JPH07327564A - 幹糸に枝素を連結するための連結具 - Google Patents

幹糸に枝素を連結するための連結具

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JPH07327564A
JPH07327564A JP6152682A JP15268294A JPH07327564A JP H07327564 A JPH07327564 A JP H07327564A JP 6152682 A JP6152682 A JP 6152682A JP 15268294 A JP15268294 A JP 15268294A JP H07327564 A JPH07327564 A JP H07327564A
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JP
Japan
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knot
hole
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thread
branch
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JP6152682A
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English (en)
Inventor
Kikuji Nakagawa
喜久司 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幹糸に枝素を連結する手間と時間を低減する
ことができる連結具を提供する。 【構成】 適度の弾性を有する合成樹脂部材からなり、
幹糸Mの所定の位置に枝素Eの一端を連結するための連
結具であって、幹糸を通すための幹糸通し孔4と、幹糸
通し孔の径方向にのびる延長部5に設けられ、枝素を通
すための枝素通し孔6とを備え、幹糸通し孔は、一端に
設けられ、幹糸に形成した結び目が通るように弾性変形
する結び目通し部7と、結び目通し部に連続し、結び目
を収容する結び目収容部8とを有し、枝素通し孔は、枝
素の通過を許容し、枝素に形成した結び目の通過を阻止
するように成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、釣りに使用され、幹
糸の所定の位置に枝素の一端を連結するための連結具に
関し、特に、幹糸に枝素を連結するための手間と時間を
低減することができるように成した連結具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のように、釣りの仕掛けにおいて、
幹糸に枝素を連結するには、図11に示すような、サル
カンと称する連結具が使用されている。同図において、
金属製の基部43には三個の金属製の連結部材44が取
り付けられており、各連結部材44は一端に糸を結び付
けるための輪状の結び部44aを備え、他端が基部43
に回転可能に取り付けられている。幹糸を所定の位置で
切断し、一方の切断端を一つの連結部材44の結び部4
4aに結び付け、他方の切断端を他の連結部材44の結
び部44aに結び付け、枝素の一端を残りの連結部材4
4の結び部44aに結びつけると、幹糸と枝素が連結さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような連結具によって幹糸と枝素を連結する場合には、
幹糸を切断し、三つの連結部材44にそれぞれ糸を結び
付けなければならないので、非常に手間と時間がかかる
という問題があった。本発明は上記事情に鑑みて創案さ
れたものであり、幹糸に枝素を連結する手間と時間を低
減することができる連結具を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の連結具は、適度の弾性を有する合成樹脂部
材からなり、幹糸の所定の位置に枝素の一端を連結する
ための連結具であって、前記幹糸を通すための幹糸通し
孔と、前記幹糸通し孔の径方向にのびる延長部に設けら
れ、前記枝素を通すための枝素通し孔とを備え、前記幹
糸通し孔は、一端に設けられ、前記幹糸に形成した結び
目が通るように弾性変形する結び目通し部と、前記結び
目通し部に連続し、前記結び目を収容する結び目収容部
とを有し、前記枝素通し孔は、前記枝素の通過を許容
し、前記枝素に形成した結び目の通過を阻止するように
成したことを特徴としている。
【0005】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。本発明に係る連結具は、釣りに使用さ
