JPH07321545A - アレイアンテナ装置 - Google Patents

アレイアンテナ装置

Info

Publication number
JPH07321545A
JPH07321545A JP11654194A JP11654194A JPH07321545A JP H07321545 A JPH07321545 A JP H07321545A JP 11654194 A JP11654194 A JP 11654194A JP 11654194 A JP11654194 A JP 11654194A JP H07321545 A JPH07321545 A JP H07321545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna element
array antenna
plate
unit
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11654194A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushige Ogino
和滋 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP11654194A priority Critical patent/JPH07321545A/ja
Publication of JPH07321545A publication Critical patent/JPH07321545A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を低くして小形化を図ることができ、ス
トリップ給電線の配線や接続を確実、かつ容易に行うこ
とができ、製造コストやメンテナンスコストを削減する
ことができるとともに、アンテナ素子15面を静止衛星
S方向に対向させることができ、信号電波の受信効率を
高めることができるアレイアンテナ装置を提供するこ
と。 【構成】 金属導体板21と、柔軟性を有する誘電体板
12と、ストリップ給電線とを含んでユニット板14が
構成され、ユニット板14の一部がユニット板14に対
して所定角度αで切り起こされ、この切り起こされたア
レイアンテナ部14aの所定箇所にアンテナ素子15が
配設されているアレイアンテナ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアレイアンテナ装置に関
し、より詳細には、例えばTV等の衛星放送のような、
静止衛星より信号電波を受信する際に使用されるアレイ
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静止衛星からの信号電波の受信に従来用
いられているパラボラアンテナ装置は、比較的大形の椀
形状に形成されており、設置容積が比較的大きく、邪魔
になり易く、取り付けが面倒であるとともに、形状的に
雪が積もり易く、雪が積もると電波の受信が阻害され易
いという問題があった。またこれを自動車等の移動体に
搭載する場合、積載容積や高さが制限されるため、取り
付けが一層面倒になるとともに、走行中風圧を受け易
く、車両速度を速めるのが難しいという問題があった。
【0003】これらの問題に対処するため、アンテナ装
置の小形化、薄形化が図られている。図5は従来のこの
種小型化が図られたアレイアンテナ装置を摸式的に示し
た斜視図であり、図中51は略平板形状の基台を示して
いる。基台51上には略円形または略長方形状を有する
複数個のアンテナ素子52a、52b、…が形成され、
各アンテナ素子52a、52b、…間は給電線(図示せ
ず)によりそれぞれ接続され、この給電線の他端部側は
基台51の裏側に配設されたコンバータ(図示せず)を
介して受信機(図示せず)側に接続されており、これら
アンテナ素子52a、52b、…、基台51等を含んで
アレイアンテナ装置50が構成されている。
【0004】ところで図6に示したように、アンテナ素
子52b上に形成されるビーム53の最大強度はアンテ
ナ素子52b面に関する法線上近傍に分布しており、ま
た1個のアンテナ素子52bが形成された場合(a)に
おける利得g1 に対し、3個のアンテナ素子52a〜5
2cが形成され、適切な信号合成が行なわれた場合
(b)における利得g3 は略3倍に増大する。したがっ
て一般的にアレイアンテナ装置においては、基台51上
にアンテナ素子52a、52bが多数形成されるととも
に、アンテナ素子52a、52b、…の各上面が衛星S
に対向するよう、基台51平面が水平面に対して所定角
度αの傾斜を有して配設されている。
【0005】図7は従来の別のアレイアンテナ装置(特
開平5−267920号公報)を摸式的に示した断面図
であり、図中61は基台を示している。略平板形状の基
台61上には略コイル形状を有する複数個のアンテナ素
子62が形成され、アンテナ素子62は給電線(図示せ
ず)によりそれぞれ接続されている。またこの給電線の
