JPH07329106A - 薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型 - Google Patents

薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型

Info

Publication number
JPH07329106A
JPH07329106A JP13021894A JP13021894A JPH07329106A JP H07329106 A JPH07329106 A JP H07329106A JP 13021894 A JP13021894 A JP 13021894A JP 13021894 A JP13021894 A JP 13021894A JP H07329106 A JPH07329106 A JP H07329106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin
plate
walled
plates
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13021894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Shiotani
正夫 塩谷
Kazunori Hiroi
一則 廣井
Yoshiyuki Kawachi
良行 河内
Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Taketsugu Ueyama
剛嗣 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP13021894A priority Critical patent/JPH07329106A/ja
Publication of JPH07329106A publication Critical patent/JPH07329106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多層環状板ファン等に用いる薄肉板多層積層
体、同薄肉板多層積層体の成形方法及び成形型に関す
る。 【構成】環状の薄肉板をスペーサを介して微小間隔で多
数積層した薄肉板多層積層体を一体成形するに際して、
スペーサが配設される部分に開口を有する多数の薄肉板
を、薄肉多数積層体の薄肉板間の微小間隔よりも広い間
隔を開けて成形し、次に、該多数の薄肉板を集積して微
小間隔を積層し、前記薄肉板の開口に樹脂を充填して多
数の薄肉板を連結するようにしている。従って、連続的
に内外端が開口し、かつ均一な厚みを有する平板状ない
しスパイラル状の環状板を具備する精密な多層円板ファ
ン等の薄肉板多層積層体を一体成形によって大量生産す
ることができ、安価に製作することができる。さらに、
このようにして製造された薄肉板多層積層体は、一体成
形品であるため、強度面でも強く、使用中における破損
も可及的に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層環状板ファン等に
用いる薄肉板多層積層体、同薄肉板多層積層体の成形方
法及び成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した薄肉板多層積層体の成形
方法及び成形型として、本出願人が先に出願した特願昭
5-159500 号等に記載した成形方法や成形型がある。
【0003】かかる成形型は、内側コアと、同内側コア
の外周に配設された複数の外側スライドコアとを具備す
る成形型であって、内側コアの外周面と、各外側スライ
ドコアの内周面に片持ち状に固定されかつ間隔をおいて
積層状態に設けられた多数の羽根とで薄肉板成形空間を
形成し、外側スライドコア側に設けたゲートブロックを
通して薄肉板成形空間に成形用樹脂を充填するようにし
たことを構成上の特徴としている。
【0004】また、かかる構成によって、ゲートブロッ
クを通して薄肉板成形空間に成形用樹脂を充填するだけ
で、薄肉板多層積層体を一体成形することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した技術
は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0006】即ち、従来の薄肉板多層積層体金型は、一
体成形のため、コア部の各コアエレメント (羽根) の厚
みを積層体のスキ間の厚みしか取れないので、コアエレ
メントの強度が弱く、成形材料が制約され、また、連続
成形によりコアエレメントが変形・破損するおそれがあ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄肉で帯状の
スパイラル体を、スペーサを介して微小間隔で多層構造
に構成したことを特徴とする薄肉板多層積層体に係るも
のである。
【0008】本発明は、また、薄肉で帯状のスパイラル
体を、スペーサを介して微小間隔で多層構造に構成する
とともに、同スパイラル体とスペーサを、別材料又は同
一組成の樹脂で別々に形成したことを特徴とする薄肉板
多層積層体に係るものである。
【0009】本発明は、また、薄肉板とスペーサを、同
一金型内で、別素材又は同一素材からなる樹脂で別々に
成形し、多数の薄肉板を、積層状態とするとともに、ス
ペーサを介して微小間隔で多層構造に連結したことを特
徴とする薄肉板多層積層体に係るものである。
【0010】上記した薄肉板多層積層体において、好ま
しくは、薄肉体とスペーサを、同一金型内で別々に成形
することができる。
【0011】本発明は、また、上記したスパイラル体か
らなる薄肉板多層積層体を成形する方法であって、薄肉
で帯状のスパイラル体を、スペーサが配設される部分に
開口を設けて成形し、該スパイラル体を微小間隔をあけ
て積層状態とし、次に、前記開口に成形材料を充填し
て、前記スパイラル体を、微小間隔で積層した状態に成
形することを特徴とする薄肉板多層積層体の一体成形方
