JPH0733160A - 深絞り包装体 - Google Patents

深絞り包装体

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Publication number
JPH0733160A
JPH0733160A JP17016393A JP17016393A JPH0733160A JP H0733160 A JPH0733160 A JP H0733160A JP 17016393 A JP17016393 A JP 17016393A JP 17016393 A JP17016393 A JP 17016393A JP H0733160 A JPH0733160 A JP H0733160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deep
composite film
package
film
bottom material
Prior art date
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Pending
Application number
JP17016393A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeya Harako
茂也 原子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Publication of JPH0733160A publication Critical patent/JPH0733160A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 深絞り成形された包装体であって、特に生肉
等のドリップを生じ易い食品の包装に好適に使用できる
包装体を提供する。 【構成】 蓋材と75℃での熱収縮率が縦方向、横方向
ともに20%以上の熱収縮性複合フイルムを深絞り成形
した底材からなる深絞り包装体。 【効果】 内容物に対する密着性に優れており、余りじ
わが発生せず生肉等のドリップを生じ易い食品の包装に
好適に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は深絞り包装体に係り、特
に生肉等のドリップ(ジュース)を生じ易い食品の包装
に好適に使用できる包装体に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】深絞り成形した底材にハム等の
内容物を充填し、蓋材をシール後、真空包装により包装
体を得ることがなされている。上記包装体に使用される
底材としては、ポリアミド樹脂層等のバリアー性樹脂層
を配した各種層構成の複合フイルムを深絞り成形して得
られる。
【0003】通常、上記複合フイルムとしては剛性のあ
る非収縮性のフイルムが使用されているが、充填する内
容物の形状にぴったり合う性能、いわゆる密着性に劣
り、内容物が生肉等のドリップを生じ易い食品の場合、
内容物とフイルム間にドリップが溜まり、食品衛生上や
外観等に問題があった。この密着性を改良する手段とし
て、高温の熱水やスチームにより熱収縮させる方法があ
るが、非収縮性のフイルムでは成形時の延伸倍率の差が
部分的に生じ、その結果、熱収縮性に差を生じ、熱収縮
しにくい部分に余りじわを発生するという問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解消
できる深絞り包装体を見出したものであって、その要旨
とするところは、蓋材と75℃での熱収縮率が縦方向、
横方向ともに20%以上の熱収縮性複合フイルムを深絞
り成形した底材からなる深絞り包装体にある。
【0005】本発明で使用する底材用の複合フイルムと
しては、各種樹脂から構成される複数層のものが使用で
きるが、内容物の保存性の点からガスバリアー性樹脂層
を有するものが好適に使用でき、ガスバリアー性樹脂に
はポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エチレン
ー酢酸ビニル共重合体けん化物等が使用できる。
【0006】ここでポリアミド樹脂としてナイロン6/
66共重合体やナイロン6/6T/6I共重合体等を使
用すれば熱収縮性が出やすく好ましい。
【0007】この複合フイルムは特定の熱収縮特性を有
するフイルムを使用する必要があり、75℃での熱収縮
率が縦方向、横方向ともに20%以上、好ましくは30
%〜50%の範囲のものを使用する。熱収縮率の測定方
法は10cm角の試料にマークをつけ75℃の温水中に
3秒間浸漬しマーク間の長さを測定し計算した数値であ
る。
【0008】縦方向または横方向の75℃での熱収縮率
が20%未満の複合フイルムでは密着性に劣り、50%
を越すものでは深絞り成形時にフイルムに穴あきを生じ
やすく、また製膜しずらいという問題がある。
【0009】上記特性を有する複合フイルムは種々の製
法により製膜できるが、厚み精度等の点から共押出法が
好ましい。特定範囲の熱収縮性を付与する方法としては
製膜後に1.5〜3倍程度の範囲で延伸し、その後必要
に応じ熱処理弛緩する方法により適宜制御することがで
きる。
【0010】複合フイルムの全厚みは内容物の大きさや
形状等によって異なるが、底材として使用する場合は3
0〜250μm、好ましくは40〜200μmの範囲の
ものが使用でき、蓋材として使用する場合は30〜15
0μm、好ましくは40〜100μmの範囲のものが使
用できる。
【0011】本発明の深絞り包装体では上記内容の複合
フイルムを使用し、深絞り成形により底材を得る必要が
あるが、成形は通常の深絞り成形機により行なえばよ
い。また底材に内容物を充填した後、被覆する蓋材につ
いては通常の非収縮性のフイルムを使用しても良いが、
底材と同様の熱収縮性複合フイルムを使用すると更に密
着性を改良できると共にシール部分の耳部を小さくでき
るという利点がある。蓋材、底材ともに熱収縮性複合フ
イルムを使用する場合は75℃での熱収縮率が縦方向、
横方向ともに20%〜50%の範囲のものを使用するの
が好ましい。以下、本発明を実施例にて説明する。
【0012】
【実施例】
