JPH07324756A - 加熱器 - Google Patents

加熱器

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JPH07324756A
JPH07324756A JP11818794A JP11818794A JPH07324756A JP H07324756 A JPH07324756 A JP H07324756A JP 11818794 A JP11818794 A JP 11818794A JP 11818794 A JP11818794 A JP 11818794A JP H07324756 A JPH07324756 A JP H07324756A
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JP
Japan
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power supply
control
power
cycle
phase
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Pending
Application number
JP11818794A
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English (en)
Inventor
Naoki Ito
直樹 伊藤
Junichi Kobayashi
順一 小林
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07324756A publication Critical patent/JPH07324756A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ランプヒータの交流電源を給電制
御するようにしたものにおいて、ノイズの発生およびラ
ンプヒータのちらつきを低く抑える。 【構成】 ハロゲンランプヒータ4,4に対する給電電
力は、加熱強度アップスイッチ10および加熱強度ダウ
ンスイッチ11により設定される加熱強度に対応して
「1200W」、「800W」、「500W」、「30
0W」、「100W」が設定されるようになっており、
制御回路17は、各給電電力を得るようにハロゲンラン
プヒータ4,4をトライアック16により位相制御もし
くはサイクル制御するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱源としてランプヒー
タを備えた加熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱器としては、ハロゲンラン
プヒータを備えた加熱調理器が知られている。この加熱
調理器では、加熱強度を調節するようにしており、この
調節は、交流電源を位相制御してハロゲンランプヒータ
への給電電力を制御することにより行なうようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ンランプヒータに対する給電電力の制御を、交流電源の
位相制御に行なう場合、位相制御に用いるスイッチング
素子の点弧時に雑音が発生する問題があり、これを防止
するためには、ノイズフィルターが必要になり、コスト
高を来してしまう。
【0004】その対策として交流電源をサイクル制御す
ることが考えられる。しかしこの場合には、このスイッ
チング素子の点弧間隔が長いと、ハロゲンランプヒータ
の発光が断続することでいわゆるちらつきが目立って発
生する。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ランプヒータを有し、このランプ
ヒータの交流電源を給電制御するようにしたものにおい
て、ノイズを発生させることがなく、しかも、ランプヒ
ータのちらつきを低く抑えることができる加熱器を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、ランプヒ
ータと、このランプヒータに対する交流電力の給電電力
を予め定められた最高値から最低値までの間で設定する
設定手段と、前記交流電源をサイクル制御と位相制御と
の組み合わせにより電力制御して、設定給電電力を前記
ランプヒータに与えるように制御する駆動制御手段とを
