JPH07322613A - 電圧共振コンバータ - Google Patents

電圧共振コンバータ

Info

Publication number
JPH07322613A
JPH07322613A JP6112589A JP11258994A JPH07322613A JP H07322613 A JPH07322613 A JP H07322613A JP 6112589 A JP6112589 A JP 6112589A JP 11258994 A JP11258994 A JP 11258994A JP H07322613 A JPH07322613 A JP H07322613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
voltage
resonance
capacitor
diode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6112589A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Matsumoto
匡彦 松本
Takayoshi Nishiyama
隆芳 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6112589A priority Critical patent/JPH07322613A/ja
Publication of JPH07322613A publication Critical patent/JPH07322613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スイッチがゼロクロススイッチング可能であ
り、固定周波数でのPWM制御および固定デューティで
の周波数制御が可能であり、軽負荷持の効率が良く、ス
イッチの耐圧が低くてもよい電圧共振コンバータを提供
する。 【構成】 入力電源VinとグランドGND1の間に第1
スイッチQ1および第2スイッチQ2を直列に接続する
と共に、それらスイッチQ1,Q2と逆向き並列にそれ
ぞれ第1ダイオードD1および第2ダイオードD2を接
続する。また、前記スイッチQ1,Q2と並列に、第1
コンデンサC1を接続し、かつ、トランスT1の1次巻
線N1および第2コンデンサC2の直列回路を接続す
る。また、前記トランスT1の2次巻線N2,N3に
は、整流ダイオードD3,D4および平滑コンデンサC
3を備えた全波整流回路を接続する。さらに、前記トラ
ンスT1の1次巻線N1と直列に共振インダクタTrを
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧共振コンバータに
関する。さらに詳しくは、スイッチがゼロクロススイッ
チング可能であり、固定周波数でのPWM制御および固
定デューティでの周波数制御が可能であり、軽負荷持の
効率が良く、スイッチの耐圧が低くてもよい電圧共振コ
ンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】図16に、特開平2−261053号公
報に開示された電圧共振コンバータを示す。この電圧共
振コンバータ61は、直流入力電圧Vinが印加される直
流入力端子と1次側グランド端子GND1との間に接続
されたトランスT1の1次巻線N1および第1スイッチ
素子Q1の直列回路と、前記第1スイッチ素子Q1と逆
向き並列に接続された第1ダイオードD1と、前記第1
スイッチ素子Q1と並列に接続された第1コンデンサC
1と、前記第1スイッチ素子Q1と並列に接続された第
2スイッチ素子Q2および第2コンデンサC2の直列回
路と、前記第2スイッチ素子Q2と同向き並列に接続さ
れた第2ダイオードD2と、前記トランスの2次巻線N
2に接続された整流ダイオードD3および平滑コンデン
サC3を備えた半波整流回路と、直流出力電圧Vout を
フィードバックする分圧抵抗R1,R2と、フィードバ
ックされた直流出力電圧Vout により前記第1スイッチ
素子Q1および第2スイッチ素子Q2をオン/オフ制御
する制御回路とを具備して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電圧共振コ
ンバータ61は、スイッチ素子Q1,Q2が共にゼロク
