JPH07324014A - カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤 - Google Patents

カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤

Info

Publication number
JPH07324014A
JPH07324014A JP11726694A JP11726694A JPH07324014A JP H07324014 A JPH07324014 A JP H07324014A JP 11726694 A JP11726694 A JP 11726694A JP 11726694 A JP11726694 A JP 11726694A JP H07324014 A JPH07324014 A JP H07324014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preservative
formula
chitosan derivative
derivative
cationic chitosan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11726694A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiro Tajima
道弘 田島
Masato Izume
正人 井爪
Masatoshi Sakurai
正利 櫻井
Kazumi Ito
和美 伊藤
Osamu Igarashi
修 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYUU UEMURA KESHOHIN KK
Koken Co Ltd
Katakura Chikkarin Co Ltd
Original Assignee
SHIYUU UEMURA KESHOHIN KK
Koken Co Ltd
Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIYUU UEMURA KESHOHIN KK, Koken Co Ltd, Katakura Chikkarin Co Ltd filed Critical SHIYUU UEMURA KESHOHIN KK
Priority to JP11726694A priority Critical patent/JPH07324014A/ja
Publication of JPH07324014A publication Critical patent/JPH07324014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カチオン性キトサン誘導体を含有することを
特徴とする化粧料用防腐剤。 【効果】 広範囲の抗菌活性を有し、グラム陽性菌に対
して最も高い活性を持つ。また、他の防腐剤との併用で
より広く強い効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カチオン性キトサン誘
導体を含有する化粧料用防腐剤に関する。
【0002】
【従来の技術】各種化粧料には、通常品質の劣化を防ぐ
ために防腐剤が配合されている。従来、このような防腐
剤としては、フェノール、クロルクレゾール、クロルキ
シレノール、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシ
ン、オルトフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸エ
ステル、チモール、クレゾール、パラクロルフェノー
ル、フェノキシエタノール等のフェノール系化合物又は
その誘導体;安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル
酸、サリチル酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、ソルビン
酸、ソルビン酸カリウム、ウンデシレン酸モノエタノー
ルアミド等の酸類;トリクロロカルバニリド、トリフル
オロメチルジクロロカルバニリド等のアミド系化合物;
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アル
キルトリメチルアンモニウム類、塩化セチルピリジニウ
ム、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化ドミファン等
の4級アンモニウム類;塩化アルキルジアミノエチルグ
リシンラウリルアミノエチルグリシン、ラウロイルサル
コシンナトリウム等の両性界面活性剤;塩酸クロルヘキ
シジン、グルクロン酸クロルヘキシジン、クロロブタノ
ール、感光素、チラム、クロラミンT、ヒノキチオー
ル、エチルアルコール、2-メチル-4- イソチアゾリン-3
- オン、5-クロロ-2- メチル-4- イソチアゾリン-3- オ
ン、ジャーマル、グライダント、ダウィシル等のその他
化合物等が用いられている。中でもパラオキシ安息香酸
エステルは最も広く用いられており、従来品の中では比
較的皮膚刺激性も小さく安全性の高い防腐剤といわれて
きた。
【0003】しかしながら、パラオキシ安息香酸エステ
ルでさえも、いわゆる化粧品かぶれが多数報告されてい
