JPH07330867A - 銅箔ラミネート方式ビルドアップ用絶縁樹脂組成物とこれを用いた多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

銅箔ラミネート方式ビルドアップ用絶縁樹脂組成物とこれを用いた多層プリント配線板の製造方法

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JPH07330867A
JPH07330867A JP14578394A JP14578394A JPH07330867A JP H07330867 A JPH07330867 A JP H07330867A JP 14578394 A JP14578394 A JP 14578394A JP 14578394 A JP14578394 A JP 14578394A JP H07330867 A JPH07330867 A JP H07330867A
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Japan
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epoxy resin
copper foil
softening point
insulating resin
resin composition
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JP14578394A
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Shin Kawakami
伸 川上
Yutaka Yoshino
裕 吉野
Yuichi Koinuma
祐一 鯉沼
Eiji Takehara
栄治 竹原
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Nippon CMK Corp
CMK Corp
Taiyo Holdings Co Ltd
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Nippon CMK Corp
Taiyo Ink Mfg Co Ltd
CMK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い層間密着強度を有すると共に均一な膜厚
の絶縁樹脂層を有する多層プリント配線板を簡単な積層
工程で低コストで製造する。 【構成】 両面プリント配線板の全面に絶縁樹脂組成物
4を導体パターンを覆うように塗布すると共に仮乾燥す
る。その後、加熱・加圧ローラーにて接着面が予め粗化
された銅箔を連続的に貼り合わせて積層し、さらに絶縁
樹脂組成物4を加熱硬化させた後、得られた多層積層板
の外層銅箔に導体パターン8を形成させる。この際、絶
縁樹脂組成物として、(A)(a)少なくとも1種の軟
化点50〜110℃の高軟化点のエポキシ樹脂と(b)
少なくとも1種の軟化点50℃未満の低軟化点のエポキ
シ樹脂とを、Σ(各エポキシ樹脂の軟化点×その混合比
率)=30〜90の範囲内で組み合わせたエポキシ樹
脂、(B)エポキシ樹脂硬化剤、及び(C)希釈剤を必
須成分として含有する組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅箔ラミネート方式ビ
ルドアップ用絶縁樹脂組成物及びこれを用いた多層プリ
ント配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層プリント配線板の積層工程
は、レイアップ(重ね合わせ)と多層成形プレスとから
なり、レイアップ工程では導体パターンを形成した内層
板の面に、ガラスクロスなどの基材に樹脂ワニスを含浸
させて乾燥処理した半硬化状態のシート状プリプレグを
重ね、さらに銅箔あるいは外層用銅張積層板等を順に積
み重ねていく方法が採用されている。多層成形プレス工
程は、レイアップされた材料を、積層プレス装置、真空
積層プレス装置あるいはオートクレーブ等の装置にて加
熱・加圧することにより多層化成形を行うものである。
【0003】積層法にはマスラミネーション法とピンラ
ミネーション法とがあり、積層の組合せにおいて、図1
0に示すように、一般に、絶縁基板21の両面に導体パ
ターン22を有する内層板Aが1枚のときは、成形時に
位置合わせの必要がないのでマスラミネーション法(一
般に4層板以下に採用される)が採用され、導体パター