法に係るものである。
【0012】本発明は、また、環状の薄肉板をスペーサ
を介して微小間隔で多数積層した薄肉板多層積層体を一
体成形する方法において、前記スペーサが配設される部
分に開口を有する多数の薄肉板を、薄肉多数積層体の薄
肉板間の微小間隔よりも広い間隔を開けて成形する工程
と、該多数の薄肉板を集積して微小間隔で積層する工程
と、前記薄肉板の開口に樹脂を充填して多数の薄肉板を
連結する工程とからなることを特徴とする薄肉板多層積
層体の一体成形方法に係るものである。
【0013】上記した成形方法において、好ましくは、
前記薄肉板の開口を、周方向に所定間隔をあけて複数設
けること、多数の薄肉板の側方から樹脂を射出するこ
と、及び、多数の薄肉板の開口にピンゲートを挿通した
後に、各薄肉板を成形することにも特徴を有する。
【0014】本発明は、また、固定型と、この固定型に
対して進退動作する可動型とからなる薄肉板多層積層体
の成形型において、前記二つの型の少なくともいずれか
一方に積層状態で配設された、薄肉板成形用空間形成用
の多数の羽根部と、該薄肉板成形空間に樹脂を射出する
一次成形用ゲートと、一次成形された多数の薄肉板を一
方向及び/又は両方向から押圧して該多数の薄肉板を微
小間隔で積層した状態で集積する押圧部材と、該積層状
態の多数の薄肉板の開口に樹脂を充填する二次成形用ゲ
ートと、を備えていることを特徴とする薄肉板多層積層
体の成形型に係るものである。
【0015】上記した成形型において、薄肉板の一次成
形時に、各薄肉板の開口に挿通されるピンゲートを有す
る構成とすることもできる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)まず、本発明に係る薄肉板多層積層体Bの
構造について、図1〜図5を参照して具体的に説明す
る。
【0017】図1〜図3に示すように、薄肉板多層積層
体Bは、多数の薄い環状板13を積層して構成されるもの
である。
【0018】図1及び図3に示すように、各環状板13
は、薄肉環状板状の環状板本体13a の上面に、所要円周
ピッチで、半径方向に伸延する複数のスペーサ形成用突
起13bを整合状態にかつ一体的に突設しており、各スペ
ーサ形成用突起13b は、その平坦頂面を、一定の高さδ
(後述する環状間隙に同じ) だけ、環状板本体13a の上
面より突出している。
【0019】また、各環状板13は、幾つかのスペーサ形
成用突起13b に、軸線方向に貫通する環状板連結用貫通
孔14を設けている。
【0020】従って、図3に示すように、基板13c 上に
多数の環状板13を整合状態に積層するとともに、スペー
サ形成用突起13b を上下に積層した環状板のスペーサ形
成用突起13b と整合させた後、樹脂材からなる環状板連
結用材料15を、環状板連結用貫通孔14内に充填・硬化す
ることによって、図2に示すように、環状板13,13 の間
に全周にわたって均一幅の環状間隙δを有するととも
に、円周方向に間隔を開けてスペーサ (翼)16 を具備す
る薄肉板多層積層体Bを容易に一体成形することができ
る。
【0021】この薄肉板多層積層体Bを多層環状板ファ
ンとして用いた場合は、内部空間17を減圧状態にして、
外部空気を内部空間を通して、環状板13,13 間に形成さ
れる環状空間内に、全内周側開口より流入し、その後、
それぞれの環状板13の両側表面に生じる空気抵抗を利用
して層流からなる空気流を発生して、環状空間の全外周
側開口より流出することができ、多層環状板ファンを、
静粛に運転することができる。
【0022】また、薄肉板多層積層体Bは、円周方向に
間隔を開けてスペーサ16を具備するので、スペーサ効果
によって、多層環状板ファンによる空気送出量を増大す
ることができる。
【0023】図4及び図5に、一枚の薄肉帯状板よりス
パイラル体を形成し、同スパイラル体をスペーサを介し
て微小間隔で多層構造に構成したことを特徴とする薄肉
板多層積層体Bを示す。
【0024】即ち、図4及び図5に示すように、スパイ
ラル体は、連続する多数の螺旋羽根を形成する環状板13
からなり、各環状板13は、薄肉螺旋羽根状の環状板本体
13aの上面に、所要円周ピッチで、半径方向に伸延する
複数のスペーサ形成用突起13b を整合状態にかつ一体的
に突設しており、各スペーサ形成用突起13b は、その平
坦頂面を、図1〜図3に示す環状板13と同様に、一定の
高さδだけ、環状板本体13a の両面より突出している。
【0025】また、各環状板13は、いくつかのスペーサ
形成用突起13b に、軸線方向に貫通する環状板連結用貫
通孔14を設けている。
【0026】従って、図3に示すように、多数の環状板
13を整合状態に積層するとともに、スペーサ形成用突起
13b,13b を上下に積層した環状板のスペーサ形成用突起
13bと整合させた後、樹脂材からなる環状板連結用材料1
5を、環状板連結用透孔14内に充填・硬化することによ
って、図5に示すように、環状板13,13 の間に全周にわ
たって均一幅の環状間隙δを有するとともに、円周方向
に間隔を開けてスペーサ (翼)16 を具備する薄肉板多層
積層体Bを容易に一体成形することができる。
【0027】この薄肉板多層積層体Bを、多層環状板フ
ァンとして用いた場合は、内部空間17を減圧状態にし
て、外部空気を内部空間を通して、環状板13,13 間に形
成される環状空間内に、全内周側開口より流入し、その
後、それぞれの環状板13の両側表面に生じる空気抵抗を
利用して層流からなる空気流を発生して、環状空間の全
外周側開口より流出することができ、多層環状板ファン
を、静粛に運転することができる。
【0028】また、薄肉板多層積層体Bは、円周方向に
間隔を開けてスペーサ16を具備するので、スペーサ効果
によって、多層環状板ファンによる空気送出量を増大す
ることができる。
【0029】上記した薄肉板多層積層体Bにおいて、図
1及び図4に示すように、環状板13の外周部と内周部に
は、それぞれ、整流部F1, F2とが設けられており、乱流
の発生を可及的に防止している。
【0030】しかし、環状板13の外周部と内周部に整流
