JPH07326325A - 希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置

Info

Publication number
JPH07326325A
JPH07326325A JP6117060A JP11706094A JPH07326325A JP H07326325 A JPH07326325 A JP H07326325A JP 6117060 A JP6117060 A JP 6117060A JP 11706094 A JP11706094 A JP 11706094A JP H07326325 A JPH07326325 A JP H07326325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
rare gas
gas discharge
bulb
xenon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6117060A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP6117060A priority Critical patent/JPH07326325A/ja
Publication of JPH07326325A publication Critical patent/JPH07326325A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水銀とアルゴンを封入した低圧水銀ランプに比
べて、始動時の光束立上がり特性に優れ、かつ発光効率
に優れたキセノン希ガス放電灯およびこの点灯装置なら
びに光源装置を提供する。 【構成】バルブ2内に冷陰極4を設けるとともに、キセ
ノンガスを封入し、このバルブ内面に設けられた蛍光体
被膜とからなる希ガス放電灯において、ランプの電流密
度を0.35mA/mm2 以下にし、かつバルブの内径を
2mm以下にしたことを特徴とする。 【作用】バルブ内にキセノンガスを封入したから、始動
の光束立上がりに優れ、かつ発光効率の有利な領域で点
灯することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キセノンを主体とする
希ガスを封入してなる小形の希ガス放電灯およびこの放
電灯をパルス点灯するようにした点灯装置ならびにこれ
を用いた光源装置および液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶表示装置のバックライト
や、各種メータの表示指針として、小形に形成された冷
陰極蛍光ランプが使用されている。例えば、液晶表示装
置のバックライトの光源の1種として用いられる冷陰極
蛍光ランプは、バルブ内径が2mmで、電極間距離が95
mmの細長いバルブ内に、水銀と50Torr程度のアルゴン
Arガスが封入されており、このバルブ内に蛍光体被膜
が形成されている。バルブの両端部に封装された一対の
冷陰極間に高周波電圧を印加すると、バルブ内で放電が
発生し、この放電により上記水銀が185nmおよび25
4nmの紫外線を発し、この紫外線が蛍光体を励起して可
視光を発光させる。この時のランプ電流は5mAであ
り、輝度は22000cd/m2 である。
【0003】しかしながら、上記冷陰極蛍光ランプは、
発光物質として水銀が封入された低圧水銀ランプであ
り、蒸発された水銀の原子が電離および励起作用により
185nmおよび254nmの紫外線を発するものであるた
め、発光効率は水銀の蒸気圧に依存する。このため、バ
ルブ温度が低い場合は、水銀蒸気圧が低いために光束が
低下し、よって始動時の光束立ち上がり特性が低下す
る。すなわち、周囲温度が低いと始動の光束立上がりが
低下するという問題がある。
【0004】このような低温始動の対策として、上記冷
陰極蛍光ランプに代わりキセノン希ガス放電灯が有効で
あることが知られている。キセノン希ガス放電灯は、バ
ルブ内にキセノンまたはキセノンを主体とした希ガスを
封入したランプであり、キセノンから放出される主とし
て波長147nmおよび172nmの紫外線を発光管バルブ
の内面に形成したけい光体被膜で可視光に変換し、この
可視光を発光管の外部へ放射するようになっている。
【0005】この種のキセノン希ガス放電灯は、水銀を
用いないこと、およびキセノンガスは温度変化の影響を
受け難いことから温度特性が安定しており、周囲温度の
