JPH07323648A - プリンタのリボン巻取装置 - Google Patents

プリンタのリボン巻取装置

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JPH07323648A
JPH07323648A JP11982594A JP11982594A JPH07323648A JP H07323648 A JPH07323648 A JP H07323648A JP 11982594 A JP11982594 A JP 11982594A JP 11982594 A JP11982594 A JP 11982594A JP H07323648 A JPH07323648 A JP H07323648A
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JP
Japan
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gear
carrier
ribbon
rack
switching
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JP11982594A
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English (en)
Inventor
Masahiro Akiyama
昌弘 秋山
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化・低コスト化を図る。 【構成】リボン巻取ギヤ駆動機構31を、キャリア1の
移動方向に沿って伸設されたラック3rと、キャリア1
にヘッドギャップ調整方向(Y方向)に相対変位可能に
設けられかつ付勢手段によってラック3rに向けて付勢
された切替板37と、リボン巻取ギヤ21に常時噛合す
るように設けられた中間ギヤ32と、ラック3rと常時
噛合しかつキャリア1の一方方向移動時に他方方向に所
定距離だけ相対移動してリボン巻取ギヤ21と噛合する
とともにキャリア1の他方方向(X2)移動時にリボン
巻取ギヤ21より離隔するように切替板37に設けられ
た第1切替ギヤ33と、ラック3rと常時噛合しかつキ
ャリア1の他方方向移動時に第1切替ギヤ33と同方向
に所定距離だけ相対移動して中間ギヤ32と噛合すると
ともにキャリア1の一方方向移動時に中間ギヤ32より
離隔するように切替板37に設けられた第2切替ギヤ3
5とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリアに設けられた
リボン巻取ギヤを当該キャリアの移動力を利用して一方
向に回転駆動するプリンタのリボン巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5〜図7に、プリンタの従来構成を示
す。これらの図において、1はキャリア,4はキャリア
駆動装置,8はリボンカセット,9はプラテン,11は
印字ヘッド,20Pはリボン巻取装置である。
【0003】キャリア1は、キャリアシャフト2および
キャリアレール3を介してプラテン9に沿って一方方向
(矢印X1方向)および他方方向(矢印X2方向)に往
復移動可能に設けられている。このキャリア1には、印
字ヘッド11がプラテン9と対向するように搭載されて
いる。このキャリア1は、キャリア駆動装置4によって
移動駆動される。
【0004】キャリア駆動装置4は、正逆2方向に回転
可能なモータ5と,このモータ5に装着されたタイミン
グプーリ6Lと,このタイミングプーリ6Lよりキャリ
ア1の送りストロークに応じた距離だけ離れた位置で回
転支持されたタイミングプーリ6Rと,両プーリ(6
L,6R)に掛け渡され一部がキャリア1に連結された
タイミングベルト7とから構成されている。
【0005】また、リボンカセット8は、印字ヘッド1
1とプラテン9との間にインクリボンを供給できるよう
にキャリア1に装着されている。このリボンカセット8
のインクリボンは、リボン巻取装置20Pによって巻き
取られ印字ヘッド11とプラテン9間を走行される。
