JPH07321849A - データ転送装置 - Google Patents

データ転送装置

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JPH07321849A
JPH07321849A JP6138352A JP13835294A JPH07321849A JP H07321849 A JPH07321849 A JP H07321849A JP 6138352 A JP6138352 A JP 6138352A JP 13835294 A JP13835294 A JP 13835294A JP H07321849 A JPH07321849 A JP H07321849A
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Tomohisa Shiga
知久 志賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FIFOを用いてデータの速度変換を行う場
合に、データの書き込み/読み出し中にFIFOからデ
ータがあふれたり、FIFO内のデータが空にならない
ようにする。 【構成】 送信側のVTRが生成したデータbは、FI
FO2に蓄積され、ITFディレイ経過後に送信回路3
により読み出され、データを生成した絶対時刻にITF
ディレイを加えた時刻、すなわちデータが読み出された
時刻が付加され、伝送される。そして、受信側ではデー
タmがFIFO8に蓄積され、送信側でデータに付加さ
れた時刻からIRFディレイを加えた時刻に、トラック
パルスrがVTR9のPLL10へ出力される。PLL
10の出力を読み出し信号pとしてFIFO8からデー
タqが読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオデータやオーデ
ィオデータのような時系列なデータを例えばIEEE−
P1394に準拠したシリアルバス(以下「P1394
シリアルバス」と略す)のような通信制御バスを用いて
伝送する場合に好適なデータ転送器に関する。
【0002】
【従来の技術】P1394シリアルバスのような制御信
号と情報信号とを混在させることのできる通信制御バス
によって複数の機器を接続し、これらの機器間で情報信
号及び制御信号を通信するシステムが考えられている。
【0003】図24にこのようなシステムの例を示す。
このシステムは機器A,B,C,D,Eを備えている。
そして、機器A−B間、A−C間、C−D間、及びC−
E間は、P1394シリアルバスのツイストペアケーブ
ルにより接続されている。これらの機器は、例えばデジ
タルVTR、チューナー、モニター等である。各機器は
ツイストペアケーブルから入力される情報信号及び制御
信号を中継する機能を持っているので、このシステムは
図25のように各機器が共通の通信制御バスに接続され
ているシステムと等価である。
【0004】通信制御バスを共有している機器A〜E間
におけるデータ伝送は、図26のように所定の通信サイ
クル(例えば125μsec)毎に時分割多重によって
行なわれる。通信制御バス上における通信サイクルの管
理は通信システムを管理する所定の機器、例えば機器A
が通信の同期、すなわち通信サイクルの開始時であるこ
とを示す同期パケット(サイクルスタートパケット:以
下「CSP」という)を通信制御バスに接続されている
他の機器へ伝送することによってその通信サイクルにお
けるデータ伝送が開始される。
【0005】1通信サイクル中において伝送されるデー
タ形式は、ビデオデータやオーディオデータなどの同期
型データ(以下「Isoデータ」という)と、接続制御
コマンド等の非同期型データ(以下「Asyncデー
タ」という)の2種類である。そして、Isoデータパ
ケットがAsyncデータパケットより先に伝送され
る。Isoデータパケットそれぞれにチャンネル番号
1,2,3 ,・・・Nを付けることにより、複数のIs
oデータを区別することができる。すべてのチャンネル
のIsoデータパケットの送信が終了した後、次のCS
Pまでの期間がAsyncデータの伝送に使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した通信シス
テムにおいて、Isoデータとして、デジタルVTRが
出力したビデオデータ及びオーディオデータ(以下「A
Vデータ」という)を他のデジタルVTRへ送信する場
合について考える。
【0007】AVデータのようなIsoデータをこのデ
ータの速度と異なる速度の伝送路を介して伝送する場合
には、送信側ではデジタルVTRが生成したAVデータ
を伝送路の伝送速度に合わせるため、また受信側では受
信したAVデータをデジタルVTRのデータの速度に戻
すため、データを一時的に保持するFIFOが必要とな
る。
【0008】本発明は、このようにFIFOに対して異
なる速さでデータの書き込み/読み出しを行うことによ
り送信側及び受信側の機器と伝送路の伝送速度を合わせ
る場合に、データの書き込み/読み出し中にFIFOか
らデータがあふれたり、FIFO内のデータが空になら
ないようにしたデータ転送装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明に係るデータ転送装置は、送信側では、周
期的に生成したデータパケットを第1の速度で一時蓄積
手段に書き込んだ後少なくとも第1の所定時間後から第
1の速度と異なる第2の速度で読み出すと共に、データ
パケットを生成した絶対時刻に該第1の所定時間を加え
た第1の時刻をデータパケットに付加して送信し、受信
側では第2の速度で一時蓄積手段に書き込んだデータパ
ケットを前記第1の時刻に第2の所定時間を加えた第2
の時刻から第1の速度で読み出すようにした。
【0010】受信したデータパケットを一時蓄積手段に
