JPH07327627A - 異形こんにゃく押出装置 - Google Patents

異形こんにゃく押出装置

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JPH07327627A
JPH07327627A JP6148741A JP14874194A JPH07327627A JP H07327627 A JPH07327627 A JP H07327627A JP 6148741 A JP6148741 A JP 6148741A JP 14874194 A JP14874194 A JP 14874194A JP H07327627 A JPH07327627 A JP H07327627A
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JP
Japan
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extrusion
basket
cutting
rotating cylinder
holes
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Withdrawn
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JP6148741A
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English (en)
Inventor
Kenji Baba
健治 馬場
Toshio Nishi
敏男 西
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DARUTON KK
NOUNAN HANBAI KK
NOUNAN KK
SHIROGANE BIO KIKAKU KK
Original Assignee
DARUTON KK
NOUNAN HANBAI KK
NOUNAN KK
SHIROGANE BIO KIKAKU KK
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Publication date
Application filed by DARUTON KK, NOUNAN HANBAI KK, NOUNAN KK, SHIROGANE BIO KIKAKU KK filed Critical DARUTON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速生産が可能でありながら、押出孔の目詰
まりを防止すると共に、上記数珠状態や団子状、形状不
良等のこんにゃく粒の形成を防止する異形こんにゃくの
押出装置を提供する。 【構成】 原料圧送管と連通し、底が閉塞された押出篭
と摺動する切断篭からなり、押出篭に複数の押出孔を穿
設し、切断篭の、押出篭の押出孔と一致する水平面上に
切断孔を設け、すべての切断孔を凝固浴中に存在させる
異形こんにゃく押出装置において、押出篭と切断篭を同
時に回転させる。更に、押出篭を回転させると共に、押
出篭の底の中心部に、押出篭の内周と等間隔或いは下方
において径が広がった側壁を有する整流体を設け、原料
供給管の吐出口から押出篭の最下端の押出孔に至るまで
の原料の流れを均等化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は任意の大きさの球形、楕
円形、長目の球形、角形、角柱形、短冊状或いは三角柱
状などの各種の形状のこんにゃくを製造することができ
る異形こんにゃく押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外周に多数の押出孔を有する固定
した押出篭の外周に、押出孔と一致する水平面上に横長
の切断孔を設けた押出篭を回転させ、こんにゃく凝固液
中に押出孔の全部を浸漬させて、押出篭内にこんにゃく
ゾルを圧送して凝固液中に粒状のこんにゃくを押出して
凝固させる方法が特公平5−3260号公報に開示され
ている。
【0003】この方法によると、こんにゃくゾルは押出
孔から押出され、横長の切断孔が断続的に設けられ、押
出篭と摺動回転する切断孔によりこんにゃくゾルが粒状
