JPH07331176A - コーティング組成物 - Google Patents
コーティング組成物Info
- Publication number
- JPH07331176A JPH07331176A JP14716394A JP14716394A JPH07331176A JP H07331176 A JPH07331176 A JP H07331176A JP 14716394 A JP14716394 A JP 14716394A JP 14716394 A JP14716394 A JP 14716394A JP H07331176 A JPH07331176 A JP H07331176A
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- JP
- Japan
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- group
- different
- same
- coating composition
- hydrocarbon group
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に耐アルカリ性に優れたコーティング組成
物を提供する。 【構成】 特定のアルコキシシラン化合物と、水混和性
の溶剤とを含有する。
物を提供する。 【構成】 特定のアルコキシシラン化合物と、水混和性
の溶剤とを含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックス、ガラ
ス、金属などの表面の保護膜としてとして有用な耐薬品
性、特に耐アルカリ性に優れた珪酸縮合体系膜を与える
コーティング組成物に関する。
ス、金属などの表面の保護膜としてとして有用な耐薬品
性、特に耐アルカリ性に優れた珪酸縮合体系膜を与える
コーティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックス、ガラス、金属な
どの表面が摩擦などにより傷ついたり、薬品等により腐
食されるのを防ぐため、これらの表面に珪酸縮合体系の
保護膜をコーティングすることが行われている。例え
ば、米国特許明細書3451838号、特公昭56−5
3577、特開昭48−56230号、特公昭62−5
4349、特公昭61−44877号にはテトラアルコ
キシシラン、アルキルトリアルコキシシランなどを構成
成分とする樹脂或いは金属の表面コーティング用組成物
が開示されており、特公昭62−34349号にはグリ
コール又はポリグリコールのエステルのアシル基をトリ
アルコキシシリル化したシラン化合物を構成成分とする
コーティング組成物が開示されている。
どの表面が摩擦などにより傷ついたり、薬品等により腐
食されるのを防ぐため、これらの表面に珪酸縮合体系の
保護膜をコーティングすることが行われている。例え
ば、米国特許明細書3451838号、特公昭56−5
3577、特開昭48−56230号、特公昭62−5
4349、特公昭61−44877号にはテトラアルコ
キシシラン、アルキルトリアルコキシシランなどを構成
成分とする樹脂或いは金属の表面コーティング用組成物
が開示されており、特公昭62−34349号にはグリ
コール又はポリグリコールのエステルのアシル基をトリ
アルコキシシリル化したシラン化合物を構成成分とする
コーティング組成物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ますます高性能の保護膜が必要とされるようになり、上
述の従来技術では要求されている耐熱性、耐薬品性など
を満足させるものではなくなっている。特に従来の珪酸
縮合体系の保護膜は耐アルカリ性に乏しいという欠点を
有していた。
ますます高性能の保護膜が必要とされるようになり、上
述の従来技術では要求されている耐熱性、耐薬品性など
を満足させるものではなくなっている。特に従来の珪酸
縮合体系の保護膜は耐アルカリ性に乏しいという欠点を
有していた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者は、かかる課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、3価以上の多価アル
コールのエステルにアルコキシシリル基を導入したアル
コキシシラン化合物と水混和性の溶剤とを含有してなる
コーティング組成物がプラスチックス、ガラス、金属な
どの表面上に耐熱性、耐薬品性、特に耐アルカリ性に優
れた珪酸縮合体系の保護膜を形成することを見出し、本
発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、3価以上の多価アル
コールのエステルにアルコキシシリル基を導入したアル
コキシシラン化合物と水混和性の溶剤とを含有してなる
コーティング組成物がプラスチックス、ガラス、金属な
どの表面上に耐熱性、耐薬品性、特に耐アルカリ性に優
れた珪酸縮合体系の保護膜を形成することを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、3価以上の多価アルコー
ルのエステルのアシル基がアルコキシシリル化された化
合物であって、アルコキシシリル化されたアシル基が化
5で表されるアルコキシシラン化合物と水混和性の溶剤
とを含有してなるコーティング組成物に関する。
ルのエステルのアシル基がアルコキシシリル化された化
合物であって、アルコキシシリル化されたアシル基が化
5で表されるアルコキシシラン化合物と水混和性の溶剤
とを含有してなるコーティング組成物に関する。
【0006】
【化5】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。)
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。)
