JPH07322307A - 配線盤装置および配線盤装置における回線引き込み機構 - Google Patents
配線盤装置および配線盤装置における回線引き込み機構Info
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- JPH07322307A JPH07322307A JP10922694A JP10922694A JPH07322307A JP H07322307 A JPH07322307 A JP H07322307A JP 10922694 A JP10922694 A JP 10922694A JP 10922694 A JP10922694 A JP 10922694A JP H07322307 A JPH07322307 A JP H07322307A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピン穴の数を減らして装置面積を減少させる
と共に各種回線試験を容易に実施できるようなMDF装
置およびMDF装置の回線引き込み機構を提供する。 【構成】 マトリクスボード3と該マトリクスボード3
上のピン穴4から挿入されるピン7とからなるMDF装
置の回線引き込み機構において、ピン穴4挿入部に設け
られる複数の出回線2と、ピン穴4に直交すると共に互
いに平行に設けられる複数の入回線1と、出回線2と接
触する導体部5および入回線1と接触するスライド可能
な導体部6とを有する回線接続ピン7と、マトリクスボ
ード3を介し出回線2に沿って延在する一対の回線引き
込み線8,9と、該回線ピン7に設けられた導体部5,
6とそれぞれ接続する一対の導体部を有する回線引き込
みピンとを設け、回線接続ピン7の上から回線引き込み
ピンを挿入することにより、所望の入回線1および出回
線2と一対の回線引き込み線8,9とをそれぞれ接続す
る。
と共に各種回線試験を容易に実施できるようなMDF装
置およびMDF装置の回線引き込み機構を提供する。 【構成】 マトリクスボード3と該マトリクスボード3
上のピン穴4から挿入されるピン7とからなるMDF装
置の回線引き込み機構において、ピン穴4挿入部に設け
られる複数の出回線2と、ピン穴4に直交すると共に互
いに平行に設けられる複数の入回線1と、出回線2と接
触する導体部5および入回線1と接触するスライド可能
な導体部6とを有する回線接続ピン7と、マトリクスボ
ード3を介し出回線2に沿って延在する一対の回線引き
込み線8,9と、該回線ピン7に設けられた導体部5,
6とそれぞれ接続する一対の導体部を有する回線引き込
みピンとを設け、回線接続ピン7の上から回線引き込み
ピンを挿入することにより、所望の入回線1および出回
線2と一対の回線引き込み線8,9とをそれぞれ接続す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交換機等の交換局内装置
と加入者線を任意に接続する配線盤装置に関し、特に回
線を試験装置に接続する配線盤装置における回線引き込
み機構に関するものである。
と加入者線を任意に接続する配線盤装置に関し、特に回
線を試験装置に接続する配線盤装置における回線引き込
み機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、交換設備においては、交換装置
と加入者線路とが主配線盤装置(以下、MDF装置と称
す)を介して接続されている。ここでMDF装置は、交
換装置に接続する端子と線路に接続する端子とを有して
おり、交換機側端子と線路側端子とをジャンパ線で配線
することにより回線を接続する。また、PBX(構内交
換設備)においても同様で、交換装置側と内線線路側と
の端子を有するMDF装置が設けてあり、両端子間をジ
ャンパ線で配線し内線を接続する。また、このMDF装
置の自動化を図るため、ロボットによる配線作業が行わ
れるようになっており、このロボットによる配線作業を
行いやすくするために、MDF装置はピンマトリクスに
よる複数のマトリクスボードで構成されている。
と加入者線路とが主配線盤装置(以下、MDF装置と称
す)を介して接続されている。ここでMDF装置は、交
換装置に接続する端子と線路に接続する端子とを有して
おり、交換機側端子と線路側端子とをジャンパ線で配線
することにより回線を接続する。また、PBX(構内交
換設備)においても同様で、交換装置側と内線線路側と
