JPH07330236A - エレベーターかごの側部救出扉装置 - Google Patents

エレベーターかごの側部救出扉装置

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JPH07330236A
JPH07330236A JP12334494A JP12334494A JPH07330236A JP H07330236 A JPH07330236 A JP H07330236A JP 12334494 A JP12334494 A JP 12334494A JP 12334494 A JP12334494 A JP 12334494A JP H07330236 A JPH07330236 A JP H07330236A
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JP
Japan
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door
rescue
edge
car
hole
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JP12334494A
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English (en)
Inventor
Morio Nakamura
守雄 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 救出孔を閉鎖した扉の蠢動による不具合がな
いエレベーターかごの側部救出扉装置を得る。 【構成】 かご(1)側面の救出孔(3)を覆う扉(4)の一側
を救出孔(3)縁部に枢着し、扉(4)の閉鎖時に回動側を固
定機構(20)により、枢着側を鎖錠機構(10)によって両側
をそれぞれ対向した救出孔(3)縁部に保持する。これに
よって、かご(1)内の乗客によって扉(4)が押圧されたと
きの扉(4)の変位が少なくなる。 【効果】 閉鎖した扉が蠢動することにより乗客に不安
感を与えたり、エレベーターの昇降によって振動、騒音
が発生したりする不具合を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不時停止したエレベ
ーターのかご内乗客を隣接して設けられた他のエレベー
ターかごにより救出するときに使用するエレベーターか
ごの側部救出扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12〜図18は、例えば実公平1−2
6704号公報に示されたものに類似した従来のエレベ
ーターかごの側部救出扉装置を示す図で、図12はエレ
ベーター装置の要部横断平面図、図13は図12のXI
II−XIII線断面図、図14は図12のXIV部拡
大図、図15は図14の要部正面図、図16は図14の
他の要部正面図、図17は図15のXVII−XVII
線断面拡大図、図18は図15のXVIII−XVII
I線断面拡大図で鎖錠機構の操作状況を説明する図であ
る。
【0003】図において、(1)は互いに隣接して設けら
れたエレベーターのかご、(2)はかご(1)の壁板、(3)は
かご(1)の隅部に設けられて壁板(2)の相互間に形成され
た開口部からなる救出孔で、それぞれのかご(1)に互い
に対向する位置に配置されている。(4)は救出孔(3)を覆
って配置された可動壁、すなわち扉で、一側はかご(1)
の正面側の壁板(2)の端面に対面し、他側はかご(1)の側
面側の壁板(2)の端面に対面して配置されてかご(1)の正
面側の壁板(2)側寄りの上下縁部が枢持片(5)によってか
ご(1)の固定部材(6)に枢着されている。
【0004】(7)は壁板(2)及び扉(4)にそれぞれ設けら
れた手摺、(8)はかご(1)の固定部材で、救出孔(3)の縁
部を形成して扉(4)の回動側に設けられた回動側部材、
(9)もかご(1)の固定部材で、救出孔(3)の縁部を形成し