ること等から、一般に防腐剤の安全性には問題があると
されてきた。一方、エビやカニ等の甲殻類の殻に含まれ
るキチンを脱アセチル化して得られる、D-グルコサミン
がβ-1,4結合によって直鎖状に結合した天然多糖類であ
るキトサンも抗菌力を持つことが知られている(特開昭
62-83877号公報)。
【0004】しかしながら、キトサンは、抗菌スペクト
ルが非常に狭いことや中性ないしはアルカリ性の溶媒に
は不溶である等の欠点を有し、化粧料の防腐剤としては
利用しにくいものであった。また、キトサンをグリシジ
ルトリアルキルアンモニウムハロゲン化物を用いて置換
することによって得られるカチオン性キトサン誘導体を
皮膚処理用美容剤に配合することにより、皮膚を適度の
湿った状態に維持し、乾燥を防ぐことが知られているが
(特公平6−27121号公報、特開昭61−1927
01号公報)、化粧料の防腐剤として使用された例はな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の化粧
料用防腐剤が持つ欠点を解決し、高い安全性と広い抗菌
スペクトルを有する化粧料用防腐剤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、カチオン性キ
トサン誘導体を含有することを特徴とする化粧料用防腐
剤である。本発明に用いるカチオン性キトサン誘導体
は、第4級アンモニウム基等のカチオン性基を有するキ
トサン誘導体であり、好ましくは、キトサンを一般式
(II):
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R3 、R4 及びR5 は、同一又は
相異なり、それぞれアルキル基又はアラルキル基を表
し、R6 は次式(B):
【0009】
【化4】
【0010】で示される基又は次式(C):
【0011】
【化5】
【0012】(式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示
される基を表し、Xはハロゲン原子を表す。]で示され
る第4級アンモニウムハロゲン化物を用いて部分的に置
換することによって得ることができる。ここで、原料と
して用いるキトサンは、カニ、エビ等の甲殻類の殻や昆
虫等の外骨格、あるいは菌、藻類の細胞壁等に存在する
キチンを濃アルカリによる脱アセチル化処理によって得
られるD-グルコサミン、又はこれとN-アセチル-D- グル
コサミンがβ-1,4結合によって直鎖状に結合した多糖類
である。キトサンの構成糖であるD-グルコサミンは体内
の細胞膜表面や細胞間隙で数々の重要な生理機能を担う
ペプチドグリカン等の糖タンパクや糖脂質の構成成分と
して普遍的に存在し、代謝機構が備わっていること等か
ら、高い安全性を有しているものと考えられる。
【0013】キトサンを得る具体的な例としては、次の
方法が挙げられる。即ち、カニ、エビの甲殻を希塩酸で
処理して脱炭酸カルシウム処理し、次いで希水酸化ナト
リウム溶液で処理して脱タンパクする。得られた粗キチ
ンを水洗し、必要に応じて精製処理し、つづいて濃水酸
化ナトリウム溶液で脱アセチル化処理する。得られた粗
キトサンを水洗し、必要に応じて精製しキトサンとす
る。
【0014】キトサンとしては、一般には、溶解性や作
業性の点から脱アセチル化率50〜100 %、好ましくは70
〜100 %のものを用いる。本発明に用いるカチオン性キ
トサン誘導体は、好ましくは、脱アセチル化率50〜100
%のキトサンを、水を含有するアルコール類、アセトン
類との有機溶媒中、前記式(II)で示される第4級アン
モニウムハロゲン化物を用いて部分的に置換することに
よって得ることができる。
【0015】以上のようにして得られるカチオン性キト
サン誘導体は、一般式(I):
【0016】
【化6】
【0017】[式中、R1 は次式(A):
【0018】
【化7】
【0019】(式中、R3 、R4 及びR5 は、同一又は
相異なり、それぞれアルキル基又はアラルキル基を表
し、Xはハロゲン原子を表す。)で示される第4級アン
モニウム基、水素原子又はアセチル基を表し、R2 は前
記式(A)で示される第4級アンモニウム基又は水素原
子を表す。]で示される繰返し単位からなる第4級高分
子化合物である。
【0020】前記式(I)の置換基である第4級アンモ
ニウム基(A)において、R3 、R 4 又はR5 で表され
るアルキル基としては、好ましくは炭素数1〜22のア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル
基、t−ブチル基、ドデシル基が挙げられ、アラルキル
基としては、例えばベンジル基、フェネチル基が挙げら
れる。また、Xで表されるハロゲン原子としては、例え
ば塩素原子、臭素原子が挙げられる。
【0021】第4級アンモニウム基(A)の置換度(繰
返し単位当たりの第4級アンモニウム基(A)の数)
は、第4級アンモニウムハロゲン化物(II)の添加量に
より調節可能である。得られたカチオン性キトサン誘導
体は水溶性であり、また高置換度のカチオン性キトサン
誘導体は低級アルコールにも溶解することができる。第
4級アンモニウム基(A)の置換度は、特に制限はない
が、溶解性及び経済性の点から 0.7〜1.5 であることが
好ましい。
【0022】本発明の化粧料用防腐剤は、化粧石鹸、洗
顔料、シャンプー、リンス、染毛料、頭髪用化粧品、一
