JPH0732630B2 - 直流無整流子モ−タ - Google Patents

直流無整流子モ−タ

Info

Publication number
JPH0732630B2
JPH0732630B2 JP59081312A JP8131284A JPH0732630B2 JP H0732630 B2 JPH0732630 B2 JP H0732630B2 JP 59081312 A JP59081312 A JP 59081312A JP 8131284 A JP8131284 A JP 8131284A JP H0732630 B2 JPH0732630 B2 JP H0732630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
terminal
signal
rotor
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59081312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60226789A (ja
Inventor
博 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP59081312A priority Critical patent/JPH0732630B2/ja
Publication of JPS60226789A publication Critical patent/JPS60226789A/ja
Publication of JPH0732630B2 publication Critical patent/JPH0732630B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は直流電源のもとで使用される比較的小容量の無
整流子モータに関し、ビデオテープレコーダを始めとす
る記録再生装置や空冷用ファンモータとして使用して好
適な直流無整流子モータを提供するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、多くの音響機器やビデオテープレコーダ、さらに
はフロッピーディスクのドライブ装置に直流無整流子モ
ータが多用されるようになってきており、その手軽さか
ら空冷用ファンモータにまで直流無整流子モータが使用
されている。
従来より、この種の直流無整流子モータとしては2相あ
るいは3相の半波駆動方式または全波駆動方式が主流を
占めている。
各駆動方式にはそれぞれ一長一短があり、例えば3相駆
動方式は2相駆動方式に比べて駆動用パワー素子の数が
少なくてすむ反面、回転子の回転位置を検出する位置検
出素子の数が多く必要となる。
ちなみに、単一電源のもとで動作させるものとして比較
すると、2相全波駆動方式では8個のパワートランジス
タと2個のホール素子が必要になり、3相全波駆動方式
では6個のパワートランジスタと3個のホール素子が必
要になる。
従来から、3相駆動方式において位置検出素子を削減し
ようとする試みが数多く行なわれており、その代表的な
技術が米国特許第3,577,053号明細書(以下、文献1と
称す。)に開示されている。
前記文献1には、3相半波駆動方式の無整流子モータに
おいて、回転子上に光反射率の異なる第1、第2、第3
の構成要素を有する識別帯を設け、前記識別帯に光線を
照射し、反射光を受光素子で検出することによって回転
子の回転位置の変化を前記受光素子の出力レベルの3段
階の変化としてとらえ、そのレベルに依存した相巻線に
通電するように構成された装置が示されている。
また、回転子の起動時に偶然に光線が第1の構成要素と
第3の構成要素の境界部に照射されていると、受光素子
の出力レベルが中間の値をとるので、あたかも第2の構
成要素の部分を検出したかのごとく検出回路が動作し、
逆トルクの発生や回転子の振動を招くが、これを防止す
るには受光素子の出力レベル判別回路部をシュミット回
路で構成すれば良いことが解説されている。
これと同じことが特許出願広告昭和57年第46317号公報
(以下、文献2と称す。)に開示されており、前記文献
2にはシュミット回路の代わりに、識別帯の第3の構成
要素の部分を検出したことを記憶する記憶回路を設けた
駆動回路装置が示されている。
前記文献1、文献2のいずれにおいても唯一の位置検出
素子と位置検出のための識別帯によって3相半波駆動を
可能にしているが、特別な位置検出用の素子をいっさい
用いないで相巻線への通電状態を順次切り換えていく方
法も提案され実用化されている。(例えばソニー(株)
製の3相無整流子モータ駆動用ICのCX20114) 特許出願公告昭和56年第33953号公報(以下、文献3と
称す。)には、最初は自走型の3相マルチバイブレータ
の出力信号によって各相巻線への通電状態を切り換え、
回転子が回転を開始してからは3層の固定子巻線のうち
の遊休巻線に現われる発電波形を利用して各相巻線への
通電状態を切り換えるように構成された駆動回路装置が
示されている。
しかしながら、前記文献3に示された方法では最初に各
相巻線への通電が無差別的に行なわれるので、瞬間的に
逆トルクが発生したり、充分な起動トルクが得られない
ためにモータが所望回転速度に達するまでの時間が長く
かかるという不都合があった。
ところで前記文献1および2に示された無整流子モータ
はいずれも3相半波駆動型であるが、これらは構成上の
制約によってその駆動形態を3相半波型に限定される。
すなわち、前記文献1、2に示された形式をとると360
゜の電気角あたり3通りの検出しか行なえないので、各
相巻線への通電状態の切り換えも必然的に3通りしか許
されないことになり、6通りの通電状態の切り換えを必
要とする3相全波駆動方式を実現するにはさらに余分な
位置検出素子と識別帯を必要とする。
また、ビデオテープレコーダのシリンダ駆動モータ(ド
ラム駆動モータともいわれる。)などのように位相制御
を必要とするモータでは、一回転に一度あるいは数度の
回転子の絶対位置の検出信号が必要になるが(一般にPG
パルスと呼ばれている。)、これについても余分な位置
検出素子と識別帯を必要とする。
さらに、前記文献1に示されているシュミット回路や前
記文献2に示されている記憶回路などはアナログ回路で
構成すると規模が大きくなったり、コンデンサなどの余
分な部品を必要とするので、昨今のディジタルICの論理
素子の微細化傾向(ゲートあたりの生産コストが急激に
下がってきている。)を加味するとディジタル回路で実
現した方が合理的であり、その場合にはシュミット回路
と記憶回路は結局同じ構成になって、いずれもフリップ
フロップ(双安定回路)を使用することになるが、よく
知られているように、フリップフロップの初期出力状態
は不定であり、その出力をモータの起動時において、位
置検出素子からの出力信号とどのように関連づけるかが
重要な問題となる。
しかしながら、前記文献1、2にはこの問題については
何ら触れられていない。
発明の目的 本発明は回転子の回転位置の検出機構の簡素化された直
流無整流子モータを実現することにあり、本発明の構成
をとることにより、副次的に、余分な素子を追加するこ
となしに、一回転に一度あるいは数度のPGパルスを得る
ことをも可能にするものである。
発明の構成 本発明の直流無整流子モータは、3相の固定子巻線と、
前記固定子巻線に対向する複数の磁極を有する永久磁石
を備えた回転子と、前記回転子の回転位置を検出する位
置検出素子と、前記回転子上に構成され前記回転子の回
転位置に応じて前記位置検出素子にレベルの異なる3通
りの出力を生じせしめる第1、第2、第3の構成要素を
有する円環状の識別帯と、前記固定子巻線に電流を供給
する駆動手段と、前記位置検出素子の出力をそのレベル
に応じて第1、第2の信号線路に分配する分配器と、前
記第1、第2の信号線路に第1、第2の入力端子が接続
され、前記駆動手段に駆動指令信号を送出するととも
に、前記回転子の起動時に初期化端子に初期化信号が供
給される検出信号処理回路を具備し、前記検出信号処理
回路は、初期化信号の供給時には前記駆動手段に前記位
置検出素子の出力レベルに依存した通電を行なわせし
め、初期化信号が遮断された後は、前記位置検出素子の
第1の出力レベルから第2の出力レベルへの遷移点にお
