JPH07329262A - 再生樹脂積層フィルム - Google Patents

再生樹脂積層フィルム

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JPH07329262A
JPH07329262A JP12515294A JP12515294A JPH07329262A JP H07329262 A JPH07329262 A JP H07329262A JP 12515294 A JP12515294 A JP 12515294A JP 12515294 A JP12515294 A JP 12515294A JP H07329262 A JPH07329262 A JP H07329262A
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JP
Japan
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layer
elution
temperature
peak
recycled resin
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Application number
JP12515294A
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English (en)
Inventor
Koji Yamamoto
本 孝 二 山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成膜性、延展性等の加工性や、透明性、引張
強伸度、衝撃強度、引裂強度、ヒートシール性が改良さ
れ、かつ透明性、衝撃強度、ヒートシール性が著しく優
れたポリオレフィン再生樹脂積層フィルムを提供する。 【構成】 (A) ポリオレフィン系再生樹脂(リサイ
クル樹脂)からなるA層と、 (B) メタロセン触媒
を用いて製造された下記〜の性状を有するエチレン
・炭素数3〜18のα−オレフィン共重合体からなるB
層とを積層してなる再生樹脂積層フィルム。 MFRが0.1〜50g/10分 密度が0.88〜0.935g/cm3 温度上昇溶離分別(TREF)によって得られる微
分溶出曲線のピークが1つで、該ピーク温度が20〜8
5℃で、該ピークの高さ(H)の1/2の幅(W)のH
/Wの値が1以上で、該ピークの溶出温度以外の温度に
おいて溶出するものが実質的に該溶出曲線に存在するこ
とがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済ポリオレフィン
樹脂を再生した際に、低下した透明性、引張強伸度、衝
撃強度、引裂強度、ヒートシール性等のフィルム製品品
質や、成膜性、延展性等の加工性を改良した再生樹脂積
層フィルムに関するものである。特に、未使用のバージ
ン樹脂の単層フィルムと比較して、透明性、衝撃強度、
ヒートシール性が著しく優れている、積層フィルムの片
面又は中間層に再生樹脂層を形成した再生樹脂積層フィ
ルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム用材料として用いられて
きた低密度ポリエチレン(LDPE)、リニア低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HD
PE)等のポリエチレン;ホモポリプロピレン(P
P)、ランダムポリプロピレン(EPF)等のポリプロ
ピレン;その他のオレフィン系重合体及び共重合体等の
いわゆる汎用ポリオレフィン樹脂はフィルム製品として
使用された後、産業廃棄物或いは一般廃棄物として廃棄
される。しかし、産業廃棄物の一部は、粉砕機やフィル
ム再生機等の再生処理機を用いて、パウダーやフラッフ
又はペレット状に再生されて、再度使用に供されてき
た。だが、このような再生樹脂を使用した単層フィルム
は、未使用のバージン樹脂を使用した単層フィルムと比
較して、その成形加工性やフィルム品質の点で低下を回
避することができないので、該再生樹脂フィルムは、要
求される製品品質が低品質であるごみ袋の様なフィルム
等の用途を主体として、その劣化・汚染の程度に応じ
て、フィルム用バージン樹脂中に数%から20〜30%
の量でブレンドして再使用されるか、或いは、要求され
る製品品質が低品質の杭、ベンチ等の型物等の用途にお
いて再生利用されているのが実状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、再生
樹脂を使用しても、そのバージン樹脂を用いたものより
も格段に優れたフィルム品質を持った積層フィルムを得
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、上記問題点に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、リサイクル樹脂を特定のエチレン・
α−オレフィン共重合体と積層することにより、上記目
