JPH07332588A - 雲台装置の動力伝達機構 - Google Patents
雲台装置の動力伝達機構Info
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- JPH07332588A JPH07332588A JP15258094A JP15258094A JPH07332588A JP H07332588 A JPH07332588 A JP H07332588A JP 15258094 A JP15258094 A JP 15258094A JP 15258094 A JP15258094 A JP 15258094A JP H07332588 A JPH07332588 A JP H07332588A
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Abstract
3を介して回動自在に取り付け、台座11の上面にはウ
ォームホイール16が取り付けられている。ウォームホ
イール16にウォーム20を噛合し、モータ21により
ウォーム20の回動がウォームホイール16に伝達する
ようにされている。ここで、外径がウォームホイール1
6に略一致し、外周縁にウォームホイール16の歯溝と
同数の溝部27cを有する環状弾性部材27を、ウォー
ムホイール16の上面に調節孔27bを通したねじ28
により固定する。このとき、環状弾性部材27の溝部2
7cの周壁がウォーム20の歯山に押し当たるようにす
る。ウォーム20が回動した際には、環状弾性部材27
の溝部27cの周壁は回動方向Cに撓むが軸方向Dには
撓まないため、ウォーム20とウォームホイール16間
のバックラッシュが減少する。
Description
機を搭載して、その姿勢を制御するために用いられる雲
台装置の動力伝達機構に関するものである。
搭載されて行われ、この種の雲台装置には、撮影機の水
平姿勢を制御するための回転軸と、垂直姿勢を制御する
ための回転軸とがほぼ直交するように設けられており、
搭載された撮影機の姿勢が自由に制御されるようになっ
ている。
示しない三脚等により支持された台座1には、本体2が
水平方向に回動自在に取り付けられており、この本体2
には撮影機が搭載されたハウジング3が垂直方向に回動
自在に取り付けられている。台座1には送電ケーブル4
が接続され、ハウジング3の姿勢がケ−ブル4を介して
制御されるようになっている。
画質を得るためには、図5の時間tに対する動力伝達速
度vのグラフ図に示すように、始動から停止に至る全範
囲において、動力を規則正しい速度で衝撃を与えること
なく、円滑に伝達することができる動力伝達機構が要望
されている。また、お天気カメラや報道カメラ等に用い
られる雲台装置は、例えば風速50m/s以上の台風の
下においても使用される場合があるため、破損を防止す
るためのセルフロック機構が必要とされる。
金属系のウォームギアが用いられ、また屋内で使用され
る搭載重量が比較的軽い場合には、ベルト又は自己潤滑
性を有するポリアセタール(P.O.M)オキシメチル
から成るウォームギアが用いられている。このポリアセ
タールによるウォームギアの場合には、バックラッシュ
をなくすために、ウォームはスプリングにより付勢され
てウォームホイールに押し当てられている。
ムギアの強度を補うためにウォームに鉄系金属を使用
し、ウォームホイールに銅系金属を使用した場合には、
たとえ組立時に十分なラップ作業を行って歯型を整えた
としても、温度の影響によってはバックラッシュが大き
くなり、図6に示すように立上りにおいて一定の時間t
を経た後でないと速度vが発生せず、また速度vが急激
に発生するという問題点がある。一方、ベルトを使用し
たり、ポリオキシメチルによるウォームギアを使用した
場合には、特別の気象条件の下においては破損するとい
う問題点もある。
し、種々の気象条件の下において、円滑に作動する雲台
装置の動力伝達機構を提供することにある。
の本発明に係る雲台装置の動力伝達機構は、搭載した撮
影機の姿勢を制御するために、ウォームとウォームホイ
ールを用いた雲台装置の動力伝達機構において、前記ウ
ォームホイールの歯溝と同数の溝部を有する環状弾性部
材を前記溝部の周壁が前記ウォームの歯山に押し当たる
ように前記ウォームホイールの側面に付設したことを特
徴とする。
おいては、ウォームホイールの歯溝と同数の溝部を有す
る環状弾性部材を、溝部の周壁がウォームの歯山に押し
当たるようにウォームホイールの側面に付設したので、
ウォームが回動すると環状弾性部材はその溝部の周壁が
ウォームの回動方向に撓み、軸方向には撓まずにウォー
ムの回動をウォームホイールに伝達する。
て詳細に説明する。図1は本実施例の要部を断面で示す
側面図であり、図2は図1のA−A線に沿った一部を断
面で示す平面図である。図示しない三脚等に支持され段
付内孔11aを有する台座11には、本体12がベアリ
ング13を介して水平方向に回動自在に取り付られてい
る。ボルト14によって本体12に固定された固定リン
グ15により、ベアリング13は本体12に固定されて
いる。台座11の上面には、内孔16aを有するウォー
ムホイール16が複数のボルト17により固定されてい
る。ウォームホイール16は銅系金属例えばC3602
BD、A1BC2等から形成されている。
アボックス18内にベアリング19a、19b、19c
により支持されたウォーム20が噛合されており、ウォ
ーム20は鉄系金属例えばS45C、SCM435、S
US303等から形成されている。ギアボックス18の
上部にはモータ21がL形金具22によって固定され、
モータ21のプーリ23とウォーム20のプーリ24は
ベルト25によって連結されている。そして、台座11
の内孔11a及びウォームホイール16の内孔16aに
は、駆動用及び信号用ケーブル26a、26bが挿通さ
れている。
ばね状の環状弾性部材27が付設されている。この環状
弾性部材27は樹脂例えば自己潤滑性を有するポリアセ
タールから成り、環状で外径がウォームホイール16に
略一致し、厚さが0.5〜1.0mm程度に成形されて
いる。この環状弾性部材27には、一部を切断する切断
部27aが設けられ、更に長孔から成る複数の調節孔2
7bが回動方向に向けて設けられ、これらの調節孔27
bに挿通されたビス28によりウォームホイール16に
固定されている。そして、環状弾性部材27の外周縁に
は、ウォームホイール16の歯溝と同数の溝部27cが
形成されている。
例えばU字状とされ、ウォーム20の歯山に対して0.