含んで構成されている(請求項1の発明)。
【0007】第2の手段は、第1の手段において、駆動
制御手段が、ランプヒータに対する設定給電電力が大き
いときには交流電源をサイクル制御し、設定給電電力が
小さいときには交流電源を位相制御するようになってい
るところに特徴を有する(請求項2の発明)。
【0008】第3の手段は、第1の手段において、駆動
制御手段が、設定された給電電力が最高値の中間値であ
るときには、交流電源をサイクル制御するようになって
いるところに特徴を有する(請求項3の発明)。
【0009】第4の手段は、第1の手段において、駆動
制御手段が、設定された給電電力が最高値の中間値の近
傍の値であるときには、交流電源をサイクル制御および
位相制御とが含まれる形態に電力制御するようになって
いるところに特徴を有する(請求項4の発明)。
【0010】第5の手段は、第1の手段において、駆動
制御手段が、位相制御による給電電力が給電波形のピー
ク電圧近くとなる場合には、交流電源をサイクル制御お
よび位相制御とが含まれる形態に電力制御するようにな
っているところに特徴を有する(請求項5の発明)。
【0011】第6の手段は、第1の手段において、駆動
制御手段が、ランプヒータに対する設定給電電力が小さ
いときには交流電力の位相制御に切り替えるようになっ
ているところに特徴を有する(請求項6の発明)。
【0012】第7の手段は、第1の手段において、設定
手段が、給電電力を指定するための加熱強度設定部材を
備え、駆動制御手段が、この加熱強度設定部材の指示に
基づいて電力制御形態を変更するようになっているとこ
ろに特徴を有する(請求項7の発明)。
【0013】第8の手段は、駆動制御手段が、設定され
た給電電力が最高値の中間値より大きいときには、交流
電源をサイクル制御および位相制御とが含まれる形態に
電力制御するようになっているところに特徴を有する
(請求項8の発明)。
【0014】
【作用】交流電源を位相制御することによりランプヒー
タに給電する場合、ランプヒータのちらつきはほとんど
ないが、スイッチング素子の点弧時の電圧が高いとノイ
ズが発生しやすくなり、また、該点弧時の電圧が低いと
ノイズの発生は少ない。また、交流電源をサイクル制御
することによりランプヒータに給電する場合、ノイズの
発生はほとんどないが、スイッチング素子の点弧間隔が
長いとちらつきが目立ち、また該点弧間隔が短いとちら
つきの発生は少なくなる。
【0015】しかるに第1の手段においては、交流電源
をサイクル制御と位相制御との組み合わせにより電力制
御するから、ノイズの発生を防止することが可能である
と共に、ちらつき発生を防止することが可能である。
【0016】第2の手段においては、駆動制御手段が、
ランプヒータに対する設定給電電力が大きいときには交
流電源をサイクル制御し、設定給電電力が小さいときに
は交流電源を位相制御するようになっているから、ノイ
ズの発生防止およびちらつき発生防止に有効である。す
なわち、ランプヒータに対する設定給電電力が大きいと
きに交流電源をサイクル制御した場合、スイッチング素
子の点弧間隔が短くなるものであり、ちらつき発生が防
止される。また、設定給電電力が小さいときに交流電源
を位相制御した場合、スイッチング素子の点弧時の電圧
が低くなるものであり、ノイズ発生が防止される。
【0017】第3の手段においては、駆動制御手段が、
設定された給電電力が最高値の中間値であるときには、
交流電源をサイクル制御するようになっているから、ノ
イズの発生防止およびちらつき発生防止に有効である。
すなわち、設定された給電電力の最高値は、通常、交流
電源の100%通電となるが、この最高値の中間値とな
ると50%通電すなわち半波分をカットしたサイクル制
御が最適となり、しかも、このサイクル制御は、そのカ
ット間隔も短く、ちらつきは発生しない。
【0018】第4の手段は、駆動制御手段が、設定され
た給電電力が最高値の中間値の近傍の値であるときに
は、交流電源をサイクル制御および位相制御とが含まれ
る形態に電力制御するようになっているから、ノイズの
発生防止およびちらつき発生防止に有効である。すなわ
ち、設定された給電電力が最高値の中間値の近傍の値で
あるときには、交流電源の半波分がある比率でサイクル
制御によりカットされ残る半波分を位相制御することで
その設定された給電電力となるものであり、この時のサ
イクル制御は、そのカット間隔も短くちらつきは発生せ