書き込む前に受信したデータパケットに付加されている
第1の時刻を読み出すようにすることが好適である。ま
た、送信側で生成されるデータパケットがヘッダパケッ
トとそれに続くビデオデータパケットやAVデータパケ
ットのような長さの異なる複数種類のパケットの場合に
は、これらのパケットを一時蓄積手段により固定長のパ
ケットに変換して伝送する。
【0011】そして、この場合、送信側では、一時蓄積
手段に対して固定長に相当する量のデータパケットが書
き込まれる毎に一時蓄積手段に対して書き込み確認信号
が入力され、書き込み確認信号が入力された後に一時蓄
積手段からデータパケットが読み出されるように構成
し、かつ書き込み確認信号が入力されるタイミングより
も前にデータパケットを読み出すタイミングが来ないよ
うに第1の所定時間を定める。
【0012】また、この場合、受信側では、一時蓄積手
段に対して固定長のデータパケットが書き込まれる毎に
一時蓄積手段に対して書き込み確認信号が入力され、書
き込み確認信号が入力された後に一時蓄積手段から長さ
の異なる複数種類のデータパケットが読み出されるよう
に構成し、かつ書き込み確認信号が入力されるタイミン
グよりも前にデータパケットを読み出すタイミングが来
ないように第2の所定時間を定める。
【0013】受信側において、ビデオデータパケットや
AVデータパケットを一時蓄積手段から読み出す場合に
は、受信側のAV機器内でフレーム同期パルスの生成に
用いられる位相同期ループにより第2の時刻のタイミン
グを生成することが好適である。
【0014】
【作用】本発明によれば、送信側において、生成したデ
ータは第1の速度で一時蓄積手段に蓄積され、少なくと
も第1の所定時間後に第2の速度で読み出され、データ
を生成した絶対時刻に第1の所定時間を加えた時刻、す
なわちデータが最も早く読み出される場合の時刻が付加
され、伝送される。そして、受信側ではデータが第2の
速度で一時蓄積手段に蓄積され、第1の時刻から第2の
所定時間を加えた第2の時刻から第1の速度で読み出さ
れる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて、 〔1〕データ転送装置全体の構成と概略動作 〔2〕送信側の動作 〔2〕−(1)パケットのフォーマット及び送信タイミ
ング 〔2〕−(2)送信回路の動作 〔3〕受信側の動作 〔3〕−(1)パケットのフォーマット及び送信タイミ
ング 〔3〕−(2)受信回路の動作 の順序で詳細に説明する。
【0016】〔1〕データ転送装置全体の構成と概略動
作 図1はP1394シリアスバスを介して接続されている
2台のデジタルVTR(以下「デジタルVTR」を単に
「VTR」という)間でAVデータの伝送を行う場合の
データ転送装置の実施例である。
【0017】VTR1は書き込み信号(ライトイネーブ
ル)aをFIFO2へ出力すると共にAVデータbをF
IFO2に書き込み始め、送信パケット1個分のAVデ
ータを書き込んだ時点でコンファーム信号cをFIFO
2へ出力する。また、AVデータbをFIFO2に書き
込み始めたタイミングを示す信号であるトラックパルス
dを送信回路3へ出力する。FIFO2はコンファーム
信号cを受けると、FIFO2の状態を示す信号eを
「empty」から「full」に変化させる。送信回
路3はトラックパルスdを受けると、一定時間待ち、読
み出し信号fをFIFO2へ出力し、データgを読み出
す。この待ち時間をITF(Initial Tran
smit FIFO)ディレイと呼ぶ。
【0018】読み出されたデータgは送信回路3でヘッ
ダが付与され、伝送路インターフェイス(以下「インタ
ーフェイス」を「I/F」という」)4からの読み出し
要求hに合わせて伝送路I/F4へ送られる。ここで、
ヘッダにはVTR1から出力されたトラックパルスdを
送信回路3が受け取った時刻にITFディレイを加えた
時刻(以下「シンクタイム」という)が書かれる。伝送
路I/F4ではデータiにパケットのエラー検出用のC
RCを付加し、P1394シリアルバス5上で伝送でき
る状態に変換し、出力する。
【0019】受信側では伝送路I/F6がP1394シ
リアルバス5を介して受信した信号をパケットの状態に
変換し、書き込み信号jと共にデータkを受信回路7へ
出力する。受信回路7は受信したパケットからヘッダを
取り除き、書き込み要求lと共にデータmをFIFO8
へ出力する。そして、1パケット分のデータを書き込ん
だ時点でコンファーム信号nをFIFO8へ出力する。
受信回路7は同時に、ヘッダから送信時に書き込まれた
シンクタイムを読み出し、シンクタイムに一定の時間を
加えた時刻になったらトラックパルスrをVTR9へ出
力する。FIFO8はコンファーム信号nを受けると、
FIFO8の状態を示す信号oを「empty」から
「full」に変化させる。
【0020】トラックパルスrはVTR9内のPLL1
0へ入力され、PLL10の出力はトラックパルスrに
ロックされる。そして、このPLL10の出力をデータ
読み出し開始の合図である読み出し信号pとしてFIF
O8へ出力し、データqを読み込む。PLL10の出力
はVTR9のフレーム同期信号の生成に用いられている
ので、FIFO8からのデータの読み出しは再生画像に
同期していることになる。
【0021】〔2〕送信側の動作 〔2〕−(1)パケットのフォーマット及び送信タイミ
ング 図1のVTR1が出力するデータbと、FIFO2から
出力されるデータgのフォーマットを図2に示す。ここ
で、左側がデータbであり、右側がデータgである。
【0022】データbは120クアドレット(=6シン
クブロック)か、または100クアドレット(=5シン
クブロック)のどちらかの状態で1パケットを構成して
いる。なお、1クアドレットは4バイトである。データ
bにはヘッダ、バッフアリングユニット(以下「BU」
という)、及びオーディオデータの3種類の情報が含ま