実施例1 フイルムの層構成:最外層(第1層):エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、第2層:カルボン酸変性エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(AD),第3層:エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)、第4
層:ナイロン6/66共重合体(Ny)、第5層:カル
ボン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(AD)、第
6層:エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を配し
た構成。
【0013】 厚み: EVA/AD /EVOH /Ny /AD /EVA (20μm/7μm/5μm/20μm/7μm/21μm) フイルムの熱収縮性:75℃での熱収縮率が縦方向で3
5%、横方向で30%であった。
【0014】上記構成と熱収縮性を有する複合フイルム
を共押出し成形法により、延伸倍率、縦2.7倍、横
2.4倍の条件で製膜した。ついで複合フイルムを第1
層が外側になるように、ムルチバック(株)製の深絞り
包装機(R−7000)で絞り成形した。成形加工した
底材に生牛肉(腿部1Kg)を充填し、ついで底材と同
一構成で熱収縮性を有する複合フイルムからなる蓋材を
被せて真空包装により包装体を得た。
【0015】得られた包装体を75℃で4秒間の温水処
理を行ない、2℃の冷蔵庫に20日保管した後、ドリッ
プの有無と外観を評価した。その結果、密着性が良好で
目立ったドリップが発生せず、また耳部が少なく外観が
極めて良好であった。
【0016】実施例2 底材と蓋材を実施例1と同一構成で厚み比率が下記構成
の複合フイルムとした 。厚み: EVA/AD /EVOH /Ny /AD /EVA (23μm/7μm/5μm/15μm/7μm/23μm) フイルムの75℃での熱収縮率が底材、蓋材共に縦方向
で20%、横方向で20%であった。上記内容の複合フ
イルムを使用し実施例1と同一方法で包装体を得、評価
を行った結果、密着性が良好で目立ったドリップが発生
せず、また耳部が少なく外観が極めて良好であった。
【0017】実施例3 底材を実施例1と同一構成で厚み比率が同一の複合フイ
ルムとし、フイルムの75℃での熱収縮率が縦方向で3
5%、横方向で30%であった。蓋材として、延伸ナイ
ロンフイルムを(EVOH/Ny/AD/EVA)から
なる共押出品にドライラミネートしてなる非収縮性複合
フイルム(70μm)を使用した。実施例1と同一方法
で包装体を得、評価を行った結果、蓋材の収縮がないた
め耳部が若干大きかったが、密着性が良好で目立ったド
リップが発生しなかった。
【0018】比較例1 底材と蓋材を実施例1で使用した複合フイルムの第4層
をナイロン6とした他は同一構成で厚み比率が同一の複
合フイルムとし、フイルムの75℃での熱収縮率が底
材、蓋材共に縦方向で16%、横方向で16%であっ
た。上記内容の複合フイルムを使用し実施例1と同一方
法で包装体を得、評価を行った結果、耳部は少なかった
が、余りじわにドリップが発生し、外観が悪かった。
【0019】比較例2 底材と蓋材ともに非収縮性の複合フイルムを使用した。
フイルムの構成は底材と蓋材ともに下記内容とし厚みが
異なる。 Ny/AD /Ny /EVOH //AD /EVA 底材 (20μm/7μm/5μm/20μm/7μm/21μm) 蓋材 ( 7μm/8μm/30μm/7μm/8μm/40μm) 上記内容の複合フイルムを使用し実施例1と同一方法で
包装体を得、評価を行った結果、耳部が大きく、また余
りじわにドリップが発生し、外観が悪かった。
【0020】
【発明の効果】上述したように本発明の深絞り包装体に
よれば、内容物に対する密着性に優れており、余りじわ
が発生せず生肉等のドリップを生じ易い食品の包装に好
適に使用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋材と75℃での熱収縮率が縦方向、横
    方向ともに20%以上の熱収縮性複合フイルムを深絞り
    成形した底材からなる深絞り包装体。
  2. 【請求項2】 75℃での熱収縮率が縦方向、横方向と
    もに20%〜50%の範囲の熱収縮性複合フイルムを蓋
    材及び底材として使用することを特徴とする請求項1記
    載の深絞り包装体。
JP17016393A 1993-07-09 1993-07-09 深絞り包装体 Pending JPH0733160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17016393A JPH0733160A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 深絞り包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17016393A JPH0733160A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 深絞り包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0733160A true JPH0733160A (ja) 1995-02-03

Family

ID=15899854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17016393A Pending JPH0733160A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 深絞り包装体

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JP (1) JPH0733160A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3168043B1 (en) 2013-05-02 2020-07-08 Kureha Corporation Heat-shrinkable multilayer film

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