JPH07325636A - 力率自動調整装置および交流電気量のディジタル量変換方法 - Google Patents

力率自動調整装置および交流電気量のディジタル量変換方法

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JPH07325636A
JPH07325636A JP6117972A JP11797294A JPH07325636A JP H07325636 A JPH07325636 A JP H07325636A JP 6117972 A JP6117972 A JP 6117972A JP 11797294 A JP11797294 A JP 11797294A JP H07325636 A JPH07325636 A JP H07325636A
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current
cycle
circuit
electric circuit
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JP6117972A
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Kiyomitsu Iwasaki
清光 岩崎
Kiyokuma Yamazaki
清熊 山崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 計器用変圧器2と計器用変流器3からの電圧
・電流を変換回路101,102で変換し、周波数判定
回路110で周波数を計測して1周期の時間を演算し、
1周期の時間と所定のサンプリング数からサンプリング
時間を演算し、このサンプリング時間を用いてA/Dコ
ンバータ103で電圧・電流をディジタル化する。演算
処理装置104はディジタル化した電圧・電流で力率、
無効電力、有効電力等を算出し、設定部108で設定さ
れた目標力率をもとに投入点、遮断点を演算し、この演
算結果に応じて制御リレー出力部に出力して力率調整用
のコンデンサを入り切りする。 【効果】常にサンプリング時間を演算しているので、入
力ノイズ、瞬停等の周波数変動があっても力率・無効電
力等の計測誤差を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電気回路の力率
を改善するために無効電力あるいは力率を検出し、この
検出値をもとに交流電気回路の力率改善用コンデンサを
制御する力率自動調整に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特公昭60−4782
3号公報に示された従来の力率自動調整装置を示すブロ
ック図である。図において、1は交流電気回路、2は計
器用変圧器、3は計器用変流器、4は無効電力検出装
置、5は増幅回路、6は第1の比較回路で、増幅回路5
からの信号と投入点設定装置7からの信号とを比較す
る。8は第2の比較回路で、増幅回路5からの信号と遮
断点設定装置9からの信号とを比較する。17は第1の
ゲート回路、18は第2のゲート回路、19はオアーゲ
ート、20はタイマ回路、21はタイマ設定装置、23
は第1の順序回路、24は第2の順序回路、25はリレ
ー回路、26a〜26nはリレー回路25のリレー接
点、50は制御回路で、電磁接触器60a〜60cの開
閉を制御し、力率調整用のコンデンサ62a〜62cを
入り切りする。100は力率自動調整装置である。
【0003】従来の力率自動調整装置は、交流電気回路
1の電圧と電流が計器用変圧器2と計器用変流器3で検
出され、無効電流検出装置4は前記電圧と電流から無効
電力を検出し、検出した無効電力に比例した出力を生じ
る。増幅回路5は無効電力検出装置4の出力を増幅す
る。第1の比較回路6は増幅回路5の出力と投入点設定
装置7の出力とを比較し、増幅回路5の出力が投入点設
定装置の出力よりも高ければ出力を生じる。第2の比較
回路8は増幅回路5の出力と遮断点設定装置9の出力と
を比較し、増幅回路の出力が遮断点設定装置9の出力よ
り低ければ出力を生じる。
【0004】タイマ回路20はオアーゲート19からの
入力時にリセット状態が解かれタイマ設定装置21で設
定された時間経過後、出力を発生して、その後再びリセ
ット状態に戻る。第1の順序回路23は第1のゲート回
路17の出力、すなわち前記第1の比較回路6の出力と
タイマ回路20の出力によって付勢され、交流電気回路
1に接続するコンデンサをコンデンサ62a〜62cか
ら選択する。
【0005】第2の順序回路24は第2のゲート回路1
8の出力、すなわち前記第2の比較回路8の出力とタイ
マ回路20の出力によって付勢され、交流電気回路1か
ら切り離すコンデンサを選択する。リレー回路25は第
