JPH0733230A - 可動体使用の搬送設備 - Google Patents

可動体使用の搬送設備

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JPH0733230A
JPH0733230A JP17864493A JP17864493A JPH0733230A JP H0733230 A JPH0733230 A JP H0733230A JP 17864493 A JP17864493 A JP 17864493A JP 17864493 A JP17864493 A JP 17864493A JP H0733230 A JPH0733230 A JP H0733230A
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roller
movable
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Masami Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被搬送物Wに合わせた形状の被搬送物支持部
25を設けるだけでよく、本体11は細長くコンパクトに形
成し得る。直線状経路部では、フレーム体11,12,13を
平面視ならびに側面視で直線状姿勢として移動し得る。
左右や上下のカーブ経路部では、フレーム体11,12,13
をカーブに沿って屈折した姿勢で移動し得る。直線状か
ら相対角度を成す屈折姿勢への変位は、ローラ83,84が
回転しながら円弧面93,94上を左右方向や上下方向に移
動することで行われる。 【効果】 可動体本体は細長くコンパクトに形成でき
る。可動体は送り装置により一定経路上で移動できる。
カーブ経路部において、可動体が長尺でも移動は円滑に
確実にかつ安定して行え、カーブ経路部を有する一定経
路に容易に採用できる。屈折姿勢への変位は、摩擦や引
っ掛かりが生じることなく円滑に確実に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば床側の一定経
路上で可動体群を密状に移動させるのに利用される可動
体使用の搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非駆動式の可動体を一定経路上で
移動させるものとして、たとえば特開平2−209309号公
報に見られる構成が提供されている。この従来構成は、
可動体が走行自在な一定経路の上手に可動体搬送装置を
設けるとともに、下手にブレーキ装置を設けている。そ
して可動体搬送装置を、可動体の側面に当接自在な左右
一対の送りローラと、これら送りローラに連動する回転
駆動装置とから構成している。またブレーキ装置を、可
動体の側面に当接自在な左右一対のブレーキローラと、
これらブレーキローラに逆送り回転力を付与するトルク
モータとから構成している。
【0003】このような従来の構成によると、可動体の
両側面に当接している両送りローラを回転駆動装置によ
り強制回転させることで、可動体に大きな推進力を与え
ることになり、以て可動体を一定経路上で移動し得る。
その際に可動体は、先行し停止している可動体群を後押
しして移動させることになる。
【0004】一定経路の下手においては、逆送り回転さ
れているブレーキローラが可動体の両側面に当接してい
ることから、この可動体に逆搬送方向の推進力が作用
し、ここで送り回転力が逆送り回転力よりも大であるこ
とから、その差に相応してブレーキローラが送り回転側
に回転される。これにより下手の可動体は、ブレーキ作
用を受けた状態で移動されることになり、したがって可
動体群は前後端間に隙間を生じめることなく密な後押し
状態で移動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
よると、剛体化(一体化)した台車形式の可動体である
ことから、たとえば長尺の被搬送物を取り扱う可動体の
場合、全体が大型化、重量化することになる。
【0006】また可動体に送り装置を作用させるとき、
一定経路が平面視において湾曲しているカーブ経路部
(ターン経路部など)や、側面視において水平経路部か
ら上昇経路へ移るカーブ経路部や、水平経路部から下昇
経路へ移るカーブ経路部などにおいては、前後の可動体
が成す相対角度が鋭角になって後押しが円滑に行えず、
特に可動体が長尺であるほど相対角度は鋭角になる。し
たがって、このようなカーブ経路部を有する一定経路に
採用できない。
【0007】なお、たとえば特開昭61−166768号公報に
見られるように、複数個のキャリア(可動体)を連結し