いてセットされ、前記第1の出力レベルもしくは第3の
出力レベルになったときにリセットされるフリップフロ
ップの出力信号によって前記駆動手段に通電を行なわせ
るように構成したもので、特に前記位置検出素子からの
位置検出信号を前記検出信号処理回路によって条件づけ
の処理を行なうことによって、唯一の位置検出素子を用
いながら円滑な回転子の起動ならびに回転を可能にした
点に特徴を有する。
実施例の説明 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。第1図は本発明を実施するために構成されたモー
タの概略図を示したもので、3相の固定子巻線1,2,3が
たがいに星形結線され、前記固定子巻線1〜3に対向し
て、図示されてはいない回転子に装着された永久磁石4
が配置されている。
前記永久磁石4の主要部は8極に着磁された主磁極が占
め、その内周部にはN極着磁された第1の構成要素部分
と、(図中においてN記号で示されている。)着磁され
ていない第2の構成要素部分と(図中においてZ記号で
示されている。)、S極着磁された第3の構成要素部分
(図中においてS記号で示されている。)が周方向に交
互に配置された円環状の識別帯5を有している。
また、前記識別帯5に対向して回転子の回転位置検出素
子として準備されたホールIC(チップ上にホール発電体
と他の回路を同居させた集積回路で、一般にホールICと
かホールスイッチとか呼ばれている。)6が配置されて
いる。
一方、前記永久磁石4の主磁極の内周側に対向して径方
向に回折された24カ所の発電要素部分を有するジグザグ
状の発電巻線7が配置され、前記主磁極の内周部には前
記発電巻線7に回転子の一回転あたり12サイクルの交流
信号を発生させるための無着磁部分(無着磁でなくと
も、磁束密度が急激に低くなるように着磁されていた
り、あるいはくぼみが設けられていても良い。)が8カ
所にわたって設けられている。
さらに前記固定子巻線1、2、3の引き出し線はそれぞ
れ第1の給電端子U、第2の給電端子V、第3の給電端
子Wに接続され、星形結線された中点は端子Xに接続さ
れている。
なお、前記ホールIC6はプラス側給電端子6a、マイナス
側給電端子6b、出力端子6cを有しており、前記発電巻線
7の引き出し線は出力端子7a、7bに接続されている。
さて、第2図は本発明の一実施例における直流無整流子
モータのブロック構成図を示したものであり、第2図に
おいてブロック10は第1図に示されたモータブロックの
内部結線を施したものである。
すなわち、前記モータブロック10において中点端子Xと
ホールIC6のプラス側給電端子6aの間には限流抵抗8が
接続され、前記ホールIC6のマイナス側給電端子6bと発
電巻線7の一方の出力端子7bは共通接続されて接地端子
Gに接続され、前記ホールIC6の出力端子6cは位置検出
端子Pに接続され、前記発電巻線7の他方の出力端子7a
は回転検出端子Fに接続されている。
前記位置検出端子Pには後に説明する処理回路によって
モータの回転位置に依存して3段階にレベルの変化する
位置検出信号が出力されるが、この位置検出信号は分配
器100によって2本の信号線路110s、110zに分配され、
さらに検出信号処理回路200によって条件付け処理が行
なわれて駆動信号発生回路300に送られる。
一方、前記回転検出端子Fと前記接地端子Gに現われる
信号は増幅器400によって十分な振幅に増幅された後に
スロープ発生回路500に供給されるとともに、モータの
回転サーボ用の速度検出信号としてA端子に供給され、
前記信号線路100s、100zに現れる信号は抽出回路600に
よって、モータの一回転に一回の信号が取り出されて同
じくモータの回転サーボ用の位置検出信号としてB端子
に供給されている。
なお、本発明においてはモータの回転サーボシステムに
は言及しないが、ここでは前記A端子、B端子から得ら
れる速度情報と位置情報をもとにE端子を介して前記駆
動信号発生回路300に誤差電圧を帰還するものとする。
さて、前記スロープ発生回路500では前記発電巻線7の
出力信号に同期した鋸歯状波と遅延パルスを発生してそ
れぞれを前記駆動信号発生回路300に供給している。
また、前記駆動信号発生回路300においては前記検出信
号処理回路200から供給される回転位置検出信号と、前
記スローブ発生回路500から供給される鋸歯状波と遅延
パルスをもとに3相の巻線駆動信号を作り出して駆動回
路700に送出している。
前記駆動回路700では前記巻線駆動信号を電流増幅した
うえで、U端子、V端子、W端子を介して3層の固定子
巻線1〜3への通電を行なっている。
なお、J端子はモータの停止・回転の指令信号が供給さ
れる端子で、この指令信号は前記駆動回路700に供給さ
れるとともに、初期化のための信号として前記検出信号
処理回路200の初期化端子に供給されているが、実施例
においては前記J端子が‘L'レベル(低電位)にあると
きに固定子巻線への通電は停止され、‘H'レベル(高電
位)にあるときには固定子巻線への通電が行なわれるよ
うに構成されている。
第2図の実施例において、増幅器400は単なる交流信号
増幅器であるので、ここでは内部構成の説明は省略し、
その他の回路ブロックについて実際の回路構成例を示し
ながら簡単な動作の説明を行なう。
まず、第3図はホールIC6の具体的な構成例を示した回
路結線図であり、よく知られているバンドギャップ基準
電圧源などを用いた定電圧回路部61と、シリコン基板上
に形成されたホール発電体62とその他の信号処理回路部
分から構成されている。
第3図のホール発電体62が第1図に示された識別帯5の
N極着磁された部分に対向しているときには前記ホール
発電体62の一方の出力端子62aの電位が上昇し、他方の
出力端子62bの電位は下降する。
したがってトランジスタ63のコレクタ電位が下降し、ト
ランジスタ64のコレクタ電位が上昇するので、定電流ト
ランジスタ65に流れ込む電流の殆んどがトランジスタ66
のコレクタ電流となる。
なお、第3図の回路において、前記定電流トランジスタ
65のエミッタ側に接続された抵抗67と、定電流トランジ
スタ68のエミッタ側に接続された抵抗69の抵抗比率が3
対4に設定されているので、前記定電流トランジスタ65
のコレクタ電流を4・Ioとすると、前記定電流トランジ
スタ68のコレクタ電流はほぼ3・Ioとなる。
また、プラス側のカレントミラー回路を構成する受電ト
ランジスタ70のエミッタ側に接続された抵抗71と、定電
流トランジスタ72、73のエミツタ側に接続された抵抗7
4、75の抵抗値が等しくなるように設定され、定電流ト
ランジスタ76のエミッタ側に接続された抵抗77の抵抗値
が前記抵抗71の抵抗値の3倍に設定されているので、前
記定電流トランジスタ72、73のコレクタ電流はいずれも
最大値でほぼ3・Ioとなり、前記定電流トランジスタ76
のコレクタ電流はほぼIoとなる。
したがって、前記トランジスタ66のコレクタ電流の4分
の3は前記定電流トランジスタ73から供給され、残りの
4分の1だけがトランジスタ78の第1コレクタ78aから
供給される。
このとき、出力端子6cに接続された負荷抵抗79には前記
トランジスタ78の第2コレクタ78bからIoの電流が供給
されるとともに、前記定電流トランジスタ76からもIoの
電流が供給されるので、前記抵抗79の抵抗値をRoとした
とき、前記出力端子6cには2・Roなる電位が現われる。
反対に、前記ホール発電体62が前記識別帯5のS極着磁
された部分に対向しているときには、前記定電流トラン
ジスタ65に流れ込む電流の殆んどがトランジスタ80のコ
レクタ電流となり、トランジスタ81の第1コレクタ81a
と同第2コレクタ81bにもそれぞれIoなる電流が流れ、
前記第2コレクタ81bの電流はトランジスタ82とトラン
ジスタ83によって構成されたカレントミラー回路に供給
される。
したがって、このときには前記定電流トランジスタ76の
コレクタ電流の殆んどあるいはすべてが前記トランジス
タ83のコレクタに流れ込み、前記出力端子6cの電位は零
となる。
一方、前記ホール発電体62が前記識別帯5の無着磁部分
に対向しているときには前記トランジスタ66、80のコレ
クタ電流はほぼ平衡するので、前記トランジスタ66、80
のコレクタ電流のすべてが前記定電流トランジスタ72、
