JPH07330609A - エストロゲンおよび/またはプロゲストゲンを投与するのに用いるスチレン−イソプレン−スチレン共重合体ベースの経皮マトリックスシステム - Google Patents

エストロゲンおよび/またはプロゲストゲンを投与するのに用いるスチレン−イソプレン−スチレン共重合体ベースの経皮マトリックスシステム

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JPH07330609A
JPH07330609A JP7069493A JP6949395A JPH07330609A JP H07330609 A JPH07330609 A JP H07330609A JP 7069493 A JP7069493 A JP 7069493A JP 6949395 A JP6949395 A JP 6949395A JP H07330609 A JPH07330609 A JP H07330609A
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styrene
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estradiol
plasticizer
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Claude Mikler
ミクレール クロード
Laurent Liorzou
リオルズゥ ローラン
Daniel Dhuique-Mayer
デゥイックメイヤー ダニエル
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LAB DEIJIEN E DE DEIETETEIIKU
Laboratoires dHygiene et de Dietetique SA
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LAB DEIJIEN E DE DEIETETEIIKU
Laboratoires dHygiene et de Dietetique SA
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ホルモンを経皮投与するのに用いる新しい経皮
マトリックスシステムおよびその製造方法。 【構成】(a)ポリ(スチレン−イソプレン−スチレ
ン)トリブロック共重合体20〜42重量部、 (b)粘着付与樹脂35〜55重量部、 (c)オレイルアルコール、ペグリコール5−オレエー
ト、プロピレングリコールラウレートおよびセチルアル
コールのポリプロポキシルエーテルからなる群から選択
される可塑剤5〜25重量部 (d)クロタミトンおよび下記式 (I): 〔式中、Rは(C1 〜C15) アルキルなどを表す〕で表
されるN−置換2−ピロリドン類からなる群から選択さ
れる少なくとも一つの化合物5〜15重量部、 (e)安定剤0.01〜1重量部、ならびに (f) エストロゲン成分類、プロゲストゲン成分類およ
びその混合物からなる群から選択されるホルモン0.1
〜5重量部、を含有しているマトリックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の目的は、エストロゲン成
分および/またはプロゲストゲン成分を広げて放出する
のに用いる新しい用具すなわち経皮マトリックスシステ
ムであり、その用具はポリ(スチレン−イソプレン−ス
チレン)タイプのA−B−A単位を有するトリブロック
共重合体(SISと略記する)からなる粘着性マトリッ
クスを具備する支持体で構成されており、そして前記エ
ストロゲン成分および/または前記プロゲストゲン成分
は可塑剤/促進剤のペアとともに溶解されている。また
本発明は前記マトリックスシステムの製造方法にも関す
る。
【0002】
【従来の技術と課題】エストロゲン成分および/または
プロゲストゲン成分を放出するのに用いる多数の経皮シ
ステムがすでに提案されていることは知られている。こ
れらのシステムとしては現在、活性成分が、微孔性膜を
通過して皮膚へ向かう輸送ベクトルとして働く溶媒に溶
解されているいわゆる“貯蔵部(reservoir)”システム
がある。(i) 17−β−エストラジオールおよび(i
i)17−β−エストラジオールをノルエチステロンア
セテートと組合わせた用具であって、CIBA-GEIGY社がそ
れぞれを商品名 ESTRADERM(登録商標)TTS および EST
RAGEST(登録商標)TTS で市販している用具がその例で
ある。
【0003】また活性成分が、EVAポリマー、アクリ
ルポリマー、ポリ(スチレン−イソプレン−スチレン)
共重合体などのようなポリマーに基づいた粘着性マトリ
ックス中に溶解または分散されているいわゆるマトリッ
クスシステムがある。治療するのに有効な最終製品を得
るには、これらのすべてのシステムが、治療の必要条件
に適応した血清レベルを得るのに充分な速度で延長した
期間にわたって活性成分の投与レベルを維持することが
不可欠である。また患者に充分に受け入れてもらうため
には、そのマトリックスは比較的大きさが小さくかつ最
適の粘着性と凝集性を有し、その結果使用中マトリック
スの塊が変形することによって衣服を損傷することなく
実用的でなければならない。
【0004】しかし、エストロゲン成分類とプロゲスト
ゲン成分類が、(i)経皮システムに用いられるポリマ
ーにほとんど溶解せずかつ(ii) 皮膚バリヤを通過する
ことが困難な製品であることは当該技術分野の当業者に
とって公知のことである。それ故、所望の治療効果を得
るためにこれらの活性成分の放出される量は、経皮用具
中に存在する初期の量と比べて一般に低いので収率は低
くなる。このため実際に消費される量よりはるかに多量
のホルモンを使用することが必要である。
【0005】この場合、1種もしくは数種のホルモンの
経皮投与の有効な速度と、このシステムの適切な物理学
的もしくは人間工学的特性とが妥結に至ることは困難で
ある。SISトリブロック共重合体に基づいた多数の配
合は、ヨーロッパ特許願公開第A−0439180号、
同第A−0285181号または同第A−048337
0号によって公知であるが、これらの刊行物のどれも本
発明の特定の配合を示しておらず示唆もしていない。
【0006】エストロゲン成分および/またはプロゲス
トゲン成分の経皮経路による投与の技術分野では、上記
の欠点なしでその上優れた収率で望ましい妥結に到達で
きるSISトリブロック共重合体をマトリックスが含有
しているマトリックスシステムを使用する新しい技術的
解決法を得ることが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様によ
って、マトリックスがエストロゲン成分および/または
プロゲストゲン成分を投与するためSIS材料からなる
経皮マトリックスシステムを提供することが提案され
る。本発明の第二の態様によって、上記のシステムの製