他端部側は基台61の一端部側に導かれており、これら
基台61、アンテナ素子62等を含んでアンテナ素子ア
レイ63が構成されている。アンテナ素子アレイ63は
複数個配設されており、複数個のアンテナ素子アレイ6
3の一端部側にはリンク機構64aの一端部がそれぞれ
接続され、リンク機構64aの他端部は駆動手段(図示
せず)に接続されている。またこの駆動手段には衛星S
方向及びアンテナ素子アレイ63面の傾斜角αを検出す
るための入射角検出装置(図示せず)が接続されてお
り、これらリンク機構64a、前記駆動手段、前記入射
角検出装置等を含んで入射角調整手段64が構成されて
いる。そして前記入射角検出装置で検出された角度デー
タに基づき、前記駆動手段によりリンク機構64aを矢
印AまたはB方向へ所定量駆動させると、アンテナ素子
アレイ63面の傾斜角αが調整され、垂直面内において
アンテナ素子62が衛星Sに対向するようになってい
る。またアンテナ素子アレイ63の周囲には略箱形状の
筐体65が配設され、筐体65下部の上面にはコンバー
タ66が配設されている。また筐体65下部の略中心部
には中空軸68aが固定され、中空軸68a下端部には
歯車68bが取り付けられる一方、歯車68b外周の所
定箇所には歯車68cが配設されており、歯車68cと
歯車68bとが咬合するようになっている。また歯車6
8cにはモータ68dが接続され、モータ68dには衛
星S及びアンテナ素子アレイ63の水平角度を検出する
回転角検出手段(図示せず)が接続されている。これら
中空軸68a、歯車68b、68c、モータ68d等を
含んで回転手段68が構成されており、前記回転角度検
出手段により検出された水平角度データに基づき、モー
タ68dを所定量及び所定方向に回転させると、歯車6
8c、68b、中空軸68a、筐体65を介してアンテ
ナ素子アレイ63の回転角が調整され、水平面内におい
てアンテナ素子62が衛星Sに対向するようになってい
る。またアンテナ素子アレイ63の一端部に導かれた前
記給電線は給電線67の一端部に接続され、給電線67
の他端部はコンバータ66に接続されている。さらにコ
ンバータ66には別の給電線(図示せず)の一端部が接
続され、この給電線の他端部は中空軸68a内を通って
装置外部の受信機(図示せず)側に接続されており、こ
れらアンテナ素子アレイ63、入射角度調整手段64、
コンバータ66、回転手段68等を含んでアレイアンテ
ナ装置60が構成されている。
【0006】このように構成されたアレイアンテナ装置
60を用いて信号電波を受信する場合、衛星Sからの信
号電波がアンテナ素子62、給電線67等を介してコン
バータ66に入力され、コンバータ66により所定周波
数に変換され、さらに前記した別の給電線を通って前記
受信機に受信される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したアレイアンテ
ナ装置50が自動車等の移動体に搭載されている場合、
走行方向が変わると水平面における回転角が変化し、あ
るいは南北方向に長距離移動したり坂道等を走行すると
アレイアンテナ装置50の傾斜角αが変化する。しかし
上記したアレイアンテナ装置50は固定されており、衛
星S方向が変動した際、アンテナ素子52a、52b、
…を常時衛星Sに対向させることが難しく、信号電波の
受信効率が低下し易いという課題があった。また1枚の
基台51が所定角度αの傾斜を有して配設されており、
高さHが高くなり易く、小形化を図るのが難いという課
題があった。
【0008】また上記したアレイアンテナ装置60にお
いては、アンテナ素子アレイ63とコンバータ66とが
給電線67等を用いて接続されており、配線や接続が面
倒であるという課題があった。またアンテナ素子アレイ
63と給電線67との接続部で信号電力の損失が発生し
易いという課題があった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、装置の高さを低くして小形化を図ることがで
き、給電線の配線や接続を確実、かつ容易に行うことが
でき、製造コストやメンテナンスコストを削減すること
ができるとともに、アンテナ素子と給電線との接続部に
おける信号電力の損失を減少させることができ、アンテ
ナ素子面を衛星方向に常時対向させることができ、装置
を移動体に搭載した場合における信号電波の受信効率を
常時高めることができるアレイアンテナ装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るアレイアンテナ装置は、金属導体板と、
柔軟性を有する誘電体板と、給電線とを含んでユニット
板が構成され、該ユニット板の一部がこのユニット板に
対して所定角度を有して切り起こされ、該切り起こされ
た部分の所定箇所にアンテナ素子が配設されていること
を特徴としている(1)。
【0011】また本発明に係るアレイアンテナ装置は、
金属導体板と、柔軟性を有する誘電体板と、給電線とを
含んでユニット板が構成され、該ユニット板の一部が切
り離され、該切り離された部分の所定箇所にアンテナ素