ず、また、位相制御は、スイッチング素子の点弧時の電
圧も比較的低い。よって、所要の給電電力を得ながらも
ノイズの発生防止およびちらつき発生防止に有効であ
る。
【0019】第5の手段は、駆動制御手段が、位相制御
による給電電力が給電波形のピーク電圧近くとなる場合
には、交流電源をサイクル制御および位相制御とが含ま
れる形態に電力制御するようになっているから、ノイズ
の発生防止およびちらつき発生防止に有効である。すな
わち、位相制御による給電電力が給電波形のピーク電圧
近くとなる場合には最も大きなノイズが発生し易くなる
が、交流電源を位相制御のみならずサイクル制御が含ま
れる形態に電力制御するから、そのサイクル制御によ
り、位相制御での点弧時の電圧をピーク電圧から下げる
ことができ、よって、所要の給電電力を得ながらもノイ
ズの発生防止およびちらつき発生防止に有効である。
【0020】第6の手段においては、駆動制御手段が、
ランプヒータに対する設定給電電力が小さいときには交
流電力の位相制御に切り替えるようになっているから、
設定給電電力が小さいときに交流電源を位相制御した場
合、スイッチング素子の点弧時の電圧が低くなるもので
あり、ノイズ発生が防止される。
【0021】第7の手段においては、設定手段が、給電
電力を指定するための加熱強度設定部材を備え、駆動制
御手段が、この加熱強度設定部材の指示に基づいて電力
制御形態を変更するようになっているから、加熱強度を
設定することにより自動的にサイクル制御あるいは位相
制御もしくはその双方を含む制御形態が実行されるよう
になり、便利である。
【0022】第8の手段は、駆動制御手段が、設定され
た給電電力が最高値の中間値より大きいときには、交流
電源をサイクル制御および位相制御とが含まれる形態に
電力制御するようになっているから、ノイズの発生防止
およびちらつき発生防止に有効である。すなわち、設定
された給電電力が最高値の中間値より大きいときにおい
て位相制御により電力制御するとスイッチング素子の点
弧時の電圧が高くなり、ノイズが発生する。しかるに、
交流電源の半波分をサイクル制御によりカットし、残る
半波分を位相制御してもその設定された給電電力となる
ものであり、この時のサイクル制御は、そのカット間隔
も短くちらつきは発生せず、また、位相制御は、スイッ
チング素子の点弧時の電圧も比較的低い。よって、交流
電源をサイクル制御および位相制御とが含まれる形態に
電力制御することで、所要の給電電力を得ながらもノイ
ズの発生防止およびちらつき発生防止に有効である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を加熱調理器例えば卓上こんろ
に適用した第1の実施例につき図1ないし図4を参照し
ながら説明する。図2および図3には、卓上こんろを示
している。薄形箱状をなす本体ケース1の内部には、ヒ
ータユニット2が配設されており、このヒータユニット
2は、断熱材を備えたユニットケース3と、このユニッ
トケース3内に設けられたランプヒータたるハロゲンラ
ンプヒータ4,4および感熱部5とから構成されてい
る。
【0024】上記本体ケース1の上面開口には耐熱ガラ
ス製のトッププレート6が配設されている。また、この
本体ケース1の上面前部には、操作パネル部7が設けら
れており、この操作パネル部7には、スタートスイッチ
8、停止スイッチ9、それぞれ加熱強度設定部材として
の加熱強度アップスイッチ10および加熱強度ダウンス
イッチ11が設けられていると共に、発光ダイオードか
らなる加熱強度表示器12a,12b,12c,12
d,12eが設けられている。上記加熱強度アップスイ
ッチ10、加熱強度ダウンスイッチ11、加熱強度表示
器12a,12b,12c,12d,12eにより設定
手段13が構成されている。この加熱強度表示器12
a,12b,12c,12d,12eは、それぞれ、加
熱強度レベル「強」、「4」、「3」、「2」、「弱」
を示すものであり、この場合、各加熱強度レベルは、後
述する給電電力の「1200W」(最高値)、「800
W」、「500W」、「300W」、「100W」(最
低値)を指示するための目安である。
【0025】図1には、ハロゲンランプヒータ4,4周
りの電気回路構成を示している。交流電源14は100
V交流商用電源であり、これの両端子間には、電源スイ
ッチ15と、ハロゲンランプヒータ4,4の並列回路