造方法を提供することが提案される。
【0008】上記目的は、本発明のマトリックスシステ
ム中のマトリックスによる新しい技術的解決法によって
達成され、そのマトリックスはエストロゲン成分および
/またはプロゲストゲン成分を含有し、SIS材料およ
び可塑剤/促進剤のペアで実質的に構成されている。本
発明によれば、第一に、新しい工業製品として、ホルモ
ンを経皮投与するのに用い、支持体と粘着性マトリック
スからなる経皮マトリックスシステムが提供され、この
システムは前記マトリックスが下記成分すなわち (a)ポリ(スチレン−イソプレン−スチレン)トリブ
ロック共重合体20〜42重量部、(b)粘着付与樹脂
35〜55重量部、(c)オレイルアルコール、ペグリ
コール5−オレエート、プロピレングリコールラウレー
トおよびセチルアルコールのポリプロポキシルエーテル
からなる群から選択される可塑剤5〜25重量部(d)
クロタミトンおよび下記式(I):
【0009】 〔式中、Rは(C1 〜C15) アルキル、シクロヘキシル
または2−ヒドロキシエチルの基を表す〕で表されるN
−置換2−ピロリドン類からなる群から選択される少な
くとも一つの化合物5〜15重量部、(e)安定剤0.0
1〜1重量部、ならびに(f) エストロゲン成分類、プ
ロゲストゲン成分類およびその混合物からなる群から選
択されるホルモン0.1〜5重量部、からなることを特徴
とするものである。
【0010】第二に、前記経皮マトリックスシステムの
製造方法が提供され、その製造方法は、下記のステップ
すなわち (α)SISポリマー、安定剤および粘着付与樹脂を1
10℃より高い温度で混合し、得られた混合物を均質化
し; (β)このようにして得られた均一な混合物に、80〜
110℃の温度で、単一もしくは複数の促進剤および単
一の可塑剤を混合し、得られた混合物を均質化し; (γ)このようにして得られた均一な混合物に、エスト
ロゲン成分類、プロゲストゲン成分類およびその混合物
からなる群から選択されるホルモンを混合し、得られた
混合物を均質化し; (δ)このようにして得られた均一な混合物を、80〜
130℃の温度で、非粘着性の一時的支持体にコートし
て前記支持体上に50〜300g/m2 のコーティング
を作製し;次いで (ε)前記コーティングを最終の支持体に移す;ことか
らなるステップで構成されているか、または (α)SISポリマー、安定剤および粘着付与樹脂を、
前記SISポリマーの溶媒中、その溶媒の沸点温度より
低い温度で混合し、得られた混合物を均質化し; (β)このようにして得られた混合物に、単一もしくは
複数の促進剤および単一の可塑剤を混合し、得られた混
合物を均質化し; (γ)このようにして得られた均一な混合物に、エスト
ロゲン成分類、プロゲヒトゲン成分類およびその混合物
からなる群から選択されるホルモンを混合し、得られた
混合物を均質化し; (δ)このようにして得られた均一な混合物を、室温
で、非粘着性の一時的支持体にコートして前記支持体上
に50〜300g/m2 のコーティングを作製し;次い
で (ε)前記コーティングを前記溶媒の沸点温度より高い
温度に加熱することによって溶媒を蒸発させ次いで前記
コーティングを最終の支持体に移す;ことからなるステ
ップで構成されていることを特徴とするものである。
【0011】ポリ−(スチレン−イソプレン−スチレ
ン)タイプのポリ(A−B−A)トリブロック共重合体
とは、本願では、SIS材料の重量に対してスチレンの
含量が14〜50重量%であるSIS材料を意味する。
そして17〜47重量%のスチレンを含有するSISが
好ましい。またこれらのSISの混合物も使用できる。
本発明に適している粘着付与樹脂としては、接着剤の技
術分野の当業者が一般に使用している例えばポリテルペ
ン樹脂類もしくは改質テルペン樹脂類、水素化ロジン樹
脂類もしくは重合ロジン樹脂類、ロジンエステル樹脂類
などが挙げられる。
【0012】特に好ましいのは炭化水素樹脂類(hydroc
arbonated resins) であり、例えばEXXON CHEMICAL社が
ESCOREZ(登録商標) -385という商品名で市販している
ものがある。これらの樹脂は本発明の好ましいSISと
ともに用いて最適の粘着特性を得ることができる。本願
において“活性の”成分もしくは“ホルモン”とは、経
皮経路で用いることができるエストロゲン成分/プロゲ
ストゲン成分またはエストロゲン成分/プロゲストゲン
成分の混合物を意味する。
【0013】本発明に適したエストロゲン成分類として
は特に挙げられるのは、17−β−エストラジオールお
よびエストラジオールの誘導体であり、この誘導体とし
てはとりわけエストラジオールのモノ−およびジエステ
ル類、例えばエストラジオール17−アセテート、エス
トラジオール3,17−ジアセテート、エストラジオー
ル3−ベンゾエート、エストラジオール17−ウンデカ
ノエート;エストラジオールの17位におけるアルキル
誘導体、例えばエチニルエストラジオール、エチニルエ
ストラジオール3−イソプロピル−スルホネート、メチ
ルエストラジオール、キネストロール、メストラノー
ル;および適切な場合はその混合物である。
【0014】本発明に適しているプロゲストゲン成分類
として特に挙げられるのは、プロゲステロン、メドロゲ
ステロンおよびそれらの誘導体(特に17−ヒドロキシ
プロゲステロンアセテート、メドロキシプロゲステロン
アセテート)、ノルエチステロンおよびその誘導体特に
17−ノルエチステロンアセテートである。本発明の場
合、エストロゲン成分としては17−β−エストラジオ
ールを用いおよびプロゲストゲン成分としてはノルエチ
ステロンアセテート(NETA)を使用することが好ま
しい。本発明の変形実施態様として、本発明の経皮マト
リックスシステムはエストロゲン成分とプロゲストゲン
成分を同時に含有していてもよい。
【0015】本発明に用いられる安定剤としては当該技
術分野の当業者が広く使用している酸化防止剤例えば C
IBA-GEIGY 社が商品名 IRGANOX (登録商標)-565 または
IRGANOX B215で市販している製品がある。促進剤すなわ
ち製品(d)は、クロタミトン、N−アルキル−2−ピ
ロリドン化合物類(そのアルキル基はC1 〜C15アルキ
ル基である)、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピ
ロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドンおよび
その混合物からなる群から選択される。
【0016】本発明に用いられるN−(C1 〜C15)−
アルキル−2−ピロリドン類として好ましいのは、GAF
CORPORATION 社がそれぞれ登録商標NMP、登録商標N
EP、 SURFADONE(登録商標)LP100 および SURFADONE
LP300の商品名で市販しているN−メチル−2−ピロリ
ドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−オクチル−2
