JPH07329209A - タイヤのトレッドバンドにトレースパターンをプロットする方法及びその装置 - Google Patents
タイヤのトレッドバンドにトレースパターンをプロットする方法及びその装置Info
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Abstract
要の方法の提供。 【構成】 加硫処理したタイヤ2は、互いに且つタイヤ
2の回転軸線Yに対して垂直な軸Z、Xの周りで振動可
能な主たるフレーム構造体5により回転可能な支持され
たリム7に取り付けられている。タイヤに再現すべきト
レースパターンに関係する基準データ順序を記憶する電
子コンピュータに対し該タイヤの表面伸長部に関する検
出データ順序が送られる。これらの基準データは、適用
データ順序を形成する検出データ順序に基づいて処理
し、電子コンピュータが該適用データに基づいてレーザ
ビームエミッタ10を作動させ、タイヤの外面に後続の
異なる部分の集合として必要なトレースパターンをプロ
ットし、タイヤが固定されている間に、そのトレースパ
ターンの各々が所定の幅の円錐体内でのレーザビームの
振動によりプロットされる。
Description
ド上にトレースパターンをプロットする方法及びその装
置に関する。
初に所定のパターンに従った方向の溝及び切り込み部分
を形成し得るようにした、いわゆる「彫り込み(gou
ging)」加工を行わなければならないトレッドバン
ドを有する加硫処理タイヤにトレースパターンをプロッ
トし得るようにするものである。
的のため小形の見本タイヤについて行われる彫り込み工
程は、基本的に適当な形状の加熱ブレードから成る道具
を使用して、適当な幅、深さ及び方向特性を有する複数
の切り込み部分及び溝を手作業で形成し、通常、「トレ
ッドパターン」と称される特定のパターンに従ってトレ
ッドバンド自体に畦状部分を形成することが公知であ
る。
正確なパターンに従ってトレッドバンドに切り込み部分
及び溝を形成し得るようにするためには、その後に従う
べき経路となるトレッドバンドを先ずプロットする必要
がある。
は、通常、上記切り込み部分及び溝が実際に存在するこ
とで形成される二次元的トレッドパターン(タイヤ跡又
は轍パターン)と区別するために「トレースパターン」
と呼ばれる二次元的パターンをトレッド表面上に形成す
る。
をプロットすることは、通常、再現すべきパターンに従
ってカットした金属薄板製の適当なマスクを通じて、膨
張したタイヤに対し塗装工程を行うことによって実行さ
れている。
のに使用されるマスクの寸法は、次のようにされる。即
ち、トレッドバンドの幅を覆い且つ周方向全体の伸長部
の整数倍に等しい距離、周縁部分に沿ってタイヤの最大
のコード線まで伸長するサイドウォール部分の全体を覆
うような寸法とされる。
的な周縁部分に対して行われ、従って、このプロットを
行うためには、マスクは、その都度、その前にプロット
とした部分の端部分と正確に一致する位置に配置しなけ
ればならない。少しでも不正確であれば、プロットすべ
き最後の部分の端部がその前にプロットした第一の部分
の開始部分と一致することが不可能となるから、この位
置決め工程の実施には、最大の注意が必要とされる。
差は、一般に、公称値から数ミリの偏差を伴うから、そ
の伸長程度は不可避的に一定でなく且つ不正確となるた
め、上記端部を正確に一致させ得ないことが多い。
加工する場合、形成されるパターンの幾何学的特徴は、
マスク自体を最初に平坦な面内に伸長させなければなら
ないとき、公知であるように、互いに直角の2つの方
向、即ち軸方向及び周縁方向に従って曲がったトレッド
バンドの曲線状の形状に適合し得るように修正を加えな
ければならないことが認識されよう。
ドバンドにプロットされるトレースパターンの平坦な伸
長程度に従って行わなければならない。
部に隣接する箇所に切り込み部分を形成することは、特
に臨界的である。実際上、上記領域において、マスクを
形成する金属薄板はタイヤのサイドウォール上で略半径
方向に曲げなければならないことから顕著な変形が生じ
る。この条件合うためには、金属薄板の側部分は連続的
に並べて配置された複数の帯状部分に分割し、マスクを
