JPH07327593A - 乳製品乳酸菌飲料及びその製造方法 - Google Patents
乳製品乳酸菌飲料及びその製造方法Info
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- JPH07327593A JPH07327593A JP15172794A JP15172794A JPH07327593A JP H07327593 A JPH07327593 A JP H07327593A JP 15172794 A JP15172794 A JP 15172794A JP 15172794 A JP15172794 A JP 15172794A JP H07327593 A JPH07327593 A JP H07327593A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乳製品乳酸菌飲料にドコサヘキサエン酸（Ｄ
ＨＡ）を含ませて、ラクトバチルス属乳酸菌による腸内
細菌抑制と、ＤＨＡによる乳幼児の脳の発達を促進し、
老人の脳老化をおくらせる。 【構成】 脱脂乳糖類の混合液にラクトバチルス属乳酸
菌を植付け発酵させてヨーグルトを作り、このヨーグル
トを砕き、糖蜜を加えて乳製品乳酸菌飲料原液とし、こ
の原液に対し０．０５〜０．０７％（重量）の乳化した
ＤＨＡ、グルコン酸カルシュウムまたは発酵乳酸カルシ
ュウム、ビタミン剤、抗酸化剤（茶抽出物）、香料及び
水を少量含むＤＨＡ添加物を加えて調合したのち容器に
充填する。
ＨＡ）を含ませて、ラクトバチルス属乳酸菌による腸内
細菌抑制と、ＤＨＡによる乳幼児の脳の発達を促進し、
老人の脳老化をおくらせる。 【構成】 脱脂乳糖類の混合液にラクトバチルス属乳酸
菌を植付け発酵させてヨーグルトを作り、このヨーグル
トを砕き、糖蜜を加えて乳製品乳酸菌飲料原液とし、こ
の原液に対し０．０５〜０．０７％（重量）の乳化した
ＤＨＡ、グルコン酸カルシュウムまたは発酵乳酸カルシ
ュウム、ビタミン剤、抗酸化剤（茶抽出物）、香料及び
水を少量含むＤＨＡ添加物を加えて調合したのち容器に
充填する。
Description
【０００１】本願発明は、乳製品を３％以上、乳酸菌を
１ｃｃ当たり１０００万個以上含む乳製品乳酸菌飲料及
びその製造方法に関するものである。
１ｃｃ当たり１０００万個以上含む乳製品乳酸菌飲料及
びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、乳製品乳酸菌飲料は、乳成分及び
糖類の混合水溶液へラクトバチルス属等の正常乳酸菌を
加え乳酸発酵させることによって製造されている。他
方、ドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）は多価不飽和脂肪酸
で、特に大型の青背魚の眼窩脂肪中に多く含まれ、摂取
により知能指数を高め、老人性痴呆症にも効果があると
されている。ＤＨＡにβ−カロチン、ビタミンＥ等を加
えてカプセル化したものが、市販（例えば商品名「ユッ
コールＡ」太陽堂製薬株式会社）されているが、これを
乳酸菌飲料に添加する試みはなされていない。
糖類の混合水溶液へラクトバチルス属等の正常乳酸菌を
加え乳酸発酵させることによって製造されている。他
方、ドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）は多価不飽和脂肪酸
で、特に大型の青背魚の眼窩脂肪中に多く含まれ、摂取
により知能指数を高め、老人性痴呆症にも効果があると
されている。ＤＨＡにβ−カロチン、ビタミンＥ等を加
えてカプセル化したものが、市販（例えば商品名「ユッ
コールＡ」太陽堂製薬株式会社）されているが、これを
乳酸菌飲料に添加する試みはなされていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、乳製品乳酸菌飲
料は、これら乳酸菌によって代謝・生成・蓄積された乳
酸の腸内有害菌、細菌抑制効果が期待とおりに発揮され
ているものでなかった。また、ＤＨＡの摂取も十分でな
かった。本発明は、ＤＨＡによる乳幼児の脳の発達を促
進し、老人の脳老化をおくらせうる乳製品乳酸菌飲料を
提供することを目的とする。
料は、これら乳酸菌によって代謝・生成・蓄積された乳
酸の腸内有害菌、細菌抑制効果が期待とおりに発揮され
ているものでなかった。また、ＤＨＡの摂取も十分でな
かった。本発明は、ＤＨＡによる乳幼児の脳の発達を促
進し、老人の脳老化をおくらせうる乳製品乳酸菌飲料を
