JPH07323506A - 液晶ポリマーフィルム及びその製造方法 - Google Patents

液晶ポリマーフィルム及びその製造方法

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JPH07323506A
JPH07323506A JP6047963A JP4796394A JPH07323506A JP H07323506 A JPH07323506 A JP H07323506A JP 6047963 A JP6047963 A JP 6047963A JP 4796394 A JP4796394 A JP 4796394A JP H07323506 A JPH07323506 A JP H07323506A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用いる液晶ポリマーの種類にかかわらず、縦
横方向における物性バランス、表面平滑性及び強度に優
れ、しかも極薄化も可能な液晶ポリマーフィルム及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 (i)液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分と
するポリマーアロイからなる樹脂フィルムと合成樹脂フ
ィルム(多孔体フィルムが好ましい)とのラミネート体
を延伸してなる液晶ポリマーフィルム。 (ii)液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分とするポリマ
ーアロイからなる樹脂を含浸した合成樹脂多孔体フィル
ムを延伸してなる液晶ポリマーフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶ポリマーフィルム及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】液晶ポリマーは溶液状態あ
るいは溶融状態で液晶性を示すポリマーであり、溶液状
態で液晶性を示すレオトロピック液晶ポリマーと、溶融
状態で液晶性を示すサーモトロピック液晶ポリマーに大
別される。液晶ポリマー、特にサーモトロピック液晶ポ
リマーは高強度、高耐熱、低線膨張率、高絶縁、低吸
湿、高ガスバリアー性等の優れた性質を持っており、す
でに射出成形部品や繊維として実用化されている。ま
た、液晶ポリマーを用いたフィルムも、電子材料FP
C、包装用等にその用途が期待されている。ところが、
液晶ポリマーフィルムは加工するためにダイスから溶融
押出した際、その分子が押出した方向に著しく配向し、
易配向性が高いため、フィルムは長尺方向(MD)に裂
け目が入ってしまうか、裂け目がなくてもフィルムの長
尺方向(MD)と幅方向(TD)における引張強度、引
張伸度、引張弾性率等の物性の異方性が大きいという問
題があった。
【0003】このため液晶ポリマーフィルムのMD/T
Dにおける異方性を緩和する技術が提案されており、例
えばMD/TDにおける異方性を緩和する技術としてイ
ンフレーションによるもの(特告平01−34134号
公報、特開平03−152131号公報、特開平05−
43664号公報)回転ダイを使ったインフレーション
法によるもの(特開昭63−199622号公報、特開
平01−130930号公報、特開平02−89616
号公報、特表平04−506779号公報)などが提案
されている。しかしこれらの方法によって得られた液晶
ポリマーフィルムは、MD/TDにおける物性バランス
の問題は基本的に解決されたものの、液晶高分子に固有
の表面荒れ(表面平滑性の悪さ、厚みむら、筋等)の問
題が、また、チューブ状のものに切れ目を入れるために
カールしやすく、市販されていない特殊な構造の液晶高
分子、インフレーションダイを用いる必要がある。また
回転ダイによるものは基本的に多層押出を行っているた
め、各層の配向は各々単一方向でしかなく、表層は配向
した方向にフィブリル状に剥離し易い等の問題が残って
いる。また、フラットダイを用いるものとしては、多層
フラットダイの各層の配向を交差させる方法(特開平0
2−89617、特開昭63−264323)、フラッ
トダイのランド部で横方向に磁場をかける方法(特開昭
63−242513)等が提案されている。しかしこれ
らの方法によって得られた液晶ポリマーフィルムも前記
同様の問題があり、これらの方法はアイデアとしては可
能性があるものの、実際には異方性を緩和させた均質な
フィルムを得ることは難しい。