の端子を有するMDF装置が設けてあり、両端子間をジ
ャンパ線で配線し内線を接続する。また、このMDF装
置の自動化を図るため、ロボットによる配線作業が行わ
れるようになっており、このロボットによる配線作業を
行いやすくするために、MDF装置はピンマトリクスに
よる複数のマトリクスボードで構成されている。
【0003】MDF装置として一般的なものは、入回線
と出回線とが互いに直交し、かつ入回線と出回線とが接
触しないように平行に並べられており、その入回線と出
回線との交点上にピン穴を有するマトリクスボードを用
いるものがある。そして、このマトリクスボードの任意
のピン穴にピンを挿入することにより所望の入回線と出
回線とが電気的に接続される。
と出回線とが互いに直交し、かつ入回線と出回線とが接
触しないように平行に並べられており、その入回線と出
回線との交点上にピン穴を有するマトリクスボードを用
いるものがある。そして、このマトリクスボードの任意
のピン穴にピンを挿入することにより所望の入回線と出
回線とが電気的に接続される。
【0004】しかしながら、上述したマトリクスボード
では、入回線と出回線との交点にあるピン穴にピンが挿
入されることで入回線と出回線とが接続される構造にな
っているため、どの入回線もすべての出回線に接続でき
るようにするためには、マトリクスボード上におけるピ
ン穴の数を入回線×出回線数分設けなければならず、そ
のため、ピン穴の数に比例してマトリクスボードの面積
は大きくなる。上述したように、ロボットによる配線作
業を行うようなMDF装置は通常複数のマトリクスボー
ドを搭載しているため、マトリクスボードの面積が大き
くなるにつれてMDF装置も大型化するという問題点が
あった。
では、入回線と出回線との交点にあるピン穴にピンが挿
入されることで入回線と出回線とが接続される構造にな
っているため、どの入回線もすべての出回線に接続でき
るようにするためには、マトリクスボード上におけるピ
ン穴の数を入回線×出回線数分設けなければならず、そ
のため、ピン穴の数に比例してマトリクスボードの面積
は大きくなる。上述したように、ロボットによる配線作
業を行うようなMDF装置は通常複数のマトリクスボー
ドを搭載しているため、マトリクスボードの面積が大き
くなるにつれてMDF装置も大型化するという問題点が
あった。
【0005】このMDF装置の大型化という問題点を除
去するために、現在種々のマトリクスボードの改良案が
提案されているが、その中の一つとして、本発明と同一
出願人によって出願された特願平05−201366号
等があり、ここでは、一つの出回線が複数の入回線と接
続するようなマトリクスボードが提案されている。例え
ば、この特願平05−201366号の第3の実施例は
以下のような構成を有している。
去するために、現在種々のマトリクスボードの改良案が
提案されているが、その中の一つとして、本発明と同一
出願人によって出願された特願平05−201366号
等があり、ここでは、一つの出回線が複数の入回線と接
続するようなマトリクスボードが提案されている。例え
ば、この特願平05−201366号の第3の実施例は
以下のような構成を有している。
【0006】上記実施例において提案されたマトリクス
ボードは、入回線と出回線とが互いに直交し、かつ入回
線と出回線とが接触しないように平行に並べられてお
り、その入回線と出回線との交点で入回線が露出するピ
ン穴を該出回線に沿って設ける構成となっている。さら
に、該ピン穴から挿入されるピンは、所望の入回線と出
回線との交点において入回線および出回線と接触するス
ライド可能な導体部を有している。すなわち、該導体部
を所望の入回線の位置にスライドさせてからピン穴に挿
入することにより、所望の入回線と出回線とを電気的に
接続する。したがって、出回線分のピン穴数のみを設け
ることで任意の入回線と出回線とを接続することがで
き、MDF装置をよりコンパクトにすることが可能にな
ると共に、ピン穴数が減ることによってその加工工数も
削減される。
ボードは、入回線と出回線とが互いに直交し、かつ入回
線と出回線とが接触しないように平行に並べられてお
り、その入回線と出回線との交点で入回線が露出するピ
ン穴を該出回線に沿って設ける構成となっている。さら
に、該ピン穴から挿入されるピンは、所望の入回線と出
回線との交点において入回線および出回線と接触するス
ライド可能な導体部を有している。すなわち、該導体部