般クリーム、乳液、ひげそり用クリーム、日焼けクリー
ム、日焼け止めクリーム、化粧水、オーデコロン、ひげ
そり用ローション、日焼けローション、日焼け止めロー
ション、おしろいパウダー、ファンデーション、パッ
ク、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほ
お紅、アイクリーム、アイシャドウ、マスカラ、口紅、
リップクリーム、歯磨き、浴用化粧品等の化粧料に適用
される。
【0023】本発明の化粧料用防腐剤を化粧料に適用す
るに際し、カチオン性キトサン誘導体の化粧料への配合
量は化粧料全量中の0.01〜10重量%が適当であり、特に
好ましくは0.1 〜1重量%である。本発明におけるカチ
オン性キトサン誘導体は単独で抗菌作用を有するが、他
の防腐剤との併用で更に効果がでる。例えば、併用され
る防腐剤としては、フェノール系化合物又はその誘導体
(フェノール、クロルクレゾール、クロルキシレノー
ル、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、オル
トフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル、
チモール、クレゾール、パラクロルフェノール、フェノ
キシエタノール)、酸類(安息香酸、安息香酸ナトリウ
ム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、デヒドロ酢
酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ウンデシレン酸
モノエタノールアミド)、アミド系化合物(トリクロロ
カルバニリド、トリフルオロメチルジクロロカルバニリ
ド)、4級アンモニウム類(塩化ベンザルコニウム、塩
化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウ
ム類、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノ
リニウム、臭化ドミファン)、両性界面活性剤(塩化ア
ルキルジアミノエチルグリシンラウリルアミノエチルグ
リシン、ラウロイルサルコシンナトリウム)、その他化
合物(塩酸クロルヘキシジン、グルクロン酸クロルヘキ
シジン、クロロブタノール、感光素、チラム、クロラミ
ンT、ヒノキチオール、エチルアルコール、2-メチル-4
- イソチアゾリン-3- オン、5-クロロ-2- メチル-4- イ
ソチアゾリン-3- オン、ジャーマル、グライダント、ダ
ウィシル)等がある。カチオン性キトサン誘導体と併用
する防腐剤はいずれの防腐剤であっても使用することが
できるが、特に好ましくはフェノキシエタノールとの併
用であり、高い抗菌活性を持つ化粧料を得ることができ
る。カチオン性キトサン誘導体とフェノキシエタノール
の併用によりフェノキシエタノールの配合量を重量比で
1/2 〜1/5 に減少させることが可能であり、またそれぞ
れ単独による配合より広い抗菌スペクトルを得ることが
可能である。カチオン性キトサン誘導体とフェノキシエ
タノールの配合比は重量比で50/1〜1/50が適当であり、
特に好ましくは10/1〜1/10である。
【0024】また、カチオン性キトサン誘導体とパラオ
キシ安息香酸エステルとの併用においても、パラオキシ
安息香酸エステルの配合量を重量比で2/5 〜1/10に減少
させることが可能であり、更にそれぞれ単独による配合
より広い抗菌スペクトルを得ることが可能である。カチ
オン性キトサン誘導体とパラオキシ安息香酸エステルの
配合比は重量比で50/1〜1/50が適当であり、特に好まし
くは10/1〜1/10である。
【0025】
【実施例】以下、製造例及び実施例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。 (製造例1)脱アセチル化率85%の粉末キトサン15g を
80%イソプロピルアルコール300mlに分散させ、グリシ
ジルトリメチルアンモニウムクロリド(純分80%)をキ
トサンのアミノ基に対して等モル(14.4g )、5倍モル
(72g )、10倍モル(144g)になるように加え、60℃で
24時間反応を行った。次いで、濾過し、80%イソプロピ
ルアルコールによる洗浄を繰り返し、最後にアセトンで
洗浄した後、濾過残を70℃で一晩乾燥して粉末のカチオ
ン性キトサン誘導体(カチオン性キトサン誘導体1)を
得た。収量及び置換度を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】(製造例2)脱アセチル化率85%の粉末キ
トサン15g を80%イソプロピルアルコール300mlに分散
させ、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド(純
分80%)をキトサンのアミノ基に対して等モル(14.4g
)、5倍モル(72g )、10倍モル(144g)になるよう
に加え、更に15%水酸化カリウム溶液5ml 加え60℃で24
時間反応を行った。次いで、濾過し、80%イソプロピル
アルコールによる洗浄を繰り返し、最後にアセトンで洗
浄した後、濾過残を70℃で一晩乾燥して粉末のカチオン
性キトサン誘導体(カチオン性キトサン誘導体2)を得
た。収量及び置換度を表2に示した。
【0028】
【表2】
【0029】(実施例1)下記〜の溶液を乾熱滅菌