て扉(4)の枢着側に設けられた枢着側部材、(10)は扉(4)
の回動側縁部に設けられた鎖錠機構であり、次に述べる
ように構成されている。
【0005】すなわち、扉(4)に表側から嵌合されてナ
ット(11)により扉(4)に固定されたハウジング(12)、ハ
ウジング(12)の凹部に回動可能に嵌合されて扉(4)の表
側寄りに4角形の凸部(13)が設けられた回動子(14)、回
動子(14)の扉(4)の裏側方向の突出部に固定されて回動
変位して回動側部材(8)の貫通空所に係合する係合片(1
5)及び回動子(14)の扉(4)の裏側方向の突出部のねじ(1
6)にねじ込まれて係合片(15)を固定するナット(17)によ
って構成されている。
【0006】(18)は鎖錠機構(10)を操作する鍵で、先端
に回動子(14)の4角形の凸部(13)に係合する係合凹所(1
9)が設けられている。
【0007】従来のエレベーターかごの側部救出扉装置
は上記のように構成され、通常時は扉(4)が救出孔(3)を
閉鎖する位置に配置され、鎖錠機構(10)の係合片(15)が
回動側部材(8)の貫通空所に係合されて扉(4)が鎖錠され
る。そして、不時停止したエレベーターかご(1)内乗客
を隣接して設けられた他のエレベーターかご(1)により
救出する場合には次に述べる救出作業が行われる。
【0008】すなわち、図12に示すように不時停止か
ご(1)に対して隣接して設けられた他のエレベーターの
かご(1)、すなわち、救出かご(1)を不時停止かご(1)位
置に停止する。そして、救出かご(1)の扉(4)の鎖錠機構
(10)が鍵(18)によって解錠され、扉(4)が図14に鎖線
で示すように救出かご(1)内側に開放される。
【0009】次いで、不時停止かご(1)の扉(4)の鎖錠機
構(10)が、それの係合片(15)を不時停止かご(1)の外側
から係合解除に変位されることにより解錠され、扉(4)
が不時停止かご(1)の内側に開放される。そして、不時
停止かご(1)の救出孔(3)及び救出かご(1)の救出孔(3)を
経て乗客が救出かご(1)に救出されるようになってい
る。
【0010】なお、救出孔(3)の寸法は建築基準法12
9条の5第4号に、間口35cm、高さ150cm以上であ
ることが定められている。また、かご(1)内に手摺(7)が
設けられているため扉(4)を開放したときに、壁板(2)の
手摺(7)と扉(4)の手摺(2)が相互に当たらないようにす
るため、図14に示すように枢持片(5)が扉(4)の回動側
縁部寄りに配置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターかごの側部救出扉装置において、枢持片(5)
が扉(4)の回動側縁部寄りに配置されているために、閉
鎖された扉(4)がかご(1)内の乗客によって押圧された場
合に、枢持片(5)を支点としてモーメントが発生し易く
なる。このため、鎖錠機構(10)における係合部空隙等に
よって扉(4)が蠢動状態に変位して、乗客に不安感を与
えたり、またエレベーターの昇降によって振動、騒音が
発生したりするという問題点があった。
【0012】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、救出孔を閉鎖した扉の蠢動によ
る不具合がないエレベーターかごの側部救出扉装置を得
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターかごの側部救出扉装置においては、かごの側面に設
けられた救出孔を覆って配置されて一側が救出孔の縁部
に枢着された扉と、この扉に設けられて扉の回動側の縁
部に対向した救出孔縁部に係合する鎖錠機構と、扉に設
けられて伝動機構を介して鎖錠機構に連結され、鎖錠機
構の鎖錠動作によって変位して扉の枢着側に対向した救
出孔縁部に係合する固定機構とが設けられる。
【0014】また、この発明に係るエレベーターかごの
側部救出扉装置においては、かごの側面に設けられた救
出孔を覆って配置されて一側が救出孔の縁部に枢着され