73から供給されて前記トランジスタ78、81のコレクタ電
流は零となり、前記負荷抵抗79には前記定電流トランジ
スタ76のコレクタ電流だけが供給されて前記出力端子6c
の電位はIo・Roとなる。
このようにして前記ホール発電体62の前記識別帯5への
対向位置によって前記ホールIC6の出力電圧に3段階に
変化する。
第4図は第1図および第2図のように構成された無整流
子モータの主磁極と識別帯の相対的な位置関係と前記ホ
ールIC6から得られる位置検出信号の変化のもようを示
したもので、回転子上に設けられた識別帯5と固定子上
に配置されたホールIC6の相対的な回転角度が第4図の
機械角もしくは電気角で示される如く変化したとき、そ
れに対応して前記ホールIC6の出力電圧は第4図a)の
ように変化する。
つぎに、第5図は分配器100の具体的な構成例を示した
回路結線図であり、トランジスタ101、102、103、104、
105と定電流トランジスタ106によって構成された第1の
コンパレータと、トランジスタ107、108、109、110と定
電流トランジスタ111によって構成された第2のコンパ
レータと、第1の出力トランジスタ112と、第2の出力
トランジスタ113を備えている。
ホールIC6の出力信号が供給されるP端子が低電位にな
っているとすると、前記トランジスタ101がオン状態と
なって前記トランジスタ105がオン状態になり、前記第
1の出力トランジスタ112はオフ状態となるので、出力
端子SOが高電位となり、出力端子ZOが低電位となる。
また、前記P端子が中間電位にあるときには前記トラン
ジスタ101はオフ状態となり、前記トランジスタ107がオ
ン状態となって、その結果前記出力端子SOが低電位とな
り、前記出力端子ZOが高電位となる。
さらに、前記P端子が高電位にあるときには前記トラン
ジスタ101、107、のいずれもがオフ状態となって前記出
力端子SO、ZOはいずも低電位状態となる。
このように第5図に示した分配器100はホールIC6から供
給される3値信号を2値に変換したうえで2本の信号線
路100S、100Zに分配している。
さて、第6図は検出信号処理回路200の具体的な構成例
を示した回路結線図であり、入力端子S1、Z1には前記分
配器100の出力端子SO、ZOに出力される位置検出信号が
供給され、入力端子j1は第2の初期化端子Jに接続され
る。
第6図において、それぞれの第1の入力端子201a、202a
と出力端子がたがいにクロスカップリング(たすきが
け)接続されたNANDゲート(正論理の否定論理積ゲー
ト)201、202と、それぞれの第1の入力端子203a、204a
と出力端子がたがいにクロスカップリング接続されたNA
NDゲート203、204と、第1の入力端子206aが前記NANDゲ
ート201の第2の入力端子201bとともにインバータ205の
出力端子に接続され、第2の入力端子206bが前記NANDゲ
ート201の出力端子に接続され、出力端子が前記NANDゲ
ート203の第2の入力端子203bに接続されたNANDゲート2
06と、それぞれの第1の入力端子207a、208aと出力端子
がたがいにクロスカップリング接続されたNANDゲート20
7、208と、第1の入力端子210aが前記NANDゲート207の
第2入力端子207bとともにインバータ209の出力端子に
接続され、第2の入力端子210bが前記NANDゲート207の
出力端子に接続され、出力端子が前記NANDゲート204の
第2の入力端子204bに接続されたNANDゲート210によっ
て、位置検出信号の受け付けのためのフリップフロップ
が構成されている。
なお、前記NANDゲート202の第2の入力端子202bは前記N
ANDゲート204の出力端子に接続され、前記NANDゲート20
8の第2の入力端子208bは前記NANDゲート203の出力端子
に接続され、前記NANDゲート201、207の第3の入力端子
201c、207cはいずれも前記入力端子j1に接続されてい
る。
また、前記インバータ205、209の入力端子はそれぞれ前
記入力端子S1、Z1に接続され、前記NANDゲート204の出
力端子にはインバータ211の入力端子とANDゲート(AND
は正論理の論理積)212の第1の入力端子212aが接続さ
れ、前記インバータ211の出力端子は出力端子Z2に接続
されている。
一方、前記入力端子S1には出力端子S2が直接接続される
とともにインバータ213を介して前記ANDゲート212の第
2の入力端子212bが接続され、前記ANDゲート212の出力
端子は出力端子n2に接続されている。
さて、第6図に示された検出信号処理回路の動作の概要
を第4図に示された位置検出信号の信号波形に基づいて
説明する。
まず、第4図a)の信号波形はすでに説明したように第
2図のホールIC6の出力信号を示したものであり、第4
図b)、c)の信号波形は前記ホールIC6の出力信号を
もとに分配器100によって信号線路100Z、100Sに出力さ
れる信号波形である。
なお、以後の論理回路の動作説明においてはすべて正論
理を用い、各信号線路が高電位にあるときに活性状態に
あるものとする。
また、高電位の状態を“H"で表現し、低電位の状態を
“L"で表現する。
さて、モータの回転が停止しているときや、電源の投入
直後には第6図の初期化端子j1のレベルは“L"になって
おり、NANDゲート201、207の出力レベルは強制的に“H"
に固定されるので、出力端子Z2のレベルは入力端子Z1の
レベルに等しくなる。
いま仮に、第2図のホールIC6が第4図の電気角がO゜
の位置に対向しているものとすると、前記出力端子Z2の
レベルが“H"となり前記出力端子S2,n2のレベルは“L"
となるが、この状態は前記初期化端子j1のレベルが“H"
に移行した後も続き、モータの回転子が回転を開始して
前記ホールIC6が識別帯5のN極着磁された部分に対向
すると前記入力端子Z1のレベルが“L"に移行し、NANDゲ
ート210の出力レベルが一時的に“L"に移行してNANDゲ
ート204の出力レベルが“H"になり、NANDゲート203の出
力レベルは“L"になる。
このとき、出力端子S2,Z2のレベルはいずれも“L"とな
り、出力端子n2のレベルが“H"となる。
さらに回転子が回転して前記ホールIC6が第4図の電気
角180゜の位置にさしかかると、第4図b)に示すよう
に前記入力端子Z1のレベルが再び“H"に移行するが、こ
の時点では前記NANDゲート210とNANDゲート206の出力レ
ベルはいっさい変化せず、したがって前記出力端子S2,n
2,Z2のレベルも変化しない。
続いて前記入力端子Z1のレベルが“L"に移行し、前記入
力端子S1のレベルが“H"に移行すると、NANDゲート201
の出力レベルが“H"に移行して、その結果、NANDゲート
202の出力レベルが“L"に移行する。
また、ANDゲート212の出力レベルが“L"に移行するの
で、前記出力端子n2のレベルも“L"となり、前記出力端
子S2のレベルが“H"となる。
さらに回転子が回転して前記ホールIC6が第4図の電気
角300゜の一にさしかかると、第4図c)に示すように
前記入力端子S1のレベルが“L"に移行し、NANDゲート20
1の出力レベルがあらかじめ“H"になっているので、NAN
Dゲート206の出力レベルが一時的に“L"に移行して、NA
NDゲート203の出力レベルが“H"に移行し、NANDゲート2
04の出力レベルは“L"に移行する。
したがって前記出力端子Z2のレベルが“H"になり、前記
出力端子n2,S2のレベルはいずれも“L"となる。
結局、第6図に示された検出信号処理回路は初期化端子
j1のレベルが“L"にあるときにはホールIC6の出力レベ
ルに依存した出力を出力端子S2、n2、Z2に送出し、起動
後は前記ホールIC6の出力が低電位状態にあるときから
中間電位への遷移点、(高電位への遷移点であっても同
様に動作する。)においてセットされ、前記ホールIC6
の出力が中間電位状態にあるときから高電位への遷移点
(低電位への遷移点であっても同様に動作する。)にお
いてリセットされるフリップフロップの出力状態(NAND
ゲート203,204の出力状態)と、前記ホールIC6の出力が
低電位にある継続期間(具体的には電気角で120゜の期
間)に依存した切り換えサイクルで前記出力端子S2,n2,
