JPH07329031A - 表面装飾パネルの製造方法 - Google Patents

表面装飾パネルの製造方法

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JPH07329031A
JPH07329031A JP12732994A JP12732994A JPH07329031A JP H07329031 A JPH07329031 A JP H07329031A JP 12732994 A JP12732994 A JP 12732994A JP 12732994 A JP12732994 A JP 12732994A JP H07329031 A JPH07329031 A JP H07329031A
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JP
Japan
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crushed
panel
pebbles
pressure
decorative
Prior art date
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JP12732994A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murata
浩 村田
Kenji Morohashi
健二 諸橋
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Ask Corp
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Ask Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば建築用壁材、床材等の表面が小石、砕
石、プラスチック細粒等で装飾されたパネルを、簡易に
高強度で且つ反りのないように効率よく製造する方法を
提供する。 【構成】 脱水プレスを用い、セメント材の表面に小
石、砕石、プラスチック細粒等の細砕装飾材を一体に形
成する表面装飾パネルの製造方法であって、金型の下型
11Bの内表面上に弾性力を有する弾性シート12を敷
設し、表面に粘着剤を塗布すると共に該粘着面に予め小
石、砕石、プラスチック細粒等の細砕装飾材14を付着
させてなる粘着シート13を、該細砕装飾材14が上面
側となるように上記弾性シート13の上面に配置し、次
いでその上に硬化性無機質材料スラリー15を投入し、
その後脱水プレス処理し、養生・硬化させて、表面装飾
パネル16を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば建築用壁材、床材
等の表面を装飾したパネルを、簡易に高強度で且つ反り
のないように効率よく製造する表面装飾パネルの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばタイル壁材、石材壁材及び
レンガ壁材等の構造物として、表面に石模様の積層パネ
ルを施設して美観及び耐久性を向上させている。この表
面に装飾を施してなるパネル(以下「表面装飾パネル」
という)の製造方法の一例を以下に説明する。
【0003】図7は従来の表面装飾パネルの概略断面図
を示す。同図に示すように、セメント01に相当量の小
石や砕石02を練り込んで、流し込み成形や半乾式成形
等により表面を細かい石で装飾した装飾パネル03の成
形を行っている。
【0004】また、上記表面装飾パネル03の表面に設
けた小石を浮きだたせる為に、洗い出し処理やショット
ブラスト処理を施して見栄えを向上させて製品04を得
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来法
による表面装飾パネルの製造には以下のよな問題があ
る。 練り込み等で成形する場合、相当量の小石や砕石を
必要とする。この結果、生産コストが向上すると共に重
量が大きくなり、構造物に適用した場合その取扱に手間
がかかる。 流し込み成形の為、成形体が硬化するまで脱型する
ことが出来ず、しかも金型やゴム型を大量に使用するた
めに製造効率が悪い。 成形後、洗い出しや、ショットブラスト処理を行う
ため、時間と手間とがかかる。 小石等を練り込んだスラリーをプレスする場合、型
をいためやすく、高圧をかけることが出来ない。 流し込み成形等で片面に小石や砕石を埋め込んだ薄
いパネルを製造する場合、反りが発生しやすい。 成形後成形品の養生中に、一次白華のために美観性
が損なわれる事がある。
【0006】本発明は、上記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、製造工程が簡略化されるととも
に、表面に小石等を浮きだたせることが容易になる表面
装飾パネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明に係る表面装飾パネルの製造方法の構成は、脱水プレ
ス法を用いセメント材の表面に小石、砕石、プラスチッ
ク細粒等の細砕装飾材を一体に形成する表面装飾パネル
の製造方法であって、金型の下型の内表面上に弾性力を
有する弾性シートを敷設し、表面に粘着剤を塗布すると
共に該粘着面に予め小石、砕石、プラスチック細粒等の
細砕装飾材を付着させてなる粘着シートを、該細砕装飾
材が上面側となるように上記弾性シートの上面に配置
し、次いでその上に硬化性無機質材料スラリーを投入