子が配設されてアレイアンテナ部が構成され、該アレイ
アンテナ部にこれを回転させるための駆動装置が付設さ
れていることを特徴としている(2)。
【0012】また本発明に係るアレイアンテナ装置は、
上記(1)または(2)記載のアレイアンテナ装置がタ
ーンテーブル上に配設されていることを特徴としている
(3)。
【0013】
【作用】上記構成のアレイアンテナ装置(1)によれ
ば、金属導体板と、柔軟性を有する誘電体板と、給電線
とを含んでユニット板が構成され、該ユニット板の一部
がこのユニット板に対して所定角度を有して切り起こさ
れ、該切り起こされた部分の所定箇所にアンテナ素子が
配設されているので、前記ユニット板内の所定箇所に前
記給電線が予め形成され、該給電線の配線が容易になる
とともに、前記アンテナ素子とコンバータとの接続を確
実、かつ簡単に行い得ることとなる。また前記ユニット
板の一部が切り起こされた箇所に前記アンテナ素子が配
設されてアレイアンテナ部が形成されているため、高さ
が低い所定形状・所定個数のアレイアンテナ部を確実、
かつ簡単に形成し得るとともに、前記アンテナ素子面を
静止衛星側に対向させ得ることとなる。したがって製造
・メンテナンスコストや取り付け・調整コストを削減し
得るとともに、アンテナ素子と給電線との接続部におけ
る信号電力の損失を減少させ得ることとなり、固定構造
物に搭載した場合等における信号電波の受信効率を高め
得ることとなる。
【0014】また上記構成のアレイアンテナ装置(2)
によれば、金属導体板と、柔軟性を有する誘電体板と、
給電線とを含んでユニット板が構成され、該ユニット板
の一部が切り離され、該切り離された部分の所定箇所に
アンテナ素子が配設されてアレイアンテナ部が構成さ
れ、該アレイアンテナ部にこれを回転させるための駆動
装置が付設されているので、前記ユニット板内の所定箇
所に前記給電線が予め形成され、該給電線の配線が容易
になるとともに、前記アンテナ素子とコンバータとの接
続を確実、かつ簡単に行い得ることとなる。また前記ユ
ニット板の一部が切り離されているため、高さが低い所
定形状・所定個数の前記アレイアンテナ部を確実、かつ
簡単に形成し得るとともに、前記駆動装置を用いた調整
により、前記アンテナ素子面を静止衛星側に確実に対向
させ得ることとなる。したがって製造・メンテナンスコ
ストや取り付け・調整コストを削減し得るとともに、固
定構造物や移動体に搭載した場合における信号電波の受
信効率を一層高め得ることとなる。
【0015】また上記アレイアンテナ装置(1)または
(2)がターンテーブル上に配設されている場合には、
アレイアンテナ装置(1)または(2)と同様の作用が
得られるとともに、前記ターンテーブルにより、水平面
内において前記アレイアンテナ部を衛星側に確実、かつ
簡単に対向させ得ることとなり、固定構造物や移動体に
搭載した場合における信号電波の受信効率をさらに一層
高め得ることとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るアレイアンテナ装置の実
施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例と同一機
能を有する構成部品には同一の符号を付すこととする。
図1は本発明に係るアレイアンテナ装置の実施例(1)
を摸式的に示した断面図であり、図中11は金属導体板
を示している。金属導体板11上には柔軟性を有する発
泡ポリエチレン等を用いた誘電体板12が形成され、誘
電体板12上の所定箇所には複数個のアンテナ素子15
とストリップ給電線13とが形成されている。これらは
誘電体板12上に形成された銅またはアルミニウム箔の
所定箇所にエッチング処理を施すことにより、同時に、
一体的に形成されたものであり、アンテナ素子15は例
えば直径が約5〜10mm、厚さが略20〜40μmに
形成されている。
【0017】また図2に示したように、ユニット板14
における複数の所定箇所には、ユニット板本体14bの
一部14aが所定の略コの字形状に切り欠かれるととも
に、ユニット板本体14bに対して所定角度を有して折
り曲げられており、前記角度は静止衛星Sからの電波入
射角αに設定されている。また切り起こされた一部14
aにはアンテナ素子15とストリップ給電線13の一部
とが含まれてアレイアンテナ部150が構成されてい
る。また給電線13の他端部側はユニット板14の中央
部14cに導かれており、これら金属導体板11、誘電
体板12、ストリップ給電線13、アレイアンテナ部1
50等を含んでユニット板14が構成されている。
【0018】金属導体板11中央には給電ピン14dが
形成され、この近傍の金属導体板11下面にはコンバー
タ16が接続されており、コンバータ16はロータリー
ジョイント16a等を介して装置外方の受信機(図示せ
ず)側に接続されている。一方、ユニット板14の下面
には略中空円板形状のテーブル17aを挟んで略リング
形状の歯車18aが取り付けられ、歯車18a内側には
歯車18bが配設され、歯車18bにはモータ18cが