的が達成された積層フィルムを得ることができるとの知
見に基づき本発明を完成するに至ったものである。すな
わち、本発明の再生樹脂積層フィルムは、(A) ポリ
オレフィン系再生樹脂(リサイクル樹脂)からなるA層
と、(B) メタロセン触媒を用いて製造された、下記
に示す〜の性状を有するエチレン・炭素数3〜18
のα−オレフィン共重合体とからなるB層を積層してな
ることを特徴とするものである。 MFRが0.1〜50g/10分 密度が0.88〜0.935g/cm3 温度上昇溶離分別(TREF)によって得られる微
分溶出曲線のピークが1つであり、該ピーク温度が20
〜85℃で、該ピークの高さをHとし、該ピークの高さ
の1/2の幅をWとしたときのH/Wの値が1以上であ
り、該ピークの溶出温度以外の温度において溶出するも
のが実質的に該溶出曲線に存在することがある。
【0005】[発明の具体的説明] [I] 再生樹脂積層フィルムの構成 (1) 構成層の材料成分 (A) A層 本発明の再生樹脂積層フィルムにおけるA層には、ポリ
オレフィン系再生樹脂(リサイクル樹脂)が用られる。 (a) 再生樹脂(リサイクル樹脂)の種類 この様なポリオレフィン系再生樹脂(リサイクル樹脂)
の具体例としては、例えば、低密度ポリエチレン(LD
PE)、リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)、高
密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン・酢酸ビニル
共重合体等のエチレン系樹脂、及び、プロピレン単独重
合体、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、
プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体等のプロ
ピレン系樹脂、及び、その他のオレフィン系重合体及び
共重合体等のいわゆる汎用ポリオレフィン系樹脂であれ
ばいずれでも良い。また、これらのポリオレフィン系樹
脂は単一種類のものが好ましいが、混合体であっても構
わない。また、これらのポリオレフィン系樹脂中には、
少量の他の樹脂、例えば、ポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を含ん
でいても良い。
【0006】(b) 再生樹脂(リサイクル樹脂)の物性 本発明のリサイクル樹脂の物性は、特に限定されるもの
ではないが、特には以下の物性を示すものを使用するこ
とが好ましい。MFR MFRは、一般に0.01〜100g/10分、中でも
0.1〜50g/10分、特に0.5〜40g/10分
が好ましい。Q 値 Q値は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で測
定した値(重量平均分子量と数平均分子量の比:Mw/
Mn)で、一般に、2.5以上、特に3以上が好まし
い。
【0007】(B) B層 本発明の再生樹脂積層フィルムにおけるB層には、メタ
ロセン触媒を用いて製造されたエチレン・炭素数3〜1
8のα−オレフィン共重合体が用いられる。また、更
に、このエチレン・炭素数3〜18のα−オレフィン共
重合体に、高圧法低密度ポリエチレンを混合した組成物
を使用するのが好ましい。 (a) エチレン・炭素数3〜18のα−オレフィン共重
合体の物性 MFR 本発明におけるB層のエチレン・炭素数3〜18のα−
オレフィンとの共重合体のMFRは、0.1〜50g/
10分、好ましくは0.5〜40g/10分、特に好ま
しくは1〜30g/10分である。上記MFRが大きす
ぎると強度が低下する。また、MFRが小さすぎると押
出機での押し出しが困難になる。
【0008】 密 度 本発明におけるB層のエチレン・炭素数3〜18のα−
オレフィン共重合体の密度は、0.88〜0.935g
/cm3 、好ましくは0.89〜0.925g/c
3 、特に好ましくは0.895〜0.915g/cm
3 である。上記密度が高すぎる場合には、ヒートシール
性、透明性が悪化するので好ましくない。また、上記密
度が低すぎる場合には、フィルムがブロッキングし易く
なるので好ましくない。
【0009】 温度上昇溶離分別(TREF)による
溶出曲線のピーク 本発明におけるB層のエチレン・炭素数3〜18のα−
オレフィン共重合体の温度上昇溶離分別(TREF:Te
mperature Rising Elution Fraction )によって得られ
る微分溶出曲線は、ピークが1つ存在し、該ピークの溶
出温度が20〜85℃、好ましくは30〜75℃、特に
好ましくは35〜70℃であり、該ピークの高さをHと
し、該ピークの高さの1/2の幅をWとしたときのH/
Wが1以上、好ましくは1〜15、特に好ましくは1〜
10であり、該ピークの溶出温度以外の温度において溶
出するものが実質的に該溶出曲線に存在することがある
ものである。上記微分溶出曲線のピークが無い場合はフ
ィルムにしたときベタつき、上記微分溶出曲線のピーク