【0006】ここにおいて、リボン巻取装置20Pは、
リボンカセット8と係合してインクリボンを巻き取るリ
ボン巻取ギヤ21と,このリボン巻取ギヤ21をキャリ
ア1の移動力(キャリア駆動装置4のモータ5の回転
力)を利用して一方向(矢印Q方向)に回転駆動するリ
ボン巻取ギヤ駆動機構41とから構成されている。
【0007】具体的には、リボン巻取ギヤ21は、図5
および図6に示す如く、キャリア1に固設されたリボン
ベース27に支軸22を介して回転自在に装着されてい
る。また、リボン巻取ギヤ駆動機構41は、中間ギヤ4
2,リボン切替ギヤ43,切替アーム45,一方および
他方アイドラギヤ(48L,48R)を含み構成されて
いる。
【0008】中間ギヤ42は、リボン巻取ギヤ31と常
時噛合するように支軸42aを介してリボンベース27
上に回転自在に設けられている。また、リボン切替ギヤ
43は、大ギヤ部43Lと小ギヤ部43Sとを有してお
り、大ギヤ部43Lがキャリアレール3に形成されたラ
ック3rと常時噛合するように支軸43aを介してリボ
ンベース27上に回転自在に設けられている。
【0009】また、切替アーム45は、支軸43aにリ
ボン切替ギヤ43の回転方向に応じて図7中時計回り方
向,反時計回り方向に傾斜動するように装着されてい
る。また、一方アイドラギヤ48Lは、リボン切替ギヤ
43の小ギヤ部43Sと噛合し,かつリボン巻取ギヤ2
1と噛合可能に切替アーム45の一端側の軸部45Lに
回転支持されている。また、他方アイドラギヤ48R
は、リボン切替ギヤ43の小ギヤ部43Sと噛合し,か
つ中間ギヤ42と噛合可能に切替アーム45の他端側の
軸部45Rに回転支持されている。
【0010】したがって、キャリア1を一方方向(X1
方向)へ移動させると、図7(B)に示す如く、リボン
切替ギヤ43がラック3rと噛合しつつ図中反時計回り
方向に回転するとともに、切替アーム45がリボン切替
ギヤ43との間に発生した摩擦力によって反時計回り方
向に傾斜動して、他方アイドラギヤ48Rが中間ギヤ4
2と噛合する。これにより、リボン切替ギヤ43の反時
計回り方向の回転が、2つのギヤ(48R,42)を介
してリボン巻取ギヤ21に伝達されることになり、当該
リボン巻取ギヤ21は時計回り方向(Q方向)に回転し
てインクリボンを巻き取る。
【0011】また、キャリア1を他方方向(X2方向)
へ移動させると、図7(A)に示す如く、リボン切替ギ
ヤ43が時計回り方向に回転するとともに、切替アーム
45が時計回り方向に傾斜動して、一方アイドラギヤ4
8Lがリボン巻取ギヤ21と噛合する。これにより、リ
ボン切替ギヤ43の時計回り方向の回転が、1つのギヤ
(48L)を介してリボン巻取ギヤ21に伝達されるこ
とになり、当該リボン巻取ギヤ21は時計回り方向(Q
方向)に回転してインクリボンを巻き取る。
【0012】ところで、プリンタには、キャリアシャフ
ト2等を介してキャリア1をヘッドギャップ調整方向
(図5中矢印Y方向)に変位させて,印字ヘッド11と
プラテン9との間隔(ヘッドギャップ)が印字すべき用
紙の厚さに応じた最適値となるように調整するためのヘ
ッドギャップ調整機構(図示省略)が設けられることが
多い。
【0013】ここにおいて、ヘッドギャップ調整幅が小
さい場合には、キャリア1の位置変動も小さいため当該
変動をリボン切替ギヤ43とラック3rとの間で吸収す
ることができる。しかし、単票用紙の他に通帳等の部厚
い用紙をも印字する場合には、ヘッドギャップ調整幅が
大きくなり、キャリア1の位置変動をリボン切替ギヤ4
3とラック3rとの間で吸収することができなくなり、
リボン巻取りに支障が生じる。
【0014】そこで、従来、キャリア1の大きな位置変
動を吸収できるように、図8および図9(A),(B)
に示す如く、ラック3rを撓み変形可能に形成するとと
もに、ラック3rとリボン切替ギヤ43とが過不足なく
所定の圧力で噛合するように当該ラック3rに一定の張
力を付与するテンションスプリング19が設けられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、プリ
ンタは、その利用分野を一段と拡大するために小型化・