接続されており、さらにモータ18cには静止衛星S及
びアレイアンテナ部150の水平角度を検出する回転角
度検出手段(図示せず)が接続されている。他方、歯車
18aの周囲には筐体17bが配設され、筐体17b外
周部上面の所定箇所には複数個のローラー17c、17
dが配設されており、ローラー17c、17dによりテ
ーブル17aが一定の中心で回動可能に支持されてい
る。これらテーブル17a、歯車18a、18b、モー
タ18c等を含んでターンテーブル19が構成されてお
り、前記回転角度検出手段により検出された水平角度デ
ータに基づき、モータ18cを所定量及び所定方向に回
転させると、歯車18b、18a、テーブル17aを介
してユニット板14の回転角が調整されるようになって
いる。
【0019】このように構成された実施例(1)に係る
装置を用いて信号電波を受信する場合、静止衛星Sから
の信号電波がアンテナ素子15、ストリップ給電線13
を介してコンバータ16に入力され、コンバータ16に
より所定周波数に変換され、ロータリージョイント16
a等を介して前記受信機に受信される。
【0020】上記説明から明らかなように、実施例
(1)に係るアレイアンテナ装置では、金属導体板11
と、柔軟性を有する誘電体板12と、ストリップ給電線
13とを含んでユニット板14が構成され、ユニット板
14の一部14aがこのユニット板本体14bに対して
所定角度αを有して切り起こされ、切り起こされた一部
14aの所定箇所にアンテナ素子15が配設されてアレ
イアンテナ部150が構成されているので、ユニット板
14内の所定箇所にストリップ給電線13を予め形成し
ておくことができ、ストリップ給電線13の配線を容易
なものにすることができるとともに、アンテナ素子15
とコンバータ16との接続を確実、かつ簡単に行うこと
ができる。またユニット板14の一部14aが切り起こ
されるため、高さが低い所定形状・所定個数のアレイア
ンテナ部150を確実、かつ簡単に形成し得るととも
に、アンテナ素子15面を静止衛星S側に対向させるこ
とができる。したがって製造・メンテナンスコストや取
り付け・調整コストを削減することができるとともに、
アンテナ素子15とストリップ給電線13との接続部で
の信号電力の損失を減少させることができ、固定構造物
に搭載した場合等における信号電波の受信効率を高める
ことができる。
【0021】また実施例(1)に係るアレイアンテナ装
置では、ターンテーブル19により、水平面内において
アレイアンテナ部150を静止衛星S側に確実、かつ簡
単に対向させることができ、固定構造物や移動体に搭載
した場合における信号電波の受信効率を一層高めること
ができる。またコンバータ16がユニット板14の中央
部14c下面に接続されるとともに、構造上歯車18a
の中央部下方にロータリージョイント16aを配設する
ことができるため、筐体17b側の信号線と回転するコ
ンバータ16とをロータリージョイント16aを介して
容易に電気的に接続することができる。
【0022】図3は実施例(2)に係るアレイアンテナ
装置のユニット板を摸式的に示した断面図であり、図中
21は金属導体板を示している。金属導体板21上には
柔軟性を有する発泡ポリエチレン等を用いた誘電体板2
2が配設されている。誘電体板22上の所定箇所には複
数個のアンテナ素子23a(直径約5〜10mm、また
は約15mm正方形)とトリプレート構造のストリップ
給電線23とが配設されており、これらは銅またはアル
ミニウム膜付きのポリイミドフィルムにエッチング処理
を施すことにより一体的に形成されている。さらにアン
テナ素子23a及びストリップ給電線23上には誘電体
板22と同様の誘電体板24が配設され、誘電体板24
上には金属導体板25が配設されており、アンテナ素子
23a上方の金属導体板25にはアンテナ素子23aと
略同一形状のスロット25aが形成されている。
【0023】ユニット板20における複数の所定箇所に
は、ユニット板20の一部20aが所定の略コの字形状
に切り欠かれるとともに、ユニット板本体20bに対し
て所定角度を有して折り曲げられており、前記角度は静
止衛星Sからの電波入射角αに設定されている。また切
り起こされた一部20aにはアンテナ素子23aとスト
リップ給電線23の一部とが含まれている。これら金属
導体板21、25、誘電体板22、23、ストリップ給
電線23等を含んでユニット板20が構成されており、
その他は図1に示したものと同様に構成されている。
【0024】このように構成された実施例(2)に係る
装置を用いて信号電波を受信する場合、静止衛星Sから
の信号電波がアンテナ素子23a、ストリップ給電線2
3を介してコンバータ16(図1)に入力され、コンバ
ータ16により所定周波数に変換され、ロータリージョ
イント16a(図1)等を介して前記受信機に受信され
る。
【0025】上記説明から明らかなように、実施例
(2)に係るアレイアンテナ装置では、実施例(1)の
ものと略同様の効果を得ることができる。
【0026】なお、実施例(2)では金属導体板25に
