JPH0732426B2 - 切替式のインターホン - Google Patents

切替式のインターホン

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JPH0732426B2
JPH0732426B2 JP22959589A JP22959589A JPH0732426B2 JP H0732426 B2 JPH0732426 B2 JP H0732426B2 JP 22959589 A JP22959589 A JP 22959589A JP 22959589 A JP22959589 A JP 22959589A JP H0732426 B2 JPH0732426 B2 JP H0732426B2
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signal
response
entrance
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嘉章 植野
慶一 水口
嘉浩 谷川
正彦 天野
一仁 栢木
宗雄 鈴木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、切替式のインターホンに関するものであり、
例えば、2世代同住宅のように玄関が2つあり、来客に
応対する家族も2組居るような住宅での使用に適するも
のである。
[従来の技術] 従来例1 従来のテレビ付きインターホンの概略構成を第3図に示
す。来訪者が玄関器Gに設けられた呼出スイッチ24を操
作すると、インピーダンスZ1に抵抗R1が並列接続され
て、呼出信号が住戸器Jに伝送され、住戸器Jの呼出ス
ピーカ3から呼出音が鳴動する。居住者が、この呼出音
に対してモニタースイッチ4を押して対応すると、電源
線l1を介して玄関器Gに設けられたテレビカメラ21へ電
源が供給され、その映像信号が同軸ケーブルl0を介して
住戸器Jに伝送され、モニターテレビ1に映像が映し出
される。また、住戸器Jのハンドセット2からの音声信
号は、通話用の信号線l2を介して玄関器Gに伝送され、
玄関器Gのオーディオトランス29を経てスピーカ22から
居住者の音声が出力される。一方、玄関器Gのマイク23
により入力された来訪者の音声信号は、音声増幅器26と
結合コンデンサ27、ブリッジ回路28及びオーディオトラ
ンス29を経て、通話用の信号線l2を介して住戸器Jに伝
送され、住戸器Jのハンドセット2から来訪者の音声信
号が出力される。これによって、来訪者と居住者の間で
通話が行われると共に、居住者は来訪者の姿を確認する
ことができるものであり、なお、玄関器Gには抵抗R2
介して非常ランプ25が接続されており、非常通報線l4
介して宅内の異常を玄関側に通報可能としている。
この従来例では、住戸器Jと玄関器Gとを接続するため
に、映像信号伝送用の同軸ケーブルl0と、電源線l1、通
話及び呼出用信号線l2、グランド線l3及び非常通報線l4
の4芯ケーブルを使用している。このため、伝送線の配
線が煩雑であり、また、例えば施工時にインターホン通
話用の2芯又は4芯のケーブルしか施工していなけれ
ば、テレビカメラを増設したときに、配線をやり直さな
ければならないという問題があった。
従来例2 第4図(a),(b)は他の従来例の概略構成を示して
いる。このシステムは、住戸内に設置されたモニターテ
レビ1を有する住戸器Jと、玄関先に設置されたテレビ
カメラ21を有する玄関器Gとを組み合わせて構成されて
おり、両者は同軸ケーブルなどの専用の伝送線lで接続
されている。玄関器G側には住戸器J側より電源が供給
され、映像、音声、制御信号を多重伝送して必要な情報
連絡を行う構成としている。
より具体的な構成を説明すると、住戸器Jは、玄関器G
に電源を供給するための電源重畳回路8、玄関器Gの呼
出スイッチ24の操作に応じて伝送される呼出信号のFM変
調波を復調する呼出検出回路19、復調された呼出音を増
幅して呼出スピーカ3から呼出音を鳴動させる呼出音発