低コスト化を図ることが要請されている。
【0016】かかる要請に応じるためには、リボン巻取
装置20Pも小型化・コスト低減を図る必要があるが、
その構成上、ギヤ数が多いとともに、傾斜動する切替ア
ーム45を備えなければならないので、設置スペースが
大きくなり小型化・コスト低減を図りにくい。
【0017】また、ヘッドギャップ調整時のキャリア1
の大きな位置変動を吸収できるようにするには、ラック
3rを撓み変形可能に形成するとともに、テンションス
プリング19を設けなければならず、一段と小型化・コ
スト低減を図ることが困難となる。
【0018】本発明の目的は、上記事情に鑑み、ヘッド
ギャップの調整幅が大きくともリボン巻取ギヤを円滑・
確実に一方向に回転させることができ、かつ構成を簡素
化して小型化・コスト低減を図ることができるプリンタ
のリボン巻取装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタの
リボン巻取装置は、印字ヘッドを搭載しプラテンに沿っ
て一方方向および他方方向に移動可能かつヘッドギャッ
プ調整方向に変位されてプラテンとの間隔を調整可能な
キャリアに設けられたリボン巻取ギヤと、このリボン巻
取ギヤをキャリアの移動力を利用して一方向に回転駆動
するリボン巻取ギヤ駆動機構とからなるプリンタのリボ
ン巻取装置において、前記リボン巻取ギヤ駆動機構を、
前記キャリアの移動方向に沿って伸設されたラックと、
前記キャリアにヘッドギャップ調整方向に相対変位可能
に設けられかつ付勢手段によって該ラックに向けて付勢
された可動部材と、前記リボン巻取ギヤに常時噛合する
ように設けられた中間ギヤと、該ラックと常時噛合しか
つ前記キャリアの一方方向移動時に他方方向に所定距離
だけ相対移動して前記リボン巻取ギヤと噛合するととも
に前記キャリアの他方方向移動時に前記リボン巻取ギヤ
より離隔するように該可動部材に設けられた第1切替ギ
ヤと、該ラックと常時噛合しかつ前記キャリアの他方方
向移動時に第1切替ギヤと同方向に所定距離だけ相対移
動して該中間ギヤと噛合するとともに前記キャリアの一
方方向移動時に該中間ギヤより離隔するように該可動部
材に設けられた第2切替ギヤとから構成したことを特徴
とする。
【0020】
【作用】上記構成による本発明では、キャリアが一方方
向に移動されると、第1切替ギヤがラックによって回転
(例えば、反時計回り方向回転)されつつ他方方向に所
定距離だけ相対移動してリボン巻取ギヤと噛合するとと
もに、第2切替ギヤが中間ギヤより離隔される。これに
より、リボン巻取ギヤは、第1切替ギヤと直接噛合し当
該第1切替ギアと反対方向(時計回り方向)に回転す
る。
【0021】また、キャリアが他方方向に移動される
と、第2切替ギヤがラックによって回転(時計回り方向
回転)されつつ一方方向に所定距離だけ相対移動して中
間ギヤと噛合するとともに、第1切替ギヤがリボン巻取
ギヤより離隔される。これにより、リボン巻取ギヤは、
中間ギヤを介して第2切替ギヤと噛合し,当該第2切替
ギヤと同一方向(時計回り方向回転)に回転する。した
がって、キャリアの往復移動に連動してリボン巻取ギヤ
を一方向に回転させることができる。
【0022】ここにおいて、例えば通帳等の部厚い用紙
を印字する場合には、その用紙厚に応じたヘッドギャッ
プとなるように、キャリアをヘッドギャップ調整方向に
変位してプラテンとの間隔を調整する。
【0023】この調整作業により、キャリアとラックと
の間隔は変化するが、可動部材はキャリアと相対移動す
るので、当該可動部材に設けられた第1,第2切替ギヤ
とラックとの間隔は変化しない。そのため、第1,第2
切替ギヤとラックとが過不足なく所定の圧力で噛合する
ことになり、キャリアの往復移動時にリボン巻取ギヤを
一方向に円滑に回転させてリボン巻取りを行わせること
ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本プリンタのリボン巻取装置(20)は、図1〜
図4に示す如く、リボン巻取ギヤ21とリボン巻取ギヤ
駆動機構31とからなり、ヘッドギャップ調整量が大き
