JPH07327868A - 暖房便座及びその製造方法 - Google Patents
暖房便座及びその製造方法Info
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- JPH07327868A JPH07327868A JP15276794A JP15276794A JPH07327868A JP H07327868 A JPH07327868 A JP H07327868A JP 15276794 A JP15276794 A JP 15276794A JP 15276794 A JP15276794 A JP 15276794A JP H07327868 A JPH07327868 A JP H07327868A
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- Japan
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- base material
- toilet seat
- supporting base
- heater
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 暖房便座は、ヒータをインサート成形する際
に、射出圧によるヒータのズレがなく、生産性に優れて
いる。 【構成】 成形用金型装置130にて、上層用キャビテ
ィCV1に溶融樹脂を射出して上層部52を成形し、さ
らに上層部52が冷却固化する前に型開きして、予め成
形した支持基材60を上層部52上にセットする。次
に、上コア取付台143及び第1上型144及び第2上
型145を回転移動及び型締め動作をすることで、第2
上型145と第1下型154とで下層用キャビティCV
2を形成すると共に、第2上型145と第1下型154
とで上層用キャビティCV1を形成する。続いて、下層
用キャビティCV2に溶融樹脂を射出して、上層部52
及び支持基材60に溶融一体化した下層部54を成形す
る。これと同時に上層用キャビティCV1に溶融樹脂を
射出して別の暖房便座の上層部52を成形する。
に、射出圧によるヒータのズレがなく、生産性に優れて
いる。 【構成】 成形用金型装置130にて、上層用キャビテ
ィCV1に溶融樹脂を射出して上層部52を成形し、さ
らに上層部52が冷却固化する前に型開きして、予め成
形した支持基材60を上層部52上にセットする。次
に、上コア取付台143及び第1上型144及び第2上
型145を回転移動及び型締め動作をすることで、第2
上型145と第1下型154とで下層用キャビティCV
2を形成すると共に、第2上型145と第1下型154
とで上層用キャビティCV1を形成する。続いて、下層
用キャビティCV2に溶融樹脂を射出して、上層部52
及び支持基材60に溶融一体化した下層部54を成形す
る。これと同時に上層用キャビティCV1に溶融樹脂を
射出して別の暖房便座の上層部52を成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便座内部にヒータを内
蔵した暖房便座及びその製造方法に関し、詳しくはヒー
タをインサート成形した構造及び製造方法に関する。
蔵した暖房便座及びその製造方法に関し、詳しくはヒー
タをインサート成形した構造及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその解決しようとする課題】従来、図
17の平面図及び図17のC−C線に沿った図18の断
面図にて示すように、暖房便座200は、馬蹄形の便座
本体202と、この便座本体202の裏面204に接着
シート209を介して貼り付けられたヒータ206と、
上記便座本体202の下部開口を封止した底板208
と、を備えており、ヒータ206への通電により便座本
体202を加熱するものである。上記暖房便座200を
製造するには、便座本体202の裏面204に、接着シ
ート209等を用いてヒータ206を接着し、その後、
便座本体202の下部開口に底板208を超音波溶着法
あるいは熱板溶着法で接合することにより行なってい
る。
17の平面図及び図17のC−C線に沿った図18の断
面図にて示すように、暖房便座200は、馬蹄形の便座
本体202と、この便座本体202の裏面204に接着
シート209を介して貼り付けられたヒータ206と、
上記便座本体202の下部開口を封止した底板208
と、を備えており、ヒータ206への通電により便座本
体202を加熱するものである。上記暖房便座200を
製造するには、便座本体202の裏面204に、接着シ
ート209等を用いてヒータ206を接着し、その後、
便座本体202の下部開口に底板208を超音波溶着法
あるいは熱板溶着法で接合することにより行なってい
る。
【0003】こうした暖房便座200では、樹脂収縮や
組付性の関係から便座本体202の下部開口と底板20
8との間に狭い隙間Sを避けることができないので、そ
の隙間に汚れが付着する。こうした狭い間隙に付着した
汚れは、雑巾等で拭いても容易に除去することができな
い。また、超音波溶着法では、エネルギーを均一に伝え
るために超音波ホーン及び底板208を平板に形成して
いるが、こうした平面形状では、意匠性に優れていない
だけでなく、便座本体202の形状にも影響を与え、座
り勝手がよくない上に、人間工学的に優れた曲面形状に
形成することが難しいという問題もあった。
