JPH07319429A - 液晶画像表示装置の駆動方法および液晶画像表示装置 - Google Patents

液晶画像表示装置の駆動方法および液晶画像表示装置

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JPH07319429A
JPH07319429A JP11616094A JP11616094A JPH07319429A JP H07319429 A JPH07319429 A JP H07319429A JP 11616094 A JP11616094 A JP 11616094A JP 11616094 A JP11616094 A JP 11616094A JP H07319429 A JPH07319429 A JP H07319429A
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JP
Japan
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liquid crystal
voltage
precharge
signal electrode
crystal panel
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Application number
JP11616094A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Igarashi
和明 五十嵐
Takayuki Tsuruki
孝之 鶴来
Yoshihiro Gohara
良寛 郷原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶画像表示装置においてソースドライバー
ICのプリチャージに伴う電源のピーク電流を低減する
とともに、クロストーク現象を低減する。 【構成】 TFT液晶パネル103と、このTFT液晶
パネル103の分割駆動をするソースドライバーICと
して、最大駆動電圧になるプリチャージを行う第1のソ
ースドライバーIC101と、最小駆動電圧になるプリ
チャージを行う第2のソースドライバーIC102とを
設ける。ソースドライバーIC101,102から、互
いに隣接したソース信号ライン805,806にはそれ
ぞれ逆極性のプリチャージ電圧が印加されるため、プリ
チャージに伴う電源のピーク電流は相殺される。さら
に、ソース信号ライン805,806と容量結合された
対向電極のプリチャージ電圧による電圧変動も相殺さ
れ、クロストーク現象が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報処理端末等に使
用される液晶画像表示装置の駆動方法および液晶画像表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の液晶画像表示装置の構成を
示す概略図であり、601,602はそれぞれ分割駆動
用ソースドライバーIC、603はTFT液晶パネル、
604はゲートドライバーICである。図8は最大駆動
電圧によるプリチャージを行うソースドライバーIC6
01,602の駆動出力波形図であり、1Hは1水平走
査期間を示している。Vmaxは最大駆動電圧であり、
Vminは最小駆動電圧である。プリチャージ期間は駆
動電圧によらずあらかじめ所定の電圧に充電する期間を
示している。
【0003】図9はTFT液晶パネル603の回路構成
を示す等価回路図であり、801,802は液晶パネル
の画素電極と対向電極807,808との間にそれぞれ
形成される画素容量である。803,804はTFT、
805,806はソース信号ライン、809はゲート信
号ラインである。なお、807,808はすべての画素
に共通の対向電極である。
【0004】図10はソースドライバーIC601,6
02が最大液晶駆動電圧によるプリチャージを行う場合
に、電源から流れる電流波形図である。以上のように構
成された従来の液晶画像表示装置の動作を説明する。図
7のゲートドライバーIC604は、TFT液晶パネル
603におけるゲートラインを駆動し、図9のTFT8
03,804をオン、オフ制御する。図7のソースドラ
イバーIC601,602はそれぞれ1H周期で、TF
T液晶パネル603におけるソース信号ラインを駆動
し、図9のソース信号ライン805,806に駆動電圧
を出力する。図9のTFT803,804がオン状態の
