JP4117072B2 - 油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法 - Google Patents

油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式無段変速機を用いた油圧伝動部と、機械式変速機を用いた機械式伝動部とにより構成される油圧−機械式変速機と、エンジンとの連携制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、油圧式無段変速機を用いた油圧伝動部と機械式変速機を用いた機械式伝動部とを組み合わせて構成される油圧−機械式変速機は知られている。このような油圧−機械式変速機においては、アクセルセンサにて設定された回転数にエンジン回転数を制御し、車両速度が、速度指示レバーで設定した速度となるように油圧−機械式変速機から出力される駆動力の速度比を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、作業者がアクセルセンサにて設定した回転数に、エンジン回転数を制御し、速度指示レバーで設定した速度となるように油圧−機械式変速機の速度比を制御した場合、該油圧−機械式変速機及びエンジンを具備した作業車で作業を行う際に、負荷条件によっては、作業者が設定したエンジン回転数及び油圧−機械式変速機の速度比よりも、さらに良い条件が存在することがある。しかし、設定した条件よりも良い条件が存在したとしても、作業者にはその旨が分からないため、設定した条件でそのまま作業が継続されてしまうこととなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上が本発明の解決する課題であり、次に課題を解決するための手段を説明する。
少なくとも油圧ポンプ又は油圧モータの一方が可変容量に構成される油圧式無段変速機を用いた油圧伝動部と、該油圧伝動部と機械式伝動部との両方に接続される遊星歯車部を用いた差動機構を具備する油圧−機械式変速機において、HMT(油圧−機械式)変速とHST式変速を変更する、HMTクラッチとHSTクラッチを動力伝達系に介装し、HMTクラッチが作動し、HSTクラッチの接続が切られている場合には、エンジンからの入力軸の駆動力と、油圧モータの油圧モータ出力軸の駆動力が遊星歯車部において合成され、該合成された出力により駆動軸が駆動されるHMT(油圧−機械式)変速の変速状態とし、HMTクラッチの接続を切り、HSTクラッチを作動させることにより、油圧式無段変速機により変速された駆動力のみにより、前記駆動軸を駆動すべく構成し、HST駆動の状態とし、前記HMT(油圧−機械式)変速の変速状態で、PTO軸回転の出力がオフ状態、かつ負荷制御入切手段がオン状態の場合に、速度指示手段にて設定した速度を維持するとともに、負荷の大きさに応じてエンジン回転数を制御すべく、まず、速度比指示レバーの指示が一定速度以下であるか否か、負荷制御スイッチがONされているか否か、PTO切換スイッチがOFFされているか否かを判断し、前記速度比指示レバーの指示が一定速度以下であり、かつ負荷制御スイッチがONされ、かつPTO切換スイッチがOFFされていれば、速度比指示レバーが一定位置を一定時間保持されているか否かを判断し、該速度比指示レバーが一定位置を一定時間保持されていれば、以降の制御が行なう、即ち、エンジンの負荷率が一定値以下であれば、エンジン回転数目標を制御前の値よりも一定値だけ減少させた値に設定するとともに、目標速度比を制御前の値よりも一定値だけ増加させた値に設定し、エンジン回転数目標値が最低回転数よりも大きいか、かつ目標速度比が最大速度比よりも小さいかの判断がなされ、条件が満たされれば、該制御が行われてエンジン回転数及び速度比が目標値へ変更する、また、エンジンの負荷率が一定値以上であれば、エンジン回転数目標を制御前の値よりも一定値増加させた値に設定するとともに、目標速度比を制御前の値よりも一定値減少させた値に設定し、エンジン回転数目標値が最大回転数よりも小さいか、かつ目標速度比が最低速度比よりも大きいかの判断がなされ、条件が満たされれば、該制御が行われてエンジン回転数及び速度比が目標値へ変更されるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法を示すブロック図、図2は油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法を示すフローチャート図である。