1の順序回路23で選択されたコンデンサに該当するリ
レーを付勢し、また、第2の順路回路24で選択された
コンデンサに該当するリレーを消勢する。
【0006】このリレーの動作に応じてリレー接点26
a〜26nを開閉し、この開閉に対応して制御回路50
は電磁接触器60a〜60cを開閉制御して、力率調整
用のコンデンサ62a〜62cを入り切りする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の力率自動調整装
置では、交流電気回路1の周波数を無効電力検出装置4
の回路素子の定数によって決定していたため、交流電気
回路1の周波数変動がある場合、周波数1サイクルを固
定で計測するので、電圧・電流の実効値算出や電力・無
効電力算出を正確にできないこという問題点があった。
特に近年、電動機制御にインバータの利用が増加し被計
測電気回路の波形の違い、周波数変動が多くなっている
ので誤差の多い計測になる場合があった。
【0008】また、無効電力を計測する場合には、電圧
と90゜位相を進めた電流から求めるため無効電力検出
装置4内に計測用の電流回路の他に電流の位相を進める
ための進相回路を必要とするという問題点があった。
【0009】さらに、逆相順結線時には実際に機器を動
作させてコンデンサを投入/遮断をして無効電力の変化
を使用者が観察しなければ判断できなかったという問題
点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、交流電気回路の周波数変動があ
っても、電圧・電流の実効値算出や電力・無効電力算出
を簡単で正確に行うようにすることを目的とする。
【0011】また、無効電力の演算・算出において、電
流の位相を進める回路を必要としないようにすることを
目的とする。
【0012】さらに、交流電気回路の相線が逆に接続さ
れた場合に、確実に逆相順結線を検出することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る力率自動
調整装置は、交流電気回路の電圧および電流をサンプリ
ングしてディジタル化し、このディジタル化した電圧お
よび電流から無効電力または力率を導出し、この無効電
力または力率に応じて無効電力を最小とするよう上記交
流電気回路の静電容量を調整する力率自動調整装置にお
いて、上記交流電気回路の交流波形から1周期の時間を
演算し、この1周期の時間と所定の1周期のサンプリン
グ数からサンプリング時間を演算し、このサンプリング
時間で上記電圧と電流をサンプリングしてディジタル化
し、このディジタル化された電圧・電流から無効電力お
よび力率の少なくとも一方を演算する演算処理手段を設
けたものである。
【0014】また、演算処理手段での処理は所定の周期
で繰り返し行うようにしたものである。
【0015】また、演算処理手段は、交流電気回路の交
流波形の1周期の時間を所定のクロック周波数で作動す
る2進カウンタにより計数すると共に、1周期のサンプ
リング回数を2nに設定し、上記2進カウンタの値を1
/2n倍してサンプリング周期を導出する手段としたも
のである。
【0016】また、演算処理手段は、交流電気回路の電
圧のサンプリングのデータと、この電圧のサンプリング
データより90度位相を進めた時点の電流のサンプリン
グデータから無効電力を演算する手段としたものであ
る。
【0017】また、交流電気回路の電圧と電流との乗算
結果の正負に応じて、上記交流電気回路の相線の逆相順
結線を判定する判定手段を設けたものである。
【0018】また、静電容量を調整した際、静電容量の
変化の前後での無効電力の位相の進み遅れに応じて、上
記交流電気回路の相線の逆相順結線を判定する判定手段
を設けたものである。
【0019】また、交流電気回路の交流波形から1周期
の時間を演算し、この1周期の時間と所定の1周期のサ
ンプリング数からサンプリング時間を導出し、このサン
プリング時間を用いて上記交流電気回路の電圧・電流等
の電気量をサンプリングしてディジタル信号に変換する
ようにしたものである。
【0020】
【作用】この発明の力率自動調整装置は、交流電気回路
の交流波形から1周期の時間を演算し、この1周期の時
間と所定の1周期のサンプリング数からサンプリング時
間を演算し、このサンプリング時間で電圧と電流をサン
プリングしてディジタル化し、このディジタル化された
電圧・電流から無効電力および力率の少なくとも一方を
演算する。
【0021】また、演算処理手段での処理は所定の周期
で繰り返し行う。
【0022】また、演算処理手段は、交流電気回路の交
流波形の1周期の時間を所定のクロック周波数で作動す
る2進カウンタにより計数すると共に、1周期のサンプ
リング回数を2nに設定し、2進カウンタの値を1/2n
倍してサンプリング周期を導出する。