2〜0.4mm程度広く形成され、溝部27cの周壁が
ウォーム20の歯山をくわえるように位置決めされてい
る。そして、環状弾性部材27の外周縁とウォームホイ
ール16の外周縁の間には若干の間隔が設けられ、環状
弾性部材27の外周縁が容易に撓むことができるように
されている。
に取り付ける際には、切断部27aを広げてケーブル2
6a、26bを環状弾性部材27の内側に通し、環状弾
性部材27をウォームホイール16の環状突起16aの
外周に嵌合し、溝部27cの周壁がウォーム20の歯山
を最適にくわえるように環状弾性部材27を周方向に回
し、ビス28により固定する。なお、環状弾性部材27
は伝達トルクに悪い影響を与えないような条件で取り付
ける必要があるため、環状弾性部材27がウォーム20
に当接する位置として、ピッチサークルつまりウォーム
20とウォームホイール16が接触する位置を避けなけ
ればならない。
はプーリ23、ベルト25、プーリ24を介してウォー
ム20に伝達され、ウォーム20が方向Bに回動するこ
とによりウォームホイール16が方向Cに回動する。こ
のとき、環状弾性部材27の溝部27cの周壁が、ウォ
ーム20の回動方向Cには容易に撓み、ウォーム20軸
方向Dには撓み難い。これにより、ウォーム20の回動
はウォームホイール16にバックラッシュの少ない状態
で伝達され、図3に示すようにウォームホイール16の
回動速度vは時間tの初期においても円滑に立上るよう
になる。
部材27がウォーム20の回動方向Cには撓むが、ウォ
ーム20の軸方向Dには撓み難いため、バックラッシュ
を減らすことができる。また、ウォームホイール16に
銅系金属を使用し、ウォームに鉄系金属を使用したた
め、種々の気象条件の下で破損を防止することができ
る。また、ウォーム20が摩耗した場合には、環状弾性
部材27の位置を調節したり、新しいものと交換するこ
とによりバックラッシュを減少することができる。更
に、環状弾性部材27には切断部27aを設けたため、
ケーブル26a、26bを取り外すことなく交換するこ
とができる。また、環状弾性部材27に自己潤滑性を有
するポリアセタールを用いれば、油切れによる異音、焼
き付き、トルクむら等を防止できる。
性の高いものにすることもできる。この場合には、環状
弾性部材27をウォームホイール16に取り付ける際
に、調節孔27bとビス28によりラジアル方向つまり
方向Dに規制し、図示しないスプリングによりスラスト
方向つまり方向Cに弾性を持たせる。更に、環状弾性部
材27をポリアセタールにより形成しなくとも、潤滑が
十分であれば金属材料により形成してもよい。
置の動力伝達機構は、環状弾性部材を溝部の周壁がウォ
ームの歯山に押し当たるようにウォームホイールに付設
したため、ウォームとウォームホイールの間のバックラ
ッシュを減らすことができ、バックラッシュによる動力
伝達速度の不規則さや動力伝達時の衝撃を減らすことが
できる。また、バックラッシュを減少することができる
ため、部品精度、同軸度、嵌合精度等を下げ、ラップ作
業を廃止し組立工数を削減することができる。更に、ウ
ォームやウォームホイールが摩耗してバックラッシュが
増えた場合でも、環状弾性部材を容易に交換することに
より対処することができる。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 搭載した撮影機の姿勢を制御するため
に、ウォームとウォームホイールを用いた雲台装置の動
力伝達機構において、前記ウォームホイールの歯溝と同
数の溝部を有する環状弾性部材を前記溝部の周壁が前記
ウォームの歯山に押し当たるように前記ウォームホイー
ルの側面に付設したことを特徴とする雲台装置の動力伝
達機構。 - 【請求項2】 前記ウォームホイールは側面に環状突起
を有し、前記環状弾性部材は前記環状突起に嵌合するよ
うにした請求項1に記載の雲台装置の動力伝達機構。 - 【請求項3】 前記環状弾性部材に回動方向に向けた1
個以上の長孔を設け、前記環状弾性部材は前記長孔を通
したねじにより固定した請求項1に記載の雲台装置の動
力伝達機構。 - 【請求項4】 前記環状弾性部材の一部を切断した請求
項1に記載の雲台装置の動力伝達機構。 - 【請求項5】 前記環状弾性部材はポリアセタールによ
り形成した請求項1に記載の雲台装置の動力伝達機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15258094A JP3207048B2 (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 雲台装置の動力伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07332588A true JPH07332588A (ja) | 1995-12-22 |
JP3207048B2 JP3207048B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=15543578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15258094A Expired - Lifetime JP3207048B2 (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 雲台装置の動力伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207048B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005344853A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | New Sanwa:Kk | 無給油ウォーム減速機 |
JP2006266449A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Honda Motor Co Ltd | 補助ウォームホイールの製造方法 |
US9518694B2 (en) * | 2014-01-31 | 2016-12-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Worm mechanism and universal head apparatus using the same |
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CN112413343B (zh) * | 2020-10-29 | 2021-09-14 | 中国科学院西安光学精密机械研究所 | 一种用于快速互瞄的蜗轮蜗杆传动装置 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP15258094A patent/JP3207048B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4673649B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2011-04-20 | 本田技研工業株式会社 | 補助ウォームホイールの製造方法 |
US9518694B2 (en) * | 2014-01-31 | 2016-12-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Worm mechanism and universal head apparatus using the same |
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