た扉と、この扉の回動側の縁部に設けられた鎖錠機構
と、扉の回動側の縁部に対向した救出孔縁部に設けら
れ、長手が扉の回動方向に沿って配置されて扉の係合部
に係合すると共に鎖錠機構の係合片の動作によって係合
解除位置に変位する掛け金具を有する掛け金具機構とが
設けられる。
【0015】また、この発明に係るエレベーターかごの
側部救出扉装置においては、かごの側面に設けられた救
出孔を覆って配置されて一側が救出孔の縁部に枢着され
た扉と、この扉に設けられてこの扉の回動側の縁部に対
向した救出孔縁部に係合する鎖錠機構と、扉の枢着側縁
部に近くに設けられて扉の閉鎖時に対向した救出孔縁部
に近接して配置され、扉の開放により救出孔に対して扉
の回動端寄りの救出孔縁部方向へ変位自在に構成された
移動枢着具機構とが設けられる。
【0016】
【作用】上記のように構成されたエレベーターかごの側
部救出扉装置は、扉の閉鎖時に枢着側が固定機構によ
り、回動側が鎖錠機構により両側がそれぞれ対向した救
出孔縁部に保持される。
【0017】また、上記のように構成されたエレベータ
ーかごの側部救出扉装置は、扉の閉鎖時に扉の回動側縁
部に掛け金具機構が係合して鎖錠され、扉の開放時に鎖
錠機構の動作を介して掛け金具機構による扉の鎖錠が解
除される。
【0018】また、上記のように構成されたエレベータ
ーかごの側部救出扉装置は、扉の閉鎖時に枢着側端部近
くに配置された移動枢着具機構により、扉の枢着側が救
出孔縁部に接近した所定位置に保持され、また、回動側
が鎖錠機構により対向した救出孔縁部に保持される。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1〜図4は、この発明の一実施例を示す図
で、図1はエレベーターかごの要部を示す前述の図14
相当図、図2は図1の要部正面図、図3は図1の鎖錠機
構の解錠状態を説明する図1相当図、図4は図3の要部
正面図であり、図1〜図4の他は前述の図12〜図18
と同様にエレベーター装置及びエレベーターかごの側部
救出扉装置が構成されている。
【0020】図において、(1)は互いに隣接して設けら
れたエレベーターのかご、(2)はかご(1)の壁板、(3)は
かご(1)の隅部に設けられて壁板(2)の相互間に形成され
た開口部からなる救出孔で、それぞれのかご(1)に互い
に対向する位置に配置されている。(4)は救出孔(3)を覆
って配置された可動壁、すなわち扉で、一側はかご(1)
の正面側の壁板(2)の端面に対面し、他側はかご(1)の側
面側の壁板(2)の端面に対面して配置されてかご(1)の正
面側の壁板(2)側寄りの上下縁部がかご(1)の固定部材
(6)に枢着されている。
【0021】(7)は壁板(2)及び扉(4)にそれぞれ設けら
れた手摺、(8)はかご(1)の固定部材で、救出孔(3)の縁
部を形成して扉(4)の回動側に設けられた回動側部材、
(9)もかご(1)の固定部材で、救出孔(3)の縁部を形成し
て扉(4)の枢着側に設けられた枢着側部材、(10)は扉(4)
の回動側縁部に設けられた鎖錠機構であり、次に述べる
ように構成されている。
【0022】すなわち、扉(4)に表側から嵌合されてナ
ット(11)により扉(4)に固定されたハウジング(12)、ハ
ウジング(12)の凹部に回動可能に嵌合されて扉(4)の表
側寄りに4角形の凸部(13)が設けられた回動子(14)、回
動子(14)の扉(4)の裏側方向の突出部に固定されて回動
変位して回動側部材(8)の貫通空所に係合する係合片(1
5)及び回動子(14)の扉(4)の裏側方向の突出部のねじ(1
6)にねじ込まれて係合片(15)を固定するナット(17)によ
って構成されている。
【0023】(20)は扉(4)の枢着側縁部寄りに設けられ
た固定機構で、支持金具(21)によって水平方向に進退可
能に扉(4)に装備された係合棒(22)が設けられて、係合
棒(22)が要時に突出して先細の先端がかご(1)の枢着側
部材(9)に固定された金具の係合孔に嵌入する。(23)は