【0004】そこで、液晶高分子フィルムの表面性を改
善する方法として、液晶高分子を粘度とせん断速度の変
曲点以上のせん断速度で押し出す方法(特開平2−10
7424号公報)、ダイ入口部に静止型混合撹拌機を用
いる方法(特開平2−107427号公報)、ダイのリ
ップ接液部に貴金属類を用いる方法(特開平1−281
915号公報)が提案されている。しかし、これらの方
法によって得られた液晶高分子フィルムは、レオトロピ
ック液晶高分子を用いたフィルムでは表面性が改善され
るものの、溶媒を介していない加工粘度のオーダーの高
いサーモトロピック液晶高分子を用いたフィルムでは表
面性の改善の効果は少なかった。
【0005】またカレンダーロールを用いて、液晶ポリ
マーフィルム、シートの温度をガラス転移温度以上融解
温度以下の温度範囲内でカレンダ処理し、MD方向に配
向した異方性の大きい液晶高分子フィルムをMD/TD
にバランスの取れたフィルムとするもの(特開平4−1
66309号公報)があるが、液晶高分子は通常の結晶
性樹脂と違い、その溶融粘度は液晶転移温度(溶解温
度)付近を境に急激に変化するため、融解温度以下でカ
レンダ処理を行っても粘度が高すぎて目的のものは得ら
れない。さらに、上述のいずれの方法によっても、高倍
率の延伸によってさらに極薄の液晶ポリマーフィルムを
得ようとした場合、裂け目が生じるため20μm以下の
厚さのフィルムを得ることは困難であった。
【0006】また、ポリエステル等の非液晶ポリマーと
液晶ポリマーとを共押出する方法(特開昭63−317
29号公報、特開平02−178016号公報)では縦
横方向の物性バランス等の点で満足のできるフィルムを
得ることができない。
【0007】更に、合成樹脂多孔体を用いた液晶物質を
含む薄膜(特開平02−175737号公報)も知られ
ており、これは溶媒蒸発法や水面展開法ではできなかっ
た強度のある液晶薄膜を目的とするものであるが、使用
している液晶物質が低分子液晶物質であり、それ自体は
フィルム形成能を全く有さず、その用途も液晶ディスプ
レー等の液晶機能素子であり、それ自体フィルム形成能
を有する液晶ポリマーの高強度、高耐熱性、低線膨張
率、高絶縁、低吸湿性、高ガスバリヤー性等の優れた性
質を生かした電子材料、包装材料等の用途とは全く異な
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
見られる前記問題を解決し、用いる液晶高分子の種類に
かかわらず、裂け目、カール、表面剥離が無く、MD/
TDにおける物性バランス、表面平滑性及び強度等に優
れ、しかも極薄化も可能な液晶ポリマーフィルム及びそ
の製造方法を提供することをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、液晶ポリマー又は液晶
ポリマーを成分とするポリマーアロイからなる樹脂フィ
ルムと合成樹脂フィルムとのラミネート体を延伸してな
る液晶ポリマーフィルムが提供され、また、前記合成樹
脂フィルムが、合成樹脂多孔体フィルムであることを特
徴とする前記液晶ポリマーフィルムが提供され、また、
前記合成樹脂多孔体フィルムが、フッ素樹脂多孔体フィ
ルムであることを特徴とする前記液晶ポリマーフィルム
が提供され、更にまた、前記ラミネート体が、液晶ポリ
マー又は液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイから
なる樹脂フィルムの両面に合成樹脂フィルムがラミネー
トされたものであることを特徴とする前記液晶ポリマー
フィルムが提供される。また、本発明のよれば、液晶ポ
リマー又は液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイか
らなる樹脂を含浸した合成樹脂多孔体フィルムを延伸し
てなる液晶ポリマーフィルムが提供され、また、前記合
成樹脂多孔体フィルムが、フッ素樹脂多孔体フィルムで
あることを特徴とする前記液晶ポリマーフィルムが提供
される。更に、本発明によれば、液晶ポリマー又は液晶
ポリマーを成分とするポリマーアロイからなる樹脂フィ
ルムと合成樹脂フィルムとをラミネートする工程と、該
工程により得られたラミネート体を延伸する工程からな
ることを特徴とする液晶ポリマーフィルムの製造方法が
提供され、更にまた、本発明のよれば、液晶ポリマー又
は液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイからなる樹
脂を合成樹脂多孔体フィルムに含浸させる工程と、該工