タイヤの適合部分に取り付けたとき、その帯状部分が一
部重なり合うようにする。
きトレースパターンに正確に適合するように形成するこ
とは出来ない。特に、パターンの一端から他端まで無端
の線として伸長するスリットの組み合わせ体を形成する
ことは、そのためには、マスクを極めて多数の小さい部
分に分割しなければならないから、不可能なことであ
る。故に、スリットの伸長部分を適当に中断して、スリ
ット自体により形成された異なるマスク部分が互いに便
宜に接続されるようにしなければならない。故に、所定
の配置位置に設定したスリットの中断部分は、トレッド
バンドに形成されるトレースパターン内で適宜に識別
し、その彫り込みを行うオペレータが、トレッドパター
ンを形成するときに実際に再現しなければならないその
他の中断部分とそのパターンとを識別し得るようにしな
ければならない。
タイヤの面に直接、畦状部分を形成することで上記の問
題点を解決しようとする試みが為されている。例えば、
カナダ国特許第1,157,103号において、レーザ
ビームを使用して、トレッド又はサイドウォールのタイ
ヤ外面に複数のスリットをを形成し、これらのスリット
及び溝がそれぞれタイヤのトレッドパターン又は識別要
素を形成し得るようにしてある。
の軸線の周りで回転するタイヤは、3つのデカルト座標
に従って移動する支持体に取り付けられる。その溝及び
切り込み部分の形状及び深さは、支持体の動きを制御
し、加工すべきタイヤの表面部分に対するレーザの焦点
の固定位置を調節することにより形成される。
全に解決するものではない。レーザとタイヤの表面との
間の相対的な動きは、上記デカルト軸線に沿って且つタ
イヤの回転軸線の周りを伸長する程度に過ぎないから、
略平坦面しか加工することが出来ない。換言すれば、タ
イヤのトレッドバンド及びサイドウォールは、別個の工
程で且つ交互に加工しない限り加工出来ない。これに反
し、サイドウォールとトレッドの端部との間の曲線状の
相互接続部分であるタイヤ肩の加工は、不可能である
か、又は極めて困難であり、又、その結果は不良であ
る。
得るようにするためには、レーザビームの焦点に関する
タイヤの位置は、支持体を動かすことにより常に調節し
なければならない。機械には大形で且つ堅牢な可動部材
が設けられるから、十分な加工精度を確保しようとする
ならば、機械の運転速度は遅くなり、また高価なものと
なる。上記のことにも拘わらず、このようにして得られ
たパターンは、品質上の観点から、彫り及び成形工程を
通じて得られるパターンよりも劣る。特に、リブブロッ
ク領域内の鋭角な縁部に対する工程が困難であるため、
特定の挙動試験を行い得るようなタイヤは得られない。
にトレースパターンをプロットすることは、タイヤの円
環状の半径方向外面に作用し得るように配置されたプロ
ット部材を採用し、上記面の各点にて、所定の幅の円錐
体内にて垂線の周りで旋回させ得るようにし、また、電
子コンピュータによる制御を通じてプロット部材と加工
されるタイヤとを相対的に動かし、その前に電子コンピ
ュータ自体に記憶させたトレースパターンが異なる連続
的な部分の集合パターンとして再現されるようにするこ
とにより、公知の技術に比較して著しく簡略化される。
トレッドバンドにトレースパターンをプロットする方法
であって、 −所定のトレースパターンに関する基準データ順序を電
子コンピュータに記憶させる段階と、 −加工されるタイヤの半径方向外面の幾何学的適合部分
及び表面伸長程度に対応した検出データ順序を電子コン
ピュータに記憶させる段階と、 −上記検出データ順序に従って、上記基準データ順序を
処理し、上記表面に再現すべきトレースパターンに対応
した適用データ順序を形成する段階と、 −上記適用データ順序に基づいて、電子コンピュータに
より制御されるプロット手段の移動を通じて複数の異な
る基本部分の連続的な集合パターンとして、タイヤの半
径方向外面に上記トレースパターンをプロットする段階
とを備え、上記プロット手段がプロット工程中に固定さ
れた上記面に作用することを特徴とする方法に関する。
ュータに直接、接続された検出手段を通じてタイヤの外
面伸長部を検出する段階と、プロット手段を駆動して、