生回路20、音声信号をFM変調する音声変調回路17、玄関
器Gより送出されたFM変調信号を復調して音声信号を取
り出す音声復調回路13、通話用のマイク及びスピーカを
備えるハンドセット2、ハンドセット2を含む通話回路
を構成する音声アンプ14,15及び側音防止回路16、玄関
器Gより送出された映像信号を取り出してモニターテレ
ビ1に出力する映像信号出力回路11、及び音声変調回路
17より出力されるFM変調信号をバンドパスフィルタ18を
介して入力すると共に、玄関器Gより送出されたFM変調
信号をバンドパスフィルタ12を介して音声復調回路13に
出力し、玄関器Gより送出された映像信号をビデオフィ
ルタ10を介して映像信号出力回路11に出力し、更に電源
重畳回路8の供給電圧を玄関器Gに伝送する平衡入出力
回路9を備えている。音声変調回路17は、ハンドセット
2からの送話音声信号をFM変調して、平衡入出力回路9
を通じて伝送線lに送り出す構成とされており、音声復
調回路13は、平衡入出力回路9からのFM変調信号を復調
してハンドセット2から玄関器Gの音声を出力する構成
となっている。また、玄関器Gより伝送されて来た映像
信号は、平衡入出力回路9からビデオフィルタ10を通じ
て映像信号出力回路11で増幅された後、モニターテレビ
1に出力されるものである。電源重畳回路8には、伝送
線の短絡保護回路6と開放検出回路7が付加されてい
る。また、モニタースイッチ4を操作すると、制御回路
5が動作して、電源重畳回路8を作動させ、玄関器Gに
電源を供給するようになっている。
一方、玄関器Gは、住戸器Jより送出されたFM変調信号
を復調して音声信号を取り出す音声復調回路38と、マイ
ク23からの音声信号を変調する音声変調回路40と、呼出
スイッチ40の操作に応じて呼出信号を発生する呼出信号
発生回路43と、動作状態を判別して通話状態でなければ
呼出信号の発生を可能とする動作状態判別回路42と、音
声変調回路40よりバンドパスフィルタ41を介して出力さ
れるFM変調信号と、呼出信号発生回路43より出力される
FM変調信号、及びテレビカメラ21からビデオフィルタ30
と映像信号出力回路31を通じて出力される映像信号を入
力して多重伝送信号を伝送線lに送り出すと共に、音声
復調回路38にバンドパスフィルタ37を介してFM変調信号
を出力する平衡入出力回路32と、伝送線lと玄関器Gと
の接続を無極性化するための無極性化回路33と、伝送線
lを介して住戸器Jより送出された変調信号から平衡入
出力回路32を介して玄関器Gの電源を分離するための電
源分離回路34とを備えている。電源分離回路34により分
離された電源電圧は、電源スイッチ回路35とシャントレ
ギュレータ36を介してカメラ電源及び回路電源とされ
る。音声変調回路40では、マイク23から入力され音声ア
ンプ26にて増幅された音声信号をFM変調して平衡入出力
回路32を介して住戸器Jに送出し、音声復調回路38で
は、平衡入出力回路32からのFM変調信号を復調し、音声
アンプ39にて増幅してスピーカ22から音声を出力するよ
うに構成されている。
このインターホンシステムでは、住戸器Jと玄関器G
は、同軸ケーブル等よりなる一対の伝送線lにより接続
されており、この伝送線lを介して両者間には情報連絡
に必要な映像、音声、その他の制御信号が多重伝送され
る構成となっている。
第5図は本システムにおいて伝送線lを介して伝送され
る信号の周波数分割状態を示している。同図に示すよう
に、住戸器Jから玄関器Gへ送られる音声信号のFM変調
波は第1キャリア周波数で伝送され、玄関器Gから住戸
器Jへ送られる音声信号のFM変調波は第2キャリア周波
数で伝送され、呼出信号のFM変調波は第3キャリア周波
数で伝送され、これらは混信を防止するために、ベース
バンドで伝送されるテレビカメラの映像信号周波数帯域
よりも高い周波数に設定されている。なお、直流成分と
して電源電圧が重畳されており、これらが専用の伝送線