【0006】
まず、本発明の油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法が行われる油圧−機械式変速機の構成について、図1により説明する。油圧−機械式変速機(以降HMTと記載する)30は、油圧式無段変速機(以降HST記載する)21を用いた油圧伝動部、及び、遊星歯車部7を備えるミッションを用いた機械式伝動部により構成されており、エンジン24の出力がHST21、遊星歯車部7のどちらか一方もしくはHST21および遊星歯車部7を介して駆動軸27に伝達されるように構成している。エンジン24には入力軸25の一端が接続されており、該エンジン24の出力は入力軸25を介してHST21に導入される。該HST21は油圧ポンプ22および油圧モータ23により構成されており、該油圧ポンプ22および油圧モータ23は容量を可変に構成されている。このため、該油圧ポンプ22もしくは油圧モータ23の容量を調節することにより、油圧ポンプ22に対する油圧モータ23の駆動比を調節することができる。油圧ポンプ22には前記入力軸25が接続しており、該入力軸25により油圧ポンプ22が駆動される。上記の構成によりエンジン24の出力は入力軸25を介してHST21の油圧ポンプ22を駆動し、該油圧ポンプ22により油圧モータ23が駆動される。該油圧モータ23には油圧モータ出力軸26が接続されており、該油圧モータ23により駆動される構成になっている。
【0007】
また、前記入力軸25の他端は遊星歯車部7に接続しており、該他端部25bは後方(図1の右方)に延出してミッションケース33の後端部にて、クラッチ41を介してPTO軸42に接続している。そして、該PTO軸42と入力軸25とは、直線上に配置されている。
【0008】
遊星歯車部7はサンギヤ1、プラネタリーギヤ2、プラネタリーギヤ3、キャリヤ6および入力ギヤ4により構成されている。該サンギヤ1は入力軸25の他端に挿嵌固定されており、該サンギヤ1には第一プラネタリーギヤ2が噛合している。第一プラネタリーギヤ2は第二プラネタリーギヤ3に噛合しており、第二プラネタリーギヤ3は入力ギヤ4に噛合している。前記プラネタリーギヤ2・3はそれぞれキャリヤ6に固設された枢軸に回動自在に枢支されており、サンギヤ1に対して公転する構成になっている。
【0009】
また、遊星歯車部7において、プラネタリーギヤ2およびプラネタリーギヤ3は、例えば三対配設されており、プラネタリーギヤ2およびプラネタリーギヤ3は前記キャリア6の回動中心を同心円とした円周上を回動する構成になっている。サンギヤ1の外周上にはプラネタリーギヤ2が噛合しており、キャリヤ6の回動中心に対して該プラネタリーギヤ2より外側にプラネタリーギヤ3が配設されている。また、キャリヤ6にはギヤ5が固設されており、サンギヤ1、入力ギヤ4、キャリヤ6およびギヤ5の回動中心は同一直線上に位置するように構成されている。キャリヤ6に固設した前記ギヤ5は駆動軸27の一端に挿嵌固定されたギヤ9に噛合しており、該ギヤ9に駆動力を伝達可能に構成されている。該ギヤ9は駆動軸18に挿嵌固定されたギヤ19に噛合している。該構成により前記ギヤ5の駆動力がギヤ9・19を介して駆動軸18に伝達される構成になっている。
【0010】
前記入力ギヤ4は、その軸部分を構成する動力伝動軸28と、その一端において同軸上に一体形成されており、該動力伝動軸28の他端の外周上にはギヤ10が挿嵌固定されている。該ギヤ10には油圧モー出力軸26に挿嵌されたギヤ14が噛合している。該ギヤ14には油圧モータ出力軸26に挿嵌固定されたHMTクラッチ11のクラッチボックスに固設されており、該クラッチ11を作動させることにより該油圧モータ出力軸26とともにギヤ14が駆動される構成になっている。また、油圧モータ出力軸26の一端の外周上にはギヤ15が挿嵌固定されており、該ギヤ15は駆動軸27に挿嵌したギヤ16に噛合している。該ギヤ16は駆動軸27に挿嵌固定されたクラッチ12のクラッチボックスに固設されており、該HSTクラッチ12を作動させることによりギヤ16により、駆動軸27に駆動力を与えギヤ16とともに駆動軸27を回動させる構成になっている。
【0011】