を所望の入回線の位置にスライドさせてからピン穴に挿
入することにより、所望の入回線と出回線とを電気的に
接続する。したがって、出回線分のピン穴数のみを設け
ることで任意の入回線と出回線とを接続することがで
き、MDF装置をよりコンパクトにすることが可能にな
ると共に、ピン穴数が減ることによってその加工工数も
削減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
MDF装置においては、装置の大型化と共にその試験方
式が煩雑であるという他の問題点があった。例えば、現
在一般的に用いられているMDF装置で各種回線試験を
行う場合には、試験の種別毎にマトリクスボード上にピ
ンを挿抜して試験回路を形成しており、またマトリクス
ボード内に試験用パターンを設ける必要があった。
MDF装置においては、装置の大型化と共にその試験方
式が煩雑であるという他の問題点があった。例えば、現
在一般的に用いられているMDF装置で各種回線試験を
行う場合には、試験の種別毎にマトリクスボード上にピ
ンを挿抜して試験回路を形成しており、またマトリクス
ボード内に試験用パターンを設ける必要があった。
【0008】一方、前述した特願平05−201366
号においては、MDF装置をコンパクトにするためのマ
トリクスボードの改良案が提案されているが、ここでは
試験用に回線を引き込む方法が言及されていない。した
がって、マトリクスボードの改良例として説明した特願
平05−201366号の第3の実施例の有するマトリ
クスボードのコンパクトさはそのままに、かつ各種回線
試験を簡単に行えるようなMDF装置が望まれている。
号においては、MDF装置をコンパクトにするためのマ
トリクスボードの改良案が提案されているが、ここでは
試験用に回線を引き込む方法が言及されていない。した
がって、マトリクスボードの改良例として説明した特願
平05−201366号の第3の実施例の有するマトリ
クスボードのコンパクトさはそのままに、かつ各種回線
試験を簡単に行えるようなMDF装置が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、マトリクスボ
ードと該マトリクスボード上のピン穴から挿入されるピ
ンとからなる配線盤装置において、ピン穴挿入部に設け
られる複数の出回線と、ピン穴に直交すると共に互いに
平行に設けられる複数の入回線と、出回線と接触する第
一の導体部および入回線と接触するスライド可能な第二
の導体部とを有するピンとを設けたものである。
ードと該マトリクスボード上のピン穴から挿入されるピ
ンとからなる配線盤装置において、ピン穴挿入部に設け
られる複数の出回線と、ピン穴に直交すると共に互いに
平行に設けられる複数の入回線と、出回線と接触する第
一の導体部および入回線と接触するスライド可能な第二
の導体部とを有するピンとを設けたものである。
【0010】また本発明は、マトリクスボードと該マト
リクスボード上のピン穴から挿入されるピンとからなる
配線盤装置の回線引き込み機構において、ピン穴挿入部
に設けられる複数の出回線と、ピン穴に直交すると共に
互いに平行に設けられる複数の入回線と、出回線と接触
する第一の導体部および入回線と接触するスライド可能
な第二の導体部とを有する第一のピンと、マトリクスボ
ードを介し複数の出回線に沿って延在する一対の回線引
き込み線と、第一のピンに設けられた第一および第二の
導体部と一対の回線引き込み線とをそれぞれ接続する一
対の導体部を有し、第一のピンの上から挿入される第二
のピンとを設けたものである。
リクスボード上のピン穴から挿入されるピンとからなる
配線盤装置の回線引き込み機構において、ピン穴挿入部
に設けられる複数の出回線と、ピン穴に直交すると共に
互いに平行に設けられる複数の入回線と、出回線と接触
する第一の導体部および入回線と接触するスライド可能
な第二の導体部とを有する第一のピンと、マトリクスボ
ードを介し複数の出回線に沿って延在する一対の回線引
き込み線と、第一のピンに設けられた第一および第二の
導体部と一対の回線引き込み線とをそれぞれ接続する一
対の導体部を有し、第一のピンの上から挿入される第二
のピンとを設けたものである。
【0011】
【作用】上記構成により、本発明においては、マトリク
スボード上に設けられた各ピン穴に各出回線が露出する
と共に各入回線がピン穴を直交している。また、ピンに
は出回線と接触する導体部および入回線と接触するスラ