に切断され押出される。切断孔は横長であるため、切断
孔が一方の端部から他方の端部に移動するまでの間、一
定量のこんにゃくゾルが押出され、最後に切断される。
切断されたこんにゃくゾルは60〜70℃の熱湯中でゲ
ル化し、粒状のこんにゃくが製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法にあっては使用中に押出孔の目詰まりが生じがちであ
った。その理由は、押出篭の内面に付着したこんにゃく
ゾルが次第にゲル化し、ついに押出孔の内部までがゲル
化することに起因する。原料には常に一定の圧力が加え
られているため、目詰まりした孔が増加するにしたが
い、押出孔1個当たりの圧力が増加し、当初設定した粒
径が次第に大きくなっていく不都合が生じ、これを解消
するためには機械を頻繁に分解し、掃除する必要があっ
た。
【0005】更に、大量生産を行うにあたっては原料ゾ
ルの供給圧力と切断篭の回転速度を高める必要がある
が、その場合に粒と粒が数珠状に連結したり、或いは団
子状の集塊を形成する現象が一層顕著になった。一旦連
結したこんにゃく粒は分離が困難であり、たとえ分離さ
せたとしても角状の突起が突出した形状不良のこんにゃ
く粒となった。そこで、高速生産が可能でありながら、
押出孔の目詰まりを防止すると共に、上記数珠状態や団
子状、形状不良等のこんにゃく粒の形成を防止する改良
された異形こんにゃくの押出装置が求められていた。
【0006】
【課題解決の手段】本発明は上記課題を解決することを
目的とし、その構成は、原料圧送管と連通し、底が閉塞
された押出篭と、この押出篭の外周と摺動する切断篭か
らなり、押出篭に複数の押出孔を穿設し、切断篭の、押
出篭の押出孔と一致する水平面上に切断孔を設け、すべ
ての切断孔を凝固浴中に存在させる異形こんにゃく押出
装置において、押出篭と切断篭を同時に回転させること
を特徴とする。更に、押出篭を回転させると共に、押出
篭の底の中心部に、押出篭の内周と等間隔或いは下方に
おいて径が広がった側壁を有する整流体を設け、原料供
給管の吐出口から押出篭の最下端の押出孔に至るまでの
原料の流れを均等化したことを特徴とする。
【0007】本発明における原料はいわゆるこんにゃく
芋の粉末や精製こんにゃく粉、或いはこんにゃく粉に他
の多糖類、例えばカラギーナン、寒天、アルギン酸、ア
ルギン酸塩、アルギン酸誘導体、グアーガムなどのガム
類、澱粉類を配合したもの或いは他の食品添加物を配合
したもの等が使用される。これらこんにゃく粉を主成分
とする原料は大量の水で膨潤させてゾル状にして原料供
給管から供給される。一般に、原料こんにゃくゾルの中
に予めアルカリを加えておく。
【0008】本発明における異形こんにゃくとは、通常
のこんにゃくの概念である長方形や塊状ではない種々の
形状を包含する概念である。例えば粒状で粒も径2〜3
mmの小さいものから径が1.5cm程度の大きいも
の、その形状も球形や一方に長い楕円形、より長い棒状
のものを包含する。また、押出孔の形状によって三角や
四角等の変形の粒状や星型の形状、押出し孔をやや立て
長にすることにより短冊状のこんにゃくなどが包含され
る。
【0009】異形こんにゃく押出装置の重要な部位は回
転する押出篭とこの押出篭の外周で押出篭外周と摺動す
る、好ましくは内周と反対方向に回転する切断篭から構
成され、原料供給管は垂直導入管と連結し、垂直導入管
は押出篭の内部に開口し、押出篭内に原料を供給する。
垂直導入管は押出篭の最も上部の押出孔よりも上部で開
口している。押出篭は下面に底を有し、周囲に複数の押
出孔を有する。押出篭の外周には切断篭を設ける。好ま
しくは押出孔は複数の水平線上に穿設する。切断篭の押
出孔と一致する水平線上に横長の切断孔を穿設し、切断
孔は押出篭の押出孔と一致した後、この押出孔と一致し
なくなるまでの間、押出孔からの吐出は継続する。そし
て押出孔と切断孔とが一致しなくなる寸前に切断孔の端
部の切断機能によりこんにゃくゾルが切断される。次の
押出孔と切断孔が一致する時までの間に押出篭中の内圧
が高まる。
【0010】切断孔の形状は一般には横長であるが、本
発明においては回転速度を上昇させても目詰まりや形状
不良が発生しないため、押出篭の押出圧を高め回転速度
を高めることができ、押出されて間もなく切断しても充