部F1, F2を設ける必要は必ずしもなく、例えば、図6及
び図7に示すように、外周部のみに整流部F1を設けた
り、図示しないが内周部のみ設けたり、あるいは、内外
周部のいずれにも整流部を設けない構造とすることもで
きる。
【0031】(実施例2)本実施例は、実施例1において
多数の薄い環状板13を積層して構成した薄肉板多層積層
体Bを一体成形可能な薄肉板多層積層体成形用金型Cに
関するものであり、以下、図6〜図16を参照して、具体
的に説明する。
【0032】まず、本実施例に係る薄肉板多層積層体成
形用金型Cの全体構成について、図8〜図12を参照して
説明する。
【0033】なお、図8において、薄肉板多層積層体成
形用金型Cは、通常は垂直状態に設置されるが、構造の
説明を容易するため水平状態に配設している。
【0034】図8において、20は図示しない移動装置に
よって移動可能な移動架台であり、同移動架台20の上方
には、順に、可動側プレート21と、第3固定側プレート
22と、第2固定側プレート23と、第1固定側プレート24
とが並設状態に配設されている。
【0035】そして、可動側プレート21は、図8に示す
ように、その固定側上面の中央に内側コア25を取付ける
とともに、同面の周縁に同心円的に、複数のコアユニッ
ト26からなる外側コア27を取付けている。
【0036】本実施例に係る薄肉板多層積層体成形用金
型Cの要旨は、かかる内側コア25と外側コア27との組合
せにあり、以下、図8〜図12を参照して詳細に説明す
る。
【0037】まず、内側コア25について説明すると、図
8に示すように、可動側プレート21の上面中央に、二重
円で、外側環状段部29と内側平坦部30とが設けられてお
り、内側平坦部30には、周面に後述する羽根板45の先端
を当接する羽根当接面31a を形成する円柱状のコア基部
31の底部が嵌着されている。一方、外側環状段部29の上
面には、後述するストリッププレート37を当接支持する
プレート敷板32が載置されている。
【0038】コア基部31の上部中央には、ボス部形成用
凹部33が配設されており、同ボス部形成用凹部33の中央
には、基板形成用スペーサ片34の基端が嵌着されてお
り、同基板形成用スペーサ片34は、その上端を、第3固
定側プレート22の下面中央に基板形成用プレート35の下
面と当接させて、同下面と、コア基部31の上面及び後述
する羽根板45のうち、最上段の羽根板45の上面との間
に、基板形成用空間36を形成しており、同基板形成用空
間36は、その内周部をボス部形成用凹部33と連通してい
る。
【0039】また、プレート敷板32上にはストリッププ
レート37が配設されており、同ストリッププレート37
は、移動架台20の上面に設置した薄肉板多層積層体打抜
用シリンダ38の伸縮ロッド39の先端にスタッドボルト40
a によって連結されている。
【0040】なお、上記したストリッププレート37と伸
縮ロッド39の連結を可能とするため、プレート敷板32
は、その外周縁に、上記した伸縮ロッド39を挿通するた
めの貫通孔を設けている。
【0041】次に、図8〜図12を参照して、複数のコア
ユニット26からなる外側コア27について詳細に説明す
る。
【0042】図9及び図10から最も明らかなように、外
側コア27は、上記した内側コア25の周りに、円周方向に
一定の間隔を開けて放射状に配設された複数のコアユニ
ット26から形成されている。
【0043】各コアユニット26は、図10に示すように、
長矩形ブロックからなり、その両側下部に設けた摺動案
内部26a は、可動側プレート21に固着した一対のガイド
部材40内に摺動自在に嵌入されている。従って、各コア
ユニット26は、同ガイド部材40に沿って、内側コア25に
向けて進退することができる。
【0044】かかるコアユニット26を放射状に進退させ
る機構は、本実施例では、以下の構成としている。
【0045】即ち、各コアユニット26は、図8及び図9
に示すように、その上面から下面に達する揺動アーム挿
通孔41を設けている。
【0046】一方、図8に示すように、同コアユニット
26を取付けた可動側プレート21の対応部にはアーム揺動
空間42a が形成されており、同アーム揺動空間42a には
略L字状の揺動アーム42が配設されており、その中央部
は枢軸42b によって揺動自在に枢支されている。また、
揺動アーム42は、その上端に設けた塊状部42c を揺動ア
ーム挿通孔41内に係合自在に嵌入するとともに、その下
端に設けた転動ローラ42f を、移動架台20と可動側プレ
ート21との間に配設した昇降プレート42d の内周縁側に
設けた鉤状係合部42e と係合させている。
【0047】さらに、移動架台20は、その上面に、昇降
プレート42d を上下方向に移動させるための昇降シリン
ダ42g を取付けており、同昇降シリンダ42g の伸縮ロッ
ドの先端は、昇降プレート42d と連結ボルト42h によっ
て連結されている。
【0048】かかる構成によって、図15に示すように、
昇降シリンダ42g の伸縮ロッドを伸出して昇降プレート
42d を移動架台20より離隔する方向に平行移動すると、
揺動アーム42の上端に設けた塊状部42c が外側半径方向
に向けて移動し、この移動によって、コアユニット26
は、外側半径方向力を受けることになり、この力によっ
て、コアユニット26は、内側コア25から離隔する方向に
移動することになる。
【0049】一方、昇降シリンダ42g の伸縮ロッドを後
退させ昇降プレート42d を移動架台20に向けて近接させ
ると、逆に、コアユニット26は、内側コア25に向けて移
動することになる。
【0050】また、図8に示すように、第3固定側プレ
ート22の可動側面には、コアユニット26の外方向移動を
規制するストッパー44が取付けられている。
【0051】さらに、コアユニット26は、図8及び図12
に示すように、その内周面に、多数の薄肉の羽根板45の
基端を、軸線方向に平行間隔を開けて多数積層した状態
で、かつ、片持梁状に固着連結している。
【0052】かかる固着連結は、本実施例では、図9及
