JPH07327420A - 移植作業車の伝動構造 - Google Patents

移植作業車の伝動構造

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JPH07327420A
JPH07327420A JP12340194A JP12340194A JPH07327420A JP H07327420 A JPH07327420 A JP H07327420A JP 12340194 A JP12340194 A JP 12340194A JP 12340194 A JP12340194 A JP 12340194A JP H07327420 A JPH07327420 A JP H07327420A
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JP
Japan
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speed
driving
hst
planting
transmission
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JP12340194A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Otsubo
寛 大坪
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 前輪2駆動用の前輪用HST10と、後輪1
駆動用の後輪用HST9と、植付装置駆動用のPTO軸
11を駆動するPTO用HST12とを備えるととも
に、植付作業走行速度を速くすると植付装置3の駆動速
度も同調して速くなり、かつ、植付作業走行速度を遅く
すると移植作業装置の駆動装置も同調して遅くなるよう
に、各HST9,10,12夫々の変速操作手段D1
2 ,D3 を連係制御する制御装置25を備える。 【効果】 前輪、後輪、植付装置の夫々を、HSTを備
えた互いに独立した伝動系に構成することにより、伝動
系全体としての変速操作のシンプル化や軽快な操作性を
得ながら、よりきめ細かな速度調節が行えるとか圃場荒
れが少なく円滑かつ小半径で旋回できる等、走行安定性
の改善される伝動構造を提供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機や直播機といっ
た移植作業車の伝動構造に係り、詳しくは、きめ細かな
作業走行速度の設定や圃場を荒らさない円滑な旋回走行
状態が得られるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平5‐44835号公報に
示された田植機のように、エンジン動力をベルト無段変
速装置を介して前輪、後輪、及び植付装置に伝動し、植
付作業速度と足廻りの駆動速度とを同調して変速させる
ものが一般的な伝動構造である。つまり、走行速度を変
更しても植付られた株の進行方向での植付間隔が変わら
ないようにしながら、無段変速装置によって走行速度の
選択幅に融通が効くようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記伝動構造である
と、比較的廉価に無段変速動力が取出せるものではある
が、前後輪を等速駆動するものであるから、枕地でのタ
ーンで圃場を荒らし易いといったように、旋回走行に課
題があった。又、株の植付間隔を変える場合には作業装
置に対する伝動系のみに作用する株間変速機構、及びそ
の操作具が別途必要で操作系全体としての構造が煩雑で
もあり、伝動構造にはさらなる改善の余地があるように
思える。本発明の目的は、伝動系の見直しにより、圃場
荒らしの少ない円滑な旋回状態やシンプルな操作系が得
られる合理的な伝動構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、前輪駆動用の前輪用HSTと、後輪駆動用の
後輪用HSTと、移植作業装置駆動用のPTO軸を駆動
するPTO用HSTとを備えるとともに、移植作業走行
速度を速くすると移植作業装置の駆動速度も同調して速
くなり、かつ、移植作業走行速度を遅くすると移植作業
装置の駆動速度も同調して遅くなるように、各HST夫
々の変速操作手段を連係制御する伝動制御手段を備えて
あることを特徴とする。
【0005】
【作用】上記特徴構成によると、前後輪、及び移植作業
装置の夫々が独立した変速装置を有し、かつ、各駆動速
度を同調して増減させることもできるから、走行速度を
変更しても進行方向での株間隔が変わらない移植作業に
適した使い方ができるとともに、PTO用HSTのみを
別操作することにより、従来よりも細かな速度調節がで
きる状態で株間変速を行うことが可能である。この株間
変速は、PTO用HSTの操作具を操作すれば良く、従
来のように主たる変速装置(ベルト無段変速装置)とは
別に株間変速機構やその操作具を装備することが不要に
なる。
【0006】又、前輪と後輪との変速を独立して行うこ
とができるから、例えば、旋回時に前輪を後輪よりも速
く駆動させること、及び、その前輪の割増駆動速度をハ
ンドルの切れ角が増すに連れてより大きくすること、す
なわち、理論上、旋回時の車輪スリップが生じないよう
に制御させることも可能であり、圃場を荒らすこと無
