JPH07325209A - カラーフィルタの形成方法 - Google Patents

カラーフィルタの形成方法

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JPH07325209A
JPH07325209A JP11921994A JP11921994A JPH07325209A JP H07325209 A JPH07325209 A JP H07325209A JP 11921994 A JP11921994 A JP 11921994A JP 11921994 A JP11921994 A JP 11921994A JP H07325209 A JPH07325209 A JP H07325209A
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JP
Japan
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color filter
forming
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material layer
pixel
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JP11921994A
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English (en)
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Susumu Ooima
進 大今
Yuji Okita
雄二 置田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスクを用意し、かつ該マスクを位置決めす
る工程を省略することができ、所望とする画素上に正確
にかつ容易に所望の色のカラーフィルタを形成する方法
を得る。 【構成】 複数の画素B、R及びGを有する液晶表示パ
ネル11上において、画素Bをオン状態とすることによ
り、画素Bからの光を青色カラーフィルタ材料層12に
選択的に露光させて青色カラーフィルタ13を形成し、
しかる後、同様にして赤色及び緑色カラーフィルタを形
成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー表示を行うため
に、表示パネル上にカラーフィルタを形成する方法に関
し、特に、複数の画素を有する表示パネル上において、
選択的に画素上にカラーフィルタを形成する工程を備え
たカラーフィルタの形成方法に関する。本発明は、画素
が液晶により構成されている液晶表示パネル上にカラー
フィルタを形成する方法のほか、それ自身が発光する複
数の画素を有する表示パネルにおいてカラーフィルタを
形成する方法にも利用することができる。
【0002】
【従来の技術】例えばマトリクス型のカラー液晶表示装
置では、カラー表示を行うために、液晶表示パネル上に
青、赤、及び緑の3色のカラーフィルタが画素上に配置
されている。従来のカラーフィルタの形成方法の一例
を、図5を参照して説明する。
【0003】図5(a)に示すように、まず、液晶表示
パネル1上に、赤色顔料が分散されている感光材料層2
を形成する。次に、上記感光材料層2上に、マスク3を
重ね、上方から露光する。マスク3は、赤色カラーフィ
ルタが形成される領域に対応する位置に開口3aが形成
されている。
【0004】上記露光により、感光材料層2の開口3a
に臨む部分が露光により感光される。しかる後、上記感
光材料層2を現像することにより、図5(b)に示すよ
うに、液晶表示パネル1上に赤色カラーフィルタ4が形
成される。
【0005】次に、図5(c)に示すように、液晶表示
パネル1の上面において、全面に緑色顔料が分散された
感光性材料層5を形成する。さらに、複数の開口6aが
形成されたマスク6を重ね露光する。マスク6の開口6
aは、緑色カラーフィルタ層が形成される領域に応じて
形成されている。しかる後、上記赤色カラーフィルタを