組付性の関係から便座本体202の下部開口と底板20
8との間に狭い隙間Sを避けることができないので、そ
の隙間に汚れが付着する。こうした狭い間隙に付着した
汚れは、雑巾等で拭いても容易に除去することができな
い。また、超音波溶着法では、エネルギーを均一に伝え
るために超音波ホーン及び底板208を平板に形成して
いるが、こうした平面形状では、意匠性に優れていない
だけでなく、便座本体202の形状にも影響を与え、座
り勝手がよくない上に、人間工学的に優れた曲面形状に
形成することが難しいという問題もあった。
【0004】こうした問題を解消する技術として、実開
昭61−13685号公報に示すように、ヒータを便座
内にインサート成形するものが知られている。すなわ
ち、図19に示すように、暖房便座は、支持基材220
の上面222に溝224を形成し、この溝224にヒー
タ226を手作業により挿入保持し、これを射出成形型
230にセットし、キャビティ232に樹脂を充填して
支持基材220に便座本体(図示省略)を積層形成する
ことにより、ヒータ226を支持基材220と便座本体
との間に介在させたものである。しかし、この暖房便座
では、溝224にヒータ226を挿入する作業が面倒で
あり、また、ヒータ226が樹脂の射出圧により溝22
4から外れて上面222に乗り上げることがあり、便座
本体の肉厚が部分的に薄くなって強度の低下を招くとい
う問題もあった。また、支持基材220を射出成形型2
30にセットした状態では、支持基材220自体が常温
になっているので、高温の溶融樹脂を射出しても、溶着
性がよくないという問題もあった。
昭61−13685号公報に示すように、ヒータを便座
内にインサート成形するものが知られている。すなわ
ち、図19に示すように、暖房便座は、支持基材220
の上面222に溝224を形成し、この溝224にヒー
タ226を手作業により挿入保持し、これを射出成形型
230にセットし、キャビティ232に樹脂を充填して
支持基材220に便座本体(図示省略)を積層形成する
ことにより、ヒータ226を支持基材220と便座本体
との間に介在させたものである。しかし、この暖房便座
では、溝224にヒータ226を挿入する作業が面倒で
あり、また、ヒータ226が樹脂の射出圧により溝22
4から外れて上面222に乗り上げることがあり、便座
本体の肉厚が部分的に薄くなって強度の低下を招くとい
う問題もあった。また、支持基材220を射出成形型2
30にセットした状態では、支持基材220自体が常温
になっているので、高温の溶融樹脂を射出しても、溶着
性がよくないという問題もあった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
することを課題とし、ヒータを装着した支持基材に樹脂
からなる便座本体を一体化する方法であり、ヒータのズ
レがなく、しかも便座本体と支持基材の溶着性が大き
く、そのうえ生産性に優れた暖房便座及びその製造方法
を提供することを目的とする。
することを課題とし、ヒータを装着した支持基材に樹脂
からなる便座本体を一体化する方法であり、ヒータのズ
レがなく、しかも便座本体と支持基材の溶着性が大き
く、そのうえ生産性に優れた暖房便座及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、便座表面を加熱するヒー
タをインサート成形した暖房便座の製造方法において、
便器の上部形状に倣った馬蹄形であり、その上面にヒー
タを装着した支持基材を準備する工程と、成形型のキャ
ビティに溶融樹脂を射出して第1層を形成する工程と、
第1層の樹脂が冷却固化する前に、上記支持基材上のヒ
ータを第1層側に向けて上記支持基材を第1層上に積層
セットすると共に上記第1層と支持基材とを一体化する
工程と、を備えたことを特徴とする。
になされた請求項1の発明は、便座表面を加熱するヒー
タをインサート成形した暖房便座の製造方法において、
便器の上部形状に倣った馬蹄形であり、その上面にヒー
タを装着した支持基材を準備する工程と、成形型のキャ
ビティに溶融樹脂を射出して第1層を形成する工程と、
第1層の樹脂が冷却固化する前に、上記支持基材上のヒ
ータを第1層側に向けて上記支持基材を第1層上に積層
セットすると共に上記第1層と支持基材とを一体化する
工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2は、上記支持基材を第1層上に積
層セットする工程の後に、支持基材のヒータを装着した
側と反対側の面に、支持基材を覆うと共に、上記第1層
と一体的に溶融する樹脂を射出して第2層を形成する工
程を行なう方法である。
層セットする工程の後に、支持基材のヒータを装着した
側と反対側の面に、支持基材を覆うと共に、上記第1層
と一体的に溶融する樹脂を射出して第2層を形成する工
程を行なう方法である。
【0008】請求項3は、第1層、支持基材及び第2層
を積層形成すると共に、第1層と支持基材との間に、便
座表面を加熱するヒータをインサート成形した暖房便座
の製造方法であって、暖房便座の第1層を形成するため
の第1層用キャビティ及び第2層を形成するための第2
層用キャビティを複数有する成形型を用い、便器の上部
形状にほぼ倣った馬蹄形であり、その上面にヒータを装
着した支持基材を準備する工程と、上記第1層用キャビ
ティに溶融樹脂を射出して第1層を形成する工程と、第
1層上にヒータを装着した支持基材を設置すると共に、