ロススイッチング可能であり、また、固定周波数でのP
WM制御が可能であるという利点を有している。しか
し、負荷の大きさにかかわらずトランス励磁電流を比較
的大きく設定する必要があるため、特に軽負荷持の効率
が悪い問題点がある。また、スイッチ素子Q1,Q2に
印加される最大電圧が直流入力電圧Vinの約2倍程度に
なるため、スイッチ素子の耐圧を高くしなければならな
い問題点がある。さらに、スイッチ素子としてMOSF
ETを使用した場合、耐圧はオン抵抗の約2.6乗に比
例するため、耐圧を高くすると、オン抵抗も大きくな
り、効率が低下する問題点がある。そこで、本発明の目
的は、スイッチがゼロクロススイッチング可能であり、
固定周波数でのPWM制御および固定デューティでの周
波数制御が可能であり、軽負荷持の効率が良く、スイッ
チの耐圧が低くてもよい電圧共振コンバータを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧共振コンバ
ータは、入力電源とグランドの間に直列に接続された第
1スイッチおよび第2スイッチと、前記第1スイッチと
逆向き並列に存在する第1ダイオードと、前記第2スイ
ッチと逆向き並列に存在する第2ダイオードと、前記ス
イッチと並列に存在する第1コンデンサと、前記2つの
スイッチの接続点とグランドの間あるいは前記2つのス
イッチの接続点と入力電源の間に接続されたトランスの
1次巻線および第2コンデンサの直列回路と、前記トラ
ンスの2次巻線に接続された2以上の整流ダイオードお
よび平滑コンデンサを備えた全波整流回路と、前記トラ
ンスの1次巻線あるいは2次巻線と直列に挿入された共
振インダクタとを具備したことを構成上の特徴とするも
のである。
【0005】上記構成の電圧共振コンバータにおいて、
前記第1スイッチおよび第2スイッチのオン/オフのタ
イミングが逆であり、前記第1スイッチおよび第2スイ
ッチが共にオフになるデッドタイムを有し、そのデッド
タイムに前記第1スイッチおよび第2スイッチがゼロク
ロススイッチングすることが好ましい。
【0006】また、上記構成の電圧共振コンバータにお
いて、前記第1コンデンサと前記共振インダクタのLC
共振の周期Tr1は前記第1スイッチおよび第2スイッチ
のスイッチング周期Tより短く、前記第2コンデンサと
前記共振インダクタのLC共振の周期Tr2は前記第1ス
イッチおよび第2スイッチのスイッチング周期Tより長
いことが好ましい。
【0007】なお、上記構成において、前記第1コンデ
ンサは、前記スイッチの寄生キャパシタンスを利用して
も良い。また、前記スイッチと並列のダイオードは、前
記スイッチの寄生ダイオードを利用しても良い。また、
前記共振インダクタは、前記トランスのリーケージイン
ダクタンスを利用しても良い。
【0008】
【作用】本発明の電圧共振コンバータでは、入力電源と
グランドの間に第1スイッチと第2スイッチを直列に接
続すると共に、それらスイッチと逆向き並列にそれぞれ
第1ダイオードと第2ダイオードとを接続する。また、
前記スイッチと並列に、第1コンデンサを接続し、か
つ、トランスの1次巻線と第2コンデンサの直列回路を
接続する。また、前記トランスの2次巻線には、2以上
の整流ダイオードおよび平滑コンデンサを備えた全波整
流回路を接続する。さらに、前記トランスの1次巻線あ
るいは2次巻線と直列に、共振インダクタを接続する。
このように構成し、第1スイッチおよび第2スイッチの
オン/オフのタイミングを逆にしてスイッチングし、そ
のスイッチング周波数を固定してPWM制御を行うか又
は固定デューティでスイッチング周波数制御を行い、出
力電圧を安定化する。また、スイッチングはゼロクロス
スイッチングを行う。
【0009】ここで、第1スイッチおよび第2スイッチ
が共にオフになるデッドタイムを設けると、確実にゼロ
クロススイッチングが可能となる。また、Tr1<T<T
r2とすることにより、PWM制御が容易になる。
【0010】
【実施例】以下、図に示す実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定される
ものではない。
【0011】−第1実施例− 図1は、本発明の電圧共振コンバータの第1実施例の回
路図である。この電圧共振コンバータ1において、直流
