JPH07319464A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07319464A
JPH07319464A JP6106629A JP10662994A JPH07319464A JP H07319464 A JPH07319464 A JP H07319464A JP 6106629 A JP6106629 A JP 6106629A JP 10662994 A JP10662994 A JP 10662994A JP H07319464 A JPH07319464 A JP H07319464A
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和也 柳瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、記憶された演奏データを順次送出し
てその演奏データに基づく演奏を行うとともに、演奏用
の操作子の操作により生成された演奏データに基づく演
奏を行う機能を備えた電子楽器に関し、余計な操作を強
いることなく、シーケンサ等の記憶手段から送出された
演奏データと操作子の操作により生成された演奏データ
との調和を図る。 【構成】操作子が操作されると、その後所定時間内は例
えばシーケンサから送出された楽音の、例えば音量を規
定する演奏データは音源に送られず、操作子の操作によ
り生成された楽音の音量を規定する演奏データのみが有
効となる。したがって操作子が連続的に操作されている
間は、例えば音量に関しては操作子の操作のみが有効と
なり、操作子の操作を停止すると例えばシーケンサから
送出されてきた音量データが有効となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶された演奏データ
を順次送出してその演奏データに基づく演奏を行うとと
もに、演奏用の操作子の操作により生成された演奏デー
タに基づく演奏を行う機能を備えた電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば鍵盤、ピッチベンダ、
エクスプレッションペダル等の演奏用操作子、および演
奏データを記憶するシーケンサを備え、シーケンサから
演奏データを順次送出させてその演奏データに基づく演
奏を行なったり、演奏用操作子の演奏操作による演奏を
行ったり、さらにその演奏操作により生成された演奏デ
ータを、後の再生のためにシーケンサに記憶させたりす
る機能を有する電子楽器が従来より広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電子楽器に
おいて、シーケンサから送出された演奏データと演奏用
操作子の演奏操作により生成された演奏データとが矛盾
する場合の処理が問題となる。図13は、この問題点の
説明図である。
【0004】横軸は時間、縦軸は演奏データが示す音量
であり、時間軸上の破線の示す各時刻毎に音量を示す演
奏データ(音量情報)が順次生成されるものとする。シ
ーケンサから送出された自動演奏データが示す音量が、
(a)のように時間経過とともに音量が増す方向に変化
し、演奏用操作子のうちの音量データを生成するための
エクスプレッションペダルが、(b)のように音量が低
下する方向に操作されたものとする。このとき、シーケ
ンサから送出された音量データとエクスプレッションペ
ダルの操作により生成された音量データとの双方をその
まま有効なデータとして取り扱うと、(c)に示すよう
に、シーケンサに記憶された演奏データ、およびエクス
プレッションペダルの操作による演奏データのいずれも
が意図していない、音量が不規則的、不連続的に変化し
た楽音が生成されることになり、好ましくない。
【0005】この問題の発生を防止するため、例えば音
量情報に関してシーケンサから送出された演奏データと
エクスプレッションペダルの操作により生成された演奏
データのいずれか一方のみを有効とするような切替スイ
ッチを設けることも考えられるが、その切替スイッチの
操作は忘れがちであり、また、忘れていなくても余計な
操作を行う必要があり煩わしいという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、余計な操作を
強いることなく、シーケンサ等の記憶手段から送出され
た演奏データと操作子の操作により生成された演奏デー
タとの調和が図られた電子楽器を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の電子楽器は、 (1)記憶された第1の演奏データを順次送出する第1
の演奏データ生成手段 (2)楽音の所定の特質を変更する操作子を備え、その
操作子の操作に応じた第2の演奏データを生成する第2
の演奏データ生成手段 (3)上記第1および第2の演奏データに基づいて楽音
信号を生成する音源 (4)上記第2の演奏データのうち上記所定の特質を規
