JPH07324498A - 組立シェルター - Google Patents

組立シェルター

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JPH07324498A
JPH07324498A JP14232194A JP14232194A JPH07324498A JP H07324498 A JPH07324498 A JP H07324498A JP 14232194 A JP14232194 A JP 14232194A JP 14232194 A JP14232194 A JP 14232194A JP H07324498 A JPH07324498 A JP H07324498A
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Isamu Yamanishi
勇 山西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック等を使用して部材を搬送出来ない山
頂に無線中継所等を設ける際のシェルターを得るのが目
的である。 【構成】 基礎ブロック1上に基礎レール2をわたし、
その上にユニットA,B,D,C,D,Eを固定すると
共にユニット同志を固定する。ユニットは夫々屋根4、
床盤6間をコーナ柱5で結合してある。屋根4、床盤
6、コーナ柱5は夫々分解して人力で運搬可能な大きさ
となるようにユニットの大きさを決定する。分解状態で
運搬後に人力で組立てる。ユニットを基礎レールを組立
後パネルを建込む。最も重いのは屋根又は床盤であるの
でユニットを小さくする程軽くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人力のみでの可搬性ある
ユニット式の組立建造物に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波の中継局の如く山の頂上に機
器を設置する場合、それを収納するシェルターは日本国
内の場合でも道路は整備されておらない場合が多い。搬
入のみ小型トラック等を利用して無理に搬入し、後は人
力で組立てている。
【0003】従来の組立ハウスは例えば特開昭61−1
09845号公報に示されるように床盤、屋根、コーナ
柱、間柱を組立てて丁度大型トラックで分解状態或は組
立状態で搬送出来る大きさとしている。又、特開昭64
−66333号公報には組立性を改良した移動建物が示
されている。この後者の移動建物は折りたたみ構造をと
っており、床盤と屋根を結合するコーナ柱の下端を床盤
の四隅に枢着し、上端を屋根の縁に沿って設けたガイド
レールに移動自在なローラを介して結合したものであ
る。
【0004】又、上記シェルターは従来構造の軸組み、
或はパネル構造とすることにより部材が夫々柱、梁、パ
ネル用材に分けられるので夫々人力で可搬とすることが
できると考えられる。
【0005】このような組立ハウス、移動建物は一定大
きさの六立方体で内部が空間のブロックをなしており、
このような六立方体のブロックの等しい大きさの面を夫
々接合締結しており、その接合面で間仕切りを行う場合
は予めパネルは取付けたままとしてブロックを接合し、
複数のブロックをわたって一フロアーとする場合は、ブ
ロック同士の接合面のパネルは予め外しておくというよ
うにしてから、ブロック同士の接合を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例とし
て示した特開昭61−109845号公報に示される組
立ハウスでは床盤、屋根が大型トラックで搬送可能な最
大限度の大きさとなっている。従って組立状態では人力
で搬送は不可能であり、分解した状態でも床盤、屋根は
人力では搬送不可能ではないにしても、多人数の人数で
担ぎ上げねばならず現実的でない。従って、マイクロ波
の中継局のシェルターとして用いる場合、車道があって
もかかる組立ハウスでは大型トラックによる運搬を前提
としており、現地への搬送が完遂できない。第2の従来
例として示した特開昭64−66333号公報に示され
る移動建物に関しても前記同様現地への搬送は不可能で
ある。
【0007】従来工法の軸組み、或はパネル工法によれ
ば無線中継地に設けるシェルターは大きな物ではないた
め運搬は人力によっても可能な場合が多い。然し乍ら軸
組み工法、パネル工法による構造物は部材数が多く、こ
れを組立てるのに時間がかかり、1日で組立てることは
困難である。まして、一日で麓から、かつぎ上げて現地
へ着き、その後に組立てて麓まで帰着することはできな
い。
【0008】又、上記各従来例はコーナ柱と間柱間又は
間柱間にパネルを嵌め込み固定するが、パネルを外部側
より建込む構成となっている。そして、屋根から垂下す
るフランジ内にパネル上部を差込み、パネル下部を床枠
上にのせて固定する。このようにすると屋根側は雨仕舞
として屋根のフランジを伝わり自然流下可能に構成出来
るが、コーナ柱、間柱とパネルとの間では組立上コーナ
柱、間柱にパネルの縦方向の縁と気密材を介して接する
フランジを設けることになるので室内側の面で水密を計
ることになり、雨仕舞に困難性がある。又、パネル取付
けのためボルト類を多数必要としている。このため取付
けに時間がかかることになる。
【0009】又、組立ハウスを連棟とする接合部は内部
側から天井カバー、床カバー、ジョイントコーナ柱間の
カバーを取り付けるが上記従来例は夫々天井カバーを天
井へねじ止めし、ジョイントコーナ柱間のカバーをジョ
イントコーナ柱へねじ止めしている。このため、取付時
間が長くかかる。
【0010】従来の組立ハウスでは間仕切りを行う際に
は外側から建込むパネルを間仕切り壁として用いている
ので、間仕切りする際は組立ハウスの接合面におけるパ
ネルを、接合前に取り付けて置かなければならない。従
って、組立ハウスの複数のブロックを接合したフロアー
間を後になって間仕切りを行うことは接合部を切り離さ
ねばならず容易に行うことができない。
【0011】本発明は上記各課題を解消した組立シェル
ターを提供することを目的とし、就中人力でもって部材
を搬送可能であると共に迅速に組立可能な組立シェルタ
ーを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は平
面でみて方形であり、且つ陸屋根状で四隅に添柱を取付
可能な屋根と、前記添柱と、前記添柱に取付可能なコー
ナ柱と、コーナ柱に取付可能な床盤と、を組立てたユニ
ットと、ユニットの平面でみた一辺の間隔で地上に平行
して敷設されユニットの前記一辺に直角な他の一辺側を
接合して複数のユニットを載置できる長さの基礎部材と
を有し、前記ユニットを基礎部材上に隣接して配設し、
互いに固定されると共に基礎部材に固定されてなり、人
力で搬送可能な単位の部材で組立てたユニットと、基礎
部材を有し、互いに固定したユニットを共通の基礎部材
に固定したことを特徴とする組立シェルターである。
【0013】本発明の第2の発明はシェルター組立状態
において端部に来るユニットの外側に面する側に間柱を
備え、各前記ユニットの外側に面するコーナ柱間及びコ
ーナ柱と間柱間に夫々パネルを内側から嵌め込んだこと
を特徴とする第1の発明に記載の組立シェルターであ
る。
【0014】本発明の第3の発明は屋根の縁より垂下し
内部側に気密材を備えたフランジと、コーナ柱、間柱に
夫々長手方向に沿って内部側に気密材を備えたフランジ
と、を備え、パネルの外側面を前記気密材に圧接して取
り付けたことを特徴とする第2の発明に記載の組立シェ
ルターである。
【0015】本発明の第4の発明はコーナ柱、間柱に夫
々着脱可能なパネル押え具を有し、パネル押え具により
パネル内側面を押圧してパネルをコーナ柱、間柱に固定
したことを特徴とする第3の発明に記載の組立シェルタ
ーである。
【0016】本発明の第5の発明はコーナ柱、間柱の室
内に面する部材に夫々上下方向の長孔を有し、パネル押
え具は前記長孔内に挿入されるフックと、コーナ柱又は
間柱とパネルの内側面に接する止め板と、を一体に有
し、前記フックと止め板はフック上部の根本でつながっ
て、その下方はコーナ柱及び間柱の室内に面する部材の
板厚にほぼ等しい間をおいて止め板とフックは平行し、
パネル押え具を傾けて前記コーナ柱、間柱の長孔にフッ
ク先端を挿入して引き下げ乍ら立てることにより、前記
止め板をコーナ柱、間柱の室内に面する部材及びパネル
の内側面を圧接するようにしたことを特徴とする第4の
発明に記載の組立シェルターである。
【0017】本発明の第6の発明はユニットとユニット
間の接合部の内周を室内側から夫々覆う天井カバー、ジ