かつ後押し移動させる構成も提供されているが、この場
合、カーブ経路においては、幅広キャリアの側縁部に設
けた緩衝部材どうしの当接による後押しであることか
ら、その変位した後押し力によりキャリアが傾斜するな
どし、以てカーブ経路においては安定した移動を行えな
い。
【0008】本発明の目的とするところは、可動体の本
体を細長くコンパクトに形成し得るとともに、カーブ経
路部を有する一定経路でも、可動体群の密状(列車状)
の移動を円滑に確実にかつ安定して行える可動体使用の
搬送設備を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の可動体使用の搬送設備は、レールに支持案内
されて一定経路上を移動自在な可動体の本体を、連結装
置を介して相対回動自在に連結した複数のフレーム体に
より形成するとともに、これらフレーム体の側面を受動
面に形成し、各フレーム体のうち少なくとも一つのフレ
ーム体に、被搬送物支持部と、レールに支持案内される
一対の被案内装置とを設けるとともに、残りのフレーム
は遊端側に被案内装置を設け、前記本体の前後端を当接
部に形成し、これら当接部の一方は、互いに直交する軸
心を中心とする一対の円弧面により構成し、また当接部
の他方は、互いに直交する軸心の周りに回転自在でかつ
前記円弧面に当接自在な複数のローラにより構成し、前
記一定経路中に、前記受動面に当接自在な送りローラを
有する送り装置を設けたいる。
【0010】そして本第2発明の可動体使用の搬送設備
は、本体は三本のフレーム体からなり、中間のフレーム
体に被搬送物支持部を設けている。
【0011】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、可動体
は、被搬送物に合わせた形状の被搬送物支持部を設ける
だけでよく、本体は細長くコンパクトに形成し得る。そ
して可動体を送り装置に対向して位置させたのち、強制
回転させている送りローラを受動面に当接させること
で、送り装置により可動体に推進力を与えて一定経路上
で移動し得る。
【0012】このような可動体の移動において、一定経
路の直線状経路部では、各可動体の本体、すなわち各フ
レーム体を平面視ならびに側面視で直線状姿勢として移
動し得、そして先行可動体の幅方向中央部に位置した当
接部に後続可動体の当接部を当接させることで、すなわ
ち両円弧面と各ローラを当接させることで、移動は密な
列車状で行える。
【0013】また左右や上下のカーブ経路部では、各フ
レーム体を連結装置の部分でカーブに沿って屈折した姿
勢で移動し得、その際に屈曲は、連結装置を介しての相
対回動により行われる。また相対的に直線状から相対角
度を成す屈折姿勢への変位は、ローラが回転しながら円
弧面上を左右方向や上下方向に移動することで、摩擦や
引っ掛かりが生じることなく円滑に行われる。
【0014】そして上記した本第2発明の構成による
と、中間のフレーム体で被搬送物を支持するとともに、
前後のフレーム体に設けた被案内装置をレールに支持案
内させることで、この可動体を常に安定して移動し得
る。
【0015】
【実施例】以下に本発明の第一の実施例を図1〜図12に
基づいて説明する。図1、図4〜図7、図12において、
床1側からの機枠2に、チャンネル状のレール3が、そ
の開放部を相対向して左右一対に配設してあり、そして
レール3の開放部側の縁部には、その上下面に四角棒状
のガイド部材4が固定してある。前記レール3により一
定経路5を形成するものであり、ここで一定経路5は平
面視において、平行した一対の直線状経路部5aと、こ
れら直線状経路部5aの始終端間を接続したカーブ経路
部5bとからなる無端状経路部に、分岐経路部5cや合
流経路部5dを複数または単数接続することにより形成
されている。
【0016】両レール3に支持案内されて一定経路5上
を移動自在な可動体10は、その本体11を三本(複数)の
フレーム体12,13,14により形成している。ここで各フ
レーム体12,13,14は、四角筒状体(四角棒状体)によ
り形成され、それぞれ左右一対の両側面を受動面15に形
成している。そして前部フレーム体12と中間部フレーム
体13との間、ならびに中間部フレーム体13と後部フレー
ム体14間を、連結装置20を介して相対回動自在に連結し
ている。
【0017】すなわち連結装置20は、中間部フレーム体
13の前後端に一体化した端部材16と、前後のフレーム体
12,14の相対向端との間に設けられるもので、前記端部
材16に左右方向の横ピン21を介して上下揺動自在に取り
付けた連結体22を設けるとともに、この連結体22を、前
