JPH07331596A - 消臭シート - Google Patents

消臭シート

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JPH07331596A
JPH07331596A JP14876594A JP14876594A JPH07331596A JP H07331596 A JPH07331596 A JP H07331596A JP 14876594 A JP14876594 A JP 14876594A JP 14876594 A JP14876594 A JP 14876594A JP H07331596 A JPH07331596 A JP H07331596A
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deodorant
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copper
fiber
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Takashi Era
孝 江良
Minae Baba
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽毛、ウール、皮革、毛皮、絹等の動物性素
材に発生する悪臭の除去能力の強い安価な消臭シート及
びタグを提供する。 【構成】 銅カルボキシメチルセルロース繊維、金属フ
タロシアニン担持繊維、およびパルプ繊維を原料とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、羽毛、ウール、皮革、
毛皮、絹等の動物性素材に発生する悪臭の除去に用いら
れる消臭シートに関する。さらに詳しくは、動物性素材
を使用した寝具、装具等の包装保管時に発生する悪臭を
除去する消臭シート、およびタグに関する。
【0002】
【従来の技術】羽毛、ウール、皮革、毛皮、絹等の動物
性素材は、人工物では模倣できない優れた性質を持つた
め、単独、または他の素材と併用されて広く使用されて
いる。しかしながら、これら動物性素材は、タンパク質
を主成分とするため、腐敗して悪臭を放つこと、さらに
使用時の老廃物や汗が悪臭に拍車をかけること等の欠点
がある。
【0003】これらの欠点を解消するために、たとえば
動物性素材に消臭剤を包接したサイクロデキストリンを
固着する方法、キレート化合物を固着する方法、銅粉末
を固着する方法、各種薬剤溶液を少量噴霧する方法等が
報告されている。しかし、これら方法によっても製品に
した場合の使用・保管時に悪臭の発生を阻止するのに十
分でない。
【0004】そこで、たとえば特開平5ー23237号
には、消臭剤として金属酸化物、フタロシアニン銅等の
金属塩等を塗布した多孔質フィルムを接着した寝具カバ
ーが、特開平3ー234208号には悪臭等を発生する
有害微生物の生育を阻止する好気性微生物を組み込んだ
寝具用テープ、およびシートが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、消臭剤
を塗布した多孔質フィルムを接着した寝具カバーは、製
造が繁雑である上に高価である。一方、微生物を組み込
んだテープ、およびシートは、それらの接着部分での有
害微生物の生育は阻止できるものの、他の部分には効果
が及ばず、悪臭の発生を十分に阻止できるとはいいがた
い。本発明は、かかる欠点を有しない、安価で、かつ悪
臭除去効果が優れた消臭シートを提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するために鋭意研究の結果、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明は、銅カルボキシメチルセル
ロース系繊維、金属フタロシアニン担持繊維、パルプ繊
維からなる、動物性素材を使用した寝具、装具類の消臭
シートを提供するものである。
【0007】本発明に用いられる銅カルボキシメチルセ
ルロース系繊維は、たとえば特開昭63ー270900
号に記載されるものでよく、カルボキシメチル化セルロ
ース繊維に銅を吸着させた錯体であり、カルボキシメチ
ル基置換度は目的とするシートの加工特性からは0.3
5以下が好ましく、さらには0.1以下の極低置換度の
ものでも消臭・抗菌機能は十分である。銅カルボキシメ
チルセルロース系繊維と、従来の悪臭防止用によく用い
られる活性炭とを比較すると、活性炭の場合は湿気のあ
る雰囲気中では悪臭除去の効果が弱まるのに対し、低置
換度銅カルボキシメチルセルロース系繊維の場合は湿気
の多い環境でも消臭効果が強く、かつ銅による抗菌効果
も発現することにより、菌・カビ等の発生に起因する悪
臭を防止する。
【0008】また、金属フタロシアニン担持繊維として
は、中心金属が鉄、コバルト等の重金属からなる金属フ
タロシアニン誘導体、または金属フタロシアニン置換誘
導体を、たとえばセルロース系繊維等の繊維に担持させ
たものが好ましく用いられる。金属フタロシアニン(置
換)誘導体は、空気中の酸素との反応により酵素反応類
似の酸化・還元が繰り返し起こる作用があり、悪臭物質
の酸化除去がシート内で繰り返し継続するため、たとえ
ば活性炭等と比較すると、悪臭除去の有効期間が永続す
る。
【0009】本発明は、消臭剤として上記銅カルボキシ
メチルセルロース系繊維、および金属フタロシアニン担
持繊維を用いるが、短時間の消臭機能は主に即効性の消