と、スイッチング素子としてのトライアック16とが順
に接続されている。駆動制御手段としての制御回路17
は、マイクロコンピュータおよび各種A/D変換器を含
んで構成されており、これには、定電圧回路18から定
電圧電源が与えられるようになっていると共に、ゼロク
ロス回路19から交流電源14の交流電圧のゼロクロス
検出信号が与えられるようになっている。このゼロクロ
ス検出信号は、トライアック16の点弧タイミングのた
めの信号として用いられるものである。
【0026】また、この制御回路17には、前記スター
トスイッチ8、停止スイッチ9、加熱強度アップスイッ
チ10および加熱強度ダウンスイッチ11からのスイッ
チ信号が与えられるようになっている。そして、この制
御回路17には、加熱強度アップスイッチ10および加
熱強度ダウンスイッチ11からのスイッチ信号に基づい
て、駆動回路20を介して前記トライアック16を制御
することにより、ハロゲンランプヒータ4,4に対する
電力制御形態を変更するようになっている。
【0027】しかして、この制御回路17によるハロゲ
ンランプヒータ4,4に対する電力制御形態について述
べる。なお、このハロゲンランプヒータ4,4の最大発
熱容量はこの実施例では1200Wとなるようにしてい
る。図4には、加熱強度、給電電力、電圧波形、制御方
式、トライアック16の点弧時の電圧を示しており、ま
た下記表1には、加熱強度(給電電力)、考えられる制
御方式、ゼロクロス点からの点弧タイミング、トライア
ック16の点弧時の電圧を示している。
【0028】
【表1】
【0029】制御回路17は、加熱強度に応じて次のよ
うに制御する。 (A)加熱強度「強」が設定された場合、交流電源14
の給電電力を位相制御する。このとき、トライアック1
6の点弧タイミングは、点弧可能最短時間である「0.
24msec」となり、この点弧時の電圧は「8.1
V」となる。これにより給電電力は、ほぼ「1200
W」(厳密には「1180W」)となる。この場合、ほ
ぼ100%通電であるので、ハロゲンランプヒータ4,
4にちらつきは発生しない。また、点弧時の電圧は
「8.1V」と極めて低く、ノイズの発生もない。
【0030】(B)加熱強度「4」が設定された場合、
本実施例では交流電源14の給電電力をサイクル制御お
よび位相制御が含まれる制御形態で制御する。すなわ
ち、交流電源14の電圧の1つの半波分をサイクル制御
によりカットし(トライアック16の点弧無し)、2つ
の半波分について位相制御する。つまり、半波2つ分は
位相制御し半波1つ分はサイクル制御によりカットす
る。このとき、位相制御におけるトライアック16の点
弧タイミングは、表1から分かるように、「0.49m
sec」となり、この点弧時の電圧は「16.6V」と
なる。これにより給電電力は、「800W」となる。こ
の場合、サイクル制御はそのカット時間も短く、ハロゲ
ンランプヒータ4,4にちらつきは発生しない。また、
点弧時の電圧は「16.6V」と低く、ノイズの発生も
ない。
【0031】なお、この給電電力「800W」程度を得
るために、位相制御のみを行なう場合と、サイクル制御
のみを行なう場合を表1の括弧内に示している。しかし
て、仮に位相制御のみを行なうとすると、トライアック
16の点弧タイミングは「4.00msec」となり、
点弧時の電圧は「135.7V」と高くなってしまい、
ノイズが発生する。点弧時の電圧は「80V」以下に抑
えるのが好ましい。また、仮にサイクル制御のみを行な
うとすると、半波2つ分はカットせず半波1つ分をカッ
トするしかなく、これでは、給電電力が「841W」
(表1には示していない)となって目標の「800W」
を大きく上回ってしまう。
【0032】(C)加熱強度「3」が設定された場合、
本実施例では交流電源14の給電電力をサイクル制御お
よび位相制御が含まれる制御形態で制御する。すなわ
ち、交流電源14の電圧の1つの半波分をサイクル制御
によりカットし、次の一つの半波分について位相制御す
る。このとき、位相制御におけるトライアック16の点
弧タイミングは、表1から分かるように、「1.71m
sec」となり、この点弧時の電圧は「58.0V」と
なる。これにより給電電力は、ほぼ「500W」(厳密
には「471W」)となる。この場合、サイクル制御は
そのカット時間も短く、ハロゲンランプヒータ4,4に
ちらつきは発生しない。また、点弧時の電圧は「58.
