JPH07328720A - 精整ラインにおける矯正機配列 - Google Patents

精整ラインにおける矯正機配列

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JPH07328720A
JPH07328720A JP12720994A JP12720994A JPH07328720A JP H07328720 A JPH07328720 A JP H07328720A JP 12720994 A JP12720994 A JP 12720994A JP 12720994 A JP12720994 A JP 12720994A JP H07328720 A JPH07328720 A JP H07328720A
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JP
Japan
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remedying
line
straightening
straightening machine
machine
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Application number
JP12720994A
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English (en)
Inventor
Tadao Katagiri
忠夫 片桐
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼管あるいは線棒の精整ラインにおける矯正
機配列を提供する。 【構成】 粗矯正するVH矯正機20と、このVH矯正機
20の下流側に2台の仕上矯正するロータリ矯正機10A,
10Bを並列に配置することにより、高能率な矯正処理を
行うことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管あるいは線棒の精
整ラインにおける矯正機配列に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種製管プロセスで製造された鋼
管を精整工程においてその曲がりなどを矯正する場合
は、図4に示すロータリ矯正機10や図5に示すVH矯正
機20が用いられるのが一般的である。すなわち、ロータ
リ矯正機10は、図4に示すように、双曲面をもった複数
の上ロール11,11…と下ロール12,12…をクロスさせて
多段配置し、上ロール11を上ロール用モータ13で、また
下ロール12を下ロール用モータ14でそれぞれ同一方向に
回転させ、両ロール11,12の間で鋼管Pに回転曲げを与
えながら搬送ローラ15を介して前進させて矯正するもの
である(たとえば、第3版鉄鋼便覧III(2), P.1199参
照) 。
【0003】一方、VH矯正機20は、図5に示すよう
に、千鳥状に多段配置された複数のカリバを有する垂直
(V)ロール21と、同様に千鳥状に多段配置された複数
のカリバを有する水平(H)ロール22とから構成され、
それぞれVロール用モータ23,Hロール用モータ24で駆
動される。なお、これらのVロール21、Hロール22に設
けられるカリバの径は多サイズ・少ロットに対応できる
ような配慮がなされている(たとえば、実開昭56−1428
10号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の鋼管
精整ラインにおいては多サイズ・少ロット生産の要請に
対応して、その処理速度の高速化が必須条件となってお
り、矯正機においても同様の要求がなされているが、上
記したロータリ矯正機10、VH矯正機20においてはいず
れも一長一短がありその処理時間を高めることができ
ず、生産性のネックになっている。
【0005】すなわち、前者のロータリ矯正機10の場合
は、サイズ替え時間が20分程度と比較的短いのである
が、その矯正速度は本発明者の調査によれば、図6に示
すようにおよそ80m/min が最大であるが、とくに熱処理
後の鋼管は図7に示すように、t/D(t;肉厚、D;
外径)に応じてその曲がりが大きいことから、矯正する
場合は30〜40m/min 程度と高速矯正ができないという欠
点がある。
【0006】また、後者のVH矯正機20の場合は、矯正
速度が最高150m/minもとれることから高速矯正は可能で
あるが、ロール本数がたとえば14本と多いことからサイ
ズ替えをするのに1回当たり90分程度という多大の時間
を要して、生産性が低下するという欠点がある。とく
に、t/Dが10%以下の薄肉の鋼管を矯正する場合は、
本発明者の調査によれば、カリバ形状が不適正であると