ン22を形成した内層板Aにプリプレグ23と銅箔24
を重ねて積層成形することが行われる。また、図11に
示すように導体パターン22を有する2枚以上の内層板
A,Bを積層するときは、ピンラミネーション法(一般
に5層板以上に採用される)が採用され、積み重ねられ
る内層板A、B、プリプレグ23、及び銅箔24に予め
位置合わせ用の基準穴26を加工しておき、基準穴26
に位置決めピン25を通して図示しない積層治具にセッ
トして積層成形することが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レイア
ップ工程は最終製品の板厚・サイズにより積み重ねるプ
リプレグ23の枚数、種類、サイズ等を変えて行わなけ
ればならないため、多くの人手と時間を必要とする。ピ
ンラミネーション法では位置決めピン25による位置合
わせを行うことから、内層板A、B、銅箔24、プリプ
レグ23、図示しない離型フィルム、金型プレート等に
は、予め四隅に又は中央に基準穴26を明けておく必要
がある。またレイアップ工程では、銅箔のしわや傷等の
欠陥の発生による歩留りの低下などの問題がある。
【0005】さらに多層成形プレス工程では、レイアッ
プされた材料をプレス装置、真空積層プレス装置あるい
はオートクレーブ装置等で加熱・加圧することにより積
層したプリプレグ中の半硬化状態の樹脂を溶融、液化さ
せ、さらにゲル化させて樹脂で導体パターンを包み込ま
せ、導体パターンの間隙を満たした状態にして硬化させ
る。この工程は、昇温・加圧(低圧にて)、加熱、加
圧、冷却、減圧開放のサイクルからなり、一般的なガラ
スエポキシの多層成形条件では、1サイクルの工程を終
了するのに2時間30分から3時間程度の時間を要して
しまう。また、使用する装置は真空積層プレス装置ある
いはオートクレーブ等であることから高価で大掛かりな
設備になるという問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、前記したような
従来技術の問題点を解消し得、簡単な積層工程でかつ低
コストで多層プリント配線板を製造し得る方法、より具
体的には、導体パターンを形成した絶縁基板の表面に絶
縁樹脂組成物の被膜を形成し、その上に銅箔を加熱・加
圧ローラーにて貼り合わせることにより積層する銅箔ラ
ミネート方式の多層プリント配線板の製造方法、並びに
該方式によって高い層間密着強度を有すると共に均一な
膜厚の絶縁樹脂層を有する多層プリント配線板の製造を
可能とする絶縁樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、(A)(a)少なくとも1種の軟
化点50〜110℃の高軟化点のエポキシ樹脂と(b)
少なくとも1種の軟化点50℃未満の低軟化点のエポキ
シ樹脂とを、Σ(各エポキシ樹脂の軟化点×その混合比
率)=30〜90の範囲内で組み合わせたエポキシ樹
脂、(B)エポキシ樹脂硬化剤、及び(C)希釈剤を必
須成分として含有することを特徴とする銅箔ラミネート
方式ビルドアップ用絶縁樹脂組成物が提供される。より
好適な態様においては、前記(A)エポキシ樹脂とし
て、(a)高軟化点のエポキシ樹脂と(b)低軟化点の
エポキシ樹脂の軟化点の差が20℃以上異なる2種類以
上のエポキシ樹脂を組み合わせて用いる。
【0008】さらに本発明によれば、少なくとも第1層
の導体パターンと絶縁基板からなるプリント配線板を内
層板として、導体パターンを形成した絶縁基板の全面に
導体パターンを覆うように前記本発明の絶縁樹脂組成物
を塗布すると共に仮乾燥し、その後に銅箔を加熱・加圧
ローラーにて貼り合わせることにより積層し、さらに上
記絶縁樹脂層を加熱硬化させた後、得られた多層積層板
の外層銅箔をエッチングして導体パターンを形成させる
ことを特徴とする多層プリント配線板の製造方法が提供
される。さらに多層のプリント配線板を製造する場合、
上記方法により製造された多層プリント配線板の外層の
導体パターンの面に対して、上記積層方法を繰り返すこ
とにより層数を重ねて積層することができる。なお、加
熱・加圧ローラーにて貼り合わせる銅箔としては、予め
接着面を粗化し及び/又は接着剤を塗布した銅箔を用い
積層することができる。
【0009】
【発明の作用及び態様】前記したように、本発明の多層
プリント配線板の製造方法は、少なくとも第1層の導体
パターンと絶縁基板からなるプリント配線板を内層板と
して、導体パターンを形成した絶縁基板の全面に導体パ