時、画素容量801,802にソース信号ライン80
5,806の駆動電圧が印加される。この時、図7のソ
ースドライバーIC601,602は、図8の液晶駆動
波形に示すプリチャージ期間にあらかじめ最大駆動電圧
Vmaxによるプリチャージ電圧で、図9のソース信号
ライン805,806にTFT803,804を介して
結合される画素容量801,802を充電し、その後、
表示データに対応した駆動電圧まで放電することによ
り、TFT液晶パネルの画素を駆動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、全てのソースドライバーIC601,60
2が1H周期にプリチャージを一斉に行うため、プリチ
ャージが行われる期間に図10に示す過大なピーク電流
が電源から流れる。また、ソース信号ライン805,8
06は対向電極807,808と容量結合されているた
め、プリチャージ期間の電圧振幅変化が大きいと、対向
電極807,808の電圧が変動し、表示パターンに依
存した妨害像(以下「クロストーク現象」と呼ぶ)が生
じるという問題を有していた。
【0006】この発明はかかる点に鑑み、信号電極駆動
回路(ソースドライバーIC)のプリチャージに伴う電
源のピーク電流を低減するとともに、クロストーク現象
を低減することのできる液晶画像表示装置の駆動方法お
よび液晶画像表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶画像
表示装置の駆動方法は、マトリクス状に配置した画素電
極と対向電極との間に液晶を挟持し画素電極をスイッチ
するスイッチング素子を有するアクティブマトリクス型
の液晶パネルと、駆動電圧を出力する直前にあらかじめ
所定の電圧まで液晶パネルの信号電極を充電するための
プリチャージ電圧を出力する信号電極駆動回路とを備え
た液晶画像表示装置の駆動方法であって、信号電極駆動
回路が、信号電極を分割駆動する第1および第2の信号
電極駆動回路からなり、第1の信号電極駆動回路は駆動
電圧の最大レベルをプリチャージ電圧として出力し、第
2の信号電極駆動回路は駆動電圧の最小レベルをプリチ
ャージ電圧として出力することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の液晶画像表示装置の駆動方
法は、マトリクス状に配置した画素電極と対向電極との
間に液晶を挟持し画素電極をスイッチするスイッチング
素子を有するアクティブマトリクス型の液晶パネルと、
駆動電圧を出力する直前にあらかじめ所定の電圧まで液
晶パネルの信号電極を充電するためのプリチャージ電圧
を出力する信号電極駆動回路とを備えた液晶画像表示装
置の駆動方法であって、信号電極駆動回路は、駆動電圧
の最大レベルおよび最小レベルのうち出力しようとする
駆動電圧のレベルとの差が小さい方のレベルをプリチャ
ージ電圧として出力することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の液晶画像表示装置は、マト
リクス状に配置した画素電極と対向電極との間に液晶を
挟持し画素電極をスイッチするスイッチング素子を有す
るアクティブマトリクス型の液晶パネルと、駆動電圧を
出力する直前にあらかじめ所定の電圧まで液晶パネルの
信号電極を充電するためのプリチャージ電圧を出力する
信号電極駆動回路とを備えた液晶画像表示装置であっ
て、信号電極駆動回路は、信号電極を分割駆動する第1
および第2の信号電極駆動回路からなり、第1の信号電
極駆動回路は駆動電圧の最大レベルをプリチャージ電圧
として出力し、第2の信号電極駆動回路は駆動電圧の最
小レベルをプリチャージ電圧として出力するようにした
ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の液晶画像表示装置は、マト
リクス状に配置した画素電極と対向電極との間に液晶を
挟持し画素電極をスイッチするスイッチング素子を有す
るアクティブマトリクス型の液晶パネルと、駆動電圧を
出力する直前にあらかじめ所定の電圧まで液晶パネルの
信号電極を充電するためのプリチャージ電圧を出力する
信号電極駆動回路とを備えた液晶画像表示装置であっ
て、信号電極駆動回路は、駆動電圧の最大レベルおよび
最小レベルのうち出力しようとする駆動電圧のレベルと
の差が小さい方のレベルをプリチャージ電圧として出力
するようにしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の駆動方法および請求項3記載の