い場合でも第1,第2切替ギヤ(33,35)のラック
3rに対する位置を自動調整して所定圧力で噛合するよ
うに構成されている。なお、従来例(図5)と同一又は
共通する構成要素については同一の符号を付し、その説
明を簡略または省略する。
【0025】まず、リボン巻取ギヤ駆動機構31は、可
動部材(37),ラック3r,中間ギヤ32,第1切替
ギヤ33および第2切替ギヤ35を含み、キャリア1の
移動力を利用してリボン巻取ギヤ21を一方向(Q方
向)に回転駆動可能に構成されている。
【0026】まず、可動部材は、キャリア1にヘッドギ
ャップ調整方向(Y方向)に相対変位可能に設けられ,
かつ付勢手段によってラック3rに向けて付勢された切
替板37から形成されている。本実施例では、付勢手段
は、切替板37とリボンベース27との間に縮設された
スプリング18より構成されている。
【0027】また、切替板37の両端部には、それぞれ
フック部38が下方に突出して形成されており、当該フ
ック部38をリボンベース27に形成されたスライド穴
29に嵌挿することにより、切替板37はヘッドギャッ
プ調整方向(Y方向)のみ移動可能に当該リボンベース
27上に取り付けられる。
【0028】また、切替板37には、リボンベース27
上に突出した係合凸部25と協働して切替板37の矢印
Y方向の移動が所定範囲内となるように規制する位置規
制穴39Aが設けられている。
【0029】また、リボンベース27には、ヘッドギャ
ップ調整した場合でも、第1,第2切替ギヤ(33,3
5)と対応ギヤ(21,31)との噛合・離隔を応答性
よく行わせることができるように、一対の位置調整穴
(28,28)が長穴(39,39)に対応して設けら
れている。本実施例では、位置調整穴(28,28)
は、平行四辺形状とされており,ヘッドギャップ調整に
よってリボンベース27と切替板37との相対位置が変
化した場合でも,各切替ギヤ(33,35)の長穴39
内の移動量を一定にして対応ギヤ(21,31)との噛
合・離隔を円滑に行わせることができるように形成され
ている。
【0030】なお、切替ギヤ33(35)がギヤ21
(31)と噛合した状態でキャリア1(リボンベース2
7)をラック3rに向けて移動させてヘッドギャップ調
整を行う場合にも、各切替ギヤ(33,35)は位置調
整穴(28,28)によって外方へ移動させられ当該キ
ャリア1の移動を邪魔しないので、円滑にヘッドギャッ
プ調整を実行することができる。
【0031】また、中間ギヤ32は、リボン巻取ギヤ2
1に常時噛合するように支軸32aを介してリボンベー
ス27上に設けられている。
【0032】また、第1切替ギヤ33は、大ギヤ部33
Lと小ギヤ部33Sとを有しており、大ギヤ部33Lが
ラック3aと常時噛合し、かつキャリア1の一方方向
(X1方向)移動時に他方方向(X2方向)に所定距離
だけ相対移動して、小ギヤ部33Sがリボン巻取ギヤ2
1と噛合するとともに、キャリア1の他方方向(X2方
向)移動時に一方方向(X1方向)に所定距離だけ相対
移動してリボン巻取ギヤ21と離隔するように設けられ
ている。
【0033】また、第2切替ギヤ35は、大ギヤ部35
Lと小ギヤ部35Sとを有しており、大ギヤ部35Lが
ラック3rと常時噛合し、かつキャリア1の他方方向
(X2方向)移動時に一方方向(X1方向)に所定距離
だけ相対移動して、小ギヤ部35Sが中間ギヤ21と噛
合するとともに、キャリア1の一方方向(X1方向)移
動時に他方方向(X2方向)に所定距離だけ相対移動し
て中間ギヤ32と離隔するように設けられている。
【0034】本実施例では、第1切替ギヤ33(第2切
替ギヤ35)は、図2に示す如く、その軸部34(3
6)がリボンベース27およびキャリア1に整合して形
成された長穴(29,29)に移動自在かつ軸部34
(36)を中心として回転自在に取り付けられている。
長穴(29,29)は、ラック3rに沿って伸延してお
り、第1切替ギヤ33とリボン巻取ギヤ21との噛合・
離隔,第2切替ギヤ35と中間ギヤ32との噛合・離隔
を円滑かつ確実に行えるような長さに形成されている。
【0035】次に、この実施例の作用について説明す