後のフレーム体12,14の相対向端に縦ピン23を介して左
右揺動自在に連結したところの、トラニオン形式が採用
されている。
【0018】前記フレーム体12,13,14のうち少なくと
も一つのフレーム体、この実施例では中間部フレーム体
13に、被搬送物支持部25と、レール3に支持案内される
前後一対の被案内装置30とを設けるととも、残りのフレ
ーム体、この実施例における前後のフレーム体12,14に
は、遊端側に被案内装置31,32を設けている。
【0019】前記被搬送物支持部25は、前記端部材16の
上部に前後方向の継手ピン26を介して連結したブラケッ
ト27と、前後のブラケット27間に設けた支持フレーム28
とからなる。この支持フレーム28は、ブラケット27上に
取り付けた左右方向材28Aと、両左右方向材28Aの外端
間を連結する前後方向材28Bとにより、平面視で四角枠
状に形成され、そして支持フレーム28上に、被搬送物W
の支持具(図示せず)が配設される。また両左右方向材
28Aからは、ブラケット27を中にして両側方に突起状の
受動部29を垂設している。
【0020】各被案内装置30,31,32は同様な構成であ
って、中間部フレーム体13の前後端部に設けた前記端部
材16や前後のフレーム体12,14の遊端部に設けた端部材
17,18に回動自在に取り付けた上下方向ピン33と、この
上下方向ピン33の下端に左右方向ピン34を介して回動自
在に連結したトロリ本体35と、このトロリ本体35の両側
にそれぞれ前後一対に取り付けられかつ前記レール3に
嵌合して支持案内される被支持ローラ36と、前記トロリ
本体35の上下にそれぞれ前後一対に取り付けられかつ前
記ガイド部材4に当接して案内される被ガイドローラ37
とにより、トロリ形式に構成されている。
【0021】そして図1〜図3に示すように、本体11の
前後端、すなわち前部フレーム体12の端部材17の前面側
と、後部フレーム体14の端部材18の後面側とは、当接部
80,90が形成される。
【0022】これら当接部80,90の一方、すなわち端部
材18の後面側の当接部90は、互いに直交する軸心91,92
を中心とする一対の円弧面93,94により構成している。
ここで円弧面93は側面視において後方へ凸に形成される
とともに、円弧面94は平面視において後方へ凸に形成さ
れ、さらに両円弧面93,94は後方側から見たとき十字状
に形成される。そして端部材18の上部に1個の補助ロー
ラ95を、縦軸96を介して回転自在に設けている。
【0023】また当接部80,90の他方、すなわち端部材
17の前面側の当接部80は、互いに直交する軸心の周りに
回転自在でかつ前記円弧面93,94に当接自在な複数のロ
ーラ83,84により構成している。ここで円弧面93に当接
自在なローラ83は上下一対であって、それぞれ横軸81を
介して回転自在に取り付けられ、また円弧面94に当接自
在なローラ84は左右一対であって、それぞれ縦軸82を介
して回転自在に取り付けられている。そして端部材17の
上部に前記補助ローラ95に当接自在な補助円弧面85を、
平面視において前方へ凸に形成している。
【0024】図12において両直線状経路部5aの所定箇
所には、前記受動面15に作用して可動体10に走行力を付
与する第1送り装置(送り装置の一例)40を設けてい
る。この第1送り装置40は図8、図9に示すように、前
記レール3の側外方において前記機枠2から連設したベ
ース体41に縦軸42を立設している。そして縦軸42には軸
受43を介して支持部材44が縦軸心45の周りに揺動自在に
取り付けられる。
【0025】前記支持部材44には、回転駆動装置(モー
タなど)46が配設され、この回転駆動装置46に連動する
減速機47から上方へ取り出した出力軸48に、たとえばウ
レタン製の送りローラ49が固定される。なお回転駆動装
置46は前記送りローラ49に送り回転力Aを付与する。前
記支持部材44は前方に伸びるブラケット50を一体に有
し、このブラケット50とベース体41との間に支持部材44
を揺動させるシリンダ装置51を設けている。
【0026】したがってシリンダ装置51を作動させるこ
とで支持部材44を縦軸心45の周りに揺動させ、送りロー
ラ49を一方の受動面15に対して当接離間動し得る。その
際に、最大に接近した位置を規制するために、前記支持
部材44から被ストッパ体52を連設するとともに、この被
ストッパ体52が当接自在なストッパ体53をベース体41に
位置調整自在に設けている。そして送りローラ49に対向
して、他方の受動面15が当接自在な定置ローラ54を、縦
軸55を介して遊転のみ自在に設けている。
【0027】図12に示すように、直線状経路部5aの他