0V」と低く、ノイズの発生もない。
【0033】なお、この給電電力「500W」程度を得
るために、位相制御のみを行なう場合と、サイクル制御
のみを行なう場合を表1の括弧内に示している。しかし
て、仮に位相制御のみを行なうとすると、トライアック
16の点弧タイミングは「5.20msec」となり、
点弧時の電圧は「117.1V」と高くなってしまい、
ノイズが発生する。また、仮にサイクル制御のみを行な
うとすると、半波5つ分はカットせず半波6つ分をカッ
トするしかなく、これでは、給電電力が「580W」
(表1には示していない)となって目標の「500W」
を大きく上回ってしまう。
【0034】(D)加熱強度「2」が設定された場合、
本実施例では交流電源14の給電電力を位相制御により
制御する。このとき、トライアック16の点弧タイミン
グは、「6.00msec」となり、この点弧時の電圧
は「79.2V」となる。これにより給電電力は、ほぼ
「300W」(厳密には「296W」)となる。この場
合、位相制御であるからハロゲンランプヒータ4,4に
ちらつきが発生することがなく、また、点弧時の電圧も
「79.2V」と低いからノイズが発生することもな
い。
【0035】なお、この給電電力「300W」程度を得
るために、サイクル制御のみを行なう場合と、サイクル
制御および位相制御を含む制御を行なう場合とを表1の
括弧内に示している。しかして、仮にサイクル制御のみ
を行なうとすると、電源電圧の半波1つ分はカットせず
に半波3つ分をカットするしかなく、給電電力が「38
0W」と多く、しかもカット間隔が長くてちらつきが発
生する。またサイクル制御および位相制御を含む制御を
行なうとすると、電源電圧の半波1つ分について位相制
御し且つ半波3つ分をカットするしかなく、この場合も
カット時間が長くてちらつきが発生する。
【0036】(E)加熱強度「弱」が設定された場合、
本実施例では交流電源14の給電電力を位相制御により
制御する。このとき、トライアック16の点弧タイミン
グは、「6.70msec」となり、この点弧時の電圧
は「54.2V」となる。これにより給電電力は、ほぼ
「100W」(厳密には「83W」)となる。この場
合、位相制御であるからハロゲンランプヒータ4,4に
ちらつきが発生することがなく、また、点弧時の電圧も
「54.2V」と低いからノイズが発生することもな
い。
【0037】なお、この給電電力「100W」程度を得
るために、サイクル制御のみを行なう場合と、サイクル
制御および位相制御を含む制御を行なう場合とを表1の
括弧内に示している。しかして、仮にサイクル制御のみ
を行なうとすると、電源電圧の半波1つ分はカットせず
に半波11個分をカットするしかなく、給電電力が「1
67W」と高くなる。またサイクル制御および位相制御
を含む制御を行なうとすると、電源電圧の半波1つ分に
ついて位相制御し且つ半波11個分をカットするしかな
く、点弧時の電圧が「88.2V」と高くノイズが発生
する。
【0038】このような本実施例においては、交流電源
14をサイクル制御と位相制御との組み合わせにより電
力制御するから、ノイズの発生を防止することが可能で
あると共に、ちらつき発生を防止することが可能であ
る。
【0039】特に本実施例においては、設定された給電
電力が最高値(本実施例では1200W)の中間値の近
傍の値、例えば「800W」、「500W」であるとき
には、交流電源14をサイクル制御および位相制御とが
含まれる形態に電力制御するようになっているから、ノ
イズの発生防止およびちらつき発生防止を有効に図るこ
とができる。
【0040】すなわち、既述から分かるように、設定さ
れた給電電力が最高値の中間値の近傍の値(「800
W」あるいは「500W」)であるときには、交流電源
14の半波分がある比率でサイクル制御によりカットさ
れ、残る半波分を位相制御することでその設定された給
電電力となるものであるが、この時のサイクル制御は、
そのカット時間も短くちらつきは発生せず、また、位相
制御は、スイッチング素子であるトライアック16の点
弧時の電圧も比較的低い。よって、所要の給電電力を得
ながらもノイズの発生防止およびちらつき発生防止を有
