JPH07320689A - 蛍光ランプ装置および照明装置 - Google Patents

蛍光ランプ装置および照明装置

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JPH07320689A
JPH07320689A JP11290094A JP11290094A JPH07320689A JP H07320689 A JPH07320689 A JP H07320689A JP 11290094 A JP11290094 A JP 11290094A JP 11290094 A JP11290094 A JP 11290094A JP H07320689 A JPH07320689 A JP H07320689A
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JP
Japan
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adhesive
fluorescent lamp
globe
cover
hardness
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Pending
Application number
JP11290094A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Nishio
清志 西尾
Toshiharu Yagi
敏治 八木
Kazuhisa Ogishi
和久 尾岸
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】グローブの歪みを低減し、クラックの発生を防
止した蛍光ランプ装置および照明装置を提供しようとす
るものである。 【構成】一端に口金3を備えたカバー1の他端に仕切盤
4を取り付け、この仕切盤で区画された上記カバー内に
点灯装置61を収容し、上記仕切盤の外側に蛍光ランプ
7を取り付け、この蛍光ランプをグローブ8で覆い、こ
のグローブの開口端部を熱硬化性接着剤90により上記
仕切盤およびカバーの少なくとも一方に接合した電球形
蛍光ランプ装置において、上記接着剤は、硬度を20以
上、50以下にしたことを特徴とする。 【作用】接着剤が従来よりも柔らかくて弾力性に富む接
着剤となり、グローブに熱膨脹や収縮が発生しそうにな
った場合はこの熱膨脹や収縮を許すようになり、よって
グローブに歪みが発生するのを低減し、クラックの発生
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源としての管球をグ
ローブで覆い、このグローブを接着剤により装置本体や
器具本体に接合してなる蛍光ランプ装置および照明装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、特開昭61−173446号公報
や特開昭63−29405号公報等に開示されているよ
うに、一端に白熱電球用のねじ込み形口金を備えたカバ
ーの他端に仕切盤を設け、上記カバー内に、チョークコ
イル形安定器や電子点灯回路などのような、点灯を維持
するための点灯装置を収容するとともに、仕切盤の外側
にU字形、W字形、鞍形などの屈曲形蛍光ランプを取付
け、さらにこのランプをグローブで覆った構造の蛍光ラ
ンプ装置が開発され、すでに市販されている。この種の
蛍光ランプ装置は、カバー内に蛍光ランプの点灯を維持
するための点灯装置を収容してあるから白熱電球と互換
性を有し、白熱電球に替わって使用することにより省エ
ネルギー形光源として用いることができるので、電球形
蛍光ランプ装置と称されている。
【0003】この種の電球形蛍光ランプ装置は、ランプ
を覆うグローブが合成樹脂またはガラス製であり、カバ
ーまたは仕切盤もしくはこれら両者に対して、接着剤に
より固定されている。すなわち、ローブの開口端部は、
例えば上記カバーの内面と仕切盤の外周面との間に嵌め
込まれており、この隙間に接着剤を充填し、この接着剤
により上記グローブの開口端部をカバーの内面および仕
切盤の外周面に接合する構造を採用してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の場
合、上記グローブをカバーおよび仕切盤に接合する接着
剤は、その硬度が60以上とされていた。しかしなが
ら、このような接着剤の硬度の場合、ランプの点灯およ
び消灯による熱膨脹および収縮が生じたときに接着剤が
ガラス製のグローブの熱膨脹および収縮を拘束し、グロ