低い環境で使用しても、光束立上がり特性に優れている
という利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ランプ
が安定点灯してバルブ温度が高くなると、温度が高いほ
ど水銀とアルゴンを封入した冷陰極蛍光ランプ、すなわ
ち低圧水銀ランプの方が、水銀の蒸発が促されてこの水
銀による紫外線放出量が多くなるから、キセノン希ガス
放電灯に比べて光束が増加し、発光効率の向上が期待で
きる。逆に、安定点灯中であっても、バルブ温度が低い
場合は、キセノン希ガス放電灯の方が冷陰極蛍光ランプ
に比べて発光効率が高くなると予想される。
【0007】したがって、始動の立上がり特性の優れた
キセノン希ガス放電灯は、バルブ温度の低い条件で使用
する方が、ランプ効率のよい範囲で使用できるものと考
えられる。
【0008】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは水銀およびアルゴン
を封入した低圧水銀ランプに比べて、始動の光束立上が
り特性に優れ、かつ発光効率に優れた状況で点灯できる
ようにしたキセノン希ガス放電灯およびこの点灯装置な
らびにこれを用いた光源装置を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発光
管バルブと、上記バルブ内に放電を発生させる手段と、
上記バルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発す
るキセノンガスと、上記バルブ内に設けられ、上記キセ
ノンガスから放出された紫外線を受けて発光する蛍光体
被膜と、からなる希ガス放電灯において、ランプの電流
密度を0.35mA/mm2 以下にし、かつバルブの内径
を2mm以下にしたことを特徴とする。
【0010】ここで、バルブ内に放電を発生させる手段
とは、バルブ内に封装された一対の冷陰極であってもよ
く、一方の内部冷陰極と外部電極であってもよく、また
は外部電極のみであってもよい。
【0011】さらに、キセノンガスは、これにネオンな
どの他の希ガスが混合されていてもよく、要するにキセ
ノンが30〜100%の範囲で封入されていてもよい。
また、ランプは特定方向に光を放出するアパーチャ形で
あってもよい。
【0012】請求項2の発明は、内径が2mm以下の発光
管バルブと、上記バルブ内に放電を発生させる手段と、
上記バルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発す
るキセノンガスと、上記バルブの内側に設けられ、上記
キセノンガスから放出された紫外線を受けて発光する蛍
光体被膜と、を備えた希ガス放電灯と、この希ガス放電
灯を電流密度が0.35mA/mm2 以下で点灯する点灯
手段と、を有することを特徴とする希ガス放電灯点灯装
置である。
【0013】請求項3の発明は、内径が2mm以下の発光
管バルブと、上記バルブ内に放電を発生させる手段と、
上記バルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発す
るキセノンガスと、上記バルブの内側に設けられ、上記
キセノンガスから放出された紫外線を受けて発光する蛍
光体被膜と、を備えた希ガス放電灯と、この希ガス放電
灯を電流密度が0.23mA/mm2 以上、0.30mA
/mm2 以下で点灯する点灯手段と、を有することを特徴
とする希ガス放電灯点灯装置である。
【0014】請求項4の発明は、請求項1に記載の希ガ
ス放電灯と、休止期間をもつパルス電圧を上記希ガス放
電灯に印加するパルス電圧供給装置と、を備えたことを
特徴とする希ガス放電灯点灯装置である。
【0015】請求項5の発明は、請求項1に記載の希ガ
ス放電灯と、休止期間をもつパルス電圧を上記希ガス放
電灯に印加するパルス電圧供給装置と、上記希ガス放電
灯およびパルス電圧供給装置を組み込んだ光源装置本体
と、を備えたことを特徴とする光源装置である。
【0016】請求項6の発明は、請求項1に記載の希ガ
ス放電灯と、休止期間をもつパルス電圧を上記希ガス放
電灯に印加するパルス電圧供給装置と、上記希ガス放電
灯およびパルス電圧供給装置を組み込んだ液晶表示装置
本体と、を具備したことを特徴とする液晶表示装置であ
る。
【0017】
【作用】本発明者等は、上記したように、始動の光束立
上がり特性に有利なキセノン希ガス放電灯を、水銀とア
ルゴンを封入した低圧水銀ランプに比べてランプ効率の
優れた範囲で使用しようとする場合、管壁温度が低い条