ターンを覆うように絶縁樹脂組成物を塗布すると共に仮
乾燥し、その後に銅箔を加熱・加圧ローラーにて貼り合
わせることにより積層することを特徴としており、上記
絶縁樹脂組成物はラミネートする銅箔の接着剤として機
能すると共に、製造された多層プリント配線板の絶縁樹
脂層となる。このような本発明の多層プリント配線板の
製造方法においては、絶縁樹脂組成物を塗布した内層板
はローラー等の搬送手段によって銅箔ラミネート工程へ
移送されるので、塗布された絶縁樹脂組成物は、仮乾燥
によってタックのない半硬化状態、即ち溶剤が揮散して
乾燥しているが硬化までには至っていないような状態あ
るいはそれに近い状態にできると共に、その後の加熱・
加圧ローラーによる加熱によって軟化し、銅箔に対する
充分な密着力は得られるが、流動せずに一定の膜厚を確
保できるような絶縁樹脂組成物であることが望まれる。
【0010】本発明者らは、上記のような要求を満たす
絶縁樹脂組成物について鋭意研究を行った結果、(A)
(a)少なくとも1種の軟化点50〜110℃の高軟化
点のエポキシ樹脂と(b)少なくとも1種の軟化点50
℃未満の低軟化点のエポキシ樹脂とを、各エポキシ樹脂
の軟化点×その混合比率の総和が30〜90の範囲内と
なるように組み合わせたエポキシ樹脂、(B)エポキシ
樹脂硬化剤、及び(C)希釈剤を必須成分として含有す
る絶縁樹脂組成物を用いることにより、ラミネートする
銅箔の強固な密着力と均一な膜厚の絶縁樹脂層を確保で
きることを見い出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。すなわち、本発明の絶縁樹脂組成物は、エポキシ
樹脂として軟化点50〜110℃の高軟化点のエポキシ
樹脂と軟化点50℃未満の低軟化点のエポキシ樹脂を組
み合わせて用いること、及びその組合せが各エポキシ樹
脂の軟化点×その混合比率の総和が30〜90の範囲内
となるようにすることを特徴としている。
【0011】絶縁樹脂組成物に使用するエポキシ樹脂
を、軟化点50℃以上のエポキシ樹脂のみの組合せにし
た場合、あるいは各エポキシ樹脂の軟化点×その混合比
率の総和が90を越える場合、80〜90℃×15〜2
0分の条件にて仮乾燥することにより半硬化状態となっ
て表面のタックはなくなるものの、銅箔をラミネートす
る際80〜120℃のロール温度、2〜3m/minの
ロール速度では絶縁樹脂組成物が軟化し難く、銅箔の充
分な密着力は得られない。一方、絶縁樹脂組成物に使用
するエポキシ樹脂を、軟化点50℃未満のエポキシ樹脂
のみの組合せにした場合、あるいは各エポキシ樹脂の軟
化点×その混合比率の総和が30未満の場合、上記温度
の仮乾燥では表面のタックが残るため、銅箔ラミネート
工程への移送段階で搬送ローラーへの絶縁樹脂組成物の
付着を起こしたり、ロール加圧により絶縁樹脂組成物が
流動するため一定の膜厚が確保できない。本発明の絶縁
樹脂組成物は、このような相反する現象を、前記したよ
うに軟化点50〜110℃の高軟化点のエポキシ樹脂と
軟化点50℃未満の低軟化点のエポキシ樹脂の組合せを
採用すると共に、その組合せを、各エポキシ樹脂の軟化
点×混合比率の総和、即ち全体的なエポキシ樹脂の軟化
点の目安を制御因子として30〜90の範囲に制御する
ことにより解決したものである。
【0012】その結果、前記したような銅箔ラミネート
方式による比較的簡単な積層工程により多層プリント配
線板を製造することが可能となる。すなわち、本発明の
銅箔ラミネート方式ビルドアップ用絶縁樹脂組成物を用
いた多層プリント配線板の製造方法によれば、前記絶縁
樹脂組成物の塗布工程は、内層板表面を一般的な方法で
整面処理し、スクリーン印刷法又はカーテンコート法な
どの従来から行われている生産性の高い方法により行う
ことができる。また、加熱・加圧ローラーにて銅箔を貼
り合わせる工程は、一般に市販されているドライフィル
ム用の自動フイルム貼り合わせ装置と同等の設備で能率
的に行うことができる。銅箔ラミネート後、前記絶縁樹
脂組成物の層を加熱硬化させることにより、絶縁樹脂層
と銅箔が高い密着力で接着され、しかも絶縁樹脂層の膜
厚が均一な多層積層板が得られる。
【0013】前記(a)軟化点50〜110℃の高軟化
点のエポキシ樹脂の具体例としては、油化シェル社製
エピコート1001、エピコート1004、大日本イン
キ化学工業社製 エピクロン1050、エピクロン20
55、東都化成社製 エポトートYD−011、YD−
013、ダウケミカル社製 D.E.R.661、D.