ーブに歪みが発生し、このためグローブにクラックが発
生することがあった。したがって、本発明の目的は、グ
ローブの歪みを低減し、クラックの発生を防止した蛍光
ランプ装置および照明装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、蛍光
ランプと、この蛍光ランプを支持する装置本体と、この
蛍光ランプを覆い、開口端部が熱硬化性接着剤により上
記装置本体に接合されたグローブと、を具備した蛍光ラ
ンプ装置において、上記接着剤は、硬化後の硬度が20
以上、50以下であることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、一端に口金を備えたカ
バーの他端に仕切盤を取り付け、この仕切盤で区画され
た上記カバー内に点灯装置を収容し、上記仕切盤に蛍光
ランプを取り付け、この蛍光ランプをグローブで覆い、
このグローブの開口端部を熱硬化性接着剤により上記仕
切盤およびカバーの少なくとも一方に接合した電球形の
蛍光ランプ装置において、上記接着剤は、硬化後の硬度
が20以上、50以下であることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、上記グローブの開口端
部には肉溜まり部が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、上記肉溜まり部は、この肉溜まり近
傍のグローブ肉厚に対して1.2〜2.5倍の肉厚を有
することを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、上記接着剤は、シリコ
ーン系接着剤であることを特徴とする。請求項6の発明
は、照明器具本体と、この器具本体に取り付けられた光
源としての管球と、この管球を覆い、開口端部が熱硬化
性接着剤により上記器具本体に接合されたグローブと、
を具備した照明装置において、上記接着剤は、硬化後の
硬度が20以上、50以下であることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、グローブを装置本体
に接合する熱硬化性接着剤は、硬化後の硬度を20以
上、50以下としたから、従来よりも柔らかくて弾力性
に富む接着剤となり、グローブに熱膨脹や収縮が発生し
そうになった場合は、この熱膨脹や収縮を許すことにな
り、よってグローブに歪みが発生するのを低減し、クラ
ックの発生を防止する。
【0010】請求項2の発明によれば、グローブを仕切
盤およびカバーの少なくとも一方に接合する熱硬化性接
着剤が、硬化後の硬度を20以上、50以下にしたか
ら、請求項1の場合と同様に、グローブに熱膨脹や収縮
が発生しそうになった場合は、この熱膨脹や収縮を許す
ようになり、よってグローブに歪みが発生するのを低減
し、クラックの発生を防止する。
【0011】請求項3の発明によれば、グローブの開口
端部に肉溜まり部を形成したから、この肉溜まり部が接
着剤からの抜け止め作用をなし、グローブの落下を防止
するとともに、肉溜まり部は成形後のクラック発生を防
止する。
【0012】請求項4の発明によれば、肉溜まり部の肉
厚は、この肉溜まり近傍のグローブの肉厚に対して1.
2〜2.5倍にしたから、上記抜け止め作用を良好に発
揮する。すなわち、肉溜まり部の肉厚をこの肉溜まり近
傍のグローブの肉厚に対して1.2未満にすると、引っ
掛かり抵抗が小さくなって接着剤から抜け易くなり、ま
た成形後のクラック防止に有効でなくなる。また、肉溜
まり部の肉厚がこの肉溜まり近傍のグローブの肉厚に対
して2.5を越えると、成形が困難であり、かつこの肉
溜まり部に熱膨脹、収縮による歪みが発生してクラック
の発生原因になる。
【0013】請求項5の発明によれば、接着剤がシリコ
ーン系接着剤であるから、このシリコーン系接着剤は硬
化剤の混合割合に応じて硬度の選定が容易であり、した
がって硬度20〜50の範囲に設定し易い。
【0014】請求項6の発明によれば、接着剤の硬化後
の硬度を20以上、50以下にしたから、器具本体に接
合されるグローブに熱膨脹や収縮が発生しそうになった
場合は、この熱膨脹や収縮を許すようになり、よって歪
みの発生を低減し、クラックなどの発生を防止する。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図3に示す
第1の実施例にもとづき説明する。この実施例は本発明
を電球形蛍光ランプ装置に適用した場合を示し、図1に
おいて、1はPBT樹脂などの耐熱性合成樹脂からなる
カバーである。このカバー1は請求項1の装置本体に相