【0007】本発明のコーティング組成物に適用され
る、(a)成分の3価以上の多価アルコールのエステル
のアシル基がアルコキシシリル化された化合物において
は、3価以上の多価アルコールとしては、3〜10価の
ものが好ましく、3〜6価のものがさらに好ましい。多
価アルコールが10価以上の場合アルコキシシラン化合
物の溶剤への溶解性が低下しコーティング組成物が調製
できなくなることがある。具体的には、下記一般式
(1)で表される化合物
る、(a)成分の3価以上の多価アルコールのエステル
のアシル基がアルコキシシリル化された化合物において
は、3価以上の多価アルコールとしては、3〜10価の
ものが好ましく、3〜6価のものがさらに好ましい。多
価アルコールが10価以上の場合アルコキシシラン化合
物の溶剤への溶解性が低下しコーティング組成物が調製
できなくなることがある。具体的には、下記一般式
(1)で表される化合物
【0008】
【化6】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。)や下記一般式(2)で表さ
れる化合物
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。)や下記一般式(2)で表さ
れる化合物
【0009】
【化7】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。) さらに下記一般式(3)で表される化合物
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。) さらに下記一般式(3)で表される化合物
【0010】
【化8】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に互いに異なっていても、同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。)等が挙げられる。
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に互いに異なっていても、同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。)等が挙げられる。
【0011】また、前記3価以上の多価アルコールが単
糖類であって、単糖類のエステルのアシル基がアルコキ
シシリル化され、このアルコキシシリル化されたアシル
基が前記化5式で表されるアルコキシシラン化合物を構
成成分とするコーティング組成物も本発明に含まれる。
糖類であって、単糖類のエステルのアシル基がアルコキ
シシリル化され、このアルコキシシリル化されたアシル
基が前記化5式で表されるアルコキシシラン化合物を構
成成分とするコーティング組成物も本発明に含まれる。
【0012】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0013】本発明のコーティング組成物は、3価以上
の多価アルコールのエステルのアシル基がアルコキシシ
リル化され、アルコキシシリル化されたアシル基が前記
化5式で表されるアルコキシシラン化合物と水混和性の
溶剤とを含有してなるコーティング組成物である。
の多価アルコールのエステルのアシル基がアルコキシシ
リル化され、アルコキシシリル化されたアシル基が前記
化5式で表されるアルコキシシラン化合物と水混和性の
溶剤とを含有してなるコーティング組成物である。
【0014】前記多価アルコールが3価のものとして
は、一般式(1)で表される化合物が、4価のものとし
ては前記一般組成式(2)で表される化合物及び前記一
般組成式(3)で表される化合物が挙げられる。
は、一般式(1)で表される化合物が、4価のものとし
ては前記一般組成式(2)で表される化合物及び前記一
般組成式(3)で表される化合物が挙げられる。
【0015】さらに、本発明においては多価アルコール
のエステルとして単糖類のエステルも好適に用いられ
る。単糖類は、アルドース、ケトースを問わず、3個以
上の水酸基を有していれば炭素数は問わない。また、本
発明においては単糖類はD体であってもL体であっても
よく、環状であっても鎖状であってもよい。さらに、単
糖類の還元生成物、酸化生成物、グリコキシド、メチル
化誘導体などのような単糖類誘導体も用いられる。
のエステルとして単糖類のエステルも好適に用いられ
る。単糖類は、アルドース、ケトースを問わず、3個以
上の水酸基を有していれば炭素数は問わない。また、本
発明においては単糖類はD体であってもL体であっても
よく、環状であっても鎖状であってもよい。さらに、単
糖類の還元生成物、酸化生成物、グリコキシド、メチル
化誘導体などのような単糖類誘導体も用いられる。
【0016】具体的には、グルコース、ガラクトース、
マンノース、キシロース、フルクトース、マルトース、
イソマルトース、ソルボース、ソルビトール、マンニト
ール、リビトールなどが挙げられる。
マンノース、キシロース、フルクトース、マルトース、
イソマルトース、ソルボース、ソルビトール、マンニト
ール、リビトールなどが挙げられる。
【0017】化5式で表される基、及び一般式(1)〜
(3)において、Rはアルキル基を、Xは1価の有機基
を、Qは2価の炭化水素基又はイオウ原子を含有する2
価の有機基を表し、これらは互いに異なっていても、互
いに同一のものを含んでいても良い。Rのアルキル基と
しては具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が
挙げられる。
(3)において、Rはアルキル基を、Xは1価の有機基
を、Qは2価の炭化水素基又はイオウ原子を含有する2
価の有機基を表し、これらは互いに異なっていても、互
いに同一のものを含んでいても良い。Rのアルキル基と