−ピロリドンおよびN−ドデシル−2−ピロリドン、な
らびにその混合物である。
【0017】可塑剤がセチルアルコールのポリプロポキ
シルエーテルの場合、好ましいのは特にセチルアルコー
ル1mol 当りのプロピレンオキシド10mol を含有する
化合物であり例えば CRODA FRANCE S.A.社がPROCETYL
(登録商標)10の商品名で市販している製品がある。本
発明のマトリックスを受ける支持体としては、密封式か
または密封式でないかにはかかわらず経皮システムに一
般に用いられている支持体で、マトリックスの成分を浸
透させない各種の厚みのものがある。好ましいのは、例
えばポリエチレン、ポリプロピレンもしくはポリエステ
ルのフィルム、ポリエチレンおよび酢酸ビニルとエチレ
ンの共重合体からなる複合体(もしくはコンポジット)
または発泡体である。
【0018】実用上、支持体に接着されていないマトリ
ックスの表面は、その用具を使用する前にはがしとるこ
とができる保護層もしくはフィルムで覆ってもよく、そ
の用具自体を、例えばポリエチレン−アルミニウム複合
体のような密封保護材内に詰めてもよい。マトリックス
を形成することができるこれら配合物の組成の特異性に
よって、本発明のマトリックスシステムしか以下に述べ
る多くの利点を提供できない。
【0019】(1)可塑剤/促進剤のペア(すなわち
(i)可塑剤がオレイルアルコール、ペグリコール5−
オレエート、プロピレングリコールラウレートまたはセ
チルアルコールのポリプロポキシルエーテルであり、お
よび(ii)促進剤が式Iで表されるN−置換2−ピロリ
ドン類およびクロタミトンから選択される少なくとも一
つの化合物である)、ならびに(2)SIS材料を含有
する上記定義の組成物だけが、顕著な収率と所望の接着
性と凝集性を達成できることが見出されたのである。
【0020】例えばエチレンと酢酸ビニル(EVA)の
共重合体のような他のタイプの共重合体のベースをこの
可塑剤/促進剤のペアとともに用いたマトリックスでは
同じ結果を得ることができない。上記のことは次のこと
に起因していることは疑いがない。すなわち(i)存在
している単一もしくは複数のホルモンを“はじく”傾向
がありかつホルモンに不溶性のポリ(スチレン−イソプ
レン−スチレン)トリブロック共重合体類の性質間の特
別な相乗効果と、(ii)SISの重合体連鎖を広げて一
層広い運動を行わせる巨大分子の網目の剛性を低下させ
て単一もしくは複数のホルモンを循環し易くする特定の
可塑剤の役割とに起因していることは疑いがない。
【0021】しかしこれらの可塑剤(脂肪物質から誘導
される)は、使用量が多すぎるとマトリックスの粘着特
性および/または凝集特性を破壊することがある。した
がってこれらの可塑剤は、マトリックスの粘着性もしく
は凝集性を失うことなく、ホルモンの所望の投与速度と
優れた収率を得るために、クロタミトンまたは式Iで表
されるN−置換2−ピロリドン類のような異なる性質を
有する1種もしくは数種の皮膚浸透促進剤とともに使用
することが不可欠である。
【0022】また前記のクロタミトンと式Iで表される
N−置換2−ピロリドン類は、使用されるホルモン類の
マトリックスへの溶解性を改善する。これらの特定の配
合によって、凝集性と粘着性に優れた粘着性経皮システ
ムが得られ、エストロゲン成分の24時間もしくは48
時間における収率は10〜84%の範囲内にあり、プロ
ゲストゲン成分の24時間もしくは48時間における収
率は3.5〜32%の範囲内にある。
【0023】より少ないエストロゲン成分および/また
はプロゲストゲン成分を使用してより多くの投与量を得
ることができれば、用具のマトリックスを形成する配合
物の開発と生産が簡単になる。このようにして、ホルモ
ンのSIS共重合体に対する溶解性およびマトリックス
の他の成分との物理的非相溶性の危険の問題は減少させ
るか消失させることができる。このことは、ホルモンに
よる結晶化の問題および時間の経過とともに用具が不安
定になる問題にも当てはまり、これらの現象は経皮シス
テムのような治療を目的とする製品を承認して市場で売
買するためには容認できない。
【0024】最後の無視できない利点は、高価なホルモ
ンの使用量が少ないため、従来技術の公知の用具と比べ
て費用がかなり低下していることである。本発明の経皮
マトリックスシステムは、当該技術分野の当業者が一般
に使用している方法を用い、コートすること(溶媒相
で)またはいわゆる“ホットメルト”法(すなわち溶媒
を使用しない方法)によって製造される。
【0025】両方の場合ともに、工業生産を行うため、
大きな表面積をコートし次いで切断して、単位表面積当
りに存在するホルモンの量にしたがって、その大きさ
を、所定の期間に投与すべき活性成分の選択された投与
量に適合させた用具が得られる。本発明の粘着性経皮マ
トリックスシステムのいわゆる溶媒相法での製造方法は
下記のステップで構成されている。すなわち (1)重合体の溶媒が入っているサーモスタット付き反
応器を溶媒の沸点温度(例えば酢酸エチルの場合は60
℃)より低い温度に加熱し、攪拌しながら、S相S共重
合体、安定剤次いで粘着付与樹脂を添加し、混合物を充
分均質化し; (2)同じ温度での加熱と攪拌を続けながら、液状化合
物全体すなわち単一もしくは複数の促進剤と単一の可塑
剤を混合し、得られた混合物を均質化し; (3)同じ温度での加熱と攪拌を続けながら、単一もし
くは複数の活性成分を、粉末の形態で直接に、またはエ
ストロゲン成分および/またはプロゲストゲン成分の溶
媒例えばテトラヒドロフランによる溶液で、ステップ
(2)で得た混合物に混合し、完全に均質化し; (4)ステップ(3)で得た均一混合物を、非粘着性の
一時的支持体、例えばシリコーンポリエステルフィルム
に塗布して、50〜300g/m2 の付着層を得; (5)このようにして得た付着層を、溶媒の沸点にした
がって、40〜110℃の温度、好ましくは60〜80
℃の温度で加熱して溶媒を蒸発させ;次いで (6)得られた乾燥マトリックスを選択された最終の支
持体に移す; ステップで構成されている。
【0026】“ホットメルト”法は下記のステップで構
成されている。すなわち (1a) 110℃を超える温度好ましくは130℃の温
度のミキサー内で、SIS重合体/安定剤に、粘着付与
樹脂を、その10%の部分、30%の部分および60%
の部分を攪拌しながら順次混合して各部分を添加し終わ
る都度、完全に均一な溶液を得て; (2a)ステップ(1a)で得た混合物に、配合物の液
状製品の大部分を占める単一の可塑剤と単一もしくは複
数の促進剤とを、製品の熱安定性で決まる一般にステッ
プ(1a)より低い温度で攪拌を続けながら添加し、得
られる混合物が完全に均質になるまで攪拌を続け; (3a)単一もしくは複数の活性成分を、約100℃の
温度でステップ(2a)で得た均一な混合物と混合し、
攪拌を続けて完全に均一な混合物を得; (4a)このようにして得た均一な混合物を、80〜1
30℃の温度で、非粘着性の一時的支持体の特にシリコ
ーンポリエステルフィルムに塗布して、50〜300g