定する演奏データが生成された後、所定時間、上記第1
の演奏データのうち上記所定の特質を規定する演奏デー
タの、音源への入力を禁止する情報フロー制御手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0008】また、上記目的を達成する本発明の第2の
電子楽器は、上記(4)の情報フロー制御手段に代え
て、上記第1の演奏データのうち上記所定の特質を規定
する演奏データが送出された後、所定時間、上記第2の
演奏データのうち上記所定の特質を規定する演奏データ
の、音源への入力を禁止する情報フロー制御手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0009】さらに、本発明の第3の電子楽器は、上記
(4)の情報フロー制御手段が、上記第2の演奏データ
のうち上記所定の特質を規定する演奏データが生成され
た後、所定時間、上記第1の演奏データのうち上記所定
の特質を規定する演奏データの、上記音源への入力を禁
止するとともに、上記第1の演奏データのうち上記所定
の特質を規定する演奏データが送出された後、所定時
間、上記第2の演奏データのうち上記所定の特質を規定
する演奏データの、音源への入力を禁止するものである
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の第1の電子楽器は、操作子が操作され
ると、その後所定時間内は第1の演奏データ生成手段
(例えばシーケンサ)から送出された楽音の所定の性質
(例えば音量)を規定する演奏データは音源に送られ
ず、その操作子の操作により生成された楽音の所定の性
質(例えば音量)を規定する演奏データのみが有効とな
る。したがって操作子が連続的に操作されている間は、
例えば音量に関しては操作子の操作のみが有効となり、
操作子の操作を停止すると、第1の演奏データ生成手段
(例えばシーケンサ)から送出されてきた音量データが
有効となる。これにより、例えば切替スイッチの操作等
の特別の操作を行うことなく、第1の演奏データ生成手
段(例えばシーケンサ)から送出されてきた演奏データ
と操作子の操作により生成された演奏データとの両者の
調和のとれた演奏が行われる。
【0011】また、本発明の第2の電子楽器は、上記第
1の電子楽器が操作子による操作を優先させるものであ
ることに代わり、第1の演奏データ生成手段(例えばシ
ーケンサ)から送出されてきた演奏データの方を優先さ
せるものであり、やはり、上記第1の電子楽器と同様、
両者の調和のとれた演奏が行われる。さらに、本発明の
第3の電子楽器は、上記両者のうち、一旦主導権をとっ
た方の操作(ないし演奏データの送出)を、その操作
(ないし演奏データの送出)が中断する迄優先させるも
のであり、やはり、上記第1の電子楽器、第2の電子楽
器と同様、両者の調和のとれた演奏が行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の電子楽器の一実施例の構成図である。こ
の電子楽器10には、図示のように、CPU12、RO
M14、RAM16、磁気ディスク18、ディスプレイ
20、パネルスイッチ22、キーボード(鍵盤)24、
音源26、エクスプレッションペダル28、ピッチベン
ドレバー30が備えられており、それらはバス32を介
して互いに接続されている。
【0013】CPU12では、ROM14に記憶された
プログラムが順次読み出され、RAM16に一時的に記
録されるデータに基づいて、例えばキーボード24が演
奏操作された際のキーボード24からの入力を音源26
に送る処理やその他の各種処理が実行される。ディスプ
レイ20には、この電子楽器10の内部状態や選択され
た音色など、この電子楽器の操作者にとって必要な情報
が表示される。パネルスイッチ22は、この電子楽器1
0の内部状態の設定等に用いられる。詳細については後
述する。エクスプレッションペダル28は、可変抵抗器
と電源で構成され、ペダルを踏んだ角度に応じた電圧を
出力するものであり、A/D変換器(図示せず)を介し
てバス32と接続されている。このエクスプレッション
ペダル28は音量を操作するための操作子であり、その
操作量に応じた音量情報が生成される。ピッチベンドレ
バー30も、エクスプレッションペダル28と同様に、
可変抵抗器と電源で構成されており、そのレバーの操作
角度に応じた電圧を出力するものであり、図示しないA
/D変換器を介してバス32と接続されている。このピ
ッチベンドレバー30は、楽音のピッチを調整するため
の操作子である。
【0014】キーボード24、エクスプレッションペダ
ル28、ピッチベンドレバー30を操作すると、それら
各操作子に応じた、かつその操作量に応じた値の演奏デ
ータが生成され、その生成された演奏データは音源26
に送られる。音源26では送られてきた演奏データに基
づく楽音信号が生成され、この楽音信号は図示しないア