び図10に示すように、コアユニット26のブロック本体で
あって、羽根板45の後端と対応する個所に、一対のねじ
孔を設けるとともに、羽根板45の後端にも透孔を設け、
これらの透孔に、スタッドボルト26b の無ねじ部を貫通
させるとともに、スタッドボルト26b のねじ部をねじ孔
に螺着することによって行われる。
【0053】次に羽根板45の構成をさらに詳細に説明す
ると、羽根板45は、図9及び図10に示すように、コアユ
ニット26と同一幅を有し、コアユニット26の内周側裏面
に設けた矩形凹所に配設される取付基部45a と、同取付
基部45a と一体をなす略二等辺三角形状の環状板形成用
先端部45b とから形成されている。
【0054】各羽根板45は、図21に示すように、その環
状板形成用先端部45b の肉厚を、取付基部45a の肉厚よ
り小さくして、上下に隣接する羽根板45,45 の環状板形
成用先端部45b,45b 間に薄肉板成形空間S2を形成してい
る。
【0055】また、羽根板45の取付基部45a の内周縁側
には、図21に示すように、後述するゲートブロック51を
挿入するための矩形形状のブロック挿通開口47が設けら
れている。
【0056】一方、図21に示すように、羽根板45の環状
板形成用先端部45b の先端端面には、内側コア25のコア
基部31の外周面に形成した羽根板当接面31a と当接可能
なコア当接面45c が形成されている。
【0057】また、羽根板45の環状板形成用先端部45b
の一側側縁には、図11及び図12に示すように、前述した
薄肉板多層積層体Bのスペーサ16の形状と対応し、かつ
連続する面を形成する垂直縁48a と、屈曲縁48b と、底
板48c とからなる切欠部48が形成されている。
【0058】そして、隣接する羽根板45の環状板形成用
先端部45b の対応する他側側縁49は、上記した切欠部48
と合体することによって、図12に示すように、凹部100
を形成することができ、同凹部100 と隣接する羽根板45
の環状板形成用先端部45b の下部平坦面との協働によっ
て、図21に示すように、スペーサ形成用空間S1が形成さ
れることになる。
【0059】さらに、このようにして形成した凹部100
を有する羽根板45のうち、いくつかの羽根板45は、図12
に示すように、凹部100 の一側側縁に一側貫通孔形成溝
101aを設けており、隣接する羽根板45の対応側縁には、
この一側貫通孔形成溝101aと合体して環状板連結用貫通
孔101 を形成する他側貫通孔形成溝101bが設けられてい
る。そして、この環状板連結用貫通孔101 内には、貫通
孔封鎖ピン102 の先端が離脱自在に挿入されることにな
る。また、この貫通孔封鎖ピン102 は、図8に示すよう
に、その下端を、可動側プレート21の下部に昇降自在に
配設したピン進退用プレート103 に連結されており、同
ピン進退用プレート103 は、可動側プレート21の下面に
取付けたピン進退用シリンダ104 の伸縮ロッド105 と連
結されている。
【0060】また、羽根板45の取付基部45a の内周縁側
には、図8, 図10及び図21に示すように、上記したブロ
ック挿通開口47を通して矩形筒状のゲートブロック51が
挿通されている。
【0061】このゲートブロック51は、図21に示すよう
に、その内部に樹脂流入空間52を設けており、また、同
樹脂流入空間52は、図8〜図10に示すように、同ゲート
ブロック51の内側面に設けたゲート54を介して、環状板
形成用先端部45b,45b 間に形成した薄肉板成形空間S2
連通することになる。
【0062】また、この薄肉板成形空間S2同士は、貫通
孔封鎖ピン102 を抜き取った際に、羽根板45の環状板形
成用先端部45b,45b に設けた環状板連結用貫通孔101 を
通して、相互に連通可能としている。
【0063】次に、羽根板45,45 間に形成された薄肉板
成形空間S2やスペーサ形成用空間S1に成形樹脂を流入さ
せる樹脂流入流路について説明すると、図8に示す成形
位置において、第3固定側プレート22であって、各外側
スライドコア26に設けたゲートブロック51と対応する個
所には、樹脂流入用縦長孔70が貫通状態に設けられてい
る。
【0064】また、第3固定側プレート22の上面には、
図8に示すように、複数の樹脂流入流路72が放射状に設
けられており、同樹脂流入流路72は、その内側開口を上
記した樹脂流入用縦長孔70と連通するとともに、その外
側開口を注入ノズル73と連通している。
【0065】従って、図示しない圧送流路を通して注入
ノズル73より樹脂流入流路72内に圧送されてきた成形用
樹脂は、樹脂流入用縦長孔70→ゲートブロック51内に設
けた樹脂流入空間52→ゲートブロック51内側面に設けた
設けたゲート54を通して羽根板45,45 間に形成した薄肉
板成形空間S2とスペーサ形成用空間S1内に流入し、薄肉
板多層積層体Bの環状板13とスペーサ16を形成すること
ができる。
【0066】一方、薄肉板成形空間S2やスペーサ形成用
空間S1に成形樹脂を流入して形成した環状板13やスペー
サ16を連結するため、環状板連結用貫通孔101 に連結用
樹脂を流入させる樹脂流入流路について説明すると、図
8に示す成形位置において、第3固定側プレート22の上
面には放射状に樹脂流入流路106 が設けられており、各
樹脂流入流路106 は、その内側開口を、第3固定側プレ
ート22に設けた樹脂流入用縦長孔108 を介して上記した
環状板連結用貫通孔101 と連通するとともに、その外側
開口を、注入ノズル107 と連通している。
【0067】従って、図示しない圧送流路を通して注入
ノズル107 より樹脂流入流路106 内に圧送されてきた成
形用樹脂は、同樹脂流入流路106 を通して環状板連結用
貫通孔101 内に流入し、環状板13,13 同士を連結して薄
肉板多層積層体Bを成形することができる。
【0068】また、図8に示すように、第1固定側プレ
ート24と第2固定側プレート23とを貫通した状態で一対
のランナーロックピン75,76 が設けられており、同ロッ