lを介して多重伝送されるようになっているものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] 上述の第4図(a),(b)に示すようなテレビ付きイ
ンターホンシステムを、例えば2世代同居住宅のよう
に、玄関が2つあり、来客に応対する家族も2組居るよ
うな住宅で使用する場合には、2つの玄関器と2つの住
戸器が必要となる。このうち、1の玄関器と1つの住戸
器との間で通話を行うためには、例えば、通話中の玄関
器と住戸器のみが音声信号の伝送用に割り当てられた周
波数を送信できるように制御する方式が考えられる。こ
の方式では、全ての住戸器と玄関器とが常に接続された
状態となるので、伝送線のインピーダンス整合を取るた
めに、専用の分岐器又は分配器を用いることが必要とな
る。一方、選択された住戸器と玄関器とを一対一に切替
接続し、他の住戸器や玄関器は伝送線から切り離す方式
を用いることも可能である。この方式では、伝送線のイ
ンピーダンス整合用の分岐器又は分配器は不要となる
が、一対一に接続される住戸器と玄関器を選択する必要
がある。まず、玄関器については、呼出信号を発生した
玄関器を選択すれば良い。一方、住戸器については、呼
出信号に対して最初に応答した住戸器を選択することが
好ましい。
ところで、住戸器からの応答を中継器に知らせるには、
後述のように、呼出信号と同様に高周波の応答信号を伝
送線l又は別線を介して中継器に伝送すれば良いと考え
られる。また、住戸器のコスト低減や住戸器の配線施工
時あるいは増幅時又は交換時の煩雑さを解消するため
に、応答信号の周波数を全ての住戸器について同一の周
波数とすることが好ましい。しかしながら、応答信号の
周波数が同一であると、回線でのクロストーク、中継器
の接続端子やプリント配線板内での飛び込み、あるいは
信号の回り込み等により、第1の住戸器から伝送した応
答信号が中継器における第2の住戸器に対応する応答信
号の受信部にも漏れて来ることがある。この漏れ信号の
レベルが本来の応答信号の検知レベルを越えると、複数
の住戸器から同時に応答信号が伝送されたのと同じ状態
となり、誤動作の原因となるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の主たる目的とするところは、少なくとも1つの玄関器
と複数の住戸器を有する切替式のインターホンにおい
て、玄関器からの呼出に最初に応答した住戸器を玄関器
に接続するようにすることにある。また、本発明の他の
目的とするところは、複数の住戸器が同一周波数の応答
信号を使用する切替式のインターホンにおいて、信号の
漏れがある場合でも信頼性の高い切替動作を実現するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る切替式のインターホンにあっては、上記の
課題を解決するために、第1図に示すように、玄関器
G1,G2と住戸器J1,J2の間で少なくとも音声信号と映像信
号とを一対の伝送線lを用いて多重伝送するインターホ
ンにおいて、少なくとも1つの玄関器G1(又はG2)と複
数の住戸器J1,J2のうちの1つとを切替接続する中継器
Kを備え、各住戸器J1,J2は玄関器からの呼出に対する
応答信号を中継器Kに伝送する手段を備え、中継器Kは
各住戸器J1,J2からの応答信号を受信する受信手段と、
玄関器からの呼出に対する応答信号が最初に受信された
住戸器を玄関器に切替接続する制御手段とを備えること
を特徴とするものである。
ここで、応答信号は一定期間持続する高周波信号とし、
その周波数は各住戸器J1,J2について共通とすることが
好ましい。この場合、複数の住戸器から応答信号が同時
に受信された場合には、受信強度が最も強い応答信号に
対応する住戸器、又は予め定められた優先順位の高い住
戸器を選択すれば良い。
なお、第1図に示す例では、2個の玄関器G1,G2と2個
の住戸器J1,J2を使用しているが、図示された個数に限
定されるものではない。
[作 用] 本発明にあっては、このように、玄関器からの呼出に対
する応答信号を住戸器から中継器に伝送できるようにし