E.R.664、チバガイギー社製 アラルダイド60
71、アラルダイド6084、住友化学工業社製 スミ
−エポキシESA−011、ESA−014、旭化成工
業社製 A.E.R.661、A.E.R.664等
(何れも商品名)のビスフェノールA型エポキシ樹脂
や、油化シェル社製 エピコートYL903、大日本イ
ンキ化学工業社製 エピクロン152、エピクロン16
5、東都化成社製 エポトートYDB−400、YDB
−500、ダウケミカル社製 D.E.R.542、チ
バガイギー社製 アラルダイド8011、住友化学工業
社製スミ−エポキシESB−400、ESB−700、
旭化成工業社製 A.E.R.711、A.E.R.7
14等(何れも商品名)のブロム化エポキシ樹脂や、大
日本インキ化学工業社製 エピクロンN−770、エピ
クロンN−865、東都化成社製 エポトートYDCN
−701、YDCN−704、チバガイギー社製 アラ
ルダイドECN1273、アラルダイドECN129
9、日本化薬社製EPPN−201、EOCN−102
5、EOCN−104S、住友化学工業社製 スミ−エ
ポキシESCN−195X、ESCN−220、旭化成
工業社製A.E.R.ECN−235、ECN−299
等(何れも商品名)のノボラック型エポキシ樹脂や、東
都化成社製 エポトートYDF−2004(商品名)の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂や、油化シェル社製
YL−933、ダウケミカル社製 T.E.N.等(何
れも商品名)のトリヒドロキシフェニルメタン型エポキ
シ樹脂、油化シェル社製 YX−4000、大日本イン
キ化学工業社製EXA−1514等(何れも商品名)の
ビフェニル型エポキシ樹脂や、油化シェル社製 エピコ
ート157S(商品名)等のビスAノボラック型エポキ
シ樹脂や、油化シェル社製 エピコートYL−931、
チバガイギー社製 アラルダイド163等(何れも商品
名)のテトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂や、チ
バガイギー社製 アラルダイドPT810、日産化学社
製 TEPIC等(何れも商品名)の複素環式エポキシ
樹脂等が挙げられる。
【0014】また、前記(b)軟化点50℃未満の低軟
化点のエポキシ樹脂の具体例としては、油化シェル社製
エピコート807、エピコート828、大日本インキ
化学工業社製 エピクロン840、エピクロン850、
東都化成社製 エポトートYD−127、YD−12
8、ダウケミカル社製 D.E.R.317、D.E.
R.331、チバガイギー社製 アラルダイドGY25
0、アラルダイドGY260、住友化学工業社製 スミ
−エポキシELA−115、ELA−128、旭化成工
業社製 A.E.R.330、A.E.R.331等
(何れも商品名)のビスフェノールA型エポキシ樹脂
や、油化シェル社製 エピコート152、エピコート1
54、大日本インキ化学工業社製 エピクロンN−73
0、ダウケミカル社製 D.E.N.431、D.E.
N.438、チバガイギー社製 アラルダイドXPY3
07、アラルダイドECN1235、日本化薬社製 R
E−306等(何れも商品名)のノボラック型エポキシ
樹脂や、大日本インキ化学工業社製 エピクロン83
0、東都化成社製 エポトートYDF−170、YDF
−175、チバガイギー社製 アラルダイドXPY30
6等(何れも商品名)のビスフェノールF型エポキシ樹
脂や、東都化成社製 エポトートST−3000(商品
名)等の水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂や、油化
シェル社製 エピコート604、東都化成社製 エポト
ートYH−434、チバガイギー社製 アラルダイドM
Y720、住友化学工業社製 スミ−エポキシELM−
120等(何れも商品名)のグリシジルアミン型エポキ
シ樹脂や、チバガイギー社製 アラルダイドCY−35
0(商品名)等のヒダントイン型エポキシ樹脂や、ダイ
セル化学工業社製 セロキサイド2021、チバガイギ
ー社製 アラルダイドCY175、CY179等(何れ
も商品名)の脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0015】さらに、前記(B)エポキシ樹脂硬化剤の
具体例としては、4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン等のアミン
類や、ジシアンジアミド、アジピン酸ジヒドラジド、メ
ラミン等の公知慣用の潜在性硬化剤等が挙げられる。な
お、本発明で使用するエポキシ樹脂硬化剤としては、内
層板に塗布した絶縁樹脂組成物の仮乾燥によって半硬化
状態の塗膜を得るために、仮乾燥温度においてエポキシ
樹脂との反応性の遅い潜在性硬化剤が好ましい。これら
のエポキシ樹脂硬化剤の使用量としては、アミン類の場
合においては使用エポキシ樹脂成分のエポキシ当量に対
してこれら硬化剤の活性水素当量が0.5〜1.5当
量、好ましくは0.8〜1.2当量になるように、潜在
性硬化剤の場合においては活性水素当量が0.2〜1.