形成した場合と同様に、露光後現像することにより、赤
色カラーフィルタ4に隣接するように、緑色カラーフィ
ルタ7が形成される。
【0006】同様にして、さらに青色顔料が分散された
感光性材料層を液晶表示パネル1の全面に形成し、マス
クを重ね露光・現像することにより、残りの領域に青色
カラーフィルタが形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
カラーフィルタの形成方法では、赤、緑及び青の3色の
カラーフィルタを液晶表示パネル1上に形成するにあた
り、3種類のマスクを用意しなければならなかった。
【0008】しかも、各色のカラーフィルタを形成する
にあたり、各色の感光性材料層を全面に形成し、各色専
用のマスクを重ね露光・現像するという煩雑な工程を実
施しなければ、3色のカラーフィルタを形成することが
できなかった。特に、上記マスクは、下方の液晶表示パ
ネル1上に形成された感光性材料層上において正確に位
置決めされねばならず、従って、煩雑なマスク位置決め
工程を、カラーフィルタの色の数に応じてその都度実施
しなければならず、製造工程が非常に煩雑であった。
【0009】加えて、上記のような3種類のマスクの正
確な位置決めが要求され、かつ該位置決めが困難である
ため、カラーフィルタの歩留りが十分でなく、結果とし
て液晶表示装置の生産性を低下させる原因となってい
た。
【0010】本発明の目的は、多数のマスクを用意し、
かつ各マスクを正確に位置決めするという煩雑な工程を
簡略化することができ、所望とする画素上に正確にかつ
容易に所望の色のカラーフィルタを形成することを可能
とするカラーフィルタの形成方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の画素を
有する表示パネル上にカラーフィルタを形成する方法に
おいて、画素からの光を利用してカラーフィルタを形成
することを特徴とするカラーフィルタの形成方法であ
る。すなわち、本発明は、画素からの光を直接利用して
カラーフィルタを形成することを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明は、より具体的には、電気的にオン
状態またはオフ状態とされる複数の画素を有する表示パ
ネル上にカラーフィルタを形成する方法において、画素
をオン状態またはオフ状態とすることにより、画素から
の光をカラーフィルタ材料層に選択的に露光させてカラ
ーフィルタを形成することを特徴とするカラーフィルタ
の形成方法である。
【0013】すなわち、本発明のカラーフィルタの形成
方法は、上記表示パネルに設けられた複数の画素をオン
状態またはオフ状態とすることにより、カラーフィルタ
材料層に画素からの光をカラーフィルタ材料層に選択的
に露光することによりカラーフィルタを形成することを
特徴とするものである。
【0014】本発明のカラーフィルタの形成方法は、液
晶表示装置の液晶表示パネルだけでなく、他の表示装置
の表示パネル上にカラーフィルタを形成する場合にも利
用することができる。
【0015】表示パネルが液晶表示パネルの場合には、
光源からの光をオン状態とされた画素において、カラー
フィルタ材料層に透過させることにより、画素からの光
がカラーフィルタ材料層に露光される。また、上記液晶
表示パネルとしては、偏光板を用いることなく光源から
の光を透過もしくは不透過させ得る、ゲストホストモー
ドの液晶表示パネルが好ましく用いられる。もっとも、
偏光板を組み合わせたTNモードを利用した液晶表示パ
ネルなどの他の形式の液晶表示パネルにも本発明を適用
することができる。
【0016】また、上記画素は、オン状態においてそれ
自身が点灯する発光性画素を用いたものであってもよ
く、例えばプラズマディスプレイ装置などの表示パネル
にも、本発明の方法に従ってカラーフィルタを形成する
ことができる。
【0017】また、本発明の具体的な局面では、表示パ
ネル上に複数色のカラーフィルタを形成するにあたり、
下記の露光及びフィルタ形成工程が、複数色の色の数に
応じて繰り返される。すなわち、複数色のうちの1つの
色のカラーフィルタを形成すべき画素をオン状態もしく