上記構成において、HMTクラッチ11が切られており、HSTクラッチ12が作動し、ギヤ16と駆動軸27が接続されている場合には、前記HST21の油圧モータ出力軸26の駆動力により駆動軸27が駆動される。前記エンジン24の出力はHST21において変速され、油圧モータ出力軸26より出力される。該油圧モータ出力軸26が駆動されることにより、ギヤ15が駆動され、該ギヤ15に噛合したギヤ16が駆動される。該ギヤ16にはクラッチ12のクラッチボックスが固設されており、該クラッチ12が作動しているため、ギヤ16と駆動軸27が接続される。これにより、油圧モータ出力軸26の出力により駆動軸27が駆動される。即ち、HMTクラッチ11の接続を切り、HSTクラッチ12を作動させることにより、HST21により変速された駆動力のみにより、前記駆動軸27を駆動する。そして、該駆動軸27の駆動力がギア9・19を介して駆動軸18に伝達される。
【0012】
また、HMTクラッチ11が作動し、ギヤ14と油圧モータ出力軸26が接続され、 STクラッチ12の接続が切られている場合には、入力軸25の駆動力と油圧モータ出力軸26の駆動力が遊星歯車部7において合成され、該遊星歯車部7において合成された出力により駆動軸27が駆動される。サンギヤ1には入力軸25を介してエンジン24の出力が伝達され、該サンギヤ1により入力軸25の駆動力が遊星歯車部7に導入される。また、油圧モータ出力軸26の駆動力は、HMTクラッチ11の接続によりギヤ14を介してギヤ10に伝達される。該ギヤ10により入力ギヤ4の軸部分を構成する、動力伝動軸28が駆動されて該入力ギヤ4が駆動される。該入力ギヤ4により油圧モータ出力軸26の駆動力が遊星歯車部7に伝達される。該遊星歯車部7において入力軸25と油圧モータ出力軸26の駆動力が合成され、キャリヤ6が駆動される。該キャリヤ6の駆動力は該キャリヤ6に固設されたギヤ5によりギヤ9に伝達され、ギヤ9により駆動軸27に伝達される。これにより、入力軸25により遊星歯車部7に伝達された駆動力とHST21により変速された駆動力により駆動軸27が駆動される。そして、該駆動軸27の駆動力がギア9・19を介して駆動軸18に伝達される。
【0013】
また、入力軸25の近傍には動力源回転数検出器104が配設されており、該入力軸25の回転数を検出可能に構成されている。駆動軸27の一端に挿嵌固定されたギヤ9近傍にも回転検出器103が配設され、該ギヤ9の回転数を検出する構成になっている。動力源回転数検出器104および回転検出器103は前記コントローラ100に接続されており、該動力源回転数検出器104および回転検出器103の検出値が該コントローラ100に入力される構成になっている。
【0014】
該コントローラ100には速度表示器および電磁弁105・106が接続されており、コントローラ100により制御される。該速度表示器には前記動力源回転数検出器104および回転検出器103の検出値より速度が算出され、表示される構成になっている。また、該コントローラ100に接続された電磁弁105・106により前記HMTクラッチ11およびHSTクラッチ12の作動が制御される構成になっている。コントローラ100において、前記動力源回転数検出器104および回転検出器103の検出値により演算がなされ、該コントローラ100により電磁弁105・106が制御され、HMTクラッチ11とHSTクラッチ12の切断もしくは接続がなされ駆動状態の切り換えを行うことができる。即ち、コントローラ100によりHMT30の駆動速度に応じて自動的に駆動状態の切り換えを行うことができ、円滑な変速が実現される。
【0015】
また、前記出力軸27にはブレーキパック110が配設され、ブレーキペダル140の踏み込みによりメカニカルリンク141を介してブレーキパック110制御し、出力軸27にブレーキ作用を発生させるよう構成している。また、ブレーキスイッチ111はブレーキペダル140の踏み込みにより作動信号をコントローラ100に出力するように構成している。
【0016】
また、前記コントローラ100には、走行操作レバーである速度比指示レバー120、ポンプ斜板制御器121、モータ斜板制御器122が連動されており、該速度比指示レバー120とコントローラ100間には速度比指示レバー120の操作量を検出する位置センサ120aが配設されている。そして位置センサ120aの検出結果を入力したコントローラ100が、該ポンプ・モータ斜板制御器121・122にそれぞれ傾斜角度を出力することにより、該ポンプ・モータ斜板制御器121・122に連動した前記油圧ポンプ・モータ22・23の可動斜板22a・22bを調節し、HST21の回転出力を制御している。これにより、HMT30からの駆動出力が制御されるのである。
