JPH07332772A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH07332772A
JPH07332772A JP12392094A JP12392094A JPH07332772A JP H07332772 A JPH07332772 A JP H07332772A JP 12392094 A JP12392094 A JP 12392094A JP 12392094 A JP12392094 A JP 12392094A JP H07332772 A JPH07332772 A JP H07332772A
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JP
Japan
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compressor
temperature
flow rate
release control
opening
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JP12392094A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Shirakawa
正一郎 白川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レリース制御の終了後の運転周波数の上昇に
対し流量調整弁の開度をうまく追従させることができ、
これにより圧縮機への冷媒の戻り量が不足気味となる事
態を解消して吐出冷媒温度の急上昇ひいては異常上昇
(オーバーシュート)を防ぎつつ、レリース制御の回数
を少なくして快適性の向上を図る。 【構成】 蒸発器における冷媒の過熱度SHが一定値と
なるよう流量調整弁4の開度を制御する。圧縮機1の吐
出冷媒温度Tdが設定値T2 以上になると、そのTdが
設定値T1 (<T2 )以下に下がるまで、運転周波数F
を低減し、かつ吐出冷媒温度Tdに応じて流量調整弁4
の開度Qを制御する。一方、レリース制御の開始に際し
て流量調整弁4の開度Qを記憶し、レリース制御が終了
すると、流量調整弁4の開度を記憶開度に設定しその状
態を一定時間t1 保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧縮機の吐出冷媒温
度および蒸発器における冷媒の過熱度を制御する空気調
和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、
減圧器、室内熱交換器などを順次に接続してなる冷凍サ
イクルを備えている。冷房時は、圧縮機の吐出冷媒を室
外熱交換器、減圧器、および室内熱交換器に通して圧縮
機に戻し、室外熱交換器を凝縮器、室内熱交換器を蒸発
器として機能させる。
【0003】暖房時は、圧縮機の吐出冷媒を室内熱交換
器、減圧器、および室外熱交換器に通して圧縮機に戻
し、室内熱交換器を凝縮器、室外熱交換器を蒸発器とし
て機能させる。
【0004】運転中は、空調負荷(室内温度と設定温度
との差に相当する)に応じて圧縮機の運転周波数が制御
され、空調負荷に対応する最適な冷房能力あるいは暖房
能力が発揮される。
【0005】減圧器としては、たとえば開度可変の流量
調整弁が用いられる。そして、蒸発器における冷媒の過
熱度が検出され、その過熱度が運転周波数の変化にかか
わらず一定値となるよう、流量調整弁の開度が制御され
る。つまり、過熱度が一定値より大きい場合、流量調整
弁の開度が増大され、蒸発器に流れる冷媒の量が増やさ
れる。過熱度が一定値より小さくなると、流量調整弁の
開度が縮小され、蒸発器に流れる冷媒の量が減らされ
る。
【0006】この過熱度制御により、圧縮機に液状の冷
媒が戻ってしまう液バック現象が防止される。この過熱
度制御と合わせて重要なのが、吐出温度制御である。
【0007】すなわち、圧縮機から吐出される冷媒の温
度が検知され、その検知温度が大きく上昇して設定値T
2 以上になると、圧縮機の運転周波数が低減される。こ
の運転周波数の低減は、検知温度が設定値T2 より低い