スロット25aが形成されたものについて説明したが、
スロット25aは誘電体板24にまで形成されていても
よい。
【0027】図4は実施例(3)に係るアレイアンテナ
装置のユニット板と駆動装置とを摸式的に示した断面図
であり、図中31は金属導体板を示している。金属導体
板31上には銅箔付きのポリイミドフィルム等の導電性
フィルム31aが配設され、導電性フィルム31a上に
は柔軟性を有する発泡ポリエチレン等により形成された
誘電体板32が配設されている。また誘電体板32上の
所定箇所には実施例(1)のものと略同様の方法により
作製された複数個のアンテナ素子33aとトリプレート
構造のストリップ給電線33が形成されている。さらに
これらの上には誘電体板34が配設され、誘電体板34
上には導電性フィルム35aが配設され、導電性フィル
ム35a上には金属導体板35が配設されており、アン
テナ素子33a上の金属導体板35及び導電性フィルム
35aにはスロット35bがそれぞれ形成されている。
【0028】またユニット板30の一部30aが所定の
略コの字形状に切り離されるとともに、支持部36近傍
の金属導体板31、35が切り欠かれており、切り離さ
れた一部30aは支持部36近傍の導電性フィルム31
a、35a等により回動可能に支持されている。また切
り起こされた一部30aにはアンテナ素子33aとスト
リップ給電線33の一部とが含まれている。これら金属
導体板31、35、誘電体板32、33、ストリップ給
電線33、アンテナ素子33a等を含んでアレイアンテ
ナ部100が構成されている。
【0029】アレイアンテナ部100の一側壁には長孔
37aが形成された板37が取り付けられる一方、ユニ
ット板30の前後端部上にはそれぞれ軸受部38aが取
り付けられ、軸受部38aにはスライド軸38が摺動可
能に支持されている。スライド軸38の所定箇所には突
起部38bが形成され、突起部38bはアレイアンテナ
部100の長孔37a内に摺動可能に挿入されている。
そしてスライド軸38が前方へ移動すると、突起部38
bが長孔37a内を移動しつつアレイアンテナ部100
を前方へ押し進める。すると支持部36を回転中心にし
てアレイアンテナ部100が反時計方向に回転する。ま
たスライド軸38が後方へ移動すると、支持部36を回
転中心にしてアレイアンテナ部100が時計方向に回転
するようになっている。さらにスライド軸38の後端部
にはウォーム軸38cが形成されウォーム軸38にはウ
ォームフォイール39aが咬合され、ウォームフォイー
ル39aにはモータ39bが接続されている。またモー
タ39bには静止衛星S方向及びアレイアンテナ部10
0面の傾斜角度αを検出するための入射角検出装置(図
示せず)が接続されており、これらスライド軸38、ウ
ォーム軸38c、ウォームフォイール39a、モータ3
9b、前記入射角検出装置等を含んで駆動装置40が構
成されている。その他の構成は図1に示したものと同様
であるので、詳細な説明は省略する。
【0030】このように構成された実施例(3)に係る
装置を用いて静止衛星から信号電波を受信する場合、静
止衛星Sからの信号電波がアンテナ素子33a、ストリ
ップ給電線33を介してコンバータ16(図1)に入力
され、コンバータ16により所定周波数に変換され、ロ
ータリージョイント16a(図1)等を介して前記受信
機に受信される。
【0031】上記説明から明らかなように、実施例
(3)に係るアレイアンテナ装置では、金属導体板31
と、柔軟性を有する誘電体板32と、ストリップ給電線
33とを含んでユニット板30が構成され、ユニット板
30の一部が切り離され、切り離された部分の所定箇所
にアンテナ素子33aが配設されてアレイアンテナ部1
00aが構成され、アレイアンテナ部100にこれを回
転させるための駆動装置40が付設されているので、ユ
ニット板30内の所定箇所にストリップ給電線33aを
予め形成しておくことができ、ストリップ給電線33の
配線を容易なものにすることができるとともに、アンテ
ナ素子33aとコンバータ16との接続を確実、かつ簡
単に行うことができる。またユニット板30の一部30
aが切り離されているため、高さが低い所定形状・所定
個数のアレイアンテナ部100を確実、かつ簡単に形成
することができるとともに、駆動装置40を用いた調整
により、アンテナ素子33a面を静止衛星S側に確実に
対向させることができる。したがって製造・メンテナン
スコストや取り付け・調整コストを削減することができ
るとともに、アンテナ素子33aとストリップ給電線3
3との接続部での信号電力の損失を減少させることがで
き、固定構造物や移動体に搭載した場合における信号電
波の受信効率を高めることができる。
【0032】また実施例(3)に係るアレイアンテナ装
置では、ターンテーブル19(図1)により、水平面内
においてアレイアンテナ部100を静止衛星S側に確
実、かつ簡単に対向させることができ、固定構造物や移
動体に搭載した場合における信号電波の受信効率を一層
高めることができる。