済みの試験管へ10mlずつ分注し、菌液0.1ml を接種して
経時的に生菌数を測定した。生菌数は、検体より各1ml
を採取して平板混釈法によって測定した。カチオン性キ
トサン誘導体としては、製造例1による置換度0.71の誘
導体を用いた。
【0030】その結果、表3〜表9に示すように、カチ
オン性キトサン誘導体単独でBacillus subtilis に強い
抗菌作用が認められた。カチオン性キトサン誘導体とパ
ラオキシ安息香酸メチル(商品名:メチルパラベン)の
併用ではそれぞれ単独より広い抗菌スペクトルと強い抗
菌力が示された。
【0031】また、カチオン性キトサン誘導体とフェノ
キシエタノールと併用においても同様に、それぞれ単独
より広い抗菌スペクトルが認められ、その抗菌力は強ま
った。 0.1%カチオン性キトサン誘導体 0.5%カチオン性キトサン誘導体 0.1%メチルパラベン 0.3%フェノキシエタノール 0.05 %メチルパラベン 0.1%カチオン性キトサン誘導体 0.1%メチルパラベン 0.1%カチオン性キトサン誘導体 0.3%フェノキシエタノール 0.2%カチオン性キトサン誘導体 表3〜表9の菌種において、E.c は Escherichia coli
(大腸菌) 、P.a は Pseudomonas aeruginosa (緑膿
菌)、B.s は Bacillus subtills(枯草菌)、Ca.は Ca
ndida albicans(カンジダ菌) 、As. は Aspergillus ni
ger(黒コウジ黴)を表す。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】 (実施例2) 化粧水A 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)1,3-ブチレングリコール 2.0 2.0 (2)ポリオキシエチレン(30)ポリオキシ プロピレン(6) デシルテトラデシルエーテル 0.2 0.2 (3)香料 0.05 0.05 (4)ピロリドンカルボン酸ナトリウムアラントイン 0.05 0.05 (5)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (6)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(1)から(3)を50℃で加熱溶解し、別に成分
(4)から(6)を撹拌溶解した。成分(4)から
(6)の溶解したものの撹拌下、成分(1)から(3)
の溶解したものを溶解させ、化粧水を得た。カチオン性
キトサン誘導体としては、製造例1による置換度0.71の
誘導体を用いた。
【0040】前記にて作成した化粧水A、について
次の条件にてチャレンジテストを行った。その結果、表
10に示すように優れた効果が認められた。抗菌力測定
方法−チャレンジテスト−化粧水A、を30g ずつ容
器に入れ、下記の5種類の菌液全てを0.3ml ずつ接種し
て経時的に生菌数を測定した。生菌数は、検体より各1g
を採取して平板混釈法により測定した。結果は、細菌用
培地と真菌用培地に生育したコロニー数の合計の1/2 と
した。
【0041】菌種:Escherichia coli(大腸菌)、Pseu
domonas aeruginosa(緑膿菌)、Bacillus subtilis(枯
草菌) 、Candida albicans(カンジダ菌)、Aspergillu
s niger(黒コウジ黴) 植菌数: 104〜106/g(各菌種につき) 培養:25℃、28日間 (実施例3) 化粧水B 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)1,3-ブチレングリコール 5.0 5.0 (2)ポリオキシエチレン(30)ポリオキシ プロピレン(6) デシルテトラデシルエーテル 0.2 0.2 (3)香料 0.05 0.05 (4)エタノール 5.0 5.0 (5)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (6)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(1)から(3)を50℃で加熱溶解し、別に成分
(4)から(6)を撹拌溶解した。成分(4)から
(6)の溶解したものの撹拌下、成分(1)から(3)
の溶解したものを溶解させ、化粧水を得た。カチオン性
キトサン誘導体としては、製造例2による置換度0.88の
誘導体を用いた。
【0042】前記にて作成した化粧水B、について
実施例2と同様にチャレンジテストを行った。その結
果、表10に示すように優れた効果が認められた。 (実施例4) クリーム 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)セタノール 2.5 2.5 (2)スクワラン 5.0 5.0 (3)硬化油 4.0 4.0 (4)親油型モノステアリン酸グリセリル 2.5 2.5 (5)モノステアリン酸ソルビタン 2.0 2.0 (6)モノステアリン酸ポリエチレン(25)グリコール 2.5 2.5 (7)トリオクタン酸グリセリル 5.0 5.0 (8)d1- α- トコフェロール 0.1 0.1 (9)1,3-ブチレングリコール 5.0 5.0 (10)フェノキシエタノール 0.3 0.3 (11)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (12)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(1)から(8)を80℃で加熱溶解し、別に成分