上記支持基材が第2層用キャビティを形成するように第
1層及び支持基材を移動する工程と、第2層用キャビテ
ィに溶融樹脂を射出して第1層及び支持基材と溶着する
第2層を成形すると共に、他の第1層用キャビティに溶
融樹脂を射出して別の第1層を形成する工程と、を備え
たことを特徴とする。
を積層形成すると共に、第1層と支持基材との間に、便
座表面を加熱するヒータをインサート成形した暖房便座
の製造方法であって、暖房便座の第1層を形成するため
の第1層用キャビティ及び第2層を形成するための第2
層用キャビティを複数有する成形型を用い、便器の上部
形状にほぼ倣った馬蹄形であり、その上面にヒータを装
着した支持基材を準備する工程と、上記第1層用キャビ
ティに溶融樹脂を射出して第1層を形成する工程と、第
1層上にヒータを装着した支持基材を設置すると共に、
上記支持基材が第2層用キャビティを形成するように第
1層及び支持基材を移動する工程と、第2層用キャビテ
ィに溶融樹脂を射出して第1層及び支持基材と溶着する
第2層を成形すると共に、他の第1層用キャビティに溶
融樹脂を射出して別の第1層を形成する工程と、を備え
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1では、成形型のキャビティに溶融樹脂
を射出して第1層を形成し、その第1層の樹脂が冷却固
化する前に、ヒータを装着した支持基材を第1層に積層
して一体化した暖房便座を形成する。したがって、支持
基材上のヒータ上に樹脂からなる第1層を形成する工程
として、高い射出圧で射出される溶融樹脂を支持基材上
のヒータに直接加えていないから、ヒータにズレを生じ
ない。
を射出して第1層を形成し、その第1層の樹脂が冷却固
化する前に、ヒータを装着した支持基材を第1層に積層
して一体化した暖房便座を形成する。したがって、支持
基材上のヒータ上に樹脂からなる第1層を形成する工程
として、高い射出圧で射出される溶融樹脂を支持基材上
のヒータに直接加えていないから、ヒータにズレを生じ
ない。
【0010】請求項2では、支持基材を第1層上に積層
セットする工程の後に、支持基材のヒータを装着した側
と反対側の面に溶融樹脂を射出して第2層を成形するこ
とにより、第1層と第2層とで支持基材がインサートさ
れ、しかも合わせ面で互いに溶融した接合強度の大きい
暖房便座が製造される。
セットする工程の後に、支持基材のヒータを装着した側
と反対側の面に溶融樹脂を射出して第2層を成形するこ
とにより、第1層と第2層とで支持基材がインサートさ
れ、しかも合わせ面で互いに溶融した接合強度の大きい
暖房便座が製造される。
【0011】請求項3では、成形型の第1層用キャビテ
ィで第1層を形成した後に、第1層上に支持基材を載置
し、これらを第2層用キャビティに移動して、第2層用
キャビティに溶融樹脂を射出して第2層を積層成形する
と同時に、第1層用キャビティに溶融樹脂を射出して別
の暖房便座の第1層を成形している。したがって、暖房
便座を2回の射出工程で成形しているが、第2層の成形
と同時に、別の暖房便座の第1層の成形も同時に行なっ
ているから、生産性に優れている。
ィで第1層を形成した後に、第1層上に支持基材を載置
し、これらを第2層用キャビティに移動して、第2層用
キャビティに溶融樹脂を射出して第2層を積層成形する
と同時に、第1層用キャビティに溶融樹脂を射出して別
の暖房便座の第1層を成形している。したがって、暖房
便座を2回の射出工程で成形しているが、第2層の成形
と同時に、別の暖房便座の第1層の成形も同時に行なっ
ているから、生産性に優れている。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0013】図1は本発明の一実施例に係る暖房便座を
装着した洋式便器20を示す斜視図である。図1に示す
ように、洋式便器20は、便器本体22と、便器本体2
2の一端に枢支された便蓋26と、洗浄水タンク28
と、洗浄用ノズルを装着した衛生洗浄装置30と、上記
便器本体22に回転自在に枢支された暖房便座40と、
を備えている。
装着した洋式便器20を示す斜視図である。図1に示す
ように、洋式便器20は、便器本体22と、便器本体2
2の一端に枢支された便蓋26と、洗浄水タンク28
と、洗浄用ノズルを装着した衛生洗浄装置30と、上記
便器本体22に回転自在に枢支された暖房便座40と、
を備えている。
【0014】上記暖房便座40は、図2ないし図4に示
すように、馬蹄形の便座本体50と、この便座本体50
内にインサート成形された支持基材60とを備えてい
る。図2は暖房便座40を一部破断した平面図、図3は
暖房便座40の側面図、図4は支持基材60の平面図で
ある。
すように、馬蹄形の便座本体50と、この便座本体50
内にインサート成形された支持基材60とを備えてい
る。図2は暖房便座40を一部破断した平面図、図3は
暖房便座40の側面図、図4は支持基材60の平面図で
ある。
【0015】暖房便座40は、図2のA−A線に沿った
断面図である図5に示すように、上層部52と、下層部
54と、上層部52と下層部54との中にインサートさ
れた支持基材60と、支持基材60と上層部52との間
に介在するヒータユニット70とを積層して構成されて
いる。
断面図である図5に示すように、上層部52と、下層部
54と、上層部52と下層部54との中にインサートさ
れた支持基材60と、支持基材60と上層部52との間