Z2への出力状態を切り換えるように動作する。
このようにして、第6図の入力端子Z1,S1に第4図b),
c)に示すような位置検出信号が供給されたとき、出力
端子n2,S2,Z2には第4図d)、e)、f)に示すような
駆動指令信号が出力される。
また、第4図からも明らかなように、第6図に示された
検出信号処理回路を用いることにより、識別帯5に他の
情報を入れておくことも可能となる。
例えば、第4図の識別帯の電気角540゜近辺には他の部
分と異なるパターンで着磁されているが、モータの回転
子が回転している間にはこの特異パターンは検出信号処
理回路の出力状態に影響を及ぼさないため、後述するよ
うに積極的に他の目的に利用することができる。
ところで、第6図の検出信号処理回路の主要部をなすフ
リップフロップは、入力端子S1に供給される位置検出信
号のレベルの“H"から“L"への遷移点においてセットさ
れ、入力端子Z1に供給される位置検出信号のレベルの
“H"から“L"への遷移点においてリセットされるように
構成されており、セット入力、リセット入力ともエッジ
トリガの機能を有しているが、リセット入力については
必ずしもエッジトリガの機能を必要としない。
例えば、第7図は第6図の検出信号処理回路からリセッ
ト側のエッジトリガの機能を省いた例を示したものであ
り、入力端子S1に供給される位置検出信号のレベルが
“H"から“L"に移行するのと同時もしくはそれ以前に、
入力端子Z1に供給される位置検出信号のレベルが“L"か
ら“H"に移行するならば、第7図の検出信号処理回路に
よっても第6図の回路と同じ出力信号が得られる。
つぎに第8図は第2図のスロープ発生回路500の具体的
な回路構成例を示したもので、入力端子f1には第2図の
増幅器400の出力信号が供給され、増幅器501によってそ
の出力が矩形波になるまで増幅される。
前記増幅器501の出力信号のリーディングエッジにおい
てはNANDゲート502,503,504によって構成された第1の
トリガパルス発生回路がトリガパルスを発生し、トレイ
リングエッジにおいてはインバータ505,NANDゲート506,
507,508によって構成された第2のトリガパルス発生回
路がトリガパルスを発生する。
一方、NANDゲート509,510,インバータ511,トランジスタ
512,513,514,515,516,517,ダイオード518,抵抗519,520,
521,522,523,524,コンデンサ525は単安定マルチバイブ
レータを構成しており、前記第1および第2のトリガパ
ルス発生回路の出力信号がこの単安定マルチバイブレー
タのトリガ信号となる。
また、第1の出力端子g1には前記コンデンサ525の充放
電信号波形が供給され、第2の出力端子h1にはインバー
タ526を介して単安定マルチバイブレータの出力信号が
供給される。
したがって、前記入力端子f1に第9図d)に示される信
号波形が供給されたとき、前記出力端子g1,h1に現われ
る信号波形はそれぞれ第9図e),f)に示す如くなる。
なお、第9図a),b),c)の信号波形は次に説明する駆
動信号発生回路300の入力端子n3,s3,z3に供給される駆
動指令信号を示したものである。
さて、第2図の駆動信号発生回路300の具体的な説明に
入る前に第1図および第2図に示された直流無整流子モ
ータの固定子巻線への通電状態の切り換え動作について
説明する。
第1図と第2図からも明らかなように、本発明の実施例
として説明している直流無整流子モータでは回転子の静
止位置の検出手段としては3種類の構成要素を有する円
環状の識別帯5と唯一のホールIC6を備えているだけで
あるから、回転子の静止位置に応じて3通りの識別しか
できない。
ところが、よく知られているように3相全波駆動の形態
をとろうとすれば、回転子の静止位置に応じて6通りの
位置検出情報が必要になる。
第2図に示された直流無整流子モータではモータの回転
速度がある程度上昇するまではホールIC6の出力信号を
もとに3相の固定子巻線1,2,3のすべてに電流を供給す
ることによって余分に電流を流して起動トルクの低下を
防ぎ、モータの回転速度が上昇して発電巻線7から十分
な信号が得られた後は、前記発電巻線7の出力信号と前
記ホールIC6の出力信号のもとに3相全波駆動のための
通電切り換え信号を駆動信号発生回路300の内部で作り
出すように構成されている。
この駆動形態の切り換えの原理を第10図を用いて説明す
る。
第10図a)は第1図のモータ構造において永久磁石4の
主磁極が正弦波着磁されている場合の各固定子巻線1,2,
3に電流を流したときに発生されるトルク特性を示した
もので、反時計方向の回転トルクを正方向としている。
第10図a)において、特性曲線uaは第1図の固定子巻線
1にU端子からX端子方向に電流を流したときに発生す
るトルクを表わしており、特性曲線ubは前記固定子巻線
1に前記X端子から前記U端子方向に電流を流したとき
に発性するトルクを表わしている。
また、特性曲線vaは第1図の固定子巻線2にV端子から
前記X端子方向に通電したときに発生するトルクを表わ
しており、特性曲線vbは前記固定子巻線2に前記X端子
から前記v端子方向に通電したときに発生するトルクを
表わしている。
さらに、特性曲線waは第1図の固定子巻線3にW端子か
ら前記X端子方向に通電したときに発生するトルクを表
わしており、特性曲線wbは前記固定子巻線3に前記X端
子から前記W端子方向に通電したときに発生するトルク
を表わしている。
一方、第10図c)は星形結線された3相の固定子巻線の
任意の2相に通電したときの正方向の発生トルクを第10
図a)に示した個々の固定子巻線における発生トルク比
で示したもので、よく知られているように、3相全波駆
動のモータではこれらの曲線の包絡線が実際の出力トル
ク波形となる。
すなわち、第10図c)において、特性曲線wvは第1図の
W端子からV端子方向に電流を流したときに発生するト
ルクを表わしており、特性曲線uvはU端子から前記V端
子方向に通電したときに発生するトルクを表わしてお
り、特性曲線uwは前記U端子から前記W端子方向に通電
したときに発性するトルクを表わしており、特性曲線vw
は前記V端子から前記W端子方向に通電したときに発生
するトルクを表わしており、特性曲線vuは前記V端子か
ら前記U端子方向に通電したときに発生するトルクを表
わしており、特性曲線wuは前記W端子から前記U端子方
向に通電したときに発生するトルクを表わしている。
各固定子巻線が発生する最大トルクを1とすれば、3相
全波駆動においては60゜の電気角ごとに角固定子巻線へ
の通電切り換えが行なわれるので、合成した後の最大ト
ルクTma1,最小トルクTmi1,平均トルクTav1は次式によっ
て与えられる。(なお、ここでは各トルクはすべて無単
位化して単なる指数で表わしている。) 第10図d)はすでに説明したホールIC6の出力信号波形
を示したものであり、第10図e)はスロープ発生回路50
0の内部で用いられている増幅回路501の出力信号波形を
示したものであるが、モータの回転子が停止している状
態においては、位置検出情報としては前記ホールIC6の
出力信号しか用いることができない。
3種類の位置検出情報だけを用いてモータを起動させる
には3相半波駆動の形態をとることが考えられるが、そ
の場合には第2図の星形結線された固定子巻線の中点で
あるX端子をプラスあるいはマイナス側の給電線路に直
接接続するためのパワースイッチング素子が必要とな
る。
本発明の実施例では以下に述べる方法によってこのよう
な不都合を解消している。
すなわち、前記ホールIC6の出力信号の3段階のレベル
変化に対応さて、前記出力信号が高電位にある区間を第
1の通電区間、低電位にある区間を第2の通電区間、中
間電位にある区間を第3の通電区間とし、前記第1の通
電区間においては第2図のU端子からV端子およびW端
子への通電を行ない、前記第2の通電区間においては前
記V端子から前記W端子および前記U端子への通電を行
ない、前記第3の通電区間においては前記W端子から前
記U端子および前記V端子への通電を行なう。
このとき、3相の固定子巻線1,2,3による合成トルク特
性は第10図b)のようになり、特性曲線ucが前記第1の
区間における通電による発生トルクを表わしており、特