れ、幹糸の所定の位置に枝素の一端を連結するためのも
のである。図1、2は本発明の第1の実施例を示す図で
あり、図1は使用状態を示す図、図2(a)は表面図、
図2(b)は図2(a)の右側面図、図2(c)は図2
(a)の底面図である。図1、2に示す連結具1はナイ
ロンからなり、先端の両側がテーパ状に形成された楔形
の外郭形状を有し、第1の側面2と、第1の側面2に背
反して位置する第2の側面3と、第1の側面2と第2の
側面3の間にのびる幹糸通し孔4と、幹糸通し孔4の径
方向にのびる延長部5と、延長部5に設けられた枝素通
し孔6とを備えている。連結具1の寸法は特に限定され
ないが、本実施例では、図2(a)において、長さ方向
の寸法が12mm、先端側の幅が2.5mm、後端側の
幅が5mmになっている。
【0006】幹糸通し孔4は、第2の側面3からのびる
結び目通し部7と、結び目通し部7の終端に連続する円
形の結び目収容部8とを有している。結び目通し部7
は、幹糸に形成した結び目を通過させるためのもので、
第2の側面3からのびる第1の通路7aと、第1の通路
7aと結び目収容部8との間にのびる第2の通路7bと
からなっている。第1の通路7aの内径は前記結び目よ
り大きく、第2の通路7bの内径は前記結び目より小さ
くなっている。本実施例では、第1の通路7aの内径は
2mm、第2の通路7bの内径は0.7mmになってい
る。幹糸通し孔4に通した幹糸に、第2の側面3側にお
いて結び目を形成し、幹糸Mを第1の側面2の側から引
っ張ると、前記結び目によって第2の通路7bが弾性変
形し、その内径が拡大するとともに、結び目も弾性変形
し、結び目が第2の通路7bを通過することができるよ
うになっている。
【0007】結び目収容部8は、結び目通し部7を通過
した結び目を収容するためのもので、連結具1の表面と
裏面の間にのびる貫通孔からなっている。本実施例で
は、結び目収容部8の内径は2.5mmになっている。
また、本実施例では、結び目収容部8の一方の開口部の
一端から連結具1の後端面を越えて他方の開口部の一端
に達する溝9が刻設されている。溝9は、枝素を巻き付
けるためのもので、その幅は枝素の直径より大くなって
いる。
【0008】枝素通し孔6は、延長部5の先端面から幹
糸通し孔4に直交する方向にのびる通路10と、通路1
0の終端に設けられた円形の結び目収容部11とからな
っている。通路10は、枝素を通しやすいように、先端
側の内径が大きくなっている。また、通路10の終端側
の内径は枝素に形成される結び目より小さくなってい
る。本実施例では、通路10の先端側の内径が1.5m
m、終端側の内径が0.5mmである。結び目収容部1
1は結び目を収容するためのもので、連結具1の表面と
裏面の間にのびる貫通孔からなっている。本実施例で
は、結び目収容部11の内径は2.5mmになってい
る。また、本実施例では、結び目収容部11の一方の開
口部の一端にガイド溝12が設けられている。ガイド溝
12は、枝素通し孔6に通した枝素の一端を外部に案内
するためのもので、その幅は枝素の直径より大きくなっ
ている。
【0009】次に、上記の構成になる連結具1の使用方
法について説明する。図3(a)に示すように、幹糸M
を第1の側面2側から幹糸通し孔4に通し、第2の側面
3側において幹糸Mの所定の位置に結び目を作る。次
に、図3(b)に示すように、幹糸Mを第1の側面2の
側から引っ張ると、結び目は結び目通し部7に入り、第
1の通路7aを通過する。結び目が第2の通路7bに当
接すると、幹糸Mを引っ張る抵抗が大きくなるが、幹糸
Mを強く引っ張ると、結び目によって第2の通路7bが
弾性変形し、その内径が拡大するとともに、結び目も弾
性変形するので、結び目が第2の通路7bを通過し、結
び目収容部8に収容される。図3(c)はその状態を示
す。連結具1は、幹糸Mの長さ方向の移動が規制されて
いるとともに、幹糸Mのまわりに回転することができる
ようになっている。次に、図3(d)に示すように、枝
素Eの一端を枝素通し孔6に挿入すると、枝素Eは通路
10によって結び目収容部11に導かれ、ガイド溝12
によって連結具1の外側に案内される。次に、図3
(e)に示すように、枝素Eの一端に結び目を作り、枝
素Eの他端を引っ張ると、結び目が結び目収容部11に
収容される。図3(f)はその状態を示す。枝素Eは矢
印方向の移動が規制されているとともに、中心軸のまわ
りに回転することができるようになっている。
【0010】なお、図4(a)に示すように、枝素通し
孔6に通した枝素Eの一端を連結具1の裏面側から結び
目収容部11に通し、図4(b)、(c)に示すよう
に、枝素Eを溝10に回し掛けてサルカン結びをする