ンプを経由してスピーカに入力され、楽音として空間に
放音される。
【0015】また、キーボード24、エクスプレッショ
ンペダル28、ピッチベンドレバー30の操作により生
成された演奏データは、磁気ディスク18に記憶させる
こともできる。磁気ディスク18に記憶された演奏デー
タは、その後、CPU12に読み出されて音源26に送
られ、その演奏データに基づく自動演奏が行われる。図
2は、図1に示すディスプレイ20と、パネルスイッチ
22を構成する各種操作スイッチの配置図である。
【0016】この電子楽器10には、キーボード24の
演奏操作が行われた際に現在押鍵中の最高音のみを他の
音とは異なる音色で発音するソロ機能が内蔵されてい
る。そこで、図2に示すパネルスイッチ22には、ソロ
機能を選択した場合の最高音(この場合最高音をソロ音
と称する)の音色を選択する音色選択スイッチ(ソロト
ーン選択スイッチ)221と、最高音(ソロ音)以外の
音(ノーマル音)の音色を選択する音色選択スイッチ
(ノーマルトーン選択スイッチ)222が備えられてい
る。ソロ機能を選択しないときは、最高音を含め、全て
の音についてノーマルトーン選択スイッチ222で選択
された音色が有効となる。
【0017】また、図2に示すパネルスイッチ22に
は、磁気ディスク18に記憶された演奏データを読み出
して演奏を行う自動演奏時のテンポを調整する一対のテ
ンポ調整スイッチ223、ノーマル音(ソロ機能を選択
しないときは全音)の全体の音量を調整する一対のノー
マル音音量調整スイッチ224、ソロ音の音量を調整す
る一対のソロ音音量調整スイッチ225が備えられてい
る。
【0018】ところでこの電子楽器10は、磁気ディス
ク18にキーボード24の演奏操作による押鍵情報を記
憶するにあたり、ソロ音以外の押鍵情報を記憶するノー
マル音用トラックと、ソロ音の押鍵情報を記憶するソロ
音用トラックを有している。キーボード24の演奏操作
にあたりソロ機能を選択すると、ノーマル音用トラック
およびソロ音用トラックには、それぞれ最高音(ソロ
音)以外の音(ノーマル音)の押鍵情報、最高音(ソロ
音)の押鍵情報が同時に記憶されるが、ノーマル音とソ
ロ音については別々に演奏操作を行い、それらの演奏操
作による押鍵情報をそれぞれ別々にノーマル音用トラッ
クおよびソロ音用トラックに記憶させることもできる。
この場合に、ソロ音用トラックに記憶させる場合であっ
ても、ノーマル音用トラックに記憶させる場合と同様
に、同時に複数の鍵が押鍵されることを許容する、いわ
ゆるポリ演奏を行うこともできる。その場合、そのポリ
演奏による、最高音(ソロ音)のみでなく全部の音の押
鍵情報が記憶される。この場合に、それらノーマル音用
トラックおよびソロ音用トラックに記憶された押鍵情報
に基づいて、以下に説明する自動演奏が行われる。
【0019】図3は、自動演奏の際の制御を示すブロッ
ク図である。磁気ディスク18の、ソロ音用トラックお
よびノーマル音用トラックから送出された押鍵情報は、
それぞれ、ソロパート禁止手段41およびノーマルパー
ト禁止手段42に入力される。ソロパート禁止手段41
は、ソロ音用トラックから読み出された押鍵情報を通過
させるか否かを制御するものであり、図2に示すソロト
ーン選択スイッチ221のうちのいずれかが押されてい
れば、ソロ音用トラックから読み出されソロパート禁止
手段41に入力された押鍵情報を次段に備えられたソロ
パート選択手段43に向けて送出し、図2に示すソロト
ーン選択スイッチ221のうちのいずれもが押されてい
ないときは、入力された押鍵情報の通過を阻止するもの
である。
【0020】またノーマルパート禁止手段42も同様で
あり、図2に示すノーマルトーン選択スイッチ222の
うちのいずれかが押されていれば、ノーマル音用トラッ
クから読み出されノーマルパート禁止手段42に入力さ
れた押鍵情報をそのまま通過させ、ノーマルトーン選択
スイッチ222のいずれもが押されていないときは、押
鍵情報の通過を阻止するものである。
【0021】またソロパート選択手段43は、ノーマル
パートが禁止されている(ノーマルトーン選択スイッチ
222のいずれもが押されていない)ときは押鍵情報を
音源26に入力し、ノーマルパートが有効である(ノー
マルトーン選択スイッチ222のうちのいずれかが押さ
れている)ときは、押鍵情報をソロ検出手段44に入力
する切替スイッチの役割りをなすものである。ソロノー
ト検出手段44に押鍵情報が入力されると、ソロノート
検出手段44では、入力された押鍵情報の中から最高音
(ソロ音)の押鍵情報のみを抽出して音源26に送る。
【0022】この電子楽器10では、図3に示すような
制御が行われているため、ノーマルパートのみが選択さ
れている(ノーマルトーン選択スイッチ222のうちの
いずれかが押されており、かつソロトーン選択スイッチ
221はいずれも押されていない)ときは、ノーマル音