鎖錠機構(10)と固定機構(20)を連結したリンクからなる
伝動機構で、両端がそれぞれ係合棒(22)の鎖錠機構(10)
寄り端部及び鎖錠機構(10)係合片(15)の固定機構(20)寄
りの端部に枢着されている。
【0024】上記のように構成されたエレベーターかご
の側部救出扉装置において、通常時は扉(4)が救出孔(3)
を閉鎖する位置に配置される。そして、図1及び図2に
示すように鎖錠機構(10)の係合片(15)が回動側部材(8)
の貫通空所に係合されて扉(4)が鎖錠される。これと共
に、固定機構(20)の係合棒(22)が突出して先細の先端の
かご(1)の枢着側部材(9)の係合孔に嵌入されている。
【0025】そして、不時停止したエレベーターかご
(1)内乗客を隣接して設けられた他のエレベーターかご
(1)により救出する場合には、鎖錠機構(10)が解錠され
この解錠動作が伝動機構(23)を介して固定機構(20)に伝
達されて係合棒(22)が引退する。これにより図3及び図
4に示す状態となり、前述の図12〜図18のエレベー
ターかごの側部救出扉装置と同様な救出作業が行われ
る。また、通常時は扉(4)が閉鎖位置に配置されて、両
側がそれぞれ鎖錠機構(10)及び固定機構(20)によって救
出孔(3)の縁部に保持される。
【0026】したがって、枢持片(5)が扉(4)の回動側縁
部寄りに配置されているものの、閉鎖された扉(4)がか
ご(1)内の乗客によって押圧された場合に、扉(4)の両側
の縁部がそれぞれ救出孔(3)の縁部に保持されているた
め、押圧による扉(4)の変位が少なくなる。このため閉
鎖された扉(4)が蠢動することにより乗客に不安感を与
えたり、エレベーターの昇降によって振動、騒音が発生
したりする不具合を解消することができる。
【0027】実施例2.図5〜図7は、この発明の他の
実施例を示す図で、図5はエレベーターかごの側部救出
扉装置の鎖錠機構を示す前述の図17相当図、図6は図
5の正面図、図7は図6のVII−VII線断面図であ
り、図5〜図7の他は前述の図12〜図18と同様にエ
レベーター装置及びエレベーターかごの側部救出扉装置
が構成されている。
【0028】図において、図17と同符号は相当部分を
示し、(24)はかご(1)の回動側部材(8)の扉(4)裏面に対
面した箇所に設けられた貫通孔、(25)は扉(4)の板材が
裏面側へ屈折されてなり上端が貫通孔(24)の下縁と一致
した位置に配置された係合部で、上縁の回動側部材(8)
側が下方へ下降した形状に形成されている。
【0029】(26)は中間部が水平軸(27)を介して回動側
部材(8)に枢持された掛け金具で、貫通孔(24)を貫通し
先端が係合部(25)よりも突出した位置に配置され、この
先端部に下方に突出した形状に構成され、係合部(25)よ
りも下方において鎖錠機構(10)の係合片(15)と対向する
突出部(28)が設けられている。
【0030】(29)は掛け金具(26)の反突出部(28)側に設
けられて下垂して配置された案内棒、(30)は回動側部材
(8)から突設されて案内棒(29)が空隙を形成して嵌合さ
れた支持片、(31)は案内棒(29)に嵌合されて掛け金具(2
6)と支持片(30)の間に配置された圧縮コイルばね、(32)
は掛け金具(26)、扉(4)の係合部(25)及び圧縮コイルば
ね(31)を主要部材とする掛け金具機構である。
【0031】上記のように構成されたエレベーターかご
の側部救出扉装置において、通常時は扉(4)が救出孔(3)
を閉鎖する位置に配置される。そして、図5〜図7に実
線で示すように鎖錠機構(10)の係合片(15)が水平位置に
配置される。また掛け金具機構(32)の掛け金具(26)が圧
縮コイルばね(31)によって付勢されて水平位置に配置さ
れる。これにより掛け金具(26)の突出部(28)が扉(4)の
係合部(25)よりも扉(4)表面寄り位置において係合片(1
5)の上面に対向して配置されて掛け金具機構(32)により
扉(4)が鎖錠される。
【0032】そして、不時停止したエレベーターかご