効に図ることができる。
【0041】また、本実施例によれば、位相制御による
給電電力が給電波形のピーク電圧近くとなる場合には、
交流電源をサイクル制御および位相制御とが含まれる形
態に電力制御するようになっているから、ノイズの発生
防止およびちらつき発生防止に有効である。すなわち、
給電電力を「800W」となるように位相制御すると、
点弧時の電圧がピーク電圧近くとなってしまう。この場
合には最も大きなノイズが発生し易くなるが、本実施例
では、交流電源を位相制御のみならずサイクル制御が含
まれる形態に電力制御するから、そのサイクル制御によ
り、位相制御での点弧タイミングがずれ、もって点弧時
の電圧をピーク電圧から下げることができ、よって、所
要の給電電力を得ながらもノイズの発生防止およびちら
つき発生防止を有効に図ることができるものである。
【0042】さらに本実施例によれば、ハロゲンランプ
ヒータ4,4に対する設定給電電力が小さいとき(「3
00W」あるいは「100W」のとき)には交流電力の
位相制御に切り替えるようになっているから、設定給電
電力が小さいときに交流電源を位相制御した場合、スイ
ッチング素子の点弧時の電圧が低くなるものであり、ノ
イズ発生を防止できる。
【0043】さらにまた、本実施例によれば、給電電力
を指定するための加熱強度設定部材たる加熱強度アップ
スイッチ10および加熱強度ダウンスイッチ11を設け
て、これらのスイッチ10および11の指示に基づいて
電力制御形態を変更するようになっているから、加熱強
度を設定することにより自動的にサイクル制御あるいは
位相制御もしくはその双方を含む制御形態が実行される
ようになり、便利である。
【0044】図5および図6は本発明の第2の実施例を
示しており、この実施例においては、次の点が第1の実
施例と異なる。すなわち、ハロゲンランプヒータ4,4
に対する給電路には、スイッチング素子たるトライアッ
ク21および第1のリレースイッチ22の直列回路と、
整流子23および第2のリレースイッチ24の直列回路
と、第3のリレースイッチ25とが並列に設けられてい
る。上記各リレースイッチ22,24,25は駆動制御
手段としての制御回路26により択一的に開閉制御され
るようになっている。
【0045】この第2の実施例では、ハロゲンランプヒ
ータ4,4に対する給電電力は、加熱強度「強」、
「4」、「3」、「2」、「弱」に応じて、それぞれ
「1200W」、「800W」、「600W」、「30
0W」、「100W」のいずれかに設定されるようにな
っている。制御回路26は各給電電力を得るための電力
制御を図6に示すように行なうようになっている。
【0046】(A´)加熱強度「強」が設定された場
合、交流電源14の給電電力をサイクル制御する。すな
わち、このとき、第1のリレースイッチ22および第2
のリレースイッチ24は開放し、第3のリレースイッチ
25のみを閉成する。これにより交流電源14が100
%通電される。これにより給電電力は、「1200W」
となる。この場合、100%通電であるので、ハロゲン
ランプヒータ4,4にちらつきが発生することがないと
共にノイズも発生しない。
【0047】(B´)加熱強度「4」が設定された場
合、第1のリレースイッチ22のみを閉成し、この状態
で第1の実施例の加熱強度「4」と同様にサイクル制御
および位相制御を含む制御をする。従って、この場合
も、ハロゲンランプヒータ4,4にちらつきが発生しな
いとともにノイズも発生しない。
【0048】(C´)加熱強度「3」が設定された場
合、給電電力が最高値の中間値である「600W」とな
るように電力制御するものであり、交流電源14の給電
電力をサイクル制御で制御する。すなわち、第2のリレ
ースイッチ24のみを閉成し、もって、整流子23によ
り交流電源14の電圧の半波分をハロゲンランプヒータ
4,4に導通するようにサイクル制御する。この場合、
半波分のカット時間が短いのでちらつきは発生しない。
また位相制御ではないので、ノイズが発生することもな
い。
【0049】(D´)加熱強度「2」が設定された場
合、第1のリレースイッチ22のみを閉成し、この状態