て、複数の住戸器のうち、中継器で最初に応答信号が受
信された住戸器を玄関器に切替接続するようにしたか
ら、通話を行う玄関器と住戸器とを接続することができ
る。
ここで、各住戸器からの応答信号を同一周波数の高周波
信号とすれば、各住戸器の構成を共通化できるので、住
戸器のコストを低減できると共に、配線施工や増設・交
換が容易となる。また、中継器の側に、応答信号の受信
強度が一定強度以上の場合に応答があったと判定する応
答検出手段を備えたときに、この応答検出手段を各受信
手段について共用することが容易となる。
半面、各住戸器からの応答信号が同一周波数であると、
信号の漏れがある場合に、複数の住戸器から同時に応答
があったのと同じ状態となるが、応答信号の受信強度を
比較して、最も受信強度の高い応答信号に対応する住戸
器を選択するか、又は予め定められた優先順位の高い住
戸器を選択すれば、誤動作の恐れはない。
本発明の更に詳しい構成及び動作については、以下に述
べる実施例の説明において一層明らかとされる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例の回路図である。図中、G1,G
2は玄関器であり、第4図(b)に示す玄関器Gと同じ
構成を有している。J1,J2は住戸器であり、第4図
(a)に示す住戸器Jと基本的には同じ構成を有してい
る。ただし、本実施例の住戸器J1,J2は玄関器からの呼
出に対して応答したときには、中継器Kに一定時間持続
する高周波信号よりなる応答信号を複数回伝送する機能
を備えている。この高周波信号の周波数は、第5図に示
す第3キャリア周波数よりも高い周波数とされ、各住戸
器J1,J2について共通の周波数に設定されている。な
お、住戸器J1,J2が玄関器からの呼出に対して応答した
か否かは、住戸器J1,J2のハンドセット2が取り上げら
れたか否かで判定される。つまり、住戸器J1,J2はハン
ドセット2のフックスイッチがフックアップ状態になる
と、一定時間持続する高周波信号よりなる応答信号を複
数回伝送する。応答信号の伝送を複数回行うことによ
り、中継器Kによる応答信号の検出を確実に行えるよう
にして、信頼性を高めている。
中継器Kは玄関器G1,G2につながる伝送線lと住戸器J1,
J2につながる伝送線lを切替接続するものである。51,5
2は玄関器G1,G2からの呼出信号を検出するための呼出信
号検出回路である。呼出信号検出回路51が玄関器G1から
の呼出を検出したときには、リレー接点Ry11,Ry12が図
示された状態(常閉側)に連動して切替わり、玄関器G1
につながる伝送線lがリレー接点Ry21に接続される。ま
た、呼出信号検出回路52が玄関器G2からの呼出を検出し
たときには、リレー接点Ry11,Ry12が図示された状態と
は反対側の状態(常開側)に連動して切替わり、玄関器
G2につながる伝送線lがリレー接点Ry21に接続される。
なお、玄関器G1,G2につながる伝送線lのうち、リレー
接点Ry21に接続されない側の伝送線は、特に図示しない
が、抵抗を介して低電圧(例えばDC6V)の直流電源に接
続されるものである。
53は玄関器G1又はG2から送出される映像信号と音声信号
を通過させるフィルター回路であり、54はこの映像信号
と音声信号を住戸器J1又はJ2に伝えるバッファアンプで
ある。応答信号は映像信号や音声信号よりは高い周波数
に設定されているので、フィルター回路53で減衰される
ものであり、これにより応答信号の回り込みを低減して
いる。バッファアンプ54の出力はリレー接点Ry22に接続
されている。リレー接点Ry21とRy22は連動しており、図
示された状態(常閉側)とこれとは反対側の状態(常開
側)とに連動して切り換えられる。また、リレー接点Ry
3とRy4は個別に制御され、一方の住戸器J1(又はJ2)が
通話中のときには、他方の住戸器J2(又はJ1)を切り離
すように動作し、通話中でない待機時においては、両リ
レー接点Ry3,Ry4は共にオン状態となる。リレー接点Ry