し、その後脱水プレス処理し、養生・硬化させてなるこ
とを特徴とする。
【0008】上記表面装飾パネルの製造方法において、
硬化性無機質材料スラリーの投入時に取付け治具又は補
強用部材あるいはその両者を配置して一体成型すること
を特徴とする。
【0009】なお、上記表面装飾パネルの製造方法にお
いて、脱水プレスの際に脱水メッシュ材を設けた上型に
よって搾水・圧縮成形するようにしてもよい。
【0010】以下、本発明の内容を詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の表面石模様パネルの製造方
法の概略図を示し、図2はその要部拡大概略図を示す。
これらの図面に示すように、先ず上下動可能な金型11
の型枠の下型11Bの内表面上に弾性力を有する弾性シ
ート12を敷設する。そして、表面に粘着剤を塗布した
粘着シート13を用いて該粘着面に予め小石や砕石、プ
ラスチック細粒等の細砕装飾材14を付着させておき、
該粘着シート13を、該小石、砕石が上面となるように
上記弾性シート13の上面に配置し、次いでその上に硬
化性無機質材料スラリー15を投入する。次いで、脱水
プレス機を用いて加圧・脱水処理し、型11から取り出
して養生・硬化させて、表面装飾パネル16を得る。
【0012】ここで、本発明で硬化性無機質材料スラリ
ーとは、セメント、セッコウ、あるいはケイ酸カルシウ
ム反応物を生成させるに必要なケイ酸質原料と石灰質原
料との混合物等を主とし、その他各種混和材・補強材を
適宜配合してなるものをいう。ここで各種混和材として
は、例えば、スラグ、フライアッシュ、シリカフュー
ム、砂、炭酸カルシウム粉末、ケイ石粉、パーライト、
シリカバルーン等を挙げることができ、また成形助剤と
して増粘剤、減水剤、流動化剤等を適宜混合することが
できる。さらに、各種補強材としては、有機合成繊維、
ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、鉱物質繊維等を挙げ
ることができ、これらを適宜添加し成形体のパネル材と
して必要な性能特性を付与することが出来る。
【0013】本発明で細砕装飾材としては、例えば小石
や砕石、プラスチック細粒等の石材や樹脂等の粉砕物等
を挙げることができ、その粒径は任意に選択出来るが、
好ましくは約0.5mm〜10mmとするのがよい。
【0014】本発明で粘着シートは、その表面に粘着層
を有し、上記細砕装飾材を均一に保持するようなもので
あれば、特に限定されるものではない。
【0015】本発明で弾性力を有する弾性シートとは、
合成ゴム、天然ゴム、塩化ビニル樹脂や酢酸ビニル樹脂
等のビニル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂高機能
吸水性樹脂等の弾力性を有する材料、または発泡するこ
とで弾性力が得られる各種材料が適宜用いられる。
【0016】本発明では脱水プレス機を用いて脱水プレ
ス処理するが、脱水処理方法は特に限定されるものでは
なく、例えば、図1中に示す上型11Aに合成繊維など
の脱水メッシュ材を配してプレス時に搾水して、スラリ
ー中の余分な水分を排除するようにしてもよい。
【0017】本発明によれば、粘着シートに小石や砕石
を均一に一層だけ付着させることにより成形品に石模様
が転写できるので、従来に較べて小石や砕石などの使用
量を大幅に少なくすることができる。
【0018】また、本発明方法は脱水プレスを用いてい
るので、成形後、即脱水出来るため金型は一つですみ、
短時間で大量に製造することができ、製造効率がよい。
即ち、従来の製造方法では成形後、脱型までに時間を要
したり、成形品表面の洗い出し等の処理を行わなければ
なかったが、本発明によれば、予め粘着シートに小石や
砕石を固定し、そのままの状態で型内に配設し、スラリ
ーを投入し、脱水プレスによる成形、即脱型することに
より、小石等の装飾材等を積層することができる。
【0019】さらに、粘着シートの下には弾性力を有す
るシートを敷くことによって、脱水プレス時に小石等が
該弾性シート側に食い込み、そのままの状態で固定され
るので、従来のように洗い出しやショットブラスト処理
を行わなくても、表面に小石等を浮きだたせることがで
きる。
【0020】また、必要に応じて、例えば鉄筋やネット
及び孔空き鉄板等の補強材をプレス成形時に同時に成形
体裏面又はその内部に成形することができ、反りの発生
を防ぐと共に、強度面の補強が可能となる。
【0021】養生後又は施工後まで、表面に粘着シート
を付けておくことによって、製品取扱時の表面キズ等の
損傷が防止されるとともに、空気や水分に触れないた
め、一次白華が防止される。
【0022】更に、粘着シートに小石や砕石、プラスチ
ック細粒等を付着させる際、図6に示すように、例えば
色の異なる白色11a及び黒色11bの小石等を用いて
文字・模様等を形成させておけば、該小石等は粘着シー
ト13に保持されたままでいるので、スラリーの投入に
よって押し流されて文字等の形が崩れることはなく、表
面装飾パネル16の表面に鮮明な文字・模様を積層する
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を詳細に説明
する。
【0024】〔実施例1〕図1及び図2に示すように、
脱水プレス機の下型11Bの内表面にゴム製の弾性シー
ト12(4mm厚)を敷き、その上に予め3号ケイ砂1
4を均一に付着させた粘着シート13を配置させ、その
上にセメント,骨材,有機繊維からなるスラリー15を
投入した。次いで、脱水プレス成形(圧力:70kg/