【0017】
また、該コントローラ100には電磁弁105・106が連動しており、該電磁弁105・106を制御して前記クラッチ11・12の断接を制御している。さらに、前記駆動軸27に固設されたギヤ9には、駆動軸27の回転数及び回転方向を検出可能に回転検出器103が配設されており、該回転検出器103により駆動軸27の回転数及び回転方向をコントローラ100で入力可能としている。
【0018】
また、コントローラ100には、前記PTO軸への動力の伝達をオン・オフさせるPTO切換スイッチ57が接続され、負荷制御状態をオン・オフさせる負荷制御スイッチ56が接続され、エンジン回転数を設定するためのアクセルセンサ55が接続されている。さらに、コントローラ100には、該コントローラ100から出力されるエンジン回転数の指示に基づいてエンジン24の回転数を制御するとともに、エンジン24にかかる負荷の信号をコントローラ100にフィードッバックするエンジン回転コントローラ58が接続されている。
【0019】
次に、以上の如く構成されたHMT30の、エンジン24との連携制御方法について説明する。本HMT30においては、前記PTO切換スイッチ57がオフされクラッチ41が切られて、PTO軸42に入力軸25からの駆動力が伝達されていない状態、かつ、前記負荷制御スイッチ56がオンされた状態にとなった場合に、速度比指示レバー120により設定された速度比を維持しながら、負荷の大きさに応じてエンジン回転数を制御して増減するように構成している。
【0020】
即ち、HMT30においては、アクセルセンサ55により設定されたエンジン回転数と、位置センサ120aにより検出した速度比に基づいてコントローラ100が制御するHST21の出力回転数とで、該HMT30からの出力回転数を制御しているが、PTO切換スイッチ57がオフかつ負荷制御スイッチ56がオンされた状態では、例えば、エンジン回転コントローラ58によりフィードバックされるエンジン24の負荷が小さい場合には、コントローラ100からエンジン回転数を減少させる制御信号が、エンジン回転コントローラ58に入力されて、この制御信号に基づいて、該エンジン回転コントローラ58がエンジン回転数を減少させるとともに、該コントローラ100からポンプ・モータ斜板制御器121・122へHST21の速度比を小さくするような制御信号が入力されて、速度比指示レバー120により設定された速度比、即ち、HMT30からの出力回転数を一定に維持するようにしている。
【0021】
また、エンジン回転コントローラ58によりフィードバックされるエンジン24の負荷が大きい場合には、コントローラ100からエンジン回転数を増大させる制御信号がエンジン回転コントローラ58にに入力されて、この制御信号に基づいて該エンジン回転コントローラ58がエンジン回転数を増大させるとともに、該コントローラ100からポンプ・モータ斜板制御器121・122へHST21の速度比を大きくするような制御信号が入力されて、速度比指示レバー120により設定された速度比、即ち、HMT30からの出力回転数を一定に維持するようにしている。
【0022】
このように、エンジン24の負荷に応じてエンジン回転数を増減させて制御する場合、エンジン回転数を最大に増大させても、エンジン負荷が過大となってエンジン回転数が減少してしまうときには、コントローラ100に接続したアラームランプ59を点灯させる等、警告を発して作業者に知らせるように構成している。
【0023】
尚、PTO切換スイッチ57がオンされクラッチ41が接続状態となってPTO軸42が回転駆動されている場合には、前述のHMT30のエンジン24との連携制御を行うと、エンジン回転数が変化してPTO軸42の回転数も変化してしまうため、作業精度が低下して好ましくない。従って、本制御を行うのは、PTO切換スイッチ57がオフされているときのみとしている。また、本制御は、例えば、速度比指示レバー120が主要作業速度(例えば時速10キロメートル)以下を指示している場合に行うようにしている。そして、本制御を行わない場合には、アクセルセンサ55にて設定された回転数にてエンジン回転数を制御し、速度比指示レバー120が示す速度となるようにHMT30の速度比を制御するようにしている。