【0023】また、演算処理手段は、交流電気回路の電
圧のサンプリングのデータと、この電圧のサンプリング
データより90度位相を進めた時点の電流のサンプリン
グデータから無効電力を演算する。
【0024】また、交流電気回路の電圧と電流との乗算
結果の正負に応じて、交流電気回路の相線の逆相順結線
を判定する。
【0025】また、静電容量を調整した際、静電容量の
変化の前後での無効電力の位相の進み遅れに応じて、交
流電気回路の相線の逆相順結線を判定する。
【0026】また、交流電気回路の交流波形から1周期
の時間を演算し、この1周期の時間と所定の1周期のサ
ンプリング数からサンプリング時間を導出し、このサン
プリング時間を用いて上記交流電気回路の電圧・電流等
の電気量をサンプリングしてディジタル信号に変換す
る。
【0027】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す構成図であ
る。図において、2aは計器用変圧器で、計器用変圧器
2の内1相−2相分である。2bは計器用変圧器で、計
器用変圧器2の内3相−2相分である。101は変換回
路、102は変換回路、103はA/Dコンバータ、1
04は演算処理装置、105は警報出力回路、106は
制御リレー出力部、107は表示部、108は設定部、
109はE2PROM、110は周波数判定回路、30
0は力率自動調整装置である。
【0028】力率自動調整装置300は、計器用変圧器
2aからの電圧(例えば、110,220V)を変換回
路101で所定の電圧(例えば、10V)に変換したの
ち、周波数判定回路110でアナログ信号をパルス信号
に変換して、演算処理装置104で交流電気回路1の周
波数を算出し、サンプリング周波数を生成する。また、
計器用変流器3からの電流(例えば、5A)を変換回路
102で所定の電圧(例えば、10V)に変換する。次
に、変換回路101、変換回路102で変換された電圧
・電流は、A/Dコンバータ103で前記生成したサン
プリング周波数を用いてアナログ信号をディジタル信号
に変換する。演算処理装置104はこのデジタル信号の
電圧・電流値をもとに皮相電力、有効電力、無効電力、
力率を演算・算出し、この算出結果の数値は表示部10
7で表示される。
【0029】この算出結果は設定部108で設定された
値をもとに、投入点、遮断点を算出しておき、算出した
有効電力値が、算出した軽負荷遮断点を超過したかどう
か比較し、超過していなければコンデンサ遮断信号を制
御リレー出力部106へ出力し、超過していれば、無効
電力が遮断点を超過しているか比較し超過していればコ
ンデンサ遮断信号を制御リレー出力部106へ出力す
る。一方、無効電力が投入点を超過していれば、コンデ
ンサ投入信号制御リレー出力部106へ出力する。これ
らの信号は表示部107へ出力し表示される。なお、E
2PROM109はこの処理のソフトウエアを格納して
いる。
【0030】図2は演算処理装置104の交流電気回路
の電圧波形と処理タイミングを示す図であり、1回の処
理ルーチンは、最初の1サイクルの「周波数計測」で周
波数判定回路110からの周波数信号により周波数を計
数し、2番目の1サイクルの「電圧・電流計測」で変換
回路101、変換回路102の信号をA/D変換したA
/Dコンバータ103の値を読み込み、3番目の1サイ
クルの電圧・無効電力等の「演算・表示・制御リレー出
力」で「電圧・電流計測」での計測値から電力・無効電
力を演算し、この結果と投入点設定値・遮断点設定値よ
りコンデンサを入/切するリレーを制御する。以上の処
理ルーチンが繰り返し行われる。
【0031】前記のように構成された力率自動調整装置
においては、演算処理装置104の1回の処理ルーチン
で「周波数計測」をするため毎回周波数計測を行った後
に各種の計測をする。したがって、交流電気回路の入力
ノイズ、瞬停等の波形の歪による周波数変動等があって
も、1サイクルを正確にサンプリングすることが可能
で、電圧・電流の実効値や電力・無効電力を正確に演算
することができる。
【0032】実施例2.図3はこの実施例の周波数判定
を行う回路の構成図、図4はその波形図である。周波数
判定回路101内のゼロクロス判定回路110aは、図
4(a)に示す入力された周波数信号のゼロクロスの立
ち上がり(または立ち下がり)で、正負極性を反転させ
るパルス信号(図4(b))に変換し、レベル変換器1
10bで演算処理装置104に入力可能な正極性のみの
信号(図4(c))に変換する。
【0033】発振回路200は高周波で安定した基準ク
ロックを発生する。演算処理装置104は、ゲート回路
104aにレベル変換した図4(c)の信号と前記基準
クロックを入力し、この両者のアンド出力、即ち、交流
電気回路の電圧1サイクル間に前記クロックを出力す
る。この出力されたクロック数をカウンタ回路104b