1 を下回るまで、定期的に繰り返される。
【0008】この吐出温度制御、いわゆるレリース制御
により、吐出冷媒温度の異常上昇、いわゆるオーバーシ
ュートが防止され、圧縮機をはじめとする冷凍サイクル
機器が熱から保護される。
【0009】また、レリース制御に際しては、冷凍サイ
クル中の冷媒循環量を適正な状態に保つこと、ひいては
過熱度の変動を押さえることなどを目的に、流量調整弁
の開度制御を過熱度制御から吐出温度制御とする。つま
り、吐出温度が設定値T1 になるように、流量調整弁の
開度が制御される。
【0010】レリース制御が終わると、空調負荷に応じ
た運転周波数の制御が再開される。この再開時、レリー
ス制御によって低減されていた運転周波数が、空調負荷
に応じた値へ向かって上昇方向に変化する。そして、流
量調整弁による過熱度制御が再開される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】過熱度制御、つまり過
熱度の検出およびそれに応じた流量調整弁の開度変化
は、20秒乃至50秒の時間ごとに実行される。したがっ
て、レリース制御が終了して運転周波数が上昇しても、
流量調整弁の方はレリース制御中の状態をしばらく維持
してしまう。
【0012】この場合、運転周波数の上昇によって圧縮
機能力が増大するものの、それに相反するように流量調
整弁の開度が縮小した状態となり、圧縮機への冷媒の戻
り量が不足気味となる。こうなると、圧縮機から吐出さ
れる冷媒の温度が急上昇し、再びレリース制御に入って
しまう。
【0013】レリース制御が繰り返されると、空調によ
るせっかくの快適性が損なわれてしまう。この発明は上
記の事情を考慮したもので、第1の発明の空気調和機
は、レリース制御の終了後の運転周波数の上昇に対し流
量調整弁の開度をうまく追従させることができ、これに
より圧縮機への冷媒の戻り量が不足気味となる事態を解
消して吐出冷媒温度の急上昇ひいては異常上昇(オーバ
ーシュート)を防ぎつつ、レリース制御の回数を少なく
して快適性の向上が図れることを目的とする。
【0014】第2の発明の空気調和機は、レリース制御
の終了後の運転周波数の上昇に対し流量調整弁の開度を
うまく追従させることができ、これにより圧縮機への冷
媒の戻り量が不足気味となる事態を解消して吐出冷媒温
度の急上昇ひいては異常上昇(オーバーシュート)を防
ぎつつ、レリース制御の回数を極力少なくして快適性の
向上が図れることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、圧縮機、凝縮器、減圧用の流量調整弁、蒸発器を順
次に接続した冷凍サイクルと、この圧縮機の運転周波数
を空調負荷に応じて制御する手段と、前記蒸発器におけ
る冷媒の過熱度を検出する検出手段と、この検出手段で
検出される過熱度が一定値となるよう前記流量調整弁の
開度を制御する手段と、前記圧縮機から吐出される冷媒
の温度を検知する検知手段と、この検知手段の検知温度
が設定値T2 以上になると、その検知温度が設定値T1
(<T2 )以下に下がるまで、前記圧縮機の運転周波数
を低減し、かつ検知温度に応じて前記流量調整弁の開度
を制御するレリース制御手段と、このレリース制御手段
の制御開始に際し、前記流量調整弁の開度を記憶する手
段と、前記レリース制御手段の制御が終了すると、前記
流量調整弁の開度を前記記憶開度に設定し、その状態を
一定時間保持する手段とを備える。
【0016】請求項2の空気調和機は、圧縮機、凝縮
器、流量調整弁、蒸発器を順次に接続した冷凍サイクル
と、前記圧縮機の運転周波数を空調負荷に応じて制御す
る手段と、前記蒸発器における冷媒の過熱度を検出する
検出手段と、この検出手段で検出される過熱度が一定値
となるよう前記流量調整弁の開度を制御する手段と、前
記圧縮機から吐出される冷媒の温度を検知する検知手段
と、この検知手段の検知温度が設定値T2 以上になる
と、その検知温度が設定値T1 (<T2 )以下に下がる
まで、前記圧縮機の運転周波数を低減し、かつ検知温度
に応じて前記流量調整弁の開度を制御するレリース制御