はオフ状態とし、残りの画素をオフ状態もしくはオン状
態とすることにより、オン状態とされている画素上のカ
ラーフィルタ材料層を露光し、1つの色のカラーフィル
タを形成することにより、上記露光及びフィルタ形成工
程が実施される。
【0018】さらに、上記露光及びフィルタ形成工程
は、種々の態様で行い得るが、代表的には、下記の4種
類の態様が挙げられる。上記露光及びフィルタ形成工程
の第1の例としては、表示パネル上に、カラーフィルタ
材料層として、透光性の着色材料層及びフォトレジスト
層をこの順序で形成し、フォトレジスト層を前記露光に
より現像及びエッチングにより除去することにより行わ
れる。
【0019】また、露光及びフィルタ形成工程の第2の
例は、表示パネル上にカラーフィルタ材料層として、透
光性の着色剤含浸材料層及びフォトレジスト層をこの順
序で形成し、フォトレジスト層を上記露光により現像
し、さらにエッチングにより除去することにより行われ
る。上記透光性の着色剤含浸性材料層としては、例えば
ゼラチンなどの光を透過し、かつ着色剤としての染料や
顔料を含浸させて容易に着色し得る適宜の材料が用いら
れる。この第2の例では、上記フォトレジスト層の現像
及びエッチングによる除去の後に、着色剤が着色剤含浸
性材料層に含浸され、それによってカラーフィルタが形
成されることになる。
【0020】なお、上記第1,第2の例から明らかなよ
うに、本発明におけるカラーフィルタ材料層なる表現
は、最終的にカラーフィルタを構成する材料だけでな
く、上記露光及びフィルタ形成工程において形成される
フォトレジスト層をも包含するものとして使用すること
とする。
【0021】上記露光及びフィルタ形成工程の第3の例
では、感光性発色層が用いられる。すなわち、感光性発
色層を露光、現像し、オフ状態の画素上の未感光の感光
性発色層を除去することにより行われる。
【0022】さらに、感光性発色層を用いた別法とし
て、複数色の感光性発色層が厚み方向に形成されてなる
積層発色層を表示パネル上にカラーフィルタ材料層とし
て形成してもよい。すなわち、カラーフィルタ材料層が
上記積層発色層により構成されており、上記露光及びフ
ィルタ形成工程を複数色の色の数に応じて繰り返すこと
により、画素上に目的とする色のカラーフィルタを形成
することができる。
【0023】なお、上記複数色のカラーフィルタを形成
するにあたり露光及びフィルタ形成工程を繰り返すに際
しては、例えば複数色が青、赤及び緑の場合には、青、
赤及び緑の順に露光及びフィルタ形成工程を実施するこ
とが好ましい。これは、透過光の強度を考慮した場合、
青、赤、緑の順に光を露光した方が好ましいからであ
る。
【0024】
【作用】本発明のカラーフィルタの形成方法は、表示パ
ネルの画素自体がカラーフィルタ材料層側に光を供給す
る状態と光を遮断する状態とを選択し得る機能を有して
いることに鑑み、表示パネル自体をマスクあるいは選択
的光源として利用することにより、カラーフィルタを形
成するものである。従って、後述の実施例から明らかな
ように、本発明のいずれの態様においても、表示パネル
自体がマスクあるいは選択的光源として利用されている
ため、複数色のカラーフィルタを形成するにあたって、
各色に応じたマスクを用意し、位置決めするという煩雑
な作業を実施する必要がない。
【0025】よって、表示パネル上にカラーフィルタを
能率よく形成することができ、しかもカラーフィルタを
形成すべき画素上に、該画素からの光を利用してカラー
フィルタを形成するものであり、確実に該当の画素上に
所望の色のカラーフィルタを形成することができる。よ
って、カラーフィルタの歩留りを低減することもでき
る。
【0026】また、本発明の具体的な局面では、上記露
光及びフィルタ形成工程が、複数色の色の数に応じて繰
り返されるが、この露光及びフィルタ形成工程を繰り返
すにあたっても、1つの色のカラーフィルタを形成すべ
き画素をオン状態もしくはオフ状態とし、残りの画素を
オフ状態もしくはオン状態とすることにより、上記カラ
ーフィルタ材料層への露光が制御されるため、マスクを
用いることなく確実に画素上に目的とするカラーフィル
タを形成することができる。
