を算出する(図1参照)。
に向け、ステーションS23をターゲットT2 に向ける
(ステップ318)。従って、4つのステーションS11
〜14はターゲットT1 に向けられ、3つのステーション
S21〜S23はターゲットT2 に向けられ、2つのステー
ションS31, T32はターゲットT3 に向けられる。ステ
ップ320では、移動体の位置及び姿勢を逐次測定す
る。即ち、上記ステ上記ステップ316の処理が行われ
た段階では、ある時刻tn における3つのターゲットの
位置T1 (x1,y1,z1 ), T2 (x2,y2,z2 ), T
3 (x3,y 3,z3 )が求められている。従って、その
後、ターゲットT1 〜T3 を移動させらながら、上記の
ように各ターゲットに向けられている9つのステーショ
ンから変位データを取り込むことにより、3つのターゲ
ットT1 〜T3 の位置を逐次算出することができる。
既知の位置と、4つのステーションS11〜14からの少な
くとも3つの変位データに基づいて算出され、ターゲッ
トT 2 の位置は、変位前の既知の位置と、3つのステー
ションS21〜S23からの3つの変位データ、及びターゲ
ットT1 の位置と距離L1 のうちの少なくとも3つの情
報に基づいて算出され、ターゲットT3 の位置は、変位
前の既知の位置と、2つのステーションS31,S32から
の2つの変位データ、ターゲットT2 の位置と距離
L2 、及びターゲットT1 の位置と距離L3 のうちの少
なくとも3つの情報に基づいて算出される。尚、各ター
ゲットの位置算出に際し、それぞれ位置算出に必要な情
報よりも1つ多くの情報を有するため、この情報を冗長
性を持たせるために使用することができる。また、ある
時刻における3つのターゲットT1 〜T3 の位置を算出
したのち、9台のステーションを各ターゲットに3つず
つ振り分けるようにしてもよい。
T3 の位置が測定されれば、前述したように移動体の位
置及び姿勢を測定することができる。次に、本発明に係
る移動体の位置及び姿勢の測定方法を実施するために必
要な最小のステーション数は、ステーションS11〜S
14, S21,S22, 及びS31の7台とすることができる。
ように各ターゲット間の3つの距離を利用する。各ター
ゲット間の3つの距離L1 ,L2 ,L3 は、予め測定し
ておいてもよいし、或いは以下のよういして測定するこ
とができる。即ち、7台のステーションがあれば、ある
ターゲットに3台のステーションを向け、他の1つのタ
ーゲットに4台のステーションを向けることにより、あ
るターゲットの位置を逐次算出するとともに、他のター
ゲットに向けられている4つのステーションからの多数
点間の変位データを使って演算処理することにより、他
のターゲットの位置(初期位置)を求めることができ
る。このようにして、同一時刻における2つのターゲッ
トの位置を算出することにより、各ターゲット間の距離
を求めることができる。
の位置を求める場合には、上記のようにして行うことが
できるが、同一時刻における3つのターゲットの位置を
求める場合には、各ターゲット間の3つの距離を有効に
使用する。今、ターゲットT1 及びT2 の位置が既知の
状態とすると、ターゲットT1 に3つのステーションS
11〜S13を向け、ターゲットT2 に2つのステーション
S 21,S22を向け、ターゲットT3 に2つのステーショ
ンS14, S31を向ける。そして、ターゲットT1 〜T3
を移動させるとともに、各ステーションから移動中にお
ける多数点間の変位データを入力する。ターゲットT1
の位置は、3つのステーションS11〜S13からの変位デ
ータに基づいて算出でき、ターゲットT2 の位置は、2
つのステーションS21,S22からの変位データと、上記
のようにして算出されるターゲットT1 の位置及び距離
L1 から算出できる。
は、2つのステーションS14, S31からの変位データ
と、上記のようにして算出されるターゲットT2 の位置
及び距離L2 、ターゲットT1 の位置及び距離L3 の4
つの多数点間の情報を使って演算処理することにより求
めることができる。このようにして同一時刻における3
つのターゲットT1 〜T3 の位置が求められると、7台
のステーションからの7つの変位データと、3つの距離
L1 〜L3 の合計10個のデータがあるため、3つのタ
ーゲットT1 〜T3 を追尾しながら各ターゲットの位置
を求める場合には、1つ余る。この場合には、最も測定
精度に影響があるターゲット、例えばターゲットT1 に
4台のステーションS11〜S14を向け、ターゲットT1
の位置測定に冗長性を持たせるのが好ましい。
の位置及び姿勢の測定方法によれば、移動体側には同一
直線上にない3つの逆反射体を持たせるだけでよく、移
動体を追尾しながらその移動体の位置及び姿勢を高精度
に測定することができる。
定方法を説明するために用いた全体の概略構成図であ
る。
するために用いたフローチャートである。
明するために用いたフローチャートである。
一例を説明するために用いた斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 それぞれ同一直線上にない第1、第2及
び第3の逆反射体を3次元位置及び姿勢が変化する移動
体に固定し、 前記第1、第2及び第3の逆反射体のうちのいずれかを
追尾し、その追尾している逆反射体の変位を測定する少
なくとも7台の追尾式レーザ干渉計をそれぞれ所定位置
に固定し、 各追尾式レーザ干渉計をいずれか1つの逆反射体に向
け、前記移動体を移動させながら各追尾式レーザ干渉計
によってそれぞれ測定される変位に基づいて所定の座標
系における各追尾式レーザ干渉計の位置を算出し、 ある時刻tn における前記第1の逆反射体の前記座標系
における位置と、時刻tn から時刻tn+1 までの間にお
ける前記第1の逆反射体を追尾する少なくとも3台の追
尾式レーザ干渉計によってそれぞれ測定される3つ以上
の変位とに基づいて時刻tn+1 における第1の逆反射体
の位置を算出し、 前記時刻tn における前記第2の逆反射体の前記座標系
における位置と、時刻tn から時刻tn+1 までの間にお
ける前記第2の逆反射体を追尾する少なくとも2台の追
尾式レーザ干渉計によってそれぞれ測定される2つ以上
の変位及び前記時刻tn+1 における前記第1の逆反射体
の位置からの第2の逆反射体の距離のうちの3つ以上の
情報に基づいて時刻tn+1 における第2の逆反射体の位
置を算出し、 前記時刻tn における前記第3の逆反射体の前記座標系
における位置と、時刻tn から時刻tn+1 までの間にお