と、枝素Eが連結具1に強固に固定され、強い引きに対
してもほどけにくくなる。
【0011】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5、6は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、図5は使用状態を示す図、図6(a)は表面図、図
6(b)は図6(a)の右側面図、図6(c)は図6
(a)の底面図、図6(d)は図6(a)は裏面図であ
る。本実施例の連結具13は第1の実施例と同じ部材か
らなり、第1の実施例と同様に、第1の側面14と、第
1の側面14に背反して位置する第2の側面15と、第
1の側面14と第2の側面15の間にのびる幹糸通し孔
16と、幹糸通し孔16の径方向にのびる延長部17
と、延長部17に設けられた枝素通し孔18と、後端部
に設けられた溝19とを備えている。
【0012】幹糸通し孔16の構成は第1の実施例の幹
糸通し孔4と同様であり、結び目通し部20及び結び目
収容部21を有している。
【0013】枝素通し孔16は、連結具13の先端部に
設けられた円形の収容部22と、収容部22から幹糸通
し孔16に直交する方向にのびるスリット23と、スリ
ット23の終端に設けられた円形の挿入部24とからな
っている。収容部22及びスリット23の両側はテーパ
状の斜面25、26になっている。収容部22は枝素を
軸方向に挿通して収容するためのもので、その内径は枝
素の直径より大きく、枝素に形成した結び目より小さ
い。スリット23は、挿入部24に通した枝素を収容部
22に移動するためのもので、その幅は枝素の直径より
大きく、収容部23の内径より小さい。また、挿入部2
4は、最初に枝素を通すためのもので、その内径は枝素
に連結される釣針が通過し得る大きさになっている。本
実施例では、収容部22の直径は0.5mm、スリット
23の幅は0.2mm、挿入部24の直径は2.5mm
になっている。
【0014】また、本実施例では、枝素通し孔18と連
結具13の先端との間にのびる枝素収容溝27を備えて
いる。枝素収容溝27は、枝素通し孔18に通した枝素
を収容するためのもので、図6(b)に示すように、ス
リット23より上方に位置し、スリット23と整列する
ように設けられている。枝素収容溝27の内径は枝素の
直径より大きく、上部に全長にわたってのびる開口部2
7aを有している。開口部27aの幅は枝素の直径より
わずかに小さく、弾性変形して枝素を通すことができる
ようになっている。また、枝素収容溝27の両側はテー
パ状の斜面28、29になっている。
【0015】また、本実施例では、枝素通し孔18の収
容部22の側方に、連結具13の表面から第2の側面1
5を越えて裏面にわたって刻設された溝30を有してい
る。溝30は、収容部22に通した枝素を係合するため
のもので、枝素の直径より大きい幅を有している。
【0016】次に、上記の構成になる連結具13の第1
の使用方法について説明する。連結具13を幹糸Mの所
定の位置に取り付ける手順については第1の実施例の場
合と同様である。図7(a)〜図7(e)にそれを示
す。次に、図7(f)に示すように、枝素Eの一端に結
び目を作り、連結具13の表面側から挿入部24に通
し、図7(g)に示すように、枝素Eをスリット23に
係合し、収容部22に移動する。次に、図7(h)に示
すように、枝素Eの他端を引っ張り、結び目を連結具1
3の裏面側に当接させる。そして、図7(i)に示すよ
うに、枝素Eの他端を一端の方向に引っ張り、枝素Eを
枝素収容溝27に収容すると、図7(j)に示すよう
に、枝素Eが連結具13によって幹糸Mの所定の位置に
連結された状態になる。
【0017】次に、連結具13の第2の使用方法につい
て説明する。この方法は、第1の方法と図7(h)まで
の手順が同じである。そして、図8(a)に示すよう
に、枝素Eの他端に連結された釣針Nを連結具13の裏
面から挿入部24に通し、図8(b)に示すように、通
した枝素Eをスリット23に係合し、スリット23に沿
って収容部22に移動させ、枝素Eの他端を矢印の方向
に引っ張り、枝素Eの輪状になった部分を締めて溝30
に係合する。そして、図8(c)に示すように、枝素E
の他端を矢印の方向に引っ張り、枝素Eを枝素収容溝2
7に収容すると、図8(d)に示すように、枝素Eが連
結具13によって幹糸Mの所定の位置に連結された状態
になる。
【0018】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図9は本発明に係る連結具の第3の実施例を示す
図面であって、図9(a)は表面図、図9(b)は図9