れている。
【0023】ヘッダにはAVデータ全体に関する制御情
報が含まれており、かつセグメントヘッダが1クアドレ
ット付与されている。セグメントヘッダはセグメントの
先頭を意味する特殊なデータである。BUには5シンク
ブロックのビデオデータが含まれており、BU0からB
U26までの27個がある。オーディオデータはA0か
らA8まで、3パケットに1シンクブロックづつ付き、
全部で9個ある。これらのパケットが28個集まって1
セグメントという単位になる。
【0024】以上説明したAVデータbはVTR1内部
のタイミングでFIFO2に書き込まれる。これはP1
394シリアルバス5上の通信タイミングとは無関係で
ある。
【0025】以上FIFO2に書き込まれるデータbに
ついて説明した。次に、FIFO2から読み出されるデ
ータfについて説明する。FIFO2から読み出される
データfは全て120クアドレットで構成されたパケッ
トになっており、DP0からDP24までの25個があ
る。これらのパケットはFIFO2からP1394シリ
アルバス5の通信サイクルのタイミングで読み出され
る。そして、この読み出し速度とVTR1がFIFO2
にデータを書き込む速度が異なるため、FIFO2で速
度変換が行われることになる。
【0026】さらに、P1394シリアルバス5上では
必ずパケット単位で伝送しなくてはならない。そのた
め、送信回路3がパケットをFIFO2から読み出す時
には、FIFO2には最低1パケット(=120クアド
レット)が書かれていなければならない。VTR1が1
パケットの途中をFIFO2に書いている時に、送信回
路3がデータを読み出さないようにするために、VTR
1はFIFO2に対して、1パケットを書いた時点でコ
ンファーム信号cを出力する。FIFO2がコンファー
ムcを受け、送信回路3にFIFO2の状態が「ful
l」であることを知らせるまで、送信回路3はデータg
を読み出すことはできない。
【0027】時間軸上で上記の動作を示したものを図3
及び図4に示す。図3において、(a)、(b),
(c)はそれぞれVTR1がFIFO2に書き込むパケ
ット、コンファーム信号、送信回路3がFIFO2から
読み出すパケットである。また、(d),(e),
(f),・・・(j),(k),(l)は前記(a),
(b),(c)を時間的に続けたものである。さらに、
図4は図3を時間的に続けたものである。
【0028】コンファーム信号は、最初はヘッダの終
端、次にBU0の終端、次にBU2の1シンクブロック
目が書き込まれた時点と言うように、6シンクブロック
(120クアドレット)分のデータが書き込まれた時点
で行われる。
【0029】図3及び図4に示すようにVTR1がデー
タをFIFO2に書き込む速度と、送信回路3がFIF
O2からデータを読み出す速度では、送信回路3がデー
タを読み出す速度のほうが速い。そこで、送信回路3が
FIFO2からデータを読み出している最中に、FIF
O2が空にならないようにするために、送信回路2はト
ラックパルスdを受け取った時点t0からITFディレ
イ遅れた時点t1から読み出しを始める。
【0030】ITFディレイは送信回路3がデータを読
み出している最中にFIFO2が空にならないようにす
るための最短時間であることが望ましい。図3がITF
ディレイが最短の場合の例である。これ以上短いとDP
18が読み出せなくなる。なぜなら、DP18はBU2
0の1シンクブロック目が書き終わらないと、DP18
で送信されるデータが書き込まれたことを示すコンファ
ーム信号が来ないためである。
【0031】次に、この時のITFディレイを図5を参
照しながら説明する。パケットの書き込みは、18. 1
259MHzのクロックにより2160サイクル単位で
1パケットが書き込まれる。すなわち、パケットは約1
19μsの周期で書き込まれることになる(図5
(a))。一方、パケットの読み出しはITFディレイ
後、24. 576MHzのクロックにより3072サイ
クル単位で1パケットが読み出される。すなわち、パケ
ットは約125μsの周期で読み出される(図5
(b))。
【0032】ITFディレイ求めるには、図5のT0及
びT1を計算して、それらの差を取れば良い。T0の間
にはヘッダが1個、BUがBU0〜BU19の20個と
BU20の1シンクブロック目が丁度入っているので、
BUサイクル×21+80(1シンクブロック分のクロ
ック数)を計算すれば良い。ただし、VTR側の回路の
都合でこの時間には1%の誤差が含まれている。そし
て、ITFディレイは誤差がある場合、長くなるように
決めることが必要なので、1%分を加える。以上の説明
を式にすると、 T0=21×BUサイクル+1シンクブロック =(21×2160+80)×(1/18.1259M
Hz)×1.01=2532μs となる。
【0033】同様に、T1の間にはDPが18個入って
いるので、 T1=18×DPサイクル=(18×3072)×(1
/24.576MHz) =2250μs となる。
【0034】したがって、 ITFディレイ=T0−T1=282μs である。
【0035】次に、送信側のFIFO2が必要になるF
IFOの容量を求める。その前に、パケットが実際に読
み出されるタイミングについて説明しておく。パケット
はITFディレイ後、必ずしもすぐには読み出されな
い。これはIEEE−P1394の規格によるものであ
り、3種類の要因がある。一つは、ニューサイクルのタ
イミングによるもの、二つ目はAsyncパケットによ
るもの、三つ目は他のIsoパケットによるものであ
る。
【0036】まず、図6を用いてニューサイクルによる
ものを説明をする。ニューサイクルとは図1の伝送路I
/F4,6の内部で規則的に125μsの周期で作られ
るパルスであり、通信はこの周期にしたがって行われ
る。
【0037】図6の(a)はITFディレイ終了後、す
ぐにニューサイクルが来ている場合である。この場合、