程により得られた含浸フィルムを延伸する工程からなる
ことを特徴とする液晶ポリマーフィルムの製造方法が提
供される。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。
尚、本発明において、フィルムとは、所謂フィルム、シ
ート、薄膜を含むものである。本発明による第1の液晶
ポリマーフィルムは、液晶ポリマー又は液晶ポリマーを
成分とするポリマーアロイからなる樹脂フィルムと、合
成樹脂フィルムとのラミネート体を延伸してなることを
特徴とする。
【0011】本発明で用いる液晶ポリマーとしては、サ
ーモトロピック液晶高分子とレオトロピック液晶高分子
とが使用可能である。このうちサーモトロピック液晶高
分子としては、例えば芳香族ジオール、芳香族カルボン
酸、ヒドロキシカルボン酸等のモノマーから合成され
る、溶融時に液晶性を示す芳香族ポリエステルがあり、
その代表的なものとしては、パラヒドロキシ安息香酸
(PHB)とテレフタル酸とビフェノールからなる第1
のタイプのもの(下記化1)、PHBと2,6−ヒドロ
キシナフトエ酸からなる第2のタイプのもの(下記化
2)、PHBとテレフタル酸とエチレングリコールから
なる第3のタイプのもの(下記化3)がある。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】一方、レオトロピック液晶ポリマーとして
は、例えば下記化4で表わされるポリ(p−フェニレン
テレフタルアミド)(PPTA)の濃硫酸溶液、絹フィ
ブロイン水溶液、セリシン水溶液があるが、これに限定
されない。
【0016】
【化4】
【0017】本発明では、液晶ポリマーを単独で用いる
代わりに、液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイを
用いても良い。この場合、液晶ポリマーと混合あるいは
化学結合させるポリマーとしては、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリア
リレート等が使用可能であるが、これに限定されない。
該高分子と液晶高分子との混合割合は重量比で10:9
0〜90:10が好ましく、より好ましくは30:70
〜70:30である。
【0018】本発明では、使用目的に応じて、液晶ポリ
マーあるいは液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイ
からなる樹脂中に、相溶化剤、可塑剤、難燃剤等の添加
剤、或いは無機粉体、ファイバー等の充填剤を含有させ
ても良い。
【0019】本発明で用いる樹脂フィルムは、液晶ポリ
マーがサーモトロピック液晶ポリマー又はこれを成分と
するポリマーアロイからなる場合、溶融押出により加工
されたものが好ましく、液晶ポリマーがレオトロピック
液晶ポリマー又はこれを成分とするポリマーアロイから
なる場合、溶剤キャスト法と凝固液により湿潤状態のフ
ィルムとして加工されたものが好ましい。該樹脂フィル
ムの厚さは溶融押出の場合50〜1000μm、好まし
くは100〜500μm、溶剤キャスト法の場合20〜
500μm、好ましくは30〜200μmである。樹脂
フィルムはその加工時に前述した各公報記載の方法ある
いはその他の種々の方法による異方性緩和処理を施した
ものであっても良い。
【0020】本発明で用いる合成樹脂フィルムは、多孔
体フィルムであっても非多孔体フィルムであっても良
い。合成樹脂フィルムを構成す合成樹脂としては、後記
するラミネート体の延伸温度にて延伸可能なものであれ
ば良く、例えば熱可塑性ポリイミド、ポリーテルサルフ
ォン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することが
できる。
【0021】また、本発明で用いる合成樹脂多孔体フィ
ルムを構成する合成樹脂多孔体としては、ミクロンオー
ダーの均質な連続空孔を持ち、延伸時の温度において裂
け、溶融等の起こらない、耐熱性、耐腐食性を有するも
のであれば使用可能である。具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン多孔体、ポリカ
ーボネート多孔体、ポリスチレン多孔体、ポリ塩化ビニ
ル多孔体、ポリエステル多孔体、ポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリ三フッ化塩化エチレン等のフッ素樹脂多孔体
等を例示することができる。この内フッ素樹脂多孔体の
使用が好ましく、耐熱性、耐薬品性の点で特に延伸多孔