分に球形になるため、特に横長である必要はない。更
に、短冊状のこんにゃくを製造する場合には、切断孔は
むしろ縦長の形状である。したがって、異形こんにゃく
の形状によって切断孔の形状も変化する。
【0011】押出篭も切断篭も凝固浴中に浸漬して稼働
させる。凝固浴は凝固槽中に熱湯、好ましくは60℃以
上の水が充填されている。アルカリ性の凝固浴を使用す
ることもあるが、こんにゃくの凝固はアルカリ性にする
ことにより促進されることは常識であり、こんにゃくゾ
ルが一般にアルカリ性であるため、特に凝固浴をアルカ
リ性にしなくとも稼働中にアルカリ性になる。凝固槽の
上部にモーターを設置し、このモーターの回転力を好ま
しい回転数に減速させながら、内周回転筒或いは内周回
転筒と外周回転筒の両者を回転させるものである。
【0012】垂直導入管の外周は回転可能にシールされ
た軸受を介して内周回転筒で囲繞され、この内周回転筒
の外周に回転力伝達機構を設ける。回転力伝達機構とし
ては、チェインとスプロケット、ベルトとプーリー、歯
車の組合わせなどを例示することができる。内周回転筒
の回転はそのまま回転押出篭に伝達される。内周回転筒
の回転力伝達機構が設けられていない部位を、軸受その
他の内周回転筒の回転に影響しない部材を介して外周回
転筒で囲繞し、この外周回転筒の外周に回転力伝達機構
を設ける。外周回転筒の回転力伝達機構は内周回転筒の
回転力伝達機構と同様である。
【0013】単一のモーターからの動力を、垂直導入管
の外周に設けた回転力伝達機構と係合させることができ
る。この際、モーターと外周に設けた回転力伝達機構と
の間に、2ケのスプロケット、プーリー或いは歯車等を
介在させ、その間に両者を独立に回転させる機構を設け
る。内周回転筒と外周回転筒の回転比率はモーター駆動
軸に装着されたスプロケット、プーリー、歯車等の径と
内周回転筒及び外周回転筒に装着されたスプロケット、
プーリー、歯車等の径との比によって決まる。更に、こ
の比を変動させたい場合には、駆動軸と内周及び外周回
転筒との間に種々の径のプーリー、歯車、スプロケット
等を交換装着できる変速部を設けることもでき、無段変
速機、インバーダー等により任意の回転数を得ることが
できる。内周回転筒と外周回転筒の回転を反転させたい
場合には、常法により歯車においては歯車を1ケ挿入
し、プーリーにおいてはベルトを交差掛けすることによ
り得られる。
【0014】2台の駆動モーターを使用し、それぞれの
駆動モーターにより上記回転力伝達機構を介して内周回
転筒及び外周回転筒を各独立に任意の回転数及び回転方
向に回転させることも勿論可能である。
【0015】押出篭の底は平面でもよいが、本体が円柱
状または裁頭円錐状で上面が山形の整流体を押出篭底面
の中央部に設けることが好ましい。原料ゾルを圧送して
押出すと、原料は周囲から排出されていき、中央部は排
出されがたく死角となり、一旦この部位に入った原料は
排出されずにゲル化していく。完全にゲル化した場合に
はそのままその部位に定着し、押出孔や切断孔やそれら
の近辺で凝固することはなく、目詰まりの原因とはなら
ないが、押出篭内における滞留期間が長く、凝固しかか
った状態のゾルは押出篭内面や押出孔や切断孔でゲル化
し、目詰まりや押出篭内面付着の原因となる。本発明に
あっては、一旦押出篭に流入したゾルはほぼ同一の滞留
期間後に流出していくようにゾルの流れを調整するため
に調整体を押出篭底部に設けた。
【0016】整流体の形状は押出篭内周面と平行か或い
は下方において径が広がった側面を有する。すなわち、
整流体側面のゾル流路は同一幅に保たれるか、或いは下
方で狭くなっている。しかも整流体の高さは押出篭内面
の大部分を占めるものである。上面が水平に切断されて
いる形状、すなわち、円柱状或いは裁頭円錐状であって
もよいが、中央部が突出した山形であることが好まし
い。垂直導入管の出口から整流体の頂部までの距離:整
流体側面上部と押出篭内面との距離の比は0.5:2〜
2:0.5、好ましくは0.7:1.5〜1.5:0.7である。
【0017】整流体は内部が空洞であることが好まし
い。すなわち、凝固浴の温度が供給される原料の温度よ
りも高いため、内部に整流体が存在すると、この整流体
が次第に加熱される。このとき、整流体の内部が空洞で