ITFディレイが終了した時刻t1の直後にニューサイ
クルが来ているので、図6(b)に示すように最も早く
パケットが読み出される。一方、図6(c)はニューサ
イクルがITFディレイ終了時刻t1の直前に来ている
場合である。この場合、パケットが送信されるタイミン
グは、図6(d)に示すようにITFディレイの終了時
刻t1から125μs遅れたところとなり、最も遅くな
る。このように、最も早い場合と最も遅い場合には、ニ
ューサイクルとITFディレイの終了時刻とのタイミン
グ関係により、125μsの差があり得る。
【0038】次にAsyncパケット又は他のIsoパ
ケットによるパケットの遅れを、図7を用いて説明す
る。P1394シリアルバスではビデオデータやオーデ
ィオデータのようなIsoデータ以外にコンピュータの
データのようなAsyncデータも伝送が可能なように
IEEE- P1394で決められており、本実施例では
接続制御コマンド等を伝送する。そして、Asyncパ
ケットはIEEE- P1394の規格で、次のニューサ
イクルから最大41μsはみ出すことが認められている
(図7(a),(b))。この場合、DPnのように、
Asyncパケットがなかった時にパケットが読み出さ
れるタイミングより、最大41μs遅れて読み出される
ことになる。
【0039】また、P1394シリアルバスでは一つの
バス上に複数のIsoパケットを時分割で伝送すること
が出来る。自分が送信しようとしているIsoパケット
の前に、他の機器からIsoパケットが送信された場
合、その分、自分のIsoパケットは遅れて送信される
ことになる。本実施例の場合、Isoパケットの長さは
40μsである。したがって、他のIsoパケットが最
大125μs−40μs=85μsの間、バス上を占有
することになる。
【0040】上記3つの要因が全て重なったとき、すな
わちITFディレイが終了する直前にニューサイクルが
発生し、Asyncパケットが41μsはみだし、他の
Isoパケットが85μs、自分のIsoパケットの前
を占有した場合、251μs遅れることがあり得る。
【0041】必要となるFIFOの容量をこの時間から
求めることが出来る。FIFOに最もデータが蓄積され
るのは、読み出しが始まる直前である。最も遅れて読み
出しが始まるのは、パケットが書き込まれ始めてから2
82μs+251μs=533μs後なので、この時点
でのFIFOの容量を求めればよいことになる。
【0042】この時点までに書き込まれるパケットはヘ
ッダが120クアドレット、オーディオデータが40ク
アドレット、ビデオデータが400クアドレット、セグ
メントヘッダが1クアドレットであるから、その合計5
61クアドレットがFIFOに必要な容量である。
【0043】〔2〕−(2)送信回路の動作 次に送信回路3の動作について説明する。送信回路3で
は図8に示す処理が行われる。図8の左側が送信回路3
がFIFO2から読み出すパケットであり、右側は送信
回路3が伝送路I/F4へ出力するパケットである。
【0044】FIFO2から読み出されるパケットは先
頭にセグメントヘッダが付与されており、その後120
クアドレットのデータが25個続く。dcビットは最初
のみ1であり、それ以外は0である。このdcビットは
同期をとるために使用される。一方、伝送路I/F4へ
出力するデータは、各パケットの先頭にP1394ヘッ
ダ及びAVヘッダが付与されており、dcビットは各パ
ケットの先頭が1で、それ以外は0である。
【0045】したがって、送信回路3の処理はセグメン
トヘッダを取り除き、P1394ヘッダとAVヘッダを
付与し、dcビットを付け換えることである。送信回路
3が出力するパケットのフォーマットを図9及び図10
に示す。ここで図9はセグメント内の最初のパケットで
あり、図10はそれ以外のパケットである。
【0046】図9に示すように、セグメント内の最初の
パケットのP1394ヘッダの上位16ビットにはデー
タ長が書かれている。本実施例では、パケットのデータ
部の長さ(480バイト)に4を加えた484が書かれ
ている。次にチャンネル番号が8ビットにわたって書か
れている。これは、一つのバス上に複数のIsoパケッ
トが伝送されている場合、これらを区別するために用い
られる。2ビットの予約ビット(reserved)に
続いてスピードコードが2ビットにわたって書かれてい
る。IEEE- P1394では複数の伝送速度が定義さ
れており、これを指定するためにスピードコードが用い
られる。
【0047】AVヘッダには上位からトラック番号、パ
ケット番号が書かれている。本実施例のVTRは、52
5/60システムのビテオデータを記録する場合、一つ
の画面を10個のセグメントで構成する。VTR内部で
は0から9まで各セグメントに番号が振られており、こ
の番号をトラック番号と呼ぶ。したがって、AVヘッダ
には現在伝送しているトラックの番号が書かれている。
パケット番号はセグメント内の各パケット毎に0から2
4まで振られている。
【0048】7ビットの予約ビットの後、シンクタイム
が16ビット分割り当てられている。これは、セグメン
トの最初のパケットの先頭の時刻にITFディレイを加
えた時刻、即ち、FIFO2からデータが読み出される
最も早い場合の時刻が書かれる。この時刻は受信側でF
IFO6からデータを読み出すタイミングを生成するた
めに使用される。
【0049】AVヘッダに続いてビデオデータやオーデ
ィオデータが120クアドレット書かれている。図10
に示すように、2番目から24番目までのパケットのフ
ォーマットは、最初のパケットのフォーマットからシン
クタイムを除いただけである。
【0050】送信回路8の内部ブロックを図11に示
す。まずVTRからデータ書き込み開始を示すトラック
パルスdがラッチ37へ出力される。ラッチ37はトラ
ックパルスdが入力された時のサイクルナンバー、サイ