手段と、このレリース制御手段の制御開始に際し、前記
流量調整弁の開度を記憶する手段と、前記レリース制御
手段の制御が終了すると、前記流量調整弁の開度を前記
記憶開度に設定し、その状態を一定時間保持する手段
と、前記レリース制御手段の制御の実行回数を計数する
手段と、前記レリース制御手段の制御が終了した後、前
記圧縮機の運転周波数の上昇速度を前記計数値に応じた
速度に設定する手段とを備える。
【0017】
【作用】請求項1の空気調和機では、蒸発器における冷
媒の過熱度が検出され、その過熱度が一定値となるよう
流量調整弁の開度が制御される。圧縮機から吐出される
冷媒の温度が検知され、その検知温度が設定値T2 以上
になると、その検知温度が設定値T1 (<T2 )以下に
下がるまで、圧縮機の運転周波数が低減され、かつ検知
温度に応じて流量調整弁の開度が制御される。このレリ
ース制御の開始に際し、流量調整弁の開度が記憶され
る。レリース制御が終了すると、流量調整弁の開度が上
記記憶開度に設定され、その状態が一定時間保持され
る。
【0018】請求項2の空気調和機では、蒸発器におけ
る冷媒の過熱度が検出され、その過熱度が一定値となる
よう流量調整弁の開度が制御される。圧縮機から吐出さ
れる冷媒の温度が検知され、その検知温度が設定値T2
以上になると、その検知温度が設定値T1 (<T2 )以
下に下がるまで、圧縮機の運転周波数が低減され、かつ
検知温度に応じて流量調整弁の開度が制御される。この
レリース制御の開始に際し、流量調整弁の開度が記憶さ
れる。レリース制御が終了すると、流量調整弁の開度が
上記記憶開度に設定され、その状態が一定時間保持され
る。また、レリース制御の実行回数が計数されており、
レリース制御の終了後、圧縮機の運転周波数の上昇速度
が計数値に応じた速度に設定される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1に示すように、圧縮機1の吐出口
に四方弁2を介して室外熱交換器3が配管接続される。
この室外熱交換器3に減圧用の流量調整弁4を介して室
内熱交換器5が配管接続され、その室内熱交換器5は四
方弁2を介して圧縮機1の吸込口に配管接続される。圧
縮機1は能力可変式である。
【0020】冷房時は四方弁2がニュートラル状態に設
定され、実線矢印で示すように、圧縮機1の吐出冷媒が
四方弁2、室外熱交換器3、流量調整弁4、室内熱交換
器5、四方弁2に通って圧縮機1に戻り、冷房サイクル
が形成される。暖房時は四方弁2が切換えられ、破線矢
印で示すように、圧縮機1の吐出冷媒が四方弁2、室内
熱交換器5、流量調整弁4、室外熱交換器3、四方弁2
に通って圧縮機1に戻り、暖房サイクルが形成される。
【0021】流量調整弁4は、入力される駆動パルスの
数に応じて開度が連続的に変化するパルスモータバルブ
(PMV)である。室外熱交換器3の近傍に室外ファン
6が設けられる。この室外ファン6は室外熱交換器3に
外気を循環させる。室内熱交換器5の近傍に室内ファン
7が設けられる。この室内ファン7は室内熱交換器5に
室内空気を循環させる。
【0022】圧縮機1の吐出口と四方弁2との間の吐出
側配管に、温度センサ11が取付けられる。この温度セ
ンサ11により、圧縮機1から吐出される冷媒の温度T
dが検知される。
【0023】室外熱交換器3のほぼ中間位置に温度セン
サ12が取付けられる。この温度センサ12は、室外熱
交換器3が蒸発器として機能する暖房時に使用される。
室内熱交換器5のほぼ中間位置に温度センサ13が取付
けられる。この温度センサ13は、室内熱交換器5が蒸
発器として機能する冷房時に使用される。
【0024】四方弁2と圧縮機1の吸込口との間の吸込
側配管に、温度センサ14が取付けられる。この温度セ
ンサ14により、圧縮機1に吸込まれる冷媒の温度が検
知される。
【0025】一方、商用交流電源20にインバータ回路
21が接続され、そのインバータ回路21の出力端に圧
縮機1の駆動モータ(圧縮機モータ)が接続される。イ
ンバータ回路21は、電源20の電圧を整流し、それを
室外制御部30の指令に応じた周波数の電圧に変換し、
出力する。
【0026】商用交流電源20に降圧用のトランス22