臭機能を有する銅カルボキシメチルセルロース系繊維の
消臭能力に依存するため、実用的には高価な金属フタロ
シアニン(置換)誘導体のシート全体としての担持量は
1.0%以下で十分である。さらに、消臭・抗菌機能を
有する水酸化銅等のコロイドを担持したパルプ繊維、銅
イオンとセルロースの錯体からなる繊維等の銅担持パル
プを加えることもできる。
【0010】本発明に用いられるパルプ繊維は、シート
の形状を維持するために混入され、製紙用パルプや古紙
が好ましく用いられる。さらに、シートの強度向上のた
めセルロース繊維等の短繊維を必要に応じて混合しても
良い。
【0011】上記消臭材およびパルプ繊維を含有するシ
ートは、銅カルボキシメチルセルロース系繊維が10〜
50%、金属フタロシアニン担持繊維が5〜30%、パ
ルプ繊維が20〜85%の割合で混合し、公知の湿式法
または乾式法により形成することができる。その際ポリ
アクリルアミド、あるいはその誘導体系ポリマー・ポバ
ール/ポリクラール系ポリマー、および合成パルプ等の
紙力増強剤を用いることが好ましい。
【0012】本発明の消臭シートの大きさ、厚さ等は、
用途に応じて各種サイズに設定できる。使用法は、消臭
シートをそのまま用いても良いが、片面もしくは両面に
製品の説明事項等を印刷し、タグとして製品とともに包
装して用いるのが好適であり、特に寝具の包装保管時に
効果を発揮する。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)銅カルボキシメチルセルロース系繊維30
重量部、金属フタロシアニン担持繊維15重量部、パル
プ繊維55重量部よりなるパルプ混合物を100g/m
2 に抄紙した後、A4サイズに裁断し、両面に商品説明
を印刷してタグを作製した。 (実施例2)銅カルボキシメチルセルロース系繊維40
重量部、金属フタロシアニン担持繊維5重量部、パルプ
繊維55重量部よりなるパルプ混合物を100g/m2
に抄紙した後、A4サイズに裁断し、両面に商品説明を
印刷してタグを作製した。
【0014】(消臭性能評価)実施例1、2で作製した
タグを用いて、消臭性能の評価を行なった。結果を図1
及び2に示す。尚、消臭性能の評価は、次の測定方法に
より行なった。1.5lのファスナーバックにサンプル
1gを入れて真空にした後、100ppmの悪臭ガスを
1.5l封入し、一定時間経過ごとにガス濃度の変化を
検知管にて測定する。
【0015】
【図1】
【0016】
【図2】
【0017】図1及び2より、実施例1及び2で作製し
たタグは著しく良好な消臭性能を示した。また、銅カル
ボキシメチルセルロースが多い実施例2で作製したタグ
は、実施例1で作製したタグに比べ、悪臭、特に硫化水
素の除去において即効性があることが確認された。
【0018】
【発明の効果】以上述べてきた通り、本発明によれば、
羽毛、ウール、皮革、毛皮、絹等の動物性素材に発生す
る悪臭の除去能力の強い安価な消臭シートが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】横軸に時間をとり、縦軸に硫化水素の残存濃度
をとった。○が実施例1のサンプルで、△が実施例2の
サンプルである。
【図2】横軸に時間をとり、縦軸にアンモニアの残存濃
度をとった。○が実施例1のサンプルで、△が実施例2
のサンプルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅カルボキシメチルセルロース繊維、金
    属フタロシアニン担持繊維、およびパルプ繊維からな
    る、動物性素材を使用した寝具、装具用消臭シート。
  2. 【請求項2】 銅カルボキシメチルセルロース繊維、金
    属フタロシアニン担持繊維、およびパルプ繊維からな
    る、動物性素材を使用した寝具、装具用消臭タグ。
JP14876594A 1994-06-08 1994-06-08 消臭タグ Expired - Fee Related JP3423417B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017123637A1 (en) * 2016-01-11 2017-07-20 Lee William B Amphoteric metal compound-treated substrate and methods for reduction of body odor using treated substrates
WO2022071306A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 日本製紙株式会社 銅担持カルボキシメチル化セルロース繊維及びその製造方法

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WO2017123637A1 (en) * 2016-01-11 2017-07-20 Lee William B Amphoteric metal compound-treated substrate and methods for reduction of body odor using treated substrates
WO2022071306A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 日本製紙株式会社 銅担持カルボキシメチル化セルロース繊維及びその製造方法

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