クルオフセット生成器39からの出力をラッチする。
【0051】サイクルナンバー、サイクルオフセット生
成器39は絶対時刻を持っており、サイクルオフセット
の値は24. 576MHzで増え続け、3072で0に
戻る。したがって、125μsで一周する。サイクルナ
ンバーはサイクルオフセットが一周したら1増える。し
たがって、125μs毎に1づつ増えることになる。
【0052】サイクルナンバーとサイクルオフセットは
CSPによって125μsに一度、必ず送信することが
IEEE- P1394によって決められている。このパ
ケットを生成するのは伝送路I/Fであるため、ここで
は特に説明しない。またパケットの長さも5クアドレッ
トと短いため、実際のデータの伝送には影響がほとんど
ないため、バス上のタイミングを計算する上では考慮を
しない。
【0053】ラッチ37でラッチされた値は加算器36
に出力される。加算器36ではレジスタ35の値を加算
する。レジスタ35にはITFディレイが書かれてい
る。加算器36の値はAVヘッダ生成器33と比較器3
8に出力される。
【0054】AVヘッダ生成器33では、AVヘッダに
シンクタイムとして、加算器36からの入力を書き込
む。一方、比較器38は加算器36の出力とサイクルナ
ンバー、サイクルオフセット生成器39の出力を比較
し、サイクルナンバー、サイクルオフセット生成器39
の出力が加算器36の出力の値を越えたら、データリー
ドコントロール回路32にデータを読み出す指示を出力
する。
【0055】次に、図12及び図13を参照しながらデ
ータリードコントロール回路32内の処理を説明する。
データリードコントロール回路32は、最初パケットカ
ウンタ31を0にクリアする(S1)。次に比較器38
からの入力があったら(S2)、伝送路I/F4からの
読み出し要求hを待つ(S3)。そして、読み出し要求
hが来たら、データリードコントロール回路32内にあ
るクアドレットカウンタを0にクリアし(S4)、P1
394ヘッダ生成器36で生成されたP1394ヘッダ
を伝送路I/F4へ出力する(S5)。
【0056】さらに読み出し要求hが来たら(S6)、
AVヘッダ生成器123で生成されたAVヘッダを伝送
路I/F4へ出力する(S7)。そして、次の読み出し
要求hが来たら(S8)、FIFO2に読み出し信号f
を出力し、データgを読み込む(S9)。
【0057】そして、読み込んだデータがセグメントヘ
ッダであれば(S10)、パケットカウンタを0にクリ
アし(S11)、再び処理S9に戻り、FIFO2に読
み出し信号fを出力し、データgを読み込む(S9)。
もし読み込んだデータgがセグメントヘッダでなけれ
ば、読み込んだデータを伝送路I/F4へ出力し、クア
ドレットカウンタに1を加える(S12)。
【0058】そして、加えた結果、クアドレットカウン
タが120未満であれば処理S8に戻り、120であれ
ばパケットカウンタ31に1を加える(S13、S1
4)。加えた結果、パケットカウンタ31の値が25で
あれば1セグメントの送信を終了し、再び処理S1から
同じ処理を繰り返す。また、25未満であれば処理S4
から再び処理を始める(S15)。上記の動作で送信が
完了する。
【0059】〔3〕受信側の動作 〔3〕−(1)パケットのフォーマット及び受信タイミ
ング 次に受信について説明する。受信の様子を図14及び図
15に示す。図14において、(a),(b),(c)
はそれぞれFIFO8に書き込まれるパケット、コンフ
ァーム信号、FIFO8から読み出されるパケットであ
る。また、(d),(e),(f),・・・(j),
(k),(l)は前記(a),(b),(c)を時間的
に続けたものである。さらに、図15は図14を時間的
に続けたものである。
【0060】FIFO8に書き込まれるパケットは送信
側で送信されたパケットそのものである。また、受信側
でもFIFO8からデータが読み出されている最中に、
FIFO8が空にならないようにするため、パケットが
書き込まれ始めてから一定時間遅れてパケットの読み出
しを開始する。この遅れる時間の求め方は後述する。コ
ンファームはシンクブロック単位で行われる。そして、
書き込まれるパケットは常に6シンクブロックが固まっ
て伝送されるため、コンファーム信号は常にパケットの
終端のタイミングで発生することになる。
【0061】次に図16を参照しながら受信回路7の説
明をする。図16の右側が伝送路I/F6から受信回路
7へ入力されるパケットであり、左側がFIFO8へ書
き込まれるパケットである。
【0062】入力されるパケットは25個で1セグメン
トを構成している。各パケットの先頭にはP1394ヘ
ッダ及びAVヘッダが付与されており、さらにデータ部
に続いてフッタが付与されている。フッタの詳細は後述
する。dcビットはパケットの最初と最後が1であり、
それ以外は0である。
【0063】一方、受信回路7がFIFO8へ出力する
パケットは、セグメントの先頭にセグメントヘッダが付
与されており、セグメントヘッダに続いてデータ部が2
5個続いている。dcビットはセグメントの最初のみが
1であり、最初以外は0である。
【0064】つまり、受信回路7の処理はP1394ヘ
ッダ、AVヘッダ及びフッタを取り除き、セグメントヘ
ッダを付与し、dcビットを付け換えることである。伝
送路I/F6が受信回路7へ出力するパケットのフォー
マットを図17及び図18に示す。ここで図17はセグ
メント内の最初のパケットであり、図18はそれ以外の
パケットである。
【0065】伝送路I/F6が出力するパケットのフォ
ーマットは、伝送路I/F4がパケットを操作するた
め、送信回路3が出力するパケットのフォーマットとほ
とんど同じだが、若干異なる。また、パケットのフォー
マットはセグメント内の最初とそれ以外で異なる。
【0066】まず図17に示すパケットについて、送信
パケットのフォーマットと異なる部分について説明す