入力電圧Vinが印加される直流入力端子と1次側グラン
ド端子GND1との間に、第1スイッチ素子Q1と第2
スイッチ素子Q2とが直列に接続されている。これら第
1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2は、M
OSFETで構成されている。前記第1スイッチ素子Q
1には、逆向き並列に第1ダイオードD1が接続されて
いる。また、前記第2スイッチ素子Q2には、逆向き並
列に第2ダイオードD2が接続されている。なお、前記
第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2がM
OSFETで構成されている場合、それらの寄生ダイオ
ードにより前記第1ダイオードD1および第2ダイオー
ドD2を構成することが出来る。
【0012】前記第1スイッチ素子Q1には、並列に第
1コンデンサC1が接続されている。なお、前記第2ス
イッチ素子Q2と並列にコンデンサを接続してもよい。
前記第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2
がMOSFETで構成されている場合、それらの出力キ
ャパシタンスが並列コンデンサになる。ここでは、働き
が同じであるため、第1コンデンサC1のみ考慮する。
また、前記第1スイッチ素子Q1には、並列に共振イン
ダクタLrとトランスT1の1次巻線N1と第2コンデ
ンサC2との直列回路が接続されている。前記共振イン
ダクタLrは、前記トランスT1のリーケージインダク
タンスだけで構成することが出来る。前記第1コンデン
サC1のキャパシタンスをC1とし,前記第2コンデン
サC2のキャパシタンスをC2とするとき、C1<C2
である。前記第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ
素子Q2のゲートは、制御回路SCに接続されている。
【0013】前記制御回路SCは、帰還回路FBからフ
ィードバックされる直流出力電圧Vout に基づいて前記
第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2をオ
ン/オフ制御する。前記第1コンデンサC1と前記共振
インダクタLrのLC共振の周期をTr1(=2π√{L
r・C1})とし,前記第2コンデンサC2と前記共振
インダクタLrのLC共振の周期をTr2(=2π√{L
r・C2})とし,前記第1スイッチ素子Q1および第
2スイッチ素子Q2のスイッチング周期をTとすると
き、Tr1<T<Tr2が成立している。
【0014】前記トランスT1の2次巻線は、中間タッ
プによって2つの巻線N2,N3に分割されている。中
間タップ側でない巻線N2,N3の端部は、それぞれ第
1整流ダイオードD3,第2整流ダイオードD4の一端
に接続されている。前記第1整流ダイオードD3の他端
と第2整流ダイオードD4の他端は接続され、その接続
点は平滑コンデンサC3の一端に接続されている。ま
た、前記中間タップは、前記平滑コンデンサC3の他端
に接続されている。しかして、前記巻線N2,N3と前
記整流ダイオードD3,D4と前記平滑コンデンサC3
とで全波整流回路が構成されている。そして、前記平滑
コンデンサC3の両端が、直流出力電圧Vout を出力す
る直流出力端子と2次側グランド端子GND2とになっ
ている。
【0015】帰還回路FBは、分圧抵抗R1,R2で分
圧した直流出力電圧Vout を前記制御回路SCにフィー
ドバックする。
【0016】図2は、前記制御回路SCおよび帰還回路
FBの構成例の回路図である。前記帰還回路FBは、電
流制限抵抗R3と,フォトカプラPC1のフォトダイオ
ード部と,市販の基準電圧IC(ZD1)とから構成さ
れている。前記制御回路SCは、バイアス抵抗R4およ
びR5と,フォトカプラPC1のフォトトランジスタ部
と,市販のPWM制御ICと,ダイオードD5および抵
抗R6と,ダイオードD6および抵抗R7と,ドライブ
トランスT2とから構成されている。
【0017】前記PWM制御ICからは、前記第1スイ
ッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2をオン/オフ
するための方形波のパルス電圧が出力されている。その
パルス電圧のパルス幅は、前記直流出力電圧Vout が低