管形状が花びら状になって真円度が悪くなるとかロール
エッジ疵が発生するなどの問題を惹起するので、その設
定条件(オフセット値)を決定するのに時間を要する。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決した精整ラインにおける矯正機配列を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼管あるいは
線棒の精整ラインに配置される矯正機配列であって、粗
矯正するVH矯正機と、このVH矯正機の下流側に複数
の仕上矯正するロータリ矯正機を並列に配置してなるこ
とを特徴とする精整ラインにおける矯正機配列である。
【0009】なお、前記VH矯正機のロールに設けられ
るカリバ形状は、カリバ半径Rと管接触角度θを下記式
で規定するのがよい。 R≒(1.005 D+0.2)/2 110 °≦θ≦140 ° ここで、Dは矯正される鋼管の外径である。
【0010】
【作 用】以下に、本発明の構成について説明すると、
図1に示すように、精整ライン30は搬入ライン31に接続
される搬出ライン32との間に1系統の粗矯正ライン33と
2系統の仕上矯正ライン34, 35とが配設され、粗矯正ラ
イン33にはVH矯正機20が配置され、仕上矯正ライン3
4, 35にはロータリ矯正機10A,10Bがそれぞれ配置さ
れる。
【0011】なお、粗矯正ライン33から仕上矯正ライン
34, 35への鋼管Pの移送および仕上矯正ライン34, 35か
ら搬出ライン32への鋼管Pの移送は、ロータリ矯正機10
Aのの場合はその前後に配設された入出側スキッド36,
37によって、またロータリ矯正機10Bの場合は入出側ス
キッド38, 39によってそれぞれなされる。ここで、粗矯
正機として用いられるVH矯正機20のVロール21,Hロ
ール22のカリバの形状について説明すると、図2に示す
ように、カリバ半径R (mm) については、矯正される鋼
管Pの外径をD(mm)とするとD/2Rが適合度である
から、通常は下記(1) 式 R=D/2 ……………(1) とされるのであるが、本発明者が規格STB35 で外径50.8
mmφ×肉厚2.0 mmtの鋼管について実験したところ、エ
ッジ疵の発生はなかったものの花びら状の形状になって
ロータリ矯正機で矯正しても修正することができなかっ
た。そこで、VH矯正後の鋼管の真円度をたとえば0.4
%以下となるような実験を繰り返したところ、下記(2)
式が望ましいことがわかった。
【0012】 R=(1.005 D+0.2)/2 ……………(2) また、そのときの管接触角度θ (°) については、以下
の関係が適正であることもわかった。 110 °≦θ≦140 ° ……………(3) ここで、下限を110 °にした理由は、VH矯正後の真円
度が 0.4%を超えかつ薄肉では花びら状の形状となり、
その後のロータリ矯正機では真円度の回復ができないこ
とによるものであり、また、上限を140 °にしたのは、
140 °を超えると真円度は若干よくなるがエッジ疵が発
生するからである。
【0013】また、仕上矯正機として用いられるロータ
リ矯正機10A,10Bの真円度をたとえば0.2 %以下とな
るように設定する。さらに、スキッド36, 38の長さ
A ,LB はサイズ替えに要する時間T分のスキッド長
としておくのがよく、いずれも下記(4) 式を満足するも
のとする。 LA ,LB ≧DMAX ・(T/t) ……………(4) ここで、tは鋼管1本当たりの矯正に要する時間であ
る。
【0014】このように1台のVH矯正機20の下流に2
台のロータリ矯正機10A,10Bを並列に配置して交互に
使用することにより、一方のたとえばロータリ矯正機10
Aで処理している間に、他のロータリ矯正機10Bのサイ
ズ替え調整を行うことができるから、サイズ替えによる
停機を生じることがない。なお、粗矯正ライン33と仕上
矯正ライン34, 35との位置関係については、上記(4) 式
を満足するものであれば、図3に示すように、ロータリ
矯正機10Aには入側スキッド36Aを介して、またロータ
リ矯正機10Bには入側スキッド36Aと入側スキッド38A
とを介するようなレイアウトにしてもよい。
【0015】また、ロータリ矯正機の台数を3台以上に
すれば、さらにサイズ替えの時間に拘束されることな
く、矯正作業を能率よく行うことができる。
【0016】
【実施例】規格SAE 4130で表1に示すサイズと処理本数
の鋼管を、それぞれ5個のカリバを備えたVロール21と
Hロール22とを7本ずつ千鳥状に配置したVH矯正機20
と、その下流に並列配置された2台のロータリ矯正機10
A,10Bからなる本発明の矯正ラインを用いて、以下の
手順で矯正を行った。
【0017】なお、このとき用いたVH矯正機20のVロ
ール21とHロール22のカリバ半径Rは前記(2) 式に準じ