性曲線vcが前記第2の区間における通電による発生トル
クを表わしており、特性曲線wcが前記第3の区間におけ
る通電による発生トルクを表わしている。
したがって、理想的なタイミングで通電切り換えが行な
われたときのモータの出力トルクは第10図b)の特性曲
線の包絡線に等しくなり、3相の固定子巻線のうち主た
る巻線には他の2相の固定子巻線の電流の和に等しい電
流が流れることを考慮して最大トルクTma2,最小トルクT
mi2,平均トルクTav2を求めると次のようになる。
第(3)式と第(6)式を比較すれば明らかなように、
起動時においても3相全波駆動時と同じ平均トルクを得
ることができ、また、パワースイッチング素子を余分に
追加して3相半波駆動させた場合に比べて起動電流を節
約することもできる。
ちなみに、いずれの駆動方法においても各固定子巻線の
1相あたりの抵抗値は等しいものとすると、3相半波駆
動では起動電流が3相全波駆動の2倍になるが、ここで
説明した駆動方法によれば起動電流は約33パーセント増
加するだけである。
第2図に示された駆動信号発生回路300ではE端子に供
給されるサーボシステムからの誤差電圧がモータの起動
時に最大になることを利用して駆動形態の切り換えを行
なっている。
第11図は前記駆動信号発生回路300の具体的な構成例を
示した回路結線図であり、入力端子Eは外部から誤差電
圧が供給される端子で、第2図のE端子と同一のもので
ある。
入力端子f3,g2,h2はそれぞれ第8図に示されたスロープ
発生回路500の出力端子f2,g1,h1に接続されて第9図
d),e),f)に示される信号波形が供給され、入力端子
n3,s3,z3にはそれぞれ第9図a),b),c)に示される位
置検出信号が供給される。
第9図の信号波形図をもとに動作の概要を説明すると、
モータの起動時には前記E端子には最高電圧が供給され
ており、トランジスタ301,302,303,304,定電流トランジ
スタ305によって構成されたコンパレータが動作して、
トランジスタ306をオン状態にせしめる。
前記トランジスタ306がオン状態のときにはトランジス
タ307,308,309,310,311,312,313,314,315によって構成
された第1のカレントミラー回路への給電は行なわれ
ず、このため、トランジスタ316,317によって構成され
た第2のカレントミラー回路も遮断状態となり、トラン
ジスタ318,319,320,321,322,323,324,325,326によって
構成された第3のカレントミラー回路も遮断状態にな
る。
一方、前記トランジスタ306によって抵抗327の一端がプ
ラス側給電線路300aに接続されているので、トランジス
タ328,329,330,331,332,333はいずれも給電待機状態に
あり、ベース電流が流れることによってオン状態に移行
する。
いま仮に前記入力端子n3のレベルが‘H'で前記入力端子
s3,z3のレベルが‘L'であるとすると、トランジスタ33
4,335,336がオン状態となり、その結果、前記トランジ
スタ328,329,332がオン状態となって出力端子up1,wn1,v
n1からの電流供給が可能になる。
また、前記入力端子s3のレベルが‘H'で、前記入力端子
z3,n3のレベルが‘L'であるならば、トランジスタ337,3
38,339がオン状態となって、出力端子vp1,wn1,un1から
の電流供給が可能になり、前記入力端子z3のレベルが
‘H'で前記入力端子u3,v3のレベルが‘L'であるなら
ば、トランジスタ340,341,342がオン状態となって、出
力端子wp1,un1,vn1からの電流供給が可能となる。
第12図は第2図における駆動回路700の具体的な構成例
を示す回路結線図で、入力端子un2,vn2,wn2,up2,vp2,wp
2はそれぞれ第11図に示した駆動信号発生回路300の出力
端子un1,vn1,wn1,up1,vp1,wp1に接続される。
したがって、第2図のJ端子に接続される初期化信号入
力端子j2のレベルが‘H'になっているもとで前記up2端
子,vn2端子,wn2端子から電流が供給されたとき、トラン
ジスタ701,702,703が導通状態になり、出力端子U,V,Wに
第2図にように星形結線された固定子巻線1,2,3が接続
されているものとすると、前記U端子からV端子および
W端子の方向に通電が行なわれる。
同様にして、前記vp2端子,wn2端子,un2端子から電流が
供給されたときにはトランジスタ704,705と前記トラン
ジスタ703が導通状態になり、前記V端子からW端子お
よびU端子の方向に通電が行なわれ、前記wp2端子、un2
端子,vn2端子から電流が供給されたときにはトランジス
タ706と前記トランジスタ702,705が導通状態となり、前
記W端子からU端子およびV端子の方向に通電が行なわ
れる。
このようにして第10図b)の出力トルク特性からも明ら
かなようにモータは回転を開始するが、モータの回転速
度がある程度上昇して第11図のE端子の電位が下降して
くると前記トランジスタ306はオフ状態に転じ、トラン
ジスタ343,定電流トランジスタ344とともに差動増幅回
路を構成するトランジスタ345のコレクタ電流が前記ト
ランジスタ308のコレクタ・エミッタ間を介して流れる
ようになり、前記トランジスタ309〜315はいずれも活性
状態となり、前記第2のカレントミラー回路を構成する
トランジスタ316にも前記トランジスタ309を介して電流
が供給される。
尚、前記トランジスタ309〜315の出力電流は前記E端子
に供給される誤差電圧の電位に依存して変化する。
ところで、Dフリップフロップ(ディレィドフリップフ
ロップ)346,347,348,349,350,351,AND−ORゲート(AND
は正論理の論理積を意味し、ORは正論理の論理和を意味
する。)352,353,354によって構成された波形処理回路
には第9図a),b),c)に示す位置検出信号と、第9図
d)に示す回転検出信号が供給され、さらにはインバー
タ355を介して第9図f)に示す信号が前記Dフリップ
フロップ346〜351のクロック信号として供給されてい
る。
したがって前記Dフリップフロップ346,348,350の出力
端子には第9図g),h),i)に示す信号波形が現われ、
さらに、前記Dフリップフロップ347,349,351の出力端
子には第9図j),k),l)に示す信号波形が現われる。
前記Dフリップフロップ346の出力が‘H'レベルにある
期間はトランジスタ356がオフ状態になり、前記Dフリ
ップフロップ347の出力が‘H'レベルにある期間はトラ
ンジスタ357がオフ状態になる。
同様に、前記Dフリップフロップ348,349,350,351の出
力が‘H'レベルにある期間はそれぞれ、トランジスタ35
8,359,360,361がオフ状態になる。
一方、スロープ電流発生用のトランジスタ362には入力
端子g2を介して第9図e)に示す信号波形が供給され、
前記トランジスタ362のエミッタ側抵抗363には定電流ト
ランジスタ364から一定の電流が供給され、また、前記
トランジスタ309の出力電流に依存した電流が前記トラ
ンジスタ317に流れ込むように構成されているので、前
記トランジスタ362のコレクタ電流は差動増幅回路を構
成するトランジスタ345のコレクタ電流に依存したピー
ク値を有し、そのスロープは第9図e)の信号波形のス
ロープに等しい鋸歯状波となる。
前記トランジスタ362のコレクタ電流は前記トランジス
タ318〜326によって構成された第3のカレントミラー回
路に供給され、また、前記トランジスタ320を介して同
じ電流がトランジスタ365,366,367,368,369,370,371,37
2によって構成された第4のカレントミラー回路に供給
される。
なお、前記定電流トランジスタ364の出力電流と前記抵
抗363の抵抗値を適当な値に設定するか、各カレントミ
ラー回路のエミッタ側抵抗の抵抗値を調節しておくこと
によって、第1のカレントミラー回路を構成するトラン
ジスタ310〜315の最大出力電流と、第3のカレントミラ
ー回路を構成するトランジスタ321〜326の最大出力電
流、さらには第4のカレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタ367〜372の最大出力電流を等しくすることがで