2当量、好ましくは0.3〜0.7当量が望ましい。
【0016】本発明の絶縁樹脂組成物においては、必要
に応じて硬化促進剤を用いることができる。硬化促進剤
の具体例としては、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジメチルベンジルアミン、ジエチルベンジルアミ
ン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチルベンジルア
ミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジルアミンな
どの第3級アミンや、ベンジルトリメチルアンモニウム
クロライド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライ
ドなどの4級アンモニウム塩、トリエチルホスフィン、
トリフェニルホスフィンなどのホスフィン類、n−ブチ
ルトリフェニルホスホニウムブロマイドなどのホスホニ
ウム塩、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−
エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、2−フェニルイミダゾール、1−(2−シアノエ
チル)−2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイ
ミダゾール類またはこれらの有機酸塩類、アセトグアナ
ミン、ベンゾグアナミンなどのグアナミン類が挙げられ
る。これらの中で好ましい硬化促進剤はイミダゾール類
である。
【0017】また、前記(C)希釈剤の具体例として
は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、セロソ
ルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類や、カルビト
ール、ブチルカルビトール等のカルビトール類や、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル等のプロピレングリコール
モノアルキルエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セ
ロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カ
ルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト等の酢酸エステル類や、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類等が挙げられる。これらは一種
または二種以上の混合物として用いることができる。
【0018】さらに本発明の絶縁樹脂組成物には、必要
に応じて硫酸バリウム、硫化珪素、タルク、酸化マグネ
シウム、炭酸カルシウム、珪酸ジルコニウム、酸化ジル
コニウム、珪酸カルシウム、水酸化カルシウム、シリ
カ、クレー、ベントナイト、カオリン、ガラス繊維、炭
素繊維、雲母、石綿、金属粉などの公知・慣用の充填
剤、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
酸化チタン、カーボンブラックなどの公知・慣用の着色
用顔料、消泡剤、密着性付与剤又はレベリング剤などの
各種添加剤等を添加してもよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。まず、本発明の多層
プリント配線板の製造方法の各工程について図面を参照
しながら説明する。図1乃至図9は本発明の方法による
多層プリント配線板の製造工程を、4層板を例にとって
示した図である。
【0020】まず、内層板の導体パターンの形成は、図
1に示すようにガラス布基材又はガラス布、ガラス不織
布基材からなる絶縁基板1の両面に厚さ35μm又は7
0μmの銅箔2を貼り合わせた両面銅張積層板の銅箔2
の面を一般的なブラシ等により機械的な整面処理と酸洗
い等による化学的整面処理を行う。つぎに、銅箔2の面
にスクリーン印刷又は写真法によりエッチングレジスト
による回路を形成させた後、その面をエッチングして導
体パターン3を形成させ、図2に示すような両面プリン
ト配線板を得る。
【0021】この両面プリント配線板を内層板として、
その両面に対して、ブラシ等による機械的整面処理と酸
洗い等による化学的整面処理を行った後、図3に示すよ
うに、導体パターン3を覆うように両面の全体に本発明
の絶縁樹脂組成物4を塗布する。なお、本発明の製造方
法に使用する絶縁樹脂組成物4は、15〜20分/80
〜90℃にて仮乾燥することにより半硬化状態となって
表面のべたつきがなくなり、この状態のものを80〜1
20℃にて再加熱することにより軟化し、さらに150
〜160℃にて加熱すると十分に硬化する性質をもって
いる。
【0022】この絶縁樹脂組成物4の塗布方法は、スク
リーン印刷又はカーテンコート法などの従来から行われ
ている生産性の高い方法により行うことができる。そし
てこのような方法により、両面プリント配線板の両面に
絶縁樹脂組成物4を塗布して、その表面に次の層を形成
する銅箔5を貼り合わせた場合に、内層導体パターン3
と外層の銅箔5との間隔が50μm以上(通常50〜6
0μm)になるように絶縁樹脂組成物4の厚さを調整す
る。スクリーン印刷法の場合、この絶縁樹脂組成物4の
厚さを調整するには塗布及び乾燥を繰り返すことにより
可能であり、カーテンコート法の場合は、塗布直後に約
100μmの厚さをだすことで、乾燥後の厚さとして5