ョイント縦カバー、ジョイント床板を有し、天井カバー
端部はジョイント縦カバー上端に支持され、ジョイント
縦カバーは床盤に支持され上端には天井カバー端部に接
する倒れ止めが突出し、ジョイント縦カバー間にジョイ
ント床板が嵌め込まれ、天井カバー、ジョイント縦カバ
ー、ジョイント床板がねじ止めされずに保持されたこと
を特徴とする第1の発明に記載の組立シェルターであ
る。
【0018】本発明の第7の発明は共通の基礎部材は基
礎レールであることを特徴とする第1の発明に記載の組
立シェルターである。
【0019】本発明の第8の発明はユニットの接合部の
内周を室内側から覆う部材を有し、該部材に間仕切りパ
ネルを取付可能としたことを特徴とする第1の発明に記
載の組立シェルターである。
【0020】本発明の第9の発明は屋根と床盤間を少な
くともコーナ柱で結合した六立方体のユニットを互いに
接合して一つのシェルターを構成するものにおいて、ユ
ニットの接合部の内周を夫々室内側から覆う天井カバ
ー、ジョイント縦カバー、ジョイント床板を有し、天井
カバー端部はジョイント縦カバー上端に支持され、ジョ
イント縦カバーは床盤に支持され上端には天井カバー端
部に接する倒れ止めが突出し、ジョイント縦カバー間に
ジョイント床板が嵌め込まれ、天井カバー、ジョイント
縦カバー、ジョイント床板がねじ止めされずに保持され
たことを特徴とする組立シェルターである。
【0021】本発明の第10の発明は屋根と床盤間を少
なくともコーナ柱で結合した六立方体のユニットを互い
に接合して一つのシェルターを構成するものにおいて、
ユニットの接合部の内周を室内側から覆う部材を有し、
該部材に間仕切りパネルを取付可能としたことを特徴と
する組立シェルターである。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は複数のユニットを組立てている状態を示す。
この図により概略の説明をする。
【0023】コンクリート製の基礎ブロック1上には平
行して二本の基礎部材、例えば本例では鋼製の基礎レー
ル2が配設され、基礎レール2上にはユニットA,B,
C,Dが固定されると共に隣接するユニット同志が互い
に固定されている。本図ではユニットEは人Mがユニッ
トEに固定した天びん3を担いで、基礎レール2上へ運
搬していることを示す。
【0024】ユニットA,B,C,D,Eは同構成で同
寸法であり、各ユニットは人Mが4人程度で運搬可能と
してある。ユニットA,B,C,D,Eは夫々同一であ
るのでユニットDに符号を付して説明すると、屋根4に
添柱(本図では見えない)を介して取り付けられたコー
ナ柱5は床盤6に固定され、床盤6は基礎レール2に固
定されている。ユニットの短手側は基礎レール2の長手
方向に一致させて、基礎レール2に固定されている。こ
のユニット短手方向長さに対して長手方向長さは約2倍
となっている。ただし、この長さ、特に短手方向長さは
ユニットの分解状態における部材の可搬性に基いて定め
るものである。
【0025】図2、図3、図4は完成シェルターの三面
図であって基礎関係部材(基礎ブロック1、基礎レール
2等)は除いて示してある。前記ユニットA,B,C,
D,Eのコーナ柱5,5間には夫々パネル31−X(−
Xは用途を示すときのみ、その用途の英文頭文字を符号
として用いて表現する)が嵌め込まれている。本例では
図2に示すようにフード付の吸込口Sを設けた吸気パネ
ル31−S、出入口パネル31−D、換気ファン等の換
気手段を備えた換気口E付の排気パネル31−Eが嵌め
込まれ、背面は壁パネル31−Wを嵌め込んである。又
図3、図4に示すようにシェルター端部となるユニット
A,Eの外部に面する長手方向には間柱28が取り付け
られ、コーナ柱5と間柱28間には壁パネル31−Wを
嵌め込んである。尚、各パネル31は同一大きさであ
る。又、図2、図3に示すように夫々の屋根4上にはサ
ンシェード55が取り付けてある。
【0026】このパネル31−Xはその他温度センサー
取付パネル、フィーダ開口付吸気パネル、ケーブル引込
口及びAC電源接続用コネクター付排気パネル、等用途
に応じたパネルが準備される。尚図示されないがユニッ
トA,B,C,D,E間の間仕切りパネルを有し、必要
に応じて適宜間仕切りを行うようになっている。
【0027】次に各部材の構成を組立状態に関してのべ
る。
【0028】図5は基礎部の斜視図である。六立方体の
コンクリート基礎ブロック1上に置かれる基礎レール2
は2本つなぎである。基礎レール2は軽量溝型鋼又は溝
型鋼材であり、一方のフランジをコンクリート基礎ブロ
ック1上に置かれ、中間の基礎ブロック1上に位置する
突合せた継目部分はウエブ内側に連結板11を当てて座
金付ボルトナット12でもって連結するようになってお
り、基礎レール2の全長は連結時長さ5180ミリメー
トルであるが運搬時長さ2590ミリメートルですみ、
運搬容易なようになっている。基礎レール2は分解状態
での両端部において上下のフランジにボルト穴2aがあ
けられており、下側のフランジにあけたボルト穴2aは
インサート基礎ボルト13用であり、上側のボルト穴2
aはインサート基礎ボルト13をとおり抜けさせるもの
である。尚連結状態における基礎レール2の端部の上フ
ランジのボルト穴2aはユニットA,Eを固定するため
のものである。基礎レール2の上フランジにはボルト穴
2a間に図示のようにボルト穴2bが設けられ、基礎レ
ール2はスパンLB離れたボルト穴2b,2bでもって
ユニットB,C,Dが取り付けられ、連結状態における
基礎レール2の端のボルト穴2aからスパンLB離れた
位置のボルト穴2bはユニットA,Eを取り付けるため
のボルト穴である。
【0029】図6に示すようにインサート基礎ボルト1
3は頭部13aをたたくとスリット13eを設けた逆止
めの刻み部13dが拡径するものであり、基礎ブロック
1に設けたアンカー穴1a,1b(図22参照)に固定
されるものである。
【0030】図7はユニットA,Eの他のユニットB,
Dと連結しない端部及び各ユニットA〜Eの短手方向に
直角な縦断面図である。床盤6は図12に示す角をリッ
プ付アングルの角枠24Cを介して溶接で四方組みした
床枠24と床枠24上に床板32を固定したものであ
る。床枠24は外周枠間に適当な間隔で軽溝型鋼の根太
24Dで連結されている。床枠24の外周枠は片側のみ
リップ24Aa付の軽リップ異形溝型鋼24Aの下側フ
ランジに薄板の帯板の座板24Bを溶接してある。この
座板24Bは床枠24の角では直角になるように何れか
の一辺が角枠24Cの下に来て、直角方向の座板24B
同志を溶接すると共に座板24Bと角枠24Cは溶接さ
れている。床板32はタッピンねじ32aで根太24D
に固定されており、その周縁はパネル31が床枠24に
直接のるように内部側へ退いて床枠24上に接してい
る。床枠24のリップ24Aaにはパネル31の取付フ
ランジ31fが当接しこれらリップ24Aaのボルト
穴、取付フランジ31fのボルト穴31dを挿通してボ
ルト23を床枠24に固定したナット31eにねじ込む
ことによりパネル31と床枠24を締結している。
【0031】図7、図8、図9には屋根4が示してあ
る。屋根4の屋根枠10の四方組みした外周枠は図7に
示すように二つのリップ付の軽Z型鋼形の外側枠10
A、二つのリップ付きの軽Z型鋼材の内側枠10Bを組
合せてある。上記外側枠10A、内側枠10Bの垂下す
るフランジ10Aa,10Baは重ねてパネル取付用下
部フランジ10aとなっている。ユニットA,B,C,
D,E同志の接合部継手側の屋根の外周枠は図9に示す
ように前記外周枠の外側枠10A上に谷樋63を溶接に
て固定してある。この谷樋63の長さは各ユニットの長
手方向長さよりも大きくしてある。
【0032】屋根4は寄棟状に中央を高くするように垂
木64が設けられ、一枚物のアルミの屋根板65が屋根
枠10を覆っており、屋根4の外周枠の外側枠10Aの
上のリップの縁を回り込むようにして端部を絞り込んで
いる。
【0033】アルミ製の天井板66はその外周をリップ
溝型鋼の内側枠10Bの上側のリップにZ型鋼形状の回
り縁67と共にリベット62で共締め固定されると共に
垂木64に接着剤でもって固定されている。屋根板65
と天井板66の間には断熱材68が充填されている。こ
の断熱材は例えば発泡ウレタンである。
【0034】屋根4上の四つの角には上方へ突出するユ
ニット上部接続フランジ14が設けてある。このユニッ
ト上部接続フランジ14は屋根の角に倣ったアングル材
の内隅にサンシェード55を取り付けるためのナット1
4cを固定した座部14bを備える。図9、図16に示
すように隣接するユニットA,B,C,D,Eを接合部