上記コンピュータに対し記憶すべき検出データ順序を伝
達する段階と、を含むことが便宜である。
工程は、その頂点がビーム放出点にある円錐体内で光学
的反射手段を通じて振動されたレーザビームにより行わ
れる。その円錐体の対称軸線はタイヤの回転軸線に対し
て垂直であり、その高さはタイヤの表面からの放出点の
距離に等しく、また、基準円の直径は40cm以下であ
る。
ーンの三次元的要素を形成し得るように、プロット工程
中、レーザビームの強さ及び振動速度を適宜に点検する
ことが有利である。
トレースパターンの単一の基本部分に対応しており、ま
た、かかる基本部分は、トレースパターンの全ての基本
部分が互いに同一となるように形成することが出来る。
少なくとも一つは、その各々がレーザビームの一つの集
束値に関係した、一連の二次元的層に分割する必要があ
る。
ロット手段を動かす工程中、加工中のタイヤとプロット
手段との全ての相対的な動きは、その回転軸線の周りで
タイヤが一回転することと、補助的な振動軸線の周りに
おけるタイヤの一つの振動角度とを組み合わせることに
より実現され、この振動軸線は上記回転軸線に対して垂
直であり且つレーザビームの上記振動円錐体の位置にあ
る。
イヤのトレッドバンドにトレースパターンをプロットす
る装置にして、 −互いに関して垂直であり且つタイヤの対称中心にて交
差する、少なくとも一対の軸線であって、該軸線の一方
がタイヤの回転軸線である一対の軸線の周りでタイヤが
動くことを可能にする手段と、上記回転軸線に対して少
なくとも垂直方向にタイヤの回転軸線が変位することを
可能にする手段とが設けられた上記タイヤの支承構造体
と、 −前記支承構造体に作用可能に接続され且つ上記タイヤ
の半径方向外面に作用して、所望のトレースパターンを
該タイヤにプロットし得るように配置された少なくとも
一つのプロット装置と、 −電子コンピュータとを備え、該電子コンピュータが、
所定のトレースパターンに関する基準データ順序を記憶
することと、幾何学的適合部分及び上記面の面伸長程度
に対応した検出データ順序を記憶することと、上記面に
再現すべきトレースパターンに対応した適用データ順序
を形成し得るように、上記検出データ順序に従って上記
基準データ順序を処理することと、上記駆動手段を駆動
してタイヤ及び上記プロット装置を動かし、トレッドバ
ンド上に上記トレースパターンを形成することという機
能を発揮するようにしたことを特徴とするプロット装置
に関するものである。
るようにされた回転支持シャフトを片持ち状に支持する
フレーム構造体とを備え、該フレーム構造体が主たる振
動軸線及び補助振動軸線の周りで互いに且つ回転軸線に
対して垂直に回転するように取り付けられ、 −支持するフレーム構造体と上記支持シャフトの間で作
用する駆動手段と、フレーム構造体と固定基部との間で
作用し、上記フレーム構造体を上記振動軸線の周りで回
転させ且つ上記回転軸線に対して垂直な少なくとも一方
向に従い上記回転軸線を変位させる駆動手段とを備える
ことが出来る。
能に支持され且つタイヤの円環状の半径方向外面に作用
し、該タイヤの幾何学的適合部分及び面伸長程度を検出
する検出フィラー要素を更に備え、上記駆動手段が、少
なくとも一つのステッピングモータと、該ステッピング
モータに作用可能に係合された一つの減速歯車と、該減
速歯車に接続され、上記減速歯車の機械的なバックラッ
シュ作用を解消する一つの定トルクモータとを備えてい
る。
手段は、頂点が上記ビームの放出点にあり、対称軸線が
上記回転軸線に対して垂直であるか、より望ましくは、
上記主たる振動軸線に一致する円錐体内で上記レーザビ
ームを振動させる光学的反射手段を有する装置により作
動されるレーザビームエミッタを備えている。
は、基部円の直径が40cm以下であることが有利であ
る。
程中にレーザビームの強さ及び振動速度を調節し、該当
するトレッドパターンの三次元的要素が少なくともトレ
ッドパターンの厚さ部分に、望ましくはトラックパター
ンの全体に形成されるようにし、これにより彫り作業を
不要にしなければならない。
従ってタイヤのトレッドバンドにトレースパターンをプ
ロットする方法及び該方法を実施する装置に関する好適