クピン75,76 の先端部は、第3固定側プレート22にそれ
ぞれ間隔を開けて設けた樹脂流入用縦長孔70と樹脂流入
用縦長孔108 内に伸延している。
【0069】さらに、図10を参照して、本発明に係る多
層環状板ファン成形用金型Cのその他の構成について説
明すると、図中、82は、第3固定側プレート22に対する
可動側プレート21の相対的な水平移動を案内する案内ロ
ッドである。
【0070】次に、上記した実施例1に係る薄肉板多層
積層体成形用金型Cを用いての薄肉板多層積層体Bを製
造する方法について、以下、図8〜図14を参照して具体
的に説明する。
【0071】(工程1)本工程は、環状板射出成形に関す
る。
【0072】図13及び図21に示すように、移動架台20上
に、可動側プレート21と、第3固定側プレート22と、第
2固定側プレート23と、第1固定側プレート24とを一体
的に組付け、内側コア25と複数のコアユニット26からな
る外側コア27とによって薄肉板成形空間S2とスペーサ形
成用空間S1を形成する。
【0073】次に、この薄肉板成形空間S2及びスペーサ
形成用空間S1内に、注入ノズル73の樹脂流入流路72内に
圧送されてきた成形用樹脂を、樹脂流入用縦長孔70→ゲ
ートブロック51に設けた樹脂流入空間52→ゲートブロッ
ク51の内側面に縦長方向にスリット状に設けたゲート54
を通して流入・充填する。
【0074】かかる流入・充填作業において、羽根板45
に充填圧がかかり、同羽根板45が薄肉の場合、羽根板45
が変形し、全ての薄肉板成形空間S2の幅ないし厚みを均
一に保持することは困難になる。
【0075】しかし、本実施例では、図21に示すよう
に、羽根板45の厚さを充填圧に充分耐えうる厚さとする
ことができ、かつ、コアユニット26に強固に固定保持さ
れた羽根板45の基部側から成形用樹脂を薄肉板成形空間
S2内に流入することができるようにしたので、羽根板45
の変形を確実に防止することができ、薄肉板成形空間S2
の幅ないし厚みを均一に保持することができる。
【0076】従って、後述するように、最終成形品であ
る薄肉板多層積層体Bにおいて、全ての環状板13の厚み
を均一にすることができることになる。
【0077】また、成形樹脂は、各薄肉板成形空間S2
のみならず、同成形空間S2に連通するスペーサ形成用空
間S1内に充填されることになる。
【0078】しかし、この工程では、任意のスペーサ形
成用空間S1の凹部100 に設けた環状板連結用貫通孔101
内には、図13に示すように、貫通孔封鎖ピン102 の先端
が挿入された状態となっているので、同環状板連結用貫
通孔101 を通して、成形樹脂が、一つの薄肉板成形空間
S2から上下に隣接する薄肉板成形空間S2に流入するのを
阻止している。
【0079】なお、本工程では、ゲート54を通して成形
用樹脂を薄肉板成形空間S2内に流入・充填するようにし
たが、ゲートブロック51に設けたゲート54は、スリット
状とすることなく、縦長方向に間隔を開けて設けた複数
のピンホールから構成し、同ピンホールを通して、各薄
肉板成形空間S2に流入・充填することができるようにし
てもよい。
【0080】さらに、ゲート54を環状板成形空間S2の略
全周にわたって設けたので、各ゲート54から羽根板45,4
5 間の薄肉板成形空間S2の端部までの距離が短く、環状
板成形空間S2の全体に均一に樹脂を流すことが可能とな
り、ウエルドや成形ムラを防止できるともに、大径の薄
肉板多層積層体Bも製造することができる。また、低圧
でも環状板成形空間S2の隅々まで射出可能であるため、
薄肉板多層積層体成形用金型Cの剛性を可及的に低減で
き、安価に製造できる。
【0081】さらに、上記したようにゲート54をスリッ
ト状又はピンホール状とすることによって、後述するよ
うに、環状板成形空間S2とスペーサ形成用空間S1とに成
形用樹脂を充填硬化した後、ゲートブロック51内に形成
されたランナーを取り出す動作において、ランナーと環
状板成形空間S2内の硬化樹脂との連結を自動切断できる
ことになる。
【0082】また、ゲート54をスリット状とした場合
は、ピンホール状にした場合にピンホール内に生じる滓
片の処理を不要とすることができ、より有利である。
【0083】(工程2)本工程はゲート切断に関する。
【0084】成形用樹脂がある程度硬化した後、図14に
示すように、可動装置を駆動して移動架台20を離隔移動
し( 図中、下方向) 、同離隔移動に連動して、可動側プ
レート21と第3固定側プレート22とを、第2固定側プレ
ート23と第1固定側プレート24とから離脱する。この離
脱動作によって、ランナーRを分離する。
【0085】この際、図21に示すように、薄肉板多層積
層体BはランナーRと、ゲートブロック51に設けた狭幅
のゲート54を介してのみ接続されているので、わずかな
離脱力によってランナーRを薄肉板多層積層体Bから剪
断によって容易に分離することができる。また、剪断に
よるので、切断面も、切断条痕はわずかに残るものの、
バリ等のない美麗なものとすることができる。
【0086】なお、図22に樹脂充填後の状態を示してお
り、この状態では、環状板連結用貫通孔101 内に貫通孔
封鎖ピン102 が挿入されているので、環状板成形空間S2
同士の連結を防止している。
【0087】(工程3)本工程はランナー突出及び環状板
離型に関する。
【0088】図15に示すように、可動装置を駆動して、
さらに、移動架台20と可動側プレート21とを、固定保持
した第3固定側プレート22から離脱する。
【0089】しかして、図15に示すように、昇降シリン
ダ42g の伸縮ロッドを伸出して昇降プレート42d を移動
架台20より離隔する方向に平行移動すると、揺動アーム
42の上端に設けた塊状部42c が外側半径方向に向けて移
動し、この移動によって、コアユニット26は、外側半径
方向力を受けることになり、この力によって、コアユニ
ット26は、内側コア25から離隔する方向に移動すること
になる。この移動によって、図23に示すように、コアユ
ニット26と一体をなす羽根板45が薄肉板多層積層体Bを