る。薄紙(例えば、単票用紙)を印字するに当たって
は、その用紙厚に応じたヘッドギャップとなるように、
キャリア1をヘッドギャップ調整方向(Y方向)に変位
してプラテン9との間隔を調整する。
【0036】ヘッドギャップ調整後、キャリア1が、図
4(B)に示す如く、一方方向(X1方向)に移動され
ると、第1切替ギヤ33が長穴29内をラック3rによ
って反時計回り方向に回転されつつ他方方向(X2方
向)に所定距離だけ相対移動してリボン巻取ギヤ21と
噛合するとともに、第2切替ギヤ35が中間ギヤ32よ
り離隔される。これにより、リボン巻取ギヤ21は、第
1切替ギヤ33と直接噛合し当該第1切替ギア33と反
対方向(時計回り方向)に回転する。
【0037】また、キャリア1が、図4(A)に示す如
く、他方方向(X2方向)に移動されると、第2切替ギ
ヤ35がラック3rによって時計回り方向に回転されつ
つ一方方向(X1方向)に所定距離だけ相対移動して中
間ギヤ32と噛合するとともに、第1切替ギヤ33がリ
ボン巻取ギヤ21より離隔される。これにより、リボン
巻取ギヤ21は、中間ギヤ32を介して第2切替ギヤ3
5と噛合し,当該第2切替ギヤ35と同一方向(時計回
り方向)に回転する。
【0038】したがって、キャリア1の往復移動に連動
してリボン巻取ギヤ21を一方向(Q方向)に回転させ
ることができる。
【0039】ここにおいて、薄紙に変えて通帳等の部厚
い用紙に印字するには、その用紙厚に応じたヘッドギャ
ップとなるように、キャリア1をヘッドギャップ調整方
向(Y方向)に相当程度変位してプラテン9との間隔を
調整する。この際、第1,第2切替ギヤ(33,35)
は、位置調整穴(28,28)によって外方へ移動させ
られ,当該キャリア1の移動を邪魔しないので、円滑に
ヘッドギャップ調整できる。
【0040】この調整作業により、キャリア1とラック
3rとの間隔は変化するが、切替板37はキャリア1と
相対移動するので、当該切替板37に設けられた第1,
第2切替ギヤ(33,35)とラック3rとの間隔は変
化しない。そのため、第1,第2切替ギヤ(33,3
5)とラック3rとが過不足なく所定の圧力で噛合する
ことになり、キャリア1の往復移動時に各切替ギヤ(3
3,35)を当該キャリア1の移動方向に応じて位置調
整穴(28,28)によって(X1,X2)方向に一定
量移動させてリボン巻取ギヤ21を一方向(Q方向)に
円滑回転させることができる。
【0041】しかして、この実施例によれば、リボン巻
取ギヤ駆動機構31を、キャリア1の移動方向に沿って
伸設されたラック3rと、キャリア1にヘッドギャップ
調整方向(Y方向)に相対変位可能に設けられかつ付勢
手段によってラック3rに向けて付勢された切替板37
と、リボン巻取ギヤ21に常時噛合するように設けられ
た中間ギヤ32と、ラック3rと常時噛合しかつキャリ
ア1の一方方向移動時に他方方向に所定距離だけ相対移
動してリボン巻取ギヤ21と噛合するとともにキャリア
1の他方方向(X2)移動時にリボン巻取ギヤ21より
離隔するように切替板37に設けられた第1切替ギヤ3
3と、ラック3rと常時噛合しかつキャリア1の他方方
向移動時に第1切替ギヤ33と同方向に所定距離だけ相
対移動して中間ギヤ32と噛合するとともにキャリア1
の一方方向移動時に中間ギヤ32より離隔するように切
替板37に設けられた第2切替ギヤ35とから構成した
ので、リボン巻取ギヤ駆動機構31のギヤ数を従来より
も減少させることができるとともに、切替アーム(4
5)が不用となる。したがって、小型化・低コスト化を
達成することができる。
【0042】なお、上記実施例においては、付勢手段を
スプリング18より形成したが、印字ヘッド11が下向
きになるようにキャリア1を垂直状態で往復移動するプ
リンタにあっては、切替板37等の自重を利用して付勢
手段を構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、リボン巻取ギヤ駆動機
構を、キャリアの移動方向に沿って伸設されたラック
と、キャリアにヘッドギャップ調整方向に相対変位可能
に設けられかつ付勢手段によってラックに向けて付勢さ
れた可動部材と、リボン巻取ギヤに常時噛合するように