当し、その一端には円筒部2が一体に形成されており、
この円筒部2にはE26形などのようなねじ込み形口金
3が被着され、この口金3は接着剤またはかしめ等の手
段により円筒部2に固定されている。
【0016】上記カバー1の他端は仕切盤4により閉塞
されている。仕切盤4も請求項1の装置本体に相当する
もので、例えばPBT樹脂のような耐熱性合成樹脂によ
って形成され、ほぼ円形の皿形をなしている。この仕切
盤4は図2にも示されるように、立上がり形状の側壁4
1の上端開口縁にフランジ部42を形成してあり、この
フランジ部42には周方向に離間して、例えば4個の係
止舌片43…を形成してある。これら係止舌片43…
は、上記フランジ部42に設けたスリット44…によ
り、このフランジ部42を周方向に分断するようにして
形成されている。このため、これら係止舌片43…は径
方向へ弾性変形可能となっている。
【0017】このような係止舌片43…に対し、カバー
1の内面にはこれら係止舌片43…が係止する係止突起
11…が一体に形成されている。すなわち、カバー1と
仕切盤4を突き合わせると、係止舌片43…が弾性変形
して係止突起11…を乗り越え、これによりこれらカバ
ー1と仕切盤4をこれら係止舌片43…と係止突起11
…との係合により結合するようになっている。
【0018】上記仕切盤4のフランジ部42には固定爪
45、45が形成されており、かつ仕切盤4の他の位置
の底壁から他の固定爪45が立上がり形成されている。
これら固定爪45…には、点灯装置6のプリント回路基
板60が係止されている。
【0019】点灯装置6は、カバー1にて覆われる空間
内に位置して、上記仕切盤4に取付けられており、この
点灯装置6は、回路基板60に、トランジスタインバー
タを用いた高周波点灯回路部品61…を実装して構成さ
れている。高周波点灯回路部品61…は、例えば公知の
ノイズフィルタ、全波整流器、平滑コンデンサ、トラン
ジスタやサイリスタ、正特性サーミスタなどからなるス
イッチング回路、チョークバラスト、直流カットコンデ
ンサや共振用コンデンサなどが用いられている。
【0020】上記配線基板60の一端部には、接続端子
63…が突設されており、これら接続端子63…は上記
高周波点灯回路部品61に電気的に接続されているもの
であり、蛍光ランプ7の外部リード線が巻き付けられて
接続される。
【0021】上記仕切盤4の下面には、ランプ取付け筒
部46、46が一体に形成されている。これらランプ取
付け筒部46、46には蛍光ランプ7が取付けられてい
る。蛍光ランプ7は、U字形、W字形などであってよい
が、本実施例は鞍形蛍光ランプを使用している。この鞍
形蛍光ランプ7は、バルブ70の両端71、71が互い
に接近して並設されており、これら両端部71、71の
間にU字形に屈曲された中央屈曲部72を有しており、
この中央屈曲部72は上記両端部71、71と同一方向
を向くように曲げ成形されている。上記バルブ両端部7
1、71には電極73、73が封装されており、これら
電極73、73に接続された各一対の外部リード線74
…がそれぞれバルブ70の端部71、71から外に導か
れている。
【0022】これら外部リード線74…は、前記配線基
板60に突設した接続端子63、63に例えば複数回巻
回して接続されている。また、バルブ70の上記両端部
71、71には細管75、75が突出されており、これ
ら細管75、75の少なくとも一方には点灯中の水銀蒸
気圧を制御するアマルガム76が収容されている。
【0023】バルブ70の内面には図示しない蛍光体被
膜が形成されており、かつバルブ内にはアルゴンなどの
希ガスが封入されている。このような蛍光ランプ7は、
両端部71、71が上記仕切盤4に形成したランプ取付
け筒部46、46に、仕切盤4の下から差し込まれ、こ
れら端部71、71と筒部46、46との間に充填され
たシリコーン系などのような熱硬化性接着剤47によっ
て仕切盤4に固定されている。また、ランプ7の中央屈
曲部72は、他の接着剤48によって仕切盤4の下面に
接合されている。このため、鞍形蛍光ランプ7は、両端
部71、71と中央屈曲部72の合計3箇所により仕切
盤4に固定されている。
【0024】このような蛍光ランプ7は、グローブ8に
より覆われている。グローブ8は、透明または光拡散性
の合成樹脂もしくはガラスからなり、本例ではガラス製
グローブ8は用いられており、このグローブ8は上端が
開口したカップ形状をなしている。このグローブ8は上
端開口部を若干小径に形成してストレート形の首部81
を有している。この首部81の開口端部には、全周に亘
り連続して肉溜まり部82が形成されている。肉溜まり