で計測し、計測したクロック数を分周回路104cで分
周し交流電気回路の1サイクルを計測するサンプリング
周期(1サイクルの時間)を生成する。
【0034】図5は交流電気回路の電圧波形のサンプリ
ングの状態を例示した図で、交流電気回路の電圧の一周
期を発振回路200の基準クロックを用いて、カウンタ
回路104bで計数する。1サイクル間のサンプリング
数を2nにすれば、カウンタ回路の数値の結果を分周回
路104cで1/2n分周することで簡単にサンプリン
グ周期を生成することが可能である。なお、図6は図5
に対応する電流波形のサンプリングの状態を示すもので
電圧より位相遅れのある例である。
【0035】この演算例を説明する。基準クロック=1
KHz、電源周波数50Hzとすると、 1サイクルの2進カウンタのカウント値=1000/5
0=20カウント となり、サンプリング数2nで、n=4とすると、 サンプリング数2n=16回/1サイクル となる。カウント値20を1/2n倍すると、 20*1/2n=20/16=5/4=1.25 この1.25はサンプリング間の基準クロック数にな
り、1.25*基準クロックの周期*サンプリング数=
1サイクル(1周期)の時間となるので、 1.25*(1秒/1kHz=0.001)*16=
0.02秒 となり、電源周波数=50Hzなのでこれが1サイクル
の時間として演算される。簡単な演算であるのでマイコ
ンで瞬時に行うことができる。
【0036】この場合、カウンタ回路104bに2進カ
ウンタを用いると、20カウント=10100(2進
数)になり、これを分周器104bで16=10000
で割れば、10100/1000となり2進レジスタで
の計算は容易となる。
【0037】また、実施例3で述べるが、1/2nで分
周することにより、容易に位相を90゜ずらせることが
できる。
【0038】実施例3.図7は無効電力の演算方法を示
したもので、図5、図6のように交流電気回路の電圧・
電流1サイクルの間を同時に4n回、例えば、64回
(N=64)サンプリングして、1相2相の電圧・3相
2相の電圧・1相の電流・3相の電流について計測し、
無効電力(Var)を演算する場合には、
【0039】
【数1】
【0040】として計算により求める。即ち、この演算
は電流の計測値を16番進めることで電流の位相を90
゜進めて電圧との積をとる。電流値のデータが64番を
超えた場合は1番に戻り電圧との積をとる。これによ
り、従来の図10のように無効電力検出装置4内に電流
の位相を進めるための進相回路を必要とせず無効電力を
計測することが可能である。
【0041】従って、4n回のサンプリング数の1/
4、即ち、4n/4=nだけサンプリング数をずらすと
90゜位相を進めることができる。この演算処理は、交
流電気回路の電圧および電流の1サイクルのサンプリン
グ回数を4nに設定し、j回目の電圧データと(n+
j)回目の電流データから無効電力を演算するものであ
る。
【0042】また、実施例2のサンプリング数2nとし
た場合、電圧・電流の波形をこの2nでサンプリングす
ると、無効電力を求めるために電流位相を電圧位相に対
して90゜位相を進ませるには、サンプリング数2n
1/4ずらせることで達成できる。即ち、2n/4=2n
/22=2n-2ずらせるとよい。例えば、サンプリング数
32では1/4の8、64では1/4の16となる。こ
の1/4ずらせる処理は図3の分周回路104cで1/
n分周すると簡単に処理できる。
【0043】実施例4.図8、図9はこの実施例の処理
ルーチンの演算・表示・制御リレーにおけるコンデンサ
制御動作のフローチャートである。図8はコンデンサの
容量の算出とコンデンサ容量判定のフローチャートで、
実施例1で説明した処理動作の詳細である。図9は逆位
相順検出のフローチャートである。これらの処理はE2
PROM109に格納されたソフトウエアを用いて、演
算処理装置104で行われる。
【0044】図8について説明する。目標力率・軽負荷
電力設定値を読み込み、軽負荷遮断点を算出する(ステ
ップ1)。電圧・電流を計測し、有効電力・無効電力・
力率を演算する(ステップ2)。有効電力の演算結果が
プラスであり(ステップ3a)、有効電力が軽負荷遮断
点を超過していて(ステップ3)、無効電力が進んでお
り(ステップ4)、無効電力が遮断点を超えていれば
(ステップ5)、いくらの静電容量のコンデンサを遮断
すれば遮断点の値となるか算出・表示する(ステップ5
X)。即ち、|計測値|−|遮断点値|の演算をする。
そして対象のコンデンサを遮断する(ステップ6)。
【0045】一方、ステップ3aが否の場合は、図9の
ステップ6Zへ行き、逆相順結線のエラー表示を行う。
ステップ3が否であれば、ステップ5Xへ飛ぶ。ステッ
プ4が否であれば、無効電力が投入点を下回っていれ
ば、(ステップ7)、いくらの静電容量のコンデンサを
