JPH07320940A - ノイズ除去用インダクタ - Google Patents

ノイズ除去用インダクタ

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JPH07320940A
JPH07320940A JP6115296A JP11529694A JPH07320940A JP H07320940 A JPH07320940 A JP H07320940A JP 6115296 A JP6115296 A JP 6115296A JP 11529694 A JP11529694 A JP 11529694A JP H07320940 A JPH07320940 A JP H07320940A
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JP
Japan
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winding
core
inductor
noise
noise removal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6115296A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Tokonami
床波誠
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮遊容量を抑えてノイズ除去効果を高めるよ
うに構成されたノイズ除去用インダクタを提供する。 【構成】 巻線4が捲回される巻軸部1cと該巻軸部1
c端に嵌装された下鍔部1a、上鍔部1bからなるドラ
ム形コア1と、該ドラム形コア1の下鍔部1aに植設さ
れた外部リード線2a、2bと、巻線部を密封するため
ドラム形コア1上面(上鍔部1b)およびドラム形コア
1側面を覆うようにかぶせた構造のキャップ5と、から
なる従来構造に加えて、一重目巻線部分Aと二重目巻線
部分Bとの層間に絶縁物ないし磁性体(フェライト)の
隔壁7が備えられた構成のノイズ除去用インダクタ2
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラインフィルタ、デー
タラインフィルタやEMI除去フィルタ等ノイズ対策に
使用されるインダクタに関し、特に巻線型インダクタの
浮遊容量を低減してノイズ除去効果を高めた小型インダ
クタ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノイズ除去用インダクタには、用途別に
分類すると下記のようなものがある。
【0003】(1)ラインフィルタ;ACライン、DC
ラインから主にコモンモードで機器外部へ流出するノイ
ズ吸収(EMI対策)や、外部から侵入する不要輻射ノ
イズを吸収(イミュニティ対策)するチョークコイルで
あり、TV、VTR、SW電源、NCマシン、コンピュ
ータ及び周辺機器、各種計測器、制御装置等の雑音端子
電圧、電源ラインノイズ対策に使用されるフィルタであ
る。
【0004】(2)データラインフィルタ;EMIの原
因となるデジタル信号が流れるラインに適度なインダク
タンスを付加させることによりEMIの低減、イミュニ
ティの改善を実現させるフィルタである。
【0005】(3)EMI除去フィルタ;LCローパス
フィルタで、10〜1000MHzの広帯域で高い減衰
量を有するEMI対策部品である。
【0006】以上のノイズ除去用インダクタはビーズ
形、巻線形、SMT対応のチップ形等種々の形状がある
が、このうち特に高電流を流せるノイズ除去用インダク
タは図8の縦断面図が示すように、ドラム形コア1の一
方の下鍔部1aに外部リード線2a、2bを植設し、巻
線4をドラム形コア1の巻軸部1cに捲回して外部リー
ド線2a、2bにからげ接続し、巻線部を密封するため
ドラム形コア1上面および側面を覆うようにキャップ5
をかぶせた構造を有する。
【0007】通常、上記巻線4の捲回は一重捲回するこ
とにより所望のインダクタンス値を得るように構成され
ているが、所定のコア1の大きさ(小型化の要請からコ
アの大きさは制限される。)に対して一重では所望の十
分なインダクタンス値が得られない場合には、巻線4が
巻軸部1cに対して二重以上に積層捲回してインダクタ
ンス値を高く稼いでいる。
【0008】ここに図8におけるノイズ除去用インダク
タの各材質について簡単に説明すると、先ずドラム形コ
ア1は一般に加工しやすく電気抵抗率が高いことから高
周波用の磁心材料として広く利用されている酸化物磁性
体であるフェライト(ニッケル亜鉛系フェライト、マン
ガン亜鉛系フェライト等)の粉末を加圧成型し、焼結す
ることによって作られる。
【0009】また、外部リード線2a、2bは一般にコ
バール、42アロイ等の鉄系ないしリン青銅、鉄入り銅
等の銅系の金属を半田メッキしたものである。
【0010】また、キャップ5は合成樹脂製であり、例
えばポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリエチ
レンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂等を金
型に射出成形して作られるが、他にフェライト製でもよ
い。フェライトキャップの場合はドラム形コア1ととも
に閉磁路を形成するのでインダクタンス値の高いものが
得られることになる。
【0011】巻線4はエナメル被覆導線ないしポリウレ
タン被覆導線等の絶縁被覆導線であり、自動巻線機で捲
回される。
【0012】尚、ドラム形コアの下鍔部のリード部には
リード線へ巻線端部を導くための切欠溝8が配設されて
いる。
【0013】ドラム型コア3とキャップ5は接着面にエ
ポキシ樹脂等の合成接着剤を塗布して接着固定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来タイプのノイズ除去用インダクタにおいては、巻線
4が一重であったものが二重以上に捲回された場合に、
図9の捲回巻線部分拡大断面図に示すように、隣合う一
重目巻線部分Aと二重目巻線部分Bの巻線間の層間浮遊
容量Cmが付加増大してしまい、高周波ノイズが該層間
浮遊容量Cmを通して逃げてしまいインダクタによるノ
イズ吸収効果が悪くなってしまうという問題点があっ
た。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、フェライトコアに多重捲回されたノイズ除去用
インダクタの巻線間浮遊容量を低減してノイズ除去効果
を高めるように構成されたノイズ除去用インダクタを提
供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェライトコ
アに巻線を二重以上積層捲回したノイズ除去用インダク
タにおいて、一重目巻線部分と二重目巻線部分の層間ま
たは多重各層における複数の層間に絶縁物または磁性体
の隔壁を内側巻線層を囲うように挿入して各層の巻線を
隔てたことを特徴とするノイズ除去用インダクタを提供
することにより、上記目的を達成するものである。
【0017】
【作用】本発明においては、フェライトコアの巻軸部に
多重積層捲回された巻線の各層間に絶縁物の隔壁が内側
巻線層を囲うように挿入されているので、該絶縁物にて
例えば一重目と二重目の巻線部分が物理的に隔てられ、
該隣合う層間浮遊容量が減少する。
【0018】したがってノイズの高周波成分がこの浮遊
容量を通して逃げていく高周波成分が少なくなりインダ
クタンスによるノイズ吸収が良くなる。
【0019】また、同じく上記絶縁物の代わりにフェラ
イト等の磁性体の隔壁を層入した場合も、同じ理由で浮
遊容量は減少するが、さらに加えてドラム形コアと閉磁
路を形成することになり、インダクタンス値自体も大き
く取れることになる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。尚、従来同様の部材については同符号を用いるこ
ととする。
【0021】図1は本発明に係わるノイズ除去用インダ
クタの構成を説明するための縦断面図であり、図2〜図
6は組立工程を順次表したもので、図2はフェライトコ
アの形状を示す斜視図。図3は一重目巻線の捲回状態を
示す斜視図。図4は本発明の構成要素である絶縁物ない
し磁性体の隔壁の斜視図。図5は隔壁挿入後の状態を示
す斜視図。図6は二重目の巻線を捲回した状態を示す斜
視図である。また、図7は一重目と二重目の捲回巻線部
分の拡大断面図である。
【0022】図1において、ノイズ除去用インダクタ2
0は、巻線4が捲回される巻軸部1cと該巻軸部1c端
に嵌装された下鍔部1a、上鍔部1bからなるドラム形
コア1と、該ドラム形コア1の下鍔部1aに植設された
外部リード線2a、2bと、巻線部を密封するためドラ
ム形コア1上面(上鍔部1b)およびドラム形コア1側
面を覆うようにかぶせた構造のキャップ5と、からなる
従来構造に加えて、一重目巻線部分Aと二重目巻線部分
Bとの層間に絶縁物ないし磁性体(フェライト)の隔壁
7が備えられた構造に特徴を有する。
【0023】上記構成のノイズ除去用インダクタ20に
おいて、ドラム形コア1、巻線4、外部リード線2a、
2b、キャップ5の各部材は従来例として詳述したもの
と同等なので説明は省略する。
【0024】本発明の主要な構成要素である絶縁物ない
し磁性体(主にフェライト)の隔壁7は図4に示すよう
な一対の厚さ0.5〜2mm程度の筒形を縦に二分割し
た形状(ドラム形コア1の巻軸部の断面形状(実施例で
は円形)に巻線を一重捲回したものに丁度嵌合する寸
法)である。この際、隔壁7の上端面と下端面には巻線
4を通す巻線導出用切欠部9が設けられている。
【0025】次に上記ノイズ除去用インダクタ20の組
立工程を概説すると、先ず、図2の外部リード線2a、
2bが植設されたドラム形コア(フェライト)1に対し
て図3のように外部リード線2b根元部分11に巻線端
部をからげ接続した後、巻軸部1cに一重目を捲回し、
図4の絶縁物ないし磁性体の一対の隔壁7a、7bを図
5に示されるように一重目巻線部分を囲うようにかぶせ