(9)から(12)も80℃で加熱溶解した。成分(1)
から(8)の溶解したものの撹拌下に成分(9)から
(12)の溶解したものを加えて乳化させ、クリームを
得た。カチオン性キトサン誘導体としては、製造例2に
よる置換度0.88の誘導体を用いた。
【0043】前記にて作成したクリーム、について
実施例2と同様にチャレンジテストを行った。その結
果、表10に示すように優れた効果が認められた。 (実施例5) パックA 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)スクワラン 2.0 2.0 (2)サフラワー油 1.0 1.0 (3)トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0 1.0 (4)ベントナイト 4.5 4.5 (5)タルク 1.5 1.5 (6)グリセリン 5.0 5.0 (7)1,3-ブチレングリコール 1.0 1.0 (8)フェノキシエタノール 0.3 0.3 (9)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (10)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(6)から(10)を80℃で加熱溶解し、撹拌下、
成分(4)及び(5)を加えて十分に膨潤分散させた。
更に、別に成分(1)から(3)を混合したものを加
え、パックを得た。カチオン性キトサン誘導体として
は、製造例1による置換度1.08の誘導体を用いた。
【0044】前記にて作成したパックA、について
実施例2と同様にチャレンジテストを行った。その結
果、表10に示すように優れた効果が認められた。 (実施例6) パックB 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)ポリビニルアルコール 13.0 13.0 (2)ヒドロキシプロピルセルロース 2.0 2.0 (3)エタノール 8.0 8.0 (4)グリセリン 5.0 5.0 (5)1,3-ブチレングリコール 5.0 5.0 (6)フェノキシエタノール 0.3 0.3 (7)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (8)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(4)から(8)を80℃で加熱溶解し、撹拌下、成
分(1)及び(2)を加えて十分に膨潤分散させた。室
温まで冷却した後、成分(3)を加え、パックを得た。
カチオン性キトサン誘導体としては、製造例1による置
換度1.40の誘導体を用いた。
【0045】前記にて作成したパックB、について
実施例2と同様にチャレンジテストを行った。その結
果、表10に示すように優れた効果が認められた。 (実施例7) シャンプーA 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)ラウリン酸アミドプロピルベタイン液 40.0 40.0 (2)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 5.0 (3)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (4)1,3-ブチレングリコール 5.0 5.0 (5)フェノキシエタノール 0.3 0.3 (6)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(4)から(6)を80℃で加熱溶解後、室温まで冷
却し、成分(1)から(3)を加えて撹拌溶解させ、シ
ャンプーを得た。カチオン性キトサン誘導体としては、
製造例2による置換度1.32の誘導体を用いた。
【0046】前記にて作成したシャンプーA、につ
いて実施例2と同様にチャレンジテストを行った。その
結果、表10に示すように優れた効果が認められた。 (実施例8) シャンプーB 成 分 配合量(重量%) 実施例品 対照品 (1)ラウリン酸アミドプロピルベタイン液 15.0 15.0 (2)ラウリル硫酸トリエタノールアミン 40.0 40.0 (3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 5.0 (4)カチオン性キトサン誘導体 0.2 − (5)1,3-ブチレングリコール 5.0 5.0 (6)フェノキシエタノール 0.3 0.3 (7)精製水で全量を100 とする。 ──────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 成分(5)から(7)を80℃で加熱溶解後、室温まで冷
却し、成分(1)から(4)を加えて撹拌溶解させ、シ
ャンプーを得た。カチオン性キトサン誘導体としては、
製造例2による置換度1.46の誘導体を用いた。
【0047】前記にて作成したシャンプーB、につ
いて実施例2と同様にチャレンジテストを行った。その
結果、表10に示すように優れた効果が認められた。
【0048】
【表10】
【0049】