提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、糖質へ従来のラクトバチルス属等の乳酸
菌飲料にドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）を添加して乳製
品乳酸菌飲料としたものである。また、脱脂乳糖類の混
合液にラクトバチルス属乳酸菌を植え付け発酵させてヨ
ーグルトを作り、このヨーグルトを砕き、糖蜜を加えて
乳製品乳酸菌飲料原液とし、この原液に対し０．０５〜
０．０７％（重量）の乳化したＤＨＡ、グルコン酸カル
シュウムまたは発酵乳酸カルシュウム、ビタミン剤、抗
酸化剤、香料及び水を少量含むＤＨＡ添加物を加えて調
合したのち容器に充填することによって乳製品乳酸菌飲
料を製造するものである。
め、本発明は、糖質へ従来のラクトバチルス属等の乳酸
菌飲料にドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）を添加して乳製
品乳酸菌飲料としたものである。また、脱脂乳糖類の混
合液にラクトバチルス属乳酸菌を植え付け発酵させてヨ
ーグルトを作り、このヨーグルトを砕き、糖蜜を加えて
乳製品乳酸菌飲料原液とし、この原液に対し０．０５〜
０．０７％（重量）の乳化したＤＨＡ、グルコン酸カル
シュウムまたは発酵乳酸カルシュウム、ビタミン剤、抗
酸化剤、香料及び水を少量含むＤＨＡ添加物を加えて調
合したのち容器に充填することによって乳製品乳酸菌飲
料を製造するものである。
【０００５】乳酸菌は、ラクトバチルス・アシドフィル
スを主体とし、ラクトバチルス・カゼイなどの他のラク
トバチルス菌類を少量含むものが用いられる。
スを主体とし、ラクトバチルス・カゼイなどの他のラク
トバチルス菌類を少量含むものが用いられる。
【０００６】乳製品乳酸菌飲料の全量に対しＤＨＡを
０．０５％以下では効果が期待できず、０．０７％以上
ではＤＨＡ特有の臭気を抑えることがむずかしいので、
脳の栄養食品としては０．０５〜０．０７％の範囲とす
ることが好ましい。前記乳酸菌飲料の原液に対して乳化
したＤＨＡ添加物にビタミンＣ、ビタミンＥ及び抗酸化
剤（お茶の抽出物）を少量加えるとＤＨＡ特有の臭気を
抑えることが可能である。なお、必要によりクロレラ抽
出物を少量添加して乳製品乳酸菌飲料としてもよい。
０．０５％以下では効果が期待できず、０．０７％以上
ではＤＨＡ特有の臭気を抑えることがむずかしいので、
脳の栄養食品としては０．０５〜０．０７％の範囲とす
ることが好ましい。前記乳酸菌飲料の原液に対して乳化
したＤＨＡ添加物にビタミンＣ、ビタミンＥ及び抗酸化
剤（お茶の抽出物）を少量加えるとＤＨＡ特有の臭気を
抑えることが可能である。なお、必要によりクロレラ抽
出物を少量添加して乳製品乳酸菌飲料としてもよい。
【０００７】
【実施例１】次に、本発明の実施例を図１の製造工程フ
ローチャートに基づいて説明する。 ［菌液の調成］脱脂乳、ブドー糖、ビート糖、水を溶解
タンク10にて混合し撹拌溶解したのち１００℃で９０分
加温滅菌し、一旦冷却し約４０℃に保温しておく。一
方、ブドー糖加牛乳培地に培養しておいたラクトバチル
ス属乳酸菌（ラクトバチルス菌、アシドフィルス菌、カ
ゼイ菌等）を脱脂乳糖類培地（ブドー糖２０部、脱脂乳
８０部、水９００部）に植付け、３７℃４８時間培養し
てバルクスターター12とする。脱脂乳溶液（脱脂乳、砂
糖、ブドー糖、水）を発酵タンク11に入れスターターを
植え付け３７℃、５〜７日間培養し、ｐＨ３．５〜３．
６で発酵を止めてヨーグルトを作る。これとは別に、液
糖、ビートグラニュー糖、水を糖蜜溶解タンク13にて混
合撹拌し達温９０℃で滅菌し一旦冷却し約４０℃に保温
する。糖蜜溶解液とヨーグルトを混合タンク14に投入し
てヨーグルトを砕いたうえ、ろ過器15、ホモゲナイザー
16、貯蔵タンク17を経て得た乳製品乳酸菌飲料の原液を
調合タンク18に送る。
ローチャートに基づいて説明する。 ［菌液の調成］脱脂乳、ブドー糖、ビート糖、水を溶解
タンク10にて混合し撹拌溶解したのち１００℃で９０分
加温滅菌し、一旦冷却し約４０℃に保温しておく。一
方、ブドー糖加牛乳培地に培養しておいたラクトバチル
ス属乳酸菌（ラクトバチルス菌、アシドフィルス菌、カ
ゼイ菌等）を脱脂乳糖類培地（ブドー糖２０部、脱脂乳
８０部、水９００部）に植付け、３７℃４８時間培養し
てバルクスターター12とする。脱脂乳溶液（脱脂乳、砂
糖、ブドー糖、水）を発酵タンク11に入れスターターを
