JPH07332409A - ディスクブレーキのキャリパ支持構造 - Google Patents

ディスクブレーキのキャリパ支持構造

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JPH07332409A
JPH07332409A JP6142655A JP14265594A JPH07332409A JP H07332409 A JPH07332409 A JP H07332409A JP 6142655 A JP6142655 A JP 6142655A JP 14265594 A JP14265594 A JP 14265594A JP H07332409 A JPH07332409 A JP H07332409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
caliper
spring
disc brake
mounting portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP6142655A
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English (en)
Inventor
Masanori Ando
雅則 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP6142655A priority Critical patent/JPH07332409A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の振動等によりキャリパのシリンダ部を
支持するばねが車体の振動等により脱落するのを防止す
る。 【構成】 支持ばね30は略U字状の装着部32を有
し、この装着部32をサポート20に外嵌し、装着部3
2のばね力によってサポート20を挟持している。そし
て、装着部32の一側起立片は、つづら折り状に折曲し
た弾性支持部34となっていて、シリンダ部22の開口
側肉厚部35の下方に当接し、キャリパ18のインナ側
が下がるのを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サポートに設けた支持
ばねによってキャリパを支持する浮動キャリパ型ディス
クブレーキのキャリパ支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】浮動キャリパ型のディスクブレーキは、
一般にディスクロータの外縁部に配設した固定サポート
を備え、このサポートにガイドピンを介してキャリパを
ディスクロータの軸方向に移動可能に組み付けている。
そして、サポートには、ディスクロータを挟圧する一対
の摩擦パッドがディスクロータの軸方向に移動可能に取
り付けられ、キャリパにはこれらの摩擦パッドをディス
クロータの軸方向に移動させてディスクロータに圧接す
る液圧手段を備える。そして、制動時に、液圧手段のピ
ストンによってインナ摩擦パッドをディスクロータに圧
接させると、その反作用によってキャリパがインナ側に
移動してアウタ摩擦パッドがディスクロータに圧接する
ようになっている。
【0003】ところで、キャリパの移動量は、パッドの
摩擦部材が摩耗するのに伴って次第に大きくなる。この
ため、制動時のキャリパの重心位置が次第にインナ側に
移動し、インナ側が下がって摩擦部材がディスクロータ
と平行に接触しなくなり、ディスクロータや摩擦パッド
の偏摩耗等の原因となる。そこで、サポートに装着した
ばねによってキャリパのシリンダ部を支え、キャリパの
インナ側が下がるのを防止することが提案されている
(特開昭55−115631号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した特開
昭55−115631号公報に記載のものは、針金状の
ばね材によって構成したばねの両端を、サポートに設け
たきり穴に挿入して装着するようになっており、取り付
け状態が不安定であって、車体の振動などにより外れて
脱落するおそれがある。
【0005】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、キャリパのシリンダ部を支持す
るばねが車体の振動等により脱落するのを防止できるデ
ィスクブレーキのキャリパ支持構造を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るディスクブレーキのキャリパ支持構
造は、サポートに取り付けてキャリパのシリンダ部を下
方から支持する支持ばねを備えた浮動キャリパ型ディス
クブレーキのキャリパ支持構造において、前記支持ばね
は、前記シリンダ部に当接してシリンダ部を支持する弾
性支持部と、前記サポートに外嵌させてサポートをばね
力によって挟持する略U字状の装着部とを有する構成と
なっている。
【0007】装着部には、サポートに形成した凹部と係
合する凸部を設けるとよい。サポートに形成する凹部
は、サポートの鋳造の際または切削加工等によって容易
に形成することができるが、凹部の加工工程を省略する
ことができるように鋳造による形成がよい。また、装着
部の凸部は、装着部の上端部を折曲したり、プレスによ