/m2 の付着層を得;次いで (5a)ステップ(4a)で得たマトリックスを選択さ
れた最終の支持体に移す; ステップで構成されている。
【0027】本発明の経皮システムは、更年期障害とそ
の結果起こりうる心臓血管の障害、骨粗しょう症の治
療、および経皮ルートを用いてエストロゲン類および/
またはプロゲストゲン類を投与する必要があるあらゆる
治療法に特に有用である。本発明の最良の態様は、その
マトリックスが合計100重量部当り下記の成分を含有
する経皮マトリックスシステムを使用することで構成さ
れている。すなわちマトリックスは、(a)ポリ(スチ
レン−イソプレン−スチレン)トリブロック共重合体3
7.3重量部、(b)粘着付与樹脂38重量部、(c)プ
ロピレングリコールラウレート15重量部、(d)N−
オクチル−2−ピロリドン7重量部、(e)安定剤0.2
重量部、(f)17−β−エストラジオール0.5重量
部、および(g)ノルエチステロンアセテート2重量
部、を含有している。
【0028】本発明の他の利点と特徴は、実施例と比較
検定の下記説明を読めば充分に理解されるであろう。こ
れらの実施例と検定は、例示を目的とするもので本発明
を限定するものではない。以下の説明では以下の略号を
使用する。 NETA:ノルエチステロンアセテート SIS:ポリ(スチレン−イソプレン−スチレン)トリ
ブロック共重合体 EVA:エチレン/酢酸ビニル共重合体
【0029】
【実施例】実施例1 13.9gのVECTOR 4211D(登録商標)(EXXON CHEMICAL
社が市販しているSIS共重合体)、23gの ECR 358
(登録商標)(EXXON CHEMICAL 社が市販している粘着付
与樹脂)、9gの PROCETYL 10(登録商標)(CRODA FRA
NCE SA社が市販していにセチルアルコールのポリプロポ
キシルエーテル)、3gの SURFADONELP100 (登録商
標)(GAF CORPORATION社が市販しているN−オクチル−
2−ピロリドン)、0.1gの IRGANOX 565(登録商標)
(CIBA-GEIGY 社が市販している酸化防止剤)、および1
9.65gの酢酸エチルを250mlのビーカーに入れる。
この混合物を、これらの化合物が完全に溶解するまで6
0℃に加熱しながら攪拌する。5gのテトラヒドロフラ
ンに予め溶解したNETA 1gの溶液を次に添加する。
このようにして得られた混合物を約30分間攪拌して完
全に均質化する。放冷し脱ガスを行って泡を完全に消失
させる。得られた塊を室温(15〜20℃)でシリコー
ンポリエステルフィルムに塗布して(110±10)g
/m2 の付着層を得る。このようにして得られたコーテ
ィングを少なくとも30分間50℃で加熱し次に非シリ
コーンのポリエチレン支持体に移す。次に適切な大きさ
に切断し、袋に詰める。
【0030】NETAの初期量が231μg/cm2 であ
るシステムが得られる。実施例2 手順は実施例1と同じであるが、13.4gの VECTOR 42
11D (登録商標)、 0.1gの IRGANOX 565、26.5g
の ECR 385、5gのオレイルアルコール、4.5gのクロ
タミトン〔N−エチル−N−(2−メチルフェニル)−
2−ブテンアミド、BOEHRINGER INGELHEIM社市販〕、2
0gの酢酸エチル、および2.5gのテトラヒドロフラン
に予め溶解した0.5gの17−β−エストラジオールを
用いる。コーティングを行って(100±10)g/m
2 の付着層を得る。
【0031】17−β−エストラジオールの初期量が9
4.5μg/cm2 のシステムが得られる。実施例3 手順は実施例1と同一であるが、13.9gのVECTOR 421
1D、0.1gの IRGANOX565、27.5gの ECR 385、5g
のオレイルアルコール、3gの SURFADONE LP300 、2
0.8gの酢酸エチル、および2.5gのテトラヒドロフラ
ンに溶解した0.5gの17−β−エストラジオールを使
用する。コーティングを実施して(100±10)g/
2 の付着層を得る。
【0032】17−β−エストラジオールの初期量が9
1μg/cm2 のシステムが得られる。実施例4 手順は実施例1と同一であるが、7.25gのVECTOR 4211
D、0.07gのIRGANOX565 、11gの ECR 385、3.75
gのLABRAFIL 1944 Cs (登録商標)(GATTEFOSSE社が市販
しているペグリコール5−オレエート)、2.5gのクロ
タミトン、10gの酢酸エチル、および2.5gのテトラ
ヒドロフランに溶解した0.5gの17−β−エストラジ
オールを使用する。コーティングを実施して(90±1
0)g/m2 の付着層を得る。
【0033】17−β−エストラジオールの初期量が1
81.7μg/cm2 であるシステムが得られる。実施例5 手順は実施例4に類似しているが、12.9gのVECTOR 42
11D、0.1gのIRGANOX565 、26gの ECR 385、8gの
LABRAFIL 1944 Cs 、2.5gの SURFADONE LP 300 、1
9.4gの酢酸エチル、および2.5gのテトラヒドロフラ
ンに溶解した 0.5gの17−β−エストラジオールを
使用する。コーティングを実施して(100±10)g
/m2 の付着層を得る。
【0034】17−β−エストラジオールの初期量が8
7.1μg/cm2 のシステムが得られる。実施例6 手順は実施例2に類似しているが、13.16gの VECTO
R 4211D 、0.1gのIRGANOX 565 、26.5gの ECR 38
5、5.08gのオレイルアルコール、4.53gのクロタ
ミトン、19.8gの酢酸エチル、および3.75gのテト
ラヒドロフランに溶解した0.75gの17−β−エスト
ラジオールを用いる。コーティングを実施して(100
±10)g/m2 の付着層を得る。
【0035】17−β−エストラジオールの初期量が1
59μg/cm2 であるシステムが得られる。実施例7 手順は実施例3に類似しているが、3.75gのテトラヒ
ドロフランに溶解した0.75gの17−β−エストラジ
オール、13.64gの VECTOR 4211D 、0.1gの IRGAN
OX 565、27.51gの ECR 385、5gのオレイルアルコ
ール、3gのSURFADONE LP300 および20.5gの酢酸エ
チルを使用する。コーティングを実施して(100±1
0)g/m2 の付着層を得る。
【0036】17−β−エストラジオールの初期量が1
62.3μg/cm2 であるシステムが得られる。実施例8 手順は実施例1に類似しているが、13.9gのVECTOR 42
11D、0.1gのIRGANOX565 、24gの ECR 385、3.5g
の SURFADONE LP300、PROCETYL 10 の代わりに7.5gの
LAUROGLYCOL(登録商標)(GATTEFOSSE 社が市販してい
るラウリル酸のプロピレングリコールによるモノエステ
ルおよびジエステルの混合物)、19.9gの酢酸エチ