用トラックから読み出された押鍵情報に基づく自動演奏
が行われ、ノーマルパートとソロパートの双方が選択さ
れている(ノーマルトーン選択スイッチ222のうちの
いずれかが押されており、かつソロトーン選択スイッチ
221のうちのいずれかも押されている)ときは、ノー
マル音用トラックから読み出された押鍵情報と、ソロ音
用トラックから読み出された押鍵情報のうちの最高音
(ソロ音)の押鍵情報とに基づく自動演奏が行われる。
【0023】一方、ソロパートのみが選択されている
(ソロトーン選択スイッチ221のうちのいずれかが押
されており、かつノーマルトーン選択スイッチ222は
いずれも押されていない)ときは、最高音(ソロ音)の
みの押鍵情報ではなく、ソロ音用トラックから読み出さ
れた押鍵情報全体に基づく自動演奏が行われる。この点
が本実施例の1つの特徴であり、これにより、特に多重
録音時に、多彩な演奏表現が実現する。
【0024】以下、図1に示すCPU12で実行され
る、各種プログラムについて説明する。以下では、先
ず、タイマ割り込みルーチンについて説明する。図4
は、ベンダー(ピッチベンドレバー)読み出し用ルーチ
ンのフローチャートである。このルーチンは、タイマ割
込みにより、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
【0025】前述したように、ピッチベンドレバー30
は図示しないA/Dコンバータを介してバス32と接続
されており、このルーチンが起動されると、ピッチベン
ドレバー30の現在の操作量に対応するA/Dコンバー
タの出力値が読み込まれる(ステップ4_1)。次に、
ステップ4_2において、A/Dコンバータからの過去
の複数回の出力値を平均化するフィルタリング処理が行
われる。このフィルタリング処理は、A/Dコンバータ
の精度に問題がある場合などに、過去数回の読み出し値
を平均化することでバラツキを吸収するものである。
【0026】次に、この平均化された値が、前回の値
(前回の平均値)と異なるかどうかが調べられ(ステッ
プ4_3)、前回の値と同一のときは何もせずにこのル
ーチンを抜ける。前回の値と異なると判定をされると、
ステップ4_4に進み、RAM16内に設定されたFI
FO(ファーストインプットファーストアウトプットメ
モリ)の使用量が調べられる。このFIFOは、キーボ
ード24、ピッチベンドレバー30、エクスプレッショ
ンペダル28等の演奏操作による演奏データの生成速度
と、その演奏データを磁気ディスク18に書き込む書込
み速度との差を吸収するためのものであり、このFIF
Oには、キーボード24の押鍵操作により生成される押
鍵情報、ピッチベンドレバー30の操作によるピッチシ
フト情報、エクスプレッションペダル28の操作による
音量情報等の演奏データが書込まれ、その一方では、こ
のFIFOから演奏データが読み出されて磁気ディスク
18に書き込まれる。
【0027】図5は、図4のステップ4_4におけるF
IFOの使用量を調べるサブルーチンのフローチャート
である。FIFOには、そのFIFOから演奏データを
読み出すアドレスを指示する読み出しポインタRPとそ
のFIFOに演奏データを書き込むアドレスを指示する
書き込みポインタWPが付されており、このサブルーチ
ンでは、これら読み出しポインタRPと書き込みポイン
タWP、さらにFIFOの総容量FMAXに基づいてF
IFOの使用量Sが調べられる。尚、読み出しポインタ
RP、書き込みポインタWPは、順次インクリメントさ
れ、FIFOの最終アドレスまで進むと次はそのFIF
Oの先頭アドレスに戻るというように、アドレスが循環
的に順次更新される。
【0028】この図5に示すサブルーチンでは読み出し
ポインタRPと書き込みポインタWPの値の大小が調べ
られる。RP<WPのときは、それらの差WP−RPが
そのままFIFOの使用量を表わし、ステップ5_2に
進んで S=WP−RP に従って使用量Sが求められる。またRP≧WPのとき
は、ステップ5_3に進み、式 S=FMAX−(RP−WP) に従って使用量Sが求められる。
【0029】図4に戻って説明を続行する。図4のルー
チンのステップ4_4で、上記のようにしてFIFOの
使用量Sが求められると、次にステップ4_5におい
て、その使用量Sが一定量を越えているか否か、即ち、
FIFOに格納された演奏データが磁気ディスク18に
転送される前に、そのFIFOが新たな演奏データで上
書きされそうか否かが判定される。
【0030】FIFOの使用量Sが少なくFIFOにま
だ余裕があるときは、ピッチベンドレバー30の操作に
よる演奏データを音源26に向けて出力すると共に(ス
テップ(4_6)、その演奏データを、磁気ディスクへ
の記憶のためにFIFOに記憶させる(ステップ4_
7)。一方、ステップ4_5においてFIFOの使用量
が一定量を越えていると判定されたときは、ピッチベン
ドレバー30の今回の操作による演奏データは無視され
ることになる。