くなると狭くなり、前記直流出力電圧Vout が高くなる
と広くなる。また、前記スイッチング周期Tに対する前
記第1スイッチ素子Q1のオン期間をデューティDとす
ると、前記デューティDの最小値は0.5以上に設定さ
れている。
【0018】前記ダイオードD6および抵抗R7は、前
記PWM制御ICからの方形波のパルス電圧の立ち上り
を遅らせて前記第1スイッチ素子Q1に伝える。また、
前記ダイオードD5および抵抗R6は、前記PWM制御
ICからの方形波のパルス電圧の立ち下りを遅らせて前
記ドライブトランスT2に伝える。そのドライブトラン
スT2は、前記PWM制御ICからの方形波のパルス電
圧を反転して前記第2スイッチ素子Q2に伝える。従っ
て、第2スイッチ素子Q2のオン/オフのタイミング
は、前記第1スイッチ素子Q1のオン/オフのタイミン
グと逆になっている。
【0019】図3は、上記電圧共振コンバータ1の等価
回路図である。簡略化のため、絶縁型回路を非絶縁型に
変換し、前記トランスT1の2次側回路を1次側に換算
し、負荷抵抗と平滑コンデンサC3の代わりに直流出力
電圧Vout に巻数比N(=N1/N2=N1/N3)を
乗じたN・Vout の電圧源を配置し、前記トランスT1
の励磁インダクタンスをLn1で表し、前記第2コンデン
サC2を電圧源Vc2で表した。また、スイッチング周期
T≪Tr2のときは定常状態において第2コンデンサC2
の両端の電圧はほとんど変化しないため、前記第2コン
デンサC2を電圧源Vc2で表した。この電圧源Vc2の電
圧値は、Vin(1−D)で表すことが出来る。
【0020】次に、図4のタイミングチャートおよび図
5〜図11の等価回路図を参照して上記電圧共振コンバ
ータ1の動作を説明する。図4の(a)(b)に示すよ
うに、第1スイッチ素子Q1と第2スイッチ素子Q2
は、逆のタイミングでオン/オフしている。なお、前記
デューティDが0.5よりやや大きいとしている。前記
ダイオードD5および抵抗R6と,前記ダイオードD6
および抵抗R7とが、前記PWM制御ICからの方形波
のパルス電圧を遅らせる働きをするため、第1スイッチ
素子Q1のオン期間と第2スイッチ素子Q2のオン期間
の間には、両方のスイッチ素子Q1,Q2がオフとなる
デッドタイムが発生している。このデッドタイムの長さ
が、スイッチ素子Q1,Q2がゼロ電圧スイッチングを
達成するために必要な長さになるように抵抗R5,R6
を選択する。
【0021】<時刻t0>図5に示すように、第1スイ
ッチ素子Q1はオフであり、第2スイッチ素子Q2はオ
フからオンになる。整流ダイオードD3,D4は、共に
オフである。Vin→Lr→Vc2→Ln1→GNDの経路で
電流Ilrが流れて、トランスT1を励磁する。 <時刻t0〜時刻t1>図6に示すように、第1スイッチ
素子Q1はオフであり、第2スイッチ素子Q2はオンで
ある。整流ダイオードD3がオンとなり、整流ダイオー
ドD4はオフである。共振インダクタLrを流れる電流
Ilrは、トランスT1の励磁電流(Iln1)と,整流ダ
イオードD3を流れる電流(Id3)の和となる。整流ダ
イオードD3を流れる電流(Id3)は図4の(g)に示
すように直線的に増加し、電流Ilrも図4の(d)に示
すように直線的に増加する。 Ilr=Ilr(t0)+Iln1+Id3 =Ilr(t0)+(Vin-Vc2)/(Lr+Ln1)+(Vin-Vc2-N・
Vout)t/Lr である。
【0022】<時刻t1>図7に示すように、第1スイ
ッチ素子Q1はオフであり、第2スイッチ素子Q2はオ
ンからオフになる。整流ダイオードD3がオンであり、
整流ダイオードD4はオフである。C1→Lr→Vc2→
Ln1→GNDの経路で電流Ilrが流れ続ける。 <時刻t1〜時刻t2>図7の等価回路であり、第1コン
デンサC1と共振インダクタLrのLC共振の周期Tr1
(=2π√{Lr・C1})に応じて第1コンデンサC
1に蓄積していた電荷が引き抜かれ、電流Ilrが減少す
る。図4の(g)に示すように、整流ダイオードD3を
流れていた電流(Id3)も減少する。
【0023】<時刻t2>図8に示すように、第1スイ
ッチ素子Q1はオフであり、第2スイッチ素子Q2はオ
フである。整流ダイオードD3がオンであり、整流ダイ
オードD4はオフである。第1コンデンサC1と共振イ
ンダクタLrのLC共振によって第1スイッチQ1のド