あることは空気が充填されている意味であり、空気の熱
容量はこの種機械素材である金属の熱容量よりはるかに
小さく、押出篭内の原料が高温になることを防止でき
る。したがって、高温の凝固浴により押出篭内部の整流
体が加熱され、押出篭内の原料を加熱するおそれがな
い。
【0018】垂直導入管の下部から掻き落とし棒を延出
してもよい。掻き落とし棒はそれ自体は固定している
が、回転押出篭の内面、特にすべての押出孔の周囲に確
実に接触するものである。その結果、掻き落とし棒が1
本であれば押出篭が1回転する毎に、すべての押出孔が
清掃される。
【0019】押出孔を同一垂直線上に設けるとすべての
押出孔が、切断篭の切断孔が設けられていない部位によ
って塞がれる瞬間が生じる。この時、押出篭内の内圧が
高まり、次いで押出孔が開口した時には強い圧力で押出
されること及びこんにゃくゾル自体の表面張力との相乗
作用により球形となるものと推量する。しかしながら、
押出孔を螺旋状に穿設して常にいずれかの押出孔が開口
しているように設計することもできる。押出篭や切断篭
の回転数を上げると、押出孔と切断孔とが一致している
時間が短く、押出されるこんにゃくゾルが短く球形とな
る。回転押出篭の回転数を下げると、内面押出孔と押出
切断孔とが一致している時間が長く、押出される異形こ
んにゃくが長目の球形となる。
【0020】
【作用】本発明は、内周に存在する押出篭と外周に存在
する切断篭を同時に回転させるものである。押出篭を回
転させると押出篭中に導入されたこんにゃくゾルは押出
篭自体の回転により揺動し、1ケ所に滞留しがたく目詰
まりが防止される。一方、切断篭を回転させると、凝固
浴の切断篭周辺に水流が生じ、切断されて押出されたこ
んにゃくゾルを速やかに遠方に運ぶ作用を有する。ま
た、1ケのこんにゃく粒が押出された後、次に押出され
るこんにゃく粒は先のこんにゃく粒とは異なる位置で押
出されることになる。その結果、押出されたこんにゃく
粒同士の連結を減少させる作用を有する。すなわち、押
出篭と切断篭を同時に回転させることにより目詰まりと
製品こんにゃくの形状の乱れの両者を同時に防止するこ
とができる。更に、押出篭と切断篭を同時に反対方向に
回転させると、押出されたこんにゃく粒の切断速度が上
昇し、短時間に切断されるため、相互に連結しない独立
した形状の整った異形こんにゃくを得ることができる。
【0021】目詰まりをより確実に防止するためには、
押出篭内のこんにゃくゾルの流れを均一に整えることが
重要である。そのためには、押出篭を回転させることに
より押出篭内のこんにゃくゾルが揺動し、多少の効果が
あるが未だ不充分である。すなわち、押出篭内に流入し
たこんにゃくゾルは押出篭の外周からのみ流出する。し
たがって、押出篭の中心部に一旦入り込んだこんにゃく
ゾルは外部に流出する機会をほとんど失う。本発明にお
いては全てのこんにゃくゾルがほとんど同一の押出篭内
滞留時間で流出するようにその流れを調整すべく押出篭
内面にほぼ同一幅の空間を残し、好ましくは下方にいく
ほどその間隔を狭める形状の調整体を設けた。押出篭の
回転と調整体によるこんにゃくゾルの流れの調整との相
乗効果により本発明は目詰まりを防止し、異形こんにゃ
くの形状を整えることに成功した。
【0022】
【実施例】図1は本発明の1実施例の断面図、図2は図
1の押出部の拡大断面図、図3は図1の変速部の拡大断
面図、図4から図6は内周回転筒と外周回転筒の回転を
同一方向及び逆方向にする場合の説明図、図7は異形こ
んにゃくが押出されている状態の側面図、図8はこんに
ゃく粒の成形順序を経時的に(a)から(d)で表現し
た押出孔と切断孔との関係を示す断面説明図である。
【0023】Aは押出部、Bは変速部、Cは駆動部であ
る。駆動部Cにおいて、本実施例においては無断変速モ
ーター23を用いた。モーター23の回転は駆動スプロ
ケット(図示を省略する)、チェーン19を介して変速
部Bのテンションスプロケット11及び押出部Aの内筒
スプロケット15を介して内周回転筒1に伝達される。
内周回転筒1の内側には軸受を介して垂直導入管2が設
けられている。垂直導入管2は垂直に設置され、上端が
原料圧送管12に連通し、下端が後述する押出篭3内に
開口している。原料圧送管12からはこんにゃくゾルが
供給される。10はケーシングである。