投入すれば投入点の値になるか算出・表示する(ステッ
プ7X)。即ち、|計測値|−|投入点値|の演算をす
る。そして対象のコンデンサを投入する(ステップ
8)。コンデンサ投入前後で有効電力が変化しておれば
(ステップ9)、ステップ2へ帰って次の計測に入る。
ステップ9が否であれば、コンデンサ容量を算出し(ス
テップ10)、遮断点を再度算出する。
【0046】図9について説明する。ステップ3迄は図
8と同一であるので説明を省く。無効電力が進み(ステ
ップ4)、無効電力が遮断点を超え(ステップ5)、コ
ンデンサを遮断した時(ステップ6)、コンデンサを遮
断前の無効電力より遮断後の無効電力が進みになった場
合(ステップ6Y)、逆相順結線であると判定して、エ
ラー表示をする(ステップ6Z)。
【0047】また、無効電力が遅れ(ステップ4)、無
効電力が投入点を超え(ステップ7)、コンデンサを投
入した時(ステップ8)、コンデンサ投入前の無効電力
より投入後の無効電力が遅れになった場合(ステップ8
Y)、逆相順結線であると判定して、エラー表示をする
(ステップ6Z)。また、ステップ3aの演算により求
められた電力値がマイナスになった場合は逆相順結線で
あると判断してエラー表示をする(ステップ6Z)。
【0048】実施例5.上記実施例では、周波数の計測
に交流電気回路の電圧波形を計測して求めたが、電流波
形を計測して求めてもよい。即ち、交流の電気量の波形
を計測して求めるようにすればよい。
【0049】実施例6.実施例1の図2では、1サイク
ル目で周波数計測しサンプリング周期決定、2サイクル
目で決定したサンプリング周期で電圧・電流をサンプリ
ングし計測、3サイクル目で演算・表示・制御リレー出
力等の処理をした。しかし、2サイクル目に電圧・電流
計測と演算・表示・制御リレー出力をしてもよい。CP
Uの性能アップで実施することができ、また、CPUを
2個用いてもよい。
【0050】また、周波数計測は1サイクルでなく、半
サイクルで実施してもよい。この場合、正と負との半サ
イクルの波形が歪んでいてもほぼ同形の場合は、周波数
計測誤差は殆ど生じない。半サイクルで周波数を計測す
る場合は、次の半サイクルは電圧・電流の計測、次の半
サイクルで演算・表示・制御リレー出力とし、これを繰
り返してもよい。また、電圧・電流の計測と、演算・表
示・制御リレー出力とを同一半サイクルで処理してもよ
い。この場合、1サイクルで全ての処理を行うことがで
きる。
【0051】実施例7.上記実施例では、交流電気回路
の交流波形から周波数(1周期の時間)を求め、この周
波数と所定の1周期のサンプリング数からサンプリング
時間を求め、このサンプリング時間に基づいて電圧・電
流をサンプリングするようにして、周波数の変動に追従
した交流電気回路の電気量のディジタル化をし、力率自
動調整装置に適用した。しかし、この発明は力率自動調
整装置以外のものにも適用でき、例えば、電力や無効電
力の計測、また、交流電圧・電流の抽出等の各種交流電
気量のディジタル化に利用することができる。
【0052】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成した
ので以下の効果を奏する。
【0053】交流電気回路の交流波形から周波数を求
め、この周波数に基づいてサンプリングするようにした
ので、交流電気回路の周波数変動に追従したサンプリン
グができ、計測誤差を少なくできる効果がある。
【0054】交流電気回路の交流波形の周期を所定のク
ロック周波数でカウントし、このカウント値から演算に
よりサンプリング周期を求めるようにしたので、簡単に
サンプリング周期を生成することができる。
【0055】電圧のサンプリング値に対し90度進んだ
電流のサンプリング値を取り出し無効電力を演算するよ
うにしたので、電流の位相を進める回路を必要とせず、
安価な装置が提供できる効果がある。
【0056】交流電気回路の相線が逆に接続された場合
に、逆相順結線と判定するようにしたので、誤動作等に
よる事故防止が図れる効果がある。
【0057】交流電気回路の交流波形から周波数を求
め、この周波数に基づいてサンプリングするようにした
ので、周波数の変動に追従した交流電気回路の電気量の
ディジタル化が行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例1を示す演算のタイミング
を表す図である。
【図3】 この発明の実施例2を示す周期を計測する回
路図である。
【図4】 この発明の実施例2の周期の計測方法を示す
図である。
【図5】 この発明の実施例2の電圧波形の計測方法を
示す図である。
【図6】 この発明の実施例2の電流波形の計測方法を
示す図である。
【図7】 この発明の実施例3を示す無効電力の演算方
法の図である。