(1)内乗客を隣接して設けられた他のエレベーターかご
(1)により救出する場合には、鎖錠機構(10)が解錠操作
されて係合片(15)が図6に鎖線で示す位置に変位する。
これによって、変位した係合片(15)により掛け金具(26)
の突出部(28)が扉(4)の係合部(25)上縁よりも押し上げ
られて図7に鎖線で示す位置に移動する。このようにし
て掛け金具機構(32)による鎖錠が解除される。そして、
前述の図12〜図18のエレベーターかごの側部救出扉
装置と同様な救出作業が行われる。
【0033】図5〜図7の構成において、通常時は扉
(4)が掛け金具機構(32)により鎖錠されるため、扉(4)が
かご(1)内の乗客によって押圧された場合に、長手が扉
(4)の回動方向に沿って設けられた掛け金具(26)によっ
て、押圧の方向に沿う荷重が支持される。このため、押
圧方向に沿う荷重によるモーメントが鎖錠機構(10)の係
合片(15)に生じない。したがって、押圧による扉(4)の
変位が少なくなり、閉鎖された扉(4)が蠢動することに
より乗客に不安感を与えたり、エレベーターの昇降によ
って振動、騒音が発生したりする不具合を解消すること
ができる。
【0034】実施例3.図8〜図11も、この発明の他
の実施例を示す図で、図8はエレベーターかごの要部を
示す前述の図14相当図、図9は図8の要部正面図、図
10は図9のX−X線断面図、図11は扉の開放状態を
説明する図8相当図であり、図8〜図11の他は前述の
図12〜図18と同様にエレベーター装置及びエレベー
ターかごの側部救出扉装置が構成されている。図におい
て、図14と同符号は相当部分を示し、(33)はかご(1)
の上下にそれぞれ水平に配置された固定部材(6)に設け
られて長手が固定部材(6)の長手に沿って配置された溝
穴である。
【0035】(34)は扉(4)に装着された移動枢着具で、
かご(1)の枢着側部材(9)寄り縁部に配置され、脚部が溝
穴(33)に挿通されて扉(4)の上端面から嵌合されたT字
形軸(35)、T字形軸(35)の水平軸に枢持されて固定部材
(6)の上面を転動する車輪(36)、T字形軸(35)の脚部が
挿通されて扉(4)の上端面下側に配置されたスラスト軸
受(37)、T字形軸(35)の脚部先端のねじ部にねじ込まれ
たナット(38)及び扉(4)の上端面に固定されてT字形軸
(35)の脚部が挿通され上側に溝穴(33)に空隙を形成して
嵌合した凸部を有する合成樹脂製の案内具(39)によって
構成されている。
【0036】(40)は扉(4)の下側に装着されて移動枢着
具(34)に対応した位置に配置された移動枢着軸で、上端
部が扉(4)に溶接されて下方に突出し溝穴(33)に空隙を
形成して嵌合され、下端部に固定部材(6)の下面に対面
する合成樹脂製の案内用座金(41)が嵌合されると共に、
案内用座金(41)の下側に座金(42)が嵌合されて案内用座
金(41)及び座金(42)が先端のねじ部にねじ込まれたナッ
ト(43)とにより保持されている。(44)は固定部材(6)の
溝穴(33)、移動枢着具(34)及び移動枢着軸(40)によって
構成された移動枢着具機構である。
【0037】上記のように構成されたエレベーターかご
の側部救出扉装置において、通常時は扉(4)が図8に実
線で示すように救出孔(3)を閉鎖する位置に配置され
る。この状態で移動枢着具機構(44)はかご(1)の枢着側
部材(9)に接近した位置に配置され、鎖錠機構(10)によ
って扉(4)が鎖錠される。そして、不時停止したエレベ
ーターかご(1)内乗客を隣接して設けられた他のエレベ
ーターかご(1)により救出する場合には、鎖錠機構(10)
が解錠操作されて扉(4)が僅かに、すなわち図8に鎖線
で示す位置まで開かれる。
【0038】次いで、扉(4)が移動枢着具機構(44)を介
して反枢着側部材(9)方向、すなわち、図8及び図9に
示す矢印A方向へ移動されて図11に示すように扉(4)
が閉鎖位置からほぼ直角に開放される。これによって、
壁板(2)及び扉(4)の手摺(7)が相互に当たることなく扉