で、第1の実施例の加熱強度「2」の場合と同様に位相
制御する。従って、この場合も、ハロゲンランプヒータ
4,4にちらつきが発生しないとともにノイズも発生し
ない。
【0050】(E´)加熱強度「弱」が設定された場
合、第1のリレースイッチ22のみを閉成し、この状態
で、第1の実施例の加熱強度「弱」の場合と同様に位相
制御する。従って、この場合も、ハロゲンランプヒータ
4,4にちらつきが発生しないとともにノイズも発生し
ない。
【0051】この第2の実施例によれば、ハロゲンラン
プヒータ4,4に対する設定給電電力が大きいとき(例
えば「1200W」設定時)には交流電源14をサイク
ル制御し、設定給電電力が小さいとき(例えば「300
W」設定時あるいは「100W」設定時)には交流電源
14を位相制御するようになっているから、ノイズの発
生防止およびちらつき発生防止を有効に図ることができ
る。すなわち、ハロゲンランプヒータ4,4に対する設
定給電電力が大きいときに交流電源14をサイクル制御
した場合、トライアック22の点弧タイミングが「0」
もしくは短くなるものであり、ちらつき発生を防止でき
る。また、設定給電電力が小さいときに交流電源を位相
制御した場合、トライアック22の点弧時の電圧が低く
なるものであり、ノイズ発生を防止できる。
【0052】また、この実施例によれば、設定された給
電電力が最高値の中間値であるとき(「600W」であ
るとき)には、交流電源14をサイクル制御するように
なっているから、ノイズの発生防止およびちらつき発生
防止に有効である。すなわち、設定された給電電力の最
高値(この場合「1200W」)は、通常、交流電源1
4の100%通電となるが、この最高値の中間値となる
と50%通電すなわち半波分をカットしたサイクル制御
が最適となり、しかも、このサイクル制御は、そのカッ
ト時間も短く、ちらつきは発生しない。なお、本発明
は、加熱調理器以外にも、暖房器にも適用できる。ま
た、ランプヒータとしてはハロゲンランプヒータに限ら
ず、クォーツランプヒータや赤外線ランプヒータでも良
い。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、交流電源をサイクル制御と位相制御との組み合わ
せにより電力制御するから、ノイズの発生を防止するこ
とが可能であると共に、ちらつき発生を防止することが
可能である。
【0054】請求項2の発明によれば、駆動制御手段
が、ランプヒータに対する設定給電電力が大きいときに
は交流電源をサイクル制御し、設定給電電力が小さいと
きには交流電源を位相制御するようになっているから、
ノイズの発生を防止できると共にちらつきの発生も防止
できる。
【0055】請求項3の発明によれば、駆動制御手段
が、設定された給電電力が最高値の中間値であるときに
は、交流電源をサイクル制御するようになっているか
ら、ノイズの発生を防止できると共にちらつきの発生も
防止できる。
【0056】請求項4の発明によれば、駆動制御手段
が、設定された給電電力が最高値の中間値の近傍の値で
あるときには、交流電源をサイクル制御および位相制御
とが含まれる形態に電力制御するようになっているか
ら、ノイズの発生を防止できると共にちらつきの発生も
防止できる。
【0057】請求項5の発明によれば、駆動制御手段
が、位相制御による給電電力が給電波形のピーク電圧近
くとなる場合には、交流電源をサイクル制御および位相
制御とが含まれる形態に電力制御するようになっている
から、ノイズの発生を防止できると共にちらつきの発生
も防止できる。
【0058】請求項6の発明によれば、駆動制御手段
が、ランプヒータに対する設定給電電力が小さいときに
は交流電力の位相制御に切り替えるようになっているか
ら、設定給電電力が小さいときに交流電源を位相制御し
た場合、スイッチング素子の点弧時の電圧が低くなるも
のであり、ノイズ発生が防止される。
【0059】請求項7の発明によれば、設定手段が、給
電電力を指定するための加熱強度設定部材を備え、駆動
制御手段が、この加熱強度設定部材の指示に基づいて電
力制御形態を変更するようになっているから、加熱強度