に介在するヒータユニット70とを積層して構成されて
いる。
【0016】また、ヒータユニット70は、支持基材6
0の上面62に形成されたヒータ取付用溝63に保持さ
れたヒータ72と、アルミニウム箔からなる伝熱シート
74と、この伝熱シート74に接着された両面テープ等
からなる粘着シート76と、伝熱シート74と上層部5
2との間に介在する両面テープ(図示省略)とを備え、
伝熱シート74及び粘着シート76は、ヒータ72の上
面を被覆すると共に支持基材60の上面62をほぼ全面
にわたって覆っている。なお、伝熱シート74、粘着シ
ート76及び両面テープの一部は、図示しないが切欠き
された窓部が形成されており、支持基材60と上層部5
2との一体性を高めている。なお、上記上層部52、下
層部54及び支持基材60は、融点200℃のABS樹
脂または融点180℃のPP樹脂から形成されている。
0の上面62に形成されたヒータ取付用溝63に保持さ
れたヒータ72と、アルミニウム箔からなる伝熱シート
74と、この伝熱シート74に接着された両面テープ等
からなる粘着シート76と、伝熱シート74と上層部5
2との間に介在する両面テープ(図示省略)とを備え、
伝熱シート74及び粘着シート76は、ヒータ72の上
面を被覆すると共に支持基材60の上面62をほぼ全面
にわたって覆っている。なお、伝熱シート74、粘着シ
ート76及び両面テープの一部は、図示しないが切欠き
された窓部が形成されており、支持基材60と上層部5
2との一体性を高めている。なお、上記上層部52、下
層部54及び支持基材60は、融点200℃のABS樹
脂または融点180℃のPP樹脂から形成されている。
【0017】次に、暖房便座40の製造工程について説
明する。まず、支持基材60と、この支持基材60にヒ
ータユニット70を接着することにより構成されたイン
サート部材80を準備する。この準備工程では、支持基
材60を射出成形により製造する。一方、別の工程に
て、図6に示すように、伝熱シート74上に粘着シート
76の一方の第1接着面77を接着し、さらに他方の第
2接着面78にヒータ72を接着する。この作業は、支
持台100を用いて行なわれる。支持台100には、ば
ね力により上下動する位置決めピン102が多数装着さ
れている。位置決めピン102は、支持基材60上でヒ
ータ72が配される位置に沿うように設けられている。
次に、位置決めピン102の間にヒータ72を配設し、
さらに、伝熱シート74に接着された粘着シート76を
シート押え部材(図示省略)を使ってヒータ72側に押
し付ける。これにより、位置決めピン102が押し下げ
られて、粘着シート76にヒータ72が接着する。続い
て、伝熱シート74及び粘着シート76を持ち上げるこ
とにより、粘着シート76を介して伝熱シート74とヒ
ータ72とが接着一体化したヒータユニット70が製造
される。なお、位置決めピン102の上端面には、テフ
ロン等のコーティングがされており、粘着シート76の
第2接着面78に対して容易に剥離することができる。
明する。まず、支持基材60と、この支持基材60にヒ
ータユニット70を接着することにより構成されたイン
サート部材80を準備する。この準備工程では、支持基
材60を射出成形により製造する。一方、別の工程に
て、図6に示すように、伝熱シート74上に粘着シート
76の一方の第1接着面77を接着し、さらに他方の第
2接着面78にヒータ72を接着する。この作業は、支
持台100を用いて行なわれる。支持台100には、ば
ね力により上下動する位置決めピン102が多数装着さ
れている。位置決めピン102は、支持基材60上でヒ
ータ72が配される位置に沿うように設けられている。
次に、位置決めピン102の間にヒータ72を配設し、
さらに、伝熱シート74に接着された粘着シート76を
シート押え部材(図示省略)を使ってヒータ72側に押
し付ける。これにより、位置決めピン102が押し下げ
られて、粘着シート76にヒータ72が接着する。続い
て、伝熱シート74及び粘着シート76を持ち上げるこ
とにより、粘着シート76を介して伝熱シート74とヒ
ータ72とが接着一体化したヒータユニット70が製造
される。なお、位置決めピン102の上端面には、テフ
ロン等のコーティングがされており、粘着シート76の
第2接着面78に対して容易に剥離することができる。
【0018】次に、図7に示すように、支持基材60の
ヒータ取付用溝63内にヒータユニット70のヒータ7
2を挿入保持すると共に、粘着シート76の第2接着面
78を支持基材60の上面62に接着する。これにより
インサート部材80が製造される。
ヒータ取付用溝63内にヒータユニット70のヒータ7
2を挿入保持すると共に、粘着シート76の第2接着面
78を支持基材60の上面62に接着する。これにより
インサート部材80が製造される。
【0019】次に、インサート部材80をインサートす
る射出成形工程を行なう。この射出工程は、図8ないし
図10に示す射出成形装置で行なわれる。射出成形装置
は、溶融樹脂をスクリュウの回転及び進退により所定の
射出圧で射出する汎用の射出成形部(図示省略)と、射
出成形部から射出される溶融樹脂が射出されて暖房便座
40を成形する成形用金型装置130とを備えている。
る射出成形工程を行なう。この射出工程は、図8ないし
図10に示す射出成形装置で行なわれる。射出成形装置
は、溶融樹脂をスクリュウの回転及び進退により所定の
射出圧で射出する汎用の射出成形部(図示省略)と、射