(4)を開放することができる。そして、この状態におい
て前述の図12〜図18のエレベーターかごの側部救出
扉装置と同様な救出作業が行われる。
【0039】また、扉(4)は鎖錠機構(10)及び扉(4)のか
ご(1)の枢着側部材(9)に接近した位置に配置された移動
枢着具機構(44)によって閉鎖位置に保持される。したが
って、扉(4)の両側が広い間隔で保持されるので、閉鎖
された扉(4)がかご(1)内の乗客によって押圧された場合
に、押圧による扉(4)の変位が少なくなる。このため、
救出作業時に手摺(7)が相互に当たることなく扉(4)を開
放することができると共に、閉鎖された扉(4)が蠢動す
ることにより乗客に不安感を与えたり、エレベーターの
昇降によって振動、騒音が発生したりする不具合を解消
することができる。
【0040】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、かごの
側面に設けられた救出孔を覆って配置されて一側が救出
孔の縁部に枢着された扉と、この扉に設けられて扉の回
動側の縁部に対向した救出孔縁部に係合する鎖錠機構
と、扉に設けられて伝動機構を介して鎖錠機構に連結さ
れ、鎖錠機構の鎖錠動作により変位して扉の枢着側に対
向した救出孔縁部に係合する固定機構とを設けたもので
ある。
【0041】これによって、扉の閉鎖時に枢着側が固定
機構により、回動側が鎖錠機構により両側がそれぞれ対
向した救出孔縁部に保持される。したがって、かご内の
乗客によって扉が押圧されたときの扉の変位が少なくな
る。このため閉鎖された扉が蠢動することにより乗客に
不安感を与えたり、エレベーターの昇降によって振動、
騒音が発生したりする不具合を解消する効果がある。
【0042】また、この発明は以上説明したように、か
ごの側面に設けられた救出孔を覆って配置されて一側が
救出孔の縁部に枢着された扉と、この扉の回動側の縁部
に設けられた鎖錠機構と、扉の回動側の縁部に対向した
救出孔縁部に設けられ、長手が扉の回動方向に沿って配
置されて扉の係合部に係合すると共に鎖錠機構の係合片
の動作によって係合解除位置に変位する掛け金具を有す
る掛け金具機構とを設けたものである。
【0043】これによって、扉の閉鎖時に扉の回動側縁
部に掛け金具機構が係合して鎖錠され、扉の開放時に鎖
錠機構の動作を介して掛け金具機構による扉の鎖錠が解
除される。そして、鎖錠された扉がかご内の乗客によっ
て押圧された場合に、長手が扉の回動方向に沿って設け
られた掛け金具によって、押圧の方向に沿う荷重が支持
される。このため、押圧方向に沿う荷重によるモーメン
トが鎖錠機構の係合片に生じない。したがって、押圧に
よる扉の変位が少なくなり、閉鎖された扉が蠢動するこ
とにより乗客に不安感を与えたり、エレベーターの昇降
によって振動、騒音が発生したりする不具合を解消する
効果がある。
【0044】また、この発明は以上説明したように、か
ごの側面に設けられた救出孔を覆って配置されて一側が
救出孔縁部に枢着された扉と、この扉に設けられてこの
扉の回動側の縁部に対向した救出孔縁部に係合する鎖錠
機構と、扉の枢着側縁部近くに設けられて扉の閉鎖時に
対向した救出孔縁部に近接して配置され、扉の開放によ
り救出孔に対して扉の回動端寄りの救出孔縁部方向へ変
位自在に構成された移動枢着具機構とを設けたものであ
る。
【0045】これによって、扉の閉鎖時に枢着側端部近
くに配置された移動枢着具機構により、扉の枢着側が救
出孔縁部に接近した所定位置に保持され、また、回動側
が鎖錠機構により対向した救出孔縁部に保持される。し
たがって、閉鎖時の扉の両側が広い間隔で保持されるの
で、扉がかご内の乗客によって押圧された場合に、押圧
による扉の変位が少なくなる。このため、救出作業時に
手摺が相互に当たることなく扉を開放することができる
と共に、閉鎖された扉が蠢動することにより乗客に不安
感を与えたり、エレベーターの昇降によって振動、騒音
が発生したりする不具合を解消する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す図で、エレベーター