ける前記第2の逆反射体を追尾する少なくとも1台の追
尾式レーザ干渉計によって測定される1つ以上の変位、
前記時刻tn+1における前記第1の逆反射体の位置から
の第3の逆反射体の距離及び前記時刻t n+1 における前
記第2の逆反射体の位置からの第3の逆反射体の距離の
うちの3つ以上の情報に基づいて時刻tn+1 における第
3の逆反射体の位置を算出し、 上記のようにして算出される前記第1、第2及び第3の
逆反射体の位置から任意の時刻における移動体の位置及
び姿勢を測定することを特徴とする移動体の位置及び姿
勢の測定方法。 - 【請求項2】 各逆反射体間の距離は、同一時刻におけ
る各逆反射体の位置に基づいて算出することを特徴とす
る請求項1の移動体の位置及び姿勢の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12544494A JP2795613B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 移動体の位置及び姿勢の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12544494A JP2795613B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 移動体の位置及び姿勢の測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332923A JPH07332923A (ja) | 1995-12-22 |
JP2795613B2 true JP2795613B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14910244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12544494A Expired - Lifetime JP2795613B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 移動体の位置及び姿勢の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795613B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6563569B2 (en) | 2000-09-25 | 2003-05-13 | Agency Of Industrial Science & Technology, Ministry Of International Trade & Industry | Laser tracking interferometric length measuring instrument and method of measuring length and coordinates using the same |
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US7800758B1 (en) | 1999-07-23 | 2010-09-21 | Faro Laser Trackers, Llc | Laser-based coordinate measuring device and laser-based method for measuring coordinates |
DE10118392A1 (de) | 2001-04-13 | 2002-11-07 | Zeiss Carl | System und Verfahren zum Bestimmen einer Position oder/und Orientierung zweier Objekte relativ zueinander sowie Strahlführungsanordnung, Interferometeranordnung und Vorrichtung zum Ändern einer optischen Weglänge zum Einsatz in einem solchen System und Verfahren |
KR100421428B1 (ko) * | 2001-04-24 | 2004-03-09 | 한국과학기술원 | 반사체를 이용한 미소 6자유도 운동 측정 장치 |
JP5244339B2 (ja) * | 2007-06-20 | 2013-07-24 | 株式会社ミツトヨ | 追尾式レーザ干渉計および追尾式レーザ干渉計の復帰方法 |
WO2023170877A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 株式会社ニコン | 測定装置、ロボットシステム、管理方法、ターゲット部材、および測定方法 |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP12544494A patent/JP2795613B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6563569B2 (en) | 2000-09-25 | 2003-05-13 | Agency Of Industrial Science & Technology, Ministry Of International Trade & Industry | Laser tracking interferometric length measuring instrument and method of measuring length and coordinates using the same |
US6870605B2 (en) | 2000-09-25 | 2005-03-22 | Agency Of Industrial Science And Technology, Ministry Of International Trade And Industry | Method of measuring length and coordinates using laser tracking interferometric length measuring instruments |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07332923A (ja) | 1995-12-22 |
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