部82は、グローブ8の上端開口部を加熱して軟化させ
ることにより溶融した肉が集まって肉溜まりとなったも
ので、この肉溜まり部82の肉厚Tは、この肉溜まり部
82の近傍部分、つまり首部81の肉厚tより1.2〜
2.5倍程に大きく形成されている。例えば、首部81
の肉厚tは0.8〜1.2mmであり、これに対し肉溜ま
り部82の肉厚Tは1.2〜2.0mmとなっている。
【0025】このようなグローブ8の首部81は、図1
および図3に示すように、カバー1の内面と仕切盤4の
立上がり側壁41との間に形成されたリング形状の隙間
に差し込まれるようになっており、このグローブ8は接
着剤90によってカバー1の内面または仕切盤4の立上
がり側壁41の少なくとも一方、本実施例ではカバー1
の内面および仕切盤4の立上がり側壁41の両者に接合
されている。
【0026】上記接着剤90は熱硬化性接着剤であり、
例えばシリコーン系接着剤が使用されており、その硬化
時点の硬度は20以上、50以下となる接着剤が用いら
れている。なお、シリコーン系接着剤の場合、シリコー
ンに混合される硬化剤の混合割合を調整することによ
り、硬度の変更が可能である。
【0027】このような構成による電球形けい光ランプ
装置を組み立てる手順を説明する。まず、仕切盤4の上
面に、予め高周波点灯回路部品61…が実装された回路
基板60を固定爪45…を介して係止する。また、この
仕切盤4の下面に蛍光ランプ7を固定する。蛍光ランプ
7は、その端部71、71を仕切盤4に形成した取付け
筒部46、46に差し込み、これらバルブ70の端部7
1、71と取付け筒部46、46を接着剤47により固
定する。また、バルブ70の中央屈曲部72を、接着剤
48によって仕切盤4の下面に接合する。このようにす
れば、蛍光ランプ7は、バルブ端部71、71がランプ
取付け筒部46、46に挿入された状態で接着剤47に
て固定されるされるとともに、中央屈曲部72が接着剤
48により仕切盤4の下面に接合されるので、合計3箇
所により仕切盤4に固定される。
【0028】この状態で、仕切盤4をカバー1に取り付
ける。この作業は、仕切盤4のフランジ部42に形成し
た係止舌片43…をカバー1に形成した係止突起11…
を乗り越えさせ、これにより係止舌片43…が弾性変形
して係止突起11…に係止し。よってカバー1と仕切盤
4とが結合される。
【0029】次に、点灯装置61と口金3を電気的に接
続し、この口金3をカバー1の円筒部2に固定する。こ
のような組み付けが終わると、仕切盤4の立上がり側壁
41の外周面と、カバ−1の開口部内面との間に、シリ
コーン系熱硬化性接着剤90を充填する。この接着剤9
0は仕切盤4とカバ−1を接合するようになるから、仕
切盤4はカバ−1に接着され、抜け出しが防止される。
そして、この接着剤90が未だ硬化しないうちに、蛍光
ランプ7にグローブ8を被せ、このグローブ8の開口端
部を上記仕切盤4の立上がり側壁41の外周面とカバ−
1の開口部内面との間に差し込み、ここに充填されてい
る上記シリコーン系熱硬化性接着剤90の中に埋め込
む。すると、接着剤90は、グローブ8の首部81の内
面および外面に亘ってこれらの面に接着する。この状態
で接着剤90の乾燥を待つ。
【0030】接着剤90が乾燥すると、グローブ8はこ
の接着剤90を介して仕切盤4の立上がり側壁41およ
びカバ−1の開口部内面に接合されることになる。この
ような構成の電球形蛍光ランプ装置においては、グロー
ブ8を仕切盤4およびカバ−10に接合する接着剤90
は、その硬化した時の硬度を20〜50の範囲にしてあ
るから、従来のような固さがなく、従来に比べて柔らか
くて弾力性に富む接着剤となる。このため、ランプ7の
点灯や消灯による熱を受けてグローブ8が熱膨脹や収縮
を発生した場合、上記接着剤90はグローブ8の熱膨脹
や収縮を拘束しないから熱膨脹や収縮が許されるように
なる。よってグローブ8に歪みが発生するのが低減さ
れ、グローブ8のクラック発生が防止される。
【0031】図4は、シリコーン接着剤90の硬度と、
グローブのクラック発生率を調べた特性図である。この
特性図から、シリコーン接着剤90の硬度が50以下で
あれば、特性Aに示す通り、グローブのクラック発生率
は皆無になることが確認される。なお、シリコーン接着
剤90の硬度を20未満にすると、接着剤90が硬化し
てもこれが柔らか過ぎて、ガラス製グローブ8を支持す
る接着強度が不足し、接着がルーズになる心配があり、
硬度は20以上を要する。
【0032】また、本実施例の場合、グローブ8の開口
端部に肉溜まり部82を形成したから、この肉溜まり部
