JPH07329008A - 難燃性突き板シート - Google Patents

難燃性突き板シート

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Publication number
JPH07329008A
JPH07329008A JP14579494A JP14579494A JPH07329008A JP H07329008 A JPH07329008 A JP H07329008A JP 14579494 A JP14579494 A JP 14579494A JP 14579494 A JP14579494 A JP 14579494A JP H07329008 A JPH07329008 A JP H07329008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
veneer
flame
veneer sheet
sheet
backing paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP14579494A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Katsuta
信一郎 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Kohjin Holdings Co Ltd, Kohjin Co filed Critical Kohjin Holdings Co Ltd
Priority to JP14579494A priority Critical patent/JPH07329008A/ja
Publication of JPH07329008A publication Critical patent/JPH07329008A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finished Plywoods (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 突き板と裏打ち紙が積層された突き板シート
において、取扱い性、加工適性が良好であり、突き板を
難燃化処理する方法を併用する必要なく、十分な難燃性
を示す突き板シートを提供する。 【構成】 水酸化アルミニウム及び/または水酸化マグ
ネシウムを65〜95重量%含有する米坪量150〜1
000g/m2 の裏打ち紙と、厚さ0.1〜0.3mm
の突き板を、接着剤を介して接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然銘木を薄くスライ
スした突き板に裏打ち紙が積層された突き板シートに関
する。本発明の突き板シートは、合板、パーチクルボー
ド、繊維板等の木質基材や、石膏ボード、珪酸カルシウ
ム板等の不燃基材等に貼合・接着を行うなど、表面化粧
材として利用される。
【0002】
【従来の技術】突き板に裏打ち紙が積層された突き板シ
ートにおいて、柔軟性があり曲げても折れることのなく
コーナー部の加工が容易である突き板シートは公知であ
る。 特開昭62−116141号公報には、0.1〜0.
3mm厚の突き板に0.1〜0.8mm厚の塩化ビニル
等のフィルム層及び布、紙等の補強シート層が積層され
た薄いシート状のものが記載されている。しかし、前記
に記載される突き板シートは、難燃性について欠点が
ある。例えば、突き板シートを幅5mmの短冊状にカッ
トしたものを垂直に立て、下端からライターの炎を接炎
するライター簡便法による難燃評価を行った場合、突き
板側及び補強シート側に着火し燃え上がってしまう。
【0004】また、突き板を用いた難燃性の表面化粧材
については多くの報告があり、これらの報告は、基材を
難燃化処理する方法や、突き板と基材の間に不燃材料や
難燃性の接着剤層を介在させる方法、突き板を難燃化処
理する方法に分けることができる。このうち、突き板と
基材の間に不燃材料を介在させる方法の報告として、例
えば、特開昭63−83355号公報がある。この公
報には、突き板にガラス繊維不織布等の不燃シート層、
防火処理した基材層が積層されたものが記載されてい
る。しかし、前記に記載される構成の一部である、突
き板にガラス繊維不織布の不燃シート層を積層したもの
は、ライター簡便法による難燃評価を行った場合、突き
板部に着火し燃え上がってしまう。さらに、突き板とガ
ラス繊維不織布の不燃シート層の間にリン酸アンモニウ
ム等の難燃剤が配合された接着剤層を介したものであっ
ても、ライター簡便法による難燃評価を行った場合、突
き板部に着火し燃え上がってしまう。このため、難燃性
を満足させるためには突き板を難燃化処理する方法を併
用する必要がある。しかし、工程が煩雑となりコストが
かかるばかりでなく、使用する防炎剤、難燃剤の量が多
くなり、得られる突き板シートが脆くなる傾向になるた
め、取扱い性、加工適性について危惧される。
【0005】また、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム等の結晶水を利用した製紙用無機系難燃剤、この
難燃剤を内添した難燃紙は公知である。例えば、特開
昭57−171799号公報には、水酸化アルミニウム
65〜95重量%が内添された難燃紙が記載されてい
る。しかし、前記に記載されるような水酸化アルミニ
ウム紙を、突き板と積層させた表面化粧材については報
告がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取扱い性、
加工適性がよく、十分な難燃性を有する突き板シートを
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、水酸化
アルミニウム及び/または水酸化マグネシウムを65〜
95重量%含有する米坪量150〜1000g/m2
裏打ち紙と、厚さ0.1〜0.3mmの突き板を、接着
剤を介して接着した難燃性突き板シートである。
【0008】本発明で使用される水酸化アルミニウム及
び水酸化マグネシウムは、加熱分解により、水を放出し
て防炎効果を発揮するものであり、裏打ち紙中の含有量
が65重量%未満であると、防炎効果が不十分となり、
突き板シートが燃焼してしまう。また、95重量%をこ
えると紙の強度が弱くなりすぎて突き板の補強層として
の効果が得難く、取扱い性、加工適性が悪くなる。
【0009】本発明で使用される裏打ち紙の米坪量は、
150g/m2 以上必要であり、150g/m2 未満で
あると水酸化アルミニウム及び/または水酸化マグネシ
ウムの量が不足して目的の防炎効果が得られない。ま
た、裏打ち紙の米坪量が増加すると防炎効果が向上する
傾向を示すが、1000g/m2 以上になると防炎効果