ル、5gのテトラヒドロフランに溶解した0.25gの1
7−β−エストラジオールと0.75gのNETAを使用
する。コーティングを行って(100±10)g/m2
の付着層が得られる。
【0037】17−β−エストラジオールの初期量が4
8.6μg/cm2 でNETAの初期量が145.3μg/cm
2 のシステムが得られる。実施例9 手順は実施例8と同一であるが、15.9gのVECTOR 421
1D、0.1gの IRGANOX565、21gの ECR 385、7.5g
の LAUROGLYCOL、4.5gのクロタミトン(SURFADONE LP3
00の代わりに使用) 、21.15gの酢酸エチル、5gの
テトラヒドロフランに溶解した0.25gの17−β−エ
ストラジオールと0.75gのNETAを使用する。コー
ティングを実施して(70±10)g/m2 の付着層が
得られる。
【0038】17−β−エストラジオールの初期量が3
3.1μg/cm2 でNETAの初期量が99.4μg/cm2
のシステムが得られる。実施例10 手順は実施例1と同一であるが、14.9gの VECTOR 42
11D 、0.11gのIRGANOX 565 、23.25gの ECR 38
5、7gの PROCETYL 10、3.56gの SURFADONELP100、
20.7gの酢酸エチル、6.25gのテトラヒドロフラン
に溶解した0.25gの17−β−エストラジオールと1
gのNETAを使用する。コーティングを行って(10
0±10)g/m2 の付着層が得られる。
【0039】17−β−エストラジオールの初期量が5
1μg/cm2 でNETAの初期量が207.1μg/cm2
のシステムが得られる。実施例11 手順は実施例10と同一であるが、SURFADONE LP100 の
代わりに 3.5gの SURFADONE LP300 を用いる。コー
ティングを行って(120±10)g/m2 の付着層が
得られる。
【0040】17−β−エストラジオールの初期量が6
0.5μg/cm2 でNETAの初期量が242μg/cm2
のシステムが得られる。実施例12 手順は実施例10と同一であるが、14.65gの VECTO
R 4211D 、0.1gのIRGANOX 565 、21.75gの ECR 3
85、7gの PROCETYL 10、10.5gのクロタミトン、2
0.1gの酢酸エチル、6.25gのテトラヒドロフランに
溶解した0.25gの17−β−エストラジオールと1g
のNETAを使用する。コーティングを行って(120
±10)g/m2 の付着層が得られる。
【0041】17−β−エストラジオールの初期量が6
0.5μg/cm2 でNETAの初期量が235.4μg/cm
2 であるシステムが得られる。実施例13 手順は実施例8と類似しているが、18.65gの VECTO
R 4211D 、0.1gのIRGANOX 565 、19gの ECR 385、
3.5gの SURFADONE LP100、7.5gの LAUROGLYCOL、2
3gの酢酸エチル、5gのテトラヒドロフランに溶解し
た0.25gの17−β−エストラジオールと0.75g
のNETAを使用する。コーティングを実施して(10
0±10)g/m2 の付着層が得られる。
【0042】17−β−エストラジオールの初期量が4
7.3μg/cm2 でNETAの初期量が190μg/cm2
であるシステムが得られる。比較を行うために下記のE
VAベースのマトリックスを製造した。比較製品CP1 250mlのビーカーに、29gの LEVAPREN 450P(登録
商標)(BAYER社が市販しているEVA)、15.5gの P
ROCETYL 10、3.5gの SURFADONE LP100および67.7g
の酢酸エチルを入れる。これらを攪拌しながら60℃で
5時間攪拌してEVAを完全に溶解する。
【0043】10gのテトラヒドロフランに予め溶解し
た2gのNETAを次に添加する。このようにして得ら
れた混合物を、約30分間加熱しながら攪拌して完全に
均一化する。このようにして得られた混合物を放冷して
脱気を行い泡を完全に除く。得られた塊を、室温下でシ
リコーン紙上に(120±10)g/m2 の厚みに塗布
する。このようにして作製したコーティングを少なくと
も30分間70℃に加熱し次いで非シリコーンポリエチ
レンの最終支持体に移す。次いで適当な大きさに切断し
て袋に詰める。
【0044】NETAの初期量が488μg/cm2 のシ
ステムが得られる。比較製品CP2 手順はCP1の場合と類似しているが、29gの LEVAP
REN 450Pの代わりに、16.5gのオレイルアルコール、
3.5gのクロタミトン、67.6gの酢酸エチル、および
5gのテトラヒドロフランに溶解した1gの17−β−
エストラジオールを用いる。コーティングを行って(8
0±10)g/m2 の付着層が得られる。
【0045】17−β−エストラジオールの初期量が1
57μg/cm2 であるシステムが得られる。比較製品CP3 手順はCP2の場合と類似しているが、5gのテトラヒ
ドロフランに溶解した1gの17−β−エストラジオー
ル、29gの LEVAPREN 450P、16.25gのオレイルア
ルコール、67.6gの酢酸エチルおよび3.75gの SUR
FADONE LP300を用いる。コーティングを行い(80±1
0)g/m2 の付着層が得られる。
【0046】17−β−エストラジオールの初期量が1
69.6μg/cm2 のシステムが得られる。比較製品CP4 ここで用いるEVAベースの配合物は、前記刊行物のフ
ランス特許A2612783号に記載されているものと
同じタイプのものである。
【0047】ビーカー中の12.54gの EUTANOL G(登
録商標)(HENKEL 社)が市販している2−オクチル−ド
デカノール)に21.97gの LEVAPREN 450Pを加える。
得られた混合物を130℃に加熱し攪拌し、6.03gの
ETOCEL 20(登録商標)(DOWCHEMICAL社が市販している
エチルセルロース)を添加し次に6.46gの EUTANOLG
を添加する。攪拌を続けて均一で粒子のない混合物を得
て、次に放冷する。得られた塊を80℃に加熱し、それ
に、70℃で12gの無水エタノールに予め溶解した1
7−β−エストラジオール1.5gの溶液を添加する。上
記の塊と溶液を少なくとも1時間攪拌して完全に均一に
する。このようにして得られた塊を70℃の温度でシリ
コーン紙に塗布して厚みが(150±10)g/m2
付着層を得る。80℃で乾燥を行ってエタノールを蒸発
させ、このようにして得られたマトリックスを最終のポ
リエチレン製支持体に移す。次いで適当な大きさに切断
して袋に詰める。
【0048】17−β−エストラジオールの初期量が4
63.6μg/cm2 のシステムが得られる。 検 定 比較検定から得た特定の結果を図1〜6に再編成した。
上記実施例に記載した用具を用いて、各種の皮膚モデル
上で24時間または48時間にわたって放出された単一
もしくは複数のホルモンの量を生体外で測定して関連す