植え付け３７℃、５〜７日間培養し、ｐＨ３．５〜３．
６で発酵を止めてヨーグルトを作る。これとは別に、液
糖、ビートグラニュー糖、水を糖蜜溶解タンク13にて混
合撹拌し達温９０℃で滅菌し一旦冷却し約４０℃に保温
する。糖蜜溶解液とヨーグルトを混合タンク14に投入し
てヨーグルトを砕いたうえ、ろ過器15、ホモゲナイザー
16、貯蔵タンク17を経て得た乳製品乳酸菌飲料の原液を
調合タンク18に送る。
【０００８】［ＤＨＡの添加］予め、乳化したＤＨＡ
に、グルコン酸カルシュウムまたは発酵乳酸カルシュウ
ム、ビタミンＣ、ビタミンＥ、抗酸化剤（茶抽出物）、
香料及び水を少量添加したＤＨＡ添加物を作り、これを
調合タンク18中の乳製品乳酸菌飲料の原液に加えて調合
したのち密封状態で酸化を防いで容器に充填機19により
容器に充填し包装装置20によって包装する。製品中のＤ
ＨＡは全量に対し０．０１％であった。このものは、乳
製品を３％以上、乳酸菌を１ｃｃ当たり１０００万個以
上含むものであった。
に、グルコン酸カルシュウムまたは発酵乳酸カルシュウ
ム、ビタミンＣ、ビタミンＥ、抗酸化剤（茶抽出物）、
香料及び水を少量添加したＤＨＡ添加物を作り、これを
調合タンク18中の乳製品乳酸菌飲料の原液に加えて調合
したのち密封状態で酸化を防いで容器に充填機19により
容器に充填し包装装置20によって包装する。製品中のＤ
ＨＡは全量に対し０．０１％であった。このものは、乳
製品を３％以上、乳酸菌を１ｃｃ当たり１０００万個以
上含むものであった。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、乳酸発酵による代謝物
の吸収を良好にし、腸内細菌叢を整え有害菌の繁殖を抑
制することができる。また、ＤＨＡのヒト脳の栄養食品
として脳血管のコレステロールをとり、幼児の脳発育を
助け、老人の脳老化をおくらせることができる。
の吸収を良好にし、腸内細菌叢を整え有害菌の繁殖を抑
制することができる。また、ＤＨＡのヒト脳の栄養食品
として脳血管のコレステロールをとり、幼児の脳発育を
助け、老人の脳老化をおくらせることができる。
【図１】本発明乳製品乳酸菌飲料の製造工程を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
１０ 溶解タンク １１ 発酵タンク １２ スターター １３ 糖蜜溶解タンク １４ 混合タンク １５ ろ過器 １６ ホモゲナイザー １７ 貯蔵タンク １８ 調合タンク
Claims (4)
- 【請求項１】 乳成分、糖質へ乳酸菌とともにドコサヘ
キサエン酸（ＤＨＡ）を添加して得られる乳製品乳酸菌
飲料。 - 【請求項２】 前記乳酸菌が、ラクトバチルス・アシド
フィルスを主体とし、ラクトバチルス・カゼイ菌など他
の菌類を少量含むことを特徴とする請求項１項に記載の
乳製品乳酸菌飲料。 - 【請求項３】 脱脂乳、糖類の混合液にラクトバチルス
属乳酸菌を植付け発酵させてヨーグルトを作り、このヨ
ーグルトを砕き、糖蜜を加えて乳製品乳酸菌飲料原液と
し、この原液に対し０．０５〜０．０７％（重量）の乳
化したＤＨＡ、グルコン酸カルシュウムまたは発酵乳酸
カルシュウム、ビタミン剤、抗酸化剤、香料及び水を少
量含むＤＨＡ添加物を加えて調合したのち容器に充填す
ることからなる乳製品乳酸菌飲料の製造方法。 - 【請求項４】 脱脂乳、ブドー糖、ビート糖、水を混合
し撹拌溶解したのち加温滅菌し、一旦冷却し約４０℃に
保温して脱脂乳溶液を用意する工程と、 ブドー糖加牛乳培地に培養しておいたラクトバチルス属
乳酸菌（ラクトバチルス菌、アシドフィルス菌、カゼイ
菌）をブドー糖加脱脂乳培地に植付け、３７℃４８時間
培養してバルクスターターとする工程と、 ブドー糖砂糖加脱脂乳溶液を発酵タンクに入れて前記ス
ターターを植え付け、３７℃、５〜７日間培養し、ｐＨ
３．５〜３．６で発酵を止めてヨーグルトを作る工程
と、 液糖、ビートグラニュー糖、安定剤、水を糖蜜溶解タン
クにて混合撹拌し滅菌して一旦冷却し約４０℃に保温す
る工程と、 前記糖蜜溶解液とヨーグルトを混合タンクに投入してヨ
ーグルトを砕いたうえ、ろ過、均質化して乳製品乳酸菌
飲料の原液をつくる工程と、 予め、乳化したＤＨＡに、グルコン酸カルシュウムまた
は発酵乳酸カルシュウム、ビタミンＥ，Ｃ，抗酸化剤及
び水を少量添加したＤＨＡ添加物を作り、これを前記乳
製品乳酸菌飲料の原液に加えて調合したのち、香料を入
れ容器に充填し包装する工程とからなる乳製品乳酸菌飲