出成形部から射出される溶融樹脂が射出されて暖房便座
40を成形する成形用金型装置130とを備えている。
【0020】上記成形用金型装置130は、上成形部1
40と、上成形部140に対して進退自在でかつ対向設
置された下成形部150とを備えている。上成形部14
0は、上ベース部141と、駆動機構(図示省略)と、
この駆動機構により回転及び矢印方向へ移動可能に固定
された上軸体142と、上軸体142の先端に固定され
た上コア取付台143と、上コア取付台143に固定さ
れた第1上型144及び第2上型145とを備えてい
る。一方、下成形部150は、下ベース部151と、下
ベース部151に固定された第1下型154及び第2下
型155とを備えている。
40と、上成形部140に対して進退自在でかつ対向設
置された下成形部150とを備えている。上成形部14
0は、上ベース部141と、駆動機構(図示省略)と、
この駆動機構により回転及び矢印方向へ移動可能に固定
された上軸体142と、上軸体142の先端に固定され
た上コア取付台143と、上コア取付台143に固定さ
れた第1上型144及び第2上型145とを備えてい
る。一方、下成形部150は、下ベース部151と、下
ベース部151に固定された第1下型154及び第2下
型155とを備えている。
【0021】図13に示すように、第1上型144に
は、暖房便座40の上層部52の形状に倣った第1上層
成形面144aが形成され、第1下型154には、支持
基材60の上面に倣った形状の支持基材成形面154a
が形成されている。したがって、第1上層成形面144
a及び支持基材成形面154aとで囲まれたスペース
は、上層部52を形成するための上層用キャビティCV
1となっている。
は、暖房便座40の上層部52の形状に倣った第1上層
成形面144aが形成され、第1下型154には、支持
基材60の上面に倣った形状の支持基材成形面154a
が形成されている。したがって、第1上層成形面144
a及び支持基材成形面154aとで囲まれたスペース
は、上層部52を形成するための上層用キャビティCV
1となっている。
【0022】一方、図14に示すように、第2上型14
5には、上記第1上型144の第1上層成形面144a
と同じ形状の第2上層成形面145aが形成され、第2
下型155には、下層部54の下面に倣った形状の下層
成形面155aが形成されている。したがって、第2上
層成形面145aにインサート部材80がセットされた
状態において、インサート部材80の下面と下層成形面
155aとで囲まれたスペースは、下層部54を形成す
るための下層用キャビティCV2となっている。なお、
上記上層用キャビティCV1には、第1ゲートG1を通
じて、下層用キャビティCV2には、第2ゲートG2を
通じてそれぞれ射出成形部のノズル(図示省略)に接続
されている。
5には、上記第1上型144の第1上層成形面144a
と同じ形状の第2上層成形面145aが形成され、第2
下型155には、下層部54の下面に倣った形状の下層
成形面155aが形成されている。したがって、第2上
層成形面145aにインサート部材80がセットされた
状態において、インサート部材80の下面と下層成形面
155aとで囲まれたスペースは、下層部54を形成す
るための下層用キャビティCV2となっている。なお、
上記上層用キャビティCV1には、第1ゲートG1を通
じて、下層用キャビティCV2には、第2ゲートG2を
通じてそれぞれ射出成形部のノズル(図示省略)に接続
されている。
【0023】次に、上記射出成形装置を用いた工程につ
いて説明する。まず、駆動機構のスライド駆動により、
上成形部140の上コア取付台143及び第1上型14
4及び第2上型145を下成形部150側に移動して型
締めする(図8の状態)。これにより、第1上型144
と第1下型154とにより上層用キャビティCV1が形
成されると共に、第2上型145と第2下型155とに
より下層用キャビティCV2が形成される。次に、射出
成形部から溶融樹脂を第1ゲートG1を通じて上層用キ
ャビティCV1に射出して上層部52を成形する(図1
5の状態)。このとき、最初の工程では、下層用キャビ
ティCV2に溶融樹脂は射出されない。そして、上層用
キャビティCV1で成形された暖房便座40の上層部5
2が完全に冷却固化する前に、上成形部140の上コア
取付台143及び第1上型144及び第2上型145を
移動して型開きを行なう(図9の状態)。
いて説明する。まず、駆動機構のスライド駆動により、
上成形部140の上コア取付台143及び第1上型14
4及び第2上型145を下成形部150側に移動して型
締めする(図8の状態)。これにより、第1上型144
と第1下型154とにより上層用キャビティCV1が形
成されると共に、第2上型145と第2下型155とに
より下層用キャビティCV2が形成される。次に、射出
成形部から溶融樹脂を第1ゲートG1を通じて上層用キ
ャビティCV1に射出して上層部52を成形する(図1
5の状態)。このとき、最初の工程では、下層用キャビ
ティCV2に溶融樹脂は射出されない。そして、上層用
キャビティCV1で成形された暖房便座40の上層部5
2が完全に冷却固化する前に、上成形部140の上コア
取付台143及び第1上型144及び第2上型145を
移動して型開きを行なう(図9の状態)。
【0024】次に、第1上型144に保持された上層部
52に、上述した別工程で製造したインサート部材80