【0024】本実施例においてはこんにゃく粉85重量
部に対し、カラギーナン15重量部を配合し、約35倍
の水で膨潤させた後、やや加熱して溶解し、石灰を加え
てアルカリ性としたこんにゃくゾルを使用した。
【0025】内周回転筒1の外周には外周回転筒4を装
着した。モーター23の回転は変速部Bのテンションス
プロケット11と同軸の従動スプロケット13によりチ
ェーン19及び外筒スプロケット16を介して外周回転
筒4に伝達される。外周回転筒4には装着ネジ14によ
り切断篭5が固定されている。
【0026】図4ないし図6において、チェーンとスプ
ロケットを用い、1台のモーターで内周回転筒と外周回
転筒をそれぞれの回転数で回転させる場合の駆動部Cと
変速部Bと押出部Aとの関係を示した。図4ないし図6
におけるモータースプロケット18、テンションスプロ
ケット11、従動スプロケット13、内筒スプロケット
15及び外筒スプロケット16はすべて外周にスプロケ
ット歯が設けられているが、図示を省略した。
【0027】図4においてはモーターシャフト17の回
転によりモータースプロケット18も回転しこの回転は
チェーン19により変速部Bのテンションスプロケット
11を同方向に回転させる。したがって内筒スプロケッ
ト15もモータースプロケットと同一方向に回転し、テ
ンションスプロケット11と同一の変速シャフト20に
装着された従動スプロケット13もチェーン19を介し
て外周回転筒4を内周回転筒1と同一方向に回転させ
る。この場合には外側の回転を止めた時より長いこんに
ゃく粒を得ることができる。
【0028】図5においては、テンションスプロケット
11に対するチェーン19の懸架の方法が異なるため、
テンションスプロケット11は図4の場合と反対方向に
回転する。しかしなから、同一のチェーン19により回
転されるため、これと係合する内筒スプロケット15は
図4の場合と同一方向、すなわちモータースプロケット
と同一方向に回転する。ここで、テンションスプロケッ
ト11と従動スプロケット13は同一の変速シャフト2
0に装着されているため、従動スプロケット13は図6
に示すように、テンションスプロケット11と同一方
向、すなわちモーターシャフトと反対方向に回転し、外
筒スプロケット16は内筒スプロケット15と反対方向
に回転する。したがって、図5及び図6に示した場合に
は内周回転筒1と外周回転筒4が反対方向に回転するも
のである。
【0029】内周回転筒1の下端には押出篭3が螺着さ
れ、切断篭5は押出篭3の外周と密着しつつ円滑に摺動
する。押出篭3の側周面には複数の押出孔7を設ける。
本実施例においては、押出孔7を設ける位置は回転押出
篭に複数の水平線を想定し、この想定した水平線上に全
ての押出孔7が並ぶようにした。水平線は等間隔である
ことが好ましい。切断篭5には底を設けず、側周面下端
で切断した形状である。更に、切断篭5の側周には切断
孔8を穿設する。切断孔8は横長であり、押出孔7と一
致する水平線上に設けた。
【0030】押出篭3の底には空洞の整流体7を螺着し
た。整流体6は押出篭3と一体に設けてもよいが本実施
例においては脱着可能に装着できるようにした。したが
って、装着ネジ14を取外して切断篭5を外すと押出篭
3が露出し、これも取外し可能である。内周回転筒1及
び外周回転筒4に、任意の押出篭3及び切断篭5を装着
することにより、任意の形状の異形こんにゃくを製造す
ることが可能である。
【0031】切断孔8は全体形状が横長であるばかりで
なく、孔の垂直断面が押出篭と接触する内面部位で狭
く、外面部位が広い、いわゆる、すり鉢形であることが
好ましい。少なくとも、押出篭3の押出孔7と、切断篭
5の切断孔8が一致し、押出篭3の回転と同時に両孔が
一致した状態が続き、次いで両孔が一致しなくなる端部
のみは押出篭側が鋭く斜めに切断された刃先形状である
ことが好ましい。
【0032】使用にあたっては、図7に示すように、水
槽21を用意し、約60〜70℃に保った熱湯22中に
本発明押出装置の押出篭3と切断篭5の部位のみを浸漬
し、モーター23によりチェーン19とスプロケットを
介して押出篭3及び切断篭5を回転させた。原料圧送管
12から一定の圧力で供給されるこんにゃくゾル24
は、押出孔7と切断孔8とが一致した間に独立した粒状
に成形されて押出され、水槽21中の60〜80℃の熱
