JPH0644216U - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JPH0644216U
JPH0644216U JP4457292U JP4457292U JPH0644216U JP H0644216 U JPH0644216 U JP H0644216U JP 4457292 U JP4457292 U JP 4457292U JP 4457292 U JP4457292 U JP 4457292U JP H0644216 U JPH0644216 U JP H0644216U
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JP
Japan
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planar antenna
antenna
broadcasting
angle
dielectric
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Pending
Application number
JP4457292U
Other languages
English (en)
Inventor
幹男 久本
Original Assignee
三洋電機株式会社
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Filing date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 数GHz以上の周波数帯の放送を少なくとも
一部が金属部分に覆われた移動体中で平面アンテナによ
り受信するに当り、放送が金属により遮断されることな
く、かつ最大限にアンテナの受信感度を高くすることを
目的とする。 【構成】 移動体の誘電体部分に平面アンテナを設置し
て、かつ衛星放送や航空機からの放送の最大出力角度に
合わせ、また、放射素子表面での透過を最も高くする傾
きとする傾斜手段と誘電体部分に固定するための固定手
段を平面アンテナに持たせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は高周波信号、特にPCM音声放送、衛星放送等の数十GHzの信号を 受信する平面アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯型の通信機器が普及し、列車内や自動車内での無線受信が頻繁に行 われている。
【0003】 今や列車内や自動車内でのラジオ受信やテレビ受信が当り前となり、その受信 手段は広く研究されているところであり、情報収集にとって必要不可欠なもので ある。
【0004】 この種の携帯ラジオ或るいはアンテナとしてはイヤホンと受信機との間のコー ドをアンテナとして用いた構成があった(実開昭62−133441号公報)。
【0005】 上記の構成のアンテナは小型軽量でAM放送を受信するには簡便であったが、 移動体の方向によってFM放送を聞くには少し困難な場合があった。
【0006】 これは高周波数になるに連れて、式1のように回折時の回折角が小さくなり、 放送が一方向から送られてくるようになるからである。
【0007】 d(sinα+sinβ)=mλ−−−−−−−−−−−−−−−−式1 ここで、d:回折格子のピッチ、α:入射角、β:回折角、m:次数、λ:波 長である。
【0008】 受信に適した方向が存在する放送の場合、アンテナに大きさが有れば受信面と 送信源との角度が重要になる。
【0009】 受信に最適なアンテナの受信面と地上の水平面との成す角度の内、小さい角度 の方を仰角という。
【0010】 衛星放送の場合、放送衛星と受信する場所の緯度によりアンテナの最適仰角の 角度が異なり、北海道の札幌におけるNHKの受信に適したアンテナの仰角は約 30°である。
【0011】 北海道より南に移動するに従って、アンテナの仰角は大きくなりアンテナの面 はより上を向くことになる。
【0012】 衛星放送は指向性が高いものの、12GHz帯の周波数を利用して、27MH zという広帯域で映像放送を行うため、高品質な映像放送である。
【0013】 同様にPCM音声放送は12.5〜12.75GHz帯を利用しているので、 FM放送で少し発生する元信号の劣化が皆無となる。
【0014】 電車や自動車で移動しながら数十GHz以上の周波数の放送を受信する場合、 移動体中心部での受信は金属製の車体によって電波が遮蔽されやすいといった欠 点があった。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は移動体通信において、金属製の移動体上での高周波放送の受信をたや すく行うことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は誘電体基板と、誘電体基板上に所定の導体パターンと、誘電体基板の 貫通穴に設けられた導電パターンに接続された給電部とを備えた平面アンテナに おいて、平面アンテナを設置される面に対して傾斜して取り付け、送信源から最 も効率良く信号を受信できるようにしたものである。
【0017】
【作用】
大気中から平面アンテナ上の導電パターンである放射素子に入る割合、即ち、 透過係数Tは式2で表現される。
【0018】 T=2ζ2cosθt/(ζ1cosθi+ζ2cosθt) =2ζ2cosθi/[ζ1cosθi+ζ2√{1−(n1/n22sin2√ θi}]−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−式2 ここで、ζ2:導電パターンの電波インピーダンス、θt:屈折角、ζ1:空気 の電波インピーダンス、θi:入射角、n1=√ε1μ1、n2=√ε2μ2である。
【0019】 θiが0の場合、T=2ζ2/(ζ1+ζ2)、θiがブリュースター角の場合、 T=ζ2/ζ1となる。
【0020】 数十GHz帯において、2ζ2/ζ1>ζ2/ζ1≧2ζ2/(ζ1+ζ2)となる 。
【0021】 それ故、平面アンテナの受信面を信号源に対して略垂直とすることで、衛星放 送は導電パターンの表面で反射されることなく効率良く平面アンテナに伝播され ることになる。
【0022】 また、平面アンテナの指向性に合わせて、最も受信感度が高くなる角度に設定 される。
【0023】
【実施例】
図1に平面アンテナが電車或いは自動車等の交通機関のガラス窓に設置された 断面図を示す。