件で使用するのが有効である点に注目し、ランプの電流
密度と発光効率の関係を種々調べた。すなわち、バルブ
温度は、周囲温度ばかりでなく、バルブに入力される電
気エネルギーよっても変化する。バルブに入力される電
気エネルギーはランプの電流密度に関係する。すなわ
ち、安定点灯中のランプの電流密度が低いと、発光管バ
ルブの温度も低くなる。
【0018】したがって、水銀とアルゴンを封入した蛍
光ランプの場合は、ランプの電流密度の変化に応じてバ
ルブ温度が変化し、これにより水銀蒸気圧が変化する。
そして、ランプの電流密度を大きくしてバルブ温度を高
くすれば、水銀蒸気圧が上昇して光束が増加する。これ
に対し、キセノン希ガス放電灯は、電流密度を変化させ
るとバルブ温度は変化するが、キセノンの蒸気圧はさほ
ど大きく変化せずに光束も飽和状態になる。しかし、バ
ルブ温度が低いレベルでは、むしろ低圧水銀ランプに比
べて光束が高くなる。つまり、ランプの発光効率が逆転
するという現象が発生する。
【0019】そこで、本発明者等は、種々の実験によ
り、キセノン希ガス放電灯の発光効率が、水銀とアルゴ
ンを封入した蛍光ランプよりも有利になる条件を見出し
た。この結果、請求項1および請求項2に記載されてい
るように、ランプの電流密度を0.35mA/mm2 以下
にし、かつバルブの内径を2mm以下にすればよい。
【0020】ランプの電流密度が0.35mA/mm2
越えると、キセノン希ガス放電灯の発光効率が蛍光ラン
プに比べて低下するようになる。また、バルブの内径が
2mmを越えると、キセノンの自己吸収が増えるから水銀
ランプに比べて効率が低下する。
【0021】請求項3の発明によれば、電流密度を0.
23mA/mm2 以上、0.30mA/mm2 以下で点灯す
るから、好ましい範囲で使用できる。すなわち、電流密
度が0.23mA/mm2 以上、0.30mA/mm2 以下
の範囲は、最高効率の90%以上の範囲で点灯すること
ができる。
【0022】請求項4の発明によれば、始動性および効
率に優れた希ガス放電灯点灯装置を提供できる。請求項
5の発明によれば、始動性および効率に優れた光源装置
を提供できる。請求項6の発明によれば、始動性および
効率に優れた液晶表示装置を提供できる。
【0023】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図5に示す
第1の実施例にもとづき説明する。図1はキセノン放電
灯およびその点灯装置の構成を示すもので、1は冷陰極
キセノン希ガス放電灯、10はパルスインバータなどか
らなるパルス電圧印加装置、11は電流制限手段であ
る。冷陰極キセノン希ガス放電灯1は、細長い針状の発
光管バルブ2を有し、このバルブ2は、例えば内径0.
94mm、外径2.06mm、長さ110mmの鉛ガラスによ
り直管形に形成されている。このバルブ2の内面には、
キセノンの発する波長147nmおよび172nmの紫外線
により発光する蛍光体、例えば3波長発光形蛍光体から
なる蛍光体被膜3が形成されている。3波長発光形蛍光
体は、例えば、赤系蛍光体としてY23 :Eu、緑系
蛍光体としてBaAl1219:Mn、青系蛍光体として
BaMgAl1423:Euが用いられている。
【0024】バルブ2の長手方向両端部には、電極間距
離を90mmとした冷陰極4,4が封装されている。冷陰
極4,4は、それぞれリード線を兼ねる電極軸5に棒形
の電極本体6を接合して構成してあり、電極本体6は線
径0.5mm、長さ10mmのニッケルワイヤにて形成され
ている。上記電極軸5は、ガラスと熱膨脹率が近似する
金属からな封着線7に接続されており、これら封着線7
はバルブ2の端部の封止部8に封着されている。封着線
8、8はそれぞれ外部リード線9、9に接続されてい
る。
【0025】このような発光管バルブ2には、所定圧の
キセノンXeまたはキセノンを主体とした希ガスが封入
されている。本実施例の場合は、キセノンXeにネオン
Neを混合したガスであり、例えばキセノンXe80
%、ネオンNe20%で、封入圧Pは50Torrとされて
いる。
【0026】このような構成のキセノン希ガス放電灯1
は、図1に示すパルスインバータなどのパルス電圧印加
装置10および電流制限手段11に接続されている。パ
ルス電圧印加装置10は、冷陰極4,4間に、休止期間
をもつパルス、すなわち所定のデューティ比τをもつパ
ルス電圧を印加するようになっている。この場合、パル
ス周波数は5〜50kHzで、デューティ比は0.05