【発明の効果】本発明の化粧料用防腐剤は広範囲の抗菌
活性を有し、グラム陽性菌に対して最も高い活性を持
つ。また、他の防腐剤との併用でより広く強い効果が得
られる。例えば、低刺激性であるフェノキシエタノール
はその抗菌活性がグラム陽性菌に対しかなり低いが、カ
チオン性キトサン誘導体との併用により広い範囲の抗菌
活性を示すことができる。また、パラオキシ安息香酸エ
ステルは前述したように皮膚刺激が問題となるが、カチ
オン性キトサン誘導体との併用によりその配合量を減ら
すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井爪 正人 茨城県土浦市並木5丁目5511番地 片倉チ ッカリン株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 櫻井 正利 東京都世田谷区桜丘4丁目23番5号 株式 会社シュウウエムラ化粧品研究室内 (72)発明者 伊藤 和美 東京都世田谷区桜丘4丁目23番5号 株式 会社シュウウエムラ化粧品研究室内 (72)発明者 五十嵐 修 東京都豊島区目白3丁目14番3号 株式会 社高研東京営業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性キトサン誘導体を含有するこ
    とを特徴とする化粧料用防腐剤。
  2. 【請求項2】 更に、フェノール系化合物及び/又はそ
    の誘導体を含有することを特徴とする請求項1記載の化
    粧料用防腐剤。
  3. 【請求項3】 フェノール系化合物及び/又はその誘導
    体がパラオキシ安息香酸エステル及び/又はフェノキシ
    エタノールであることを特徴とする請求項2記載の化粧
    料用防腐剤。
  4. 【請求項4】 カチオン性キトサン誘導体が一般式
    (I): 【化1】 [式中、R1 は次式(A): 【化2】 (式中、R3 、R4 及びR5 は、同一又は相異なり、そ
    れぞれアルキル基又はアラルキル基を表し、Xはハロゲ
    ン原子を表す。)で示される第4級アンモニウム基、水
    素原子又はアセチル基を表し、R2 は前記式(A)で示
    される第4級アンモニウム基又は水素原子を表す。]で
    示される繰返し単位からなることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の化粧料用防腐剤。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の化粧料用防腐剤を含有す
    ることを特徴とする化粧料。
JP11726694A 1994-05-30 1994-05-30 カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤 Pending JPH07324014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11726694A JPH07324014A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11726694A JPH07324014A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07324014A true JPH07324014A (ja) 1995-12-12

Family

ID=14707509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11726694A Pending JPH07324014A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07324014A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002085951A2 (en) * 2001-04-19 2002-10-31 Technology Resource International Corporation Water soluble, randomly substituted partial n-, partial o-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
US6716970B2 (en) 2000-04-21 2004-04-06 Adjuvant Pharmaceuticals, Llc Water soluble, randomly substituted partial N-partial O-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
US7125967B2 (en) 2003-10-08 2006-10-24 Adjuvant Pharmaceuticals, Llc Water-soluble chitosan having low endotoxin concentration and methods for making and using the same
JP2015520755A (ja) * 2012-05-18 2015-07-23 ウニヴェルスィテット ヤギエルロンスキ コロナウイルスに起因する感染の治療及び予防におけるキトサンポリマーの使用