る。パケットの先頭のP1394ヘッダには、送信パケ
ットでは付与されていたスピードコードが無く、tco
deが付与されている。tcodeはパケットの種類が
書かれており、Isoデータの場合は10が書かれてい
る。AVヘッダ及びデータ部は送信パケットと同じであ
る。フッタには送信パケットのP1394ヘッダに付与
されていたスピードコードが書かれている。また、CR
Cが下位4ビットにわたって書かれており、伝送中にデ
ータ部にエラーが生じた場合、CRCにエラーが書かれ
る。図18に示す2番目から最後までのパケットのフォ
ーマットは、最初のパケットのフォーマットからシンク
タイムを除いたものと同じである。
【0067】〔3〕−(2)受信回路の動作 次に受信回路の構成及び動作を説明する。図19は受信
回路のブロック図である。伝送路I/F6から出力され
た書き込み要求jとデータkがP1394ヘッダ検出器
73へ到達すると、P1394ヘッダ検出器73ではP
1394ヘッダを取り除き、P1394ヘッダを除いた
データをAVヘッダ検出器72へ出力する。AVヘッダ
検出器72ではAVヘッダからシンクタイムを抽出し加
算器75へ出力する。また、書き込み信号s、P139
4ヘッダとAVヘッダを除いたデータt、パケットナン
バーuをデータライトコントロール回路71へ出力す
る。
【0068】加算器75はシンクタイムにレジスタ74
からの出力を加え、比較器76へ出力する。レジスタ7
4には後述するIRFディレイが書かれている。比較器
76ではサイクルナンバー、サイクルオフセット生成器
77で生成されたサイクルナンバー、サイクルオフセッ
トと加算器75の出力値とを比較し、サイクルナンバ
ー、サイクルオフセットの方が加算器75の出力値より
大きければトラックパルスrをVTRへ出力する。
【0069】前記したように、VTR内部では受信回路
7から入力されたトラックパルスrを基にPLL10の
同期をとる。そして、このPLL10の出力信号を用い
てFIFO8へ読み出し信号をpを出力し、FIFO8
からデータqを読み出す。
【0070】このように、本実施例の受信回路7では、
受信したデータをFIFO8に書き込む前にAVヘッダ
検出器72がAVヘッダからシンクタイムを抽出してい
るので、シンクタイムにIRFディレイを加算した時刻
にトラックパルスrをVTR9へ出力し、VTR9内の
PLL10の出力信号を用いてFIFO8からデータを
読み出すことができる。これに対して、FIFO8から
読み出した後にシンクタイムを抽出した場合、とりあえ
ず一定速度でデータを読み出し、シンクタイムを見てか
らPLLの同期をとることになるので処理が複雑にな
る。
【0071】次に、図20を参照しながらデータライト
コントロール回路71の動作を説明する。データリード
コントロール回路71は、AVヘッダ検出器73から書
き込み信号sが入力され、パケットナンバーuが書き込
まれ、このパケットナンバーuが0であれば(S21、
S22、S23)、FIFO8へ書き込み信号lを出力
し、セグメントヘッダを書き込み、かつコンファーム信
号nを出力する(S24)。
【0072】さらにAVヘッダ検出器73から書き込み
信号sが入力されたら(S25)、書き込まれたデータ
のdcビットを調べる(S26)。そして、dcビット
が1であれば、すなわちパケットの終りであればコンフ
ァーム信号nを出力し(S28)、処理S21から再び
同様の処理を行う。また、dcビットが0であれば書き
込まれたデータをFIFO8へ出力し、データを書き込
む(S27)。そして、処理S25から再び同様の処理
を行う。前記の処理により、パケットを受信し、FIF
O8に書き込むことが出来る。
【0073】次に、受信側のFIFO19にデータが書
き込まれてから、読み出されるまでのディレイを求め
る。このディレイを求めることにより、FIFO8が必
要とする最低の容量を計算することが出来る。
【0074】受信側では、受信回路7がトラックパルス
rをVTR9へ出力することにより、VTR9がFIF
O8からデータqの読み出しを開始する。しかし、前述
のように、VTR9にトラックパルスrが出力されて
も、実際にはVTR9の内部のPLL10でロックをさ
れた信号pでデータqを読み出すため、トラックパルス
rのタイミングと実際にデータqが読み出されるタイミ
ングは、必ずしも一致しない。
【0075】この様子を図21に示す。この図におい
て、(a)は送信側のトラックパルス、(b)は送信側
のVTR1からFIFO2に書き込まれるパケット、
(c)は送信タイミングが最も早い場合の送信パケッ
ト、(d)は送信タイミングが最も遅い場合の送信パケ
ットである。
【0076】図21の(c),(d)に示すように、送
信側のトラックパルス101の282μs後から282
μs+251μs=533μs後の間にデータパケット
DP0が送信される。セグメント内の最初のパケットで
あるDP0にはシンクタイムが書かれており、ここには
トラックパルス101の絶対時刻+ITFディレイの時
刻が書かれている。すなわち、この時刻は受信側が最も
早く最初のデータを受け取る時刻になる。
【0077】受信側ではシンクタイムより後にVTR9
にトラックパルスを渡し、データの読み出しを開始する
が、仮に、この時刻でトラックパルスを作ったとする
と、仮想トラックパルス102のタイミングは図21
(e)のようになる。実際には、受信側は、図21
(f)に示すように、シンクタイムにIRFディレイ加
えた時刻にトラックパルス103を作り、VTR9へ出
力する。しかし、VTR9の内部ではPLL10の精度
の都合上、VTR内部のトラックパルスは図21(g)
に示すように、受信側のトラックパルス103から最大
±60μsずれることになる。そして、このVTR内部
のトラックパルスのタイミングでFIFO8からデータ
が読み出される。したがって、IRFディレイはVTR