質ポリテトラフルオロエチレンが好ましい。合成樹脂多
孔体フィルムの平均孔径は0.05〜5.0μm、好ま
しくは0.2〜1.0μmであり、空孔率は40〜95
%、好ましくは60〜85%であり、厚さは5〜300
μm、好ましくは20〜150μmである。
【0022】液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分とす
るポリマーアロイからなる樹脂フィルムと、合成樹脂フ
ィルムとのラミネートは、例えば加熱された金属ロール
間を通して行うことができる。この場合、該樹脂フィル
ムと合成樹脂フィルムは複数積層しても良く、また両者
の上下関係は任意とすることができる。合成樹脂多孔体
フィルムを用いた場合は、ラミネート後において、該樹
脂フィルムは厚み方向で少なくともその1/10以上が
合成樹脂多孔体フィルムの細孔に入り込んでいることが
望ましい。サーモトロピック液晶ポリマー又はこれを成
分とするポリマーアロイからなる樹脂フィルムと合成樹
脂フィルムとをラミネートする場合、ラミネートは、該
樹脂フィルムが押出成形用のダイから出た直後に行って
も良く、冷却された後で行っても良いが、後者の場合は
金属ロールの温度を樹脂の融点より10〜50℃程度高
くする必要がある。ラミネート体の構成からいえば、該
樹脂フィルムの両面に合成樹脂を積層したものは製作の
容易性等から大変好ましい。レオトロピック液晶ポリマ
ー又はこれを成分とするポリマーアロイからなる樹脂フ
ィルムと合成樹脂フィルムとをラミネートする場合、前
述のように加工された湿潤状態の該樹脂フィルムを合成
樹脂フィルムにラミネートするのが好ましい。
【0023】本発明の液晶ポリマーフィルムは、前記ラ
ミネート体を延伸したものである。サーモトロピック液
晶高分子又はこれを成分とするポリマーアロイからなる
樹脂フィルムと合成樹脂フィルムとのラミネート体の場
合には、MD/TDにおける物性バランスの点から二軸
延伸が好ましく、例えば通常の熱可塑性樹脂の延伸に使
われる同時二軸延伸機、逐時二軸延伸機が使用できる。
このとき、温度は液晶ポリマーが充分に液晶状態を示す
温度以上に設定する。延伸倍率は元のフィルムと得たい
フィルムの厚さにもよるが、通常1.5〜15倍、好ま
しくは4〜8倍である。延伸速度は通常5〜500%/
min、好ましくは20〜100%/minである。液
晶ポリマーフィルムの寸法安定性等物性の安定化のため
に、延伸後にアニーリングを行うことが望ましい。アニ
ーリングは、用いる樹脂により異なるが、一般に延伸温
度より高い温度、降温結晶化温度以上で行うのが好まし
い。MD/TDの延伸倍率と延伸速度を調整することに
より、任意のMD/TDの物性バランスを有するフィル
ムを得ることができる。レオトロピック液晶ポリマー又
はこれを成分とするポリマーアロイからなる樹脂フィル
ムと合成樹脂フィルムの場合も、MD/TDにおける物
性バランスの点から二軸延伸が好ましく、例えば周速の
異なるニップロールとテンターで縦横方向に二軸延伸を
行う。このとき、ラミネート体が未乾燥で湿潤した状態
で二軸延伸を行う。延伸倍率は元のシートと得たいフィ
ルムの厚さにもよるが、通常1.1〜10倍、好ましく
は1.2〜5倍である。延伸速度は通常3〜300%/
min、好ましくは5〜50%/minである。その
後、加熱を行い、残留溶媒や水の乾燥、除去を行う。
【0024】本発明による第2の液晶ポリマーフィルム
は、液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分とするポリマ
ーアロイからなる樹脂を含浸した合成樹脂多孔体フィル
ムを延伸してなることを特徴とする。この場合、液晶ポ
リマー又は液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイか
らなる樹脂及び合成樹脂多孔体フィルムとしては前記と
同様の材料、必要特性のものが使用可能である。液晶ポ
リマー又は液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイか
らなる樹脂を合成樹脂多孔体フィルムに含浸させる方法
としては、例えばディッピング、塗布等の方法を用いる
ことができる。上記樹脂組成物の含浸量は空孔が充填さ
れる割合が50〜100%、好ましくは80〜100%
となるような量である。本発明の液晶ポリマーフィルム
は、上記樹脂を含浸した合成樹脂多孔体フィルムを延伸
したものである。延伸方法としては、前記樹脂フィルム