が2つ以上の場合は透明性、ヒートシール性、強度が不
良となるので好ましくない。また、上記ピークの溶出温
度が上記範囲未満の場合はブロッキングが生じ易くな
り、上記ピーク温度が上記範囲超過の場合は透明性、ヒ
ートシール性、強度が不良となる。更に、上記H/Wの
値が1未満の場合は、フィルムがベタつき易くなる。
【0010】[温度上昇溶離分別(TREF)による測
定]上記温度上昇溶離分別(TREF:Temperature Ri
sing Elution Fraction )による測定は、「Jaurnal of
Applied Polymer Science. Vol.26,4217-4231(1981)」
及び「高分子討論会予稿集 2P1C09(198
5)」に記載されている原理に基づき行なわれるもの
で、一度高温にてポリマーを完全に溶解させた後に冷却
し、不活性担体表面に薄いポリマー層を生成させ、次い
で、温度を連続又は段階的に上昇させて、溶出した成分
を回収し、その濃度を連続的に検出して、その溶出量と
溶出温度によって描かれるグラフ(溶出曲線)のピーク
で、ポリマーの組成分布を測定するものである。具体的
には、以下の様にして行なわれる。先ず、測定の対象と
するポリマーを溶媒中で完全に溶解する。その後、冷却
し、不活性担体表面に薄いポリマー層を形成させる。か
かるポリマー層は結晶し易いものが内側(不活性担体表
面に近い側)に形成され、結晶し難いものが外側に形成
されてなるものである。次に、温度を連続又は段階的に
徐々に上昇させると、低温段階では対象とするポリマー
の組成中の非晶部分から、すなわち、ポリマーの持つ短
鎖分岐の分岐度の多いものから溶出して、温度が上昇す
ると共に徐々に分岐度の少ないものが溶出してきて、最
終的に分岐度の無い直鎖状の部分が溶出して、測定が終
了するものである。かかる各温度での溶出成分の濃度を
検出し、その溶出量と溶出温度によって描かれるグラフ
によってポリマーの組成分布を見ることができるもので
ある。
【0011】 温度上昇溶離分別(TREF)による
積分溶出量 本発明におけるB層のエチレン・炭素数3〜18のα−
オレフィン共重合体のTREFによる各溶出温度におけ
る溶出物の重量分率を積算して求めた積分溶出量は、溶
出温度が90℃のとき、一般に90%以上、中でも95
%以上、特に97%以上が好ましい。
【0012】(b) 製造法 本発明におけるB層のエチレン・炭素数3〜18のα−
オレフィン共重合体の製造方法としては、特開昭58−
19309号、特開昭59−95292号、特開昭60
−35005号、特開昭60−35006号、特開昭6
0−35007号、特開昭60−35008号、特開昭
60−35009号、特開昭61−130314号、特
開平3−163088号の各公報、ヨーロッパ特許出願
公開第420,436号明細書、米国特許第5,05
5,438号明細書、及び国際公開公報WO91/04
257号明細書等に記載されている方法、すなわちメタ
ロセン触媒、メタロセン/アルモキサン触媒、または、
例えば、国際公開公報WO92/07123号明細書等
に開示されている様なメタロセン化合物と以下に述べる
メタロセン触媒と反応して安定なイオンとなる化合物か
らなる触媒を使用して、主成分のエチレンと従成分の炭
素数3〜18のα−オレフィンとを共重合させる方法等
を挙げることができる。
【0013】メタロセン触媒 上述のメタロセン触媒と反応して安定なイオンとなる化
合物とは、カチオンとアニオンのイオン対から形成され
るイオン性化合物或いは親電子性化合物であり、メタロ
セン化合物と反応して安定なイオンとなって重合活性種
を形成するものである。このうち、イオン性化合物は下
記式(I)で表わされる。 [Q]m+[Y]m− (I)
【0014】式中のQはイオン性化合物のカチオン成分
であり、カルボニウムカチオン、トロピリウムカチオ
ン、アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、ス
ルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオン等が挙げら
れ、更には、それ自身が還元され易い金属の陽イオンや
有機金属の陽イオン等も挙げることができる。これらの
カチオンは、特表平1−501950号公報等に開示さ
れているようなプロトンを与えることができるカチオン
だけでなく、プロトンを与えないカチオンでも良い。こ
れらのカチオンの具体例としては、トリフェニルカルボ
ニウム、ジフェニルカルボニウム、シクロヘプタトリエ
ニウム、インデニウム、トリエチルアンモニウム、トリ
プロピルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、N,
N−ジメチルアニリニウム、ジプロピルアンモニウム、
ジシクロヘキシルアンモニウム、トリフェニルホスホニ
ウム、トリメチルホスホニウム、トリ(ジメチルフェニ
ル)ホスホニウム、トリ(メチルフェニル)ホスホニウ
ム、トリフェニルスルホニウム、トリフェニルオキソニ