イド可能な導体部が設けられているので、まず所望の入
回線の位置まで該入回線と接触する導体部をスライドさ
せ、そのピンをマトリクスボード上のピン穴より挿入し
て所望の入回線と出回線とを電気的に接続する。したが
って、マトリクスボード上のピン穴は出回線数分のみ設
ければよく、マトリクスボード、ひいてはMDF装置を
コンパクトにすることができる。
スボード上に設けられた各ピン穴に各出回線が露出する
と共に各入回線がピン穴を直交している。また、ピンに
は出回線と接触する導体部および入回線と接触するスラ
イド可能な導体部が設けられているので、まず所望の入
回線の位置まで該入回線と接触する導体部をスライドさ
せ、そのピンをマトリクスボード上のピン穴より挿入し
て所望の入回線と出回線とを電気的に接続する。したが
って、マトリクスボード上のピン穴は出回線数分のみ設
ければよく、マトリクスボード、ひいてはMDF装置を
コンパクトにすることができる。
【0012】また本発明は、マトリクスボードを介し複
数の出回線に沿って延在する一対の回線引き込み線と、
第一のピンの上からさらに挿入する第二のピン、つまり
回線引き込みピンを設けている。ここで、この回線引き
込みピンは一対の導体部を有し、第一のピンの上から挿
入されると、その一対の導体部がそれぞれ第一のピンに
設けられた第一および第二の導体部と接続する。さら
に、この一対の導体部が一対の回線引き込み線にそれぞ
れ接触することにより、出回線および入回線と一対の回
線引き込み線とがそれぞれ電気的に接続される。したが
って、回線引き込みピンの挿入により出回線および入回
線をそれぞれ試験装置に引き込むことができ、回線試験
装置内で試験回路を自動生成して各種回線試験を実施す
ることができる。
数の出回線に沿って延在する一対の回線引き込み線と、
第一のピンの上からさらに挿入する第二のピン、つまり
回線引き込みピンを設けている。ここで、この回線引き
込みピンは一対の導体部を有し、第一のピンの上から挿
入されると、その一対の導体部がそれぞれ第一のピンに
設けられた第一および第二の導体部と接続する。さら
に、この一対の導体部が一対の回線引き込み線にそれぞ
れ接触することにより、出回線および入回線と一対の回
線引き込み線とがそれぞれ電気的に接続される。したが
って、回線引き込みピンの挿入により出回線および入回
線をそれぞれ試験装置に引き込むことができ、回線試験
装置内で試験回路を自動生成して各種回線試験を実施す
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例を示す断面図であり、図
1(A)は回線接続ピン挿入時のマトリクスボードを示
し、図1(B)は回線試験用引き込み線を有するマトリ
クスボードを示している。また、図2は本発明の回線接
続ピンを示す構造図、図3は本発明の回線引き込みピン
を示す構造図である。
する。図1は本発明の一実施例を示す断面図であり、図
1(A)は回線接続ピン挿入時のマトリクスボードを示
し、図1(B)は回線試験用引き込み線を有するマトリ
クスボードを示している。また、図2は本発明の回線接
続ピンを示す構造図、図3は本発明の回線引き込みピン
を示す構造図である。
【0014】図1(A)において、入回線1A,1B,
1C・・・パターンと出回線2a,2b,2c・・・パ
ターンとが両面内側に設けられているマトリクスボード
3と、マトリクスボード3上部ピン穴4(図1(B)参
照)から挿入し、出回線2と接触する導体部5と入回線
と接触するスライド可能な導体部6とを備えた回線接続
ピン7とでMDF装置が構成されている。ここで、出回
線2はピン穴4挿入部に適当な間隔を置いて設けられ、
入回線1はピン穴4と直交するように、かつ互いに平行
になるように設けられている。これらの回線はそれぞれ
L1/L2の2線から構成されているが、マトリクスボ
ード3の両面に、互いに平行になるように設けられてい
るため、図1の断面図においては入回線1、出回線2と
もL1/L2線が重なって見える。
1C・・・パターンと出回線2a,2b,2c・・・パ
ターンとが両面内側に設けられているマトリクスボード
3と、マトリクスボード3上部ピン穴4(図1(B)参
照)から挿入し、出回線2と接触する導体部5と入回線
と接触するスライド可能な導体部6とを備えた回線接続
ピン7とでMDF装置が構成されている。ここで、出回
線2はピン穴4挿入部に適当な間隔を置いて設けられ、