の所定箇所には、前記受動面15に作用して可動体10に制
動力を付与する制動装置60を設けている。さらに前記送
り装置40と制動装置60との間に送り込み送り出し装置65
をを設けている。なお、各装置40,60,65の配置パター
ンは種々変更されるものであり、また制動装置60と送り
込み送り出し装置65は、その一部あるいは全部を省略し
てもよい。
【0028】前記制動装置60は前記送り装置40と同様の
構造であって、前記可動体10における一方の受動面15に
対して側方から当接離間自在で、かつたとえばウレタン
製の制動ローラ61と、この制動ローラ61に連動し、かつ
制動ローラ61に逆送り回転力Bを付与する逆回転駆動装
置(トルクモータ)62と、可動体10における他方の受動
面15が当接自在な受けローラ63などから構成される。な
お逆回転駆動装置62による逆送り回転力Bは、前記回転
駆動装置46の送り回転力Aよりも小に設定してある。ま
た前記送り込み送り出し装置65は、前記送り装置30と同
じ構造のものが採用される。
【0029】前記分岐経路部5cや合流経路部5dは、
送り込み送り出し装置65の前後において直線状経路部5
aに接続するもので、各経路部5c,5dに沿って、前
記受動部29に作用自在な第2送り装置70が配設される。
【0030】この第2送り装置70は、図4仮想線ならび
に図5仮想線に示すように、床1側に設置した支持枠71
と、この支持枠71に回転自在に支持させた前後一対のス
プロケット72と、一方のスプロケット72に連動する駆動
装置(モータなど)73と、両スプロケット72間に巻回し
た無端回動体の一例であるチェーン74と、このチェーン
74に複数設けられかつ前記受動部29に上手側から係合自
在な突起状の伝動部75などにより構成され、前記チェー
ン74が両経路部5c,5dの一部または全長に沿って駆
動されるべく配設してある。
【0031】次に上記の第一の実施例において可動体10
の移動作業を説明する。たとえば送り出し送り込み装置
65を後述する第1送り装置40と同様に作動させることに
より送り出された可動体10は、第1送り装置40側が受入
れ態勢になった状態で移動される。その際に図2に示す
ように、一定経路5上に密な列車状で位置している可動
体10群の最後尾の可動体10における後端部の当接部90
に、この送り込まれた可動体10の前端部の当接部80が当
接し、すなわち両円弧面93,94に各ローラ83,84が後方
から当接し、以て送り込み送り出し装置65の送り込み力
で可動体10群を移動させる。
【0032】この送り込み送り出し装置65による送り込
みは、該当する可動体10の前端部が第1送り装置40に入
ることで停止される。このとき第1送り装置40における
シリンダ装置51は伸展され、支持部材44を縦軸心45の周
りで外方に揺動させ、以て送りローラ49は図8の仮想線
で示すように受動面15から離間している。したがって可
動体10の移動(搬入)は何んら支障なく行われる。
【0033】その後、上述とは逆作用によって送りロー
ラ49を接近動させて図8の実線で示すように一方の受動
面15に圧接させるとともに、他方の受動面15を定置ロー
ラ54に当接させ、以て両ローラ49,54により前部フレー
ム体12を挟持するのであるが、このとき送りローラ49は
回転駆動装置46によって回転駆動されている。したがっ
て強制回転されている送りローラ49を受動面15に圧接さ
せることで、その送り回転力Aにより可動体10に移動力
を与えることになり、以て可動体10は一定経路5上にお
いて所望の速度で移動され、一定経路5に密な列車状で
位置している可動体10群を後押し移動することになる。
【0034】このような移動の際に各被案内装置30,3
1,32は、各被支持ローラ36を介してレール3に支持案
内され、そして各被ガイドローラ37が上下に振り分けた
ガイド部材4に当接することで、ガタ付きのない案内と
可動体10の横倒れ阻止とが行われる。
【0035】前述した第1送り装置40による可動体10の
送り量はエンコーダなどにより検出され、所定の或る送
り量を検出したときに送りローラ49が離間して移動作業
が停止される。一定経路5を移動している可動体10に対
して制動装置60によって制動がかけられている。すなわ
ち第1送り装置40による可動体10の移動作業が停止して
いるとき、制動装置60におけるシリンダ装置は収縮さ
れ、以て制動ローラ61は離間している。そして第1送り
装置40の送り動に連動して、上述とは逆作用によって制
動ローラ61を接近動させ、受動面15に圧接させるのであ
るが、このとき制動ローラ61は、送りローラ49とは反対
側に回転駆動されている。