21,Ry22が図示された状態(常閉側)に接続されている
場合には、住戸器J1が玄関器に直結され、住戸器J2はバ
ッファアンプ54を介して玄関器からの映像信号及び音声
信号を受信し、リレー接点Ry21,Ry22が図示された状態
とは反対側の状態(常開側)に接続されている場合に
は、住戸器J2が玄関器に直結され、住戸器J1はバッファ
アンプ54を介して玄関器からの映像信号及び音声信号を
受信するものである。
61,62は住戸器J1,J2からの応答信号を受信するための受
信回路であり、住戸器J1,J2につながる伝送線lに直結
されている。この受信回路61,62は受信された応答信号
の受信強度に応じたレベルの直流電圧を出力する。63は
応答検出比較回路であり、各受信回路61,62から出力さ
れる直流電圧のレベルが所定値を越えるか否かを判定
し、所定値を越えれば応答有りと判定する。また、各受
信回路61,62から出力される直流電圧のレベルを比較
し、受信強度の最も強い応答信号が受信された住戸器
J1,J2を判別する。64はCPU(中央処理装置)であり、中
継器K全体の動作を制御するものである。65は呼出信号
中継回路であり、呼出信号検出回路51又は52が玄関器G1
又はG2からの呼出信号を検出したときに、この呼出信号
を住戸器J1及びJ2に中継するものである。
次に、応答検出比較回路63の詳細な回路構成を第2図に
示し説明する。この回路は演算増幅器A1,A2を備えてお
り、第1の演算増幅器A1は応答信号検出用、第2の演算
増幅器A2は応答信号比較用である。まず、第1の演算増
幅器A1はダイオードD1,D2と抵抗R1よりなるOR回路を介
して受信回路61,62の出力に接続されている。受信回路6
1,62は、それぞれ応答信号S1,S2を受信して、その受信
強度に応じたレベルの直流電圧パルスP1,P2を出力す
る。今、直流電圧パルスP1のレベルが直流電圧パルスP2
のレベルよりも高いとすると、ダイオードD1は導通状
態、ダイオードD2は遮断状態となり、抵抗R1の両端に
は、直流電圧パルスP1からダイオードD1の順方向電圧を
減じた電圧が印加される。この電圧は演算増幅器A1の非
反転入力端子に印加されて、反転入力端子に印加された
基準電圧Vrefと比較される。演算増幅器A1の非反転入力
端子の電圧が反転入力端子の電圧以上であれば、演算増
幅器A1の出力は高レベルとなり、非反転入力端子の電圧
が反転入力端子の電圧未満であれば、演算増幅器A1の出
力は低レベルとなる。つまり、応答信号S1,S2のうち受
信強度の強い方に対応する直流電圧パルスのレベルが所
定値以上であれば、演算増幅器A1の出力は高レベルとな
り、所定値未満であれば、演算増幅器A1の出力は低レベ
ルとなる。
さて、演算増幅器A1の出力が高レベルになると、抵抗
R6,R8を介して電流が流れ、抵抗R8の両端電圧が上昇す
るので、トランジスタQ2にベース電流が流れて、トラン
ジスタQ2がオンになる。これにより、抵抗R7を介してト
ランジスタQ2にコレクタ電流が流れて、トランジスタQ2
のコレクタ電位が低レベルとなる。反対に、演算増幅器
A1の出力が低レベルになると、トランジスタQ2はオフに
なるので、トランジスタQ2のコレクタ電位は高レベルと
なる。このトランジスタQ2のコレクタ電位はCPU64の入
力ポートIP2に入力されている。一方、入力ポートIP1に
接続された回路については、抵抗R6を抵抗R2,R3に、抵
抗R8を抵抗R5に、抵抗R7を抵抗R4に、トランジスタQ2
トランジスタQ1にそれぞれ置き換えただけで同様に動作
する。ただし、抵抗R2,R3の接続点がダイオードD3を介
して演算増幅器A2の出力に接続されているので、演算増
幅器A2の出力によっても入力ポートIP1の電位は変化す
る。
演算増幅器A2の非反転入力端子には受信回路61の出力が
接続され、反転入力端子には受信回路62の出力が接続さ
れている。このため、応答信号S1に対応する直流電圧パ
ルスP1のレベルが応答信号S2に対応する直流電圧パルス
P2のレベルよりも高いときには、演算増幅器A2の出力は