な実施例の以下の詳細な説明から更に明らかになるであ
ろう。かかる説明は、単に一例として、添付図面に関し
て記載したものである。
スパターンをタイヤのトレッドバンドにプロットする装
置が概ね参照符号1で示してある。
3が設けられ、既に従来の加硫処理を施されたタイヤ2
に作用し、トレッドバンドの円環状の外面3aは平滑で
あり、上記バンドに所定のトレッドパターンを形成し得
るようにに更に処理可能であるようにしてある。
レースパターンをプロットし得るようにしてあり、該パ
ターンに基づいて、特に彫り工程により最終の三次元的
パターンが形成される。他方、以下に説明するように、
かかる最終のパターンはプロット装置自体を適当に使用
して形成することも可能である。
ち、直角断面にてタイヤの最大幅を識別する基準線rの
半径方向外側の位置にてタイヤのサイドウォールのトレ
ッド端部を経て伸長することが可能であることが認識さ
れよう(図2)。
連結された装置は、互いに関して垂直であり、望ましく
は該軸線の一つの周りを回転するタイヤの対称中心にて
交差する、少なくとも一対の軸線の周りでタイヤが回転
することを可能にする。これにより、装置は、あらゆる
直径のタイヤに対しタイヤの回転軸線の間で少なくとも
一つの相対的並進動作をすることが可能となり、又プロ
ット装置は上記回転軸線に関して垂直方向に設けられて
いる。
め、代替可能な各種の実施例を考慮すると、上述の装置
1は、支持板4aが例えば両垂直方向に摺動可能である
ように取り付けられた固定基部4を備え、該支持板は、
片持ち状に支持シャフト6を支持し且つ回転軸線「Y」
を中心として回転するフレーム構造体5に作用可能に接
続されている。上記シャフトの一端には、張状態のタイ
ヤ2に作用可能に係合し得るようにした従来のリム7が
取り付けられている。
線「Y」に対して垂直な主たる振動軸線「Z」に従い支
持フレーム8に回転可能に連結される一方、該支持フレ
ーム8は、上記回転軸線「Y」及び振動軸線「Z」に関
してそれぞれ垂直である補助的な振動軸線「X」の周り
で回転可能であるように支持板4aに連結されるように
する。
って図示しない方法で固定基部4に掛止めされたプロッ
ト装置10を更に備えている。該プロット装置10は、
望ましくは、軸線自体に直角に、回転軸線「Y」に対し
て共通の面内に位置する方向に従って、上記方法の周り
で所定の大きさに近い大きさでタイヤの円環状外面3a
に作用し得るようにしてある。
装置10は、基本的に、レーザビームエミッタから成っ
ており、該エミッタのビームは、それ自体公知であり且
つ従来型式であり、また、電子コンピュータの命令によ
り作動される光学的手段により偏倚され、加工すべきタ
イヤの面3aにトレースパターンの所定の基本部分をプ
ロットし得るように案内される。
発生された上記レーザビームは円錐体内をタイヤの面に
沿って動く。該円錐体において、頂点がビーム放出点E
にあり、その対称軸線が主たる振動軸線Zに一致し、そ
の高さがタイヤの表面からの距離Eに等しく、また、そ
の基部の直径は40cmである。
ビームがタイヤの面に当たる点との間の距離が変化して
も本発明の目的上、上記高さに等しいビームの正確な焦
点距離が変化することはない。
束点、即ち、光学的反射系の最後のミラーからタイヤの
面に直接ビームが投影される点E(図1)をレーザビー
ムの放出点とみなす。
実施例において正確なタイヤ寸法を設定し得るようにし
た検出装置と、一般に市場で入手可能であり、故に詳細
に説明したり又は図示しないボール状フィラー要素9と
を備えることが出来る。図1から明確であるように、該
フィラー要素又はフィラーボール9は、望ましくは回転
軸線「Y」に対して垂直であり且つ図示した実施例にお
いて補助的な振動軸線「X」に一致する方向に従って、
タイヤの面3aに作用し得るようにしてある。
イヤを軸線Yに一致するそれ自体の軸線の周りで駆動
し、タイヤを振動軸線X、Zの周りで回転させ、タイヤ
の回転軸線をエミッタ10の方向に向けて2つの方向に
変位させる駆動手段が適宜に設けられている。
は複数の相対的動作は、プロット装置をタイヤに関して
動かすことにより得られる。この場合、該プロット装置