き、これらの最大出力電流の大きさはいずれもE端子に
供給される誤差電圧に依存する。
さて、前記Dフリップフロップ350の出力と前記Dフリ
ップフロップ351の出力がいずれも‘H'レベルにあると
き、すなわち第9図の区間P1においてANDゲート373の出
力が‘H'レベルになるのでトランジスタ374がオフ状態
となり、前記トランジスタ322を介して出力端子wn1に鋸
歯状波電流が供給される。
続いて前記Dフリップフロップ346の出力レベルが‘H'
になると、前記トランジスタ356がオフ状態になるの
で、今度はトランジスタ311を介して前記出力端子に電
流が供給されるが前記Dフリップフロップ346の出力と
前記Dフリップフロップ347の出力がいずれも‘H'レベ
ルとなったとき、すなわち第9図の区間P2においてはAN
Dゲート375の出力が‘H'レベルになるので、トランジス
タ376がオン状態となり、前記トランジスタ368のコレク
タに鋸歯状波電流が流れる。
したがって前記出力端子wn1に供給される電流は徐々に
減少していき、結局、前記出力端子wn1に供給される電
流波形は第9図m)に示す如くなる。
他の出力端子に供給される電流波形についても前記AND
ゲート373,375や他のANDゲート377,378,379,380によっ
て同様の操作が行なわれるので、その結果、出力端子un
1,vn1,vp1,wp1,up1に供給される電流波形は第9図n),
o),p),g),r)に示す如くなる。
なお、第9図m)〜r)において破線で示された波形は
モータの回転速度が上昇してE端子の電位が低下したと
きの電流波形である。
このようにして第11図の駆動信号発生回路において作り
出された6種類の電流信号は第12図の駆動回路に供給さ
れて電流増幅された後にトランジスタ701〜706を介して
固定子巻線1,2,3に通電される。
ところで、第12図のトランジスタ701はIC基板上で多数
の小信号トランジスタの集合体として作られ、そのひと
つにトランジスタ707が割り当てられているものとする
と、前記トランジスタ701と前記トランジスタ707はカレ
ントミラー回路を構成し、前記トランジスタ701のコレ
クタ電流のK分の1の電流が前記トランジスタ707のコ
レクタ電流となる。
前記抵抗708の抵抗値が零のときにはKの値は前記トラ
ンジスタ701と前記トランジスタ707のエミッタ面積比に
等しくなるが、前記抵抗708の抵抗値を大きくするにし
たがってKの値も大きくなる反面、その値が前記トラン
ジスタ707のコレクタ電流の影響を受けるようになる。
すなわち、前記トランジスタ701のエミッタ接合面積をS
x,エミッタ接合面積Ix,前記トランジスタ707のエミッタ
接合面積をSy,エミッタ電流をIyとし、前記抵抗708の抵
抗値をReとし、電子の電荷をq,ボルツマン定数をk,接合
部の絶対温度をTとしたとき、次の関係式が成立する。
前記トランジスタ707のコレクタ電流は抵抗709に供給さ
れ、最終的に前記抵抗709の両端の電圧と、入力側の抵
抗710の両端の電圧が等しくなるように前記トランジス
タ701のコレクタ電流が制限される。
したがって、入力電流をI1,前記トランジスタ701のコレ
クタ電流をI2,前記抵抗710の抵抗値をR1,前記抵抗709の
抵抗値をR2としたとき、この部分での電流増幅率GIは次
式によって与えられる。
以上の説明ではトランジスタ701を出力部とする給電ブ
ロックの電流増幅率がほぼ一定になる(言い換えれば、
各トランジスタの直流電流増幅率のばらつきの影響を受
けない。)ことを導いたが、他の5個の給電ブロックも
同じ動作原理に基づいて構成されるため同様に動作す
る。
さて、第12図の初期化信号入力端子j2のレベルはモータ
の停止時や起動時直前には‘L'になっているので、トラ
ンジスタ711はオン状態にあり、トランジスタ712,713,7
14,715,716,717によって構成されたカレントミラー回路
と、トランジスタ718,719,720,721,722によって構成さ
れたカレントミラー回路はいずれも遮断状態にあり、ト
ランジスタ701,702,703,704,705にはベース電流が供給
されない。
ところが、トランジスタ706にだけはトランジスタ723を
介してベース電流が供給されるため、前記トランジスタ
706はオン状態となる。
ただし、前記トランジスタ702,703,705のいずれもがオ
フ状態にあるために、第2図の固定子巻線1,2,3には回
転力を発生するような電流は流れず、電流制限抵抗8を
介してホールIC6に回転子の静止位置を検出するために
必要な電流が供給される。
モータの起動時には前記初期化信号入力端子j2のレベル
が‘H'に移行するので前記トランジスタ723がオフ状態
となるが、すぐさま電気固定子巻線1〜3には停止時の
位置検出情報に基づく通電形態で通電が行なわれ、前記
ホールIC6には回転位置の検出に必要な電流が供給され
続ける。
つぎに、第13図は第2図の抽出回路600の具体的な構成
例を示した回路結線図であり、入力端子s4,z4はそれぞ
れ第2図の信号線路100s,100zに接続されて第14図a),
b)に示す位置検出信号が供給される。
前記入力端子s4に供給される信号はNANDゲート601とNAN
Dゲート602による第1のフリップフロップと、NANDゲー
ト603とNANDゲート604による第2のフリップフロップ、
さらにはNANDゲート605とNANDゲート606による第3のフ
リップフロップのリセット信号として用いられ、前記入
力端子z4に供給される信号はインバータ607によって反
転され、ANDゲート608に供給されて前記入力端子s4に供
給された信号の反転信号との論理積が取られ、前記第1
〜第3のフリップフロップの出力更新信号として用いら
れている。
第14図c),d),e),f)はそれぞれ前記ANDゲート608,N
ANDゲート601,NANDゲート603,NANDゲート605の出力信号
波形を示したもので、第13図の抽出回路の出力信号を発
生する第3のフリップフロップは、ホールIC6の出力が
低電位状態にあるときにリセットされ、中間電位もしく
は高電位状態にある期間において、少なくとも2回以上
にわたって前記ホールIC6の出力が中間電位から高電位
状態に移行したときにセットされ、出力端子Bからは第
14図f)に示すような回転子の絶対位置の検出信号が得
られる。
さて、第2図に戻ってこれまでに説明した動作の概要を
まとめると次のようになる。
まず、回転子が停止している状態においては、U端子、
V端子、W端子のうちW端子のみが高い電位にあり、固
定子巻線3および電流制限抵抗8を介してホールIC6に
電流が供給されて回転子の静止位置の検出が行なわれ、
前記ホールIC6が前記静止位置に応じて高電位、中間電
位、低電位のいずれかの出力を発生する。
なお、実施例においてはモータブロック10と他の回路ブ
ロックとの連結線数を最小限にするために前記ホールIC
6には3相の固定子巻線の中点から給電し、その出力を
3値信号で送出させているが、前記ホールICには別に設
けた給電端子から給電し、さらにその出力端子数を2個
あるいは3個に増加させたとしても、本発明の目的から
逸脱するものではない。
前記ホールIC6の出力レベルに応じて分配器100によっ
て、信号線路100s、100zに位置検出情報が出力され、検
出信号処理回路200を経由して駆動信号発生回路300に供
給されるが、回転子が回転を開始するまでの間は前記検
出信号処理回路200は単なるバッファとして動作する。
前記駆動信号発生回路300に供給された位置検出情報に
基づいて前記駆動信号発生回路300と駆動回路700はU端
子,V端子,W端子のうちいずれかひとつの端子を‘H'レベ
ルにし、残りを‘L'レベルにして回転子に回転トルクを
発生させる。
なお、このときホールIC6が第10図の回転電気角が60゜
の位置、すなわち識別帯5のN極とS極の境界部や、回
転電気角が390゜の位置に偶然に停止していたとする
と、いずれの場合にも前記ホールIC6は前記識別帯5の
無着磁部分に対向したときと同じ出力を発生し、その情
報に基づいて固定子巻線1〜3に通電されるので、第10
図b)の特性曲線からもわかるように、回転子は逆方向
の回転トルクを発生することになる。
しかし、ごくわずかだけ回転子が動くことによって正規