形成する多数の環状板13から完全に分離されることにな
る。
【0090】かつ、この時点では、図23に示すように、
多数の環状板13は、相互に所定の間隔を開けた状態で整
合状態に、内側コア25の外周回りに同心円的に配設され
ることになる。
【0091】また、図15に示すように、第2固定側プレ
ート23を固定保持した状態で第1固定側プレート24を水
平移動によって分離することによって、ランナーロック
ピン75が第2固定側プレート23内に後退し、これによっ
て、ランンーRが第2固定側プレート23から分離され自
由落下することになる。
【0092】(工程4)本工程は環状板組立に関する。
【0093】図16に示すように、可動装置を駆動して移
動架台20を接近移動し( 図中、上方向) 、同接近移動に
連動して、可動側プレート21と第3固定側プレート22と
を当接させるとともに、第2固定側プレート23と第1固
定側プレート24とを当接させる。
【0094】図16に示すように、薄肉板多層積層体打抜
用シリンダ38を作動し、ストリッププレート37を上昇し
て、基板形成用プレート35に、上記した多数の環状板1
3,13同士を相互に密着状態に圧着する。
【0095】この際、各環状板13は、その一側面にスペ
ーサ形成用突起13b を具備するので、環状板13,13 間に
は所定の環状間隙δが形成されることになる。
【0096】その後、ピン進退用シリンダ104 を作動し
て貫通孔封鎖ピン102 を後退させ、各環状板13の任意の
スペーサ16に設けた貫通孔同士を整合させて環状板連結
縦長孔120 を形成する。
【0097】(工程5)本工程は環状板連結成形に関す
る。
【0098】図17及び図25に示すように、注入ノズル10
7 より成形用樹脂Mを樹脂流入流路106 を通して環状板
連結縦長孔120 内に流入し、環状板13,13 同士を連結し
て薄肉板多層積層体Bを成形することができる。
【0099】(工程6)本工程はゲート切断に関する。
【0100】図18に示すように、可動装置を駆動して移
動架台20を離隔移動し( 図中、下方向) 、同離隔移動に
連動して、可動側プレート21と第3固定側プレート22と
を、第2固定側プレート23と第1固定側プレート24とか
ら離隔し、ランナーR1を樹脂流入用縦長孔108 及び樹脂
流入流路106 より切断するとともに、外部へ取り出すこ
とができる。
【0101】(工程7)本工程はランナー除去及び製品脱
型準備に関する。
【0102】図19に示すように、可動装置を駆動して、
移動架台20をさらに離隔移動し( 図中、下方向) 、同離
隔移動後、第2固定側プレート23から第1固定側プレー
ト24を離隔してランナーロックピン75からランナーR1を
突出・離脱し、一方、第3固定側プレート22を、基板形
成用プレート35とともに、可動側プレート21から相当距
離離隔して、薄肉板多層積層体Bを脱型可能な状態にす
る。
【0103】(工程8)本工程は製品脱型に関する。
【0104】図20に示すように、薄肉板多層積層体打抜
用シリンダ38を作動し、ストリッププレート37を上昇し
て、可動側プレート21から薄肉板多層積層体Bとしての
製品を脱型する。
【0105】その後、上記した工程1〜工程8を繰り返
すことによって、連続的に内外端が開口し、かつ均一な
厚みを有する環状板を具備する精密な薄肉板多層積層体
Bを一体成形によって大量生産することができ、安価に
製作することができる。
【0106】また、従来の薄肉板多層積層体の場合、高
速回転の際にバランスが悪くなると、各薄肉板多層積層
体毎に一部を削る等の微調整を要するが、本実施例で
は、薄肉板多層積層体成形用金型Cの羽根板45等のみを
微調整すればよいので、調整作業を容易に行うことがで
きる。
【0107】さらに、このようにして製造された薄肉板
多層積層体Bは、一体成形品であるため、強度面でも強
く、使用中における破損も可及的に防止できる。
【0108】また、本実施例に係る多層環状板ファン成
形用金型Cによって製造される薄肉板多層積層体Bは、
環状板間13,13 の間隙を可及的に薄くかつ均一にするこ
とができるので、コンパクトな形状を維持しながら、充
分な空気接触面積を確保でき、風量を著しく増大するこ
とができるとともに、空気流の流線をきれいにできるの
で、騒音発生を最低限に抑えることができる。
【0109】従って、薄肉板多層積層体Bは、温風ファ
ンや脱臭ファンはもちろんのこと、熱交換器用ファン、
その他のあらゆる用途に使用できる。
【0110】
【発明の効果】 本発明では、環状の薄肉板をスペーサを介して微小間
隔で多数積層した薄肉板多層積層体を一体成形するに際
して、スペーサが配設される部分に開口を有する多数の
薄肉板を、薄肉板多層積層体の薄肉板間の微小間隔より
も広い間隔を開けて成形し、次に、該多数の薄肉板を集
積して微小間隔を積層し、前記薄肉板の開口に樹脂を充
填して多数の薄肉板を連結するようにしている。
【0111】従って、連続的に内外端が開口し、かつ均
一な厚みを有する平板状ないしスパイラル状の環状板を
具備する精密な多層円板ファン等の薄肉板多層積層体を
一体成形によって大量生産することができ、安価に製作
することができる。
【0112】さらに、このようにして製造された薄肉板
多層積層体は、一体成形品であるため、強度面でも強
く、使用中における破損も可及的に防止できる。
【0113】また、本発明では、薄肉板多層積層体の
成形型を、固定型と、この固定型に対して進退動作する
可動型と、前記二つの型の少なくともいずれか一方に積
層状態で配設された、薄肉板成形用空間形成用の多数の
羽根部と、該薄肉板成形空間に樹脂を射出する一次成形
用ゲートと、一次成形された多数の薄肉板を一方向及び
/又は両方向から押圧して該多数の薄肉板を微小間隔で
積層した状態で集積する押圧部材と、該積層状態の多数
の薄肉板の開口に樹脂を充填する二次成形用ゲートとか
ら構成している。
【0114】従って、羽根部を厚くできるので、羽根部
の強度を向上することができ、連続成形してもコアエレ
メントが変形・破損せず、確実に薄肉板多層積層体を成