【0033】なお、実施例(3)の装置では2枚の金属
導体板31、35が形成されたユニット板30を用いた
が、別の実施例では1枚の金属導体板が形成されたユニ
ット板を用いてもよい。
【0034】また、実施例(3)では金属導体板35、
導電性フィルム35aにスロット35bが形成されたも
のについて説明したが、スロット35bは誘電体板34
にまで形成されていてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るアレイ
アンテナ装置(1)にあっては、金属導体板と、柔軟性
を有する誘電体板と、給電線とを含んでユニット板が構
成され、該ユニット板の一部がこのユニット板に対して
所定角度を有して切り起こされ、該切り起こされた部分
の所定箇所にアンテナ素子が配設されているので、前記
ユニット板内の所定箇所に前記給電線を予め形成してお
くことができ、該給電線の配線を容易なものにすること
ができるとともに、前記アンテナ素子とコンバータとの
接続を確実、かつ簡単に行うことができる。また前記ユ
ニット板の一部が切り起こされているため、高さが低い
所定形状・所定個数のアレイアンテナ部を確実、かつ簡
単に形成することができ、前記アンテナ素子面を静止衛
星側に対向させることができる。したがって製造・メン
テナンスコストや取り付け・調整コストを削減すること
ができるとともに、アンテナ素子と給電線との接続部に
おける信号電力の損失を減少させることができ、固定構
造物に搭載した場合等における信号電波の受信効率を高
めることができる。
【0036】また本発明に係るアレイアンテナ装置
(2)にあっては、金属導体板と、柔軟性を有する誘電
体板と、給電線とを含んでユニット板が構成され、該ユ
ニット板の一部が切り離され、該切り離された部分の所
定箇所にアンテナ素子が形成されてアレイアンテナ部が
構成され、該アレイアンテナ部にこれを回転させるため
の駆動装置が付設されているので、前記ユニット板内の
所定箇所に前記給電線を予め形成しておくことができ、
該給電線の配線を容易なものにすることができるととも
に、前記アンテナ素子とコンバータとの接続を確実、か
つ簡単に行うことができる。また前記ユニット板の一部
が切り離されているため、高さが低い所定形状・所定個
数の前記アレイアンテナ部を確実、かつ簡単に形成する
ことができるとともに、前記駆動装置を用いた調整によ
り、前記アンテナ素子面を静止衛星側に確実に対向させ
ることができる。したがって製造・メンテナンスコスト
や取り付け・調整コストを削減することができるととも
に、固定構造物や移動体に搭載した場合における信号電
波の受信効率を一層高めることができる。
【0037】また上記アレイアンテナ装置(1)または
(2)がターンテーブル上に配設されている場合には、
アレイアンテナ装置(1)または(2)と同様の効果を
得ることができるとともに、前記ターンテーブルによ
り、水平面内において前記アレイアンテナ部を静止衛星
側に確実、かつ簡単に対向させることができ、固定構造
物や移動体に搭載した場合における信号電波の受信効率
をさらに一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアレイアンテナ装置の実施例
(1)を摸式的に示した断面図である。
【図2】実施例(1)に係るアレイアンテナ装置のユニ
ット板を摸式的に示した斜視図である。
【図3】実施例(2)に係るアレイアンテナ装置のユニ
ット板を摸式的に示した断面図である。
【図4】実施例(3)に係るアレイアンテナ装置のユニ
ット板と駆動装置とを摸式的に示した断面図である。
【図5】従来のアレイアンテナ装置を摸式的に示した斜
視図である。
【図6】アンテナ素子上における放射電磁界(ビーム)
の強度分布(指向特性)を示した摸式図であり、(a)
はアンテナ素子が1個の場合、(b)は3個の場合を示
している。
【図7】従来の別のアレイアンテナ装置を摸式的に示し
た断面図である。
【符号の説明】
11 金属導体板 12 誘電体板 13 給電線 14 ユニット板 14a 一部 15 アンテナ素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属導体板と、柔軟性を有する誘電体板
    と、給電線とを含んでユニット板が構成され、該ユニッ
    ト板の一部がこのユニット板に対して所定角度を有して
    切り起こされ、該切り起こされた部分の所定箇所にアン
    テナ素子が配設されていることを特徴とするアレイアン
    テナ装置。
  2. 【請求項2】 金属導体板と、柔軟性を有する誘電体板
    と、給電線とを含んでユニット板が構成され、該ユニッ
    ト板の一部が切り離され、該切り離された部分の所定箇
    所にアンテナ素子が配設されてアレイアンテナ部が構成
    され、該アレイアンテナ部にこれを回転させるための駆
    動装置が付設されていることを特徴とするアレイアンテ
    ナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のアレイア