【0024】
次に、以上の如く構成したHMT30のエンジン24との連携制御方法のフローチャートについて図2により説明する。まず、ステップS501において速度比指示レバー120の指示が一定速度(例えば時速10キロメートル)以下であるか否かが、ステップS502において負荷制御スイッチ56がONされているか否かが、ステップS503においてPTO切換スイッチ57がOFFされているか否かが判断される。速度比指示レバー120の指示が一定速度以下であり、かつ負荷制御スイッチ56がONされ、かつPTO切換スイッチ57がOFFされていれば、ステップS504において速度比指示レバー120が一定位置を一定時間(例えば3秒)保持されているか否かの判断がなされる。そして、速度比指示レバー120が一定位置を一定時間保持されていれば、以降の制御が行われる。
【0025】
即ち、ステップS505の如く、エンジン24の負荷率が一定値(例えば75%)以下であれば、ステップS507においてエンジン回転数目標を制御前の値よりも一定値(例えば5%)減少させた値に設定するとともに、目標速度比を制御前の値よりも一定値(例えば5%)増加させた値に設定し、ステップS508にてエンジン回転数目標値が最低回転数よりも大きいか、かつ目標速度比が最大速度比よりも小さいかの判断がなされる。そして、ステップS508の条件が満たされれば、本制御が行われてエンジン回転数及び速度比が目標値へ変更される。この場合、ステップS508の条件が満たされなければ、ステップS510の如く制御が行われず、エンジン回転数及び速度比は変更されない。
【0026】
ステップS507及びステップS508にて制御が行われると、ステップS509にて、時間計測を行うタイマの一定時間分のカウントセットがなされ、ステップS506及びステップS511にてセットされたカウント値がゼロになるまで該カウント値を減少する処理がなされる。そして、タイマのカウント値がゼロになると再度ステップS507及びステップS508の制御が行われる。この場合、タイマにセットされるカウンタ値は、制御が行われるために速度比指示レバー120が保持するべく一定時間の時間分の値としている。即ち、一旦ステップS507及びステップS508での制御が行われた後に、さらに速度比指示レバー120が一定位置に一定時間保持されていれば再度ステップS507及びステップS508での制御が行われるのである。
【0027】
また、ステップS521の如く、エンジン24の負荷率が一定値(例えば95%)以上であれば、ステップS523においてエンジン回転数目標を制御前の値よりも一定値(例えば5%)増加させた値に設定するとともに、目標速度比を制御前の値よりも一定値(例えば5%)減少させた値に設定し、ステップS524にてエンジン回転数目標値が最大回転数よりも小さいか、かつ目標速度比が最低速度比よりも大きいかの判断がなされる。そして、ステップS524の条件が満たされれば、本制御が行われてエンジン回転数及び速度比が目標値へ変更される。この場合、ステップS524の条件が満たされなければ、ステップS526の如く制御が行われず、エンジン回転数及び速度比は変更されない。
【0028】
ステップS523及びステップS524にて制御が行われると、ステップS525にて、時間計測を行うタイマの一定時間分のカウントセットがなされ、ステップS522及びステップS527にてセットされたカウント値がゼロになるまで該カウント値を減少する処理がなされる。そして、タイマのカウント値がゼロになると再度ステップS523及びステップS524の制御が行われる。この場合、タイマにセットされるカウンタ値は、制御が行われるために速度比指示レバー120が保持するべく一定時間の時間分の値としている。即ち、一旦ステップS523及びステップS524での制御が行われた後に、さらに速度比指示レバー120が一定位置に一定時間保持されていれば再度ステップS523及びステップS524での制御が行われるのである。
【0029】
また、ステップS501、ステップS502、ステップS503、及びステップS504の条件の内、何れか一つでも満たされていなければ、ステップS531の如く、アクセルセンサ55にて設定された回転数にて目標エンジン回転数が算出され、これに基づいてエンジン回転数が制御されるとともに、該目標エンジン回転数及び速度比指示レバー120が指示する速度からHMT30の目標速度比が算出されて、速度比が制御される。