レイン電圧が0以下になると、第1ダイオードD1が導
通する。従って、図4の(d)に示すようにQ1ドレイ
ン電圧は0になる。LC共振によって、電流Ilrは流れ
ている。また、図4の(g)に示すように、整流ダイオ
ードD3にも電流(Id3)が流れている。 <時刻t2〜時刻t3>図8の等価回路であり、LC共振
によって、電流Ilrが減少しながら流れ続ける。また、
整流ダイオードD3にも電流(Id3)が減少しながら流
れる。 Ilr=Ilr(t2)+Iln1+Id3 =Ilr(t2)+(-Vc2)(tーt2)/(Lr+Ln1)+(-Vc2-N・V
out)(tーt2)/Lr である。
【0024】<時刻t3>図9に示すように、第1スイ
ッチ素子Q1はオフからオンになり、第2スイッチ素子
Q2はオフである。図4の(d)に示すようにQ1ドレ
イン電圧は0であるから、第1スイッチ素子Q1のゼロ
クロススイッチングを達成できる。LC共振によって、
電流Ilrは流れている。図4の(g)に示すように、整
流ダイオードD3を流れていた電流(Id3)は0にな
り、整流ダイオードD3がオンからオフになり、整流ダ
イオードD4がオフからオンになる。 <時刻t3〜時刻t4>図10に示すように、第1スイッ
チ素子Q1はオンであり、第2スイッチ素子Q2はオフ
である。整流ダイオードD3はオフであり、整流ダイオ
ードD4はオンである。LC共振によって共振インダク
タLrを流れる電流Ilrは、トランスT1の励磁電流
(Iln1)と,整流ダイオードD4を流れる電流(Id
4)の和となる。整流ダイオードD4を流れる電流(Id
4)は図4の(h)に示すように直線的に増加する。そ
こで、電流Ilrも図4の(d)に示すように変化する。 Ilr=Ilr(t3)+Iln1+Id4 =Ilr(t3)+(-Vc2)(tーt3)/(Lr+Ln1)+(-Vc2+N・V
out)(tーt3)/Lr である。
【0025】<時刻t4>図11に示すように、第1ス
イッチ素子Q1はオンからオフになり、第2スイッチ素
子Q2はオフである。整流ダイオードD3はオフであ
り、整流ダイオードD4はオンである。LC共振によっ
て電流Ilrが流れる。また、整流ダイオードD4にも電
流(Id4)が流れる。 <時刻t4〜時刻t5>図11の等価回路であり、LC共
振によって電流Ilrが流れ、第1コンデンサC1に電荷
が蓄積され、図4の(c)に示すようにQ1ドレイン電
圧(第1スイッチ素子Q1のドレイン電圧)が上昇す
る。Q1ドレイン電圧の上昇につれ、整流ダイオードD
4の電流(Id4)は減少する。
【0026】<時刻t5>図12に示すように、第1ス
イッチ素子Q1はオフであり、第2スイッチ素子Q2は
オフである。整流ダイオードD3がオフであり、整流ダ
イオードD4はオンである。第1コンデンサC1と共振
インダクタLrのLC共振によって第1スイッチQ1の
ドレイン電圧がVin以上になると、第2ダイオードD2
が導通する。従って、図4の(d)に示すようにQ1ド
レイン電圧はVinになる。LC共振によって、電流Ilr
は流れている。また、図4の(h)に示すように、整流
ダイオードD4にも電流(Id4)が流れている。 <時刻t5〜時刻t6>図12の等価回路であり、LC共
振によって電流Ilrが流れ続ける。また、整流ダイオー
ドD4にも電流(Id4)が減少しながら流れる。 Ilr=Ilr(t5)+Iln1+Id4 =Ilr(t5)+(Vin-Vc2)(tーt5)/(Lr+Ln1)+(Vin−V
c2−N・Vout)(tーt5)/Lr である。
【0027】<時刻t6>図13に示すように、第1ス
イッチ素子Q1はオフであり、第2スイッチ素子Q2は
オフからオンになる。図4の(d)に示すようにQ1ド
レイン電圧はVinであるから、第2スイッチ素子Q2の
ゼロクロススイッチングを達成できる。LC共振によっ
て、電流Ilrは流れている。図4の(h)に示すよう
に、整流ダイオードD4を流れていた電流(Id4)は0
になり、整流ダイオードD4がオンからオフになり、整
流ダイオードD3がオフからオンになる。 <時刻t6以後>時刻t6以後は、時刻t0以後の動作
が繰り返される。
【0028】上記電圧共振コンバータ1では、デューテ
ィD=0.5のときに直流出力電圧Vout が最も大きく
なり、デューティD>0.5またはデューティD<0.