かごの要部を示す後述の図14相当図。
【図2】図1の要部正面図。
【図3】図1の鎖錠機構の解錠状態を説明する図1相当
図。
【図4】図3の要部正面図。
【図5】この発明の実施例2を示す図で、エレベーター
かごの側部救出扉装置の鎖錠機構を示す前述の図17相
当図。
【図6】図5の正面図。
【図7】図6のVII−VII線断面図。
【図8】この発明の実施例3を示す図で、エレベーター
かごの要部を示す前述の図14相当図。
【図9】図8の要部正面図。
【図10】図9のX−X線断面図。
【図11】図11は扉の開放状態を説明する図8相当
図。
【図12】従来のエレベーターかごの側部救出扉装置を
説明するエレベーター装置の要部横断平面図。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図。
【図14】図12のXIV部拡大図。
【図15】図14の要部正面図。
【図16】図14の他の要部正面図。
【図17】図15のXVII−XVII線断面拡大図。
【図18】図15のXVIII−XVIII線断面拡大
図で鎖錠機構の操作状況を説明する図。
【符号の説明】
1 かご、3 救出孔、4 扉、10 鎖錠機構、15
係合片、20 固定機構、23 伝動機構、25 係
合部、26 掛け金具、32 掛け金具機構、44 移
動枢着具機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごの側面に設けられた救出孔を覆って
    配置されて一側が上記救出孔の縁部に枢着された扉と、
    この扉に設けられてこの扉の回動側の縁部に対向した上
    記救出孔縁部に係合する鎖錠機構と、上記扉に設けられ
    て伝動機構を介して上記鎖錠機構に連結され、上記鎖錠
    機構の鎖錠動作により変位して上記扉の枢着側に対向し
    た上記救出孔縁部に係合する固定機構とを備えたエレベ
    ーターかごの側部救出扉装置。
  2. 【請求項2】 かごの側面に設けられた救出孔を覆って
    配置されて一側が上記救出孔の縁部に枢着された扉と、
    この扉の回動側の縁部に設けられた鎖錠機構と、上記扉
    の回動側の縁部に対向した上記救出孔縁部に設けられ、
    長手が上記扉の回動方向に沿って配置されて上記扉の係
    合部に係合すると共に上記鎖錠機構の係合片の動作によ
    って係合解除位置に変位する掛け金具を有する掛け金具
    機構とを備えたエレベーターかごの側部救出扉装置。
  3. 【請求項3】 かごの側面に設けられた救出孔を覆って
    配置されて一側が上記救出孔の縁部に枢着された扉と、
    この扉に設けられてこの扉の回動側の縁部に対向した上
    記救出孔縁部に係合する鎖錠機構と、上記扉の枢着側縁
    部に近くに設けられて上記扉の閉鎖時に対向した上記救
    出孔縁部に近接して配置され、上記扉の開放により上記
    救出孔に対して上記扉の回動端寄りの上記救出孔縁部方
    向へ変位自在に構成された移動枢着具機構とを備えたエ
    レベーターかごの側部救出扉装置。
JP12334494A 1994-06-06 1994-06-06 エレベーターかごの側部救出扉装置 Pending JPH07330236A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102381620A (zh) * 2011-11-28 2012-03-21 苏州富士电梯有限公司 自动扶梯或自动人行道上活动盖板锁定装置
JP6151408B1 (ja) * 2016-05-17 2017-06-21 東芝エレベータ株式会社 乗りかご
US20180222723A1 (en) * 2015-07-09 2018-08-09 Otis Elevator Company Elevator car

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