内部のトラックパルスが最も早いタイミングで出力され
ても(104の場合)パケット読み出し途中でFIFO
8が空にならないように決めなければならない。
【0078】図14及び図15に示した受信タイミング
は最もFIFOが空になり易いタイミングを示してい
る。これ以上読み出しのタイミングが早くなると、BU
7の読み出しができなくなる。なぜなら、BU7を読み
出すにはBU7の最後のシンクを含むDP8がFIFO
に書き込まれ、コンファーム信号が出力される必要があ
るからである。
【0079】IRFディレイの決め方を図22を用いて
説明する。この図において、(a)は送信側のトラック
パルス、(b)は送信側のVTR1からFIFO2に書
き込まれるパケット、(c)は送信タイミングが最も早
い場合の送信パケット、(d)は送信タイミングが最も
遅い場合の送信パケット、(e)は受信側のトラックパ
ルス、(f)はVTR内部のトラックパルス、(g)は
FIFOから読み出されるパケットである。
【0080】この図は最も早くFIFOからデータが読
み出されている場合、つまり、最もFIFOが空になり
やすいタイミングを示している。したがって、この場合
にデータが読み出されている途中でFIFOが空になら
ないようにIRFディレイを決めれば良い。
【0081】IRFディレイ求めるには、図22のT2
及びT3を計算して、それらの差を取れば良い。T2は
DPが8個分の時間に最後のDP8の40μsとDP0
の直前の251μsを加えた時間であるから、 T2=8×DPサイクル+251μs+40μs =(8×3072)×(1/24.576MHz)+2
51μs+40μs =1291μs となる。
【0082】そして、T3はBUが8個分の時間からP
LL10の遅れによる60μsを引き、さらにBUを読
み出す時のクロックの誤差1%を考慮した時間であるか
ら、 T3=8×BUサイクル−60μs =(8×2160)×(1/18.1259MHz)×
0.99−60μs =893μs となる。クロックの誤差1%は、最も早くパケットが読
み出されるように考慮しなければならないので、1%少
なくなるように0. 99が乗じてある。
【0083】したがって、 IRFディレイ=T2−T3=398μs となる。
【0084】次にFIFO8の必要最小容量を図23を
参照しながら説明する。FIFO8に最もデータが蓄積
されるのは、最も早いタイミングで書き込まれ、最も遅
いタイミングで読み出された場合である。この場合、最
もデータが蓄積されるタイミングはDP24が書き込ま
れた直後である。なぜなら、受信側では読み出す速度よ
り書き込む速度の方が早いからである。
【0085】FIFO8の必要最小容量を求めるには、
図23のT4を求め、1セグメント分のデータ量からT
5の間に読み出されたデータ量を引けば良い。T4はD
Pが24個分の時間に最後のDP24の時間を加えた時
間であるから、 T4=24×DPサイクル+40μs =(24×3072)×(1/24.576MHz)+
40μs =3040μs である。
【0086】また、T5はT4からIRFディレイとP
LLによる進み分60μsを引いた時間であから、 T5=3040μs−398μs−60μs=2582
μs となる。
【0087】そして、1セグメントのデータ量はセグメ
ントヘッダの1クアドレット、1パケットに120クア
ドレット含むDPが25個であるから、1+25×12
0=3001クアドレットである。
【0088】また、時間T4の間に読み出されるデータ
量は、セグメントヘッダの1クアドレット、ヘッダが1
20クアドレット、100クアドレットを含むBUが2
1個、20クアドレットを含むオーディオデータが7個
であるから、1+120+100×21+7×20=2
361クアドレットである。
【0089】したがって、必要最小のFIFO容量は、
3001クアドレットから2361クアドレットを引い
た640クアドレットである。
【0090】前述のように、図1に示すシステムにおい
て、ITFディレイは282μs、IRFディレイは3
98μs、また、送信側は561クアドレット、受信側
は640クアドレットの容量を持つFIFOを用いるこ
とによって、伝送中にFIFO4、19があふれる、ま
たは空になることがないデータ転送器を構築することが
可能である。
【0091】以上本発明を525/60システムのVT
Rの再生データをP1394シリアルバスを介して他の
VTRへ伝送する場合について説明したが、本発明は6
25/50システムやHDシステムにも適用できる。ま
た、IsyncパケットとAsyncパケットとを時分
割多重化して伝送できるバスであれば、P1394シリ
アルバスでなくても適用することができる。さらに、本
発明はビデオデータやオーディオデータ以外のデータ、
例えばコンピュータのデータの伝送にも適用することが
できる。また、本発明は送信側で生成するデータの速度
が伝送路の速度より速いシステムにも適用できる。
【0092】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、FIFOに対して異なる速さでデータの書き込
み、読み出しを行うことにより送信側及び受信側の機器
と伝送路の伝送速度を合わせる場合に、データの書き込
み/読み出し中にFIFOからデータがあふれたり、F
IFO内のデータが空にならないようにすることができ
る。また、あらかじめ求めた必要最小量のFIFOを持
つデータ転送器を構築することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるデータ転送装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】FIFOに書き込まれるデータ及びFIFOか
ら読み出されるデータのフォーマットを示す図である。
【図3】パケットの送信タイミングを示す図である。