る収率を計算した。他のすでに知られているシステムと
比較したところ、本発明の特許を請求している用具の利
点が明らかになった。
【0049】この目的のために、生体外での浸透試験
を、下記のプロトコルにしたがって雄の“ヌード”マウ
スの腹皮上で行った。予め打抜かれた2.54cm2 の表面
積を有し雄の“ヌード”マウスの腹皮の3.14cm2 のデ
ィスク上に置いた経皮用具が放出するホルモンの量を、
37℃に温度を設定しかつ容積が11.5mlで受容相とし
て生理食塩水/PEG400(75/25)v/v混合物が入っているレ
セプターコンパートメント(receptor compartment) を
有するガラススタティックセル(glass static cell)を
用いて測定する。
【0050】レセプター溶液の試料を、2、4、6、
8、12、16、20および24時間の時点に採取し、
液体クロマトグラフィーで滴定した。皮膚試料の固有浸
透性(intrinsic permeabitity) に関する試験結果が変
動する場合は、経皮用具の試料当りの各浸透試験を最少
5〜5個の皮膚試料について実施した。
【0051】これらの試験で得られた試験結果は各用具
についての平均値で示す。24時間で放出されたホルモ
ンの量の平均値と、用具に含有されているホルモンの初
期量の比率を用いて、本発明の経皮システムの24時間
での収率を評価することができる。得られた結果を表1
に示す。
【0052】また24時間で放出される量は従来技術に
記載されている装置についても比較のために計算した。
先に記載したのと同じプロトコルを用いて、雄の“ヌー
ド”マウスの腹皮上での生体外皮膚浸透試験を、17−
β−エストラジオールを含有する本発明の各種の用具お
よびフランス特許第A−2612785号に記載されて
いるのと同じタイプの粘着性マトリックスシステム(比
較製品CP4)について行った。
【0053】24時間に放出された量と計算収率を表2
に示す。最後に、現在市販中でエストロゲンとプロゲス
トゲンの両者を含有している唯一の公知システム、すな
わち CIBA-GEIGY 社が市販している製品 ESTRAGEST(登
録商標)について比較測定を行った。この製品はプロゲ
ストゲンを含有する、現在市場で入手できる唯一の製品
であるが、プロゲストゲンは17−β−エストラジオー
ルと組み合わされている。先に述べたのと同じプロトコ
ルにしたがって、雄の“ヌード”マウスの腹皮による生
体外皮膚浸透試験を行った。やはり24時間で放出され
る量を測定し、次いで同じ原理を用いて収率を計算し
た。
【0054】製品 ESTRAGESTの場合、この用具は、合計
10mgの17−βエストラジオールと30mgのNETA
が入っている並べて連結された二つの貯蔵部(reservio
r)で構成されており、各貯蔵部には5mgの17−β−エ
ストラジオールと15mgのNETAの混合物が入ってい
る。3.14cm2 の皮膚試料の上に上記二つの貯蔵部のう
ちの一方だけを置いて、同じプロトコルにしたがって皮
膚浸透測定を行った。
【0055】この貯蔵部に入っている各ホルモンの初期
量は減少した。また前記ホルモンの単位表面積当りの初
期量はμg/cm2 で示す。一つの貯蔵部において、単位
表面積当りの平均初期ホルモン値は、17−β−エスト
ラジオールについては(1590±30)μg/cm2
あり、NETAについては(4770±30)μg/cm
2 であった。
【0056】また、(i)24時間で放出される17−
β−エストラジオールまたはNETAの平均値および
(ii)貯蔵部に入っている初期量の比率は、17−β−
エストラジオールとNETAの24時間の収率を計算す
るのに利用できる。第一段階として、17−β−エスト
ラジオールとNETAが入っている本発明の特許を請求
するマトリックスシステムと、先に述べた公知の経皮シ
ステム ESTRAGESTとの比較を行った。得られた結果を後
記表3に示す。
【0057】第二段階として、他の皮膚モデルすなわち
ブタの耳の皮膚で生体外比較測定を行った。ブタの耳の
皮膚は一般に、ヒトの皮膚による生体外浸透試験測定で
得られるのに近い生体外試験結果を与える。これらの測
定に使用される手順は、“ヌード”マウスの腹皮での生
体外測定に用いる手順と同一であった。この場合、ブタ
の耳の皮膚の3.14cm2 の大きさのディスクを用いた。
その受容相には生理食塩水/PEG400(75/25)v/vの混合物
を入れておいた。しかし、この場合試料は48時間にわ
たって採取した。
【0058】また得られた結果は、最低3〜5個の皮膚
試料で試験した各用具について得られた平均値である。 (i)48時間で放出されたホルモンの量の上記平均値
および(ii)用具に含有されているホルモンの初期量の
比率を、その経皮システムの48時間での収率の計算に
用いた。
【0059】得られた結果を後記の表4と5に示す。表
1に示した試験では、24時間に放出された量は、同じ
可塑剤/促進剤のペアを含有しているが異なる種類の共
重合体を含有している2種類のマトリックスシステムに
ついて測定した。実施例1〜3に対してはSISを用
い、実施例CP1〜CP3に対してはEVAを用いた。
【0060】表1の分析結果は、NETAについて実施
例1の製品をCP1と比較した場合、同じ可塑剤/促進
剤のペアすなわち PROCETYL 10/SURFADONE LP100 のペ
アを用いて比べたところSISはEVAに比べて収率が
2.5倍であることを示している。また放出されたNE
TAの量も実施例1の製品の方が高かった。17−β−
エストラジオールについて、実施例2の製品を、可塑剤
/促進剤のカップルがオレイルアルコール/クロタミト
ンのペアであるCP2と比較したところ類似の結果が得
られた。この場合も、収率はSISの方が1.7倍もの
高い値であった。
【0061】同様に、実施例3の製品を、オレイルアル
コール/SURFADONE LP300 のペアを用いたCP3と比較
して試験結果を分析したところ、17−β−エストラジ
オールについて得られた収率はSIS(実施例3)の場
合EVA(CP3)の4倍もの高い値であった。この場
合、17−β−エストラジオールの放出量はSIS(実
施例3) の方が2.2倍であった。したがって、SIS
は、たとえ同じ可塑剤/促進剤のペアとともに用いて
も、EVAよりも良好な放出量を示す経皮マトリックス
システムを提供する。
【0062】それ故に表1に示す試験結果はすべて、本
発明の用具の収率が本発明のSIS材料と可塑剤/促進
剤のペアの特定の組合わせによって優れており、かつ放
出される量が同じかまたは高いことを示している。表2
に示す試験では、本発明の用具をフランス特許第A−2
612785号に記載されているのと同一の用具と比較
した。
【0063】この表に示す分析結果は、すべての場合、
放出される17−β−エストラジオールの量が、フラン
ス特許第A2612785号のCP4の用具より高いこ
とを示している。この試験結果は、実施例4の製品とC
P4を比較する図1によって完全に示されている。収率