【0030】
以上の如く、PTO切換スイッチ57がオフされ、PTO軸42の回転出力がオフ状態、かつ負荷制御入切手段である負荷制御スイッチ56がオン状態の場合に、速度指示手段である速度比指示レバー120にて設定した速度を維持するとともに、負荷の大きさに応じてエンジン回転数を制御するようにしたことにより、無駄のないエンジン24駆動を行うことができて燃料消費量を低減することが可能となる。また、軽負荷作業時には、エンジン回転数を減少させるために、静かな作業を行うことが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、請求項1記載の如く、PTO軸回転の出力がオフ状態かつ負荷制御入切手段がオン状態の場合に、速度指示手段にて設定した速度を維持するとともに、負荷の大きさに応じてエンジン回転数を制御することにより、無駄のないエンジン駆動を行うことができて燃料消費量を低減することが可能となる。また、軽負荷作業時には、エンジン回転数を減少させるために、静かな作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法を示すブロック図である。
【図2】 油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
7 遊星歯車部
21 油圧式無段変速器
22 油圧ポンプ
23 油圧モータ
24 エンジン
30 HMT
41 クラッチ
42 PTO軸
55 アクセルセンサ
56 負荷制御スイッチ
57 PTO切換スイッチ57
58 エンジン回転数コントローラ
100 コントローラ
120 速度比指示レバー
121 ポンプ斜板制御器
122 モータ斜板制御器

Claims (1)

  1. 少なくとも油圧ポンプ又は油圧モータの一方が可変容量に構成される油圧式無段変速機を用いた油圧伝動部と、該油圧伝動部と機械式伝動部との両方に接続される遊星歯車部を用いた差動機構を具備する油圧−機械式変速機において、HMT(油圧−機械式)変速とHST式変速を変更する、HMTクラッチとHSTクラッチを動力伝達系に介装し、HMTクラッチが作動し、HSTクラッチの接続が切られている場合には、エンジンからの入力軸の駆動力と、油圧モータの油圧モータ出力軸の駆動力が遊星歯車部において合成され、該合成された出力により駆動軸が駆動されるHMT(油圧−機械式)変速の変速状態とし、HMTクラッチの接続を切り、HSTクラッチを作動させることにより、油圧式無段変速機により変速された駆動力のみにより、前記駆動軸を駆動すべく構成し、HST駆動の状態とし、前記HMT(油圧−機械式)変速の変速状態で、PTO軸回転の出力がオフ状態、かつ負荷制御入切手段がオン状態の場合に、速度指示手段にて設定した速度を維持するとともに、負荷の大きさに応じてエンジン回転数を制御すべく、まず、速度比指示レバーの指示が一定速度以下であるか否か、負荷制御スイッチがONされているか否か、PTO切換スイッチがOFFされているか否かを判断し、前記速度比指示レバーの指示が一定速度以下であり、かつ負荷制御スイッチがONされ、かつPTO切換スイッチがOFFされていれば、速度比指示レバーが一定位置を一定時間保持されているか否かを判断し、該速度比指示レバーが一定位置を一定時間保持されていれば、以降の制御が行なう、即ち、エンジンの負荷率が一定値以下であれば、エンジン回転数目標を制御前の値よりも一定値だけ減少させた値に設定するとともに、目標速度比を制御前の値よりも一定値だけ増加させた値に設定し、エンジン回転数目標値が最低回転数よりも大きいか、かつ目標速度比が最大速度比よりも小さいかの判断がなされ、条件が満たされれば、該制御が行われてエンジン回転数及び速度比が目標値へ変更する、また、エンジンの負荷率が一定値以上であれば、エンジン回転数目標を制御前の値よりも一定値増加させた値に設定するとともに、目標速度比を制御前の値よりも一定値減少させた値に設定し、エンジン回転数目標値が最大回転数よりも小さいか、かつ目標速度比が最低速度比よりも大きいかの判断がなされ、条件が満たされれば、該制御が行われてエンジン回転数及び速度比が目標値へ変更されることを特徴とする油圧−機械式変速機のエンジンとの連携制御方法。
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