形することができる。
【0115】また、従来の多層環状板ファン等の薄肉板
多層積層体の場合、高速回転の際にバランスが悪くなる
と、各薄肉板多層積層体毎に一部を削る等の微調整を要
するが、本発明では、成形用金型の羽根板等のみを微調
整すればよいので、調整作業を容易に行うことができ
る。
【0116】さらに、本発明に係る成形用金型によって
製造される薄肉板多層積層体は、環状板間の間隙を可及
的に薄くかつ均一にすることができるので、コンパクト
な形状を維持しながら、充分な空気接触面積を確保で
き、風量を著しく増大することができるとともに、空気
流の流線をきれいにできるので、騒音発生を最低限に抑
えることができる。
【0117】従って、薄肉板多層積層体は、温風ファン
や脱臭ファンはもちろんのこと、熱交換器用ファン、そ
の他のあらゆる用途に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄肉板多層積層体の環状板組立前
の斜視図である。
【図2】同薄肉板多層積層体の環状板組立後の斜視図で
ある。
【図3】図2のI−I線による断面図である。
【図4】他の実施例に係る薄肉板多層積層体の環状板組
立前の斜視図である。
【図5】同薄肉板多層積層体の環状板組立後の斜視図で
ある。
【図6】他の実施例に係る薄肉板多層積層体の環状板組
立後の斜視図である。
【図7】他の実施例に係る薄肉板多層積層体の環状板組
立後の斜視図である。
【図8】本発明に係る薄肉板多層積層体の成形型の断面
正面図である。
【図9】同平面図である。
【図10】同要部斜視図である。
【図11】羽根板の平面図である。
【図12】羽根板間に設けたスペーサ形成部の分解斜視
図である。
【図13】本発明に係る薄肉板多層積層体の成形方法の
工程説明図である。
【図14】同工程説明図である。
【図15】同工程説明図である。
【図16】同工程説明図である。
【図17】同工程説明図である。
【図18】同工程説明図である。
【図19】同工程説明図である。
【図20】同工程説明図である。
【図21】図12に示す工程の拡大説明図である。
【図22】図13に示す工程の拡大説明図である。
【図23】図14に示す工程の拡大説明図である。
【図24】図15に示す工程の拡大説明図である。
【図25】図17に示す工程の拡大説明図である。
【符号の説明】
B 薄肉板多層積層体 C 薄肉板多層積層体成形用金型 S1 スペーサ形成用空間 S2 薄肉板成形空間 13 環状板 13a 環状板本体 13b スペーサ形成用突起 13c 基板 15 環状板連結用材料 16 スペーサ 20 移動架台 21 可動側プレート 25 内側コア 26 コアユニット 27 外側コア 45 羽根板 51 ゲートブロック 73 注入ノズル 100 凹部 101 環状板連結用貫通孔 107 注入ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00 31:08 (72)発明者 河内 良行 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 濱田 靖夫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 植山 剛嗣 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉で帯状のスパイラル体を、スペーサを
    介して微小間隔で多層構造に構成したことを特徴とする
    薄肉板多層積層体。
  2. 【請求項2】薄肉で帯状のスパイラル体を、スペーサを
    介して微小間隔で多層構造に構成するとともに、同スパ
    イラル体とスペーサを、別材料又は同一組成の樹脂で別
    々に形成したことを特徴とする薄肉板多層積層体。
  3. 【請求項3】薄肉板とスペーサを、同一金型内で、別素
    材又は同一素材からなる樹脂で別々に成形し、多数の薄
    肉板を、積層状態とするとともに、スペーサを介して微
    小間隔で多層構造に連結したことを特徴とする薄肉板多
    層積層体。
  4. 【請求項4】請求項1記載の薄肉板多層積層体を一体成
    形する方法において、 薄肉で帯状のスパイラル体を、スペーサが配設される
    部分に開口を設けて成形し、 該スパイラル体を微小間隔をあけて積層状態とし、 次に、前記開口に成形材料を充填して、前記スパイラ
    ル体を、微小間隔で積層した状態に成形する、 ことを特徴とする薄肉板多層積層体の一体成形方法。
  5. 【請求項5】環状の薄肉板をスペーサを介して微小間隔
    で多数積層した薄肉板多層積層体を一体成形する方法に
    おいて、 前記スペーサが配設される部分に開口を有する多数の
    薄肉板を、多数積層体の薄肉板間の微小間隔よりも広い
    間隔を開けて成形する工程と、 該多数の薄肉板を集積して微小間隔で積層する工程
    と、 前記薄肉板の開口に樹脂を充填して多数の薄肉板を連
    結する工程と、 からなることを特徴とする薄肉板多層積層体の一体成形
    方法。
  6. 【請求項6】前記薄肉板の開口を、周方向に所定間隔を
    あけて複数設けたことを特徴とする請求項4又は5記載
    の薄肉板多層積層体の一体成形方法。
  7. 【請求項7】前記工程において、多数の薄肉板の側方
    から樹脂を射出することを特徴とする請求項4又は5記
    載の薄肉板多層積層体の一体成形方法。
  8. 【請求項8】前記工程において、多数の薄肉板の開口
    にピンゲートを挿通した後に、各薄肉板を成形すること
    を特徴とする請求項4〜6のうちいずれかの請求項記載
    の薄肉板多層積層体の一体成形方法。
  9. 【請求項9】固定型と、この固定型に対して進退動作す
    る可動型とからなる薄肉板多層積層体の成形型におい
    て、 前記二つの型の少なくともいずれか一方に積層状態で配
    設された、薄肉板成形用空間形成用の多数の羽根部と、
    該薄肉板成形空間に樹脂を射出する一次成形用ゲート