cm)し、直ちに脱型し、60℃で6時間のスチーム養
生を行った。養生後、粘着シート13を剥がすと、3号
ケイ砂14だけがパネルの表面に残り、3号ケイ砂14
が浮きだされた立体的表面の表面装飾パネル16を得る
ことができた。
【0025】〔実施例2〕実施例1と同様な成形をする
際、図3に示すように、スラリー15中に鉄線(網状)
17を埋め込む事により、鉄線17により強度が補強さ
れたパネル16を同時成形することができた。
【0026】〔実施例3〕実施例1と同様な成形をする
際、図4に示すように、スラリー15中に鉄線(網状)
17を埋め込むとともに、更に取付け治具18を埋め込
むことにより、鉄線17により強度が補強されると共に
構造体への取付けが容易な治具18を同時に成形するこ
とができた。
【0027】〔比較例〕図6に示すように、前述したゴ
ムシート(4mm厚)12を設けないで、予め3号ケイ
砂を均一に付着させた粘着シートを下型11Bの内表面
に直接配置させ、その上にセメント,骨材,有機繊維か
らなるスラリーを投入し、実施例と同様なプレス機を用
い、脱水プレス成形(圧力:70kg/cm)後、直ち
に脱型し、60℃で6時間のスチーム養生を行った。養
生後粘着シートを剥がすと、3号ケイ砂が平坦化され、
3号けい砂の浮きだしが見られず、表面が均一に平坦化
されたパネル20しか得られず、実施例に見られるよう
な立体的表面のパネル16を得ることができなかった。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、粘
着シートに小石や砕石を均一に一層だけ付着させること
により成形品に小石等が積層できるので、従来に較べて
小石や砕石などの使用量を大幅に少なくすることができ
る。
【0029】また、本発明方法は脱水プレスを用いてい
るので、金型は一つですみ、従来の製造方法のように成
形後、成形品表面の洗い出し等の処理を行う必要がな
く、短時間で大量に製造することができ、製造効率がよ
い。
【0030】さらに、粘着シートの下には弾性力を有す
るシートを敷くことによって、脱水プレス時に小石等が
該弾性シート側に食い込み、そのままの状態で固定され
るので、従来のように洗い出しやショットブラスト処理
を行わなくても、表面に小石等を浮きだたせることがで
きる。
【0031】また、必要に応じて、例えば鉄筋・鉄線や
ネット及び孔空き鉄板等の補強材をプレス成形時に同時
に成形することができ、反りの発生を防ぐと共に、強度
面の補強が可能となる。
【0032】養生後又は施工後まで、表面に粘着シート
を付けておくことによって、製品取扱時の表面キズ等の
損傷が防止されるとともに、空気や水分に触れないた
め、一次白華が防止される。
【0033】更に、粘着シートに小石や砕石、プラスチ
ック細粒等を付着させる際、模様を形成させておけば、
該小石や砕石は粘着シートに保持されたままであるの
で、スラリーの投入によって押し流されることはなく、
表面に模様を積層することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面装飾パネルの製造工程概略図である。
【図2】表面装飾パネルの製造工程要部拡大概略図であ
る。
【図3】補強材を入れた表面装飾パネルの製造工程概略
図である。
【図4】補強材及び治具を入れた表面装飾パネルの製造
工程概略図である。
【図5】表面に文字・模様を入れる表面装飾パネルの製
造概略図である。
【図6】比較例の表面装飾パネルの製造概略図である。
【図7】従来の表面装飾パネルの製造工程概略図であ
る。
【符号の説明】
11 金型 12 弾性シート 13 粘着シート 14 細砕装飾材 15 硬化性無機質材料スラリー 16 表面装飾パネル 17 鉄線 18 治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水プレス法を用いセメント材の表面に
    小石、砕石、プラスチック細粒等の細砕装飾材を一体に
    形成する表面装飾パネルの製造方法であって、金型の下
    型の内表面上に弾性力を有する弾性シートを敷設し、表
    面に粘着剤を塗布すると共に該粘着面に予め小石、砕
    石、プラスチック細粒等の細砕装飾材を付着させてなる
    粘着シートを、該細砕装飾材が上面側となるように上記
    弾性シートの上面に配置し、次いでその上に硬化性無機
    質材料スラリーを投入し、その後脱水プレス処理し、養
    生・硬化させてなることを特徴とする表面装飾パネルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面装飾パネルの製造方
    法において、硬化性無機質材料スラリーの投入時に取付
    け治具又は補強用部材あるいはその両者を配置して一体
    成型することを特徴とする表面装飾パネルの製造方法。
JP12732994A 1994-06-09 1994-06-09 表面装飾パネルの製造方法 Pending JPH07329031A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103590572A (zh) * 2013-11-30 2014-02-19 张朝峰 一种天然卵石按摩地砖及其制造方法

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Effective date: 20040316

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