しては具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が
挙げられる。
【0018】一方、Xの1価の有機基としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のア
ルキル基、フェニル基等のアリール基またはこれらの基
の水素原子が部分的にハロゲン原子、アルキル基等で置
換された基を挙げることができる。
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のア
ルキル基、フェニル基等のアリール基またはこれらの基
の水素原子が部分的にハロゲン原子、アルキル基等で置
換された基を挙げることができる。
【0019】さらに、Qは2価の炭化水素基としては具
体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等の
アルキレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の
ポリメチレン基、フェニレン基またはこれらの基の水素
原子が部分的にハロゲン原子、アルキル基等で置換され
た基を挙げることができる。また、イオウ原子を含有す
る2価の有機基としては、二つの炭化水素基が結合した
イオウ原子からなる基が挙げられ、具体的には、−(C
H2)3−S−(CH2)3−,−(CH2)2−S−(CH
2)2−,−CH2CH(CH3)CH2−S−(CH2)3
−,−(CH2)10−S−(CH2)3−,−Ph−(C
H2)2−S−(CH2)2−等が例示できる。尚、ここで
は−Ph−はフェニレン基を表す。
体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等の
アルキレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の
ポリメチレン基、フェニレン基またはこれらの基の水素
原子が部分的にハロゲン原子、アルキル基等で置換され
た基を挙げることができる。また、イオウ原子を含有す
る2価の有機基としては、二つの炭化水素基が結合した
イオウ原子からなる基が挙げられ、具体的には、−(C
H2)3−S−(CH2)3−,−(CH2)2−S−(CH
2)2−,−CH2CH(CH3)CH2−S−(CH2)3
−,−(CH2)10−S−(CH2)3−,−Ph−(C
H2)2−S−(CH2)2−等が例示できる。尚、ここで
は−Ph−はフェニレン基を表す。
【0020】本発明のコーティング組成物には生成する
コーティング膜の硬度を調節するために、更に(c)成
分としてテトラアルコキシシランを含有させることもで
きる。具体的にはテトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン等が挙げられ、コーティング組成物中の含有量
は60重量%未満であることが好ましい。これより多量
に添加すると生成するコーティング膜の耐アルカリ性が
著しく低下するため、好ましくない。
コーティング膜の硬度を調節するために、更に(c)成
分としてテトラアルコキシシランを含有させることもで
きる。具体的にはテトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン等が挙げられ、コーティング組成物中の含有量
は60重量%未満であることが好ましい。これより多量
に添加すると生成するコーティング膜の耐アルカリ性が
著しく低下するため、好ましくない。
【0021】本発明のコーティング組成物に適用される
(b)成分の水混和性の溶剤としては、アルコキシシラ
ン化合物、テトラアルコキシシラン及び水を溶解するも
のであれば特に限定されないが、具体的には、メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセ
ロソルブ類、テトラヒドロフランまたはこれらの混合溶
媒が挙げられる。コーティング組成物中のこれら溶剤の
量は、20〜90重量%であることが好ましい。20重
量%より少ないとコーティング組成物の粘度が高くなっ
て、均一にコーティングする事が困難になる。又60重
量%を越えて水混和性溶剤を配合すると、1回のコーテ
ィング操作では充分な厚さを持ったコーティング膜が得
られない為、コーティング操作を繰り返す事になるの
で、均一なコーティング膜が得難くなる。
(b)成分の水混和性の溶剤としては、アルコキシシラ
ン化合物、テトラアルコキシシラン及び水を溶解するも
のであれば特に限定されないが、具体的には、メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセ
ロソルブ類、テトラヒドロフランまたはこれらの混合溶
媒が挙げられる。コーティング組成物中のこれら溶剤の
量は、20〜90重量%であることが好ましい。20重
量%より少ないとコーティング組成物の粘度が高くなっ
て、均一にコーティングする事が困難になる。又60重
量%を越えて水混和性溶剤を配合すると、1回のコーテ
ィング操作では充分な厚さを持ったコーティング膜が得
られない為、コーティング操作を繰り返す事になるの
で、均一なコーティング膜が得難くなる。
【0022】本発明のコーティング組成物の構成成分で
あるアルコキシシラン化合物は、3価以上の多価アルコ
ールのエステル、例えば、下記一般式(4)〜(6)に
示される多価アルコールのエステル、あるいは単糖類の
エステルのいずれかに対して、例えば、 1.一般式(7)で表されるモノハイドロジェンシラン
を白金系触媒の存在下で反応させる方法 2.一般式(8)で表されるメルカプト基を有するアル
コキシシランを紫外線照射下または有機過酸化物の存在
下で付加させる方法 等の公知の方法により合成することが出来る。
あるアルコキシシラン化合物は、3価以上の多価アルコ
ールのエステル、例えば、下記一般式(4)〜(6)に