【0027】また、露光及びフィルタ形成工程の第1,
第2の例では、着色材料層や着色剤含浸性材料層上にフ
ォトレジスト層を形成し、該フォトレジスト層の現像及
びエッチングにより目的とするカラーフィルタ部分が構
成されることになる。この場合、フォトレジスト層の現
像及びエッチングに際し、表示パネルの画素からの光が
選択的に用いられることになるため、マスクを必要とせ
ずに、目的とする部分のみを露光することができる。
【0028】さらに、上記露光及びフィルタ形成工程の
第3,第4の例では、感光性発色層を用いているため、
感光性発色層を露光・現像することにより、オン状態と
されていた画素上にカラーフィルタを形成することがで
きる。また、複数色の感光性発色層が厚み方向に積層さ
れた積層発色層を用いた方法では、単に各色のカラーフ
ィルタに対応の画素を順番にオン状態とすることによ
り、各色のカラーフィルタを画素上に容易に形成するこ
とができる。この場合においても、画素を選択的にオン
状態とするだけでカラーフィルタを形成し得るため、マ
スクを必要としない。
【0029】
【実施例の説明】以下、図面を参照しつつ実施例を説明
することにより、本発明を明らかにする。
【0030】図1は、本発明の第1の実施例にかかるカ
ラーフィルタの形成方法を説明するための図であり、本
実施例は、ゲストホストモードの液晶表示パネル上に
青、赤、緑の各色のカラーフィルタを形成する方法に適
用したものである。
【0031】まず、図1(a)に示されている液晶表示
パネル11を用意する。液晶表示パネル11上には、特
に図示はしないが、破線X,Yで区画される複数の矩形
の領域に画素が形成されている。すなわち、複数の画素
がマトリクス状に配置されている。
【0032】液晶表示パネル11上に、青色の顔料が分
散された感光性材料層12を形成する。該感光性材料層
としては、例えばPVA−スチルバゾルあるいはアクリ
ル系などの感光性樹脂を基材とし、該基材に青色顔料と
して、例えばフタロシアニン系顔料などを分散させたも
のが用いられる。
【0033】図1(a)における液晶表示パネル11に
おいて、その上に青色のカラーフィルタを形成すべき画
素を、矢印Bを付して示すこととする。次に、この青色
のカラーフィルタがその上に形成される画素Bのみをオ
ン状態とし、光源からの光を画素Bからカラーフィルタ
材料層としての上記感光材料層12に透過させる。他の
画素はオフ状態とされているため、他の画素上の感光性
材料層には光が透過しない。従って、画素B上の感光性
材料層12のみを残し、他の領域上の感光性材料層12
については除去する現像を行うことにより、図1(b)
に示すように、液晶表示パネル11上に青色の複数のカ
ラーフィルタ13が形成される。
【0034】次に、図1(c)に示すように、液晶表示
パネル11上に複数の青色のカラーフィルタ13を形成
した後に、例えばジアントラキノン系顔料などの赤色顔
料が分散された感光性材料を塗布し硬化させ、赤色顔料
分散感光性材料層14を形成する。赤色顔料分散感光性
材料層14は、上記青色のカラーフィルタ13上だけで
なく、残りの領域上にも所定の厚みで形成される。
【0035】しかる後、図1(a)においてRで示した
画素、すなわちその上に赤色カラーフィルタが形成され
るべき画素Rをオン状態とし、光源からの光を透過させ
る。この場合、残りの画素すなわち青色のカラーフィル
タ及び緑色のカラーフィルタがその上に形成されるべき
画素はオフ状態とされる。従って、赤色のカラーフィル
タが形成される画素R上においてのみ、上記感光性材料
層14に光が透過され、現像される。従って、赤色のカ
ラーフィルタが形成されるべき画素R上以外の残りの領
域において感光性材料層14を除去することにより、図
1(d)に示すように、複数の青色カラーフィルタ13
に隣接するように、複数の赤色カラーフィルタ15が形
成される。
【0036】次に、上記と同様の工程を経ることによ
り、残りの領域に緑色のカラーフィルタを形成すること
ができる。すなわち、図1(d)に示した状態から、例
えばハロゲン化フタロシアン系顔料などの緑色顔料が分
散された感光性材料層を表示パネル11の全面に形成