を設定することにより自動的にサイクル制御あるいは位
相制御もしくはその双方を含む制御形態が実行されるよ
うになり、便利である。
【0060】請求項8の発明によれば、駆動制御手段
が、設定された給電電力が最高値の中間値より大きいと
きには、交流電源をサイクル制御および位相制御とが含
まれる形態に電力制御するようになっているから、ノイ
ズの発生を防止できると共にちらつきの発生も防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】卓上こんろの平面図
【図3】縦断正面図
【図4】加熱強度、給電電力、電圧波形、制御方式およ
びトライアック点弧時の電圧を示す図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】図4相当図
【符号の説明】
4はハロゲンランプヒータ(ランプヒータ)、10は加
熱強度アップスイッチ、11は加熱強度ダウンスイッ
チ、12a〜12eは加熱強度表示器、13は設定手
段、14は交流電源、16はトライアック、17は制御
回路(駆動制御手段)、21はトライアック21、22
は第1のリレースイッチ、23は整流子、24は第2の
リレースイッチ、25は第3のリレースイッチ、26は
制御回路(駆動制御手段)を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプヒータと、 このランプヒータに対する交流電力の給電電力を予め定
    められた最高値から最低値までの間で設定する設定手段
    と、 前記交流電源をサイクル制御と位相制御との組み合わせ
    により電力制御して、設定給電電力を前記ランプヒータ
    に与えるように制御する駆動制御手段とを備えてなる加
    熱器。
  2. 【請求項2】 駆動制御手段は、ランプヒータに対する
    設定給電電力が大きいときには交流電源をサイクル制御
    し、設定給電電力が小さいときには交流電源を位相制御
    するようになっていることを特徴とする請求項1記載の
    加熱器。
  3. 【請求項3】 駆動制御手段は、設定された給電電力が
    最高値の中間値であるときには、交流電源をサイクル制
    御するようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の加熱器。
  4. 【請求項4】 駆動制御手段は、設定された給電電力が
    最高値の中間値の近傍の値であるときには、交流電源を
    サイクル制御および位相制御とが含まれる形態に電力制
    御するようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の加熱器。
  5. 【請求項5】 駆動制御手段は、位相制御による給電電
    力が給電波形のピーク電圧近くとなる場合には、交流電
    源をサイクル制御および位相制御とが含まれる形態に電
    力制御するようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の加熱器。
  6. 【請求項6】 駆動制御手段は、ランプヒータに対する
    設定給電電力が小さいときには交流電力の位相制御に切
    り替えるようになっていることを特徴とする請求項1記
    載の加熱器。
  7. 【請求項7】 設定手段は、給電電力を指定するための
    加熱強度設定部材を備え、駆動制御手段は、この加熱強
    度設定部材の指示に基づいて電力制御形態を変更するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載の加熱
    器。
  8. 【請求項8】 駆動制御手段は、設定された給電電力が
    最高値の中間値より大きいときには、交流電源をサイク
    ル制御および位相制御とが含まれる形態に電力制御する
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の加熱
    器。
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