を介して制御部30が接続される。この制御部30に、
四方弁2、流量調整弁4、室外ファン6、室内ファン
7、温度センサ11,12,13,14、インバータ回
路21、リモートコントロール式の操作器(以下、リモ
コンと略称する)31、および室内温度センサ32が接
続される。
【0027】制御部30は、空気調和機の全体を制御す
るもので、主として次の機能手段を備える。 [1]圧縮機1を運転し、圧縮機1から吐出される冷媒
を四方弁2、室外熱交換器3、流量調整弁4、室内熱交
換器5、四方弁2に通して圧縮機1に戻し、冷房運転を
実行する手段。
【0028】[2]冷房時、室内温度センサ32で検知
される室内温度Taとリモコン31による設定温度Ts
との差(=Ta−Ts)に応じて圧縮機1の運転周波数
F(インバータ回路21の出力周波数)を制御する手
段。
【0029】[3]四方弁2を切換えて圧縮機1を運転
し、圧縮機1から吐出される冷媒を四方弁2、室内熱交
換器5、流量調整弁4、室外熱交換器3、四方弁2に通
して圧縮機1に戻し、暖房運転を実行する手段。
【0030】[4]暖房時、リモコン31による設定温
度Tsと室内温度センサ32で検知される室内温度Ta
との差(=Ts−Ta)を空調負荷として検出し、その
空調負荷に応じて圧縮機1の運転周波数(インバータ回
路21の出力周波数)Fを制御する手段。
【0031】[5]冷房時、温度センサ14の検知温度
(吸込冷媒温度)Tsuと温度センサ13の検知温度(蒸
発器温度)Teとの差(=Tsu−Te)を室内熱交換器
5における冷媒の過熱度SHとして所定の制御時間毎
(20秒乃至50秒ごと)に検出する手段。
【0032】[6]暖房時、温度センサ14の検知温度
Tsuと温度センサ12の検知温度(蒸発器温度)Teと
の差(=Tsu−Te)を室外熱交換器3における冷媒の
過熱度SHとして所定の制御時間毎(20秒乃至50秒ご
と)に検出する手段。
【0033】[7]検出される過熱度SHが一定値とな
るよう、流量調整弁4の開度Qを上記制御時間毎(20秒
乃至50秒ごと)に制御する手段。 [8]温度センサ11で検知される吐出冷媒温度Tdが
設定値T2 以上になると、その検知温度が設定値T1
(<T2 )以下に下がるまで、圧縮機1の運転周波数F
を低減し、かつ吐出冷媒温度Tdが設定値T1 になるよ
うに流量調整弁4の開度Qを制御するレリース制御手
段。以下、このレリース制御手段の制御のことをレリー
ス制御と称する。
【0034】[9]温度センサ11で検知される吐出冷
媒温度Tdが設定値T2 以上になったとき、つまりレリ
ース制御の開始時、流量調整弁4の開度QをQmとして
記憶する手段。
【0035】[10]レリース制御が終了すると、流量調
整弁4の開度Qを記憶開度Qmに設定し、その状態を一
定時間t1 保持する手段。一定時間t1 は、過熱度SH
の制御サイクル時間(20秒乃至50秒ごと)を基準に定め
られるもので、たとえば同じぐらいの値に定められる。
【0036】[11]レリース制御の実行回数Nをカウン
タで計数する手段。 [12]レリース制御が終了した後、圧縮機1の運転周波
数Fの上昇速度を上記計数値Nに応じた速度に設定する
手段。
【0037】つぎに、上記の構成の作用を図2、図3、
および図4を参照して説明する。リモコン31で冷房モ
ードおよび所望の室内温度Tsが設定され、かつ運転開
始操作がなされると、圧縮機1が起動される。
【0038】圧縮機1の吐出冷媒は四方弁2から室外熱
交換器3、流量調整弁4、室内熱交換器5へと流れ、そ
こから四方弁2を通って圧縮機1に戻る。これにより、
室外熱交換器3が凝縮器、室内熱交換器5が蒸発器とし
て機能し、冷房運転が開始される(ステップ101 のYES
)。
【0039】この運転開始時、レリース制御用に用意さ
れている制御部30内のカウント値Nおよびフラグfが
それぞれ“0”にセットされる(ステップ102 )。運転
中、室内温度センサ32で検知される室内温度Taとリ
モコン31による設定温度Tsとの差ΔT(=Ta−T
s)が空調負荷として検出され(ステップ103 )、その
空調負荷ΔTに応じて圧縮機1の運転周波数Fが制御さ