と合成樹脂フィルムとのラミネート体を延伸する場合と
同様な方法で行うことができる。延伸倍率は元のフィル
ムと得たいフィルムの厚さにもよるが、サーモトロピッ
ク、レオトロピックについて、それぞれの前記ラミネー
ト体の場合と同じである。液晶ポリマーフィルムの物性
の安定化のために、上記と同様、延伸後にアニーリング
を行うことが望ましい。
【0025】本発明において、合成樹脂フィルムとして
合成樹脂多孔体フィルムを用いる場合、使用する合成樹
脂多孔体フィルムはミクロンオーダーの微細で均質な連
続空孔を持っており、任意の倍率の延伸にも追従するこ
とができるため、これにラミネートされた液晶ポリマ
ー、或いはこの多孔質構造に入り込んだ液晶ポリマー
は、その延伸過程においてミクロ的にみても非常に均一
に延伸の力が及ぼされるため、結果として表面性のたい
へん優れたフィルムとなる。さらに同様の理由により、
高倍率に延伸しても裂けることがないため、極薄のフィ
ルムとすることも可能となる。液晶ポリマーのみからな
るフィルムは、液晶ポリマーの配向性とドメイン性によ
って高倍率に延伸することは難しく、従って、極薄フィ
ルムを得ることもできなかったのに対し、本発明の液晶
ポリマーフィルムは2μm程度までの極薄化が可能であ
る。また、合成樹脂多孔体の中でもフッ素樹脂多孔体は
耐熱性に優れ、200℃以上の高温において液晶状態を
示す液晶ポリマーの延伸あるいは同様の温度において乾
燥を必要とするものには好適である。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、用いる液晶ポリマーの種類にかかわらず、裂け
目、カール、表面剥離が無く、MD/TDにおける物性
バランス、表面平滑性及び強度等に優れ、しかも極薄化
も可能な液晶ポリマーフィルムが提供される。そして、
本発明の液晶ポリマーフィルムは、高強度、高耐熱性、
低線膨張率、高絶縁性、低吸湿性、高ガスバリヤー性等
に優れ、電子材料、包装材料等としての用途に有用であ
る。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を述べるが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。
【0028】実施例1 サーモトロピック液晶ポリエステル(ポリプラスチック
ス社製:ベクトラA−950)を、単軸押出機(スクリ
ュー径50mm)とインフレーション方式回転ダイ(ダ
イ口径100mm、ブロー比1.2、ダイリップ回転数
7rpm、ダイ温度300℃、引き取り速度2m/mi
n)により厚さ110μmのフィルム押出を行い、続い
てラミネート装置の金属ロール間を通して両面にポリエ
ーテルサルホン(PES)フィルム(厚さ25μm)を
ラミネート(ロール温度330℃、圧力3kg/cm2
し、続いて逐時二軸延伸機にかけて延伸(温度295
℃、延伸倍率4倍、延伸速度100%/min)し、最
後にアニール(240℃、3分間)し、厚さ10μmの
フィルムを得た。
【0029】実施例2 サーモトロピック液晶ポリエステル(ポリプラスチック
ス社製:ベストラA−950)を、単軸押出機(スクリ
ュー径50mm)とインフレーション方式回転ダイ(S
US304製、ダイ口径100mm、ブロー比1.2、
ダイリップ回転数7rpm、ダイ温度300℃、引き取
り速度2m/min)によりフィルム押出して厚さ11
0μmの樹脂組成物シートを得た。続いてラミネート装
置の金属ロール間(ロール温度330℃、圧力3kg/
cm2)を通すことにより樹脂組成物シートの両面に延
伸多孔質PTFEフィルム(平均孔径0.5μm、空孔
率80%、厚さ50μm)をラミネートした。次いでラ
ミネート体を逐時二軸延伸機にかけて二軸延伸(温度2
95℃、延伸倍率4倍、延伸速度100%/min)
し、最後にアニール(240℃、3分間)し、厚さ10
μmのフィルムを得た。
【0030】実施例3 レオトロピック液晶ポリエステル(PPTAポリマーの
15%濃硫酸溶液)を、入口部に静止型混合撹拌機を用
いたダイによりキャストベルト上の延伸多孔質PTFE
フィルム(平均孔径0.5μm、空孔率80%、厚さ4
0μm)上に流延含浸し、ベルトごと硫酸水溶液(25
%)中へ送り、凝固させた。続いて含浸フィルムをベル
トから剥がし水中で洗浄した。この一連の行程をさらに
4回繰り返しフィルムの空孔容積の55%をレオトロピ
ック液晶ポリエステルで充填した。次に室温で周速の異
なるニップロールとテンターで含浸フィルムに対して縦
横方向に二軸延伸(延伸倍率2倍、延伸速度1m/mi