ウム、トリエチルオキソニウム、ピリリウム、又、銀イ
オン、金イオン、白金イオン、パラジウムイオン、水銀
イオン、フェロセニウムイオン等が挙げられる。
【0015】また、式中のYはイオン性化合物のアニオ
ン成分であり、メタロセン化合物と反応して安定なイオ
ンとなる成分であって、有機硼素化合物アニオン、有機
アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物アニ
オン、有機燐化合物アニオン、有機砒素化合物アニオ
ン、有機アンチモン化合物アニオン等が挙げられる。具
体的には、テトラフェニル硼素、テトラキス(3,4,
5−トリフルオロフェニル)硼素、テトラキス(3,5
−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)硼素、テトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)硼素、テトラフェニルア
ルミニウム、テトラキス(3,4,5−トリフルオロフ
ェニル)アルミニウム、テトラキス(3,5−ジ(トリ
フルオロメチル)フェニル)アルミニウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム、テトラフェ
ニルガリウム、テトラキス(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)ガリウム、テトラキス(3,5−ジ(トリフ
ルオロメチル)フェニル)ガリウム、テトラキス(3,
5−ジ(t−ブチル)フェニル)ガリウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ガリウム、テトラフェニル
燐、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)燐、テトラ
フェニル砒素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)
砒素、テトラフェニルアンチモン、テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)アンチモン、デカボレート、ウンデ
カボレート、カルバドデカボレート、デカクロロデカボ
レート等が挙げられる。
【0016】また、親電子性化合物としては、ルイス酸
化合物として知られているもののうち、メタロセン化合
物と反応して安定なイオンとなって重合活性種を形成す
るものであり、種々のハロゲン化金属化合物や固体酸と
して知られている金属酸化物等が挙げられる。具体的に
は、ハロゲン化マグネシウムやルイス酸性無機化合物等
が例示される。
【0017】α−オレフィン ここでα−オレフィンとしては、炭素数3〜18のα−
オレフィン、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテ
ン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン
−1、4、4−ジメチルペンテン−1等を挙げることが
できる。これらα−オレフィンの中で好ましくは、炭素
数4〜12のα−オレフィン、特に好ましくは炭素数6
〜10の1種又は2種以上のα−オレフィンを2〜50
重量%、好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは1
0〜30重量%と、エチレンを50〜98重量%、好ま
しくは70〜95重量%、特に好ましくは70〜90重
量%とを共重合させるのが好ましい。
【0018】共重合 共重合方法としては、気相法、スラリー法、溶液法、高
圧イオン重合法等を挙げることができる。これらの中で
は溶液法及び高圧イオン重合法で製造することが好まし
く、本発明の効果を大きく発揮することができる高圧イ
オン重合法にて製造することが特に好ましい。なお、こ
の高圧イオン重合法とは、特開昭56−18607号、
特開昭58−225106号の各公報に記載されている
方法である。具体的には、圧力が100kg/cm2
上、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、温度
が125℃以上、好ましくは130〜250℃、特に好
ましくは150〜200℃の反応条件下にて行なわれる
エチレン系重合体の製造方法である。
【0019】(c) 高圧法低密度ポリエチレン ´MFR 本発明におけるB層で任意成分として配合される高圧法
低密度ポリエチレンのMFRは、0.1〜20g/10
分、好ましくは0.5〜17g/10分、特に好ましく
は1〜15g/10分である。上記MFRが大きすぎる
と強度が低下するので好ましくない。また、MFRが小
さすぎると押し出しが困難となり好ましくない。 ´密 度 この高圧法低密度ポリエチレンの密度は、0.915〜
0.935g/cm3、好ましくは0.916〜0.9
30g/cm3 、特に好ましくは0.917〜0.92
8g/cm3 である。上記密度が高すぎると透明性、強