設けられた中間ギヤと、ラックと常時噛合しかつキャリ
アの一方方向移動時に他方方向に所定距離だけ相対移動
してリボン巻取ギヤと噛合するとともにキャリアの他方
方向移動時にリボン巻取ギヤより離隔するように可動部
材に設けられた第1切替ギヤと、ラックと常時噛合しか
つキャリアの他方方向移動時に第1切替ギヤと同方向に
所定距離だけ相対移動して中間ギヤと噛合するとともに
キャリアの一方方向移動時に中間ギヤより離隔するよう
に可動部材に設けられた第2切替ギヤとから構成したの
で、リボン巻取ギヤ駆動機構のギヤ数を従来よりも減少
させることができるとともに切替双方アームが不用とな
る。したがって、小型化・コスト低減を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図である。
【図2】同じく、リボン巻取ギヤと第1,第2切替ギヤ
との噛合関係を説明するための側断面図である。
【図3】同じく、リボン巻取ギヤ,中間ギヤ,第1およ
び第2切替ギヤの位置関係を説明するための斜視図であ
る。
【図4】同じく、リボン巻取ギヤ駆動機構の動作を説明
するための図である。
【図5】プリンタの従来構成を説明するための分解斜視
図である。
【図6】切替アーム,リボン巻取ギヤ,中間ギヤの位置
関係を説明するための斜視図である。
【図7】同じく、リボン巻取ギヤ駆動機構の動作を説明
するための図である。
【図8】ヘッドギャップ調整幅が大きくとも円滑にリボ
ン巻取を行うことができるリボン巻取装置の従来構成を
説明するための分解斜視図である。
【図9】同じく、リボン巻取ギヤ駆動機構の動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 キャリア 3r ラック 20 リボン巻取装置 21 リボン巻取ギヤ 27 リボンベース 31 リボン巻取ギヤ駆動機構 32 中間ギヤ 33 第1切替ギヤ 35 第2切替ギヤ 37 切替板(可動部材) 38 フック部 39 長穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載しプラテンに沿って一
    方方向および他方方向に移動可能かつヘッドギャップ調
    整方向に変位されてプラテンとの間隔を調整可能なキャ
    リアに設けられたリボン巻取ギヤと、このリボン巻取ギ
    ヤをキャリアの移動力を利用して一方向に回転駆動する
    リボン巻取ギヤ駆動機構とからなるプリンタのリボン巻
    取装置において、 前記リボン巻取ギヤ駆動機構を、前記キャリアの移動方
    向に沿って伸設されたラックと、前記キャリアにヘッド
    ギャップ調整方向に相対変位可能に設けられかつ付勢手
    段によって該ラックに向けて付勢された可動部材と、前
    記リボン巻取ギヤに常時噛合するように設けられた中間
    ギヤと、該ラックと常時噛合しかつ前記キャリアの一方
    方向移動時に他方方向に所定距離だけ相対移動して前記
    リボン巻取ギヤと噛合するとともに前記キャリアの他方
    方向移動時に前記リボン巻取ギヤより離隔するように該
    可動部材に設けられた第1切替ギヤと、該ラックと常時
    噛合しかつ前記キャリアの他方方向移動時に第1切替ギ
    ヤと同方向に所定距離だけ相対移動して該中間ギヤと噛
    合するとともに前記キャリアの一方方向移動時に該中間
    ギヤより離隔するように該可動部材に設けられた第2切
    替ギヤとから構成したことを特徴とするプリンタのリボ
    ン巻取装置。
JP11982594A 1994-06-01 1994-06-01 プリンタのリボン巻取装置 Pending JPH07323648A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20140227016A1 (en) * 2012-01-23 2014-08-14 Seiko Precision Inc. Printing apparatus

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