の位置検出情報が得られ、それ以後は検出信号処理回路
200によって位置検出信号の受け付け順序が規制される
ため円滑な回転を持続させることができる。
回転子の回転速度がある程度にまで上昇すると第2図の
E端子の電位が低下し、駆動信号発生回路300は固定子
巻線1〜3への通電形態を3相全波駆動に切り換えるの
で回転子の回転トルク特性は第10図c)に示した特性曲
線の包絡線の如くなる。
また、実施例においてはスロープ発生回路500が発生す
る鋸歯状波を用いて固定子巻線1〜3への通電切り換え
がゆるやかに行なわれるように構成されているため、急
激な通電切り換えによって固定子巻線と固定子フレーム
がスピーカの如き挙動をなして回転中の騒音が発生する
のを防止することもできるし、固定子巻線のスパイクパ
ルスによって電気雑音が発生したり、サージ電圧によっ
てICが破壊するのを防止することもできる。
このように、前記スロープ発生回路50はこの種の直流無
整流子モータを電子機器に用いる場合にはきわめて有用
であるが、システムを簡素化するために削除したとして
も本発明の目的を逸脱するものではない。
なお、本発明の実施例において、識別帯5はN極着磁さ
れた部分と、S極着磁された部分と、無着磁の部分の3
つの構成要素を有しているが、無着磁部分を構成するに
あたっては、当該領域においてN極部とS極部を周方向
に平行させて配置し、位置検出素子の走査軌道がその領
域においてN極着磁された部分とS極着磁された部分の
境界線に一致するように構成しても良い。
また、位置検出素子としては実施例に示したホールIC6
だけでなく、一般のホール発電素子や受光素子、磁電変
換素子を用いることもできるが、ホールICを用いること
によって、第2図のモータブロック10と他の回路ブロッ
ク部分の連結線数を少なくすることが容易になる。
位置検出素子として、受光素子を用いる場合には、光透
過率あるいは光反射率の異なる3種類の構成要素(領
域)を備えた識別帯が必要になり、受光素子の感度のば
らつきや、発光素子の発光強度のばらつきに対しても十
分注意する必要がある。
発明の効果 本発明の直流無整流子モータは以上の説明からも明らか
なように、3相の固定子巻線1〜3と、前記固定子巻線
に対向する複数の磁極を有する永久磁石4を備えた回転
子と、前記回転子の回転位置を検出する位置検出素子と
(実施例においてはホールIC6)、前記回転子上に構成
され前記回転子の回転位置に応じて前記位置検出素子に
レベルの異なる3通りの出力を生じせしめる第1,第2,第
3の構成要素を有する円環状の識別帯5と、前記固定子
巻線に電流を供給する駆動手段と(実施例においては駆
動信号発生回路300と駆動回路700によって駆動手段が構
成されているが、前記駆動信号発生回路300は固定子巻
線への通電形態の切り換えを行なうために必要になった
ものであり、これを削除したとしても本発明の主旨を逸
脱するのではない。)、前記位置検出素子の出力をその
レベルに応じて第1、第2の信号線路に分配する分配器
100と、前記第1、第2の信号線路に第1、第2の入力
端子が接続され、前記駆動手段に駆動指令信号を送出す
るとともに、前記回転子の起動時に初期化端子に初期化
信号が供給される検出信号処理回路200を具備し、前記
検出信号処理回路は、初期化信号の供給時(第6図の実
施例においては、初期化端子j1のレベルが“L"にあると
き)には前記駆動手段に前記位置検出素子の出力レベル
に依存した通電を行なわせしめ、初期化信号が遮断され
た(第6図の実施例においては、初期化端子j1のレベル
が“H"に移行したとき)後は、前記位置検出素子の第1
の出力レベルから第2の出力レベルへの遷移点において
セットされ、第1の出力レベルもしくは第3の出力レベ
ルになったときにリセットされるフリップフロップ(第
6図の実施例においては、NANDゲート203とNANDゲート2
04によって構成されている)の出力信号によって前記駆
動手段に通電を行なわせるように構成したことを特徴と
するもので、回転子の回転位置に応じてその出力が3通
りに変化する前記位置検出素子の出力を前記検出信号処
理回路で条件づけした後に前記駆動手段に供給すること
によって、きわめて簡単な位置検出機構だけを備えてい
るだけであるにもかかわらず、円滑な起動および回転を
行わせしめることができ、さらには、前記識別帯の第1
の構成要素の一部に狭い幅で第2の構成要素を配置し
(実施例においては前記第1の構成要素はN極に着磁さ
れた部分に相当し、前記第2の構成要素は無着磁の部分
に相当するが、これらの割り当ては任意に設定すること
ができる。)、前記第2の構成要素部分での前記位置検
出素子の出力変化を抽出して回転子の絶対位置検出信号
として出力する抽出回路600を備えることによって、余
分な素子を追加することなしに一回転に一度あるいは数
度のPGパルスを得ることができるなど、きわめて大なる
効果を奏する。
また、第6図あるいは第7図に示された検出信号処理回
路では、それぞれの第1の入力端子と出力端子がたがい
にクロスカップリングされた第1、第2の論理ゲートと
(実施例においてはNANDゲート201とNANDゲート202が用
いられているが、入出力の論理を正論理から負論理に変
更すれば、これらはただちにNORゲートに置き換わるの
で、NANDゲートに限定される訳ではなくて他の論理ゲー
トであっても差し仕えない。)それぞれの第1の入力端
子と出力端子がたがいにクロスカップリング接続された
第3,第4の論理ゲートと(実施例においてはNANDゲート
203とNANDゲート204)、入力端子がそれぞれ前記第1の
論理ゲートの第2の入力端子と出力端子に接続され、出
力端子が前記第3の論理ゲートの第2の入力端子に接続
された第5の論理ゲートを具備し、前記第2の論理ゲー
トの第2の入力端子に前記第3,第4の論理ゲートによる
ゲート対の出力を供給し、前記第1の論理ゲートの第2
の入力端子と前記第5の論理ゲートの第1の入力端子に
セット信号が供給され、前記第4の論理ゲートの第2の
入力端子にリセット信号が供給されるように構成された
フリップフロップを備えているために論理回路のみで検
出信号の処理が行なえ、装置をIC化したときに余分な個
別部品を追加する必要がなく、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するために構成されたモータ部分
の概略図、第2図は本発明の一実施例における直流無整
流子モータのブロック構成図、第3図はホールICの内部
回路結線図、第4図は位置検出信号の処理動作を説明す
るための識別帯の着磁パターンに対応させた信号波形
図、第5図は分配器の一例を示す回路結線図、第6図お
よび第7図は検出信号処理回路の構成例を示す回路結線
図、第8図はスロープ発生回路の構成例を示す回路結線
図、第9図は位置検出信号の処理動作を説明するための
信号波形図、第10図はモータのトルク特性と通電切り換
えを説明するためのトルク特性図、第11図は駆動信号発
生回路の具体例を示す回路結線図、第12図は駆動回路の
具体例を示す回路結線図、第13図は抽出回路の構成例を
示す回路結線図、第14図は第13図の回路の各部の信号波
形図である。 1,2,3……固定子巻線,4……永久磁石,5……識別帯,6…
…ホールIC,200……検出信号処理回路,600……抽出回
路,700……駆動回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相の固定子巻線と、前記固定子巻線に対
    向する複数の磁極を有する永久磁石を備えた回転子と、
    前記回転子の回転位置を検出する位置検出素子と、前記
    回転子上に構成され前記回転子の回転位置に応じて前記
    位置検出素子にレベルの異なる3通りの出力を生じせし
    める第1、第2、第3の構成要素を有する円環状の識別
    帯と、前記固定子巻線に電流を供給する駆動手段と、前
    記位置検出素子の出力をそのレベルに応じて第1、第2
    の信号線路に分配する分配器と、前記第1、第2の信号
    線路に第1、第2の入力端子が接続され、前記駆動手段
    に駆動指令信号を送出するとともに、前記回転子の起動
    時に初期化端子に初期化信号が供給される検出信号処理
    回路を具備し、前記検出信号処理回路は、初期化信号の