〜0.35であることが望ましい。
【0027】このような冷陰極キセノン希ガス放電灯1
の場合、上記パルス電圧印加装置10および電流制限手
段11により、ランプの安定点灯中には0.8mAのラ
ンプ電流IL が流されるようになっている。この場合の
ランプの電流密度は0.24mA/mm2 となっている。
【0028】上記の冷陰極キセノン希ガス放電灯1は、
ランプの安定点灯中の電流密度が0.35mA/mm2
下の範囲となっており、バルブ2の内径も2mm以下の範
囲であるから、同一構造の水銀およびアルゴンガスを封
入した冷陰極蛍光ランプに比べて発光効率が上回ること
になる。
【0029】すなわち、上記構造の冷陰極キセノン希ガ
ス放電灯1と、これと同一構造の冷陰極蛍光ランプにつ
いて、電流密度(mA/mm2 )と、ランプから放出され
る光の全光束との関係を測定したところ、図2に示すよ
うな特性が得られた。
【0030】キセノン希ガス放電灯1の場合、電流密度
(mA/mm2 )を次第に大きくすると、実線で示す特性
Aのように、電流密度がほぼ0.2mA/mm2 までは光
束が急激に増大し、さらに電流密度(mA/mm2 )を大
きくすると光束は飽和し、むしろ若干減少する傾向が見
られた。なお、電流密度が0.2mA/mm2 以下で光束
が低下するのは、入力が小さいから光量が減るためであ
る。
【0031】これに対し、冷陰極蛍光ランプの場合は、
電流密度(mA/mm2 )を次第に大きくすると、破線で
示す特性Bのように、光束はほぼ直線的に増加する。こ
れら特性Aと特性Bは、交わる点があり、電流密度(m
A/mm2 )がこの交点よりも低い領域ではキセノン希ガ
ス放電灯1の光束が冷陰極蛍光ランプの光束よりも大き
い。すなわち、電流密度を0.35mA/mm2 以下にす
れば、キセノン希ガス放電灯1は冷陰極蛍光ランプより
も明るい状態で点灯することができる。
【0032】次に、本発明者等は、電流密度(mA/mm
2 )とランプの発光効率との関係を調べた。この結果を
図3に示し、キセノン希ガス放電灯1の場合、電流密度
(mA/mm2 )を次第に大きくすると、実線Aで示すよ
うに、発光効率は双曲線的に低下するが、冷陰極蛍光ラ
ンプの場合は、実線Bで示すように増大する。この場合
も特性Aと特性Bの交わる点があり、この点、すなわち
電流密度が0.35mA/mm2 より小さな範囲では、キ
セノン希ガス放電灯1の方が冷陰極蛍光ランプよりも発
光効率が良くなることが確認できる。
【0033】さらに、本発明者等は、発光管バルブの内
径とランプの発光効率との関係を調べた。この結果を図
4に示す。図4から、キセノン希ガス放電灯1が冷陰極
蛍光ランプに比べて発光効率が上回るのは、バルブ内径
が2mm以下となる場合であることが確認された。これ
は、バルブ内径を2mm以下にすれば、キセノンガスの1
47nmおよび172nmの自己吸収が少なくなり、光出力
が上昇するものと考えられる。
【0034】このような実験結果から、冷陰極キセノン
希ガス放電灯1は、ランプの安定点灯中の電流密度を
0.35mA/mm2 以下とし、かつバルブ2の内径を2
mm以下にすれば、同一構造の水銀およびアルゴンガスを
封入した冷陰極蛍光ランプに比べて発光効率が上回るこ
とになり、よって始動時の光束立上がりおよび発光効率
の優れた条件で使用することができることになる。
【0035】さらに好ましい使用条件は、希ガス放電灯
を電流密度が0.23mA/mm2 以上、0.30mA/
mm2 以下で点灯することであり、このようにすれば図2
から理解できる通り、最高光束に対する90%以上の光
束の範囲で使用することができる。
【0036】また、上記冷陰極キセノン希ガス放電灯1
をパルス点灯すると、パルスの休止期間にキセノンイオ
ンが再結合することによる放射を生じ、いわゆるアフタ
ーグローが発生するからこのアフターグローにより紫外
線が放射され、このため発光効率が高くなる。この場
合、パルスの周波数は5〜50kHz、例えば20kH
zを使用し、そのデューティ比(a/b)は0.05〜
0.35、例えば5%が望ましい。デューティ比を変化
した場合の光束変化を図5に示し、この特性から、20
kHzのパルスで、デューティ比(a/b)を5%にし
て点灯した場合は、商用電源で点灯した場合に比べて最
大で3倍の光出力の上昇が可能になる。よって、パルス
点灯を採用するのが有利である。
【0037】このような冷陰極キセノン希ガス放電灯1
は、例えば、図6および図7に示す液晶表示装置のバッ
クライトとして使用できる。図6および図7に示す液晶