【0031】これは、同じ演奏データの中でも、キーボ
ード24の操作による押鍵情報に基づく発音、消音が行
なわれないと演奏上重大な障害をもたらすことがあり得
るが、FIFOの使用量Sが一定量を超えるような多彩
な、スピードの速い演奏を行なっているときに、ピッチ
ベンドレバー30の操作による演奏データを多少取りこ
ぼしても演奏上さほど大きな問題が生じることはないた
め、FIFOの使用量Sが一定量を超えた場合には、ピ
ッチベンドレバー30の操作による演奏データは無視
し、FIFOの残りをキーボード24の操作による押鍵
情報等に優先的に割り当てるようにしたものである。
【0032】尚、ここでは、ピッチベンドレバー30の
操作による演奏データとキーボード24の操作による演
奏データとに優先順位が付されているが、この例に限ら
ず、一般的に演奏データどうしに優先順位を付し、FI
FOの残り量が少なくなった場合に、優先順位の低い演
奏データをFIFOに記憶しないようにしてもよい。例
えばエクスプレッションペダル28の操作による演奏デ
ータ(音量情報)も優先順位の低い演奏データに含める
こともできる。このように、データ量の多い時に優先順
位の低い演奏データを捨てるようにしたことから、必要
以上に大きなFIFOを備えることなく、優先順位の低
い演奏データの処理に追われて重要な演奏データの処理
(例えば発音処理)が遅れたり、重要な演奏データ(例
えば押鍵情報)の入力を取りこぼしてしまうことなどの
不都合が回避される。尚、FIFOを備えることは必ず
しも必要ではなく、例えば演奏データを磁気ディスク1
8に記憶することなく単に演奏を行なう場合であって
も、データ量の多い時に優先順位の低い演奏データを捨
てるという手法は、例えば上述の発音処理の後れの回避
等の観点から有効な手法である。
【0033】図6は、エクスプレションペダル読み出し
用ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、
タイマ割込みにより、所定の時間間隔で繰り返し実行さ
れる。前述したように、エクスプレッションペダル28
(図1参照)も、ピッチベンドレバー30と同様に、図
示しないA/Dコンバータを介してバス32と接続され
ており、このルーチンが起動されると、エクスプレッシ
ョンペダル28の操作量に対応したA/Dコンバータの
値が読み込まれる(ステップ6_1)。その後、ピッチ
ベンドレバー30に関する図4に示すフローのステップ
4_2と同様のフィルタリング処理が行なわれ(ステッ
プ6_2)、次いで、今回読み出した値と前回読み出し
た値とが同一であるか異なるかが判定される(ステップ
6_3)。それらの値が同一であれば、エクスプレッシ
ョン28については今回新たな操作はなかったため、何
もせずにこのルーチンを抜ける。
【0034】ステップ6_3で今回読み出した値が前回
読み出した値と異なると判定されると、ステップ6_4
に進み、音量情報禁止フラグCFがセットされる。この
音量情報禁止フラグCFは、後述するように、磁気ディ
スク18から読み出した演奏データ中の音量情報を音源
26に送るか否かを定めるフラグであり、音量情報禁止
フラグCFがセットされているときは、磁気ディスク1
8から読み出した演奏データ中の音量情報は音源26に
は送られずに捨てられる。
【0035】図6に示すルーチンでは、音量情報禁止フ
ラグCFをセットした後、カウントダウンタイマを、例
えば1秒にセットする(ステップ6_5)。このカウン
トダウンタイマがカウントアップすると、図7に示すタ
イマ割込みルーチンが起動され、このタイマ割込みルー
チンでは、音量情報禁止フラグCFがリセットされる
(ステップ7_1)。
【0036】図6に示すルーチンでは、カウントダウン
タイマをセットした後、エクスプレッション情報(エク
スペッションペダル28の操作による音量情報)を音源
26に向けて出力し(ステップ6_6)、このルーチン
を抜ける。すなわち、エクスプレッションペダル28
を、1秒の時間を置かずに操作し続ける限り、音量情報
としては、エクスプレッションペダル28の操作による
エクスプレッション情報のみが有効となり、エクスプレ
ッションペダル28の操作を停止すると、磁気ディスク
18から読み出した演奏データ中の音量情報が有効とな
る。このようにして、磁気ディスク18から読み出した
演奏データ中の音量情報とエクスプレッションペダル2
8の操作による音量情報とが競合したときの調整が図ら
れている。
【0037】尚、ここでは、音量情報について競合した
場合を例示したが、この調整方法は、例えばピッチベン
ドレバー30の操作によるピッチシフト情報と磁気ディ
スク8から読み出した演奏データ中のピッチシフト情報
が競合した場合等、音量情報以外の他の演奏データが競
合する場合にも適用することができる。また、ここで
は、繁雑さを避けるため、エクスプレッション情報をF
IFOに記憶させる処理に関するフローの図示及び説明