れる(ステップ104 )。これにより、空調負荷に対応す
る最適な冷房能力が発揮される。
【0040】制御部30では内部タイマによって制御時
間がカウントされており、所定の制御時間毎(20秒乃至
50秒ごと)に、温度センサ14で検知される吸込冷媒温
度Tsuと温度センサ13で検知される蒸発器温度Teと
の差SH(=Tsu−Te)が求められる。
【0041】温度差SHは、室内熱交換器(蒸発器)5
における冷媒の過熱度に相当する。この過熱度SHがあ
らかじめ定められた一定値SHsとなるよう、上記制御
時間毎(20秒乃至50秒ごと)に、流量調整弁4の開度Q
が制御される(ステップ106)。
【0042】温度センサ11で検知される吐出冷媒温度
Tdとレリース制御用の設定値T2とが比較される(ス
テップ107 )。吐出冷媒温度Tdが何らかの原因で異常
上昇し、設定値T2 以上になると(ステップ107 のYES
)、流量調整弁4の開度QがQmとして記憶されると
ともに(ステップ108 )、カウント値Nが“1”アップ
される(ステップ109 )。そして、レリース制御が開始
される。
【0043】まず、フラグfが“0”であることから
(ステップ110 のYES )、運転周波数Fが大きく“30H
z”低減される(ステップ111 )。この運転周波数Fの
低減は、、吐出冷媒温度Tdの異常上昇を押さえ、かつ
吐出冷媒温度Tdを下げるためのものである。
【0044】これと同時に流量調整弁4の開度Qは吐出
冷媒温度Tdが設定値T1 になるように制御される(ス
テップ112 )。この制御は、運転周波数Fの低減にかか
わらず、冷凍サイクル中の冷媒循環量を適正な状態に保
つこと、ひいては過熱度SHの変動を押さえることを目
的としている。
【0045】フラグfが“1”にセットされるとともに
(ステップ113 )、タイムカウントtが開始される(ス
テップ114 )。タイムカウントtが設定時間“3分”に
達しないうちは(ステップ115 のNO)、運転周波数Fが
上記“30Hz”低減された状態にそのまま保持される(ス
テップ116 )。
【0046】タイムカウントtが設定時間“3分”に達
すると(ステップ115 のYES )、タイムカウントtがク
リアされるとともに(ステップ117 )、吐出冷媒温度T
dが設定値T1 (<T2 )以下に下がったかどうか判定
される(ステップ118 )。
【0047】吐出冷媒温度Tdがまだ設定値T1 より高
ければ(ステップ118 のNO)、運転周波数Fがさらに低
減される。2回目からは、フラグfが“1”であること
により(ステップ110 のNO)、運転周波数Fが“ 5Hz”
低減される(ステップ119 )。これに伴い、流量調整弁
4の開度Qが縮小される(ステップ120 )。
【0048】タイムカウントtが開始され(ステップ12
1 )、そのタイムカウントtが設定時間“3分”に達し
ないうちは(ステップ122 のNO)、運転周波数Fが上記
の“ 5Hz”低減された状態にそのまま保持される(ステ
ップ123 )。
【0049】タイムカウントtが設定時間“3分”に達
すると(ステップ122 のYES )、タイムカウントtがク
リアされるとともに(ステップ117 )、吐出冷媒温度T
dが設定値T1 (<T2 )まで下がったかどうか判定さ
れる(ステップ118 )。
【0050】吐出冷媒温度Tdがまだ設定値T1 より高
ければ(ステップ118 のNO)、運転周波数Fがさらに
“ 5Hz”低減される。こうして、吐出冷媒温度Tdが設
定値T1 以下に下がるまで、運転周波数Fが3分ごとに
“ 5Hz”ずつ低減される。
【0051】吐出冷媒温度Tdが設定値T1 以下に下が
ると(ステップ118 のYES )、レリース制御の終了とな
り、流量調整弁4の開度Qが記憶開度Qmに設定され
る。そして、タイムカウントtが開始され、タイムカウ
ントtが一定時間t1 に達するまで、開度Qmへの設定
が保持されるとともに、空調負荷ΔT(=Ta−Ts)
に応じて圧縮機1の運転周波数Fが制御される(ステッ
プ124,125,126,127,128)。
【0052】タイムカウントtが一定時間t1 に達し