し、しかる後図1(a)のB及びRが付与された画素以
外の画素をオン状態とし、光源からの光を緑色顔料分散
感光性材料層に透過させ、残りの領域の感光性材料層を
除去することにより、緑色のカラーフィルタを形成する
ことができる。
【0037】上記のように、本実施例では、各色の感光
性材料層を液晶表示パネル11上において全面に塗布し
た後、目的とする色のカラーフィルタを形成すべき画素
をオン状態とし、光源からの光を感光性材料層に透過さ
せ、すなわち画素からの光を感光性材料層に与えるだけ
で、目的とする色のカラーフィルタを構成することがで
きる。よって、3色のカラーフィルタを形成するにあた
り、従来例で用いられていた各色のカラーフィルタ形成
部分に応じた開口を有するマスクを用意する必要がな
く、かつ煩雑なマスクの位置決め作業も必要としない。
【0038】また、液晶表示パネル11上において、例
えば図1(a)に示すZの画素がオンドット不良の場合
にも、本実施例の方法によれば、オンドット不良の画素
を目立たなくさせることができる。すなわち、オンドッ
ト不良の画素Zでは、画素Zが遂にオン状態とされ、光
源からの光が感光性材料層側に透過されることになる。
従って、図1(d)に示されているように、青色のカラ
ーフィルタ13上に赤色のカラーフィルタ15が積層さ
れ、さらに緑色のカラーフィルタを形成した後において
は、その上に緑色のカラーフィルタが積層されることに
なる。その結果、3色のカラーフィルタがオンドット不
良の画素Z上に形成されることになるため、常に点灯さ
れている画素Zの輝度が低減されることになり、オンド
ット不良の画素Zの存在を目立たなくすることができ
る。
【0039】図2は、本発明の第2の実施例にかかるカ
ラーフィルタの形成方法を説明するための部分切欠断面
図である。まず、図2(a)に示すように、ゲストホス
トモードの液晶表示パネル21を用意する。液晶表示パ
ネル21では、図2(a)にB、R及びGを付して示す
ように、各色のカラーフィルタがその上に形成されるべ
き複数の画素がマトリクス状に配置されている。この画
素B、R及びGは、第1の実施例において示した図1
(a)と同様に液晶表示パネル21において、マトリク
ス状に配置されている。
【0040】まず、液晶表示パネル21上に、透光性の
青色顔料分散樹脂層22を形成し、次に、ポジ型のフォ
トレジスト層23を形成する。次に、青色のカラーフィ
ルタを画素B上に形成するために、画素Bをオン状態と
し、光源からの光を青色顔料分散樹脂層22及びフォト
レジスト層23に透過させる。すなわち、画素Bがオン
状態とされることにより、画素Bからの光が青色顔料分
散樹脂層22及びフォトレジスト層23に与えられる。
残りの画素R及びGはオフ状態とされるため、残りの領
域では、青色顔料分散樹脂層22及びフォトレジスト層
23には光が透過してこない。上記のようにして、フォ
トレジスト層23のうち、画素B上のフォトレジスト層
が感光され硬化する。しかる後、未硬化のフォトレジス
ト層部分を除去することにより、図2(b)に示すよう
に、画素B上にのみフォトレジスト層23B,23Bが
残存することになる。
【0041】次に、フォトレジスト層23B,23Bが
設けられている領域以外において、青色顔料分散樹脂層
22をエッチングにより除去する。しかる後、画素B上
に残存している青色顔料分散樹脂22Bを残すように、
フォトレジスト層23Bを剥離する。このようにして、
画素B上にのみ、青色カラーフィルタとしての、青色顔
料分散樹脂22Bを残す。
【0042】以下、同様の工程を繰り返すことにより、
図2(a)に示した赤色の画素R上及び緑色の画素G上
にそれぞれ緑色及び赤色のカラーフィルタを形成するこ
とができる。すなわち、画素R上に、透光性の赤色顔料
分散樹脂層を形成し、赤色顔料分散樹脂層上にネガ型の
フォトレジスト層を積層形成し、上記と同一の処理を行
うことにより、画素R上に赤色カラーフィルタを形成す
ることができる。
【0043】さらに、画素G上に、透光性の緑色顔料分
散樹脂層を形成し、その上にネガ型のフォトレジスト層
を形成し、上記と同様の工程を経ることにより、残りの