5になると直流出力電圧Vout は低下するから、直流入
力電圧Vinが低下したり負荷が重くなったときはデュー
ティDを0.5に近づけ、直流入力電圧Vinが上昇した
り負荷が軽くなったときはデューティDを0.5から遠
ざければ、容易に直流出力電圧Vout を安定化できる。
また、スイッチング周期Tが短くなると直流出力電圧V
out が低下する性質があるから、デューティDを固定し
ておき、スイッチング周波数を制御することによっても
直流出力電圧Vout を安定化できる。このとき、デュー
ティDを0.5に固定しておくとトランスT1の偏磁が
ないため、トランスコアの利用効率が良く且つヒステリ
シス損を低減できるメリットがある。
【0029】−第2実施例− 図14は、本発明の電圧共振コンバータの第2実施例の
回路図である。この電圧共振コンバータ11は、第1実
施例の電圧共振コンバータ1における共振インダクタL
rの代りに、トランスT1の2次側に共振インダクタL
r1,Lr2を設けたものである。この電圧共振コンバータ
11も、第1実施例の電圧共振コンバータ1と同様に動
作する。
【0030】−比較例− 図15は、トランスT1の2次側を半波整流型にした比
較例の電圧共振コンバータ51の回路図である。この比
較例の電圧共振コンバータ51のようにトランスT1の
2次側を半波整流型にすると、共振インダクタLrと整
流ダイオードD3の寄生容量の直列共振によって、整流
ダイオードD3の両端に不要な振動電圧が発生するデメ
リットがある。一方、本発明の電圧共振コンバータ1,
11のようにトランスT1の2次側を全波整流型にする
と、整流ダイオードD3,D4がお互いの振動電圧をク
ランプするため、振動電圧を十分に抑制できる。
【0031】
【発明の効果】本発明の電圧共振コンバータによれば、
以下の効果が得られる。 スイッチがゼロクロススイッチング可能であるため、
スイッチング損失やスイッチングノイズを小さく出来
る。 固定周波数でのPWM制御が容易である。また、固定
デューティでの周波数制御も可能であり、このときはト
ランスの偏磁を防止し、ヒステリシス損を低減できる。 軽負荷時には1次側回路の共振電流が減少するため、
軽負荷時でも効率が良い。 スイッチには入力電圧以上の電圧が加わらないため、
スイッチの耐圧が低くてもよい。このため、MOSFE
Tを使用したときの損失を低減できる。特に、ドレイン
耐圧100V以下では低電圧駆動が可能なロジックレベ
ルMOSFETが使用可能であり、ドライブ電力を約1
/2にできる。
【0032】回路構成がシンプルで部品点数が少な
い。 回路動作のほとんどの期間において直線近似が可能な
ため、共振型回路としては解析が容易である。 全波整流型としたため、整流ダイオードがお互いの振
動電圧をクランプし、不要な振動電圧を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧共振コンバータの第1実施例を示
す回路図である。
【図2】図1の電圧共振コンバータにおける帰還回路と
制御回路とを示す回路図である。
【図3】図1の電圧共振コンバータの等価回路図であ
る。
【図4】図1の電圧共振コンバータの動作を説明するた
めの波形図である。
【図5】図1の電圧共振コンバータの時刻t0での状態を
示す等価回路図である。
【図6】図1の電圧共振コンバータの時刻t0〜t1での状
態を示す等価回路図である。
【図7】図1の電圧共振コンバータの時刻t1での状態を
示す等価回路図である。
【図8】図1の電圧共振コンバータの時刻t2での状態を
示す等価回路図である。
【図9】図1の電圧共振コンバータの時刻t3での状態を
示す等価回路図である。
【図10】図1の電圧共振コンバータの時刻t3〜t4での
状態を示す等価回路図である。
【図11】図1の電圧共振コンバータの時刻t4〜t5での
状態を示す等価回路図である。
【図12】図1の電圧共振コンバータの時刻t5での状態
を示す等価回路図である。
【図13】図1の電圧共振コンバータの時刻t6での状態
を示す等価回路図である。
【図14】本発明の電圧共振コンバータの第2実施例を
示す回路図である。
【図15】比較例の電圧共振コンバータを示す回路図で
ある。
【図16】従来の電圧共振コンバータの一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1,11,51,61 電圧共振コンバータ Q1 第1スイッチ素子 Q2 第2スイッチ素子 D1 第1ダイオード D2 第2ダイオード C1 第1コンデンサ C2 第2コンデンサ C3 平滑コンデンサ T1 トランス N1 1次巻線 N2,N3 2次巻線 Tr,Tr1,Tr2 共振インダクタ D3,D4 整流ダイオード FB 帰還回路 SC 制御回路 Vin 直流入力電圧 Vout 直流出力電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電源とグランドの間に直列に接続さ
    れた第1スイッチおよび第2スイッチと、前記第1スイ
    ッチと逆向き並列に存在する第1ダイオードと、前記第
    2スイッチと逆向き並列に存在する第2ダイオードと、
    前記スイッチと並列に存在する第1コンデンサと、前記
    2つのスイッチの接続点とグランドの間あるいは前記2
    つのスイッチの接続点と入力電源の間に接続されたトラ
    ンスの1次巻線および第2コンデンサの直列回路と、前
    記トランスの2次巻線に接続された2以上の整流ダイオ
    ードおよび平滑コンデンサを備えた全波整流回路と、前
    記トランスの1次巻線あるいは2次巻線と直列に挿入さ
    れた共振インダクタとを具備したことを特徴とする電圧
    共振コンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電圧共振コンバータに