をセットする。このとき、上層部52とインサート部材
80との間に両面テープ(図示省略)を介在させること
により、上層部52とインサート部材80とを接着して
一体化する。これにより図11に示すように第1上型1
44にインサート部材80がセットされた状態になる。
続いて、駆動機構の回転駆動により、上成形部140の
上コア取付台143、第1上型144及び第2上型14
5を上軸体142を中心に180゜回転する(図12の
状態)。その後、駆動機構のスライド駆動により、第1
上型144及び第2上型145を第1下型154及び第
2下型155に対して型締めする(図10の状態)。こ
れにより、図16に示すように、第1上型144と第2
下型155とにより、暖房便座40の下層部54を形成
するための下層用キャビティCV2が支持基材60に面
して形成される。これと同時に、図10に示すように第
2上型145と第1下型154とにより、暖房便座40
の上層部52を成形するための上層用キャビティCV1
(図13参照)が形成される。
52に、上述した別工程で製造したインサート部材80
をセットする。このとき、上層部52とインサート部材
80との間に両面テープ(図示省略)を介在させること
により、上層部52とインサート部材80とを接着して
一体化する。これにより図11に示すように第1上型1
44にインサート部材80がセットされた状態になる。
続いて、駆動機構の回転駆動により、上成形部140の
上コア取付台143、第1上型144及び第2上型14
5を上軸体142を中心に180゜回転する(図12の
状態)。その後、駆動機構のスライド駆動により、第1
上型144及び第2上型145を第1下型154及び第
2下型155に対して型締めする(図10の状態)。こ
れにより、図16に示すように、第1上型144と第2
下型155とにより、暖房便座40の下層部54を形成
するための下層用キャビティCV2が支持基材60に面
して形成される。これと同時に、図10に示すように第
2上型145と第1下型154とにより、暖房便座40
の上層部52を成形するための上層用キャビティCV1
(図13参照)が形成される。
【0025】続いて、射出成形部から射出される溶融樹
脂を第2ゲートG2を通じて下層用キャビティCV2に
射出することにより、支持基材60を上層部52と共に
インサートした下層部54が成形される。これと同時
に、射出成形部から射出される溶融樹脂は、第1ゲート
G1を通じて上層用キャビティCV1にも射出され、こ
れにより別の暖房便座40の上層部52が成形される。
脂を第2ゲートG2を通じて下層用キャビティCV2に
射出することにより、支持基材60を上層部52と共に
インサートした下層部54が成形される。これと同時
に、射出成形部から射出される溶融樹脂は、第1ゲート
G1を通じて上層用キャビティCV1にも射出され、こ
れにより別の暖房便座40の上層部52が成形される。
【0026】こうした工程を順次、繰り返すことによ
り、図示右側の上層用キャビティCV1で暖房便座40
の上層部52を製造しながら、左側の下層用キャビティ
CV2で下層部54を同時に製造することにより、上層
部52と下層部54内に支持基材60がインサートされ
た暖房便座用の樹脂成形体が連続的に成形される。そし
て、この樹脂成形体にヒューズ等を取り付けることによ
り暖房便座40が完成する。
り、図示右側の上層用キャビティCV1で暖房便座40
の上層部52を製造しながら、左側の下層用キャビティ
CV2で下層部54を同時に製造することにより、上層
部52と下層部54内に支持基材60がインサートされ
た暖房便座用の樹脂成形体が連続的に成形される。そし
て、この樹脂成形体にヒューズ等を取り付けることによ
り暖房便座40が完成する。
【0027】上記暖房便座40の製造方法において、暖
房便座40の上層部52を射出成形した直後に、上層部
52上にインサート部材80をセットし、該インサート
部材80をインサートすると共に上層部52に一体化す
るように下層部54を積層成形しているので、ヒータ7
2は、上層部52と支持基材60との間に介在し、溶融
樹脂の射出圧を直接受けないから、ズレを生じることも
なく、よって、暖房便座40に肉厚の変化などが生じな
い。
房便座40の上層部52を射出成形した直後に、上層部
52上にインサート部材80をセットし、該インサート
部材80をインサートすると共に上層部52に一体化す
るように下層部54を積層成形しているので、ヒータ7
2は、上層部52と支持基材60との間に介在し、溶融
樹脂の射出圧を直接受けないから、ズレを生じることも
なく、よって、暖房便座40に肉厚の変化などが生じな
い。
【0028】また、上層部52が成形された直後で樹脂
が冷えない前に、下層部54が射出されて上層部52と
一体化するので、上層部52と下層部54との密着性が
向上する。
が冷えない前に、下層部54が射出されて上層部52と
一体化するので、上層部52と下層部54との密着性が
向上する。
【0029】さらに、支持基材60は、上層部52と下
層部54との中にインサートされ、それが表面に出るこ
とがなく、しかも、上層部52と下層部54とが同じロ
ットで連続的な溶融樹脂で成形されているから、継ぎ目
の部分に色の違いが生じることもなく、意匠性に優れて
いる。
層部54との中にインサートされ、それが表面に出るこ
とがなく、しかも、上層部52と下層部54とが同じロ
ットで連続的な溶融樹脂で成形されているから、継ぎ目