で突合せると、床枠24の座板24B端部同志、屋根枠
の外側枠10A同志、ユニット上部接続フランジ14同
志が夫々衝接CNする。ここで屋根枠の外側枠10Aの
下部フランジ10aのボルト穴10bを挿通してボルト
ナット27によって室内側が締結されており、ユニット
上部接続フランジ14のボルト穴14aを挿通するボル
トナット26により室外でユニット上部接続フランジ1
4が締結されている。
【0035】ユニットA,B,C,D,Eの接合部とな
る一辺の屋根枠10の外側枠10A上の谷樋63は前記
したユニット上部接続フランジ14の下方を挿通してお
り、ユニット接続部における谷樋63間を覆う谷樋カバ
ー69が設けてある。谷樋カバー69は軽溝型鋼の端部
に端板69aを備えており、谷樋63よりもわずかに長
く、谷樋63のリップ上に谷樋カバー69のウエブが載
置されるようになっている。この谷樋カバー69を組立
可能とするため、ユニット上部接続フランジ14の下方
は谷樋カバー69の幅よりも大きく、且つ谷樋カバー6
9を取付ける谷樋63上面からの高さHが谷樋カバー6
9の端板69aの高さよりも高い切り欠き14dを備え
る。尚、谷樋が形成されないユニットA,Eのシェルタ
ー端部側に位置するユニット上部接続フランジ14は切
り欠き14dはなく、又谷桶63も存在しない。
【0036】図7に示すように屋根枠10の四つの角の
内側枠10Bのウエブにはナット17aが溶接され、こ
のナット17aにボルト21をねじ込むように前記ウエ
ブにはナット17aに合せてボルト穴を設けてある。前
記内側枠10Bのウエブは屋根4の角において添柱取付
座部17となっており、添柱18のフランジ19が該座
部17に当接し、該フランジ19に設けたボルト穴19
aを挿通してボルト21が前記ナット17aにねじ込ま
れている。
【0037】図11に示すように添柱18は前述のフラ
ンジ19を一端に有し垂下する断面アングル形状の短柱
である。
【0038】次に柱類についてのべる。ユニットA,
B,C,D,Eが夫々四つの角に持つコーナ柱5と、シ
ェルターの長手方向端部の面間に備える間柱28とがあ
る。
【0039】図10或は図11、図12に示すようにコ
ーナ柱5は外側材5Aと内側材5Bの端部を重ねてフラ
ンジ5fとし、外側材5A内部に裏打材5Cを重ねて溶
接してある。外側材5Aは軽リップアングル型鋼であ
り、内側材5Bは異型条鋼材である。外側材5A、内側
材5Bを重ねたフランジ5fには条材の気密材71が接
着等により固定されており、パネル31の端縁と該気密
材71は圧接している。又、ユニットA,B,C,D,
Eの接合部の室内側から、接合部におけるコーナ柱(ジ
ョイントコーナ柱と称す。ただし、コーナに位置しない
だけでコーナ柱5と同一である。)5,5間の隙間Gを
覆う内側目隠し板37と該気密材71は接する。コーナ
柱5の上端は屋根枠10に達するように外側材5A、内
側材5Bは端部が揃っている。コーナ柱5の下端は外側
材5Aとフランジ5fは床枠24の座板24Bに達する
が、フランジ5fを除いて内側材5Bは床枠24の上面
で終っている。
【0040】コーナ柱5の下端は床枠24の角枠24C
にコーナ柱の裏打材5Cを当てて、ボルト23をコーナ
柱5のボルト穴5bをとおして角枠24C内に固定した
ナット24Caにねじ込んで固定され、上端は図11に
示すように添柱18に挿入して、ボルト22をコーナ柱
5のボルト穴5aをとおして添柱18に固定したナット
18aにねじ込んで固定してある。
【0041】図10に示すように、間柱28は軽リップ
溝型鋼の内側材28Bのリップを覆って浅溝の軽溝型鋼
の外側材28Aを重ねて溶接にて一体とし、重ねたフラ
ンジ28fには接着剤等により気密材72を固定してあ
る。間柱28の上端は図13に示すように屋根枠10の
下部フランジ10aの内側に当接し、屋根枠10の下部
フランジ10aのボルト穴10bを挿通して間柱28内
に固定したナット28aにボルト29をねじ込んであ
る。間柱28の下端はその外側材28Aのウエブのみを
垂下させて取付フランジ28Aaを設け、取付フランジ
28Aaを床枠24のリップ24Aaに当接して取付フ
ランジ28Aaのボルト穴28bを挿通してボルト23
を床枠24のリップ24Aaに溶接したナット24bに
ねじ込んである。
【0042】パネル31は図7、図10に示すようにア
ルミ板の内側板31Bと外側板31Cの周縁を折り曲げ
て端面で重ね合せ、その内部に断熱材74を収容してあ
る。断熱材74としては例えば発泡ウレタンが用いられ
る。パネル31下端には取付フランジ31fが固定され
ている。この取付フランジ31fは床枠24のリップ2
4Aaに当接しボルト75を取付フランジ31fのボル
ト穴31dを挿通して床枠24のリップ24Aaの裏側
に溶接したナット31eにねじ込んである。
【0043】パネル31の縦方向の縁は図10に示すよ
うにコーナ柱5及び間柱28に係止したパネル押え金具
33により固定されている。
【0044】図36,図37にはパネル押え金具33が
示されている。パネル押え金具33には右勝手(Rを付
記)左勝手(Lを付記)を有してパネル31の左右両側
の縦縁を押圧するのに対応してある。パネル押え金具3
3はコーナ柱5、又は間柱28の室内側の面とパネル3
1の縦縁にわたってこれらの面と縦縁に当接する止め板
33bとコーナ柱5、間柱28の室内側の面に柱の長手
方向に沿って設けた長孔5d,28dに挿入されるフッ
ク33aが一体となっている。止め板33bとフック3
3aは板面が直角となっている。フック33aは根本側
が止め板33bに一体につながっており、コーナ柱5、
間柱28の室内側の面をなす内側材5B,28Bの板厚
だけ、止め板33bから離れて止め板33bに平行に直
線部33eが設けられ、直線部33eの根本側は上方へ
向かって止め板33bに近づくような斜面となったくさ
び部33cを備え、先端に斜設した導入先端部33dを
有する。止め板33b下端はコーナ柱5、間柱28の室
内側の面から離れる方向へ折曲して折曲部33fが設け
てある。折曲部33fの折れ曲がる位置はフック33a
下端とほぼ同一高さの位置に有る。長孔28dの長さL
Hはフック33aの全高LFよりもやや短い。取り付け
る際フック33a先端を長孔28dの下縁内に挿入し、
導入先端部33dを長孔28dの下縁に接し、パネル押
え金具33の上端をコーナ柱5、間柱28から離して傾
けた状態でパネル押え金具33を押し下げると折曲部3
3fはコーナ柱5、間柱28の室内側の面に接する。更
にそのまま押し下げると導入先端部33dが長孔28d
下縁上をすべり下りフック33a先端はコーナ柱5、間
柱28内へ入ると共にパネル押え金具33は立ち乍ら、
フック33aの根本上端は長孔28dの上縁に当る。こ
こでパネル押え金具33を下方へ手で強く押すと、パネ
ル押え金具33は下降し、フック33aの上端が長孔2
8dの上端に到るとフック33aの根本は長孔28dを
とおり、コーナ柱5、間柱28中へ入るので更に手で押
せるだけパネル押え金具33を押し下げると、くさび部
33cが長孔28dの下縁に当り止まる。ここでハンマ
34で止め板33bを下方へ向かってたたくとくさび部
33cと止め板33bでコーナ柱5、間柱28の内側材
5B,28Bを挟圧し、パネル押え金具33の止め板3
3bはコーナ柱5、間柱28の室内側の面に圧接しパネ
ル押え金具33は固定される。同時に止め板33bはパ
ネル31の縦方向の縁を押圧し、パネル31を気密材7
1,72へ押し付けてなるものである。
【0045】図14、図15に示すように出入口パネル
31−Dは門形に組まれた外周枠76中間を雨樋77a
付の鴨居77で仕切ってその下方にアルミサッシの開口
枠78を嵌め込み、その上方は内外側板31B,31C
で外周枠76を覆って端部を折曲して重ね、内外側板3
1B,31C間に断熱材74を収容してある。前記開口
枠78内を開閉する外開き扉79が該開口枠78にヒン
ジ81でもって取り付けてある。尚開口枠78の下枠7
8aは外部側へ向かう段形にして水返し付とし内部側端
部で床板32上面に接している。この下枠78aはパネ
ル31−Dの外周枠76の下端を連結し下枠をも兼ねた
ものとなっている。この下枠78aは床枠24上に載置
され固定されていないが、ユニットへのパネル31−D
の取付方法はパネル31の取付方法と同様に取り付けら
れている。
【0046】図10に示すようにジョイントコーナ柱
5,5間には隙間Gが生ずる。この隙間Gには外側から
外側目隠し材35を挿入する。外側目隠し材35は隙間
Gの上下方向全長にわたって設けた嵌合部35aと目隠
し部35cを一体に設けてあって、嵌合部35aの外矩