    おいて、前記第1スイッチおよび第2スイッチのオン/
    オフのタイミングが逆であり、前記第1スイッチおよび
    第2スイッチが共にオフになるデッドタイムを有し、そ
    のデッドタイムに前記第1スイッチおよび第2スイッチ
    がゼロクロススイッチングすることを特徴とする電圧共
    振コンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電圧共
    振コンバータにおいて、前記第1コンデンサと前記共振
    インダクタのLC共振の周期Tr1は前記第1スイッチお
    よび第2スイッチのスイッチング周期Tより短く、前記
    第2コンデンサと前記共振インダクタのLC共振の周期
    Tr2は前記第1スイッチおよび第2スイッチのスイッチ
    ング周期Tより長いことを特徴とする電圧共振コンバー
    タ。
JP6112589A 1994-05-26 1994-05-26 電圧共振コンバータ Pending JPH07322613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6112589A JPH07322613A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 電圧共振コンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6112589A JPH07322613A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 電圧共振コンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07322613A true JPH07322613A (ja) 1995-12-08

Family

ID=14590530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6112589A Pending JPH07322613A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 電圧共振コンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07322613A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002354804A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Canon Inc 共振型電源装置
JP2003023775A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置
JP2007097303A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置
CN100355192C (zh) * 2005-04-15 2007-12-12 杭州华三通信技术有限公司 脉冲宽度调制开关电源电路
KR100799856B1 (ko) * 2005-07-07 2008-01-31 삼성전기주식회사 고효율 하프-브리지 dc/dc 컨버터 및 그 제어방법
WO2010090032A1 (ja) 2009-02-06 2010-08-12 新電元工業株式会社 電流検出回路および変圧器電流測定システム
JP2011160566A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 共振型コンバータ
KR101439495B1 (ko) * 2011-01-26 2014-09-11 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 스위칭 전원장치
JP5911553B1 (ja) * 2014-11-21 2016-04-27 三菱電機株式会社 直流変換装置
US9378888B2 (en) 2011-01-26 2016-06-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Power transfer system
US9660536B2 (en) 2011-01-26 2017-05-23 Murata Manufacturing Coo., Ltd. Switching power supply device performs power transmission by using resonance phenomenon
US10284075B2 (en) 2017-08-02 2019-05-07 Ricoh Electronic Devices Co., Ltd. Overvoltage protection circuit for protecting overvoltage corresponding to wide range of input voltage
CN114079384A (zh) * 2021-11-02 2022-02-22 西安交通大学 一种宽输出电压范围的变结构llc变换器及方法
CN117388761A (zh) * 2023-12-11 2024-01-12 国网山东省电力公司淄博供电公司 一种基于变频谐振的多芯二次电缆核线装置及方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002354804A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Canon Inc 共振型電源装置
JP4617025B2 (ja) * 2001-05-29 2011-01-19 キヤノン株式会社 共振型電源装置