82が接着剤90に埋め込まれて抜け止め作用をなし、
グローブ8が落下するのが防止される。すなわち、上記
接着剤90は硬度を20〜50にしたから、従来に比べ
て柔らかくなり、グローブ8が抜け易くなる心配がある
が、開口部に肉溜まり部82を形成したため、この肉溜
まり部82が接着剤90に引っ掛かり、よって抜けを防
止する。
【0033】また、肉溜まり部82を設けると、開口縁
部の機械的強度が高くなるから成形後のクラック発生が
防止される。また、肉溜まり部82を設けた場合は、図
4の特性Bで示すように、同じ接着剤の硬度であって
も、肉溜まり部をもたない場合に比べてクラックの発生
率が少なくなり、接着剤90の硬度を硬い方にシフトし
てもクラックの発生を低減することができる。
【0034】そして、肉溜まり部82の肉厚Tは、この
肉溜まり部82近傍のグローブの肉厚、すなわち首部8
1の肉厚tに対して1.2〜2.5倍にすると、上記の
作用を良好に奏することができる。すなわち、肉溜まり
部82の肉厚Tを首部81の肉厚tに対して1.2未満
にすると、引っ掛かり抵抗が小さくなってグローブ8が
接着剤90から抜け易くなり、また成形後のクラック防
止に有効でなくなる。また、肉溜まり部82の肉厚Tが
首部81の肉厚tに対して2.5を越えると、成形が困
難であり、かつこの肉溜まり部82に熱膨脹、収縮によ
る歪みが発生してクラックの発生原因になる。
【0035】さらにまた、接着剤90としてシリコーン
系接着剤を使用すると、シリコーン系接着剤は硬化剤の
混合割合に応じて硬度の選定が容易であり、したがって
硬度を20〜50の範囲に設定し易く、かつ熱硬化性で
あるから熱を受けても劣化する割合がすくなく、寿命特
性に優れる利点がある。
【0036】なお、上記実施例の場合、グローブとして
ガラス製のものを用いたが、樹脂製であってもよい。但
し、ガラス製の方が熱膨脹および収縮に対して損傷する
割合が大きいので、ガラス製グローブの場合に適用する
とその効果が大きい。
【0037】また、蛍光ランプ7はその形状が鞍形に限
らず、屈曲した放電路を有する種々の形状であってもよ
い。さらに上記実施例の場合電球形蛍光ランプ装置につ
いて説明したが、本発明はこれに限らず、要するに接着
剤を用いてグローブを接合する照明装置であれば実施可
能である。つまり、図示を省略するが、通常よく知られ
ている器具本体に光源として、白熱電球、低圧放電灯ま
たは高圧放電灯などのような各種のランプを取り付け、
このランプをグローブにより覆い、このグローブを器具
本体に対して接着剤により固定する構造の照明装置に
は、本発明が適用可能であり、接着剤の硬度を20〜5
0に規制すれば、この接着剤はグローブの熱膨脹や収縮
を拘束しなくなるから、グローブに歪みが発生するのを
低減し、クラックの発生を防止する。
【0038】また、このような照明装置の場合も、グロ
ーブの開口端部に肉溜まり部を形成すれば、この肉溜ま
り部が接着剤からの抜け止め作用をなし、グローブの落
下を防止するとともに、肉溜まり部が成形後のクラック
発生を防止する。
【0039】さらに、肉溜まり部の肉厚を、この肉溜ま
り近傍のグローブの肉厚に対して1.2〜2.5倍にす
れば、上記抜け止め作用を良好に発揮する。そして、こ
のような照明装置であっても、接着剤としてシリコーン
系接着剤を用いれば、このシリコーン系接着剤は硬化剤
の混合割合に応じて硬度の選定が容易であるから、硬度
を20〜50の範囲に設定し易くなる、などの利点があ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
ると、グローブを装置本体に接合する熱硬化性接着剤
は、硬化後の硬度を20以上、50以下としたから、従
来よりも柔らかくて弾力性に富む接着剤となり、グロー
ブに熱膨脹や収縮が発生しそうになった場合は、この熱
膨脹や収縮を許すことになり、よってグローブに歪みが
発生するのを低減し、クラックの発生を防止する。
【0041】また、請求項2の発明によると、グローブ
を仕切盤およびカバーの少なくとも一方に接合する熱硬
化性接着剤は、硬化後の硬度を20以上50以下にした
から、請求項1の場合と同様に、グローブの熱膨脹や収
縮を許すようになり、グローブに歪みが発生するのを低
減し、クラックの発生を防止する。
【0042】請求項3の発明によれば、グローブの開口
端部に肉溜まり部を形成したから、この肉溜まり部が接
着剤からの抜け止め作用をなし、グローブの落下を防止
するとともに、肉溜まり部は成形後のクラック発生を防
止する。
【0043】請求項4の発明によれば、肉溜まり部の肉
厚は、この肉溜まり近傍のグローブの肉厚に対して1.