【図4】図3に続くパケットの送信タイミングを示す図
である。
【図5】ITFディレイを説明する図である。
【図6】送信側におけるニューサイクルによるパケット
の遅れを説明する図である。
【図7】送信側におけるAsyncパケット又は他のパ
ケットによるパケットの遅れを説明する図である。
【図8】送信回路が行う処理を示す図である。
【図9】送信回路が出力する第1セグメントのパケット
のフォーマットを説明する図である。
【図10】送信回路が出力する第2セグメント以降のパ
ケットのフォーマットを説明する図である。
【図11】送信回路のブロック図である。
【図12】データリードコントロール回路の処理の一部
を説明する図である。
【図13】データリードコントロール回路の処理の他の
部分を説明する図である。
【図14】パケットの受信タイミングを示す図である。
【図15】図14の続きの受信タイミングを示す図であ
る。
【図16】受信回路が行う処理を示す図である。
【図17】受信回路に入力される第1セグメントのパケ
ットのフォーマットを説明する図である。
【図18】受信回路に入力される第2セグメント以降の
パケットのフォーマットを説明する図である。
【図19】受信回路のブロック図である。
【図20】データライトコントロール回路の処理を説明
する図である。
【図21】受信側のトラックパルスのタイミングを説明
する図である。
【図22】受信側において最もFIFOが空になりやす
いタイミングを説明する図である。
【図23】受信側において最もFIFOにデータが蓄積
されるタイミングを説明する図である。
【図24】P1394シリアルバスを用いた通信システ
ムの1例を示す図である。
【図25】図24の通信システムを等価的に記載した図
である。
【図26】P1394シリアルバスを用いた通信システ
ムにおける通信サイクルの1例を示す図である。
【符号の説明】
1…送信側VTR、2…送信側FIFO、3…送信回
路、4…送信側伝送路I/F、5…P1394シリアル
バス、6…受信側伝送路I/F、7…受信回路、8…受
信側FIFO、9…受信側VTR

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では、生成したデータパケットを
    第1の速度で一時蓄積手段に書き込んだ後少なくとも第
    1の所定時間後から前記第1の速度と異なる第2の速度
    で読み出すと共に、前記データパケットを生成した絶対
    時刻に第1の所定時間を加えた第1の時刻を前記データ
    パケットに付加して送信し、受信側では、前記第2の速
    度で一時蓄積手段に書き込んだデータパケットを前記第
    1の時刻に第2の所定時間を加えた第2の時刻から前記
    第1の速度で読み出すことを特徴とするデータ転送装
    置。
  2. 【請求項2】 受信したデータパケットを一時蓄積手段
    に書き込む前に該受信したデータパケットに付加されて
    いる第1の時刻を読み出すようにした請求項1記載のデ
    ータ転送装置。
  3. 【請求項3】 送信側では、長さの異なる複数種類のデ
    ータパケットを一時蓄積手段により固定長のデータパケ
    ットに変換して送信し、受信側では、固定長のデータパ
    ケットを一時蓄積手段により長さの異なる複数種類のデ
    ータパケットに変換する請求項1又は2記載のデータ転
    送装置。
  4. 【請求項4】 送信側では、一時蓄積手段に対して固定
    長に相当する量のデータパケットが書き込まれる毎に該
    一時蓄積手段に対して書き込み確認信号が入力され、該
    書き込み確認信号が入力された後に該一時蓄積手段から
    データパケットが読み出されるように構成されており、
    かつ該書き込み確認信号が入力されるタイミングよりも
    前にデータパケットを読み出すタイミングが来ないよう
    に第1の所定時間が定められている請求項3記載のデー
    タ転送装置。
  5. 【請求項5】 受信側では、一時蓄積手段に対して固定
    長のデータパケットが書き込まれる毎に該一時蓄積手段
    に対して書き込み確認信号が入力され、該書き込み確認
    信号が入力された後に該一時蓄積手段から長さの異なる
    複数種類のデータパケットが読み出されるように構成さ
    れており、かつ該書き込み確認信号が入力されるタイミ
    ングよりも前にデータパケットを読み出すタイミングが
    来ないように第2の所定時間が定められている請求項3
    記載のデータ転送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003005674A1 (en) * 2001-07-06 2003-01-16 Sharp Kabushiki Kaisha Packet communication method, communication system, communication apparatus, communication program and recording medium containing communication program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003005674A1 (en) * 2001-07-06 2003-01-16 Sharp Kabushiki Kaisha Packet communication method, communication system, communication apparatus, communication program and recording medium containing communication program
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