高レベルとなる。また、応答信号S1に対応する直流電圧
パルスンP1のレベルが応答信号S2に対応する直流電圧パ
ルスP2のレベルよりも低いときには、演算増幅器A2の出
力は低レベルとなる。これにより、演算増幅器A2は応答
信号S1,S2の受信強度を比較する手段として動作するも
のである。第2図に図示された例では、応答信号S1に対
応する直流電圧パルスP1のレベルが応答信号S2に対応す
る直流電圧パルスP2のレベルよりも高いので、演算増幅
器A2の出力は高レベルとなる。このため、ダイオードD3
は遮断状態となり、入力ポートIP1,IP2は共に低レベル
となる。一方、演算増幅器A2の出力が低レベルになる
と、ダイオードD3は導通状態となり、抵抗R2,R3の接続
点の電位を下げるので、入力ポートIP1は高レベルとな
り、入力ポートIP2は低レベルとなる。
以上の回路構成により、応答信号の検出と比較を行うこ
とができる。CPU64では、入力ポートIP1,IP2の状態を検
出して、応答信号の有無と大小を判定する。すなわち、
入力ポートIP2が高レベルであれば、応答信号は無いと
判定し、入力ポートIP2が低レベルであれば応答信号が
有ると判定する。後者の場合、入力ポートIP1の状態を
検出して、入力ポートIP1が低レベルであれば応答信号S
1の受信強度が強いと判定し、入力ポートIP2が高レベル
であれば応答信号S2の受信強度が強いと判定する。
以下、本実施例の動作について説明する。今、玄関器G1
から呼出信号が送られて来たとすると、呼出信号検出回
路51により呼出信号が検出され、リレー接点Ry11,Ry12
が図示された状態に切り換えられる。CPU64は呼出信号
中継回路65を動作させて、呼出信号を住戸器J1,J2に中
継する。この後、通話終了が検出されるまで、CPU64は
呼出信号検出回路51,52からの出力を検出しない。住戸
器J1,J2では中継器Kから送られて来た呼出信号に応じ
て呼出動作が行われる。このとき、リレー接点Ry3,Ry4
は共にオン状態である。また、リレー接点Ry21,Ry22
図示された状態であるとすると、住戸器J1は玄関器G1
直結された状態となる。これにより、玄関器G1には住戸
器J1から電源が供給される。また、住戸器J2はバッファ
アンプ54を介して玄関器G1に接続され、玄関器G1からの
映像信号と音声信号をモニターできる状態となる。今、
住戸器J1でハンドセット2が取り上げられると、応答信
号S1が返信される。この応答信号S1は受信回路61により
受信される。また、このとき、信号の漏れにより受信回
路62にも応答信号S2が受信されることがあるが、その受
信強度は低い。このため、応答検出比較回路63では、応
答信号S1の受信強度が最も強いと判定される。CPU64で
は、応答検出比較回路63の出力に基づいて住戸器J1から
応答があったと判定し、リレー接点Ry21,Ry22を図示さ
れた状態に切り替える。また、リレー接点Ry3はオン状
態のままとし、リレー接点Ry4はオフ状態とされる。こ
のため、住戸器J2は玄関器G1とは通話できなくなる。通
話が終了すると、リレー接点Ry3,Ry4は共にオン状態と
なる。また、CPU64は再び呼出検出回路51,52の出力を検
出する待機状態に戻る。
次に、上記の実施例とは別に、複数の住戸器で同時に応
答があったときには、予め定められた住戸器の優先順位
に従って応答を受け付けるようにしても良い。このよう
にすれば、応答信号のレベルを比較する必要はなくな
る。例えば、第1図に示すように、住戸器が2台で回線
のクロストークが少なく、信号の漏れが実質的にバッフ
ァアンプ54を介してのみ生じているような場合には、リ
レー接点Ry21,Ry22が図示された状態であるときには、
住戸器J1からの応答信号S1がバッファアンプ54を介して
受信回路62に漏れることはあっても住戸器J2からの応答
信号S2が受信回路61に漏れる可能性は少ない。反対に、
リレー接点Ry21,Ry22が図示された状態とは反対側の状