【0036】すなわち逆回転駆動装置62の駆動により制
動ローラ61を逆方向に強制回転させている。したがって
強制回転されている制動ローラ61を受動面15に圧接させ
たとき、その逆送り回転力Bによって可動体10に逆移動
方向の推進力が作用するが、ここで送り回転力Aが逆送
り回転力Bよりも大きいことから、その差に相応して制
動ローラ61が送り回転側に回転され、そのときの負荷は
トルクモータにより吸収される。
【0037】これにより下手の制動装置60に対応した可
動体10は、制動作用を受けた状態で移動されることにな
り、したがって第1送り装置40から制動装置60の間で
は、複数台の可動体10が、その前後端間に隙間を生じめ
ることなく密な後押し状態で整列されることになる。こ
の制動装置60による制動作用は、第1送り装置40による
移動停止に相前後して停止される。
【0038】このように一定経路5において可動体10が
間欠移動している間に、または停止している間に、作業
者によって、被搬送物Wに対して各種の作業を遂行し得
る。なお前述したような後押しにより制動装置60から押
し出された可動体10は、送り込み送り出し装置65に達す
る。
【0039】上述した第1送り装置40による可動体10の
移動は、その送りローラ49を、前部フレーム体12の受動
面15から中間部フレーム体13の受動面15、ならびに後部
フレーム体14の受動面15へと順次作用させることで行わ
れる。
【0040】その際に、送りローラ49が前部フレーム体
12に作用しているとき、中間部フレーム体13と後部フレ
ーム体14は連結装置20を介して引っ張り移動され、また
中間部フレーム体13に作用しているとき、前部フレーム
体12は連結装置20を介して押し移動されるとともに後部
フレーム体14は連結装置20を介して引っ張り移動され、
さらに後部フレーム体14に作用しているとき、中間部フ
レーム体13と前部フレーム体12は連結装置20を介して押
し移動されることになる。
【0041】上述した一定経路5上での列車状の後押し
移動において、直線状経路部5aでは、各可動体10の本
体11、すなわち各フレーム体12,13,14が平面視ならび
に側面視で直線状姿勢になることから、図2や図3で示
すように、当接部90に対して当接部80が真後ろから当接
する状態になり、その後押し移動は円滑に確実に行え
る。
【0042】またカーブ経路部5bでは、図10に示すよ
うに各フレーム体12,13,14は、平面視において連結装
置20の部分でカーブに沿って屈折した姿勢で後押し移動
されることになる。これにより、平面視において、先行
可動体10の後部フレーム体14と後続可動体10の前部フレ
ーム体12とが成す相対角度Θが鈍角となり、当接部90に
対して当接部80の鈍角で当接することになって、その後
押し移動は円滑に確実に行える。
【0043】なお屈曲は、連結装置20において、縦ピン
23の周りで相対回動することで行われる。また相対的に
直線状から相対角度Θを成す屈折姿勢への変位は、ロー
ラ84に当接している円弧面94が、このローラ84を回転さ
せながら水平方向に揺動することで、摩擦や引っ掛かり
が生じることなく円滑に行われる。このとき円弧面93は
ローラ83に対して側方に逃げる。
【0044】上述したようにして可動体10を、直線状経
路部5aとカーブ経路部5bとからなる無端状経路部
(循環経路部)で移動させ得る。直線状経路部5aの可
動体10は、送り込み送り出し装置65により分岐経路部5
cに送り出すことで分岐し得、その後に第2送り装置70
により分岐経路部5cで移動し得る。また第2送り装置
70により合流経路部5dを移動されてきた可動体10は、
その移動力によって直線状経路部5aに合流し得、その
後に送り込み送り出し装置65の作用を受ける。
【0045】前述した第2送り装置70による可動体10の
移動は、駆動装置73などによりチェーン74を回動させ、
可動体10における受動部29に伝動部75を上手側から係合
させて、この可動体10に走行力を付与することで行われ
る。そして受動部29に対する伝動部29の係合が外れるこ
とで、可動体10への走行力付与が開放される。その際に
走行力の付与を一部で行って、残部では前述したように
後押し移動させてもよい。
【0046】上記実施例では、当接部80のローラ83,84
として上下左右にぞぞれ一対の合計4個の配置を示した
が、これは、たとえば上下一対のローラ83のうち上位の
ものを省くなど、その個数や配置は任意に設定される。
また補助ローラ95や補助円弧面85も省略することができ
る。そして一方の当接部90に円弧面93,94を形成し、他
方の当接部80にローラ83,84を設けているが、これは一