領域に緑色のカラーフィルタを形成することができる。
【0044】上記透光性の顔料分散樹脂層は、例えばハ
ロゲン化フタロシアニン系顔料(緑色)、ジアントラキ
ノン系顔料(赤色)、フタロシアン系顔料(青色)など
の顔料を、ポリイミド樹脂などの透光性樹脂層に分散さ
せた材料により構成し得る。
【0045】図3は、本発明の第3の実施例にかかるカ
ラーフィルタの形成方法を説明するための図である。ま
ず、ゲストホストモードの液晶表示パネル31を用意す
る。液晶表示パネル31では、第2の実施例と同様に、
図3(a)においてB、R及びGを付して示す複数の画
素がマトリクス状に配置されている。
【0046】最初に、液晶表示パネル31上に、透光性
の着色剤含浸性材料層として、ゼラチン層32を形成す
る。次に、ゼラチン層32上に、ネガ型のフォトレジス
ト層33を形成する。
【0047】青色のカラーフィルタを形成するために、
画素Bのみをオン状態とし、画素R及び画素Gをオフ状
態とする。このようにして、光源からの光を画素Bから
ゼラチン層32及びフォトレジスト層33に透過させ
る。すなわち、画素からの光を、ゼラチン層32及びフ
ォトレジスト層33に透過させる。その結果、画素Bの
上方においてフォトレジスト層33が感光し、硬化され
る。しかる後、画素R及び画素G上のフォトレジスト層
を除去し、図3(b)に示すように、画素Bの上方にお
いてのみフォトレジスト層33B,33Bを残存させ
る。
【0048】次に、ゼラチン層32上を、フォトレジス
ト層33B,33Bを侵さないエッチャントを用いてエ
ッチングし、画素R及び画素G上のゼラチン層を除去す
る。さらに、ゼラチン層32B,32B上のフォトレジ
スト層33B,33Bを剥離し、図3(c)に示すよう
に、画素B上にのみゼラチン層32B,32Bを残す。
【0049】最後に、ゼラチン層32B,32Bに青色
染料を含浸させ染色し、それによって青色のカラーフィ
ルタ34B,34Bを形成する。上記青色の染料として
は、例えばカヤノールザヤニンなどを用いることができ
る。
【0050】上記青色のカラーフィルタ34を形成した
工程と同様にして、引き続き、赤色及び緑色のカラーフ
ィルタが形成される。すなわち、図3(a)に示したよ
うにゼラチン層32及びフォトレジスト層33を形成し
た後、画素Rのみをオン状態とし、上記と同様に、現
像、エッチング及びレジスト剥離の処理を施すことによ
り、画素R上にのみゼラチン層を残すことができ、該ゼ
ラチン層に赤色の顔料として例えばカヤノールミーリン
グレッドまたはスミノールミーリングスカーレットを含
浸させることにより、赤色のカラーフィルタを形成する
ことができる。
【0051】第3の実施例においても、液晶表示パネル
31の画素を選択的にオン状態とし、それによって画素
からの光をゼラチン層及びフォトレジスト層に透過さ
せ、エッチング及びレジスト剥離の処理を行うことによ
り、目的とする画素上にのみ着色剤含浸材料層としての
ゼラチン層が形成されることになる。従って、目的とす
る色のカラーフィルタを形成するにあたり、従来例で用
いられていた各色に対応したマスクを用意し、マスクを
正確に液晶表示パネル上に位置決めするといった煩雑な
作業を省略することができる。
【0052】図4は、本発明の第4の実施例にかかるカ
ラーフィルタの形成方法を説明するための図である。ま
ず、図4(a)に示すように、ゲストホストモードの液
晶表示パネル41を用意する。液晶表示パネル41に
は、第2の実施例と同様に、B、R及びGの記号を付し
て示すように、各色のカラーフィルタが形成されるべき
画素がマトリクス状に配置されている。本実施例では、
液晶表示パネル41上に専ら使われている通常のカラー
フィルムと同様の感光乳剤層を形成する。
【0053】次に、図4(b)に示すように、青色のカ
ラーフィルタ層を形成すべき画素Bをオン状態とし、B
の補色であるイエローレッドの光をカラー写真ネガ層4
2に透過させる。この場合、画素G及び画素Rはオフ状
態とされるため、残りの領域では光がネガ層に到達しな
いことになる。
【0054】次に、図4(c)に示すように、画素Rの
みをオン状態とし、Rの補色である青緑の光を画素Rを