は、図示したものとは異なるものとなるが、依然、本発
明の範囲に属するものである。
6の一部が示してあり、駆動手段11は主たる支持フレ
ーム構造体5と支持フレーム6との間に作用し、タイヤ
をそれ自体の軸線の周りで回転させる一方、駆動手段1
6は主たる支持フレーム構造体5と支持フレーム8との
間で作用し、タイヤのトレッドバンドの軸線Zに従って
プロット装置10に関して回転させる)は、例えば、遊
星歯車型式の減速歯車(13、18)を通じて作用する
ステッピングモータ(12、17)と、狭小幅の漸進的
な変位を可能にする目的の定トルクモータ(14、2
0)とを備えることが望ましい。かかる駆動手段の全て
は、周知の型式であり、故に、更に詳細には説明しな
い。
来型式であるから図示しない電子コンピュータが装置1
に関係し、該コンピュータは、必要な全てのデータを受
け取り且つ記憶し、該当するパターンのプロット工程の
全ての段階を管理する。
方法を採用することにより、電子コンピュータに最初に
記憶されるのは、円環状のタイヤ面3aに形成すべきト
レースパターンに関する「基準データ」の全順序であ
る。この基準データ順序は、表面3aに再現すべきトレ
ースパターンの全体ではなく、その一部しか描かず、常
にそれ自体を連続的に何回も繰り返して、完全なトレー
スパターンを形成する、モジュール、又は周縁部分であ
ることが望ましい。
つかの基準データ順序を記憶させ、、タイヤの軸線及び
/又は周縁伸長部に沿って連続的に繰り返される順序の
集合が完全なパターンを形成するようにしてもよい。
の異なるパターン部分に対応し、全ての場合、以下に当
該部分はトレースパターンの基本部分と称する。
ために選択的に使用される幾つかの基準データ順序を電
子コンピュータに記憶させることが出来る。
の半径方向外面3aの寸法及び幾何学的形状に関する一
連の「検出データ」を受け取り得るように配置されてい
る。
又は電子型、或いは本発明の装置に常に接続されるとは
限らない別型式のこの目的に合った任意の検出装置によ
り検出し且つ電子コンピュータに送ることが出来る。更
に、該データの検出は、トレースパターンのプロットに
先行し、必ずしもプロット工程に関係しない任意の加工
段階で行うことも可能である。
上述のフィラーボール9を使用するものと仮定する。
施に関する全てのデータが電子コンピュータに記憶され
る。従って、該電子コンピュータは、タイヤに対する上
記駆動手段、レーザビーム10の駆動装置、又、存在す
るならば、所定の作動順序に従ってフィラーボールを動
かし且つ検出する手段の作用を制御するように配置さ
れ、所定の完全なプロットプログラムを形成し、タイヤ
自体の円環状面3aに所望のトレースパターンを再現す
る。
ターンを明らかにする目的のため、上記タイヤは、予め
塗装工程に送り、レーザビームで除去し得るようにした
対照塗料を面3aに塗ることが出来る。これと代替的
に、浸透性塗料のような塗料をパターンプロットに連続
的に塗るようなその他の対照方法も採用可能である。
ビーム自体がパターンを強調し、更に、レーザビームを
彫り手段として使用し、所定のパターンをトレッド及び
サイドボールの肉厚部分に直接切り込みことも可能であ
り、この場合、そのパターンは、最早トレースパターン
ではなく、最終、又は轍パターンとなる。
るプロットプログラムの一例であり、限定的なものでは
ない。
取り付け、所定の使用圧力まで膨張させる。
せ、トレッドバンド3に作用させ、タイヤ2が駆動手段
11を通じてそれ自体の軸線の周りを回転駆動される間
に、タイヤの幾何学的寸法の特徴を検出する。このよう
にして、検出フィラーボール9は、例えば、タイヤの赤
道面と一致するその軸方向伸長部の所定の点にて、トレ
ッドバンド3の面3aの正確な周方向伸長程度を検出す
る。主たる支持フレーム構造体5を振動軸線「Z」の周
りで一回又は複数回、振動させた後、面3aの正確な幅
は、例えば、その断面外形の曲率のような上記面のその
他の幾何学的特徴と共に、フィラーボール9により検出
される。
結果、一連の「検出」データが得られ、このデータは、
電子コンピュータに送られる。この検出データ順序に基
づき、電子コンピュータは、再現すべきパターンの基本