度が不良となり好ましくない。また、密度が低すぎると
フィルムがベタつき易くなり好ましくない。
【0020】´メモリーエフェクト(ME:Memory E
ffect :復元効果) この高圧法低密度ポリエチレンのMEは、1.6以上、
好ましくは1.8以上、中でも好ましくは2.0以上、
最も好ましくは2.3以上である。MEが小さすぎると
成形性が不良となり好ましくない。 ´メルトテンション(MT:Melt Tension:溶融時張
力) この高圧法低密度ポリエチレンのMTは、1.5g以
上、好ましくは2.5g以上、特に好ましくは5g以上
である。MTが小さすぎると成形が不安定となり好まし
くない。 ´Q 値 この高圧法低密度ポリエチレンの好適なQ値は、5以
上、中でも好ましくは7以上、最も好ましくは9以上で
ある。Q値が大きい方が成形安定性の点で好ましい。
【0021】製造法 本発明におけるB層で任意成分として配合される高圧法
低密度ポリエチレンの製造法は、特に限定されるもので
はないが、特にはオートクレーブ法で製造した高圧法低
密度ポリエチレンを使用することが好ましい。
【0022】配合量 この高圧法低密度ポリエチレンを配合する場合は、B層
中1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%配合する
ことがフィルムの透明性、強度、成形性の点から好まし
い。
【0023】(C) C層(他の基材) 本発明の再生樹脂積層フィルムは、基本層のA層及びB
層の他に、他の基材からなるC層を積層することができ
る。該C層に用いられる基材としては、例えば、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレ
ン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチルペンテン−1
等のオレフィン重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル等のビニ
ル共重合体、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、
ナイロン10、ナイロン12、ナイロン610、ポリメ
タキシリレンアジパミド等のポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体、ポリカーボネート等を挙げることができ
る。また、紙、アルミニウム箔、セロファン、織布、不
織布等と積層しても良い。
【0024】(2) 層構成 本発明の再生樹脂積層フィルムの層構成は、リサイクル
樹脂からなるA層とエチレンと炭素数3〜18のα−オ
レフィンとの共重合体とからなるB層とが積層されてい
る限り、A/B/Aや、B/A/B等バリエーションを
もって積層されていても良い。また、他の基材であるC
層がB/A/Cの組み合わせで積層されても良く、更
に、B/C/A/BやB/C/A/C/B、又は、B/
C/A/C´/B、等の組み合わせによる積層フィルム
としても一向に差し支えない。これら積層フィルムにお
ける各層の厚みは、A層は通常5〜150μm、好まし
くは10〜100μmであり、B層は通常1〜100μ
m、好ましくは3〜50μmであり、C層は通常1〜1
00μm、好ましくは3〜50μmである。フィルムの
トータルの厚みは、通常10〜200μm、好ましくは
20〜100μmである。
【0025】[II] 再生樹脂積層フィルムの製造 (1) 成 形 本発明の再生樹脂積層フィルムは、上記素材を用いて、
多層インフレーション成形法、多層Tダイ成形法等で成
形加工することにより再生樹脂の多層フィルムとするこ
とができる。また、ドライラミネート法により接着剤を
用いて各種基材層を貼り合わせることにより製造するこ
ともできる。押出ラミネート法、サンドイッチラミネー
ト法、共押出法等により各種基材に押出コーティング或
いは基材に共押出コーティング或いは基材に共押出する
ことによって、各種多層フィルムを成形することもでき
る。
【0026】(2) 補助添加成分 本発明の再生樹脂積層フィルムにおいては、一般に樹脂
添加用として用いられている補助添加成分、例えば、酸
化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和
剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、着色
剤、顔料等を各目的に応じて添加しても良い。
【0027】
【実施例】以下に示す実験例によって、本発明を更に具
体的に説明する。 [I] 物性の測定方法と評価方法 実施例及び比較例における物性の測定と評価は、以下に
示す方法によって実施した。 (1) 物性の測定 (a) MFR:JIS−K7210に準拠 (b) 密度 :JIS−K7112に準拠
【0028】(c) ME :JIS−K7210で使用
されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリン
ダー温度240℃、定速押出量3g/分に設定して行な
った。装置にサンプルを充填し、ピストンのみを乗せ、
6分後に規定の押出速度をかける。次に、エチルアルコ
ールをいれたメスシリンダーをオリフィス直下に置き、
真っ直ぐな押出物を採取する。採取した押出物の直径
(D)をマイクロメーターで測定し、ダイスのオリフィ
ス径をD0 として次式よりMEを求める。 ME=D/D0
【0029】(d) 溶出曲線の測定:本発明における温
度上昇溶離分別(TREF)による溶出曲線の測定は、
以下の様にして行なった。測定装置としてクロス分別装
置(三菱油化(株)製 CFC T150A)を使用
し、付属の操作マニュアルの測定法に従って行なった。
このクロス分別装置は、試料を溶解温度の差を利用して
分別する温度上昇溶離分別(TREF)機構と、分別さ
れた区分を更に分子サイズで分別するサイズ排除クロマ
トグラフ(SEC)をオンラインで接続した装置であ
る。先ず、測定すべきサンプルを溶媒(o−ジクロロベ
ンゼン)を用い、濃度が4mg/mlとなるように、1
40℃の温度で溶解し、これを測定装置内のサンプルル
ープ内に注入する。以下の測定は設定条件に従って自動
的に行なわれる。サンプルループ内に保持された試料溶
液は、溶解温度の差を利用して分別する温度上昇溶離分
別(TREF)カラム(不活性炭体であるガラスビーズ
が充填されたない径4mm、長さ150mmの装置付属
のステンレス製カラム)に0.4ml注入される。次
に、該サンプルを1℃/分の速度で140℃から0℃の
温度にまで冷却し、上記不活性担体にコーティングされ
る。この時、高結晶性成分(結晶し易いもの)から低結
晶性成分(結晶し難いもの)の順で不活性担体表面にポ
リマー層が形成される。TREFカラムが0℃の温度で
30分間保持された後、0℃の温度で溶解している成分
2mlが、1ml/分の流速でTREFカラムからSE
Cカラム(昭和電工(株)製 AD80M/S 3本)
へ注入される。
【0030】SECで分子サイズの分別が行なわれてい
る間に、TREFカラムでは次の溶出温度(5℃)に昇
温され、その温度にて約30分間保持される。SECで
の各溶出区分の測定は39分間隔で行なわれた。溶出温
度は以下の温度で段階的に昇温される。0℃、5℃、1
0℃、15℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40
℃、45℃、49℃、52℃、55℃、58℃、61
℃、64℃、67℃、70℃、73℃、76℃、82
℃、85℃、88℃、91℃,94℃、97℃、100
℃、102℃、120℃、140℃、該SECカラムで
分子サイズによって分別された溶液は、装置付属の赤外
線分光光度計でポリマーの濃度に比例する吸光度が測定
され(波長3.42nm、メチレンの伸縮振動で検
出)、各溶出温度区分のクロマトグラムが得られる。内
蔵のデータ処理ソフトを用い、上記測定で得られた各溶
出温度区分のクロマトグラムのベースラインを引き、演
算処理される。各クロマトグラムの面積が積分され、積
分溶出曲線が計算される。また、この積分溶出曲線を温
度で微分して、微分溶出曲線が計算される。計算結果の
作図は、横軸に溶出温度を100℃当たり89.3m
m、縦軸に微分量(全積分溶出量を1.0に規格し、1
℃の変化量を微分量とした。)0.1当たり76.5m
mで行なった。次に、この微分溶出曲線のピーク高さ
(mm)を1/2高さの幅(mm)で除した値をH/W
とした。
【0031】(2) 評価方法 (a) HAZE :JIS−K7105
に準拠 (b) DDI :JIS−Z1707
に準拠 (c) 引張破断点強度 :JIS−K6781
に準拠 (d) エレメンドルフ引裂強度 :JIS−K7128
に準拠 (e) 300gヒートシール温度:東洋精機製熱盤式ヒ
ートシーラーにて、75℃から5℃間隔でシール圧力2
kg/cm2 、シール時間1秒でヒートシールし、引張
試験機にてヒートシール強度を測定する。このヒートシ
ール強度が300gの値が得られる温度を300gヒー
トシール温度とする。 (f) ヒートシール強度 :上記の測定で得られ
たヒートシール強度の 降伏点をヒートシール強度とする。 [II] 原材料
【0032】(1) A層に用いるリサイクル樹脂 リサイクル樹脂は、再生されるまでの熱的、機械的ない
し経時的劣化及び異物混入等によって製品性能がバージ
ン樹脂に比較して低下しているのが、一般的である。本
実験では、異物に関しては押出機に挿入されたスクリー
ン等で濾過ないし洗浄され無害化されたものと仮定し
て、以下に示す手法により、主に熱的、機械的に劣化さ
せた樹脂をモデル的に作成して、これをリサイクル樹脂
として使用した。
【0033】リサイクル樹脂の作成 下記のエチレン重合体〜及びプロピレン重合体〜
を下記の混練機を用いて下記の条件下で5回通過させ
ることにより作成した。 (a) 混練機 : 神戸製鋼(株)製NET−T60 二
軸混練機 (b) 混練条件: 混練温度 :200℃ スクリュー回転数:二軸部800rpm 一軸部80r