は省略されているが、図4に示す、ピッチシフト情報と
同様にFIFOに記憶させてもよく、その場合に、図4
のフローと同様に、FIFOの使用量Sに応じて、FI
FOへの記憶、音源への送出を行わずに捨て去る処理を
行ってもよい。
【0038】図8は、CPU12で実行されるメインル
ーチンのフローチャートである。このメインルーチンは
電子楽器の電源スイッチ(図示せず)をオンすることに
よって起動され、最初に、このメインルーチン、あるい
は、割込みルーチンなどで使用される各種のレジスタ、
バッファ等がクリアされ(ステップ8_1)、次に、キ
ーボード24を操作し、押鍵、離鍵のイベントの検出が
行われる(ステップ8_2)。
【0039】ステップ8_3では、イベントが検出され
たか否かが判定され、イベントが検出された場合は、ス
テップ8_4に進みキーマップKMAP[]の、イベン
トのあったキーのキーナンバNに対応するフラグのセッ
ト(押鍵の場合)ないしクリア(離鍵の場合)が行われ
る。図9は、図8のステップ8_4におけるキーマップ
KMAP[]のセット/クリア処理のサブルーチンのフ
ローチャートである。
【0040】ここでは、KMAP[]という変数が用意
されており、この変数に現在の発音の状態がビットマッ
プの形式で記録される。キーナンバNはN=0〜127
の値をとるので、KMAP[]として、128ビットす
なわち16バイトの配列が用意される。このKMA
P[]は、後述するステップ8_7における、最高音
(ソロ音)の検出に用いられる。
【0041】押鍵、離鍵のキーイベントが発生するとこ
の図9に示すサブルーチンが起動され、KMAPの先頭
アドレスからのオフセットを格納する変数Wに、キーナ
ンバNを8で割った商を格納し、ビット位置を格納する
変数Bにその余りを格納する(ステップ9_1)。この
とき、KMAPの先頭アドレスにWを加えたアドレス
の、第Bビット目がキーナンバNに対応するビットであ
る。
【0042】次いで、ステップ9_2では、今回のキー
イベントがキーオン(押鍵)のイベントであるかキーオ
フ(離鍵)のイベントであるかが判定され、キーオンも
しくはキーオフに応じて、それぞれ各ステップ9_3,
9_4に進み、KMAP[W]のB番目のビットが、そ
れぞれセット,クリアされ、このルーチンを抜けて図8
に示すメインルーチンに戻る。
【0043】メインルーチンのステップ8_5では、パ
ネル上のソロトーン選択スイッチ222のうちのいずれ
かが押されているか否かによって現在のモードがソロモ
ードであるか否かが判断され、ソロモードであるなら
ば、最高音の検出処理(ステップ8_6)、ソロノート
の作成処理(ステップ8_7)が行われる。図10は、
図8のステップ8_6で実行される最高音の検出処理サ
ブルーチンのフローチャートである。
【0044】ここでは、TOPNOTEという変数が用
意され、この変数に現在の押鍵における最高音が格納さ
れる。押鍵が全くない状態は、この変数に−1を入れる
ことで表現する。また、ここではKMAPの先頭アドレ
スからのオフセットを格納する変数Wと、ビット位置を
格納する変数Bが用意される。キーナンバは0〜127
の値をとるのでKMAPの最終アドレスはKMAPの先
頭アドレスに15を加えたアドレスになる。よってキー
ナンバの127はW=15、B=7である。ここからキ
ーナンバの減る方向へKMAPを1ビット毎に検索し、
一番最初に立っていたビットの示すキーナンバが最高音
である。
【0045】そこで、先ずステップ10_1において変
数W,Bに初期値W=15,B=7がセットされ、ステ
ップ10_2では、KMAP[W]=0か否かが判定さ
れる。KMAP[W]=0であればKMAP[W]には
ビットは一つも立っていないことが明白であるから、ビ
ット検索は行なわず、Wから1を引き(ステップ10_
3)、再びKMAP[W]を0と比較する。
【0046】W=0になってもKMAP[0]=0であ
れば(ステップ10_4)、128ビットのいずれも立
っていなかった、すなわちすべてのキーが離鍵されてい
たということであり、最高音は存在しない。このとき変
数TOPNOTEには−1が格納される(ステップ10
_5)。一方、ステップ10_2でKMAP[W]が0
でないと判定されたときは、そのKMAP[W]のどこ
かのビットが立っていることを意味する。MASKとい
う変数が用意され、初期値として’10000000
b’(80h)が格納される(ステップ10_6)。
【0047】次いでステップ10_7に進みMASKと
KMAP[W]の各ビットどうしの論理積(AND)が
演算され結果が真であれば、Bビット目が立っているこ
とを意味し、偽であればBから1を引きさらにMASK
を1ビット右へシフトして(ステップ10_8)、再び
MASKとKMAP[W]との論理積が演算される(ス
テップ10_7)。
【0048】こうして求めたWとBを用いてW×8+B
が変数TOPNOTEに格納される(ステップ10_