湯22により凝固し、水槽21の底に到達するまでの間
に相互に接触しても連結しない状態になった。
【0033】押出篭3の回転数を増加すると、押出孔7
と切断孔8が一致している時間が短縮され、したがっ
て、一回の押出機会に押出されるこんにゃくゾルの量が
減少し、結果的に粒の長さが短く球形に近いこんにゃく
粒を製造することができた。逆に、押出篭3の回転数を
減少すると、長い、いわゆるゼリービーンズ型のこんに
ゃく粒を製造することができた。
【0034】押出孔7と切断孔8が一致すると、内部の
こんにゃくゾル24が図8(a)に示すように押出され
始め、図4(b)のように更に押出されこんにゃくゾル
を形成し、次いで、図4(c)に示すように切断孔8の
端部の摺動面が狭く、外面が広い形状が切断刃25とし
て機能し、押出されたこんにゃくゾルを独立した粒状に
切断する。切断された独立の粒状こんにゃくゾルは図8
(d)及び図7に示すように熱湯中に落下し、ゲル化す
る。切断後には図8(d)に示すように、押出孔7と切
断孔8が一致しない状態が一時的に存在する。この時に
押出篭3の内圧が高まり、押出孔7と切断孔8が一致し
た瞬間にこんにゃくゾルが勢いよく噴出し、理想的な球
形が得られる。他の実施例において、切断篭を薄く形成
したところ、特に切断刃を設けなくとも形状の整った異
形こんにゃくが得られた。
【0035】場合によっては、垂直導入管2の下端には
押出篭3の内周に密着摺動する掻き落とし棒9を設ける
こともできる。この場合、押出篭3は外周の切断篭5と
内周の掻き落とし棒9との間を摺動する。
【0036】更に、1つの水平線上の押出孔7及び切断
孔8の数を1或いは2の極度に少ない数にし、押出篭3
の回転数を減少すると、長い棒状のこんにゃくを得るこ
とができる。したがって、押出孔8の形状を三角形や四
角形、星形等任意の形状にすることにより種々の外面形
状の棒状こんにゃくを製造することができる。
【0037】本実施例においては、整流体6の装着部
位、内周回転筒1と押出篭3の装着部位等にネジを使用
しているが、押出篭や切断篭の回転方向によってはネジ
が緩む場合があり、その時にはこれらのネジを逆ネジに
する。
【0038】
【発明の効果】押出篭と切断篭を同時に反対方向に回転
させる本発明により、目詰まりを防止し、製造された異
形こんにゃくの形状を整えることが可能になった。更に
押出篭内に整流体を設けることにより、押出篭の回転と
相まって、押出篭内のこんにゃくゾルの流れが均等化
し、長く押出篭中に滞留したこんにゃくゾルによる目詰
まりや形状不良品の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施例の断面図である。
【図2】図2は図1の押出部の拡大断面図である。
【図3】図3は図1の変速部の拡大断面図である。
【図4】図4はチェーンとスプロケットを用いた場合の
駆動部と変速部と押出部との関係を示す説明図であり、
内筒スプロケットと外筒スプロケットが同方向に回転す
る場合である。
【図5】図5はチェーンとスプロケットを用いた場合の
駆動部と変速部と押出部との関係を示す説明図であり、
内筒スプロケットとモータースプロケットが同方向に回
転し、テンションスプロケットが逆方向に回転する場合
である。
【図6】図6はチェーンとスプロケットを用いた場合の
駆動部と変速部と押出部との関係を示す説明図であり、
内筒スプロケットと外筒スプロケットが逆方向に回転す
る場合である。
【図7】図7は異形こんにゃくが押出されている状態の
側面図である。
【図8】図8はこんにゃく粒の成形順序を経時的に
(a)から(d)で表現した押出孔と切断孔との関係を
示す断面説明図である。
【符号の説明】
A 押出部 B 変速部 C 駆動部 1 内周回転筒 2 垂直導入管 3 押出篭 4 外周回転筒 5 切断篭 6 整流体 7 押出孔 8 切断孔 9 掻き落とし棒 10 ケーシング 11 テンションスプロケット 12 原料圧送管 13 従動スプロケット 14 装着ネジ 15 内筒スプロケット 16 外筒スプロケット 17 モーターシャフト 18 モータースプロケット 19 チェーン 20 変速シャフト 21 水槽 22 熱湯 23 モーター 24 こんにゃくゾル 25 切断刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 594071284 有限会社白金バイオ企画 東京都目黒区下目黒2−1−22 ハイホー ム目黒603 (72)発明者 馬場 健治 東京都三鷹市牟礼4丁目18番13号 (72)発明者 西 敏男 奈良県磯城郡田原本町八尾508株式会社品 川工業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料圧送管と連結した垂直導入管の外周