間の間隔は隙間Gに押し込まれる寸法となっている。嵌
合部35aの一方には内外目隠し材固定片35bが溶着
されている。該固定片35bは嵌合部35aから隙間G
をとおって室内側へのび先端が折曲し先端にめねじ35
dを備える。
【0047】一方室内側ではジョイントコーナ柱5のフ
ランジ5fに溝底が接すると共に気密材71と接して気
密を計る断面溝型鋼形の内側目隠し板37の達磨穴37
aを挿通して前記固定片35bのめねじ35dに小ねじ
36がねじ込まれている。
【0048】室内側から見てパネル31とコーナ柱5或
は間柱28との間は隙間があると共にパネル押え金具3
3が露出している。
【0049】コーナ柱5とパネル31との間の隙間とパ
ネル押え金具33を隠すために断面L形の隅部目隠し板
38がコーナ柱5に向かって直角に向かって来ている二
つのパネル31の縦縁に当接し、隅部目隠し板38のね
じ用の穴38aを挿通してタッピンねじ39がコーナ柱
5にねじ込まれている。間柱28とパネル31間の隙間
とパネル押え金具33を隠すためにリップ付帯板の間柱
内側目隠し板41がパネル板31に当接し、該目隠し板
41のねじ用の穴41aを挿通してタッピンねじ42が
間柱28にねじ込まれている。
【0050】ユニットA,B,C,C,D,Eの接合部
では室内側から見て隣接するユニットの屋根枠10、床
枠24は互いに接し、接合部天井には屋根枠10を締結
したボルトナット27が見え、床枠24間は間があいて
いる。そしてジョイントコーナ柱5間には夫々隙間Gが
生じ、この隙間Gは内側目隠し板37で覆われ、又、ジ
ョイントコーナ柱5とパネル31間には隙間が生ずると
共にパネル押え金具33が露出している。このような接
合部は夫々カバーが取り付けられる。
【0051】図9にはジョイント天井カバー43が示さ
れている。断面溝型の板金製ジョイント天井カバー43
は屋根枠10の内側枠10Bの側部材10Baの外側に
嵌まり込むようになっており、その長さは図10に示す
ジョイントコーナ柱5の内側面5cに達し、ジョイント
コーナ柱5のフランジ5fを覆う内側目隠し板37に沿
って切断されている(端部形状は図示されない)。この
天井カバー43は溝型板金製のジョイント縦カバー44
の上端により押し上げられて支持されている。ジョイン
ト縦カバー44は下端が床枠24上に接する。尚ジョイ
ント縦カバー44の床板32と干渉する部分は床板32
に沿って切断されている。このジョイント縦カバー44
の長さは天井カバー43を押し上げるべく天井カバー4
3に接する上端と下端間の長さは床枠24から天井カバ
ー43までの距離よりわずかに大きくして押し込んであ
る。又、図49に示すようにジョイント縦カバー44の
上端は天井カバー43に接する上端面44bから天井カ
バー43の端部に接する上フック44aを設けてある。
図16に示すように接合部における床板32間にはジョ
イント床板45が嵌め込まれて、隣接するユニットの床
枠24上に載置されている。このジョイント床板45の
端部は前記ジョイント縦カバー44の下端の対向する内
側の縁と接するようになっている。
【0052】ユニットA,B,C,D,E間の間を仕切
って用いる場合について説明する。ユニットA,B,
C,D,E間の接合部の何れか1つ以上に間仕切り壁を
設ける場合がある。
【0053】図17、図18は間仕切り壁を設けた部分
の縦断面図と水平断面図である。間仕切り部天井カバー
43Aには前述した天井カバー43の下面に条溝46a
を形成するため軽溝型鋼の間仕切りパネル取付部材46
が取り付けられており、間仕切りパネル51,52の上
縁が条溝46aに嵌合している。又、間仕切り部ジョイ
ント縦カバー44Aは前述したジョイント縦カバー44
のウエブに2条のアングル49を小ねじ48止めして間
仕切りパネル51,52の竪縁を嵌め込んである。又、
間仕切り部ジョイント床カバー45Aの上面には前記ジ
ョイント床カバー45の上面にアングル49を小ねじ4
8止めし、間仕切りパネル51,52の下縁を支持して
ある。
【0054】間仕切りパネル51をパネル52に突合せ
る部分の竪框51cは軽リップ溝型鋼であってこの溝型
鋼は条溝51bを外向きにしてある。この竪框51cに
突合せる部分のパネル52の竪框52cは同様に軽リッ
プ溝型鋼であって、その溝底に軽溝型鋼52dをねじ5
2e止めして突条52bを形成して、前記条溝51bと
突条52bを嵌め合せてある。間仕切りパネル51,5
2とジョイント縦カバー44A間には隙間ライナー53
を挿入してある。尚、間仕切りパネル51,52は竪框
51c,52cを除いて同構成で両側端面をアルミ板の
両側板51f,52fの端部をパネルの縁で折り曲げて
重ね、この両側板51f,52f間に夫々断熱材82,
83を収容してある。
【0055】図19、図20、図21はサンシェード5
5を示す。サンシェード55は夫々が平面みて方形の両
端に来るユニットA,E用の端部サンシェード55A,
55Eと中間のユニットB,C,D用の中間サンシェー
ド55B,55C,55Dを有し、サンシェード55は
端部サンシェード55A,55E、中間サンシェード5
5B,55C,55Dを突合わせた組立状態においてシ
ェルターの上部周縁から軒が出るような大きさとなって
いる。このため端部サンシェード55A,55Eはユニ
ットA,Eの平面より軒の出だけ三方が大きく、中間サ
ンシェード55B,55C,55DはユニットB,C,
Dの短手側に向かってのみユニットB,C,Dより軒の
出だけ二方が大きくなっている。
【0056】各サンシェード55A,55B,55C,
55D,55Eは夫々平面でみて図示されない外周枠間
に横骨を有し、その表面をアルミ板で覆ってパネル構造
としてある。
【0057】屋根の長手方向側面図の図21に示すよう
に各サンシェード55は各ユニットA,B,C,D,E
上で夫々寄せ棟の形をしており、各ユニットA,B,
C,D,Eの屋根4の上面の四つの角に設けた座部14
bに当接する取付具84が設けてある。この取付具84
は断面軽Z型鋼形であって各ユニットA,B,C,D,
Eの短手方向長さを有し、各ユニットA,B,C,D,
Eの屋根の座部14bに当接する取付フランジ84aに
設けたボルト穴84bを挿通してボルト85を屋根の座
部14bに固定したナット14cにねじ込むようになっ
ている。
【0058】上記のような構成のシェルターの組立方法
についてのべる。人以外の貨物車、ヘリコプターが使用
出来ない山頂にこのシェルターを設置する場合について
のべる。
【0059】運搬の単位は基礎ブロック1が6個、基礎
レール2が4本とその連結に用いる連結板11が2枚及
び座金付ボルトナット12一式、屋根4が5枚、床盤6
が5枚、屋根の添柱18が4×5=20本と添柱18を
屋根4へ取り付けるボルト21一式、コーナ柱5が4×
5=20本とコーナ柱5を添柱18に取り付けるボルト
22一式及びコーナ柱5を床盤6へ取り付けるボルト2
3一式及び間柱28が2本と間柱28を屋根4に固定す
るボルト23一式、並びに間柱28を床盤6に固定する
ボルト23一式、隅部目隠し板38が4枚とその取付用
タッピンねじ39一式、間柱内側目隠し板41二枚とそ
の取付用タッピンねじ42一式、各ユニットA,B,
C,D,E間の接合部に関して、外側目隠し板35と内
側目隠し板37が夫々8枚及びこの両者を連結する小ね
じ36一式、谷樋カバー69が4枚、ジョイント天井カ
バー43が4枚、ジョイント縦カバー44が8枚、ジョ
イント床板45が4枚、ユニットA,B,C,D,Eの
接合部上部に用いるボルトナット26,27一式、各種
パネル31が14枚等がある。又、必要により、間仕切
りパネル51,52及びその取付部材46、アングル4
9、小ねじ48一式を追加する。これらは何れも1〜4
人で運搬できる重量であり、軽いものは予め束ねて結束
しておく。これによって人力によってシェルターを構成
する部材をシェルターを設置する山頂まで運搬する。併
せて砂、砂利、セメント及び水を運搬する。勿論、この
ようなシェルターの中に設置する機器も運搬可能な単位
に分解して運搬する。尚、サンシェード55取付の必要
な場合は、サンシェード55とその取付部材一式を同様
に運搬する。
【0060】次に組立について説明する。
【0061】図22に示すように捨コンクリート又は砂
利を突き固めてシェルター設置場所に路盤7を設けて、
その上に上面が同一水平面となるように合せて6個のコ
ンクリート基礎ブロック1を3個宛等間隔で2列に配列
する。コンクリート基礎ブロック1を3個並べた内の中
間のブロック1には図示のように2つのアンカー穴1
a,1a、他のブロックの中心にはアンカー穴1bを後
述のように設ける。