部分に関係する基準データの順序の処理を行う。
れ、この調節により表現されるパターンの基本部分が、
例えば、面3aの正確な幅、又はその整数倍、及び面自
体の周方向伸長部の整数倍といった、タイヤの表面の対
応する実際の部分の寸法に等しくなる迄、形成される。
本パターン部分の全体的な伸長部分の集合が面3aの全
体的な伸長部分に完全に一致するのに十分な程度、何回
も繰り返す。
すべき正確なトレースパターンが対応する複数の「適用
データ」順序を生じさせる。
積が減少するに伴い、処理すべき基準データ順序の数は
増すことは明らかであり、故に、多数部分に分割された
トレースパターンには、極めて長時間の処理時間が必要
であり、そのため、基本部分の上記面積を可能な限り広
くし、プロットすべき基本部分の数を少なくすることが
重要である。
有する面が生じ、特に、二重曲率、即ち、周方向及び軸
方向の双方に湾曲した面が生じる。特に、タイヤの肩及
びサイドウォール部分に対応した基本パターン部分とな
る。
点とレーザビームが面3aに当たる点との間の距離の変
化に対しレーザビームの優れた作用を確保するために
は、レーザビームを連続的に集束する必要がある。この
集束は、通常、タイヤを連続的に動かして行われるが、
上述のように、レーザビームの集束を連続的に変化させ
る場合、幾つかの工程上の欠陥が伴う。
ン部分に関係する適用データ順序は、一連の二次元的層
に分割され、その層の各々は、レーザビームの振動円錐
体の基部を形成し、故に、ビームの一つの集束値に関す
る直径40cmの円が内接する領域に限定される。
コンピュータは、レーザビームを放出させ、上述の光学
的反射系により指定された、不規則に動く円錐体内での
振動を制御し、層の全ての要素をプロットする一方で、
タイヤを3つの軸線X、Y、Zに関して固定し且つエミ
ッタ10に関して並進させる。
り、トレースパターンの基本部分がタイヤの面3aにプ
ロットされる。マークの幅及び深さは、ビームの強さ及
び振動速度を制御することにより設定される。
幾何学的寸法が小さいため、彫り工程で形成することは
難しく、又、彫り工程で形成することが不可能でさえも
ある、特にパターンの三次元的要素(溝及びサイプ)を
タイヤに形成することが可能となる。勿論、この装置に
よれば、これらの要素は、三次元的パターンの全体を形
成することも可能である。
の周りで動かす駆動手段を作動させ、新しい層がプロッ
タ10に接近し、トレースパターンの新しい部分を付与
し、これは、加工中のタイヤの全体の面3aに全体のパ
ターンが再現される迄、続ける。
ある。
属マスクの製造及び使用に基づく公知の方法と比較して
トレースパターンのプロット工程を著しく簡略化するも
のである。特に熟練し且つコストの高い労働力を必要と
する、マスクにスリットを形成する予備的な工程を行う
ための時間が不要となる。
に一致したマスクを形成することが不可能であることに
伴う全ての問題点が解決され、小さい要素にマスク自体
を切り込む必要がなくなる。
ヤの寸法を検出するため、トレースパターンは、トレッ
ドバンドの実際の周方向寸法に完全に一致する。これに
反してマスクを使用する方法の場合、周方向伸長程度と
その公称値とが不可避的に相違するため、完全に均一な
パターンを得る点で重大な問題が生ずる。
ースパターンに関係するデータの記憶及び処理、並び
に、パターン自体を形成するため、手製のマスクを使用
し、該マスクの助けにより手で塗装する場合よりも遥か
に正確な工程が実現可能となる振動するレーザビームの
使用により、トレースパターンを形成する速度を増し、
該パターンを一連の基本部分を通じて再現し、そのパタ
ーンの各々は、タイヤが静止している間に形成すること
が出来る。その結果、極めて高精度が達成され、ミクロ
的ではなく、マクロ的なタイヤの動きにすることが出来
る。故に、要求精度が低くて済み、また、駆動手段は複
雑でなく、低廉でよいから、上記の駆動をより容易に行
うことが出来る。
えて、一連の異なる集束工程が連続的に行われるため、
プロット装置はより確実で且つ精巧となり、タイヤに再
現されるパターンの質は向上し、特に、レーザビームに
よりトレースパターンの三次元的要素を直接、付与する