0〜60μmを得ることができる。
【0023】さて、前記工程にて両面に絶縁樹脂組成物
4を塗布した後は、80〜90℃の温度に保つ乾燥機
(図示せず)内、またはコンベヤー式乾燥機(図示せ
ず)内で15〜20分間乾燥して絶縁樹脂組成物4を半
硬化状態に仮乾燥する。
【0024】次に、絶縁樹脂組成物4の表面に銅箔5を
重ねて貼り合わせることにより、図4に示すような4層
板が得られる。この銅箔5の貼合せについては、図9に
示すように、コンベヤーローラー15上を図面に向かっ
て左側から、絶縁樹脂組成物4が塗布された図3に示す
内層板(以下、基板11という)を加熱・加圧ローラー
14に向かって搬送させる。一方、基板11の上方及び
下方には、接着面の粗度(銅箔粗化面の凹凸量)が5〜
10μm、厚さが18〜35μm、長さが100〜20
0mの銅箔5が中空芯に巻かれた銅箔ロール13が配設
されており、基板11の進行に伴い基板11の始辺と終
辺とをセンサーで感知し、中空芯に巻かれた銅箔5が補
助ローラー16を介して上下一対の加熱・加圧ローラー
14間に送り込まれつつ、必要長さに切断される。連続
的に回転する加熱・加圧ローラー14は、その熱と圧力
により基板11の両面に銅箔5を加熱・圧着して順次右
方に送り出す。これにより、両面に銅箔5が貼り合わせ
られた図4に示すような多層積層板12が得られるよう
になっている。
【0025】この場合の加熱・加圧ローラー14は直径
80〜90mmのローラーを使用し、例えば基板11の
幅が60cmのとき、基板11にかかる加熱・加圧ロー
ラー14の荷重は300〜500kgfとし、単位長さ
当たりでは5〜8.3kgfの荷重を加える。また、ロ
ール温度は80〜120℃、ロール速度は2〜3m/m
inであり、基板11の両面の絶縁樹脂組成物4が加熱
・加圧ローラー14の熱で軟化し、軟化した絶縁樹脂組
成物4が銅箔5の接着側粗化部凹凸に追従することによ
り密着力が向上する。この絶縁樹脂組成物4はさらに1
50〜160℃にて30〜40分間加熱して硬化させる
ことにより、図4に示す多層積層板12が完成する。
【0026】完成した多層積層板12は、図5乃至図8
に示すように、通常の工法によりスルーホール6の穴明
け(図5)、パネル銅メッキ7(図6)、外層導体パタ
ーン8の形成(図7)、ソルダーレジスト膜9の形成
(図8)のそれぞれの工程を経て多層プリント配線板を
得る。以上の工程で製造された多層プリント配線板は、
さらにその両面に対して前記と同様の工程を繰り返すこ
とにより、5層以上の多層プリント配線板を容易に製造
することができる。
【0027】以上、本発明の多層プリント配線板の製造
方法の好適な実施態様について説明したが、本発明の方
法は前記した製造工程に限定されるものではなく、本発
明の目的を達成しうる限り種々の変更が可能である。例
えば、前記した製造工程では予め接着面を粗化した銅箔
5を用いており、このような銅箔を用いることが、ラミ
ネート時に加熱・加圧ローラーによる加熱によって軟化
した絶縁樹脂組成物が銅箔粗化面の凹凸に追従してより
高い密着力が得られることから、好ましい態様といえる
が、予め接着剤を塗布した銅箔を用いてもよいし、特に
粗化した銅箔の接着面に予め接着剤を塗布した銅箔を用
いることが好ましく、この場合、より高い密着力が得ら
れる。この場合の接着剤としてはエポキシ樹脂系の接着
剤を用いることが好ましい。特に、銅箔の粗化した接着
面に塗布する接着剤として本発明の絶縁樹脂組成物を用
いた場合、単に接着面を粗化した銅箔を用いた場合より
も高い密着力が得られる。
【0028】以下に本発明の効果を具体的に確認した実
施例及び比較例を示す。なお、以下において「部」とあ
るのは特にことわりのない限り「重量部」を意味する。 実施例1 固形ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エポトー
トYD−011、軟化点約65℃;東都化成社製)のカ
ルビトールアセテート溶解品(固形分80%)38部、
液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エピコー
ト828;油化シェル社製)30部、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン(商品名アクメックスH−84B
M;日本合成化学工業社製)11部、カルビトールアセ
テート5部、硫酸バリウム(商品名BARIFINE
BF−10;堺化学工業社製)15部、ジメチルポリシ
ロキサン0.5部、フタロシアニングリーン0.5部を
配合して予備混合後、3本ロールミルで練肉分散を行
い、絶縁樹脂組成物を得た。この絶縁樹脂組成物を用
い、前述の製造方法により多層プリント配線板を製造し
た。
【0029】実施例2 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名EOCN
−104S、軟化点約90℃;日本化薬社製)のカルビ
トールアセテート溶解品(固形分80%)31部、常温
で液状のフェノールノボラック型エポキシ樹脂(商品名
D.E.N.431;ダウケミカル社製)30部、4,
4’−ジアミノジフェニルスルホン15部、カルビトー
ルアセテート6.5部、硫酸バリウム(商品名BARI
FINEBF−10;堺化学工業社製)17部、フタロ
シアニングリーン0.5部を配合し、実施例1と同様の
方法により絶縁樹脂組成物を得た。この絶縁樹脂組成物
を用い、前述の製造方法により多層プリント配線板を製
造した。
【0030】実施例3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名A.E.