り装着部をサポート側に膨出させたり、または他の部材
を取り付けることにより形成できるが、支持ばねを所定
の形状に折曲する際に凸部を形成できるように、装着部
の上部を折曲または装着部をサポート側に膨出させるこ
とが望ましい。
【0008】
【作用】上記のごとく構成した本発明のディスクブレー
キのキャリパ支持構造は、支持ばねのU字状の装着部を
サポートに外嵌し、装着部のばね力によってサポートを
挟持するため、車体が振動しても支持ばねが外れて脱落
するなどの不都合をなくすことができる。また、装着部
に凸部を形成してサポートの凹部に係合させると、支持
ばねの脱落をより確実に防止することができる。
【0009】
【実施例】本発明に係るディスクブレーキのキャリパ支
持構造の好ましい実施例を、添付図面に従って詳細に説
明する。図1は、本発明の実施例に係るディスクブレー
キのキャリパ支持構造の断面図である。
【0010】図1において、ディスクブレーキ10は、
ディスクロータ12の両側にアウタ摩擦パッド14とイ
ンナ摩擦パッド16とが配置してある。これらの摩擦パ
ッド14、16は、図示しない車体に固定したサポート
20に、ディスクロータ12の軸方向に移動可能に取り
付けられ、キャリパ18に設けた液圧手段によってディ
スクロータ12に圧接させられるようになっている。す
なわち、摩擦パッド14、16は、図2に示したよう
に、ディスクロータ12の周方向両端部に、サポート2
0のアーム部50、52に形成した凹溝54、56に嵌
入する突起58、60が側方に突出して形成してあり、
この突起58、60が制動時に凹溝54、56に案内さ
れ、ディスクロータ12の軸方向に移動するようになっ
ている。そして、キャリパ18は、図示しないスライド
機構を介してサポート20にディスクロータ12の軸方
向移動可能に支持してあり、インナ側に液圧手段を構成
しているシリンダ部22が形成され(図1参照)、この
シリンダ部22の内部にピストン24が配置してあっ
て、シリンダ部22に作動流体を供給することにより、
ピストン24を矢印23のようにロータ12の軸方向に
移動させ、インナ摩擦パッド16をロータ12に圧接で
きるようにしてある。さらに、キャリパ18は、アウタ
爪28がブリッジ部26を介してシリンダ部22と一体
となっていて、シリンダ部22を作動させてインナ摩擦
パッド16をディスクロータ12に圧接した際に、シリ
ンダ部20が受けた反力によって矢印29のように図1
の右方向に移動し、アウタ爪28がアウタ摩擦パッド1
4をロータ12に圧接するようになっている。また、サ
ポート20には、シリンダ部22の下端部を支持する支
持ばね30が装着してある。
【0011】支持ばね30は、板状のばね材から構成し
てあって、サポート20の下部に外嵌してサポート20
をばね力によって挟持する略U字状の装着部32と、こ
の装着部32のインナ側の起立片をつづら折り状に折曲
した弾性支持部34とを有している。弾性支持部34
は、シリンダ部22の開口側肉厚部35に当接してキャ
リパ18に矢印37にようにロータ12の半径方向外方
への力を与える。そして、弾性支持部34は、肉厚部3
5の摺接する支持面36が水平となっているとともに、
支持面36のロータ軸方向の長さが、破線で示したキャ
リパ18の最大移動時における肉厚部35の摺動範囲以
上にしてあり、アウタ摩擦パッド14の摩擦部材の摩耗
によりキャリパ18の移動量が大きくなったとしても、
肉厚部35が支持面36からはみ出すことがないように
してある。
【0012】一方、支持ばね30の装着部32を構成し
ているロータ12側の起立片38は、図2、図3に示し
てあるようにフォーク状に形成してある。そして、起立
片38の上端部は、図3に示したように内側(サポート
20側)に折曲され、サポート20に設けた凹部40と
係合する凸部42となっている。
【0013】上記のごとく構成した実施例においては、
支持ばね30に形成した略U字状の装着部32をサポー
ト20の下方からサポート20に外嵌し、装着部32の
ばね力によってサポート20を挟持するとともに、起立
片38の凸部42をサポート20の凹部40と係合させ
る。これにより、支持ばね30は、弾性支持部34の支
持面36がシリンダ部22の開口側肉厚部35下端に当
接し、図1の矢印37のように、シリンダ部22に上方
に押す力を与え、キャリパ18のインナ側が下がらない
ようにしている。そして、支持ばね30は、装着部32
がサポート20をばね力によって挟持するため、車体が
振動等した場合であっても脱落することがない。しか
も、U字状の装着部32をサポート20に外嵌するだけ
で装着することができ、支持ばね30の装着を容易、確
実に行うことができる。
【0014】また、支持ばね30の弾性支持部34は、
シリンダ部22に図1の矢印37のようにキャリパ18
をディスクロータ12の半径方向外方に押し上げる力を
付与するとともに、支持面36のロータ軸方向の長さ
が、摩擦パッドの摩擦部材がフル摩耗した場合のキャリ
パ18の最大移動時における肉厚部35の摺動範囲以上
としてあるため、摩擦パッドの摩擦部材がフル摩耗の状
態になったとしても、キャリパ18を水平に支持してイ
ンナ側が下がるのを防止できる。この結果、キャリパ1
8の挙動が安定し、各摩擦パッド14、16をディスク
ロータ12と平行に保持でき、ディスクロータ12や摩