示される多価アルコールのエステル、あるいは単糖類の
エステルのいずれかに対して、例えば、 1.一般式(7)で表されるモノハイドロジェンシラン
を白金系触媒の存在下で反応させる方法 2.一般式(8)で表されるメルカプト基を有するアル
コキシシランを紫外線照射下または有機過酸化物の存在
下で付加させる方法 等の公知の方法により合成することが出来る。
【0023】
【化9】 (但し、式中、Zは不飽和結合を有する1価の炭化水素
基を表し、互いに異なっていても、互いに同一のものを
含んでいても良い。)
基を表し、互いに異なっていても、互いに同一のものを
含んでいても良い。)
【0024】
【化10】 (但し、式中、Zは不飽和結合を有する1価の炭化水素
基を表し、互いに異なっていても、互いに同一のものを
含んでいても良い。)
基を表し、互いに異なっていても、互いに同一のものを
含んでいても良い。)
【0025】
【化11】 (但し、式中、Zは不飽和結合を有する1価の炭化水素
基を表し、互いに異なっていても、互いに同一のものを
含んでいても良い。)
基を表し、互いに異なっていても、互いに同一のものを
含んでいても良い。)
【0026】
【化12】 (但し、式中、R、X、およびaは一般式(1)〜
(3)における場合と同意である。)
(3)における場合と同意である。)
【0027】
【化13】 (但し、式中、R、X、およびaは一般式(1)〜
(3)における場合と同意であり、Pは2価の炭化水素
基を表す。)
(3)における場合と同意であり、Pは2価の炭化水素
基を表す。)
【0028】なお、式(4)〜(6)に示される多価ア
ルコールのエステルは、多価アルコールに酸クロライド
を反応させる等の公知の方法で製造できる。
ルコールのエステルは、多価アルコールに酸クロライド
を反応させる等の公知の方法で製造できる。
【0029】本発明のコーティング用組成物を使用する
方法としては、このコーティング用組成物に水若しくは
塩酸、硫酸等の無機酸或いは蟻酸、酢酸等の有機酸を含
む弱酸性水溶液を添加攪拌してコーティング液とし、こ
れをコーティングしようとするプラスチック、ガラス或
いは金属等の基材表面に塗布する方法が好ましい。又、
コーティング液を基材に塗布する方法としては、スピン
コート法、ディップコート法、スプレーコート法等の公
知の方法が好適に使用でき、塗布後必要に応じて、加
熱、紫外線照射、電子線照射等により、コーティング膜
の生成を促進しても良い。更にコーティング膜の生成速
度を促進したい場合や、低温で硬化させたい場合には、
硬化剤をコーティング液に添加してやると良い。このよ
うな硬化剤としては例えば、アリルアミン、エチルアミ
ン等のアミン類、ルイス酸やルイス塩基を含む各種酸や
塩基、例えば有機カルボン酸、クロム酸、次亜塩素酸、
ほう酸、臭素酸、亜セレン酸、チオ硫酸、チオシアン
酸、亜硝酸、アルミン酸、炭酸等が挙げられる。
方法としては、このコーティング用組成物に水若しくは
塩酸、硫酸等の無機酸或いは蟻酸、酢酸等の有機酸を含
む弱酸性水溶液を添加攪拌してコーティング液とし、こ
れをコーティングしようとするプラスチック、ガラス或
いは金属等の基材表面に塗布する方法が好ましい。又、
コーティング液を基材に塗布する方法としては、スピン
コート法、ディップコート法、スプレーコート法等の公
知の方法が好適に使用でき、塗布後必要に応じて、加
熱、紫外線照射、電子線照射等により、コーティング膜
の生成を促進しても良い。更にコーティング膜の生成速
度を促進したい場合や、低温で硬化させたい場合には、
硬化剤をコーティング液に添加してやると良い。このよ
うな硬化剤としては例えば、アリルアミン、エチルアミ
ン等のアミン類、ルイス酸やルイス塩基を含む各種酸や
塩基、例えば有機カルボン酸、クロム酸、次亜塩素酸、
ほう酸、臭素酸、亜セレン酸、チオ硫酸、チオシアン
酸、亜硝酸、アルミン酸、炭酸等が挙げられる。
【0030】
【製造例1】還流冷却器、撹拌装置及びガス導入管付三
つ口フラスコにジグリセリンテトラ−10−ウンデセノ
エート41.6g、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン39.3g、ベンゼン300mlを採り、撹拌
混合した。さらに、この溶液にアゾビスイソブチロニト
リル0.5gをベンゼン100mlに溶解した溶液を添
加し、撹拌混合した。撹拌を続けながら、室温で乾燥窒
素ガスによるバブリングを1時間行った後、加熱してベ
ンゼンの沸点で24時間還流を行って反応を完結させ
た。ロータリーエバポレーターでベンゼンを除去して淡
黄色粘性液体を得た。IR,NMR測定を行ったとこ
ろ、この液体が目的とする式(9)で示されるアルコキ
シシランであることが確認された。
つ口フラスコにジグリセリンテトラ−10−ウンデセノ
エート41.6g、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン39.3g、ベンゼン300mlを採り、撹拌
混合した。さらに、この溶液にアゾビスイソブチロニト
リル0.5gをベンゼン100mlに溶解した溶液を添
加し、撹拌混合した。撹拌を続けながら、室温で乾燥窒
素ガスによるバブリングを1時間行った後、加熱してベ
ンゼンの沸点で24時間還流を行って反応を完結させ
た。ロータリーエバポレーターでベンゼンを除去して淡
黄色粘性液体を得た。IR,NMR測定を行ったとこ
ろ、この液体が目的とする式(9)で示されるアルコキ
シシランであることが確認された。
【0031】
【化14】 (但しQは−CH2(CH2)8CH2SCH2CH2CH2
−を表す。)
−を表す。)
【0032】
【製造例2】還流冷却器、撹拌装置及びガス導入管付三
つ口フラスコにグリセリントリ−3−ブテノエート2
9.6g、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン
71.5g、ベンゼン400mlを採り、撹拌混合し