R.ECN−299、軟化点約95℃;旭化成工業社
製)のカルビトールアセテート溶解品(固形分80%)
25部、常温で液状のフェノールノボラック型エポキシ
樹脂(商品名D.E.N.431;ダウケミカル社製)
20部、液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名
エポトートYD−128;東都化成社製)20部、ジシ
アンジアミド7部、カルビトールアセテート7.5部、
硫酸バリウム(商品名BARIFINE BF−10;
堺化学工業社製)20部、フタロシアニングリーン0.
5部を配合し、実施例1と同様の方法により絶縁樹脂組
成物を得た。この絶縁樹脂組成物を用い、前述の製造方
法により多層プリント配線板を製造した。
【0031】実施例4 前記実施例1に従って製造した絶縁樹脂組成物を、図2
に示すような両面プリント配線板の両面に塗布し、仮乾
燥して図3に示すような基板11を作製した。次いで、
銅箔のラミネートに際して、予め接着面を粗化した銅箔
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エポトー
トYD−011;東都化成社製)のカルビトールアセテ
ート溶解品(固形分80%)46部、液状ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂(商品名エピコート828;油化シ
ェル社製)36部、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン(商品名アクメックスH−84BM;日本合成化学工
業社製)14部、カルビトールアセテート4部を配合・
混合後、3本ロールミルで練肉分散を行った接着剤を塗
布し、仮乾燥した銅箔を、前記のようにして得られた基
板の両面に前述のように加熱・加圧ローラーによって加
熱・圧着を行った後、前述の製造工程と同様な工程で多
層プリント配線板を製造した。
【0032】比較例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名ESCN
−220HH、軟化点約95℃;住友化学工業社製)の
カルビトールアセテート溶解品(固形分80%)70
部、4,4’−ジアミノジフェニルメタン(商品名アク
メックスH−84BM;日本合成化学工業社製)14
部、カルビトールアセテート5.5部、硫酸バリウム
(商品名BARIFINE BF−10;堺化学工業社
製)10部、フタロシアニングリーン0.5部を配合
し、実施例1と同様の方法により絶縁樹脂組成物を得
た。この絶縁樹脂組成物を用い、前述の製造方法により
多層プリント配線板を製造した。
【0033】比較例2 液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エピコー
ト828;油化シェル社製)30部、常温で液状のフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂(商品名D.E.N.
431;ダウケミカル社製)30部、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン17部、カルビトールアセテート
6.5部、硫酸バリウム(商品名BARIFINE B
F−10;堺化学工業社製)16部、フタロシアニング
リーン0.5部を配合し、実施例1と同様の方法により
絶縁樹脂組成物を得た。この絶縁樹脂組成物を用い、前
述の製造方法により多層プリント配線板を製造した。
【0034】前記各実施例及び比較例で得られた多層プ
リント配線板の絶縁樹脂層と第1層の導体パターンとの
密着強度(ピール強度)をJIS C−6481に準じ
て測定し、また膜切断面を測定して絶縁樹脂層の膜厚の
均一性の良・不良を確認した(均一な膜厚のものを○、
膜厚にバラツキがあるものを×として表示)。その結果
を表1に示す。
【表1】
【0035】表1に示す結果から明らかなように、本発
明の絶縁樹脂組成物を用いて製造した多層プリント配線
板は、充分な密着強度を示すと共に、絶縁樹脂層も均一
な膜厚を有していた。これに対して、比較例1のように
エポキシ樹脂成分として高軟化点のエポキシ樹脂のみを
配合した絶縁樹脂組成物を用いた場合、絶縁樹脂層に銅
箔が接着せず、一方、比較例2のようにエポキシ樹脂成
分として低軟化点のエポキシ樹脂のみを配合した絶縁樹
脂組成物を用いた場合、搬送ローラーへの付着や加熱・
加圧ローラーによる銅箔ラミネート時に絶縁樹脂組成物
の流動が生じ、均一な膜厚の絶縁樹脂層が得られなかっ
た。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の絶縁樹脂組成物
は、仮乾燥によってタックのない状態に乾燥できると共
に、加熱・加圧によって軟化し、ラミネートされる銅箔
に対して充分な密着性を示すので、銅箔ラミネート方式
の多層プリント配線板の製造方法に有利に適用でき、高
い層間密着強度を有すると共に均一な膜厚の絶縁樹脂層
を有する多層プリント配線板を製造することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法によれ
ば、積層工程において絶縁樹脂層を従来の簡単な方法で
塗布すると共に、加熱・加圧ローラーにて銅箔を連続的
に積層するので、自動化に適した設備構成が容易であ
り、積層工程の時間を短縮できると共に製品の品質を向
上させ、さらに設備費を低減することができる。これに
より製造コストを低減させ、安価な多層プリント配線板
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、両面銅張積層板を示す。
【図2】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、導体パターンを形成した
両面プリント配線板を示す。
【図3】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、両面プリント配線板に絶
縁樹脂組成物を塗布した状態を示す。