    ンテナ装置がターンテーブル上に配設されていることを
    特徴とするアレイアンテナ装置。
JP11654194A 1994-05-30 1994-05-30 アレイアンテナ装置 Withdrawn JPH07321545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11654194A JPH07321545A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 アレイアンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11654194A JPH07321545A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 アレイアンテナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07321545A true JPH07321545A (ja) 1995-12-08

Family

ID=14689677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11654194A Withdrawn JPH07321545A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 アレイアンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07321545A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006311372A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Hitachi Ltd 無線icタグ
WO2019082447A1 (ja) * 2017-10-27 2019-05-02 住友電気工業株式会社 アンテナ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006311372A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Hitachi Ltd 無線icタグ
WO2019082447A1 (ja) * 2017-10-27 2019-05-02 住友電気工業株式会社 アンテナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100611422B1 (ko) 멀티빔안테나,그리고여기에이용되는일차방사기및변환기
US6259415B1 (en) Minimum protrusion mechanically beam steered aircraft array antenna systems
USRE44332E1 (en) Electrically variable beam tilt antenna
US6317096B1 (en) Antenna system
EP0687388B1 (en) Drive arrangement for mechanically-steered antennas
US5519409A (en) Plane array antenna for receiving satellite broadcasting
CA2584977A1 (en) Method and apparatus for mounting a rotating reflector antenna to minimize swept arc
US6972730B2 (en) Antenna system
JPH07321545A (ja) アレイアンテナ装置
WO1985002720A1 (en) Low profile scanning antenna
JP3056313B2 (ja) アンテナ装置
JP3403907B2 (ja) 衛星受信用コンバータ
JPH0818332A (ja) アレイアンテナ装置
JP3176805B2 (ja) 移動体用衛星通信アンテナ装置
CN219534874U (zh) 天线设备用夹紧装置
KR19990010493U (ko) 위성안테나의 위치조정구조
JP2005192165A (ja) アンテナ装置
JP3298750B2 (ja) Bsアンテナ装置
JPH0644216U (ja) 平面アンテナ
JP2618142B2 (ja) 受信アンテナ
JP2618141B2 (ja) 受信アンテナ
CN117039396A (zh) 一种Ku/Ka双频机载天线
JP2650778B2 (ja) 平面アンテナ
JPH07135413A (ja) 自動車電話及び衛星波兼用アンテナ装置
JPH09130138A (ja) パラボラアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731