介してネガ層42に与える。同様に、画素Gのみをオン
状態とし、Gの補色である赤紫の光を画素Rを介してカ
ラー写真ネガ層に到達させる。
【0055】その後、適当な現像処理をすることによ
り、画素B上ではイエローレッドの吸収層、つまりBの
透過層(Bフィルタ)が、R、G画素上ではそれぞれ
R、Gフィルタが形成されることになる。
【0056】なお、カラーネガ層をポジ層としてもよい
が、この場合は、B、R、Gフィルタの形成に、それぞ
れB、R、Gの光で露光すればよい。第4の実施例にお
いても、各色のカラーフィルタが形成されるべき画素を
オン状態とすることにより、該画素の上方に設けられた
感光性発色層が感光されることによりカラーフィルタが
構成されるため、従来例で用いられていたマスクを用意
したり、マスクを液晶表示パネル上に位置決めするとい
った煩雑な作業を省略することができる。
【0057】なお、上述した第2及び第3の実施例で
は、ネガ型のフォトレジスト層23,33を用いたが、
ポジ型のフォトレジスト層を用いてもよい。もっとも、
ポジ型のフォトレジストを用いる場合には、例えば第2
の実施例を例にとり説明すると、画素B上に青色のカラ
ーフィルタを形成するにあたっては、画素Bをオフ状態
とし、残りの画素G及びRをオン状態とし、画素G及び
画素R上のフォトレジスト層を現像により除去すればよ
い。
【0058】また、第1〜第4の実施例では、液晶表示
パネルとして、ゲストホストモードの液晶表示パネルを
用いたが、TNモードなどの他の液晶表示パネルを用い
てもよい。もっとも、TNモードの液晶表示パネルを用
いる場合には、液晶表示パネル上に偏光板を配置する必
要がある。
【0059】
【発明の効果】本発明のカラーフィルタの形成方法で
は、画素からの光を利用することによりカラーフィルタ
が形成される。すなわち、より具体的には、画素をオン
状態またはオフ状態とすることにより、画素からの光を
カラーフィルタ材料層に選択的に露光させることにより
カラーフィルタが形成される。すなわち、表示パネルの
画素の機能を利用し、表示パネル自体をマスクあるいは
選択的光源として利用することにより、カラーフィルタ
が形成される。
【0060】従って、例えば複数色のカラーフィルタの
形成にあたっては、各色に応じたマスクを用意したり位
置決めするという煩雑な作業を省略することができる。
よって、カラーフィルタの形成に際しての生産性を高め
ることができる。
【0061】しかも、カラーフィルタを形成すべき画素
上に該画素からの光を利用してカラーフィルタを形成す
るものであるため、確実に該当の画素上に所望の色のカ
ラーフィルタを形成することができる。よって、カラー
フィルタの歩留りを低減することができ、その点からも
カラーフィルタの生産性を高め得る。
【0062】よって、本発明によれば、表示装置のカラ
ーフィルタを効率よく形成することができ、カラーフィ
ルタの歩留り、ひいてはカラー表示装置の生産性を高め
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、第1の実施例において、青
色、及び赤色のカラーフィルタを形成する工程を説明す
るための各斜視図。
【図2】(a)〜(c)は、第2の実施例において、青
色のカラーフィルタを画素上に形成する工程を説明する
ための各部分切欠断面図。
【図3】(a)〜(d)は、第3の実施例において青色
の画素上にカラーフィルタを形成する工程を説明するた
めの部分切欠断面図。
【図4】(a)〜(d)は、第4の実施例において、青
色、赤色及び緑色のカラーフィルタを形成する工程を説
明するための各部分切欠断面図。
【図5】(a)〜(d)は、従来のカラーフィルタの形
成方法を説明するための各断面図。
【符号の説明】
11…液晶表示パネル 12…青色顔料分散感光性材料層 13…青色カラーフィルタ 14…赤色顔料分散感光性材料層 15…赤色カラーフィルタ 21…液晶表示パネル 22…青色顔料分散樹脂層 22B,22B…青色フォトレジスト 23…フォトレジスト層 31…液晶表示パネル 32…ゼラチン層(透光性の腐食顔料含浸性材料層) 33…フォトレジスト層 34B,34B…青色フォトレジスト 41…液晶表示パネル 42〜44…感光性発色層 42B…青色カラーフィルタ 42R…赤色カラーフィルタ 42G…緑色カラーフィルタ 45…積層発色層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素を有する表示パネル上にカラ