(ステップ128 のYES )、また運転停止の操作がなけれ
ば(ステップ129 のNO)、ステップ101 に戻って空調負
荷ΔTに応じた運転周波数Fの制御および過熱度SHに
応じた流量調整弁4の開度制御が再開される。
【0053】一定時間t1 中は、レリース制御によって
低減されていた運転周波数Fが空調負荷ΔTに対応する
値に向かって上昇する。一方、レリース制御の実行回数
Nがカウンタで計数されており、その計数値Nに応じ
て、運転周波数Fの上昇速度が可変設定される(ステッ
プ127 )。
【0054】1回目のレリース制御が終わったところで
計数値Nは“1”であり、よって運転周波数Fの上昇速
度は1秒間に1Hz上昇する速度に設定される。計数値N
が“2”なら2秒間に1Hz、計数値Nが“3”なら3秒
間に1Hzというように、回数Nが増すほど遅い速度に設
定される。
【0055】運転周波数Fの上昇速度が低いと、吐出冷
媒温度Tdの上昇速度が遅くなる。すなわち、1回目の
レリース制御で収まらずに2回目のレリース制御が行な
われた場合には、運転周波数Fの上昇速度を1回目の場
合よりも遅くし、なるべく3回目のレリース制御に入ら
ないようにいる。また、2回目のレリース制御で収まら
ずに3回目のレリース制御が行なわれた場合には、運転
周波数Fの上昇速度を2回目の場合よりもさらに遅く
し、なるべく4回目のレリース制御に入らないようにす
る。
【0056】ところで、レリース制御中は吐出冷媒温度
Tdを低下させるために、流量調整弁4の開度Qが開か
れており、このままレリース制御終了後の過熱度制御を
行なった場合には、流量調整弁4の開度Qを縮小する方
向に制御され、流量調整弁4の開度Qが冷凍サイクルに
うまく追従できなくなる。
【0057】そこで、レリース制御の終了に際して流量
調整弁4の開度Qをレリース制御の開始時の状態つまり
増大側に強制的に設定し、かつその状態を過熱度SHの
制御サイクル時間(20秒乃至50秒ごと)にほぼ対応する
一定時間t1 にわたって保持するようにしている。
【0058】したがって、レリース制御の終了後、運転
周波数Fの上昇による圧縮機能力の増大に追従するよう
に、蒸発器(室内熱交換器5)側に十分な量の冷媒が流
れる。つまり、圧縮機1への冷媒の戻り量が不足気味と
ならない。これは、吐出冷媒温度Tdの急上昇、ひいて
は異常上昇(オーバーシュート)を防ぐことになる。よ
って、実行回数Nに応じた運転周波数Fの上昇速度の低
減と相まって、レリース制御に入る事態が極力解消され
る。
【0059】運転周波数Fを低減するレリース制御は、
そもそも快適性を損なうものである。このレリース制御
の回数が少なくなることは、快適性の向上につながる。
ここまでは、冷房時の制御について説明したが、暖房時
にも同様の制御が行なわれる。なお、この発明は上記実
施例に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で
種々変形実施可能である。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の空気調
和機は、蒸発器における冷媒の過熱度を検出し、その過
熱度が一定値となるよう流量調整弁の開度を制御すると
ともに、圧縮機から吐出される冷媒の温度を検知し、そ
の検知温度が設定値T2 以上になると、その検知温度が
設定値T1 (<T2 )以下に下がるまで、圧縮機の運転
周波数を低減し、かつ検知温度に応じて流量調整弁の開
度を制御し、一方、このレリース制御の開始に際して流
量調整弁の開度を記憶しておき、レリース制御が終了す
ると、流量調整弁の開度を上記記憶開度に設定しその状
態を一定時間保持する構成としたので、レリース制御の
終了後の運転周波数の上昇に対し流量調整弁の開度をう
まく追従させることができ、これにより圧縮機への冷媒
の戻り量が不足気味となる事態を解消して吐出冷媒温度
の急上昇ひいては異常上昇(オーバーシュート)を防ぎ
つつ、レリース制御の回数を少なくして快適性の向上が
図れる。
【0061】第2の発明の空気調和機は、蒸発器におけ
る冷媒の過熱度を検出し、その過熱度が一定値となるよ
う流量調整弁の開度を制御するとともに、圧縮機から吐