    を内周回転筒で囲繞し、該内周回転筒の下端に垂直導入
    管の先端を開口させて底を閉塞した押出篭を固定し、上
    記内周回転筒の外周を内周回転筒と独立に回転する外周
    回転筒で囲繞し、該外周回転筒の下端に切断篭を、押出
    篭の外周と摺動するように装着し、内周回転筒及び外周
    回転筒の各々の外周に回転伝達機構を装着すると共に、
    押出篭に複数の押出孔を穿設し、切断篭の、押出篭の押
    出孔と一致する水平面上に切断孔を設け、すべての切断
    孔を凝固浴中に存在させることを特徴とする異形こんに
    ゃく押出装置。
  2. 【請求項2】 内周回転筒と外周回転筒が反対方向に回
    転することを特徴とする請求項第1項記載の異形こんに
    ゃく押出装置。
  3. 【請求項3】 原料圧送管と連結した垂直導入管の外周
    を内周回転筒で囲繞し、該内周回転筒の下端に垂直導入
    管の先端を開口させて底を閉塞した押出篭を固定し、上
    記内周回転筒に回転力伝達機構を装着し、内周回転筒下
    端に、複数の内面押出孔を穿設し、底を密封した押出篭
    を装着する一方、押出篭の外周に、押出篭の押出孔と一
    致する水平面上に切断孔を設けた切断篭を押出篭外周と
    摺動可能に固定し、すべての切断孔を凝固浴中に存在さ
    せると共に、押出篭の底の中心部に、押出篭の内周と等
    間隔或いは下方において径が広がった側壁を有する整流
    体を設け、原料供給管の吐出口から押出篭の最下端の押
    出孔に至るまでの原料の流れを均等化したことを特徴と
    する異形こんにゃく押出装置。
  4. 【請求項4】 原料圧送管と連結した垂直導入管の外周
    を内周回転筒で囲繞し、該内周回転筒の下端に垂直導入
    管の先端を開口させて底を閉塞した押出篭を固定し、上
    記内周回転筒の外周を内周回転筒と独立に回転する外周
    回転筒で囲繞し、該外周回転筒の下端に切断篭を、押出
    篭の外周と摺動するように装着し、内周回転筒及び外周
    回転筒の各々の外周に回転伝達機構を装着する一方、押
    出篭に複数の押出孔を穿設し、切断篭の、押出篭の押出
    孔と一致する水平面上に切断孔を設け、すべての切断孔
    を凝固浴中に存在させると共に、押出篭の底の中心部
    に、押出篭の内周と等間隔或いは下方において径が広が
    った側壁を有する整流体を設け、原料供給管の吐出口か
    ら押出篭の最下端の押出孔に至るまでの原料の流れを均
    等化したことを特徴とする異形こんにゃく押出装置。
  5. 【請求項5】 整流体の内部が空洞であることを特徴と
    する請求項第3項または第4項に記載する異形こんにゃ
    く押出装置。
JP6148741A 1994-06-08 1994-06-08 異形こんにゃく押出装置 Withdrawn JPH07327627A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016518111A (ja) * 2013-03-15 2016-06-23 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 押出機システム及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016518111A (ja) * 2013-03-15 2016-06-23 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 押出機システム及び方法
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