た。さらに、この溶液にアゾビスイソブチロニトリル
0.4gをベンゼン100mlに溶解した溶液を添加
し、撹拌混合した。撹拌を続けながら、室温で乾燥窒素
ガスによるバブリングを1時間行った後、加熱してベン
ゼンの沸点で24時間還流を行って反応を完結させた。
ロータリーエバポレーターでベンゼンを除去して淡黄色
粘性液体を得た。IR,NMR測定を行ったところ、こ
の液体が目的とする式(10)で示されるアルコキシシ
ランであることが確認された。
つ口フラスコにグリセリントリ−3−ブテノエート2
9.6g、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン
71.5g、ベンゼン400mlを採り、撹拌混合し
た。さらに、この溶液にアゾビスイソブチロニトリル
0.4gをベンゼン100mlに溶解した溶液を添加
し、撹拌混合した。撹拌を続けながら、室温で乾燥窒素
ガスによるバブリングを1時間行った後、加熱してベン
ゼンの沸点で24時間還流を行って反応を完結させた。
ロータリーエバポレーターでベンゼンを除去して淡黄色
粘性液体を得た。IR,NMR測定を行ったところ、こ
の液体が目的とする式(10)で示されるアルコキシシ
ランであることが確認された。
【0033】
【化15】 (但しQは−CH2CH2CH2SCH2CH2CH2−を表
す。)
す。)
【0034】
【製造例3】耐圧ビン型の反応容器にペンタエリトリト
ールテトラメタクリレート40.9g、トリエトキシシ
ラン65.7gを採り、撹拌混合した。次に塩化白金酸
H2PtCl6・6H20をテトラヒドロフラン中で加熱
し、0.02モル%溶液とし、白金0.2ミリモルに相
当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した後、反応容
器を80℃で4時間加熱した。テトラヒドロフランを除
去した後、固形物を除去し、粘性液体を得た。IR,N
MR測定を行ったところこの液体が目的とする式(1
1)で示されるアルコキシシランであることが確認され
た。
ールテトラメタクリレート40.9g、トリエトキシシ
ラン65.7gを採り、撹拌混合した。次に塩化白金酸
H2PtCl6・6H20をテトラヒドロフラン中で加熱
し、0.02モル%溶液とし、白金0.2ミリモルに相
当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した後、反応容
器を80℃で4時間加熱した。テトラヒドロフランを除
去した後、固形物を除去し、粘性液体を得た。IR,N
MR測定を行ったところこの液体が目的とする式(1
1)で示されるアルコキシシランであることが確認され
た。
【0035】
【化16】 (但しQは−CH(CH3)CH2−を表す。)
【0036】
【製造例4】還流冷却器、撹拌装置及びガス導入管付三
つ口フラスコにD−ソルビトールヘキサアクリレート1
0.1g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
23.6g、ベンゼン150mlを採り、撹拌混合し
た。さらに、この溶液にアゾビスイソブチロニトリル
0.1gをベンゼン50mlに溶解した溶液を添加し、
撹拌混合した。撹拌を続けながら、室温で乾燥窒素ガス
によるバブリングを1時間行った後、加熱してベンゼン
の沸点で24時間還流を行って反応を完結させた。ロー
タリーエバポレーターでベンゼンを除去して淡黄色粘性
液体を得た。IR,NMR測定を行ったところ、この液
体が目的とする式(12)で示されるアルコキシシラン
であることが確認された。
つ口フラスコにD−ソルビトールヘキサアクリレート1
0.1g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
23.6g、ベンゼン150mlを採り、撹拌混合し
た。さらに、この溶液にアゾビスイソブチロニトリル
0.1gをベンゼン50mlに溶解した溶液を添加し、
撹拌混合した。撹拌を続けながら、室温で乾燥窒素ガス
によるバブリングを1時間行った後、加熱してベンゼン
の沸点で24時間還流を行って反応を完結させた。ロー
タリーエバポレーターでベンゼンを除去して淡黄色粘性
液体を得た。IR,NMR測定を行ったところ、この液
体が目的とする式(12)で示されるアルコキシシラン
であることが確認された。
【0037】
【化17】 (但しQは−CH2CH2SCH2CH2CH2−を表
す。)
す。)
【0038】
【製造例5】耐圧ビン型の反応容器にD−グルコースペ
ンタ−4−ペンテノエート29.5g、トリエトキシシ
ラン41.1gを採り、撹拌混合した。次に塩化白金酸
H2PtCl6・6H20をテトラヒドロフラン中で加熱
し、0.02モル%溶液とし、白金0.1ミリモルに相
当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した後、反応容
器を80℃で4時間加熱した。テトラヒドロフランを除
去した後固形物を除去し粘性液体を得た。IR,NMR
測定を行ったところこの液体が目的とする式(13)で
示されるアルコキシシランであることが確認された。
ンタ−4−ペンテノエート29.5g、トリエトキシシ
ラン41.1gを採り、撹拌混合した。次に塩化白金酸
H2PtCl6・6H20をテトラヒドロフラン中で加熱
し、0.02モル%溶液とし、白金0.1ミリモルに相
当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した後、反応容
器を80℃で4時間加熱した。テトラヒドロフランを除
去した後固形物を除去し粘性液体を得た。IR,NMR
測定を行ったところこの液体が目的とする式(13)で
示されるアルコキシシランであることが確認された。
【0039】
【化18】 (但しQは−CH2(CH2 )2CH2−を表す。)