【0062】図5に示すように基礎レール2は本例では
全長5180ミリメートルであるので運搬容易とするよ
うに二本を継ぎ合せる。基礎レール2は溝型鋼又は軽溝
型鋼であり、2列の基礎レール2はウエブ側を対向して
置かれ、夫々片側のコンクリート基礎ブロック1間にわ
たされ、中間の基礎ブロック1上で突合せられる。この
ようにコンクリート基礎ブロック1に置かれた基礎ール
2のフランジには各コンクリート基礎ブロック1にあけ
るべきアンカー穴1a,1a位置にボルト穴2aがあけ
られている(図6参照)。1列の2本の基礎レール2の
突合せた部分のウエブに連結板11を当て、連結板11
と突当てた基礎レール2のウエブのボルト穴を挿通して
座金付のボルトナット12で締結し、2本の基礎レール
2を1本物とする。次に電動ドリルを用いて基礎レール
2のフランジに設けたボルト穴2aを挿通してコンクリ
ート基礎ブロック1に夫々アンカー穴1a.1bをあけ
る。尚、基礎レール2の上フランジには上記ボルト穴2
aのほかにユニットA〜Eを固定するためのボルト穴2
bが設けられている。
【0063】ここで、各コンクリート基礎ブロック1に
アンカー穴1a,1bが設けられると、一旦基礎レール
2をコンクリート基礎ブロック1上から他の場所へ卸
す。
【0064】続いてインサート基礎ボルト13をコンク
リート基礎ブロック1のアンカー穴1a,1bに夫々挿
入し、そのインサートピンの頭部13aを打ち込んでイ
ンサート基礎ボルト13の逆止め刻み部13dを拡大し
てコンクリート基礎ブロック1にインサート基礎ボルト
13を固定する。
【0065】ここで基礎レール2の下側のフランジのボ
ルト穴2aをインサート基礎ボルト13に嵌合して、基
礎レール2をコンクリート基礎ブロック1上にのせる。
【0066】そして座金13bを介してインサート基礎
ボルト13にナット13cをねじ込むことによりコンク
リート基礎ブロック1と基礎レール2を固定する。或は
コンクリート基礎ブロック1上に置いた基礎レール2は
そのままにして、図6の上部に二点鎖点で示すように上
下のボルト穴2aを挿通してアンカー穴1a,1bにイ
ンサート基礎ボルト13を固定してもよい。
【0067】上記において、コンクリート基礎ブロック
1のアンカー穴1a,1bの穿孔はコンクリートドリル
を取り付けた電動ドリルで行うがこの電動ドリルの電源
は小型可搬式エンジン駆動の発電機をシェルターの部材
以外に運んでおく。この発電機による電源は後述の各ユ
ニットA〜Eの組立、パネル31の取付、サンシェード
55の取付に用いることができる。ただし、シェルター
設置位置まで商用電源が予め来ている場合は上記発電機
はなくてもよい。
【0068】上記基礎レール2の配設作業が終了してか
ら、又は並行してユニットA〜Eの組立作業が行われ
る。
【0069】次に組立順序に従って組立て乍ら、各部材
について必要な限りにおいて説明を加える。作業は4人
で電動工具以外の機械力を用いないで行う。
【0070】図23に示すように、四方組した屋根枠1
0は四隅に上方へ向かって突出するユニット上部接続フ
ランジ14を備える。シェルターを設置する現場へ運ば
れた屋根4は地上に置かれた保護マット15上へ天側を
下にして置かれ、ユニット上部接続フランジ14で支持
される。従って屋根4の天側は陸屋根で中央部が高くな
っており、囲繞する縁は低落しているが、ユニット上部
接続フランジ14で支持されるため、地面に凹凸があっ
ても天側が保護マット15を介して地面に当るというこ
とがない。屋根4の天井16側は屋根枠10で囲む部分
よりも退いて天井16は図23の状態で浅い凹部となっ
てほぼ平板の水平な天井16をなしている。
【0071】図24は図23の一部拡大図であって、屋
根枠10の隅部には屋根枠10に添柱取付座部17が設
けられている。軽アングル型鋼の添柱18端部に設けら
れた取付フランジ19を添柱取付座部17に当接し、屋
根4の添柱取付座部17に固定したナット17a(図7
参照)と添柱18の取付フランジ19に設けたボルト穴
19aを一致させる。このボルト穴19aを通じてボル
ト21を添柱取付座部17のナット17aにねじ込み、
屋根4に添柱18を固定する。これによって屋根枠10
と四隅の添柱18間にはコーナ柱5が嵌合する隙間が生
ずるようになっている。屋根枠10の四隅についてこの
ように添柱18を固定する。この添柱18には取付フラ
ンジ19から離れた位置にナット18aが設けてある
(図11参照)。
【0072】図25に示すようにコーナ柱5を人Mが手
で持って添柱18と屋根枠10の隅との間の隙間にコー
ナ柱5を差込み、コーナ柱5に設けたボルト穴5aを挿
通してボルト22を添柱18のナット18aにねじ込み
固定する。コーナ柱5には屋根4に添柱18を介して取
付けた端部とは反対側の端部にボルト穴5bがあけられ
ている。
【0073】図26に示すように図25で説明した屋根
4にコーナ柱5を取り付け後、保護マット15上で屋根
4とコーナ柱5の組立物を図示のように横倒しにする。
ここで床盤6を立てて方形の床盤6の外周角をコーナ柱
5の端部内側に嵌め込み、コーナ柱5のボルト穴5b及
び床盤6の外周角近くのボルト穴6aを一致させ、これ
らのボルト穴5b,6aを挿通してボルト23を床盤6
に設けたナット24Ca(図12参照)にねじ込み、コ
ーナ柱5と床盤6を固定する。このコーナ柱5と床盤6
の固定方法は次のとおりである。
【0074】図12に示すように角枠24Cを介して四
方組みした床枠24は図7に示すように片側のみリップ
付の軽量溝型鋼24Aのリップ24Aaのないフランジ
に帯板の底板24Bが溶接されている。この角枠24C
にはボルト23が挿通するボルト穴6aの位置にナット
24Caが設けられており、コーナ柱5と前記座板24
Bを突当てると床盤の角枠24Cのボルト穴6aとコー
ナ柱のボルト穴5bが一致するものであり、両ボルト穴
5b,6aを挿通してボルト23を前記ナット24Ca
にねじ込んで締結するものである。
【0075】ここでユニットA,B,C,D,Eの内、
間柱を必要とするものについて述べる。図26、図13
に示すように間柱28はユニットの長手方向の屋根枠1
0と床枠24間に両端をボルトで固定する。このため、
間柱28の一端に設けたフランジ28Aaにボルト穴2
8bを備え、他端にはナット28aが固定されており、
屋根枠10の下部フランジ10aにはボルト穴10bを
設け、床枠24にはナット24bが固定されていること
は既に述べたとおりである。ここで図13に示すように
間柱28の上端外側面を屋根枠10の下部フランジ10
aに当て、間柱28の下端のフランジ28Aaを床枠2
4のリップ24Aaに当てて、前記下部フランジ10a
に設けたボルト穴10bと間柱28上端のナット28a
を一致させ、ボルト穴10bを挿通してボルト29をこ
のナット28aにねじ込み、間柱28下端のフランジ2
8Aaのボルト穴28bを挿通してボルト23を床枠2
4のナット24bにねじ込む。これによって間柱28は
ユニットに固定される。
【0076】図27に示すように床盤6の床枠24の一
辺を支点にして人MによりユニットAを立てる。尚、間
柱28の組付けはユニットA〜Eを基礎レール2上に組
立後、これらユニットA〜E内へ持ち込む部材を先にユ
ニットA〜E内へ搬入後に行ってもよい。
【0077】上記のように組立てられると1つのユニッ
トA,B,C,D,Eの何れか1つが完成する。このユ
ニットは図1ではユニットEの例だが何れのユニットも
同様であり、ユニットEでは人Mが天びん3を介して又
は直接コーナ柱5をもって基礎レール2上に載置して図
28に示すように基礎レール2の端のボルト穴2a及び
このボルト穴2aに隣るボルト穴2bとユニットAの床
盤のボルト穴24aを一致させてこれらのボルト穴24
a,2a(2b)とボルトナット25を用いて締結する
と床枠24の座板24Bの外周と基礎レール2の上フラ
ンジの端は一致する。図12に示すように床枠24の角
枠24Cはリップ溝型鋼24Aよりも外方へ出ているが
角枠24Cは座板24Bの外周よりも内部側へ大きく退
いているため、コーナ柱5も座板24Bの外周よりも内
部側へ退いている。
【0078】同様にしてユニットBを組立て基礎レール
2の上に据付けると、図29に示すようにユニットAと
ユニットBの床盤6の座板24Bは密接CNする。即
ち、ユニットBの座板24Bの端面をユニットAの座板
24Bに密着させると基礎レール2のボルト穴2bと座
板24Bのボルト穴24aが一致するようになってお
り、座金付ボルトナット25のボルトをこれらのボルト
穴2b,24aを挿通させて基礎レール2にユニットB
を固定する。これによってユニットAとBのジョイント