の向上は見られず、ほぼ横ばいの傾向を示す。即ち、防
炎効果の点から150g/m2 以上を必要とし、コスト
の点から1000g/m2 以下が好ましい。
【0010】本発明で使用される突き板の厚さは、0.
1〜0.3mmである。0.3mmを超えると、水酸化
アルミニウム及び/または水酸化マグネシウムからの水
放出による防炎効果が、突き板表面までおよび難くな
る。また、0.1mm未満であると、表面化粧材の意匠
性が損なわれる。
【0011】本発明で突き板と裏打ち紙を接着する接着
剤としては、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、
メラミン系接着剤、フェノール系接着剤、エポキシ系接
着剤、ウレタン系接着剤等が、単独あるいは混合されて
使用される。突き板及び/または裏打ち紙にロールコー
ター等を用いて接着剤を塗布した後、接着剤を介して突
き板と裏打ち紙を圧締あるいは加熱圧締して接着して、
突き板シートが作製される。
【0012】本発明において、防炎効果をより高めるた
めに、突き板を防炎剤、難燃剤で処理することもでき
る。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。 実施例1 水酸化アルミニウムの含有率75重量%、米坪量230
g/m2 の裏打ち紙と、厚さ0.2mmの突き板とを、
酢酸ビニル/メラミン接着剤を用いて接着し、突き板シ
ートを作製した。得られた突き板シートを幅5mmの短
冊状にカットして、垂直にライターの炎をあてたとこ
ろ、着火しなかった。 実施例2 裏打ち紙の水酸化アルミニウムの含有率を65重量%と
した以外は、実施例1と同様にして、突き板シートを作
製した。得られた突き板シートを幅5mmの短冊状にカ
ットして、垂直にライターの炎をあてたところ、着火し
たが燃え上がらずに自己消火した。 比較例1 裏打ち紙の水酸化アルミニウムの含有率を60重量%と
した以外は、実施例1と同様にして、突き板シートを作
製した。得られた突き板シートを幅5mmの短冊状にカ
ットして、垂直にライターの炎をあてたところ、着火し
燃え上がった。
【0014】実施例3 裏打ち紙の米坪量を150g/m2 とした以外は、実施
例1と同様にして、突き板シートを作製した。得られた
突き板シートを幅5mmの短冊状にカットして、垂直に
ライターの炎をあてたところ、着火したが燃え上がらず
に自己消火した。 比較例2 裏打ち紙の米坪量を100g/m2 とした以外は、実施
例1と同様にして、突き板シートを作製した。得られた
突き板シートを幅5mmの短冊状にカットして、垂直に
ライターの炎をあてたところ、着火し燃え上がった。
【0015】実施例4 突き板の厚さを0.3mmとした以外は、実施例1と同
様にして、突き板シートを作製した。得られた突き板シ
ートを幅5mmの短冊状にカットして、垂直にライター
の炎をあてたところ、着火したが燃え上がらずに自己消
火した。 比較例3 突き板の厚さを0.4mmとした以外は、実施例1と同
様にして、突き板シートを作製した。得られた突き板シ
ートを幅5mmの短冊状にカットして、垂直にライター
の炎をあてたところ、突き板表面に着火し、表面上に燃
え広がった。
【0016】実施例5 裏打ち紙に用いる水酸化アルミニウムの代わりに、水酸
化マグネシウムを用いた以外は、実施例1と同様にし
て、突き板シートを作製した。得られた突き板シートを
幅5mmの短冊状にカットして、垂直にライターの炎を
あてたところ、着火しなかった。 実施例6 裏打ち紙の水酸化マグネシウムの含有率を65%とした
以外は、実施例5と同様にして、突き板シートを作製し
た。得られた突き板シートを幅5mmの短冊状にカット
して、垂直にライターの炎をあてたところ、着火したが
燃え上がらずに自己消火した。 比較例4 裏打ち紙の水酸化マグネシウムの含有率を60%とした
以外は、実施例5と同様にして、突き板シートを作製し
た。得られた突き板シートを幅5mmの短冊状にカット
して、垂直にライターの炎をあてたところ、着火し燃え
上がった。
【0017】比較例5 難燃剤にスルファミン酸グアニジンを用い、25重量%
含浸した米坪量150g/m2 の裏打ち紙を用いた以外
は、実施例1と同様にして、突き板シートを作製した。
得られた突き板シートを幅5mmの短冊状にカットし
て、垂直にライターの炎をあてたところ、着火し燃え上
がった。
【0018】参考例 実施例1〜6より得られた突き板シートについて、曲率
半径7mmの波形石膏ボードに貼り合わせる加工性テス
トを行ってみたところ、取扱い易く、基材への曲面加工
適性は良好であった。また、裏打ち紙が積層されていな
い突き板のみの場合、折れ易く取扱い難いものであっ
た。
【0019】
【発明の効果】本発明の突き板シートは、水酸化アルミ
ニウム及び/または水酸化マグネシウムを含有する裏打
ち紙を用いることにより、突き板を難燃化処理する方法
を併用する必要なく、単純な構成で十分な難燃性を得る
ことができる。そして、裏打ち紙中の難燃剤(水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム)の含有量を管理する
だけで、得られる突き板シートの取扱い性、加工適性に
ついて危惧する必要がないものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の難燃性突き板シートの断面図である。
【符号の説明】
1 裏打ち紙 2 接着剤 3 突き板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化アルミニウム及び/または水酸化
    マグネシウムを65〜95重量%含有する米坪量150
    〜1000g/m2 の裏打ち紙と、厚さ0.1〜0.3
    mmの突き板を、接着剤を介して接着した難燃性突き板
    シート。
JP14579494A 1994-06-06 1994-06-06 難燃性突き板シート Pending JPH07329008A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107127848A (zh) * 2017-05-14 2017-09-05 张芸 一种阻燃抑烟木材的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107127848A (zh) * 2017-05-14 2017-09-05 张芸 一种阻燃抑烟木材的制备方法
CN107127848B (zh) * 2017-05-14 2018-12-28 马鞍山市泰博化工科技有限公司 一种阻燃抑烟木材的制备方法

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