    と、一次成形された多数の薄肉板を一方向及び/又は両
    方向から押圧して該多数の薄肉板を微小間隔で積層した
    状態で集積する押圧部材と、該積層状態の多数の薄肉板
    の開口に樹脂を充填する二次成形用ゲートと、を備えて
    いることを特徴とする薄肉板多層積層体の成形型。
  10. 【請求項10】薄肉板の一次成形時に、各薄肉板の開口
    に挿通されるピンゲートを有することを特徴とする請求
    項9に記載の薄肉板多層積層体の成形型。
JP13021894A 1994-06-13 1994-06-13 薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型 Pending JPH07329106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13021894A JPH07329106A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13021894A JPH07329106A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07329106A true JPH07329106A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15028917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13021894A Pending JPH07329106A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07329106A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240085A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Canon Inc 樹脂部品固定治具
JP2011212880A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Japan Crown Cork Co Ltd 割型による合成樹脂製品の成形方法及びその装置
US10962017B2 (en) 2018-02-26 2021-03-30 Nidec Corporation Centrifugal fan

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240085A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Canon Inc 樹脂部品固定治具
JP2011212880A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Japan Crown Cork Co Ltd 割型による合成樹脂製品の成形方法及びその装置
US10962017B2 (en) 2018-02-26 2021-03-30 Nidec Corporation Centrifugal fan

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106660357B (zh) 利用高频加热的粘接式层叠芯部件制造装置及用于此的层压单元
US6709251B2 (en) Self-contained frameless rotating mold support
JP5458311B2 (ja) ダイキャスト装置用のダイキャスト用具
CN111331789B (zh) 一种齿轮件的注塑模具
JPH07329106A (ja) 薄肉板多層積層体、その一体成形方法及び成形型
US7255320B2 (en) Mold for a plastic filter
JP3561266B2 (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法および成形金型
WO2009048423A1 (en) Method and apparatus for forming articles
EP1787784B1 (de) Werkzeug zur Herstellung von Bauteilen durch Spritzguß, Druckguß oder Ablegeverfahren
JP3338930B2 (ja) 多層部品の製造方法及び製造装置
CN201086125Y (zh) 可替换公及母模仁的压铸模具
JP5602370B2 (ja) 免震構造体用単位積層ゴムの製造方法
CN206297114U (zh) 一种二次开模的开模机构
US20200346381A1 (en) Mold, ejection structure thereof and manufacturing method of fan
CN213082196U (zh) 一种方便出料的塑胶外壳注塑装置
TWI296564B (en) Gas exhausting and entering structure
JP3263972B2 (ja) 薄肉板多層積層体の成形方法及び装置
CN210552781U (zh) 高兼容的注塑模具
JP5014523B1 (ja) 射出成形用型装置および射出成形機
JPS58107321A (ja) 樹脂成形用金型装置
DE112019005871T5 (de) Thermoplastische formwerkzeuge, anordnungen davon sowie herstellungsverfahren und verfahren zur verwendung derselben
KR100886829B1 (ko) 사출 금형의 가스 배출용 블록
CN212495212U (zh) 双侧复杂结构的铝制件浇铸成型模具
CN217073149U (zh) 一种带透气效果的注塑模具
CN215677760U (zh) 一种用于检测塑料样板的高效打样设备