2〜2.5倍にしたから、上記抜け止め作用を良好に発
揮する。
【0044】請求項5の発明によれば、接着剤がシリコ
ーン系接着剤であるから、このシリコーン系接着剤は硬
化剤の混合割合に応じて硬度の選定が容易であり、した
がって硬度20〜50の範囲に設定し易い。
【0045】請求項6の発明によれば、接着剤の硬度を
20以上、50以下にしたから、器具本体に接合される
グローブに熱膨脹や収縮が発生しそうになった場合は、
この熱膨脹や収縮を許すようになり、よって歪みの発生
を低減し、クラックなどの発生を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電球形蛍光ランプ装置
の全体の断面図。
【図2】同実施例のグローブを省略して示す分解した斜
視図。
【図3】同実施例のグローブを接合する部分の要部を拡
大し示す断面図。
【図4】接着剤の硬度とクラック発生率との関係を示す
図。
【符号の説明】
1…カバー 3…口金、 4…仕切盤 6…点灯装置 7…屈曲形蛍光ランプ 8…グローブ 60…回路基板 61…高周波点灯回
路部品 70…バルブ 73…電極 75…細管 76…アマルガム 81…首部 82…肉溜まり部 90…シリコーン系接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光ランプと、 この蛍光ランプを支持する装置本体と、 この蛍光ランプを覆い、開口端部が熱硬化性接着剤によ
    り上記装置本体に接合されたグローブと、を具備した蛍
    光ランプ装置において、 上記接着剤は、硬化後の硬度が20以上、50以下であ
    ることを特徴とする蛍光ランプ装置。
  2. 【請求項2】 一端に口金を備えたカバーの他端に仕切
    盤を取り付け、この仕切盤で区画された上記カバー内に
    点灯装置を収容し、上記仕切盤に蛍光ランプを取り付
    け、この蛍光ランプをグローブで覆い、このグローブの
    開口端部を熱硬化性接着剤により上記仕切盤およびカバ
    ーの少なくとも一方に接合した電球形の蛍光ランプ装置
    において、 上記接着剤は、硬化後の硬度が20以上、50以下であ
    ることを特徴とする蛍光ランプ装置。
  3. 【請求項3】 上記グローブの開口端部には肉溜まり部
    が形成されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の蛍光ランプ装置。
  4. 【請求項4】 上記肉溜まり部は、この肉溜まり部近傍
    のグローブ肉厚に対して1.2〜2.5倍の肉厚を有す
    ることを特徴とする請求項3に記載の電球形蛍光ランプ
    装置。
  5. 【請求項5】 上記接着剤は、シリコーン系接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    1に記載の電球形蛍光ランプ装置。
  6. 【請求項6】 照明器具本体と、 この器具本体に取り付けられた光源としての管球と、 この管球を覆い、開口端部が熱硬化性接着剤により上記
    器具本体に接合されたグローブと、を具備した照明装置
    において、 上記接着剤は、硬化後の硬度が20以上、50以下であ
    ることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205645A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Panasonic Corp 照明装置

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