【0024】 図1において、斜線で引いた部分が平面アンテナ1であり、ガラス窓2に対し て傾き仰角を有している。
【0025】 回転により平面アンテナ1の角度を調整するネジ3と、押圧によりガラス窓2 に固定される吸盤4とにより平面アンテナ1は支えられている。
【0026】 図1に示すように穿孔の有る平面アンテナ1と角度を調整するネジ3とを板で 接続しても良いし、平面アンテナに貫通穴を設けて、ネジを直接貫通穴に通して も良い。
【0027】 平面アンテナを固定する媒体はガラス窓に限らず、メタクリル酸メチルなどの 合成樹脂の誘電体であれば良い。
【0028】 そして、平面アンテナを支持するネジまたは吸盤は金属製よりABS樹脂など の弾性変形可能な誘電体が望ましい。
【0029】 地上を南北に移動する移動体中で信号を受信する場合、非金属部分において緯 度に応じた仰角にネジで平面アンテナを調整すれば良い。
【0030】 図2に平面アンテナの支持部分の詳細断面図を示す。
【0031】 図2において、平面アンテナ1の周辺にネジ切りの施された穴が設置されてい る。
【0032】 平面アンテナ1に重畳している板5と平面アンテナとを、穴に固定ネジ6をネ ジ込むことで固定する。
【0033】 板5の一方はネジ3で支えられており、ネジ3を右に回せばその隅の平面アン テナが浮き上がり、左に回せば逆に平面アンテナが沈む。
【0034】 ネジ3の一端は吸盤4に嵌合させられており、吸盤4はガラス窓2に吸着して いる。
【0035】 図3に放射素子を平面内に含む平面アンテナの取付平面図を示す。
【0036】 図3において、ガラス窓2に吸盤4により平面アンテナ1が固定されており、 平面アンテナの四隅に設けられたネジ3の回転により最も受信し易い方向に平面 アンテナを設置する。
【0037】 平面アンテナ上の放射素子の形状によっては、ネジでなくても複数の括れた部 分と弾力の有る柱状体により荒い角度調整を行っても良い。
【0038】 図4に平面アンテナの放射素子の有る面の平面図を示す。
【0039】 図4の平面アンテナは直並列共平面給電方式の八素子円形パッチ型平面アンテ ナである。
【0040】 比誘電率2.6の誘電体7上に金により八個の放射素子8が設けられており、 各放射素子の重みを等しくするため、給電線9と放射素子8とを接続する部分の インピーダンスは各放射素子毎に変えてある。
【0041】 パッチ型の直線偏波放射素子は垂直偏波、水平偏波共に受信できるように45 °傾けてある。
【0042】 給電線9の一部に給電点10が有り、裏面の略全面に及ぶ導体平面に接続され ている。
【0043】 図5に平面アンテナの導体平面の有る面の平面図を示す。
【0044】 誘電体上の略全面に導体平板11が覆っており、誘電体を貫通する給電点10 が設置されている。
【0045】 誘電体の大きさは縦80mm、横45mm、厚さ0.8mmと小型であり、重 量も数gと軽い。
【0046】 図6に受信機と平面アンテナとを備えた高周波受信機の斜視図を示す。
【0047】 図6において、平面アンテナ1は受信回路基板12から平面アンテナの貫通穴 に嵌合されたニッケルの下地に金メッキした直径0.5mmの鉄製のピンにより 固定されている。
【0048】 ピンはまた、平面アンテナ及び受信回路基板とケ−ス13との間隔を一定に保 つ働きをする。
【0049】 ケース13は厚さ1.5mmのポリカーボネートから構成され、内部に収納さ れた平面アンテナ1及び受信回路基板12と約1mmほど離れている。
【0050】 ケースに穴を開けて、角度調整できる機構に取り付けできるのは言うまでも無 い。
【0051】 放送も衛星からの放送に限定されるものではなく、飛行機からの高周波信号で あっても良い。
【0052】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案は数GHz以上の高周波放送を誘電体部分で傾け て受信することにより、金属の遮蔽による信号の減衰を避けることができ、放送 を最も高感度に受信することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の平面アンテナの取付断面図である。
【図2】本考案の平面アンテナの取付部の断面図であ
る。
【図3】本考案の平面アンテナの取付平面図である。
【図4】平面アンテナの放射素子側平面図である。
【図5】平面アンテナの導体平板側平面図である。
【図6】受信機付き平面アンテナの斜視図である。
【符号の説明】
1 平面アンテナ 2 ガラス窓 3 ネジ 4 吸盤 5 板 6 固定ネジ 7 誘電体 8 放射素子 9 給電線 10 給電点 11 導体平板 12 受信回路基板 13 ケース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、誘電体基板上に所定の導
    体パターンと、誘電体基板の貫通穴に設けられた導電パ
    ターンに接続された給電部とを備えた平面アンテナにお
    いて、平面アンテナが設置される面に対して傾斜して取
    りつけられることを特徴とする平面アンテナ。
JP4457292U 1992-06-26 1992-06-26 平面アンテナ Pending JPH0644216U (ja)

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JP4457292U JPH0644216U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 平面アンテナ

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JP4457292U JPH0644216U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 平面アンテナ

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JPH0644216U true JPH0644216U (ja) 1994-06-10

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ID=12695222

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Cited By (3)

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