【図4】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、絶縁樹脂組成物を塗布し
た両面プリント配線板に銅箔を貼り合わせた状態を示
す。
【図5】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、銅箔を貼り合わせた多層
積層板にスルーホールを穴明けした状態を示す。
【図6】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、スルーホールを穴明けし
た多層積層板にパネル銅メッキを施した状態を示す。
【図7】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、多層積層板に外層導体パ
ターンを形成した状態を示す。
【図8】本発明の多層プリント配線板の製造方法による
製造工程を示す概略図であり、ソルダーレジスト膜を形
成した多層プリント配線板を示す。
【図9】内層板の両面に銅箔を連続的に貼り合わせる方
法を示す概略構成図である。
【図10】従来のマスラミネーション法による積層法に
おいて内層板が1枚の多層積層板の層構成例を示す概略
図である。
【図11】従来のピンラミネーション法による積層法に
おいて内層板が2枚の多層積層板の層構成例を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2,5 銅箔 3 内層導体パターン 4 絶縁樹脂組成物 6 スルーホール 7 パネル銅メッキ 8 外層導体パターン 9 ソルダーレジスト膜 11 絶縁樹脂組成物が塗布された基板 12 銅箔が貼り合わせられた多層積層板 13 銅箔が中空芯に巻かれた銅箔ロール 14 加熱・加圧ローラー 15 コンベヤーローラー 16 補助ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鯉沼 祐一 埼玉県入間郡三芳町藤久保1106 日本シイ エムケイ株式会社内 (72)発明者 竹原 栄治 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵388番地 太 陽インキ製造株式会社嵐山事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)少なくとも1種の軟化点5
    0〜110℃の高軟化点のエポキシ樹脂と(b)少なく
    とも1種の軟化点50℃未満の低軟化点のエポキシ樹脂
    とを、Σ(各エポキシ樹脂の軟化点×その混合比率)=
    30〜90の範囲内で組み合わせたエポキシ樹脂、
    (B)エポキシ樹脂硬化剤、及び(C)希釈剤を必須成
    分として含有することを特徴とする銅箔ラミネート方式
    ビルドアップ用絶縁樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(A)エポキシ樹脂として、(a)
    高軟化点のエポキシ樹脂と(b)低軟化点のエポキシ樹
    脂の軟化点の差が20℃以上異なる2種類以上のエポキ
    シ樹脂を組み合わせて用いることを特徴とする請求項1
    に記載の銅箔ラミネート方式ビルドアップ用絶縁樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1層の導体パターンと絶縁
    基板からなるプリント配線板を内層板として、導体パタ
    ーンを形成した絶縁基板の全面に導体パターンを覆うよ
    うに請求項1又は2に記載の絶縁樹脂組成物を塗布する
    と共に仮乾燥し、その後に銅箔を加熱・加圧ローラーに
    て貼り合わせることにより積層し、さらに上記絶縁樹脂
    層を加熱硬化させた後、得られた多層積層板の外層銅箔
    をエッチングして導体パターンを形成させることを特徴
    とする多層プリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法により製造された
    多層プリント配線板の外層の導体パターンの面に対し
    て、請求項3に記載の積層方法を繰り返すことにより層
    数を重ねて積層することを特徴とする請求項3に記載の
    多層プリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱・加圧ローラーにて貼り合わせる銅
    箔として、予め接着面を粗化し及び/又は接着剤を塗布
    した銅箔を用い積層することを特徴とする請求項3又は
    4に記載の多層プリント配線板の製造方法。
JP14578394A 1994-06-06 1994-06-06 銅箔ラミネート方式ビルドアップ用絶縁樹脂組成物とこれを用いた多層プリント配線板の製造方法 Pending JPH07330867A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271019A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Ibiden Co Ltd 積層配線板の製造方法
JP2009238771A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Taiyo Ink Mfg Ltd 白色硬化性樹脂組成物及びその硬化物からなる絶縁層を有するプリント配線板
JP2016003335A (ja) * 2014-06-12 2016-01-12 廣東生益科技股▲ふん▼有限公司Shengyi Technologyco.,Ltd. 熱硬化性エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび積層板
US9351802B2 (en) 2009-12-10 2016-05-31 Yugen Kaisha Siesta Ultrasonic scaler tip

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