態であるときには、住戸器J2からの応答信号S2がバッフ
ァアンプ54を介して受信回路61に漏れることはあっても
住戸器J1からの応答信号S1が受信回路62に漏れる可能性
は少ない。また、2つの住戸器J1,J2で同時に応答信号S
1,S2が発生する可能性は低い。したがって、このような
場合には、受信回路61,62で同時に応答信号S1,S2が受信
されたときには、リレー接点Ry21又はRy22を介して玄関
器に直結されている住戸器から応答があったと判定し、
その住戸器を優先順位の高い住戸器として選択すれば良
い。
なお、上記の例では、リレー接点Ry21,Ry22の状態に応
じて住戸器J1,J2の優先順位が変わるが、優先順位は予
め固定された順位としても構わない。
また、応答信号のレベル差が大きい場合には、最もレベ
ルの高い応答信号を受け付けるようにして、応答信号の
レベル差が小さい場合にのみ、優先順位に従って応答を
受け付けるようにしても良い。
ところで、上記の実施例では、複数の住戸器について応
答信号の検出を行う手段(演算増幅器A1)を共用してい
るが、これとは別に、複数の住戸器からの応答信号の検
出をそれぞれ独立した回路で個別に行う方式を使用して
も良い。この場合、複数の応答検出回路の出力をCPU64
で1つずつスキャンすることになる。そのスキャンの順
番は、優先順位の低い住戸器についての応答検出の前後
に、優先順位の高い住戸器についての応答検出を行うこ
とが好ましい。例えば、3台の住戸器J1,J2,J3につい
て、同順に優先順位が高いものとすると、J1,J2,J3,J2,
J1の順に応答検出回路をスキャンし、この動作を一定時
間毎に繰り返すことが好ましい。このようにすれば、中
継器内の配線引き回し等によって生じる入力パルスの遅
延があっても、優先順位の高い住戸器についての応答検
出に漏れが生じる恐れが少なくなる。これにより、優先
順位の低い住戸器からの応答信号と優先順位の高い住戸
器からの応答信号が同時に又は一定時間内に入力された
場合に、応答信号の検出漏れにより間違って優先順位の
低い住戸器が選択される恐れが少なくなるものである。
[発明の構成] 請求項1記載の発明にあっては、上述のように、玄関器
と住戸器の間で少なくとも音声信号と映像信号とを一対
の伝送線を用いて多重伝送するインターホンにおいて、
少なくとも1つの玄関器と複数の住戸器のうちの1つと
を切替接続する中継器を備え、中継器では、玄関器から
の呼出に対する応答信号を受信する手段を備え、応答信
号が最初に受信された住戸器を玄関器に切替接続するよ
うにしたから、複数の住戸器のうち玄関器からの呼出に
最初に応答した住戸器を玄関器と接続することができる
という効果がある。
なお、請求項2記載の発明のように、各住戸器からの応
答信号を一定時間持続する高周波信号とすれば、中継器
における応答信号の検出が容易となる。
また、請求項3記載の発明のように、応答信号検出手段
を共用化すれば、中継器の構成が簡単になるという効果
がある。
さらに、請求項4乃至6記載の発明のように、応答信号
の周波数を同一の周波数とすれば、各住戸器の構成を共
通化できるので、住戸器のコストを低減できると共に、
配線施工や増設・交換が容易となる。この場合におい
て、信号の漏れがある場合に、複数の住戸器から同時に
応答があったのと同じ状態となるが、請求項4記載の発
明のように、応答信号の受信強度を比較して、最も受信
強度の高い応答信号に対応する住戸器を選択するか、又
は請求項5又は6記載の発明のように、予め定められた
優先順位の高い住戸器を選択すれば、誤動作の恐れはな
い。
さらにまた、請求項7記載の発明のように、優先順位の
高い住戸器の応答検出は、優先順位の低い住戸器の応答
検出の前後に行うようにすれば、優先順位の高い住戸器
の応答検出を確実に行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の回路図、第2図は同上の要
部回路図、第3図は従来例の概略構成図、第4図(a)
及び(b)はそれぞれ他の従来例における住戸器及び玄