表示装置は、液晶表示板20の背面に光拡散導光板21
が重ねて配置されており、この光拡散導光板21は、乳
白色のアクリル樹脂などからなり、下面および一側面を
除く3方向の側面がケ−シング22により囲まれてい
る。このケ−シング22は内面が反射面23をなしてい
る。上記ケ−シング32の一側に形成された開放面に
は、光源としての前記冷陰極キセノン希ガス放電灯1が
配置されている。
【0038】冷陰極キセノン希ガス放電灯1は、ケ−シ
ング22の一側に形成された開放面に対向して連結され
た円筒形反射体25に収容されている。円筒形反射体2
5の内面は反射面26をなしており、上記ランプ1はラ
ンプ軸が上記反射体25の中心線と一致するようにして
この反射体25に収容されている。円筒形反射体25
は、前記ケ−シング22の一側に形成された開放面に対
向する側壁が開口されており、上記希ガス放電灯1から
放出された光は、全て光拡散導光板21の一側面に導入
されるよになっている。
【0039】そして、冷陰極キセノン希ガス放電灯1
は、図1に示されたパルス電圧印加装置10からパルス
電圧が印加されて点灯されるようになっており、このラ
ンプ1から放出される光は反射体25の内面反射面26
で反射され、光拡散導光板21の一側面に導入される。
この光拡散導光板21に導入された光は、この光拡散導
光板21内で拡散し、かつケ−シング22の内面に形成
した反射面23で反射され、光拡散導光板21の上面に
向かわされる。このため、光拡散導光板21の上面では
全体に亘り略均等な明るさとなり、この面に重ねて配置
された液晶表示板20をこの背面から均等に照射するよ
うになる。
【0040】このような液晶表示装置においては、冷陰
極キセノン希ガス放電灯1の始動時の立上がり特性が良
好であり、しかも安定点灯中の発光効率が良いから、液
晶表示装置としての始動時の性能および使用中の表示性
能が向上する。
【0041】なお、上記実施例の場合、キセノン希ガス
放電灯1は、バルブ2の両端内部に冷陰極4,4を封装
したが、放電を維持する手段はこれに限らず、例えばバ
ルブ2の一端に冷陰極4を封装するとともにバルブの外
に外部電極を設け、これら内部の冷陰極4と外部の電極
間でバルブ内に放電を発生させるようにしてもよい。
【0042】また、本発明は、図8および図9に第2の
実施例として示すキセノン希ガス放電灯30のように、
バルブ31の外部に、互いに対向してそれぞれ帯状をな
す一対の外部電極32,32を設け、これら外部電極3
2,32をパルス電圧印加装置10および電流制限手段
11に接続することにより、バルブ31内に放電を発生
させるようにしてもよい。なお、バルブ31内には、所
定圧のキセノンXeまたはキセノンを主体とした希ガス
が封入されている。さらに、バルブ31の内面には、キ
セノンXeまたはキセノンを主体とした希ガスの発する
紫外線に吸収帯をもつ蛍光体被膜33が形成されてい
る。
【0043】このような構造の外部電極形キセノン希ガ
ス放電灯30であっても、ランプの安定点灯中の電流密
度を0.35mA/mm2 以下にし、かつバルブ31の内
径を2mm以下にすれば、同一構造の水銀およびアルゴン
ガスを封入した冷陰極蛍光ランプに比べて発光効率が上
回り、効率の優れた条件で使用することができる。
【0044】また、本発明は液晶表示装置のバックライ
トに使用するキセノン希ガス放電灯に限らず、例えば各
種メータに使用される自己発光形の指針としての細径の
キセノン希ガス放電灯であってもよい。
【0045】さらに、キセノンガスは、純キセノンで
も、またはキセノンにネオンなどの他の希ガスが混合さ
れていてもよく、要するにキセノンが30〜100%の
範囲で封入されていてもよい。さらにまた、特定方向の
発光強度を強くしたアパーチャ形希ガス放電灯であって
も実施可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、水銀とアルゴンを封入した低圧水銀ランプに比べ
て始動時の光束立上がり特性に優れ、しかも発光効率に
も優れたキセノン希ガス放電灯を提供することができ
る。
【0047】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の場合と同様に、水銀とアルゴンを封入した低圧水銀ラ
ンプに比べて始動時の光束立上がり特性に優れ、しかも
発光効率にも優れたキセノン希ガス放電灯点灯装置を提
供することができる。
【0048】請求項3の発明によれば、電流密度を0.