出される冷媒の温度を検知し、その検知温度が設定値T
2 以上になると、その検知温度が設定値T1 (<T2
以下に下がるまで、圧縮機の運転周波数を低減し、かつ
検知温度に応じて流量調整弁の開度を制御し、一方、こ
のレリース制御の開始に際して流量調整弁の開度を記憶
しておき、レリース制御が終了すると、流量調整弁の開
度を上記記憶開度に設定しその状態を一定時間保持する
とともに、レリース制御の実行回数を計数し、レリース
制御の終了後、圧縮機の運転周波数の上昇速度を計数値
に応じた速度に設定する構成としたので、レリース制御
の終了後の運転周波数の上昇に対し流量調整弁の開度を
うまく追従させることができ、これにより圧縮機への冷
媒の戻り量が不足気味となる事態を解消して吐出冷媒温
度の急上昇ひいては異常上昇(オーバーシュート)を防
ぎつつ、レリース制御の回数を極力少なくして快適性の
向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の冷凍サイクルおよび制御
回路の構成図。
【図2】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図3】図2に続くフローチャート。
【図4】同実施例における吐出冷媒温度Tdと開度Qの
関係を示す図。
【符号の説明】
1…圧縮機、3…室外熱交換器、4…流量調整弁、5…
室内熱交換器、11,12,13,14…温度センサ、
21…インバータ回路、30…制御部、31…リモコ
ン、32…室内温度センサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、減圧用の流量調整弁、
    蒸発器を順次に接続した冷凍サイクルと、 この圧縮機の運転周波数を空調負荷に応じて制御する手
    段と、 前記蒸発器における冷媒の過熱度を検出する検出手段
    と、 この検出手段で検出される過熱度が一定値となるよう前
    記流量調整弁の開度を制御する手段と、 前記圧縮機から吐出される冷媒の温度を検知する検知手
    段と、 この検知手段の検知温度が設定値T2 以上になると、そ
    の検知温度が設定値T1 (<T2 )以下に下がるまで、
    前記圧縮機の運転周波数を低減し、かつ検知温度に応じ
    て前記流量調整弁の開度を制御するレリース制御手段
    と、 このレリース制御手段の制御開始に際し、前記流量調整
    弁の開度を記憶する手段と、 前記レリース制御手段の制御が終了すると、前記流量調
    整弁の開度を前記記憶開度に設定し、その状態を一定時
    間保持する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、凝縮器、流量調整弁、蒸発器を
    順次に接続した冷凍サイクルと、 前記圧縮機の運転周波数を空調負荷に応じて制御する手
    段と、 前記蒸発器における冷媒の過熱度を検出する検出手段
    と、 この検出手段で検出される過熱度が一定値となるよう前
    記流量調整弁の開度を制御する手段と、 前記圧縮機から吐出される冷媒の温度を検知する検知手
    段と、 この検知手段の検知温度が設定値T2 以上になると、そ
    の検知温度が設定値T1 (<T2 )以下に下がるまで、
    前記圧縮機の運転周波数を低減し、かつ検知温度に応じ
    て前記流量調整弁の開度を制御するレリース制御手段
    と、 このレリース制御手段の制御開始に際し、前記流量調整
    弁の開度を記憶する手段と、 前記レリース制御手段の制御が終了すると、前記流量調
    整弁の開度を前記記憶開度に設定し、その状態を一定時
    間保持する手段と、 前記レリース制御手段の制御の実行回数を計数する手段
    と、 前記レリース制御手段の制御が終了した後、前記圧縮機
    の運転周波数の上昇速度を前記計数値に応じた速度に設
    定する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
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