方の当接部90にローラを設け、他方の当接部80に円弧面
を形成してもよい。
【0047】上記実施例では、第2送り装置70としてチ
ェーン74に伝動部75を取り付けた形式を示したが、これ
はシリンダー装置のピストンロッドに伝動部75を取り付
けた形式など、他の形式であってもよい。また可動体10
に対する受動部29の取り付け位置や形状は、第2送り装
置70の形式などに応じて任意に変更し得る。さらに第2
送り装置70を直線状経路部5aに配設し、第1送り装置
40を分岐経路部5cや合流経路部5dに配設してもよ
い。なお可動体10から受動部29を除去し、第2送り装置
70や分岐経路部5cならびに合流経路部5dなどを除去
した実施例も可能である。
【0048】上記実施例では、可動体10の本体11とし
て、三本のフレーム体12,13,14からなる形式を示した
が、これは前部フレーム体12と中間部フレーム体13から
なる二本形式、中間部フレーム体13と後部フレーム体14
からなる二本形式、前部フレーム体12の前方や後部フレ
ーム体14の後方に単数または複数のフレーム体を連結し
た三本以上の形式などであってもよい。
【0049】上記実施例では、連結装置20として、中間
部フレーム体13側に横ピン21を設けるとともに前後のフ
レーム体12,14側に縦ピン23を設けた形式を示したが、
これは中間部フレーム体13側に縦ピンを設けるとともに
前後のフレーム体12,14側に横ピンを設けた形式や、球
継手により自由回動自在に連結した形式などであっても
よい。
【0050】上記実施例では、送り装置40や送り込み送
り出し装置65や制動装置60において、一方の送りローラ
49や制動ローラ61を強制駆動形式としかつ他方の定置ロ
ーラ54や受けローラ54遊転形式としたが、これは両方の
ローラの全てを強制駆動形式としてもよい。さらに他方
のローラも受動面15に対して当接離間自在に構成しても
よい。
【0051】上記実施例では、床1側からの機枠2にレ
ール3を配設しているが、これは図5の仮想線で示すよ
うに、床面1a下のピット内にレール3を配設した構成
であってもよい。これによると、可動体10を含めた全体
の高さを低く形成できる。またレール3は、駆動チェー
ンなどメンテナンスを必要とする部分がないので、床面
1a下のピット内の配設は何ら支障なく行える。
【0052】上記実施例では、床1側を走行自在な可動
体10を示したが、これは天井側に配設したレールに支持
案内されて移動自在な可動体であってもよい。図13,図
14は本発明の第二の実施例を示す。すなわち一定経路5
中に、側面視において上方(または下方)へのカーブ経
路部5bを形成したもので、この場合も側面視におい
て、先行可動体10の後部フレーム体14と後続可動体10の
前部フレーム体12とが成す相対角度Θが鈍角となり、当
接部90に対して当接部80が鈍角で当接することになっ
て、その後押し移動は円滑に確実に行える。
【0053】なお屈曲は、連結装置20において、縦ピン
23の周りで相対回動することで行われる。また相対的に
直線状から相対角度Θを成す屈折姿勢への変位は、ロー
ラ83に当接している円弧面93が、このローラ83を回転さ
せながら上下方向に揺動することで、摩擦や引っ掛かり
が生じることなく円滑に行われる。このとき円弧面94は
ローラ84に対して上下方向に逃げる。
【0054】図15は本発明の第三の実施例を示す。すな
わち本体11に対して被搬送物支持部25を左右のいずれか
一方へ変位して設け、被搬送物支持部25の変位側の下部
に遊転輪(車輪やローラ)100 を取り付けるとともに、
この遊転輪100 を下方から支持するガイドレール101 を
一定経路5に沿って配設している。この場合に受動部29
は他方へ変位して設けられる。
【0055】図16は本発明の第四の実施例を示す。すな
わち本体11の両側方で、被搬送物支持部25の下部に遊転
輪100 を取り付けるとともに、これら遊転輪100 を下方
から支持する一対のガイドレール105 を一定経路5に沿
って配設している。なおガイドレール105 は一定経路5
の全長に設けてもよく、また主として被搬送物Wを支持
して作業を行う直線状経路部5aにのみ設けてもよい。
【0056】図17は本発明の第五の実施例を示す。すな
わち一定経路5に沿って左右一対の遊転ローラ装置102
を配設し、これら遊転ローラ装置102 により被搬送物支
持部25の両側部を下方から支持している。なお遊転ロー
ラ装置102 は一定経路5の全長に設けてもよく、また主
として被搬送物Wを支持して作業を行う直線状経路部5
aにのみ設けてもよい。