の部分に色の違いが生じることもなく、意匠性に優れて
いる。
【0030】また、上記製造方法によれば、暖房便座4
0の下層部54が成形されると同時に、別の暖房便座4
0の上層部52も同時に成形されるから2度の射出に分
けて射出工程を行なっていても、生産性に優れている。
0の下層部54が成形されると同時に、別の暖房便座4
0の上層部52も同時に成形されるから2度の射出に分
けて射出工程を行なっていても、生産性に優れている。
【0031】さらに、支持基材60は、上層部52及び
下層部54と同じ樹脂材料で形成することで、それらの
表面が互いに溶融し合うことによって強固に一体化して
いる。なお、溶融した樹脂が支持基材60に接触してそ
の支持基材60の表面は溶解するが、接触することによ
ってその溶融樹脂の温度は下がり、支持基材60の内部
まで溶かすことはない。
下層部54と同じ樹脂材料で形成することで、それらの
表面が互いに溶融し合うことによって強固に一体化して
いる。なお、溶融した樹脂が支持基材60に接触してそ
の支持基材60の表面は溶解するが、接触することによ
ってその溶融樹脂の温度は下がり、支持基材60の内部
まで溶かすことはない。
【0032】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の暖房便
座の製造方法によれば、成形型のキャビティに溶融樹脂
を射出して第1層を形成し、その第1層の樹脂が冷却固
化する前に、ヒータを装着した支持基材を第1層に積層
して一体化することにより、支持基材上のヒータ上に樹
脂からなる第1層を形成する工程として、高い射出圧で
射出される溶融樹脂を支持基材上のヒータに直接加えて
いないから、ヒータにズレを生じない。
座の製造方法によれば、成形型のキャビティに溶融樹脂
を射出して第1層を形成し、その第1層の樹脂が冷却固
化する前に、ヒータを装着した支持基材を第1層に積層
して一体化することにより、支持基材上のヒータ上に樹
脂からなる第1層を形成する工程として、高い射出圧で
射出される溶融樹脂を支持基材上のヒータに直接加えて
いないから、ヒータにズレを生じない。
【0034】また、請求項2の製造方法によれば、支持
基材を第1層上に積層セットする工程の後に、支持基材
のヒータを装着した側と反対側の面に溶融樹脂を射出し
て第2層を成形することにより、第1層と第2層とで支
持基材がインサートされ、しかも合わせ面で互いに溶融
した接合強度の大きい暖房便座が製造することができ
る。
基材を第1層上に積層セットする工程の後に、支持基材
のヒータを装着した側と反対側の面に溶融樹脂を射出し
て第2層を成形することにより、第1層と第2層とで支
持基材がインサートされ、しかも合わせ面で互いに溶融
した接合強度の大きい暖房便座が製造することができ
る。
【0035】さらに、請求項3の製造方法によれば、成
形型の第1層用キャビティで第1層を形成した後に、第
1層上に支持基材を載置し、これらを第2層用キャビテ
ィに移動して、第2層用キャビティに溶融樹脂を射出し
て第2層を積層成形すると同時に、第1層用キャビティ
に溶融樹脂を射出して別の暖房便座の第1層を成形して
いる。したがって、暖房便座を2回の射出工程で成形し
ているが、第2層の成形と同時に、別の暖房便座の第1
層の成形も同時に行なっているから、生産性に優れてい
る。
形型の第1層用キャビティで第1層を形成した後に、第
1層上に支持基材を載置し、これらを第2層用キャビテ
ィに移動して、第2層用キャビティに溶融樹脂を射出し
て第2層を積層成形すると同時に、第1層用キャビティ
に溶融樹脂を射出して別の暖房便座の第1層を成形して
いる。したがって、暖房便座を2回の射出工程で成形し
ているが、第2層の成形と同時に、別の暖房便座の第1
層の成形も同時に行なっているから、生産性に優れてい
る。
【図1】本発明の一実施例に係る暖房便座を装着した洋
式便器を示す斜視図。
式便器を示す斜視図。
【図2】同実施例に係る暖房便座を一部破断して示す平
面図。
面図。
【図3】同実施例に係る暖房便座の側面図。
【図4】暖房便座にインサートされる支持基材を示す平
面図。
面図。
【図5】図2のA−A線に沿った断面図。
【図6】ヒータユニットの製造方法を説明する説明図。
【図7】ヒータユニットを支持基材に装着する工程を説
明する説明図。
明する説明図。
【図8】暖房便座を成形するための成形用金型装置を示
す概略図。
す概略図。
【図9】図8に続く工程を説明する説明図。
【図10】図9に続く工程を説明する説明図。
【図11】成形用金型装置にインサート部材をセットし
た状態を説明する説明図。
た状態を説明する説明図。
【図12】図11に続く工程を説明する説明図。
【図13】暖房便座の上層部を成形するための金型を示
す断面図。
す断面図。
【図14】暖房便座の下層部を成形するための金型を示
す断面図。
す断面図。
【図15】上層部を成形した状態を示す金型の断面図。
【図16】下層部を成形する前の状態を示す金型の断面
図。
図。
【図17】従来の暖房便座を示す平面図。
【図18】図17のC−C線に沿った断面図。
【図19】従来の暖房便座の製造工程を説明する説明
図。
図。