23mA/mm2 以上、0.30mA/mm2 以下で点灯す
るから、最高光束の90%以上となる好ましい範囲で点
灯することができる。
【0049】請求項4の発明によれば、上記キセノン希
ガス放電灯をパルス点灯するから、光強度が増し、効率
に優れた点灯装置を提供できる。請求項5の発明によれ
ば、始動性および効率に優れた光源装置を提供できる。
請求項6の発明によれば、始動性および効率に優れた液
晶表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る冷陰極キセノン希
ガス放電灯の断面図。
【図2】電流密度と相対全光束との関係を示す特性図。
【図3】電流密度と相対発光効率との関係を示す特性
図。
【図4】バルブ内径と相対発光効率との関係を示す特性
図。
【図5】デューティ比と相対全光束との関係を示す特性
図。
【図6】上記キセノン希ガス放電灯をバックライト光源
として用いた液晶表示装置の分解した斜視図。
【図7】同液晶表示装置の断面図。
【図8】本発明の第2の実施例に係る冷陰極キセノン希
ガス放電灯の断面図。
【図9】同放電灯の断面図。
【符号の説明】
1…キセノン希ガス放電灯 2…バルブ 3…蛍光体被膜 4…冷陰極 10…パルス電圧印加装置 11…電流制限手段 20…液晶表示板 21…光拡散導光板 25…反射体 30…冷陰極けい光ランプ 31…バルブ 32…外部電極 33…蛍光体被膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管バルブと、 上記バルブ内に放電を発生させる手段と、 上記バルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発す
    るキセノンガスと、 上記バルブの内側に設けられ、上記キセノンガスから放
    出された紫外線を受けて発光する蛍光体被膜と、 からなる希ガス放電灯において、 定格電流密度が0.35mA/mm2 以下で、バルブの内
    径が2mm以下であることを特徴とする希ガス放電灯。
  2. 【請求項2】 内径が2mm以下の発光管バルブと、 上記バルブ内に放電を発生させる手段と、 上記バルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発す
    るキセノンガスと、 上記バルブの内側に設けられ、上記キセノンガスから放
    出された紫外線を受けて発光する蛍光体被膜と、 を備えた希ガス放電灯と、 この希ガス放電灯を電流密度が0.35mA/mm2 以下
    で点灯する点灯手段と、を有することを特徴とする希ガ
    ス放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 内径が2mm以下の発光管バルブと、 上記バルブ内に放電を発生させる手段と、 上記バルブ内に封入され、上記放電により紫外線を発す
    るキセノンガスと、 上記バルブの内側に設けられ、上記キセノンガスから放
    出された紫外線を受けて発光する蛍光体被膜と、 を備えた希ガス放電灯と、 この希ガス放電灯を電流密度が0.23mA/mm2
    上、0.30mA/mm2以下で点灯する点灯手段と、 を有することを特徴とする希ガス放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の希ガス放電灯と、 休止期間をもつパルス電圧を上記希ガス放電灯に印加す
    るパルス電圧供給装置と、を備えたことを特徴とする希
    ガス放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の希ガス放電灯と、 休止期間をもつパルス電圧を上記希ガス放電灯に印加す
    るパルス電圧供給装置と、 上記希ガス放電灯およびパルス電圧供給装置を組み込ん
    だ光源装置本体と、 を備えたことを特徴とする光源装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の希ガス放電灯と、 休止期間をもつパルス電圧を上記希ガス放電灯に印加す
    るパルス電圧供給装置と、 上記希ガス放電灯およびパルス電圧供給装置を組み込ん
    だ液晶表示装置本体と、 を具備したことを特徴とする液晶表示装置。