9)。図11は、図8のステップ8_7で実行されるソ
ロノート作成処理サブルーチンのフローチャートであ
る。ここではSOLONOTEという変数が用意され、
この変数に現在発音中の最高音のキーナンバが格納され
る。発音中でない場合にはこの変数に−1を入れること
で表現される。
【0049】まず、変数TOPNOTEと変数SOLO
NOTEが比較される(ステップ11_1)。それらが
等しい場合は、最高音以外の音に関してキーイベントが
発生したということであり、この場合は最高音の発生に
は何も影響を与えずにリターンする。TOPNOTEと
SOLONOTEが異なる場合は、ステップ11_2以
降で最高音の再発音処理が行なわれる。
【0050】ステップ11_2ではTOPNOTEが−
1か否かが判定される。TOPNOTEが−1であれ
ば、押鍵が全くないということであり、消音処理を行な
った後SOLONOTEに−1を格納して、リターンす
る。一方、TOPNOTEが−1でない場合、ステップ
11_3に進み、今回のキーイベントがキーオンである
かキーオフであるかが判定される。キーイベントがキー
オンであれば、アタック有りの音色を選択する(ステッ
プ11_4)。一方キーイベントがキーオフであればア
タックなしの音色を選択する(ステップ11_5)。
【0051】ステップ11_6では、TOPNOTEの
キーナンバの発音処理が行なわれ、ステップ11_7で
はSOLONOTEのキーナンバの消音処理が行なわ
れ、ステップ11_8で、SOLONOTEにTOPN
OTEが書き込まれる。この機能は、ソロ機能がオンで
あってかつノーマル音もオンの時に使用される。図3を
参照して説明したように、ノーマル音がオフのときは、
ソロ音用トラックから読み出された演奏データは、ソロ
パート選択手段43によってソロノート検出手段44を
バイパスするので、ソロ音用トラックから読み出された
演奏データであっても最高音のみでなく、ノーマル音用
トラックから読み出された演奏データと同様、読み出さ
れた全ての演奏データに基づく演奏が行なわれる。この
ようにすることで、ソロ音とノーマル音の音色を重ねて
引く時には、最高音がソロ音としてノーマル音と同時に
表現できるので、表現豊かな演奏ができる。かつ、一旦
ノーマル音だけを演奏データとしてシーケンサに記録さ
せ、後でソロ音だけを重ねて録音する場合には、ソロパ
ートについても複数の音が重なったいわゆるポリ音を録
音させることができるので、このソロパートを第2のノ
ーマルパートとしても使用することができ、したがっ
て、一層表現豊かな演奏を行うことができる。
【0052】図8に示すメインルーチンでは、次に、ス
テップ8_8において、この電子楽器本体のモードがレ
コーディングモードであるか否かが判定され、レコーデ
ィングモードであるならば、ステップ8_9に進み、押
鍵、離鍵のイベント、ソロ音のイベントなどをFIFO
に書き込み、さらにステップ8_10においてはFIF
Oの演奏データを磁気ディスクに書き込む。なお、FI
FOには、前述したタイマ割込みルーチン、また、この
メインルーチン内のその他の処理によって検出された演
奏データも記憶されるようになっており、それらも磁気
ディスク18に記録される。
【0053】もし、モードがプレイモードであるなら
ば、磁気ディスク18から音量情報ならびに、その他の
演奏データが順次読み出される(ステップ8_11,8
_12)。図12は、図8のステップ8_11で実行さ
れる音量情報読み出し処理サブルーチンのフローチャー
トである。
【0054】図12に示すサブルーチンが実行される
と、先ず、音量情報禁止フラグCFがセットされている
か否かが判定される(ステップ12_1)。この音量情
報禁止フラグCFがセットされているということは、エ
クスプレッションペダル28が操作された後1秒を経過
していないことを意味し、したがって磁気ディスク18
から読み出された音量情報は破棄され、何もせずにこの
サブルーチンを抜ける。音量情報禁止フラグCFがクリ
アされているときは、磁気ディスク18から読み出した
音量情報が音源26に向けて出力される(ステップ12
_2)。
【0055】この結果、前述したように、奏者がエクス
プレッションペダル28を常に操作しているときは磁気
ディスク18に記録された演奏データの読み出しに重ね
て演奏していたとしても、磁気ディスク18から読み出
された音量情報に左右されることなく、自由に音量を制
御することができる。また、エクスプレッションペダル
28を操作しないとき、例えば単にリスニング用として
演奏させているときは磁気ディスク18に記憶されてい
る音量情報による演奏が再現される。
【0056】尚、この例では、音量情報を音源に送るこ
とを禁止する禁止手段を磁気ディスク18から読み出し
た音量情報側に設けたが、これとは逆に、エクスプレッ
ションペダル操作側に禁止手段を設けてもよいし、禁止
手段を両者に設けてもよい。メインルーチンのステップ