JP2003023775A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置
CN100355192C (zh) * 2005-04-15 2007-12-12 杭州华三通信技术有限公司 脉冲宽度调制开关电源电路
KR100799856B1 (ko) * 2005-07-07 2008-01-31 삼성전기주식회사 고효율 하프-브리지 dc/dc 컨버터 및 그 제어방법
JP2007097303A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置
JP4672504B2 (ja) * 2005-09-29 2011-04-20 新電元工業株式会社 スイッチング電源装置
WO2010090032A1 (ja) 2009-02-06 2010-08-12 新電元工業株式会社 電流検出回路および変圧器電流測定システム
JP2011160566A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 共振型コンバータ
KR101439495B1 (ko) * 2011-01-26 2014-09-11 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 스위칭 전원장치
US9106141B2 (en) 2011-01-26 2015-08-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Switching power supply device
US9378888B2 (en) 2011-01-26 2016-06-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Power transfer system
US9660536B2 (en) 2011-01-26 2017-05-23 Murata Manufacturing Coo., Ltd. Switching power supply device performs power transmission by using resonance phenomenon
JP5911553B1 (ja) * 2014-11-21 2016-04-27 三菱電機株式会社 直流変換装置
US10284075B2 (en) 2017-08-02 2019-05-07 Ricoh Electronic Devices Co., Ltd. Overvoltage protection circuit for protecting overvoltage corresponding to wide range of input voltage
CN114079384A (zh) * 2021-11-02 2022-02-22 西安交通大学 一种宽输出电压范围的变结构llc变换器及方法
CN114079384B (zh) * 2021-11-02 2024-05-07 西安交通大学 一种宽输出电压范围的变结构llc变换器及方法
CN117388761A (zh) * 2023-12-11 2024-01-12 国网山东省电力公司淄博供电公司 一种基于变频谐振的多芯二次电缆核线装置及方法
CN117388761B (zh) * 2023-12-11 2024-03-19 国网山东省电力公司淄博供电公司 一种基于变频谐振的多芯二次电缆核线装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3201324B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3475925B2 (ja) スイッチング電源装置
US7596007B2 (en) Multiphase DC to DC converter
US4785387A (en) Resonant converters with secondary-side resonance
US5132888A (en) Interleaved bridge converter
JP4701749B2 (ja) 直流変換装置
KR100632688B1 (ko) 스위칭 전원장치
EP1156580A2 (en) Switching power supply apparatus with active clamp circuit
KR100681689B1 (ko) 스위칭 전원장치
US20060193155A1 (en) DC converter
JPH07322613A (ja) 電圧共振コンバータ
US7505289B2 (en) Flyback DC/DC converter using clamp diode
US7532488B2 (en) DC converter
JP2513381B2 (ja) 電源回路
JP4123231B2 (ja) 直流変換装置
CN114568041B (zh) 反激式转换器及其操作方法
JP4013952B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP3700844B2 (ja) スイッチングコンバータ
KR100540799B1 (ko) 직류-직류 변환 장치
KR100426605B1 (ko) 직렬 커패시턴스를 갖는 스위칭 전원 장치
EP1172922B1 (en) Universal switched power converter
CN114568042B (zh) 反激式转换器及其操作方法
JP4329451B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2005192285A (ja) スイッチング電源装置
JPH0767329A (ja) スイッチング電源装置