料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15172794A JPH07327593A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 乳製品乳酸菌飲料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15172794A JPH07327593A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 乳製品乳酸菌飲料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07327593A true JPH07327593A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15524974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15172794A Pending JPH07327593A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 乳製品乳酸菌飲料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07327593A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0923848A (ja) * | 1995-07-14 | 1997-01-28 | Calpis Food Ind Co Ltd:The | 脳機能改善、学習能力増強および記憶力増強作用を有する機能性食品 |
| KR100753012B1 (ko) * | 1999-08-03 | 2007-08-30 | 가부시키가이샤 야쿠루트 혼샤 | 발효유 음식품 및 그의 제조방법 |
| KR101034817B1 (ko) * | 2008-05-19 | 2011-05-16 | 경성대학교 산학협력단 | 스포츠 음료 조성물 |
| WO2012067081A1 (ja) * | 2010-11-18 | 2012-05-24 | 株式会社 明治 | 酸味を抑えた発酵乳及びその製造方法 |
| JP2013094076A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 発酵乳の製造方法 |
| CN107156587A (zh) * | 2017-06-05 | 2017-09-15 | 北京天宝瑞健康科技有限公司 | 活性益生菌固体饮料及其在治疗2型糖尿病中应用 |
| JP2017205039A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | 小川香料株式会社 | 乳酸菌生残性向上剤 |
| CN107788317A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-13 | 东莞百润生物科技有限公司 | 一种益生菌固体饮料 |
| KR20230172466A (ko) | 2021-04-19 | 2023-12-22 | 닛신 요크 가부시키가이샤 | 항산화 작용을 갖는 유산균 음료 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP15172794A patent/JPH07327593A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH0923848A (ja) * | 1995-07-14 | 1997-01-28 | Calpis Food Ind Co Ltd:The | 脳機能改善、学習能力増強および記憶力増強作用を有する機能性食品 |
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| CN107788317A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-13 | 东莞百润生物科技有限公司 | 一种益生菌固体饮料 |
| KR20230172466A (ko) | 2021-04-19 | 2023-12-22 | 닛신 요크 가부시키가이샤 | 항산화 작용을 갖는 유산균 음료 |
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