ことが可能となる。
能であり、これらは全て特許請求の範囲に記載した本発
明の範囲に属するものである。
ある。
概略的に示す、一部断面図とした、図1の装置の側面図
である。
置 11、16 移動手段 12、17 ステ
ッピングモータ 13、18 減速歯車 14、20 定ト
ルクモータ Y 回転軸線 X、Z 振動軸線
Claims (17)
- 【請求項1】 タイヤのトレッドバンドにトレースパタ
ーンをプロットする方法にして、 −所定のトレースパターンに関する基準データ順序を電
子コンピュータに記憶させる段階と、 −加工されるタイヤ(2)の半径方向外面(3a)の幾
何学的整合及び表面伸長程度に対応した検出データ順序
を電子コンピュータに記憶させる段階と、 −前記検出
データ順序に従って、前記基準データ順序を処理し、前
記表面(3a)に再現すべきトレースパターンに対応し
た適用データ順序を形成する段階と、 −前記適用データ順序に基づいて、電子コンピュータに
より制御されるプロット手段(10)の移動を通じて複
数の異なる基本部分の連続的な集合パターンとして、タ
イヤの半径方向外面(3a)に前記トレースパターンを
プロットする段階とを備え、前記プロット手段(10)
がプロット工程中に固定された前記面(3a)に作用す
ることを特徴とするプロット方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプロット方法にして、 前記プロット工程が、 同一の電子コンピュータに直接的に接続された検出手段
(9)を通じてタイヤの外面伸長部を検出する段階を備
え、 該電子コンピュータが、プロット手段を駆動して、記憶
すべき検出データ順序を該コンピュータへ伝達させるこ
とを特徴とするプロット方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のプロット方法にして、 前記プロット工程がレーザビームにより行われることを
特徴とするプロット方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のプロット方法にして、 前記レーザビームがその頂点がビーム放出点にある円錐
体内で光学的反射手段を通じて振動され、 その対称軸線が、タイヤの回転軸線に対して垂直であ
り、その高さはタイヤの表面からの放出点の距離に等し
く、また基準円の直径は40cm以下であることを特徴
とするプロット方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載のプロット方法にして、 前記表面の厚さ内のトレッドパターンに対応する三次元
的要素を形成し得るように、プロット工程中、レーザビ
ームの強度及び振動速度を適宜に点検することを特徴と
するプロット方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載のプロット方法にして、 前記基準データ順序が、再現すべきトレースパターンの
単一の基本部分に対応することを特徴とするプロット方
法。 - 【請求項7】 請求項6に記載のプロット方法にして、 トレースパターンの前記基本部分が互い同一であること
を特徴とするプロット方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載のプロット方法にして、 トレースパターンの前記基本部分の少なくとも一つが、
その各々がレーザビームの単一の集束値に関係した、一
連の二次元的層に分割されることを特徴とするプロット
方法。 - 【請求項9】 請求項7に記載のプロットする方法にし
て、 集束値の異なる2つの位置の間でプロット手段(10)
を動かす工程中、加工中のタイヤ(2)とプロット手段
(10)との全ての相対的な動きは、 その回転軸線(Y)の周りでタイヤ(2)が一回転する
ことと、補助的な振動軸線(X)の周りにおけるタイヤ
(2)の一つの振動角度とを組み合わせることにより実
現され、 前記補助的振動軸線(X)が前記回転軸線(Y)及びレ
ーザビームの前記振動円錐体の対称軸線に対して垂直で
あることを特徴とするプロット方法。 - 【請求項10】 タイヤのトレッドバンドにトレースパ