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716970B2 (en) 2000-04-21 2004-04-06 Adjuvant Pharmaceuticals, Llc Water soluble, randomly substituted partial N-partial O-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
US7683039B2 (en) 2000-04-21 2010-03-23 Adjuvant Pharmaceuticals, Llc Water soluble, randomly substituted partial N-, partial O-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
WO2002085951A2 (en) * 2001-04-19 2002-10-31 Technology Resource International Corporation Water soluble, randomly substituted partial n-, partial o-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
WO2002085951A3 (en) * 2001-04-19 2003-02-06 Technology Resource Int Corp Water soluble, randomly substituted partial n-, partial o-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
US7125967B2 (en) 2003-10-08 2006-10-24 Adjuvant Pharmaceuticals, Llc Water-soluble chitosan having low endotoxin concentration and methods for making and using the same
JP2015520755A (ja) * 2012-05-18 2015-07-23 ウニヴェルスィテット ヤギエルロンスキ コロナウイルスに起因する感染の治療及び予防におけるキトサンポリマーの使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4285913B2 (ja) 化粧品を保護するための液体濃縮物
US6306835B1 (en) Biocidal chitosan derivatives
NO312631B1 (no) Fremgangsmåte for fremstilling av kationiske biopolymerer og anvendelse av biopolymerene
JPH0627121B2 (ja) 第四級キトサン誘導体をベ−スとする美容剤、および新規第四級キトサン誘導体並びにその製造方法
JPH09511740A (ja) 改良された、ふけ抑制シャンプー
US20040091441A1 (en) Cosmetic preparations for shaving using a shaving device
JPH09221503A (ja) 界面活性剤への溶解性が改良されたバイオポリマー
JPH0564608B2 (ja)
EP4029871A1 (en) Novel antimicrobial antifungal composition
WO2011124245A2 (de) Mikrobiologisch stabile anwendungsfreundliche zubereitungen mit anionischen oder kationischen wirkstoffen
JPH10158305A (ja) キトサン誘導体含有抗菌・防腐剤
JPH07324014A (ja) カチオン性キトサン誘導体を含有する化粧料用防腐剤
JPH1045563A (ja) 抗菌性低刺激化粧料
JP2005517051A (ja) 両性多糖類、組成物及び用途
KR20010020598A (ko) 지루성 피부염, 비듬, 건선 및 여드름을 치료하기 위해디클로로페닐 이미다졸디옥솔란을 함유하는 조성물을사용하는 방법 및 이의 조성물
JP3641532B2 (ja) 液状化粧料
JP3568077B2 (ja) 抗菌性低刺激化粧料
JPH0680704A (ja) ヒドロキシアルキルキトサン塩、その製造方法及び化粧品組成物
KR20230004975A (ko) 항균 및 보존제 조성물
JP4953409B2 (ja) 抗菌剤
JPH0696489B2 (ja) 皮膚および毛髪用組成物
EP0638104B1 (fr) Derives d'acide undecylenique avec des macromolecules hydrophiles et utilisations en cosmetique ou en pharmacie
EP0457672A1 (en) Toiletry preparation
JPH10109923A (ja) 抗菌性低刺激化粧料
KR20020012465A (ko) 키토산 및 알긴산을 이용한 천연고분자 항균비누 및 그의제조 방법