く、又は少なく旋回走行できるようになる。さらに、前
輪の駆動速度を後輪の駆動速度よりも極僅か速め、引張
り気味の4輪駆動走行状態として直進性を強化させる、
といった使い方も可能である。
【0007】
【発明の効果】その結果、前輪、後輪、及び移植作業装
置の夫々を、HSTを備えた互いに独立した伝動系に構
成することにより、伝動系全体としての変速操作のシン
プル化や軽快な操作性を得ながら、よりきめ細かな速度
調節が行えるとか圃場荒れが少なく円滑かつ小半径で旋
回できる等、走行安定性の改善される伝動構造を提供で
きた。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、移植作業車の一
例である田植機の場合について図面に基づいて説明す
る。図4に乗用型田植機が示され、1は後輪、2は前
輪、3は植付装置、4は運転部、5はミッション、6は
昇降リンク機構、7はエンジンである。この田植機で
は、後輪1と前輪2と植付装置3との夫々に専用のHS
T(静油圧式無段変速装置)を備えてあり、互いに独立
して変速できるように伝動系を構成してある。
【0009】図2に示すように、エンジン7の動力は、
主クラッチ8を介して後輪1駆動用の後輪用HST9
と、前輪2駆動用の前輪用HST10と、植付装置3駆
動用のPTO軸11を駆動するためのPTO用HST1
2とに伝動してある。又、補助PTO軸13用の中立位
置付きの高低2段の補助PTO変速装置14にも動力伝
達してあり、この補助PTO軸13は走行系の駆動速度
とは無関係に駆動されるようにしてある。後輪及び前輪
用のHST9,10の伝動下手側には、夫々中立位置付
きの高低2段の副変速装置15,16が備えられ、PT
O用HST12の伝動下手側には植付クラッチ17が装
備されている。この伝動系により、後輪1、前輪2、植
付装置3の夫々を独自に変速操作すること、及び独自に
伝動の入切りを行うことが可能に構成されている。
【0010】各HST9,10,12を、植付作業に適
するように同調して変速させることや、円滑に旋回でき
るようにする等、走行条件に見合う伝動状態が現出され
るように制御する走行伝動制御手段が備わっている。
【0011】図1、図2に示すように、各HST9,1
0,12夫々には、そのトラニオン軸(図示せず)に作
用して変速操作する駆動変速手段〔変速操作手段に相
当〕(例えば、電動のギヤードモータ等)D1,D2,
3 、各HST9,10,12の実際の変速操作位置を
検出する検出センサS1,S2,S3 、及びHSTの油圧値
を検出する圧力センサPR1,PR2,PR3 が備えられて
いる。又、前輪及び後輪用の副変速装置15,16を駆
動変速操作する駆動変速手段(例えば、電動シリンダ
等)D4,D5 と、植付クラッチ17の入切りを駆動操作
する駆動断続手段(例えば、ソレノイド等)D6 と、各
副変速装置15,16、及び植付クラッチ17の実際の
操作位置を検出する検出センサS4,S5,S6 とが備えら
れている。
【0012】各HST9,10,12、各副変速装置1
5,16、及び植付クラッチ17夫々には、ポテンショ
メータ18a〜23a付きの操作レバー18〜23が装
備され、かつ、各HST用の変速操作レバー18〜2
0、及び前輪用副変速装置16の副変速操作レバー22
の4個のレバーを駆動操作する駆動操作手段(例えば、
ギヤードモータ、電動シリンダ等)D7,D8,D9,D10
備えてある。又、走行状態を自動モードと手動モードと
に切換えるモード選択スイッチ24、各HST9,1
0,12の油圧に対するブザー(警報装置)9b,10
b,12b、及び前輪2の左右への切れ角が設定された
角度θよりも大であるか否かを検出する切れ角センサS
K が備えられ、これらブザーや各検出センサ等は制御装
置25に電気的に接続されている。
【0013】走行伝動制御手段の作用を説明する。モー
ド選択24を「自動」モードにした状態では、後輪1用
の変速操作レバー18を操作すると、後輪1の駆動速度
に前輪2の駆動速度が等しくなるように前輪HST用の
駆動変速手段D2 と前輪用の駆動操作手段D8 が自動的
に操作され、かつ、植付られる株の進行方向間隔、所謂
株間が変わらないようにPTO用HSTの駆動変速手段
3 とPTO用の駆動操作手段D9 が自動的に操作され
るよう、制御装置25が機能する。
【0014】又、植付作業走行時の各種の走行状況に応
じるべく、前輪2の駆動速度を後輪1の速度に合わせて
連係制御できるようにされている。すなわち、図3に示
された走行伝動制御のフローチャートのように、先ず、
後輪用の副変速装置15が低速段Lであるか否かを検出
し、低速段Lであれば植付走行状態であると見なして次
のステップ2に進むが、低速段Lでない場合、つまり、
高速段Hであれば路上走行状態であり、中立Nであれば
停止状態であるから、いずれにしても非植付走行状態で
あると見なし、前輪副変速装置16を中立Nに操作して
後輪のみによる2輪駆動状態として元に戻る(ステップ
1)。
【0015】後輪用の副変速装置15が低速段Lであれ
ば、次に、前輪2の切れ角が設定された切れ角θよりも
小さいか否かを検出し、小さければ植付走行状態である
と見なして次のステップ3に進が、大きければ枕地等で
の小旋回状態(非植付走行状態)であると見なし、前輪
副変速装置16を高速段Hに操作して前輪2の駆動速度