てそれぞれ 17.19mm,30.40mm ,21.56mm ,25.63mm ,
16.08mm に設定し、それらの管接触角度θはいずれも11
4 °とした。また、各スキッドの長さLA ,LB は前記
(4) 式に基づいて求め、それぞれ3000mm,6000mmとし
た。
【0018】
【表1】
【0019】 1ロット目はルートAによってVH矯
正機20→ロータリ矯正機10Aのラインで矯正する。一
方、ロータリ矯正機10Bは2ロット目のサイズ対応で待
機させておき、2ロット目の最初の鋼管でロータリ矯正
機10Bの設定調整を完了しておく。 1ロット目の処理がロータリ矯正機10Aで終了する
直前、すなわち1ロット目の最後の鋼管が粗矯正ライン
33から入側スキッド36に移された時点で、2ロット目を
ルートBに切り換えてVH矯正機20→ロータリ矯正機10
Bのラインに流して矯正を始める。 1ロット目が終了した時点で3ロット目の鋼管を待
機させ、3ロット目の最初の鋼管でロータリ矯正機Aの
サイズ替え(設定変更)の調整を終了し、待機状態にす
る。 2ロット目の最後の鋼管が粗矯正ライン33から入側
スキッド38に移された時点で、3ロット目をルートAに
切り換えてVH矯正機20→ロータリ矯正機10Aのライン
に流して矯正を始める。 2ロット目が終了した時点で4ロット目の鋼管を待
機させ、4ロット目の最初の鋼管でロータリ矯正機Bの
サイズ替えの調整を終了し、待機状態にする。 ロットが変わるごとに上記〜のステップを繰り
返す。
【0020】このようにして矯正した結果を表2に示し
た。なお、比較のためにVH矯正機単独およびロータリ
矯正機単独の従来法による矯正結果をも併せて示した。
【0021】
【表2】
【0022】この表2から明らかなように、矯正後の真
円度はいずれも変わらないが、稼働率と生産性について
は本発明例の場合は、VH矯正機単独に比較していずれ
も70%近くも高い値であり、高能率であることがわか
る。なお、上記の実施例は、鋼管を対象にして説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、線棒にも同様に
適用することができることはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1台のVH矯正機の下流側に複数のロータリ矯正機を並
列配置するようにしたので、高能率な矯正処理を行うこ
とが可能となり、多サイズ・少ロット生産の要請に十分
に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の矯正機配列の一例を示す概要図であ
る。
【図2】本発明に用いられるVH矯正機のカリバ形状の
説明図である。
【図3】本発明の矯正機配列の他の例を示す概要図であ
る。
【図4】従来のロータリ矯正機の概要を示す斜視図であ
る。
【図5】従来のVH矯正機の概要を示す斜視図である。
【図6】鋼管の曲がり量と矯正速度との関係の一例を示
す特性図である。
【図7】鋼管のt/Dと鋼管の曲がり量との関係の一例
を示す特性図である。
【符号の説明】
10A,10B ロータリ矯正機 11 上ロール 12 下ロール 20 VH矯正機 21 垂直(V)ロール 22 水平(H)ロール 30 精整ライン 31 搬入ライン 32 搬出ライン 33 粗矯正ライン 34, 35 仕上矯正ライン P 鋼管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管あるいは線棒の精整ラインに配置
    される矯正機配列であって、粗矯正するVH矯正機と、
    このVH矯正機の下流側に複数の仕上矯正するロータリ
    矯正機を並列に配置してなることを特徴とする精整ライ
    ンにおける矯正機配列。
  2. 【請求項2】 前記VH矯正機のロールに設けられる
    カリバ形状は、カリバ半径Rと管接触角度θを下記式で
    規定したことを特徴とする請求項1記載の精整ラインに
    おける矯正機配列。 R≒(1.005 D+0.2)/2 110 °≦θ≦140 ° ここで、Dは矯正される鋼管の外径である。
JP12720994A 1994-06-09 1994-06-09 精整ラインにおける矯正機配列 Pending JPH07328720A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112045919A (zh) * 2020-09-01 2020-12-08 宣城新润发高分子科技有限公司 基于物理修补法的粗双布纹胶板生产工艺
CN113145616A (zh) * 2021-04-24 2021-07-23 孙佳梅 一种建筑钢筋回收处理装置

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