pm オリフィス開度 :50%
【0034】(c) 樹脂 : エチレン重合体:MFR=2.4g/10分、密度=
0.925g/cm3、Q値=5、MT最大引取速度=
20m/分、MT破断時応力=7g エチレン重合体:MFR=0.4g/10分、密度=
0.926g/cm3、Q値=4、MT最大引取速度=
30m/分、MT破断時応力=7g エチレン重合体:MFR=0.3g/10分、密度=
0.946g/cm3、Q値=8、MT最大引取速度=
50m/分、MT破断時応力=6g プロピレン重合体:MFR=17g/10分、密度=
0.899g/cm3、Q値=5、MT最大引取速度=
200m/分、MT破断時応力=0.6g プロピレン重合体:MFR=40g/10分、密度=
0.909g/cm3、Q値=3、MT最大引取速度=
30m/分、MT破断時応力=0.3g
【0035】[III] 実験例 実施例1 A層 :リサイクル樹脂:エチレン系重合体 B層 :以下に述べる方法で製造したエチレン・1−ヘ
キセン共重合体 B´層:B層と同じ
【0036】エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造 触媒の調製は、特開昭61−130314号公報に記載
された方法で実施した。すなわち、錯体エチレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストファー製
メチルアルモキサンを上記錯体に対して1,000モル
倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を
調製し、以下の条件下で重合を行なった。内容積1.5
リットルの攪拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチ
レンと1−ヘキセンとの混合物を1−ヘキセンの組成が
80重量%となるように供給し、反応器内の圧力を1,
000kg/cm2 に保ち、160℃の温度で反応を行
なった。反応終了後、MFRが3g/10分、密度が
0.905g/cm3 のエチレン・1−ヘキセン共重合
体を得た。
【0037】成形、評価 以下に示す条件下で、表1示す樹脂からなる共押出フィ
ルムを成形し、評価を行なった。評価結果を表1に示
す。 機種 :プラコー(株)製35mmφTダイ
幅30cm 押出機 :外層20mmφ、中間層35mmφ、
外層20mmφ ダイス :3種3層マルチマニホールドダイ 成形温度 :250℃/250℃/250℃ チルロール温度:40℃、片面エアー冷却 フィルム厚み :トータル30μm、構成5μm/20
μm/5μm
【0038】実施例2〜5 A層に表1に示す樹脂を使用し、フィルム構成厚みが合
うように押出量を変えた以外は実施例1と同様に成形
し、評価を行なった。評価結果を表1に示す。
【0039】実施例6及び7 B層及びB´層に、以下に述べる方法で製造したエチレ
ン・1−ヘキセン共重合体を使用し、フィルム構成厚
みが合うように押出量を変えた以外は実施例1と同様に
成形し、評価を行なった。評価結果を表1に示す。エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造 触媒の調製は、特開昭61−130314号公報に記載
された方法で実施した。すなわち、錯体エチレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストファー製
メチルアルモキサンを上記錯体に対して1,000モル
倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を
調製し、以下の条件下で重合を行なった。内容積1.5
リットルの攪拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチ
レンと1−ヘキセンとの混合物を1−ヘキセンの組成が
65重量%となるように供給し、反応器内の圧力を1,
200kg/cm2 に保ち、160℃の温度で反応を行
なった。反応終了後、MFRが2g/10分、密度が
0.915g/cm3 のエチレン・1−ヘキセン共重合
体を得た。
【0040】比較例1〜5 実施例のA層に用いた各種樹脂の単層フィルムを成形
し、評価を行なった。評価結果を表2に示す。
【0041】実施例8及び9 層構成をA/Bとした以外は実施例1と同様に成形し、
評価を行なった。評価結果を表3に示す。
【0042】実施例10 B層及びB´層に用いるエチレン・1−ヘキセン共重合
体に、高圧法低密度ポリエチレン(MFR:0.7g/
10分、密度:0.924g/cm3 )10%を添加し
たものを用いた以外は実施例1と同様に成形し、評価を
行なった。評価結果を表3に示す。
【0043】実施例11 実施例10の高圧法低密度ポリエチレンの配合割合を5
%に変えた以外は実施例10と同様に成形し、評価を行
なった。評価結果を表3に示す。
【0044】実施例12 A層及びB層は表3に示すものを用い、C層としてプロ
ピレン・エチレンランダム共重合体(MFR=8g/1