コーナ柱5間には間隙Gが生ずる。同様にユニットCを
基礎レール2に取り付けるが、ユニットCは図1に示す
ように基礎レール2の連結板11でつないだ継手部2J
をまたぐようになっている。同様にしてユニットD,E
を順次基礎レール2に据付ける。上記においてコンクリ
ート基礎ブロック1の配設高さの誤差、基礎レール2の
真直度、平行度、平面度等の誤差及びユニットA,B,
C,D,Eの構成部材の製作誤差を考慮して基礎レール
2と各ブロックA,B,C,D,Eの締結は仮止め程度
としておき総組立て後に本締めすることが望ましい。
【0079】図30に示すように、上記のようにユニッ
トA,B,C,D,Eを組立てると各隣接するユニット
の屋根4のユニット上部接続フランジ14は互いに密接
CNする。ここで座金付ボルトナット26のボルトをユ
ニット上部接続フランジ14に設けたボルト穴14aを
挿通してユニット上部接続フランジ14同志を締結す
る。この作業は図1に示すように人M1が梯子R上にの
り、他の人M2は屋根4上にのり、1人が位置合せ、他
の1人が前記締結作業をする。次にユニット上部接続フ
ランジ14と屋根枠10の合せ部分に全面シールSを施
工する。
【0080】図31に示すように室内から屋根枠10の
下部フランジ10aのボルト穴10bを挿通して座金付
ボルトナット27でもって隣接するユニットの屋根枠1
0の中間部を締結する。そして図30に矢印で示すよう
にユニット接合部において谷樋カバー69をユニット上
部接続フランジの切り欠き14dを挿通させ、接近した
谷樋63の夫々の片側のリップ上へ持ち込んで落とし込
む。そうすると谷樋カバー69のウエブは接近した谷樋
63の夫々の片側のリップに接触すると共に谷樋カバー
69の端板69aは谷樋63の端部に近接した位置とな
り、谷樋カバー69は谷樋63の長手方向に外れなくな
る。
【0081】図32に示すようにパネル建込の準備を行
う。そのため、保護マット15上に例えば換気扇付の排
気パネル31−Eの開口部31a回りにシール材31b
を嵌め込む等の下ごしらえをする。
【0082】図33に示すように排気パネル31−Eを
人Mが2人で持ち運搬する。
【0083】図34に示すようにコーナ柱5,5間又は
コーナ柱5と間柱28(図略)間から排気パネル31−
Eを横倒しにしたままユニットA〜E間へ入れる。
【0084】図35(基礎レール2、ユニットB,C,
D,Eは図略)に示すように前記排気パネル31−Eの
下端を床枠24上にのせるようにしてコーナ柱5、間柱
28間に嵌め込み立てる。
【0085】図36、図37に示すように排気パネル3
1−Eを立てて外側へ向かって押すとコーナ柱5、間柱
28の夫々のフランジ5f,28fに取り付けた気密材
71,72に前記排気パネル31−Eの縦方向の縁が接
する。又、屋根枠10の下部フランジ10aにバックプ
レート73を介して取り付けた気密材71に接する(図
7、図10参照)。
【0086】ここでコーナ柱5、及び間柱28の室内側
の面に設けた竪方向の長孔5d,28dにパネル押え金
具33のフック33aを該長孔5d,28dの下端側か
ら挿入し、手で強く押し入れ後、止め板33bの頂部を
ハンマ34でたたくと斜設したくさび部33cにより、
止め板33bはコーナ柱5、間柱28の室内側の面に圧
接固定されると共に、前記排気パネル31−Eを押圧す
る。この作業を図38に示すようにコーナ柱5、間柱2
8の上中下3個所の長孔5d,28dについて夫々行う
ことにより、排気パネル31−EはユニットAに固定さ
れる。他のパネルも同様に取り付ける。
【0087】図39は接合部のジョイントコーナ柱5間
の隙間Gの処理を示す。ジョイントコーナ柱5間の隙間
Gに外側から外部目隠し板35を嵌合部35aの弾力に
抗して嵌め込む。そうすると固定片35b(図10参
照)は隙間G中で室内側に近ずく。ここで固定片35b
に設けためねじ35dに小ねじ36をねじ込む。この小
ねじ36のねじ込み量は小ねじ36が固定片35bに保
持される如くわずかとしておく。
【0088】そして図39に示すように室内側から内側
目隠し板37の達磨穴37aを前記小ねじ36に挿入し
て内側目隠し板37を併記して図示した符号37Fで示
すように下げて達磨穴37a頂部を小ねじ36の首下と
嵌合し、その後に小ねじ36を締め込み、内側目隠し板
37を固定すると共に外側目隠し板35を固定する。
【0089】図40に示すようにシェルター全体の角に
くるコーナ柱5とパネル31間の隙間及びこの隙間をわ
たっているパネル押え金具33を隠すための隅部目隠し
板38をパネル31に当接し、隅部目隠し板38の小ね
じ用穴38aを挿通してタッピングねじ39を夫々コー
ナ柱5にねじ込む。次に間柱28とパネル31間の隙間
及びこの隙間をわたるパネル押え金具33を隠すため、
間柱内側目隠し板41で間柱28を覆って間柱28両側
のパネル31に接し、間柱内側目隠し板41のねじ用穴
41aを挿通してタッピングねじ42を間柱28にねじ
込む。シェルター全体の角にくる各コーナ柱5、間柱2
8に関して上記のような隅部目隠し板38、間柱内側目
隠し板41を施工する。
【0090】図41に示すように脚立Rを用いて人M1
がジョイント天井カバー43を持って、ユニットA〜E
間の天井側継目部分、即ち、図9の屋根枠10の下部フ
ランジ10a部分に下側から押し当てて置き、他の二人
の人M2,M3はジョイント縦カバー44で天井カバー
43端部近くを押し当てる。既に図49を用いて説明し
たようにジョイント縦カバー44には上フック44aが
設けてあり、ジョイント縦カバー44をジョイント天井
カバー43端部に押し当てる際、該上フック44aはジ
ョイント天井カバー43端部とジョイントコーナ柱5間
の隙間に入るようになっている。ジョイント天井カバー
43端部近くに押し当てたジョイント縦カバー44は斜
め方向を向いており、これら縦カバー44を図41に示
す矢印イ、ロの方向に回動して、ジョイントコーナ柱
5,5の両側のパネル31に押し当てる。これによって
ジョイント縦カバー44の下端は床枠24に接し、ジョ
イント天井カバー43は保持され、ジョイント縦カバー
44も外力を加えても、その上部はジョイント天井カバ
ー43によって内部側へ外れなくなる。
【0091】図42に示すように隣接するユニット間に
は床枠24間にも間隙が生じている。そこでジョイント
床板45の端を一方のジョイント縦カバー44の下端部
周縁に当てて、斜めに持ち、そのまま落とし込むと、他
端は他方のジョイント縦カバー44の下端部周縁に向か
って該縦カバー44を押し込む。両側のジョイント縦カ
バー44の下端の周縁の対向間隔Lよりも、ジョイント
床板45の全長はわずかに長く、ジョイント床板45が
床枠24に接するようにわずかな力で押圧しても、両側
のジョイント縦カバー44はジョイント床板45によっ
て強く押圧され、この押圧力によりジョイント床板45
は容易に外すことができないようになっている。従っ
て、ジョイント天井カバー43、ジョイント縦カバー4
4、ジョイント床板45はボルト類を用いることなく強
固に固定される。
【0092】図43、図44、図45、図46はユニッ
トA〜Eの接合部分に間仕切りを行う場合の組立方法を
示している。
【0093】図43に示すように間仕切り用のジョイン
ト天井カバー43A(以下、間仕切り部天井カバー43
Aと称す)は前記したジョイント天井カバー43とほぼ
同形であって、間仕切り用でないジョイント天井カバー
43の下面に条溝43aを形成する軽溝型鋼の間仕切り
パネル取付部材46を備えている。間仕切り部天井カバ
ー43Aの条溝43aに間仕切りパネル52の上端を嵌
め込む。この作業は1人の人M1で行われる。そして条
溝46aに間仕切りパネル52の上端を入れたまま、図
示矢印ハの方向に間仕切りパネル52を回動して間仕切
りパネル52を立てて、予めジョイント床板45に小ね
じ48で固定してあるアングル49(アングル49を取
り付けたジョイント床板45を間仕切り床板45Aと称
す)に間仕切りパネル52の下端を当てると図44のよ
うになる。
【0094】次に図45に示すように間仕切りパネル5
2を右側の間仕切り用のジョイント縦カバー44Aに押
し当てる。これによって間仕切りパネル52の縦方向の
縁に設けた突条52bと対向するジョイント縦カバー4
4A間の間隔は次に組み付ける間仕切りパネル51の幅
よりも大きくなる。尚、間仕切りパネル52を押し付け
たこの縦カバー44Aも前記間仕切り床板45Aに予め
取り付けたアングル49とつらなるように間仕切り用の
ジョイント縦カバー44に片側のみ予じめアングル49
が小ねじ48止めされている。同様にして間仕切りパネ