【0057】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、可動体
は、被搬送物に合わせた形状の被搬送物支持部を設ける
だけでよく、本体は細長くコンパクトに形成することが
できる。そして可動体は、送りローラを受動面に当接さ
せることで、送り装置により一定経路上で移動できる。
【0058】さらに可動体は、直線状経路部では各フレ
ーム体を平面視ならびに側面視で直線状姿勢として移動
できるとともに、左右や上下のカーブ経路部では各フレ
ーム体を連結装置の部分でカーブに沿って屈折した姿勢
で移動でき、したがって可動体が長尺であったとしても
移動は円滑かつ確実に行うことができる。そしてカーブ
経路部を有する一定経路に容易に採用できる。
【0059】また左右や上下のカーブ経路部で、相対的
に直線状から相対角度を成す屈折姿勢への変位は、ロー
ラが回転しながら円弧面上を左右方向や上下方向に移動
することで、摩擦や引っ掛かりが生じることなく円滑に
確実にかつ安定して行うことができる。
【0060】そして上記構成の本第2発明によると、中
間のフレーム体で被搬送物を支持するとともに、前後の
フレーム体に設けた被案内装置をレールに支持案内させ
ることで、この可動体を常に安定して移動することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示し、可動体使用の搬
送設備における可動体部分の側面図である。
【図2】同当接部部分の側面図である。
【図3】同当接部部分の平面図である。
【図4】同可動体部分の平面図である。
【図5】同可動体部分の縦断正面図である。
【図6】同連結装置部分の一部切り欠き側面図である。
【図7】同連結装置部分の平面図である。
【図8】同送り装置部分の平面図である。
【図9】同送り装置部分の一部切り欠き側面図である。
【図10】同カーブ経路移動状態を示す平面図である。
【図11】同カーブ経路における当接部の平面図である。
【図12】同全体の配置を示す概略平面図である。
【図13】本発明の第二の実施例を示し、カーブ経路移動
状態を示す側面図である。
【図14】同カーブ経路における当接部の側面図である。
【図15】本発明の第三の実施例を示し、可動体部分の縦
断正面図である。
【図16】本発明の第四の実施例を示し、可動体部分の縦
断正面図である。
【図17】本発明の第五の実施例を示し、可動体部分の縦
断正面図である。
【符号の説明】
1 床 3 レール 5 一定経路 5a 直線状経路部 5b カーブ経路部 5c 分岐経路部 5d 合流経路部 10 可動体 11 本体 12 前部フレーム体 13 中間部フレーム体 14 後部フレーム体 15 受動面 20 連結装置 25 被搬送物支持部 29 受動部 30 被案内装置 31 被案内装置 32 被案内装置 40 第1送り装置(送り装置) 46 回転駆動装置 49 送りローラ 54 定置ローラ 60 制動装置 61 制動ローラ 62 逆回転駆動装置 63 受けローラ 65 送り込み送り出し装置 70 第2送り装置 75 伝動部 80 当接部 83 ローラ 84 ローラ 90 当接部 91 軸心 92 軸心 93 円弧面 94 円弧面 A 送り回転力 B 逆送り回転力 W 被搬送物 Θ 相対角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールに支持案内されて一定経路上を移
    動自在な可動体の本体を、連結装置を介して相対回動自
    在に連結した複数のフレーム体により形成するととも
    に、これらフレーム体の側面を受動面に形成し、各フレ
    ーム体のうち少なくとも一つのフレーム体に、被搬送物
    支持部と、レールに支持案内される一対の被案内装置と
    を設けるとともに、残りのフレームは遊端側に被案内装
    置を設け、前記本体の前後端を当接部に形成し、これら
    当接部の一方は、互いに直交する軸心を中心とする一対
    の円弧面により構成し、また当接部の他方は、互いに直
    交する軸心の周りに回転自在でかつ前記円弧面に当接自
    在な複数のローラにより構成し、前記一定経路中に、前
    記受動面に当接自在な送りローラを有する送り装置を設
    けたことを特徴とする可動体使用の搬送設備。
  2. 【請求項2】 本体は三本のフレーム体からなり、中間
    のフレーム体に被搬送物支持部を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の可動体使用の搬送設備。
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