入回線1はピン穴4と直交するように、かつ互いに平行
になるように設けられている。これらの回線はそれぞれ
L1/L2の2線から構成されているが、マトリクスボ
ード3の両面に、互いに平行になるように設けられてい
るため、図1の断面図においては入回線1、出回線2と
もL1/L2線が重なって見える。
【0015】また、図1(B)において、マトリクスボ
ード3の両面外側、出回線2に沿って試験用引き込み線
往路8と試験用引き込み線復路9とが設けられており、
図1(A)において挿入された回線接続ピン7の上から
後述する回線引き込みピンを挿入することにより所定の
回線を引き込むことができる。
ード3の両面外側、出回線2に沿って試験用引き込み線
往路8と試験用引き込み線復路9とが設けられており、
図1(A)において挿入された回線接続ピン7の上から
後述する回線引き込みピンを挿入することにより所定の
回線を引き込むことができる。
【0016】ここで、図2および図3を用いて回線接続
ピンと回線引き込みピンの構造を説明する。図2におい
て、回線接続ピン7は、出回線2のL1/L2線とそれ
ぞれ接触する出回線L1線接触導体部5および出回線L
2線接触導体部5と、接触スライド部10により任意の
入回線1の位置にスライドしてその入回線1のL1/L
2線とそれぞれ接触する入回線L1線接触導体部6およ
び入回線L2線接触導体部6と、出回線接触導体部5と
入回線接触導体部6とを電気的に接続するL1線および
L2線導体部11とからなる。
ピンと回線引き込みピンの構造を説明する。図2におい
て、回線接続ピン7は、出回線2のL1/L2線とそれ
ぞれ接触する出回線L1線接触導体部5および出回線L
2線接触導体部5と、接触スライド部10により任意の
入回線1の位置にスライドしてその入回線1のL1/L
2線とそれぞれ接触する入回線L1線接触導体部6およ
び入回線L2線接触導体部6と、出回線接触導体部5と
入回線接触導体部6とを電気的に接続するL1線および
L2線導体部11とからなる。
【0017】また、図3において、回線引き込みピン1
2は、L1/L2線引き込み部往路13とL1/L2線
引き込み部復路14からなり、引き込み部往路13と引
き込み部復路14とはそれぞれ絶縁層を介して対をなし
ている。
2は、L1/L2線引き込み部往路13とL1/L2線
引き込み部復路14からなり、引き込み部往路13と引
き込み部復路14とはそれぞれ絶縁層を介して対をなし
ている。
【0018】次に、本発明の動作を図面を用いて説明す
る。図4は回線接続時のマトリクスボードを示す断面
図、図5は回線引き込みピン挿入時のマトリクスボード
断面図である。
る。図4は回線接続時のマトリクスボードを示す断面
図、図5は回線引き込みピン挿入時のマトリクスボード
断面図である。
【0019】回線接続時に、例えば図1(A)に示す回
線接続ピン7−のように、入回線1Cと出回線2aと
を接続する場合、回線接続ピン7の入回線接触導体部6
をマトリクスボード3の入回線1Cのパターンに接触す
る位置に接触スライド部10を移動(またはこの位置に
接触スライド部10が位置しているピンを選ぶ)し、マ
トリクスボード3の出回線2aのピン穴4にこの回線接
続ピン7−を挿入する。
線接続ピン7−のように、入回線1Cと出回線2aと
を接続する場合、回線接続ピン7の入回線接触導体部6
をマトリクスボード3の入回線1Cのパターンに接触す
る位置に接触スライド部10を移動(またはこの位置に
接触スライド部10が位置しているピンを選ぶ)し、マ
トリクスボード3の出回線2aのピン穴4にこの回線接
続ピン7−を挿入する。
【0020】この接続状態の断面図を図4に示す。ここ
で、入回線1Cのパターンは回線接続ピン7−の入回
線接触導体部6と導通し、また出回線接触導体部5は出
回線2aと導通する。各々の接触導体部5,6は導体部
11で接続されているため、入回線1Cと出回線2aと
が電気的に接続される。さらに、図1(A)の回線接続
ピン7−の場合についても付記すると、ピン7−の
入回線接触導体部6を入回線1Aのパターン位置に移動
(またはこの位置にあるピンを選ぶ)し、マトリクスボ
ード3の出回線2bのピン穴4に挿入することにより、
入回線1Aと出回線2bとが接続される。
で、入回線1Cのパターンは回線接続ピン7−の入回
線接触導体部6と導通し、また出回線接触導体部5は出
回線2aと導通する。各々の接触導体部5,6は導体部