ターンをプロットする装置にして、 −一対の軸線の周りでタイヤが移動するのを可能にする
手段であって、該一対の軸線は互いに垂直であり且つタ
イヤの対称中心にて交差し、該軸線の一方がタイヤの回
転軸線である前記タイヤ移動可能手段と、前記回転軸線
に対して少なくとも垂直方向に、前記タイヤの回転軸線
が変位することを可能にする手段とが設けられたタイヤ
の支承構造体と、 −前記支承構造体に作用可能に接続され且つ前記タイヤ
の半径方向外面(3a)に作用して、所望のトレースパ
ターンを該外面(3a)にプロットし得るように配置さ
れた少なくとも一つのプロット装置(10)と、 −電子コンピュータとを備え、 該電子コンピュータが、 所定のトレースパターンに関する基準データ順序を記憶
することと、 幾何学的適合部分及び前記面(3a)の面伸長程度に対
応した検出データ順序を記憶することと、 前記面(3a)上に再現すべきトレースパターンに対応
した適用データ順序を形成し得るように、前記検出デー
タ順序に従って前記基準データ順序を処理することと、 前記移動可能手段を駆動してタイヤ及び前記プロット装
置(10)を動かし、トレッドバンド(3)上に前記ト
レースパターンを形成すること、とを行うことを特徴と
するプロット装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載のプロット装置にし
て、 −固定基部(4)と、 −加工中のタイヤ(2)が関係するリム(7)に作用的
に係合して、タイヤ(2)をそれ自体の軸線(Y)の周
りで回転可能に取り付ける、回転支持シャフト(6)を
片持ち状に支持するフレーム構造体(5)とを備え、前
記フレーム構造体が、 主たる振動軸線(Z)及び補助振動軸線(X)の周り
で、互いに且つ回転軸線(Y)に対して垂直に回転する
ように取り付けられ、 −支持するフレーム構造体(5)と前記支持シャフト
(6)の間で作用する移動手段(11)と、 フレーム構造体(5)と固定基部(4)との間で作用
し、前記フレーム構造体を前記振動軸線(X、Z)の周
りで回転させ且つ前記回転軸線(Y)に対して垂直な少
なくとも一方向に従い前記回転軸線(Y)を変位させる
移動手段(16)とを備えることを特徴とするプロット
装置。 - 【請求項12】 請求項10に記載のプロット装置にし
て、 前記支承構造体が、 −固定基部(4)により作用的に支持され且つタイヤ
(2)の円環状の半径方向外面(3a)に作用し、該タ
イヤの幾何学的整合及び面伸長程度を検出する少なくと
も一つの検出フィラー要素(9)を備えることを特徴と
するプロット装置。 - 【請求項13】 請求項10に記載のプロット装置にし
て、 前記移動手段(11、16)が、 少なくとも一つのステッピングモータ(12、17)
と、 該ステッピングモータに作用的に係合された一つの減速
歯車(13、18)と、 該減速歯車に接続され、前記減速歯車(13、18)の
機械的なバックラッシュ作用を除去する一つの定トルク
モータ(14、20)とを備えることを特徴とするプロ
ット装置。 - 【請求項14】 請求項10に記載のプロット装置にし
て、 前記プロット要素が、 頂点が前記ビームの放出点にあり、対称軸線が前記回転
軸線(Y)に対して垂直である円錐体内で前記レーザビ
ームを振動させる光学的反射手段を有する装置により作
動されるレーザビームエミッタ(10)を備えることを
特徴とするプロット装置。 - 【請求項15】 請求項14に記載のプロット装置にし
て、 前記対称軸が前記主たる振動軸線(Z)に一致すること
を特徴とするプロット装置。 - 【請求項16】 請求項14に記載のプロット装置にし
て、 レーザビームの焦点における前記円錐体がその基部円の
直径が40cm以下であることを特徴とするプロット装
置。 - 【請求項17】 請求項14に記載のプロット装置にし
て、 前記光学的反射手段が、プロット工程中にレーザビーム
の強度及び振動速度を調節し、 対応するトレッドパターンの三次元的要素が少なくとも
トレッドパターンの厚さ部分に形成されることを特徴と
するプロット装置。
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