(a)の右側面図、図9(c)は図9(a)の底面図で
ある。本実施例の連結具31は第1の実施例と同じ素材
からなり、両端の両側がテーパ状に形成された外郭形状
を有し、第1の側面32と、第1の側面32に背反して
位置する第2の側面33と、連結具31の中央部におい
て第1の側面32と第2の側面33の間にのびる幹糸通
し孔34と、幹糸通し孔34の径方向にのびる一対の延
長部35と、各延長部35に設けられた枝素通し孔36
とを備えている。連結具31の寸法は、本実施例では、
図9(a)において、長さ方向の寸法が16mm、中央
部の幅が5mm、両端の幅が2.5mmである。幹糸通
し孔34の構成は第1の実施例の幹糸通し孔4と同様で
あり、結び目通し部37と結び目収容部38とを有して
いる。各枝素通し孔36の構成は第1の実施例の枝素通
し孔6と同様であり、通路39と結び目収容部40とか
らなっている。また、各結び目収容部40の一端には、
枝素通し孔36に通した枝素の一端を連結具31の外部
に案内するためのガイド溝41が設けられている。
【0019】本実施例の連結具31を使用すると、図1
0(a)に示すように、幹糸Mの所定の位置に二本の枝
素Eを互いに背反する方向にのびるように連結すること
ができる。また、図10(b)に示すように、一方の枝
素通し孔36に通した枝素Eを他方の枝素通し孔36に
通し、サルカン結びをすると、強い引きに対して耐える
ことができるようになる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連結具
は、幹糸に取り付けるとき、幹糸通し孔に幹糸を通し、
幹糸の所定の位置に結び目を形成した後、幹糸を引っ張
り、結び目を結び目通し部を介して結び目収容部に収容
するようになっている。したがって、従来の連結具のよ
うに、幹糸を切断する必要がなく、また、幹糸を連結具
に結び付ける必要がないので、手間と時間を大幅に低減
することができる。また、本発明の連結具は、難しい結
び方を必要としないので、枝素の交換が容易な点、合成
樹脂部材からなるため、様々な形状や色にすることがで
きる点、錆びることがなく、信頼性が高い点、軽量であ
り、上げ下ろし時に糸が絡みにくい点等において、極め
て実効の高いものであるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である連結具1の使用状
態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例である連結具1を示す図
である。
【図3】図1の連結具1の使用方法を示す図である。
【図4】図1の連結具1の他の使用方法を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例である連結具13の使用
状態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例である連結具13を示す
図である。
【図7】図6の連結具13の使用方法を示す図である。
【図8】図6の連結具13の他の使用方法を示す図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例である連結具31を示す
図である。
【図10】図9の連結具31の使用方法を示す図であ
る。
【図11】従来の連結具42を示す図である。
【符号の説明】
1、13、31 連結具 4、16、34 幹糸通し孔 5、17、35 延長部 6、18、36 枝素通し孔 7、20、37 結び目通し部 8、21、38 結び目収容部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適度の弾性を有する合成樹脂部材からな
    り、幹糸の所定の位置に枝素の一端を連結するための連
    結具であって、 前記幹糸を通すための幹糸通し孔と、前記幹糸通し孔の
    径方向にのびる延長部に設けられ、前記枝素を通すため
    の枝素通し孔とを備え、 前記幹糸通し孔は、一端に設けられ、前記幹糸に形成し
    た結び目が通るように弾性変形する結び目通し部と、前
    記結び目通し部に連続し、前記結び目を収容する結び目
    収容部とを有し、 前記枝素通し孔は、前記枝素の通過を許容し、前記枝素
    に形成した結び目の通過を阻止するように成したことを
    特徴とする、幹糸に枝素を連結するための連結具。
JP6152682A 1994-06-09 1994-06-09 幹糸に枝素を連結するための連結具 Pending JPH07327564A (ja)

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