11で接続されているため、入回線1Cと出回線2aと
が電気的に接続される。さらに、図1(A)の回線接続
ピン7−の場合についても付記すると、ピン7−の
入回線接触導体部6を入回線1Aのパターン位置に移動
(またはこの位置にあるピンを選ぶ)し、マトリクスボ
ード3の出回線2bのピン穴4に挿入することにより、
入回線1Aと出回線2bとが接続される。
【0021】このようにして、回線接続ピン7の入回線
接触導体部6を、接続すべき入回線1のパターン位置に
移動(またはこの位置にあるピンを選ぶ)し、これを接
続すべき出回線2のパターンのあるピン穴4に挿入する
ことにより所望の回線が接続される。したがって、本発
明の回線接続においては、ピン穴4の数は出回線2の数
に一致するので、マトリクスボードの面積を減少させる
と共にコンパクトなMDF装置を実現し、さらにピン穴
の数を減らすことで加工工数を減らすこともできる。
接触導体部6を、接続すべき入回線1のパターン位置に
移動(またはこの位置にあるピンを選ぶ)し、これを接
続すべき出回線2のパターンのあるピン穴4に挿入する
ことにより所望の回線が接続される。したがって、本発
明の回線接続においては、ピン穴4の数は出回線2の数
に一致するので、マトリクスボードの面積を減少させる
と共にコンパクトなMDF装置を実現し、さらにピン穴
の数を減らすことで加工工数を減らすこともできる。
【0022】次に、回線試験時について、図5と共に図
6に示す回線ルート図を用いて説明する。図6の(A)
はMDF装置を介して交換機と加入者線とを接続した通
常の回線接続時、図6(B)は被試験回線を局内/局外
に切り分けて試験を行う場合、図6(C)はL1/L2
線を短絡して試験を行う場合を示している。
6に示す回線ルート図を用いて説明する。図6の(A)
はMDF装置を介して交換機と加入者線とを接続した通
常の回線接続時、図6(B)は被試験回線を局内/局外
に切り分けて試験を行う場合、図6(C)はL1/L2
線を短絡して試験を行う場合を示している。
【0023】ここで、図5は図4の回線接続ピン7をマ
トリクスボード3のピン穴4に挿入した上から試験用の
回線引き込みピン12を挿入した状態を示しており、図
4の出回線接触導体部5はバネ形状をなしている。その
バネの先端の鉤の手に曲がっている部分に回線引き込み
ピン12を当てて挿入する。したがって、出回線接触導
体部5は出回線2から離れるため、入回線1と出回線2
とのルートは遮断される。しかしながら同時に、回線引
き込みピン12の試験用引き込み線往路13によりマト
リクスボード3に形成された試験用引き込み線往路8と
出回線2とが接続され、回線引き込みピン12の試験用
引き込み線復路14によりマトリクスボード3の試験用
引き込み線復路9と入回線1とが接続される。したがっ
て、入回線1と出回線2とが切り分けられ、それぞれの
回線が試験装置に引き込まれて試験回路を形成するの
で、図6(B)に示すような局内/局外切り分け試験を
行うことができる。
トリクスボード3のピン穴4に挿入した上から試験用の
回線引き込みピン12を挿入した状態を示しており、図
4の出回線接触導体部5はバネ形状をなしている。その
バネの先端の鉤の手に曲がっている部分に回線引き込み
ピン12を当てて挿入する。したがって、出回線接触導
体部5は出回線2から離れるため、入回線1と出回線2
とのルートは遮断される。しかしながら同時に、回線引
き込みピン12の試験用引き込み線往路13によりマト
リクスボード3に形成された試験用引き込み線往路8と
出回線2とが接続され、回線引き込みピン12の試験用
引き込み線復路14によりマトリクスボード3の試験用
引き込み線復路9と入回線1とが接続される。したがっ
て、入回線1と出回線2とが切り分けられ、それぞれの
回線が試験装置に引き込まれて試験回路を形成するの
で、図6(B)に示すような局内/局外切り分け試験を
行うことができる。
【0024】また、図5に示されているように、入回
線、出回線ともL1/L2線の2線に分かれており、L
1/L2線それぞれの線毎に回線が試験装置に引き込ま
れるため、試験装置内で試験回路を形成することによ
り、図6(C)に示すようなL1/L2の短絡試験を行
うことができる。
線、出回線ともL1/L2線の2線に分かれており、L
1/L2線それぞれの線毎に回線が試験装置に引き込ま
れるため、試験装置内で試験回路を形成することによ
り、図6(C)に示すようなL1/L2の短絡試験を行