については、CP4の用具と比較して、実施例2の方が
高く7倍であり、実施例3の方が高く13倍であり、実
施例6の方が高く7倍であり、実施例7の方が高く10
倍であり、実施例4の方が高く6倍である。
【0064】どのような可塑剤/促進剤のペアを用いて
も、すなわち実施例2と6の製品に対してオレイルアル
コール/クロタミトン、実施例3と7の製品にオレイル
アルコール/SURFADONE LP300 、または実施例4の製品
に対して LABRAFIL 1944 Cs/クロタミトンを用いた場
合、結局すべての場合に収率はCP4の場合より常に高
かった(6〜13倍のオーダーである)。
【0065】放出された量は、対応するEVAマトリッ
クスの場合と比べて、ほとんど常に約2.5倍であった。
表3に示す試験では、2種のホルモン:17−β−エス
トラジオールとNETAを含有する本発明のマトリック
スシステムを製品 ESTRAGESTと比較した。表3の試験結
果は、すべての場合に、(i)24時間で放出される1
7−β−エストラジオールの量は ESTRAGESTの製品の場
合より高く約2〜3倍であり、かつ(ii)24時間で放
出されるNETAの量は比較製品の ESTRAGESTの場合と
同じかまたは高かったことを示している。
【0066】また17−β−エストラジオールとNET
Aの両者の収率は、ESTRAGEST システムの場合より常に
はるかに高かった。より具体的に述べると、ESTRAGEST
と比較した場合17−β−エストラジオールについての
収率のデータはそれぞれ下記のとおりであることが観察
された。実施例10の方が高く90倍であり、実施例1
1の方が高く72倍であり、実施例12の方が高く47
倍であった。
【0067】NETAについてはそれぞれ以下のとおり
であった。実施例10の方が高く25倍であり、実施例
11の方が高く20倍であり、実施例12の方が高く1
9倍であった。これらの非常に顕著な差は、本発明の経
皮システムが、現在市販されている唯一の混合経皮シス
テムに比べて有利である証拠を提供している。
【0068】これの差は図2と3によって確証されてい
る。なおこれらの図は、時間に対する17−β−エスト
ラジオールの収率(%)(曲線11)および時間に対す
るNETAの収率(%)(曲線12)を示す。また、こ
の場合、可塑剤(この場合 PROCETYL 10)とともにどの
促進剤が用いられても、クロタミトンまたはN−アルキ
ル−2−ピロリドン(SURFADONE LP300もしくは SURFADO
NE LP100)によって得られた結果は常に顕著であること
が観察された。
【0069】ブタの耳の皮膚で行った試験(表IVとV)
で、本発明の用具を製品 ESTRAGESTと比較した。17−
β−エストラジオールの放出量と収率に関する表IVは、
上記のブタの耳の皮膚のモデルの場合、48時間に放出
される17−β−エストラジオールの量とその収率は、
本発明の実施例5の製品の方が ESTRAGESTの用具よりは
るかに高いことを示している。放出された量は、ESTRAG
EST の製品の場合の3倍であった。
【0070】図4は実施例5の製品および前記 ESTRAGE
STの時間に対する17−β−エストラジオールの収率
(%)を示すが上記の結果を実証している。表4の試験
結果は、ESTRAGEST の用具と比較すると実施例5の収率
は57倍もの高い値であることを示している。したがっ
て、この新しいブタの耳の皮膚のモデルの同様に高い値
は、マウスの腹皮での生体外皮膚浸透試験ですでに得た
結果を裏付けている。
【0071】得られたこれら試験結果はさらに、可塑剤
がペグリコールオレエート(LABRAFIL 1944 Cs) であ
り、かつ促進剤が SURFADONE LP300である可塑剤/促進
剤のペアを、SISとともに用いる利点を示している。
表5では、ブタの耳の皮膚で、両方のホルモンすなわち
17−β−エストラジオールとNETAを含有する本発
明の用具(実施例8、9および13の製品)と製品 EST
RAGESTを比較する。
【0072】本発明の経皮マトリックスシステムはこの
皮膚モデルの場合、17−β−エストラジオールの収率
が ESTRAGEST用具の場合よりはるかに高いことが見出さ
れた。図5は48時間で放出される17−β−エストラ
ジオールの量について同じ現象を示している。
【0073】表Vは特に、製品 ESTRAGESTと比較したと
ころ、収率がそれぞれ、実施例9の製品の場合138倍
であり、実施例8の製品の場合72倍であり、および実
施例13の製品の場合107倍であることを示してい
る。またNETAの場合この皮膚のモデルでは、 ESTRA
GEST用具の場合よりはるかに高い収率が観察された。
【0074】NETAは皮膚バリヤを通過することがよ
り困難であることが知られているように、NETAの場
合この現象は17−β−エストラジオールの場合より際
立っていなくても、上記のことは時間に対する収率
(%)を示す図6が完全に示している。表Vの試験結果
は、 ESTRAGEST用具と比べたところ、収率は、実施例8
の製品の場合21倍であり、実施例9の製品の場合35
倍であり、および実施例13の製品の場合25倍であっ
たことを示している。
【0075】可塑剤/促進剤のペアにおいて、可塑剤が
LAUROGLYCOLであり、促進剤がクロタミトン(実施例
9)またはN−アルキル−2−ピロリドン(実施例8で
は SURFADONE LP300であり、実施例13では SURFADONE
LP100である)である場合、これらをSIS材料と組合
わせるとやはり注目すべき結果が得られる。結局上記の
すべての試験結果は、エストロゲンとプロゲストゲンを
含有する唯一の市販製品および従来技術に記載されてい
る他の粘着性マトリックス用具と比較した生体内試験に
よって、本発明の経皮マトリックスシステムの各種皮膚
モデルでの否定できない利点を示している。
【0076】特にこれらの試験結果は、SIS共重合体
を本発明の可塑剤/促進剤のペアと組合わせると、特定
の場合に予想外に高い収率を得ることができることを示
している。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例4の製品および比較製品CP4
によって得られた17−β−エストラジオールの放出量
に関する曲線4とAを比較するグラフ(Q/tシステ
ム)である。なお図1と5では、時間(t)( hrで示
す)の関数として17−β−エストラジオールの放出量
(Q)(μg/cm2 で示す)を示す。
【図2】本発明の実施例10、11および12の製品な
らびに CIBA-GEIGY 社が市販し商品名 ESTRAGESTで知ら
れている公知の経皮製品によってそれぞれ得られた17
−β−エストラジオール放出の収率に関する曲線10、
11、12およびE2を比較するグラフ(R/tシステ
ム)である。なお図2〜4および6では、時間(t)(
hrで示す)の関数として17−β−エストラジオールま
たはNETA(ノルエチステロンアセテート)の収率
(R)(%で示す)を示す。