20…洋式便器 22…便器本体 26…便蓋 28…洗浄水タンク 30…衛生洗浄装置 40…暖房便座 50…便座本体 52…上層部 54…下層部 60…支持基材 62…上面 63…ヒータ取付用溝 70…ヒータユニット 72…ヒータ 74…伝熱シート 76…粘着シート 77…第1接着面 78…第2接着面 80…インサート部材 100…支持台 102…位置決めピン 130…成形用金型装置 140…上成形部 141…上ベース部 142…上軸体 143…上コア取付台 144…第1上型 144a…第1上層成形面 145…第2上型 145a…第2上層成形面 150…下成形部 151…下ベース部 154…第1下型 154a…支持基材成形面 155…第2下型 155a…下層成形面 CV1…上層用キャビティ CV2…下層用キャビティ G1…第1ゲート G2…第2ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 祐一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 鈴木 祐信 千葉県八千代市上高野宇野路作1979−3 高木工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 便座表面を加熱するヒータをインサート
成形した暖房便座の製造方法において、 便器の上部形状に倣った馬蹄形であり、その上面にヒー
タを装着した支持基材を準備する工程と、 成形型のキャビティに溶融樹脂を射出して第1層を形成
する工程と、 第1層の樹脂が冷却固化する前に、上記支持基材上のヒ
ータを第1層側に向けて上記支持基材を第1層上に積層
セットすると共に上記第1層と支持基材とを一体化する
工程と、 を備えた暖房便座の製造方法。 - 【請求項2】 上記支持基材を第1層上に積層セットす
る工程の後に、支持基材のヒータを装着した側と反対側
の面に、支持基材を覆うと共に、上記第1層と一体的に
溶融する樹脂を射出して第2層を形成する工程を行なう
請求項1に記載の暖房便座の製造方法。 - 【請求項3】 第1層、支持基材及び第2層を積層形成
すると共に、第1層と支持基材との間に、便座表面を加
熱するヒータをインサート成形した暖房便座の製造方法
であって、 暖房便座の第1層を形成するための第1層用キャビティ
及び第2層を形成するための第2層用キャビティを複数
有する成形型を用い、 便器の上部形状にほぼ倣った馬蹄形であり、その上面に
ヒータを装着した支持基材を準備する工程と、 上記第1層用キャビティに溶融樹脂を射出して第1層を
形成する工程と、 第1層上にヒータを装着した支持基材を設置すると共
に、上記支持基材が第2層用キャビティを形成するよう
に第1層及び支持基材を移動する工程と、 第2層用キャビティに溶融樹脂を射出して第1層及び支
持基材と溶着する第2層を成形すると共に、他の第1層
用キャビティに溶融樹脂を射出して別の第1層を形成す
る工程と、 を備えたことを特徴とする暖房便座の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15276794A JPH07327868A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 暖房便座及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15276794A JPH07327868A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 暖房便座及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07327868A true JPH07327868A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15547710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15276794A Pending JPH07327868A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 暖房便座及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07327868A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104586299A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-05-06 | 魏珊珊 | 一种肥皂夹持装置 |
JP2015181698A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | Toto株式会社 | 便座及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP15276794A patent/JPH07327868A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015181698A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | Toto株式会社 | 便座及びその製造方法 |
CN104586299A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-05-06 | 魏珊珊 | 一种肥皂夹持装置 |
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