8_13では、演奏データに基づき、各種の制御情報に
従って発音処理が行われ、さらにステップ18_14に
おいて、その他の処理として、各種パネルスイッチの読
み込み、表示などの処理が行われ、再度ステップ8_2
の押鍵/離鍵検出処理に戻る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子楽器
によれば、例えばシーケンサ等の第1の演奏データ生成
手段から送出されてきた演奏データ中、楽音の所定の性
質(例えば音量)を規定する演奏データと操作子の操作
により生成された同種の演奏データとの調和が図られた
演奏が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の一実施例の構成図である。
【図2】図1に示すディスプレイと、パネルスイッチを
構成する各種操作スイッチの配置図である。
【図3】自動演奏の際の制御を示すブロック図である。
【図4】ベンダー(ピッチベンドレバー)読み出し用ル
ーチンのフローチャートである。
【図5】FIFOの使用量を調べるサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図6】エクスプレションペダル読み出し用ルーチンの
フローチャートである。
【図7】カウントダウンタイマタイムアップ時に起動さ
れるルーチンのフローチャートである。
【図8】CPU12で実行されるメインルーチンのフロ
ーチャートである。
【図9】キーマップのセット/クリア処理のサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図10】最高音の検出処理サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図11】ソロノート作成処理サブルーチンのフローチ
ャートである。
【図12】音量情報読出し処理サブルーチンのフローチ
ャートである。
【図13】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
10 電子楽器 12 CPU 14 ROM 16 RAM 18 磁気ディスク 22 パネルスイッチ 24 キーボード(鍵盤) 26 音源 28 エクスプレッションペダル 30 ピッチベンドレバー 221 ソロトーン選択スイッチ 222 ノーマルトーン選択スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶された第1の演奏データを順次送出
    する第1の演奏データ生成手段と、 楽音の所定の特質を変更する操作子を備え、該操作子の
    操作に応じた第2の演奏データを生成する第2の演奏デ
    ータ生成手段と、 前記第1および第2の演奏データに基づいて楽音信号を
    生成する音源と、 前記第2の演奏データのうち前記所定の特質を規定する
    演奏データが生成された後、所定時間、前記第1の演奏
    データのうち前記所定の特質を規定する演奏データの、
    前記音源への入力を禁止する情報フロー制御手段とを備
    えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記情報フロー制御手段に代えて、 前記第1の演奏データのうち前記所定の特質を規定する
    演奏データが送出された後、所定時間、前記第2の演奏
    データのうち前記所定の特質を規定する演奏データの、
    前記音源への入力を禁止する情報フロー制御手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記情報フロー制御手段が、 前記第2の演奏データのうち前記所定の特質を規定する
    演奏データが生成された後、所定時間、前記第1の演奏
    データのうち前記所定の特質を規定する演奏データの、
    前記音源への入力を禁止するとともに、前記第1の演奏
    データのうち前記所定の特質を規定する演奏データが送
    出された後、所定時間、前記第2の演奏データのうち前
    記所定の特質を規定する演奏データの、前記音源への入
    力を禁止するものであることを特徴とする請求項1記載
    の電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009216971A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Yamaha Corp 電子音楽装置及び奏法対応処理プログラム
JP2014153378A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Casio Comput Co Ltd 演奏装置、演奏方法およびプログラム

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