関器のブロック図、第5図は同上に用いる伝送線上の周
波数分割例を示す説明図である。 G1,G2は玄関器、J1,J2は住戸器、Kは中継器、61,62は
受信回路、63は応答検出比較回路、64はCPUである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 正彦 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 栢木 一仁 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 鈴木 宗雄 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭53−49912(JP,U) 特公 昭62−2497(JP,B2) 実公 昭56−22379(JP,Y2)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄関器と住戸器の間で少なくとも音声信号
    と映像信号とを一対の伝送線を用いて多重伝送するイン
    ターホンにおいて、少なくとも1つの玄関器と複数の住
    戸器のうちの1つとを切替接続する中継器を備え、各住
    戸器は玄関器からの呼出に対する応答信号を中継器に伝
    送する手段を備え、中継器は各住戸器からの応答信号を
    受信する受信手段と、玄関器からの呼出に対する応答信
    号が最初に受信された住戸器を玄関器に切替接続する制
    御手段とを備えることを特徴とする切替式のインターホ
    ン。
  2. 【請求項2】応答信号は一定期間接続する高周波信号よ
    りなることを特徴とする請求項1記載の切替式のインタ
    ーホン。
  3. 【請求項3】中継器は、応答信号の受信強度が一定強度
    以上の場合に玄関器からの呼出に対する応答があったと
    判定する応答検出手段を更に備え、上記応答検出手段は
    各受信手段について共用されることを特徴とする請求項
    2記載の切替式のインターホン。
  4. 【請求項4】各住戸器からの応答信号は同一の周波数で
    伝送され、上記中継器は、複数の住戸器から受信された
    応答信号の受信強度を比較する比較手段を更に備え、上
    記制御手段は、複数の住戸器からの応答信号が同時に受
    信されたときには、上記比較手段により受信強度が最も
    高いと判定された応答信号が受信された住戸器を玄関器
    に切替接続する手段としたことを特徴とする請求項2又
    は3記載の切替式のインターホン。
  5. 【請求項5】各住戸器からの応答信号は同一の周波数で
    伝送され、上記制御手段は、複数の住戸器からの応答信
    号が同時に受信されたときには、予め定められた優先順
    位の高い住戸器を玄関器に切替接続する手段としたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の切替式のインターホ
    ン。
  6. 【請求項6】上記制御手段は、複数の住戸器からの応答
    信号が同時に受信された場合において、各応答信号の受
    信強度の差が一定範囲内であると判定されたときには、
    予め定められた優先順位の高い住戸器を玄関器に切替接
    続する手段としたことを特徴とする請求項4記載の切替
    式のインターホン。
  7. 【請求項7】各住戸器からの応答信号は同一の周波数で
    伝送され、上記制御手段は、予め定められた優先順位の
    高い住戸器についての応答信号の検出動作を優先順位の
    低い住戸器についての応答信号の検出動作の前後に行
    い、複数の住戸器からの応答信号が受信されたときに
    は、優先順位の高い住戸器を玄関器に切替接続する手段
    としたことを特徴とする請求項2記載の切替式のインタ
    ーホン。
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