うことができる。
【0025】上述したように、各種試験を実施する場
合、従来のMDF装置においては、マトリクスボード内
に試験用パターンを設けると共にピンを挿抜して試験回
路を形成する必要があったが、本発明においては、マト
リクスボード上にあらかじめ試験用引き込み線が設けら
れており、試験実施時に、図3に示す回線引き込みピン
を回線接続ピンの上から挿入することにより任意の回線
を遮断し、試験用引き込み線を回線試験装置内に引き込
むため、回線試験装置内で試験回路を自動生成すること
ができる。
合、従来のMDF装置においては、マトリクスボード内
に試験用パターンを設けると共にピンを挿抜して試験回
路を形成する必要があったが、本発明においては、マト
リクスボード上にあらかじめ試験用引き込み線が設けら
れており、試験実施時に、図3に示す回線引き込みピン
を回線接続ピンの上から挿入することにより任意の回線
を遮断し、試験用引き込み線を回線試験装置内に引き込
むため、回線試験装置内で試験回路を自動生成すること
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上、実施例を用いて詳述したように、
本発明においては、マトリクスボード上に設けられた各
ピン穴に各出回線が露出すると共に各入回線がピン穴を
直交するように設けられており、また、ピンには出回線
と接触する導体部および入回線と接触するスライド可能
な導体部が設けられているので、まず所望の入回線の位
置まで該入回線と接触する導体部をスライドさせ、その
ピンをマトリクスボード上のピン穴より挿入して所望の
入回線と出回線とを電気的に接続することができる。し
たがって、マトリクスボード上のピン穴数は出回線分の
み設ければよく、マトリクスボード、ひいてはMDF装
置をコンパクトにすることができる。さらに、ピン穴の
数が従来のものより少なくて済むため、加工工程を減少
させることもできる。
本発明においては、マトリクスボード上に設けられた各
ピン穴に各出回線が露出すると共に各入回線がピン穴を
直交するように設けられており、また、ピンには出回線
と接触する導体部および入回線と接触するスライド可能
な導体部が設けられているので、まず所望の入回線の位
置まで該入回線と接触する導体部をスライドさせ、その
ピンをマトリクスボード上のピン穴より挿入して所望の
入回線と出回線とを電気的に接続することができる。し
たがって、マトリクスボード上のピン穴数は出回線分の
み設ければよく、マトリクスボード、ひいてはMDF装
置をコンパクトにすることができる。さらに、ピン穴の
数が従来のものより少なくて済むため、加工工程を減少
させることもできる。
【0027】また本発明は、マトリクスボードを介し複
数の出回線に沿って延在する一対の回線引き込み線と、
第一のピンの上からさらに挿入する第二のピン、つまり
回線引き込みピンを設け、また、この回線引き込みピン
は一対の導体部を有している。したがって、第一のピン
の上から回線引き込みピンを挿入することにより、出回
線と第一のピンに設けられた導体部とを遮断すると同時
に、出回線および入回線がそれぞれ一対の回線引き込み
線に接続して試験装置に引き込まれるため、回線試験装
置内で試験回路を自動生成して各種回線試験を迅速に実
施することができる。
数の出回線に沿って延在する一対の回線引き込み線と、
第一のピンの上からさらに挿入する第二のピン、つまり
回線引き込みピンを設け、また、この回線引き込みピン
は一対の導体部を有している。したがって、第一のピン
の上から回線引き込みピンを挿入することにより、出回
線と第一のピンに設けられた導体部とを遮断すると同時
に、出回線および入回線がそれぞれ一対の回線引き込み
線に接続して試験装置に引き込まれるため、回線試験装
置内で試験回路を自動生成して各種回線試験を迅速に実
施することができる。
【図1】本発明に係る一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の回線接続ピンを示す構造図である。
【図3】本発明の回線引き込みピンを示す構造図であ
る。
る。
【図4】回線接続時のマトリクスボード断面図である。
【図5】回線引き込みピン挿入時のマトリクスボード断
面図である。
面図である。
【図6】本発明に係る回線ルートの概略を示す図であ
る。
る。