    ーフィルタを形成する方法において、表示画素からの光
    を用いてカラーフィルタを形成することを特徴とする、
    カラーフィルタの形成方法。
  2. 【請求項2】 電気的にオン状態またはオフ状態とされ
    る複数の画素を有する表示パネル上にカラーフィルタを
    形成する方法において、 前記画素をオン状態またはオフ状態とすることにより、
    画素からの光をカラーフィルタ材料層に選択的に露光さ
    せてカラーフィルタを形成することを特徴とする、請求
    項1に記載のカラーフィルタの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記表示パネルが液晶表示パネルであ
    り、光源からの光をオン状態とされた画素においてカラ
    ーフィルタ材料層に透過させることより、画素からの光
    をカラーフィルタ材料層に露光させる、請求項2に記載
    のカラーフィルタの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記液晶表示パネルがゲストホストモー
    ドを利用した液晶表示パネルである、請求項3に記載の
    カラーフィルタの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記画素が、オン状態にあるときに、そ
    れ自身が点灯する発光性画素である、請求項2に記載の
    カラーフィルタの形成方法。
  6. 【請求項6】 前記表示パネル上に複数色のカラーフィ
    ルタを形成するにあたり、該複数色のうちの1つの色の
    カラーフィルタを形成すべき画素をオン状態またはオフ
    状態とし、残りの画素をオフ状態もしくはオン状態とす
    ることにより、オン状態とされている画素上のカラーフ
    ィルタ材料層を露光し、1つの色のカラーフィルタを形
    成する露光及びフィルタ形成工程を、前記複数色の色の
    数に応じて繰り返すことを特徴とする、請求項2〜4の
    いずれかに記載のカラーフィルタの形成方法。
  7. 【請求項7】 前記露光及びフィルタ形成工程が、前記
    表示パネル上にカラーフィルタ材料層として透光性の着
    色材料層を形成し、該着色材料層上にフォトレジスト層
    を形成し、該フォトレジスト層を前記露光により現像及
    びエッチングすることにより行われる、請求項6に記載
    のカラーフィルタの形成方法。
  8. 【請求項8】 前記露光及びフィルタ形成工程が、表示
    パネル上にカラーフィルタ材料層として、透光性の着色
    剤含浸性材料層を形成し、該着色剤含浸性材料層上にフ
    ォトレジスト層を形成し、該フォトレジスト層を前記露
    光により現像及びエッチングし、次に、着色剤含浸性材
    料層に着色剤を含浸させることにより行われる、請求項
    6に記載のカラーフィルタの形成方法。
  9. 【請求項9】 前記露光及びフィルタ形成工程が、表示
    パネル上に感光性発色層を形成し、該感光性発色層を前
    記露光後、現像し、エッチングすることにより行われ
    る、請求項6に記載のカラーフィルタの形成方法。
  10. 【請求項10】 前記カラーフィルタ材料層として、前
    記複数色の感光性発色層が厚み方向に積層されている積
    層発色層を用いる、請求項6に記載のカラーフィルタの
    形成方法。
  11. 【請求項11】 前記複数色が青、赤、緑であり、この
    青、赤、緑の順に前記露光及びフィルタ形成工程が実施
    される、請求項6〜10のいずれかに記載のカラーフィ
    ルタの形成方法。
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