n)を行い、次いで乾燥(200℃、10分間)し、厚
さ10μmのフィルムを得た。
【0031】比較例1 実施例1において、両面に延伸多孔質PTFEフィルム
をラミネートしないこと以外は同様にしてフィルムを得
た。
【0032】比較例2 サーモトロピック液晶ポリエステル(ポリプラスチック
ス社製:ベストラA−950)を、単軸押出機(スクリ
ュー径50mm)とインフレーション方式回転ダイ(S
US304製、ダイ口径100mm、ブロー比1.2、
ダイリップ回転数30rpm、ダイ温度300℃、引き
取り速度10m/min)によりフィルム押出して厚さ
50μmのフィルムを得た。
【0033】比較例3 比較例2において、ダイリップの材質を樹脂に接する側
が5mm厚さのタンタル製としたこと以外は同様にして
フィルムを得た。
【0034】比較例4 実施例2において、延伸多孔質PTFEフィルムを用い
ず、厚さ40μmのレオトロピック液晶ポリエステルの
キャストフィルムとしたこと以外は同様にしてフィルム
を得た。
【0035】上記で得た各フィルムについて裂け目を調
べるとともに、表面粗さ、引張強度、引張伸びを測定し
た。引張強度及び引張伸びはJIS K 7127によ
った。比較例1及び比較例4の場合、延伸時に多数の裂
け目が発生した為、その他の項目は限定しなかった。
【0036】
【表1】
【0037】なお、測定方法は以下のよった。 厚さ :ダイヤルゲージ 裂け目 :目視 表層剥離:サンドペーパーで軽く擦り、表層のフィブリ
ルの有無を見る。(実施例1、2は表面の樹脂フィルム
を剥離して評価) 表面粗さ:JIS B 0601 表面粗さ計 東京精密 サーフコム1500A(実施例
1、2は表面の樹脂フィルムを剥離して評価) 引張強度:JIS K 7127 引張伸び:JIS K 7127
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/03 LNZ // B29K 67:00 B29L 9:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分と
    するポリマーアロイからなる樹脂フィルムと合成樹脂フ
    ィルムとのラミネート体を延伸してなる液晶ポリマーフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂フィルムが、合成樹脂多孔
    体フィルムであることを特徴とする請求項1記載の液晶
    ポリマーフィルム。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂多孔体フィルムが、フッ素
    樹脂多孔体フィルムであることを特徴とする請求項2記
    載の液晶ポリマーフィルム。
  4. 【請求項4】 前記ラミネート体が、液晶ポリマー又は
    液晶ポリマーを成分とするポリマーアロイからなる樹脂
    フィルムの両面に合成樹脂フィルムがラミネートされた
    ものであることを特徴とする請求項1記載の液晶ポリマ
    ーフィルム。
  5. 【請求項5】 液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分と
    するポリマーアロイからなる樹脂を含浸した合成樹脂多
    孔体フィルムを延伸してなる液晶ポリマーフィルム。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂多孔体フィルムが、フッ素
    樹脂多孔体フィルムであることを特徴とする請求項5記
    載の液晶ポリマーフィルム。
  7. 【請求項7】 液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分と
    するポリマーアロイからなる樹脂フィルムと合成樹脂フ
    ィルムとをラミネートする工程と、該工程により得られ
    たラミネート体を延伸する工程からなることを特徴とす
    る液晶ポリマーフィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 液晶ポリマー又は液晶ポリマーを成分と
    するポリマーアロイからなる樹脂を合成樹脂多孔体フィ
    ルムに含浸させる工程と、該工程により得られた含浸フ
    ィルムを延伸する工程からなることを特徴とする液晶ポ
    リマーフィルムの製造方法。
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