ル51の上端を間仕切り部天井カバー43Aの条溝側4
6aに差込み、図43に示す矢印ハの方向に回動して立
て、該パネル51の下縁を間仕切り床板45Aのアング
ル49に押し当てる。この際は、間仕切りパネル51の
竪縁を手で最終的には手で持てなくなるので人M2,M
3二人で作業する。
【0095】図46に示すように 両間仕切りパネル5
1,52を水平方向に互いに押し付け条溝51bと突条
52bを嵌め合わせ、両側の間仕切り用のジョイント縦
カバー44Aと間仕切りパネル51,52の竪縁間の隙
間を等しくなるようにしてこの隙間に隙間ライナー53
を嵌め込む。そして両側の間仕切りジョイント縦カバー
44Aに既に取り付けたアングル49と併せて間仕切り
パネル51,52の縦縁を挟持するようにアングル49
を小ねじ48で該縦カバー44Aに固定する。次に間仕
切り床板45Aに予じめ取付けたアングル49と併せて
間仕切りパネル51,52を挟持するように、別のアン
グル49を間仕切り床板45Aに固定する。
【0096】高温、日射の強い場所にシェルターを設置
する場合は、サンシェード55を屋根4上に取り付け
る。
【0097】図47はサンシェード55の取付作業を示
す。屋根4、2つの脚立R、地上GLに夫々人M1,M
2,M3,M4,M5,M6を配置し、サンシェード5
5を地上GLから手渡しで屋根4まで持ち上げる。サン
シェード55は端部サンシェード55A,55Eと中間
サンシェード55B,55C,55Dとを備え、両端部
サンシェード55A,55Eは同一であり、又中間サン
シェード55B,55C,55Dは総て同一である。端
部サンシェード55Aの短手方向長さはユニットA,E
の短手方向長さよりもやや大きく、ユニットA,E上に
取付状態で軒56を生ずるようになっている。中間サン
シェード55B,C,Dの短手方向長さはユニットB,
C,Dの夫々の短手方向長さと等しくなっている。サン
シェード55Aを先ずユニットA上に載せる。この際サ
ンシェード55に設けた取付具84を屋根の四つの角に
設けた座部14bに当接させる(図7、図20参照)。
これによって軒56を生ずると共にユニットA,Bの接
合面上に一辺を合致する。そして図20に示すようにユ
ニットの4つの角において、ボルト85を取付具84の
ボルト穴84bを挿通して屋根の座部14bに固定した
ナット14cにねじ込む。次にサンシェード55Bをユ
ニットBの屋根4上に載せ、先にユニットA上に固定し
たサンシェードAと突合せる。そしてこのサンシェード
55Bの4つの角を同様にユニットBにボルト85締め
する。同様にして順次サンシェード55C,55Dをユ
ニットC、ユニットD上に固定し、最後にユニットE上
にサンシェード55Eを固定する。
【0098】図48に示すように各サンシェード55
A,55B,55C,55D,55E間の継目にシール
剤SEを用いてシールする。
【0099】サンシェード55を屋根4に固定しても、
屋根4のユニット上部接続フランジ14が上方へ突出す
ると共にこのフランジ14上にサンシェード55の下面
に取付けた取付具84を当接するので、サンシェード5
5と屋根4との間は自在に自然通風され、太陽の輻射熱
によりシェルター内が高温度となるのが防止される。
【0100】
【発明の効果】本発明の第1の発明は平面でみて方形で
あり、且つ陸屋根状で四隅に添柱を取付可能な屋根と、
前記添柱と、前記添柱に取付可能なコーナ柱と、コーナ
柱に取付可能な床盤と、を組立てたユニットと、ユニッ
トの平面でみた一辺の間隔で地上に平行して敷設されユ
ニットの前記一辺に直角な他の一辺側を接合して複数の
ユニットを載置できる長さの基礎部材とを有し、前記ユ
ニットを基礎部材上に隣接して配設し、互いに固定され
ると共に基礎部材に固定されてなり、人力で搬送可能な
単位の部材で組立てたユニットと、基礎部材を有し、互
いに固定したユニットを共通の基礎部材に固定したた
め、ユニットを重ねる方向におけるユニットの長さを短
くすることによって、分解した状態で最も重量のある屋
根、床盤を小さくして、人力で搬送可能とできる。又、
共通の基礎部材にユニットが固定されるため、多数のユ
ニットを重ねても変形せず正確に六立方体の組立シェル
ターとなる。
【0101】本発明の第2の発明は第1の発明におい
て、シェルター組立状態において端部に来るユニットの
外側に面する側に間柱を備え、各前記ユニットの外側に
面するコーナ柱間及びコーナ柱と間柱間に夫々パネルを
内側から嵌め込んだため、雨仕舞し易く、外部側からパ
ネルを外せないので、人跡まれな場所に設置されるシェ
ルターの内部に設置する基材を防護するのに適する。
【0102】本発明の第3の発明は第2の発明において
屋根の縁より垂下し内部側に気密材を備えたフランジ
と、コーナ柱、間柱に夫々長手方向に沿って内部側に気
密材を備えたフランジと、を備え、パネルの外側面を前
記気密材に圧接して取り付けたので、内部側からのパネ
ル取付にもかかわらず、パネルの外部側の面とコーナ
柱、間柱との段差は少なく、室内側は各柱とパネルを同
一面とすることが可能である。
【0103】本発明の第4の発明は第3の発明において
コーナ柱、間柱に夫々着脱可能なパネル押え具を有し、
パネル押え具によりパネル内側面を押圧してパネルをコ
ーナ柱、間柱に固定したので、パネルの固定が速やかに
行うことができる効果がある。
【0104】本発明の第5の発明は第4の発明において
コーナ柱、間柱の室内に面する部材に夫々上下方向の長
孔を有し、パネル押え具は前記長孔内に挿入されるフッ
クと、コーナ柱又は間柱とパネルの内側面に接する止め
板と、を一体に有し、前記フックと止め板はフック上部
の根本でつながって、その下方はコーナ柱及び間柱の室
内に面する部材の板厚にほぼ等しい間をおいて止め板と
フックは平行し、パネル押え金具を傾けて前記コーナ
柱、間柱の長孔にフック先端を挿入して引き下げ乍ら立
てることにより、前記止め板をコーナ柱、間柱の室内に
面する部材及びパネルの内側面を圧接するようにしたた
め、パネルの固定がワンタッチで行われるという効果が
ある。
【0105】本発明の第6の発明は第1の発明において
ユニットとユニット間の接合部の内周を室内側から夫々
覆う天井カバー、ジョイント縦カバー、ジョイント床板
を有し、天井カバー端部はジョイント縦カバー上端に支
持され、ジョイント縦カバーは床盤に支持され上端には
天井カバー端部に接する倒れ止めが突出し、ジョイント
縦カバー間にジョイント床板が嵌め込まれ、天井カバ
ー、ジョイント縦カバー、ジョイント床板がねじ止めさ
れずに保持されたので、天井カバー、ジョイント縦カバ
ー、ジョイント床板を各々ユニットに固定することな
く、これらをユニットに強固に固定出来、且つ作業が迅
速に行われるという効果がある。
【0106】本発明の第7の発明は第1の発明において
共通の基礎部材を基礎レールとしたため、連結が容易で
共通の基礎部材として一本物とするのに時間がかから
ず、分解状態で運搬が容易である。
【0107】本発明の第8の発明は第1の発明において
ユニットの接合部の内周を室内側から覆う部材を有し、
該部材に間仕切りパネルを取付可能としたため、間仕切
りパネルを後に容易に取り付けることができる。
【0108】本発明の第9の発明は屋根と床盤間を少な
くともコーナ柱で結合した六立方体のユニットを互いに
接合して一つのシェルターを構成するものにおいて、ユ
ニットの接合部の内周を夫々室内側から覆う天井カバ
ー、ジョイント縦カバー、ジョイント床板を有し、天井
カバー端部はジョイント縦カバー上端に支持され、ジョ
イント縦カバーは床盤に支持され上端には天井カバー端
部に接する倒れ止めが突出し、ジョイント縦カバー間に
ジョイント床板が嵌め込まれたので、天井カバー、ジョ
イント縦カバー、ジョイント床板がねじ止めされずに保
持される。
【0109】本発明の第10の発明は屋根と床盤間を少
なくともコーナ柱で結合した六立方体のユニットを互い
に接合して一つのシェルターを構成するものにおいて、
ユニットの接合部の内周を室内側から覆う部材を有し、
該部材に間仕切りパネルを取付可能としたことを特徴と
する組立シェルターとしたので、各ユニットを結合後に
間仕切りを適宜行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は何れも本発明の実施例を示し、
【図1】ユニットの組立を示す斜視図である。
【図2】シェルターの正面図である。
【図3】シェルターの側面図である。
【図4】シェルターの平面図である。
【図5】基礎レールの組立を示す斜視図である。
【図6】基礎レールの基礎への固定を示す縦断面図であ
る。
【図7】シェルターの端部の縦断面図である。