【0040】以下、実施例及び比較例をもって、本発明
を更に詳細に説明する。
を更に詳細に説明する。
【0041】
【実施例1】製造例1のアルコキシシラン77.9gを
エタノール100gに溶解した。この溶液に濃塩酸0.
01mlと水10.8gをエタノール95gに溶解した
溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌を続けながら40℃に
2時間放置した。この溶液中に市販のスライドグラスを
浸した後、500mm/minの速度で引き上げるディ
ップ法によりスライドガラス上にコーティング膜を作成
した。コーティング膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真
空下150℃で一昼夜加熱し乾燥固化させた。
エタノール100gに溶解した。この溶液に濃塩酸0.
01mlと水10.8gをエタノール95gに溶解した
溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌を続けながら40℃に
2時間放置した。この溶液中に市販のスライドグラスを
浸した後、500mm/minの速度で引き上げるディ
ップ法によりスライドガラス上にコーティング膜を作成
した。コーティング膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真
空下150℃で一昼夜加熱し乾燥固化させた。
【0042】
【実施例2】製造例2のアルコキシシラン137.2g
とテトラエトキシシラン12.5gをメチルエチルケト
ン150gに溶解した。この溶液に濃硝酸0.02ml
と水24.3gをメチルエチルケトン70gに溶解した
溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌を続けながら40℃に
4時間放置した。この溶液を市販のスライドグラスにス
プレーしコーティング膜を作成した。コーティング膜は
室温で一昼夜乾燥させた後、真空下150℃で一昼夜加
熱し乾燥固化させた。
とテトラエトキシシラン12.5gをメチルエチルケト
ン150gに溶解した。この溶液に濃硝酸0.02ml
と水24.3gをメチルエチルケトン70gに溶解した
溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌を続けながら40℃に
4時間放置した。この溶液を市販のスライドグラスにス
プレーしコーティング膜を作成した。コーティング膜は
室温で一昼夜乾燥させた後、真空下150℃で一昼夜加
熱し乾燥固化させた。
【0043】
【実施例3】製造例3のアルコキシシラン101.2g
をテトラヒドロフラン150gに溶解した。この溶液に
濃塩酸0.01mlと水21.6gをテトラヒドロフラ
ン50gに溶解した溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌を
続けながら40℃に2時間放置した。この溶液を800
rpmで回転させた市販のスライドグラス上に滴下しに
コーティング膜を作成した。コーティング膜は室温で一
昼夜乾燥させたのち真空下150℃で一昼夜加熱し乾燥
固化させた。
をテトラヒドロフラン150gに溶解した。この溶液に
濃塩酸0.01mlと水21.6gをテトラヒドロフラ
ン50gに溶解した溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌を
続けながら40℃に2時間放置した。この溶液を800
rpmで回転させた市販のスライドグラス上に滴下しに
コーティング膜を作成した。コーティング膜は室温で一
昼夜乾燥させたのち真空下150℃で一昼夜加熱し乾燥
固化させた。
【0044】
【実施例4】製造例4のアルコキシシラン168.2g
とテトラメトキシシラン15.2gをエタノール300
gに溶解した。この溶液に濃塩酸0.005mlと水4
0gをエタノール160gに溶解した溶液を添加し撹拌
混合下後、撹拌を続けながら20℃に4時間放置した。
この溶液中に市販のスライドグラスを浸した後、500
mm/minの速度で引き上げるディップ法によりスラ
イドガラス上にコーティング膜を作成した。コーティン
グ膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真空下150℃で一
昼夜加熱し乾燥固化させた。
とテトラメトキシシラン15.2gをエタノール300
gに溶解した。この溶液に濃塩酸0.005mlと水4
0gをエタノール160gに溶解した溶液を添加し撹拌
混合下後、撹拌を続けながら20℃に4時間放置した。
この溶液中に市販のスライドグラスを浸した後、500
mm/minの速度で引き上げるディップ法によりスラ
イドガラス上にコーティング膜を作成した。コーティン
グ膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真空下150℃で一
昼夜加熱し乾燥固化させた。
【0045】
【実施例5】製造例5のアルコキシシラン135.9g
をテトラヒドロフラン400gに溶解した。この溶液に
濃硝酸0.01mlと水30.6gをテトラヒドロフラ
ン140gに溶解した溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌
を続けながら40℃に2時間放置した。この溶液を市販
のスライドグラスにスプレーしコーティング膜を作成し
た。コーティング膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真空
下150℃で一昼夜加熱し乾燥固化させた。
をテトラヒドロフラン400gに溶解した。この溶液に
濃硝酸0.01mlと水30.6gをテトラヒドロフラ
ン140gに溶解した溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌
を続けながら40℃に2時間放置した。この溶液を市販
のスライドグラスにスプレーしコーティング膜を作成し
た。コーティング膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真空
下150℃で一昼夜加熱し乾燥固化させた。
【0046】
【比較例1】市販の3−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシシラン(信越化学KBM503)49.6gを
エタノール70gに溶解した。この溶液に濃塩酸0.1
mlと水10.8gをエタノール55gに溶解した溶液
を添加し撹拌混合下後、撹拌を続けながら40℃に2時
間放置した。この溶液中に市販のスライドグラスを浸し
た後、500mm/minの速度で引き上げるディップ
法によりスライドガラス上にコーティング膜を作成し
た。コーティング膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真空
下150℃で一昼夜加熱し乾燥固化させた。
トキシシシラン(信越化学KBM503)49.6gを
エタノール70gに溶解した。この溶液に濃塩酸0.1
mlと水10.8gをエタノール55gに溶解した溶液
を添加し撹拌混合下後、撹拌を続けながら40℃に2時
間放置した。この溶液中に市販のスライドグラスを浸し
た後、500mm/minの速度で引き上げるディップ
法によりスライドガラス上にコーティング膜を作成し
た。コーティング膜は室温で一昼夜乾燥させたのち真空
下150℃で一昼夜加熱し乾燥固化させた。
【0047】
【比較例2】市販のイソブチルトリメトキシシシラン
(ダイナミットノーベル社IBTMO)28.5gとテ
トラメトキシシラン6.1gをエタノール60gに溶解
した。この溶液に濃塩酸0.1mlと水12gをエタノ
ール30gに溶解した溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌
を続けながら40℃に2時間放置した。この溶液中に市
販のスライドグラスを浸した後、500mm/minの
速度で引き上げるディップ法によりスライドガラス上に
コーティング膜を作成した。コーティング膜は室温で一
昼夜乾燥させたのち真空下150℃で一昼夜加熱し乾燥
固化させた。
(ダイナミットノーベル社IBTMO)28.5gとテ
トラメトキシシラン6.1gをエタノール60gに溶解
した。この溶液に濃塩酸0.1mlと水12gをエタノ
ール30gに溶解した溶液を添加し撹拌混合下後、撹拌
を続けながら40℃に2時間放置した。この溶液中に市
販のスライドグラスを浸した後、500mm/minの
速度で引き上げるディップ法によりスライドガラス上に
コーティング膜を作成した。コーティング膜は室温で一
昼夜乾燥させたのち真空下150℃で一昼夜加熱し乾燥
固化させた。
【0048】実施例1〜5及び比較例1、2のコーティ
ング膜について、下記の試験を実施してその機能の評価
を行った。
ング膜について、下記の試験を実施してその機能の評価
を行った。
【0049】
【耐アルカリ性試験】実施例1〜5、比較例1及び2の
コーティング膜を1重量モル濃度の水酸化カリウム水溶
液に浸漬し、40℃に24時間放置した。溶液中から取
り出したコーティング膜を良く水洗した後、110℃で
2時間乾燥しコーティング膜の状態を以下の基準で評価
した。コーティング膜の耐アルカリ性の評点は5回の平
均値により求めた。 <評価基準> 5:コーティング膜に全く変化なし 4:コーティング膜が7割以上残っている。 3:コーティング膜が4〜6割残っている。 2:コーティング膜が一部(2〜3割)残っている。 1:コーティング膜がごくわずか残っている。 0:コーティング膜が全く残っていない。 得られた結果を表1に示す。
コーティング膜を1重量モル濃度の水酸化カリウム水溶
液に浸漬し、40℃に24時間放置した。溶液中から取
り出したコーティング膜を良く水洗した後、110℃で
2時間乾燥しコーティング膜の状態を以下の基準で評価
した。コーティング膜の耐アルカリ性の評点は5回の平
均値により求めた。 <評価基準> 5:コーティング膜に全く変化なし 4:コーティング膜が7割以上残っている。 3:コーティング膜が4〜6割残っている。 2:コーティング膜が一部(2〜3割)残っている。 1:コーティング膜がごくわずか残っている。 0:コーティング膜が全く残っていない。 得られた結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1の結果に明らかなように、比較例のコ
ーティング膜はほとんど溶解してしまうのに比べ、本発
明による実施例のコーティング膜は極めて強い耐アルカ
リ性を示すものであった。
ーティング膜はほとんど溶解してしまうのに比べ、本発
明による実施例のコーティング膜は極めて強い耐アルカ
リ性を示すものであった。
【0052】
【発明の効果】本発明のコーティング組成物により、プ
ラスチックス、ガラス、金属などの表面を特に耐アルカ
リ性に優れた珪酸縮合体系の保護膜をコーティングする
事が出来るので、これらの表面を薬品等により腐食され
る事を効果的に防止できる。
ラスチックス、ガラス、金属などの表面を特に耐アルカ
リ性に優れた珪酸縮合体系の保護膜をコーティングする
事が出来るので、これらの表面を薬品等により腐食され
る事を効果的に防止できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)成分として、3価以上の多価アル
コールのエステルのアシル基がアルコキシシリル化され
た化合物であって、アルコキシシリル化されたアシル基
が化1で表されるアルコキシシラン化合物を10〜80
重量%と 【化1】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。) (b)成分として、水混和性の溶剤を20〜90重量%