を後輪1の駆動速度よりも速めた前輪増速状態(倍速タ
ーン)として元に戻る(ステップ2)。
【0016】前輪2の切れ角が設定以下であれば、次
に、前輪2の駆動速度が後輪1の駆動速度にほぼ等しい
か否かを検出し、ほぼ等し(S1≒S2)ければ直進植付
走行状態であると見なし、前輪用副変速装置16を低速
段Lに操作し、元に戻る。これは、前輪用副変速装置1
6が高速段Hであっても、前輪用HST10の変速位置
によっては前輪2と後輪1の実際の駆動速度がほぼ同じ
になることが考えられるためであり、言わば念のための
確認操作である。そして、等しくない(S1≠S2)場合
には 前輪HST10用の駆動変速手段D2 又は前輪副
変速装置16用の駆動変速手段D5 を操作して、前輪2
の駆動速度を後輪1の駆動速度にほぼ合わせるように制
御し、元に戻るのである(ステップ3)。
【0017】尚、自動モード時において株間変速を行う
には、例えば、PTO用HSTの変速操作レバー20の
ノブ部に設けた株間変更スイッチ20sを押した状態で
変速操作レバー20を揺動操作し、株間変更スイッチ2
0sの押し操作を解除した時点でのポテンショメータ2
0aの位置に対応してPTO用HST12が変速操作さ
れる機能を制御装置(伝動制御手段に相当)25に組込
んでおく等、種々の手段が考えられる。
【0018】モード選択スイッチ24を「手動」モード
にすれば、上述した制御装置25の働きが無くなり、各
レバー18〜23が手動で各別に操作できる状態とな
る。従って、前輪2を駆動し、後輪1を中立とした前輪
駆動状態とか、点検整備のために、走行中立とした機体
停止状態で植付装置3のみ駆動させる、といった自動モ
ードでは操作できない駆動状態を現出させることが可能
である。従って、前輪2、後輪1、及び植付装置3の各
駆動速度を独立して無段変速でき、きめ細かな速度設定
が可能になる。
【0019】又、各HST9,10,12のそれぞれに
は過負荷時の装置損傷を回避させるためのリリーフ弁
(図示せず)が装備されているが、そのリリーフ弁の作
動が長時間連続すると油温が上昇し過ぎ、焼付き損傷す
ることがあ。そこで、各圧力センサPR1,PR2,PR3
の検出値が予め設定された限界圧の90%に達すると、
ブザー9b,10b,12bが間欠作動(例えば、ピ
ッ、ピッ、ピッと鳴る)し、限界圧に達したら連続作動
(例えば、ピーーと連続して警報を鳴らす)するように
連係されており、操縦者に異常を知らせるようにしてあ
る。この動作はモード選択スイッチ24の操作位置の如
何に関係なく実行される。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行伝動系の制御構造を示すブロック図
【図2】伝動系の概略構造を示すブロック図
【図3】走行伝動制御手段の実行状態を示すフローチャ
ート図
【図4】乗用型田植機の側面図
【符号の説明】
1 後輪 2 前輪 9 後輪用HST 10 前輪用HST 11 PTO軸 12 PTO用HST 25 伝動制御手段 D1,D2,D3 変速操作手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(2)駆動用の前輪用HST(1
    0)と、後輪(1)駆動用の後輪用HST(9)と、移
    植作業装置駆動用のPTO軸(11)を駆動するPTO
    用HST(12)とを備えるとともに、移植作業走行速
    度を速くすると移植作業装置の駆動速度も同調して速く
    なり、かつ、移植作業走行速度を遅くすると移植作業装
    置の駆動速度も同調して遅くなるように、前記各HST
    (9),(10),(12)夫々の変速操作手段
    (D1 ),(D2 ),(D3 )を連係制御する伝動制御
    手段(25)を備えてある移植作業車の伝動構造。
JP12340194A 1994-06-06 1994-06-06 移植作業車の伝動構造 Pending JPH07327420A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102893734A (zh) * 2011-07-26 2013-01-30 迪尔公司 用于种植机的种植单元驱动装置
JP2019106974A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 株式会社クボタ 作業機
JP2021058220A (ja) * 2021-01-20 2021-04-15 株式会社クボタ 作業機
JP2022059065A (ja) * 2021-01-20 2022-04-12 株式会社クボタ 作業機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102893734A (zh) * 2011-07-26 2013-01-30 迪尔公司 用于种植机的种植单元驱动装置
JP2019106974A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 株式会社クボタ 作業機
JP2021058220A (ja) * 2021-01-20 2021-04-15 株式会社クボタ 作業機
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