【図8】屋根の一部を示す縦断面図である。
【図9】谷樋部を示す縦断面図である。
【図10】シェルターの一部水平断面図である。
【図11】添枠の取付を示す平面図である。
【図12】床の角枠とコーナ柱の取付を示す縦断面図で
ある。
【図13】間柱を示す側面図である。
【図14】出入口パネルを示す縦断面図である。
【図15】出入口パネルを示す水平縦断面図である。
【図16】接合部の床枠及び床板を示す縦断面図であ
る。
【図17】間仕切り部の縦断面図である。
【図18】間仕切り部の水平断面図である。
【図19】サンシェードの側面図である。
【図20】図19に直角な方向から見るサンシェードの
一部拡大正面図である。
【図21】サンシェードの正面図である。
【図22】基礎の平面図である。
【図23】添柱の取り付け工程を示す斜視図である。
【図24】図23の一部拡大図である。
【図25】コーナ柱の取付け工程を示す斜視図である。
【図26】床盤の取付を示す斜視図である。
【図27】ユニットの建起こしを示す斜視図である。
【図28】ユニットの基礎レールへの固定方法を示す縦
断面図である。
【図29】ユニットの基礎レールへの取付時の床枠を示
す平面図である。
【図30】ユニット上部接合部の締結及び谷樋部を示す
斜視図である。
【図31】屋根枠の室内側の締結を示す斜視図である。
【図32】パネルの下ごしらえを示す斜視図である。
【図33】パネルの運搬を示す斜視図である。
【図34】パネルの搬入を示す斜視図である。
【図35】パネルの建込みを示す斜視図である。
【図36】コーナ柱部分におけるパネルの室内側の固定
方法を示し一部透視して表わす斜視図である。
【図37】間柱部分におけるパネルの室内側の固定方法
を示し一部透視して表わす斜視図である。
【図38】パネルの室内側の固定個所を示す正面図であ
る。
【図39】接合部における目隠し板の取付を示す斜視図
である。
【図40】室内側隅部及び間柱の目隠し板を示す斜視図
である。
【図41】接合部におけるカバー類の取付を示す側面図
である。
【図42】接合部におけるジョイント床板の取り付けを
示す側面図である。
【図43】間仕切りパネルの取付を示す正面断面図であ
る。
【図44】間仕切りパネルの取付を示す正面断面図であ
る。
【図45】間仕切りパネルの取付を示す水平断面図であ
る。
【図46】間仕切りパネルの取付を示す水平断面図であ
る。
【図47】サンシェードの取付を示す正面図である。
【図48】サンシェードのシールを示す斜視図である。
【図49】ジョイント縦カバーの上部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 コンクリート基礎ブロック 2 基礎レール 4 屋根 5 コーナ柱 6 床盤 9 基礎ブロック 10 屋根枠 11 連結板 14 ユニット上部接続フランジ 18 添柱 24 床枠 28 間柱 31 パネル 43 ジョイント天井カバー 44 ジョイント縦カバー 45 ジョイント床板 51,52 間仕切りパネル 63 谷樋

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面でみて方形であり、且つ陸屋根状で
    四隅に添柱を取付可能な屋根と、前記添柱と、前記添柱
    に取付可能なコーナ柱と、コーナ柱に取付可能な床盤
    と、を組立てたユニットと、ユニットの平面でみた一辺
    の間隔で地上に平行して敷設されユニットの前記一辺に
    直角な他の一辺側を接合して複数のユニットを載置でき
    る長さの基礎部材と、を有し、前記ユニットを基礎部材
    上に隣接して配設し、互いに固定されると共に基礎部材
    に固定されてなり、人力で搬送可能な単位の部材で組立
    てたユニットと、基礎部材を有し、互いに固定したユニ
    ットを共通の基礎部材に固定したことを特徴とする組立
    シェルター。
  2. 【請求項2】 シェルター組立状態において端部に来る
    ユニットの外側に面する側に間柱を備え、各前記ユニッ
    トの外側に面するコーナ柱間及びコーナ柱と間柱間に夫
    々パネルを内側から嵌め込んだことを特徴とする請求項
    1に記載の組立シェルター。
  3. 【請求項3】 屋根の縁より垂下し内部側に気密材を備
    えたフランジと、コーナ柱、間柱に夫々長手方向に沿っ
    て内部側に気密材を備えたフランジと、を備え、パネル
    の外側面を前記気密材に圧接して取り付けたことを特徴
    とする請求項2に記載の組立シェルター。
  4. 【請求項4】 コーナ柱、間柱に夫々着脱可能なパネル
    押え具を有し、パネル押え具によりパネル内側面を押圧
    してパネルをコーナ柱、間柱に固定したことを特徴とす
    る請求項3に記載の組立シェルター。
  5. 【請求項5】 コーナ柱、間柱の室内に面する部材に夫
    々上下方向の長孔を有し、パネル押え具は前記長孔内に
    挿入されるフックと、コーナ柱又は間柱とパネルの内側
    面に接する止め板と、を一体に有し、前記フックと止め
    板はフック上部の根本でつながって、その下方はコーナ
    柱及び間柱の室内に面する部材の板厚にほぼ等しい間を
    おいて止め板とフックは平行し、パネル押え具を傾けて
    前記コーナ柱、間柱の長孔にフック先端を挿入して引き
    下げ乍ら立てることにより、前記止め板をコーナ柱、間
    柱の室内に面する部材及びパネルの内側面を圧接するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4に記載の組立シェル
    ター。
  6. 【請求項6】 ユニットとユニット間の接合部の内周を
    室内側から夫々覆う天井カバー、ジョイント縦カバー、
    ジョイント床板を有し、天井カバー端部はジョイント縦
    カバー上端に支持され、ジョイント縦カバーは床盤に支
    持され上端には天井カバー端部に接する倒れ止めが突出
    し、ジョイント縦カバー間にジョイント床板が嵌め込ま
    れ、天井カバー、ジョイント縦カバー、ジョイント床板
    がねじ止めされずに保持されたことを特徴とする請求項
    1に記載の組立シェルター。
  7. 【請求項7】 共通の基礎部材は基礎レールであること
    を特徴とする請求項1に記載の組立シェルター。
  8. 【請求項8】 ユニットの接合部の内周を室内側から覆
    う部材を有し、該部材に間仕切りパネルを取付可能とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の組立シェルター。
  9. 【請求項9】 屋根と床盤間を少なくともコーナ柱で結
    合した六立方体のユニットを互いに接合して一つのシェ
    ルターを構成するものにおいて、ユニットの接合部の内
    周を夫々室内側から覆う天井カバー、ジョイント縦カバ
    ー、ジョイント床板を有し、天井カバー端部はジョイン
    ト縦カバー上端に支持され、ジョイント縦カバーは床盤
    に支持され上端には天井カバー端部に接する倒れ止めが
    突出し、ジョイント縦カバー間にジョイント床板が嵌め
    込まれ、天井カバー、ジョイント縦カバー、ジョイント
    床板がねじ止めされずに保持されたことを特徴とする組
    立シェルター。
  10. 【請求項10】 屋根と床盤間を少なくともコーナ柱で
    結合した六立方体のユニットを互いに接合して一つのシ
    ェルターを構成するものにおいて、ユニットの接合部の
    内周を室内側から覆う部材を有し、該部材に間仕切りパ
    ネルを取付可能としたことを特徴とする組立シェルタ
    ー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447620B1 (ko) * 2000-08-09 2004-09-07 주식회사 케이티 통신기기 설치를 위한 소형 무인국사
JP2016211228A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社米子製作所 避難用シェルター
US9765511B2 (en) 2008-12-25 2017-09-19 Taikisha Ltd. Factory building assembly structure and method for assembling factory building using the same

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