【図8】 この発明の実施例4を示す制御方法のフロー
チャートである。
【図9】 この発明の実施例4を示す制御方法のフロー
チャートである。
【図10】 従来の力率自動装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 交流電気回路、2 計器用変圧器、2a 計器用変
圧器(1相−2相)、2b 計器用変圧器(3相−2
相)、3 計器用変流器、4 無効電力検出装置、5
増幅回路、6 第1の比較回路、7 投入点設定装置、
8 第2の比較回路、9 遮断点設定装置、17 第1
のゲート回路、18 第2のゲート回路、19 オアー
ゲート、20 タイマ回路、21 タイマ設定装置、2
3 第1の順序回路、24 第2の順序回路、25 リ
レー回路、26a〜26n リレー接点、50 制御回
路、60a〜60c 電磁接触器、62a〜62c コ
ンデンサ、100 力率自動調整装置、101 変換回
路、102 変換回路、103 A/Dコンバータ、1
04 演算処理装置、104a ゲート回路、104b
カウンタ回路、104c 分周回路、105 警報出
力回路、106 制御リレー出力部、107 表示部、
108 設定部、109 E2PROM、110 周波
数判定回路、110a ゼロクロス判定回路、110b
レベル交換回路、200 発振回路、300 力率自
動調整装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 29/18 C H02H 3/38 D 9470−5G // H02J 3/18 A 9470−5G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電気回路の電圧および電流をサンプ
    リングしてディジタル化し、このディジタル化した電圧
    および電流から無効電力または力率を導出し、この無効
    電力または力率に応じて無効電力を最小とするよう上記
    交流電気回路の静電容量を調整する力率自動調整装置に
    おいて、上記交流電気回路の交流波形から1周期の時間
    を演算し、この1周期の時間と所定の1周期のサンプリ
    ング数からサンプリング時間を演算し、このサンプリン
    グ時間で上記電圧と電流をサンプリングしてディジタル
    化し、このディジタル化された電圧・電流から無効電力
    および力率の少なくとも一方を演算する演算処理手段を
    設けたことを特徴とする力率自動調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、演算処理手段での処
    理は所定の周期で繰り返し行うようにしたことを特徴と
    する力率自動調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、演算処理手
    段は、交流電気回路の交流波形の1周期の時間を所定の
    クロック周波数で作動する2進カウンタにより計数する
    と共に、1周期のサンプリング回数を2nに設定し、上
    記2進カウンタの値を1/2n倍してサンプリング周期
    を導出する手段としたことを特徴とする力率自動調整装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、演算処理手
    段は、交流電気回路の電圧のサンプリングのデータと、
    この電圧のサンプリングデータより90度位相を進めた
    時点の電流のサンプリングデータから無効電力を演算す
    る手段としたことを特徴とする力率自動調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    交流電気回路の電圧と電流との乗算結果の正負に応じ
    て、上記交流電気回路の相線の逆相順結線を判定する判
    定手段を設けたことを特徴とする力率自動調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、
    静電容量を調整した際、静電容量の変化の前後での無効
    電力の位相の進み遅れに応じて、上記交流電気回路の相
    線の逆相順結線を判定する判定手段を設けたことを特徴
    とする力率自動調整装置。
  7. 【請求項7】 交流電気回路の交流波形から1周期の時
    間を演算し、この1周期の時間と所定の1周期のサンプ
    リング数からサンプリング時間を導出し、このサンプリ
    ング時間を用いて上記交流電気回路の電圧・電流等の電
    気量をサンプリングしてディジタル信号に変換するよう
    にしたことを特徴とするする交流電気量のディジタ量変
    換方法。
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