1 入回線 2 出回線 3 マトリクスボード 4 ピン穴 5 出回線接触導体部 6 入回線接触導体部 7 回線接続ピン 8 試験用引き込み線往路 9 試験用引き込み線復路
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の入回線と複数の出回線を有するマ
トリクスボードと該マトリクスボード上のピン穴から挿
入されるピンとからなる配線盤装置において、 前記ピン穴挿入部に設けられる複数の出回線と、 前記ピン穴に直交すると共に互いに平行に設けられる複
数の入回線と、 前記出回線と接触する第一の導体部と前記入回線と接触
するスライド可能な第二の導体部とを有するピンとを設
け、 前記ピンを前記マトリクスボード上のピン穴から挿入し
て所望の入回線と出回線とを接続する配線盤装置。 - 【請求項2】 複数の入回線と複数の出回線を有するマ
トリクスボードと該マトリクスボード上のピン穴から挿
入されるピンとからなる配線盤装置の回線引き込み機構
において、 前記ピン穴挿入部に設けられる複数の出回線と、 前記ピン穴に直交すると共に互いに平行に設けられる複
数の入回線と、 前記出回線と接触する第一の導体部と前記入回線と接触
するスライド可能な第二の導体部とを有する第一のピン
と、 前記マトリクスボードを介し前記複数の出回線に沿って
延在する一対の回線引き込み線と、 前記第一のピンに設けられた第一および第二の導体部と
前記一対の回線引き込み線とをそれぞれ接続する一対の
導体部を有する第二のピンとを設け、 前記第一のピンの上から前記第二のピンを挿入すること
により、所望の入回線および出回線と前記一対の回線引
き込み線とをそれぞれ接続することを特徴とする配線盤
装置の回線引き込み機構。 - 【請求項3】 請求項2記載の配線盤装置の回線引き込
み機構において、前記第二のピンを挿入することにより
前記第一のピンに設けられた第一の導体部と前記出回線
とが遮断され、同時に前記第一のピンに設けられた第一
および第二の導体部と前記一対の回線引き込み線とがそ
れぞれ接続され、所望の入回線と出回線とがそれぞれ別
個に前記一対の引き込み線に接続されることを特徴とす
る配線盤装置の回線引き込み機構。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の配線盤装置およ
び配線盤装置の回線引き込み機構において、前記出回
線、前記入回線および前記一対の回線引き込み線が各々
2線からなり、該2線に対してそれぞれ別個に回線接続
および/または回線引き込みが行われることを特徴とす
る配線盤装置および配線盤装置の回線引き込み機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10922694A JPH07322307A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 配線盤装置および配線盤装置における回線引き込み機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10922694A JPH07322307A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 配線盤装置および配線盤装置における回線引き込み機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322307A true JPH07322307A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14504809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10922694A Pending JPH07322307A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 配線盤装置および配線盤装置における回線引き込み機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07322307A (ja) |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10922694A patent/JPH07322307A/ja active Pending
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