【図3】本発明の実施例10、11および12の製品お
よび前記 ESTRAGESTでそれぞれ得たNETA放出の収率
に関する曲線10、11、12およびE3を比較するグ
ラフ(R/tシステム)である。
【図4】本発明の実施例5の製品および製品 ESTRAGEST
によってそれぞれ得た17−β−エストラジオールの放
出の収率に関する曲線5とE4を比較するグラフ(R/
tシステム)である。
【図5】本発明の実施例8と9の製品および前記 ESTRA
GESTでそれぞれ得た17−β−エストラジオールの放出
量に関する曲線8、9およびE5を比較するグラフ(Q
/tシステム)である。
【図6】本発明の実施例8と9の製品および前記 ESTRA
GESTでそれぞれ得たNETA放出の収率に関する曲線
8、9およびE6を比較するグラフ(R/tシステム)
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/57 47/16 E 47/22 E G 47/32 E 47/34 N (72)発明者 ダニエル デゥイックメイヤー フランス、21000 ディジョン、リュ デ トロワ フォルジュロン、38

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経皮経路によってホルモンを投与するの
    に用い、支持体および粘着性マトリックスからなる粘着
    性経皮マトリックスシステムであって;下記の成分 (a)ポリ(スチレン−イソプレン−スチレン)トリブ
    ロック共重合体20〜42重量部、 (b)粘着付与樹脂35〜55重量部、 (c)オレイルアルコール、ペグリコール5−オレエー
    ト、プロピレングリコールラウレートおよびセチルアル
    コールのポリプロポキシルエーテルからなる群から選択
    される可塑剤5〜25重量部 (d)クロタミトンおよび下記式(I): 〔式中、Rは(C1 〜C15) アルキル、シクロヘキシル
    または2−ヒドロキシエチルの基を表す〕で表されるN
    −置換2−ピロリドン類からなる群から選択される少な
    くとも一つの化合物5〜15重量部、 (e)安定剤0.01〜1重量部、ならびに (f) エストロゲン成分類、プロゲストゲン成分類およ
    びその混合物からなる群から選択されるホルモン0.1〜
    5重量部、を含有するマトリックスを有するマトリック
    スシステム。
  2. 【請求項2】 可塑剤がオレイルアルコールである請求
    項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 可塑剤がペグリコール5−オレエートで
    ある請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 可塑剤がプロピレングリコールラウレー
    トである請求項1記載のシステム。
  5. 【請求項5】 可塑剤がセチルアルコールのポリプロポ
    キシルエーテルであり、かつ該エーテルが特にセチルア
    ルコール1mol 当りプロピレンオキシド10mol を含有
    していてもよい請求項1記載のシステム。
  6. 【請求項6】 皮膚浸透を促進する化合物が、クロタミ
    トンおよび式Iで表され式中の基Rが(C1 〜C15)−
    アルキル、シクロヘキシルまたは2−ヒドロキシエチル
    の基であるN−置換2−ピロリドン化合物類からなる群
    から選択される請求項1記載のシステム。
  7. 【請求項7】 ポリ(スチレン−イソプレン−スチレ
    ン)トリブロック共重合体が、その重量に対して14〜
    50重量%好ましくは17〜47重量%のスチレンを含
    有している請求項1記載のシステム。
  8. 【請求項8】 エストロゲンが17−β−エストラジオ
    ールである請求項1記載のシステム。
  9. 【請求項9】 プロゲストゲンがノルエチステロンアセ
    テートである請求項1記載のシステム。
  10. 【請求項10】 そのマトリックスが合計100重量部
    当り下記成分、 (a)ポリ(スチレン−イソプレン−スチレン)トリブ
    ロック共重合体37.3重量部、 (b)粘着付与樹脂38重量部、 (c)プロピレングリコールラウレート15重量部、 (d)N−オクチル−2−ピロリドン7重量部、 (e)安定剤0.2重量部、 (f)17−β−エストラジオール0.5重量部、および (g)ノルエチステロンアセテート2重量部、 を含有する請求項1記載のシステム。
  11. 【請求項11】 下記ステップ:すなわち (α)SISポリマー、安定剤および粘着付与樹脂を1
    10℃より高い温度で混合し、得られた混合物を均質化
    し; (β)このようにして得られた均一な混合物に、80〜
    110℃の温度で、単一もしくは複数の促進剤および単
    一の可塑剤を混合し、得られた混合物を均質化し; (γ)このようにして得られた均一な混合物に、エスト
    ロゲン成分類、プロゲストゲン成分類およびその混合物
    からなる群から選択されるホルモンを混合し、得られた
    混合物を均質化し; (δ)このようにして得られた均一な混合物を、非粘着
    性の一時的支持体にコートして前記支持体上に50〜3
    00g/m2 のコーティングを作製し;次いで(ε)前
    記コーティングを最終の支持体に移す; ステップからなる、請求項1〜10のいずれか一つに記
    載の経皮マトリックスシステムを製造する方法。
  12. 【請求項12】 下記ステップ:すなわち (α)SISポリマー、安定剤および粘着付与樹脂を、
    前記SISポリマーの溶媒中、その溶媒の沸点温度より
    低い温度下で混合し、得られた混合物を均質化し; (β)このようにして得られた混合物に、促進剤および
    可塑剤を混合し、得られた混合物を均質化し; (γ)このようにして得られた均一な混合物に、エスト
    ロゲン成分類、プロゲストゲン成分類およびその混合物
    からなる群から選択されるホルモンを混合し、得られた
    混合物を均質化し; (δ)このようにして得られた均一な混合物を、室温
    で、非粘着性の一時的支持体にコートして前記支持体上
    に50〜300g/m2 のコーティングを作製し;次い
    で (ε)前記コーティングを前記溶媒の沸点温度より高い
    温度に加熱することによって溶媒を蒸発させ次いで前記
    コーティングを最終の支持体に移す;ステップからな
    る、請求項1〜10のいずれか一つに記載の経皮マトリ
    ックスシステムを製造する方法。
JP7069493A 1994-03-28 1995-03-28 エストロゲンおよび/またはプロゲストゲンを投与するのに用いるスチレン−イソプレン−スチレン共重合体ベースの経皮マトリックスシステム Pending JPH07330609A (ja)

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