JP6117060A 1994-05-30 1994-05-30 希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置 Pending JPH07326325A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6117060A JPH07326325A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6117060A JPH07326325A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07326325A true JPH07326325A (ja) 1995-12-12

Family

ID=14702440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6117060A Pending JPH07326325A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07326325A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007172892A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Monokokyuutekkusu Kk 放電灯

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007172892A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Monokokyuutekkusu Kk 放電灯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3211548B2 (ja) 誘電体バリア放電蛍光ランプ
EP0840353A2 (en) Low-pressure mercury vapour-filled discharge lamp, luminaire and display device
KR20030057323A (ko) 냉음극형 형광 램프
US4142125A (en) Fluorescent discharge lamp with inner hollow tube offset from envelope axis
US6806648B2 (en) Light source device and liquid crystal display device
JP3189285B2 (ja) 無電極形低圧放電灯
JPH07326325A (ja) 希ガス放電灯およびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置
JPH08190890A (ja) 蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置
JPH08273620A (ja) 蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置
JP3470449B2 (ja) 冷陰極放電ランプ装置およびこれを用いた照明装置ならびにバックライト、液晶表示装置
JPH05190152A (ja) 表示用蛍光ランプ
JPH1050261A (ja) 放電ランプ、照明装置、および表示装置
JP3087566B2 (ja) 誘電体バリア放電蛍光ランプ
JPH0877972A (ja) 蛍光ランプおよびこの点灯装置ならびにこれを用いた光源装置および液晶表示装置
US20030209970A1 (en) Electrodeless low-pressure discharge lamp having ultraviolet reflecting layer
JPH0817403A (ja) 希ガス放電灯
JP2839251B2 (ja) 希ガス蛍光ランプの点灯方法
JPH08273591A (ja) 冷陰極放電灯およびこの点灯装置およびこれを用いた照明装置ならびにバックライト、液晶表示装置
JPH05144412A (ja) 蛍光ランプ
JPH1125916A (ja) 冷陰極蛍光ランプおよび照明装置
JPH11120961A (ja) 放電ランプおよび照明装置
Pinkish-white 5.4 Other lamps using phosphors
JP3141411B2 (ja) 冷陰極けい光ランプ
JPH05225960A (ja) 無電極低圧希ガス蛍光ランプ
JP2004127538A (ja) 冷陰極蛍光ランプ