0分、エチレン含量=4重量%)を用いた以外は実施例
1と同様に成形し、評価を行なった。評価結果を表3に
示す。
【0045】比較例6 B層及びB´層として、市販のLLDPE(MFR:2
g/10分、密度:0.924g/cm3 )を用いた以
外は実施例9と同様に成形し、評価を行なった。評価結
果を表3に示す。
【0046】実施例13 各層に以下の材料を用い、以下に示す条件下でフィルム
に成形し、評価を行なった。材 料 A層(リサイクル樹脂): エチレン系重合体 :70% / 三菱油化(株)製 MODIC M431F:30% B層(シール層) : エチレン・1−ヘキセン共重合体 C層(エチレン・ビニルアルコール共重合体): クラレ(株)製 エバール EP−E−151 D層(接着層) : 三菱油化(株)製 MODIC M431Fフィルム構成 B / D/ C/ A/ B 10/10/10/10/10 (μm)
【0047】成形条件 機種:プラ技研(株)製 Tダイ成形機 押出機 :A / B/ C/ D/ E 40/40/60/40/40 (mmφ) 成形温度:A,B,D層=250/250/250/250/230(℃) C層 =210/210/210/210/190(℃)評価結果 HAZE (%) 2 酸素透過量(20%、65%RH) (cc/m2 ・24hr・atm) 1.5 DDI (kg・cm) 破れず 300gヒートシール温度(℃) 102
【0048】実施例14 各層に以下の材料を用い、以下に示す条件下でフィルム
に成形し、評価を行なった。材 料 A層(リサイクル樹脂):エチレン系重合体 B層(シール層) :エチレン・1−ヘキセン共重合体 C層(ポリエステル) : Eastman Kodak社製 PETG 6763 D層(接着層) :三菱油化(株)製 MODIC F3100Kフィルム構成 C/D/A/B=20/10/10/10 (μm)
【0049】成形条件 機種:プラ技研(株)製 Tダイ成形機 押出機 : A/ B/ C/ D 40/40/60/40 (mmφ) 成形温度:A,B,D層=250/250/250/250/230(℃) C層 =260/260/260/260/240(℃)評価結果 HAZE (%) 1.5 酸素透過量(20%、65%RH) (cc/m2 ・24hr・atm) 1.5 DDI (kg・cm) 破れず 300gヒートシール温度(℃) 102 保香性 (−) 良好
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】このような本発明の再生樹脂積層フィル
ムは、ポリオレフィン樹脂の再生により低下する単層フ
ィルムの成膜性、延展性等の加工性や、透明性、引張強
伸度、衝撃強度、引裂強度、ヒートシール性等のフィル
ム製品品質が改良され、透明性、衝撃強度、ヒートシー
ル性がバージン樹脂の単層フィルムに比べて著しく優れ
ているので、従来のごみ袋フィルム用や要求される品質
が低品質の型物等の用途に加え、更に要求される品質が
高品質の製品の用途にて用いることが可能となり、リサ
イクル樹脂の使用可能な範囲が格段に広がり、工業的に
有用な上に、省資源、環境問題の観点からも有用なもの
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ポリオレフィン系再生樹脂(リサ
    イクル樹脂)からなるA層と、(B) メタロセン触媒
    を用いて製造された、下記に示す〜の性状を有する エチレン・炭素数3〜18のα−オレフィン共重合体と
    からなるB層とを積層してなることを特徴とする再生樹
    脂積層フィルム。 MFRが0.1〜50g/10分 密度が0.88〜0.935g/cm3 温度上昇溶離分別(TREF)によって得られる微
    分溶出曲線のピークが 1つであり、該ピーク温度が20〜85℃で、該ピーク
    の高さをHとし、該ピークの高さの1/2の幅をWとし
    たときのH/Wの値が1以上であり、該ピークの溶出温
    度以外の温度において溶出するものが実質的に該溶出曲
    線に存在することがある。
  2. 【請求項2】B層が、下記に示す´〜´の性状を備
    えた高圧法低密度ポリエチレンを1〜50重量%の割合
    で含有する、請求項1に記載の再生樹脂積層フィルム。 ´ MFRが0.1〜20g/10分 ´ 密度が0.915〜0.935g/cm3 ´ メモリーエフェクト(ME:Memory Effect )が
    1.6以上 ´ メルトテンション(MT:Melt Tension)が1.
    5g以上
  3. 【請求項3】A層及びB層以外に、他の基材の層が積層
    されてなる、請求項1又は請求項2に記載の再生樹脂積
    層フィルム。
  4. 【請求項4】表裏面層が共にB層で形成された、請求項
    1、請求項2又は請求項3に記載の再生樹脂積層フィル
    ム。
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