とを含有してなるコーティング組成物。 - 【請求項2】 前記(a)成分のアルコキシシラン化合
物が、下記一般式(1)に示される化合物である請求項
1に記載のコーティング組成物。 【化2】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。) - 【請求項3】 前記(a)成分のアルコキシシラン化合
物が、下記一般式(2)に示される化合物である請求項
1に記載のコーティング組成物。 【化3】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。) - 【請求項4】 前記(a)成分のアルコキシシラン化合
物が、下記一般式(3)に示される化合物である請求項
1に記載のコーティング組成物。 【化4】 (但し、上式中、Rはアルキル基を表し、互いに異なっ
ていても、互いに同一のものを含んでいても良い。Xは
1価の炭化水素基を表し、互いに異なっていても、互い
に同一のものを含んでいても良い。Qは2価の炭化水素
基又はイオウ原子を含有する2価の有機基を表し、互い
に異なっていても、互いに同一のものを含んでいても良
い。aは0又は1を表す。) - 【請求項5】 前記3価以上の多価アルコールが単糖類
である請求項1に記載のコーティング組成物。 - 【請求項6】 更に(c)成分としてテトラアルコキシ
シランを60重量%未満含有する請求項1から5の何れ
かに記載のコーティング組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14716394A JPH07331176A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | コーティング組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14716394A JPH07331176A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | コーティング組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07331176A true JPH07331176A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15424017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14716394A Pending JPH07331176A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | コーティング組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07331176A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197233A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Nof Corp | チオエーテル含有アルコキシシラン誘導体、およびその用途 |
JP2020203838A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 信越化学工業株式会社 | エステル基含有(加水分解性)オルガノシラン化合物、表面処理剤及び物品 |
CN114957863A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-08-30 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 冰箱制冰盒用导热聚丙烯改性材料、制备方法及包含该材料的冰箱制冰盒和冰箱 |
WO2022186198A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | Agc株式会社 | 組成物、表面層付き基材および表面層付き基材の製造方法 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP14716394A patent/JPH07331176A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197233A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Nof Corp | チオエーテル含有アルコキシシラン誘導体、およびその用途 |
JP2020203838A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 信越化学工業株式会社 | エステル基含有(加水分解性)オルガノシラン化合物、表面処理剤及び物品 |
WO2022186198A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | Agc株式会社 | 組成物、表面層付き基材および表面層付き基材の製造方法 |
CN114957863A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-08-30 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 冰箱制冰盒用导热聚丙烯改性材料、制备方法及包含该材料的冰箱制冰盒和冰箱 |
CN114957863B (zh) * | 2022-06-22 | 2024-05-28 | 海信冰箱有限公司 | 冰箱制冰盒用导热聚丙烯改性材料、制备方法及包含该材料的冰箱制冰盒和冰箱 |
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