    供給時には前記駆動手段に前記位置検出素子の出力レベ
    ルに依存した通電を行なわせしめ、初期化信号が遮断さ
    れた後は、前記位置検出素子の第1の出力レベルから第
    2の出力レベルへの遷移点においてセットされ、前記第
    1の出力レベルもしくは第3の出力レベルになったとき
    にリセットされるフリップフロップの出力信号によって
    前記駆動手段に通電を行なわせるように構成したことを
    特徴とする直流無整流子モータ。
  2. 【請求項2】それぞれの第1の入力端子と出力端子がた
    がいにクロスカップリング接続された第1、第2の論理
    ゲートと、それぞれの第1の入力端子と出力端子がたが
    いにクロスカップリング接続された第3、第4の論理ゲ
    ートと、入力端子がそれぞれ前記第1の論理ゲートの第
    2の入力端子、同出力端子に接続され、出力端子が前記
    第3の論理ゲートの第2の入力端子に接続された第5の
    論理ゲートを具備し、前記第2の論理ゲートの第2の入
    力端子に前記第3、第4の論理ゲートによるゲート対の
    出力を供給し、前記第1の論理ゲートの第2の入力端子
    と前記第5の論理ゲートの第1の入力端子にセット信号
    が供給され、前記第4の論理ゲートの第2の入力端子に
    セット信号が供給されるように構成されたフリップフロ
    ップを有する検出信号処理回路を備えてなる特許請求の
    範囲第1項記載の直流無整流子モータ。
  3. 【請求項3】3相の固定子巻線と、前記固定子巻線に対
    向する複数の磁極を有する永久磁石を備えた回転子と、
    前記回転子の回転位置を検出する位置検出素子と、前記
    回転子上に構成され前記回転子の回転位置に応じて前記
    位置検出素子にレベルの異なる3通りの出力を生じせし
    める第1、第2、第3の構成要素が周方向に沿って交互
    に配置されるとともに、前記第1の構成要素領域の一部
    に狭い幅で前記第2の構成要素が配置された円環状の識
    別帯と、前記固定子巻線に電流を供給する駆動手段と、
    前記位置検出素子の出力をそのレベルに応じて第1、第
    2の信号線路に分配する分配器と、前記第1、第2の信
    号線路に第1、第2の入力端子が接続され、前記駆動手
    段に駆動指令信号を送出するとともに、前記回転子の起
    動時に初期化端子に初期化信号が供給される検出信号処
    理回路と、前記識別帯に狭い幅で配置された前記第2の
    構成要素の部分での前記位置検出素子の出力変化を抽出
    して前記回転子の絶対位置検出信号として出力する抽出
    回路を具備し、前記検出信号処理回路は、初期化信号の
    供給時には前記駆動手段に前記位置検出素子の出力レベ
    ルに依存した通電を行なわせしめ、初期化信号が遮断さ
    れた後は、前記位置検出素子の第1の出力レベルから第
    2の出力レベルへの遷移点においてセットされ、前記第
    1の出力レベルもしくは第3の出力レベルにおいてリセ
    ットされるフリップフロップの出力信号によって前記駆
    動手段に通電を行なわせるように構成したことを特徴と
    する直流無整流子モータ。
  4. 【請求項4】位置検出素子が第1の出力レベルにあると
    きにリセットされ、第2または第3の出力レベルにある
    期間において少なくとも2回以上にわたって前記第2の
    出力レベルから前記第3の出力レベルに移行したときに
    セットされるフリップフロップの出力を抽出回路の出力
    信号としたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    の直流無整流子モータ。
JP59081312A 1984-04-23 1984-04-23 直流無整流子モ−タ Expired - Lifetime JPH0732630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59081312A JPH0732630B2 (ja) 1984-04-23 1984-04-23 直流無整流子モ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59081312A JPH0732630B2 (ja) 1984-04-23 1984-04-23 直流無整流子モ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60226789A JPS60226789A (ja) 1985-11-12
JPH0732630B2 true JPH0732630B2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=13742878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59081312A Expired - Lifetime JPH0732630B2 (ja) 1984-04-23 1984-04-23 直流無整流子モ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0732630B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60226789A (ja) 1985-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5798623A (en) Switch mode sine wave driver for polyphase brushless permanent magnet motor
JP3726219B2 (ja) 3相bldcモータの駆動回路
US4030005A (en) Brushless d.c. motor having rotor position-dependent control means
US4707645A (en) Single-phase brushless motor
US20020167290A1 (en) Apparatus for driving three-phase brushless motor
JPH0732630B2 (ja) 直流無整流子モ−タ
Bahlmann A full-wave motor drive IC based on the back-EMF sensing principle
JPH0732631B2 (ja) 直流無整流子モ−タ
JPH0732629B2 (ja) 直流無整流子モ−タ
JPH0732628B2 (ja) 直流無整流子モ−タ
JPH0763230B2 (ja) 直流無整流子モータ
JP3486089B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
JP2545797B2 (ja) ブラシレスモータ装置
JP2666468B2 (ja) モータ駆動装置
JPH07298671A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
US7049770B2 (en) Current control circuit and motor drive circuit that can accurately and easily control a drive current
JP3544864B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
US5103152A (en) Drive control circuit for sensorless type three-phase half-wave motor
JPH0716316B2 (ja) 直流無整流子モ−タ
JPH0787775A (ja) モータ駆動回路
KR940007446Y1 (ko) 직류모터의 기동제어회로
JP2827467B2 (ja) 無整流子直流電動機
JPH0634619B2 (ja) 直流ブラシレスモ−タ駆動回路
JPH0947073A (ja) モータの制御回路
JPH11178384A (ja) ファンモータの制御回路