擦パッドの偏摩耗等を避けることができる。
【0015】しかも、支持ばね30の弾性支持部34
は、つづら折り状に形成して支持面36を水平にしてあ
るため、支持面36に接するシリンダ部22の開口側肉
厚部35の摺動がスムーズであるばかりでなく、キャリ
パ18の移動量が大きくなってもキャリパ18を水平に
支持することができ、ロータ12等の偏摩耗などを防止
できる。また、実施例においては、起立片38に設けた
凸部42をサポート20に設けた凹部40と係合させた
ことにより、支持ばね30の脱落を確実に防ぐことがで
きる。そして、凸部42は、起立片38の上端を折曲し
て形成したことにより、支持ばね30を所定の形状に折
曲する際に形成でき、特別の凸部形成工程を必要としな
い。
【0016】なお、前記実施例においては、凸部42を
起立片38の先端部を折曲して形成した場合について説
明したが、凸部42は起立片38をサポート20側に断
面コ字状に膨出させて形成してもよい。また、サポート
20側に凸部を形成し、支持ばね30側にその凸部と係
合する凹部または穴を設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、支持ばねのU字状の装着部をサポートに外嵌し、支
持ばねのばね力によってサポートを挟持するため、車体
が振動しても外れて脱落するなどの不都合をなくすこと
ができる。また、装着部に凸部を形成してサポートに設
けた凹部と係合させたことにより、支持ばねの脱落をよ
り確実に防止することができる。そして、凸部を装着部
の上端を折曲して形成したことにより、支持ばねを所定
の形状に折曲する際に凸部を形成でき、凸部の形成工程
が不要となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るディスクブレーキのキャ
リパ支持構造であって、図2のA−A線に沿う断面図で
ある。
【図2】実施例に係るディスクブレーキの正面図であ
る。
【図3】実施例に係る支持ばねの斜視図である。
【符号の説明】
10 ディスクブレーキ 12 ディスクロータ 18 キャリパ 20 サポート 22 シリンダ部 28 アウタ爪 30 支持ばね 32 装着部 34 弾性支持部 38 起立片 40 凹部 42 凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サポートに取り付けてキャリパのシリン
    ダ部を下方から支持する支持ばねを備えた浮動キャリパ
    型ディスクブレーキのキャリパ支持構造において、前記
    支持ばねは、前記シリンダ部に当接してシリンダ部を支
    持する弾性支持部と、前記サポートに外嵌させてサポー
    トをばね力によって挟持する略U字状の装着部とを有し
    ていることを特徴とするディスクブレーキのキャリパ支
    持構造。
  2. 【請求項2】 前記装着部には、前記サポートに形成し
    た凹部と係合する凸部が設けてあることを特徴とする請
    求項1に記載のディスクブレーキのキャリパ支持構造。
  3. 【請求項3】 前記凸部は、前記装着部の上端部を折曲
    して形成したことを特徴とする請求項2に記載のディス
    クブレーキのキャリパ支持構造。
JP6142655A 1994-06-01 1994-06-01 ディスクブレーキのキャリパ支持構造 Pending JPH07332409A (ja)

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JP6142655A JPH07332409A (ja) 1994-06-01 1994-06-01 ディスクブレーキのキャリパ支持構造

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JP6142655A JPH07332409A (ja) 1994-06-01 1994-06-01 ディスクブレーキのキャリパ支持構造

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JPH07332409A true JPH07332409A (ja) 1995-12-22

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JP6142655A Pending JPH07332409A (ja) 1994-06-01 1994-06-01 ディスクブレーキのキャリパ支持構造

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JP (1) JPH07332409A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106438776A (zh) * 2016-11-04 2017-02-22 浙江力邦合信智能制动系统股份有限公司 一种制动钳

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106438776A (zh) * 2016-11-04 2017-02-22 浙江力邦合信智能制动系统股份有限公司 一种制动钳

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