て接着剤12等でコアに固定する。この際、巻線4は隔
壁7の上端面と下端面の巻線導出用切欠部9を通してお
くことが肝要である。
【0026】次に、図6のように二重目を捲回して外部
リード線2aにからげ接続した後、からげ部分を半田付
けして完成する。
【0027】尚、必要に応じて図1のように合成樹脂製
またはフェライト製のキャップ5をかぶせてもよい。
(但し、該キャップ5は本発明とは直接の関係はな
い。)以上に述べた本発明に係わるノイズ除去用インダ
クタ20においては図7の巻線部分の拡大断面図から明
らかなように、一重目巻線部Aと二重目巻線部Bとの層
間に絶縁物ないし磁性体の隔壁7によって距離が離れて
いるので巻線部分AとBとの間の浮遊容量がなく、浮遊
容量としては各層内での隣合う巻線同士の浮遊容量Cs
のみなので、インダクタに流れるノイズの高周波成分が
巻線の層間浮遊容量を通して逃げていく分が少なくなり
インダクタンスによるノイズ吸収が従来に比して良くな
る。
【0028】また、磁性体(フェライト)の隔壁の場合
は従来例で述べたと同様にコアとともに閉磁路を形成す
ることになり(コアとの接合面には磁性体粉入りの合成
樹脂接着剤を使用する。)、インダクタンス値自体も大
きく取れることは云うまでもない。
【0029】念のために付言すれば、上記ノイズ除去用
インダクタ20は実施例のようなドラム形コアに巻線を
捲回したタイプに限らず他の形状のコアであっても上記
同様に隔壁を多重層間に挿入することによって層間浮遊
容量の低減は図られるのであって、巻線形であれば適用
可能である。
【0030】また、実施例のように二層に限らず三層以
上であってもよく、その場合には各層間全てに隔壁を挿
入するか選択的に挿入してもよいことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わるノイズ除去用インダクタ
は上記のように構成されているため、フェライトコアに
巻線を二重以上積層捲回した場合にも巻線の浮遊容量の
増加が抑えられ、良好なノイズ除去効果が得られるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるノイズ除去用インダクタの構成
を説明するための縦断面図である。
【図2】フェライトコアの形状を示す斜視図である。
【図3】一重目巻線の捲回状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の構成要素である絶縁物ないし磁性体の
隔壁の斜視図である。
【図5】隔壁挿入後の状態を示す斜視図である。
【図6】二重目の巻線を捲回した状態を示す斜視図であ
る。
【図7】一重目と二重目の捲回巻線部分の拡大断面図で
ある。
【図8】従来のノイズ除去用インダクタの構成を説明す
るための縦断面図である。
【図9】上記従来のノイズ除去用インダクタの巻線部分
拡大断面図てある。
【符号の説明】
1 ドラム形コア 1a 下鍔部 1b 上鍔部 1c 巻軸部 2a、2b 外部リード線 4 巻線 5 キャップ 7 絶縁物ないし磁性体の隔壁 8 切欠溝 9 巻線導出用切欠部 11 外部リード線根元部分 12 接着剤 20 ノイズ除去用インダクタ Cm 層間浮遊容量 Cs 同層内の巻線間の浮遊容量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトコアに巻線を二重以上積層捲
    回したノイズ除去用インダクタにおいて、一重目巻線部
    分と二重目巻線部分の層間または多重各層における複数
    の層間に絶縁物または磁性体の隔壁を内側巻線層を囲う
    ように挿入して各層の巻線を隔てたことを特徴とするノ
    イズ除去用インダクタ。
JP6115296A 1994-05-27 1994-05-27 ノイズ除去用インダクタ Withdrawn JPH07320940A (ja)

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JPH07320940A true JPH07320940A (ja) 1995-12-08

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101244439B1 (ko) * 2011-08-11 2013-03-18 아비코전자 주식회사 인덕터 및 인덕터 제조 방법
JPWO2015005129A1 (ja) * 2013-07-08 2017-03-02 株式会社村田製作所 コイル部品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101244439B1 (ko) * 2011-08-11 2013-03-18 아비코전자 주식회사 인덕터 및 인덕터 제조 방법
JPWO2015005129A1 (ja) * 2013-07-08 2017-03-02 株式会社村田製作所 コイル部品
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Effective date: 20010731