構成によれば、信号電極駆動回路は、信号電極を分割駆
動する第1および第2の信号電極駆動回路からなり、第
1の信号電極駆動回路は駆動電圧の最大レベルをプリチ
ャージ電圧として出力し、第2の信号電極駆動回路は駆
動電圧の最小レベルをプリチャージ電圧として出力する
ことにより、対向電極の電位を基準としたとき、第1お
よび第2の信号電極駆動回路に接続された信号電極には
互いに逆極性のプリチャージ電圧が印加される。このた
め、プリチャージ期間において、第1との信号電極駆動
回路に接続された信号電極に流れ込む充電電流と、第2
の信号電極駆動回路に接続された信号電極に流れ込む充
電電流とは互いに逆極性となり、電源のピーク電流は第
1と第2の信号電極駆動回路で逆極性となるので互いに
相殺され、低減する。また、プリチャージ電圧に起因す
る対向電極の電圧変動も、第1および第2の信号電極駆
動回路に接続された信号電極で相殺され、クロストーク
現象が低減する。
【0012】請求項2記載の駆動方法および請求項4記
載の構成によれば、信号電極駆動回路は、駆動電圧の最
大レベルおよび最小レベルのうち出力しようとする駆動
電圧のレベルとの差が小さい方のレベルをプリチャージ
電圧として出力するようにしている。すなわち、プリチ
ャージ電圧が駆動電圧の最大レベルと最小レベルとの中
間のレベルを基準として選択されるため、プリチャージ
電圧振幅は従来の半分程度で済み、これに伴いプリチャ
ージ時に流れる電流も低減するので、電源のピーク電流
は低減し、かつ無駄な充電エネルギーを消費しない。ま
た、プリチャージ電圧に起因する対向電極の電圧変動も
プリチャージ電圧振幅が下がったことにより減少し、ク
ロストーク現象が低減する。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例における液晶
画像表示装置の構成を示す概略図である。図1におい
て、101は最大駆動電圧になるプリチャージを行う第
1のソースドライバーIC(第1の信号電極駆動回
路)、102は最小駆動電圧になるプリチャージを行う
第2のソースドライバーIC(第2の信号電極駆動回
路)、103はTFT液晶パネル、104はゲートドラ
イバーICである。なお、図1におけるソース信号ライ
ン(信号電極)805,806は、ソースドライバーI
C101,102の出力に対応しており、ソースドライ
バーIC101,102はそれぞれTFT液晶パネル1
03のソース信号ラインを上下櫛形分割している。
【0014】図2は分割駆動を行うソースドライバーI
C101,102の液晶駆動出力波形図である。図2に
おいて、Vmaxは最大駆動電圧、Vminは最小駆動
電圧、Vpは液晶駆動電圧レベルを示している。図2
(b)に示す201は最大駆動電圧Vmaxになるプリ
チャージを行うソースドライバーIC101の液晶駆動
波形であり、あらかじめ電圧をVmaxに充電して、液
晶駆動電圧レベルVpに放電する場合の駆動波形を示し
ている。図2(a)に示す202は最小駆動電圧Vmi
nになるプリチャージを行うソースドライバーIC10
2の液晶駆動出力波形であり、あらかじめ駆動電圧をV
minに放電した後、液晶駆動電圧レベルVpに充電す
る場合の駆動波形を示している。
【0015】図3は電源の電流波形図であり、301は
最大駆動電圧Vmaxのプリチャージを行うソースドラ
イバーIC101に供給される電流波形、302は最小
駆動電圧Vminのプリチャージを行うソースドライバ
ーIC102に供給される電流波形であり、301と3
02は位相が同じで、逆向きのパルスを含んでいる。図
4は図1のソースドライバーIC101、102のブロ
ック図であり、1001はシフトレジスタ、1002は
サンプルホールド回路(以下「S/H回路」という)、
1003はバッファアンプ、1004はドットクロッ
ク、1005は映像アナログ信号入力、1006はプリ
チャージ回路、1007はプリチャージ極性を最大駆動
電圧または最小駆動電圧に切り替えるプリチャージ極性
選択入力である。
【0016】以上のように構成されたこの第1の実施例
の液晶画像表示装置において、以下その動作を説明す
る。なお、TFT液晶パネル103の回路構成は、図9
に示す従来の等価回路と同じであるので、この実施例に
おいても、図9を参照する。図1におけるゲートドライ
バーIC104がTFT液晶パネル103のTFTゲー
トを制御し、ソースドライバーIC101,102はそ
れぞれ上下櫛形分割されたTFT液晶パネル103のソ
ース信号ラインを駆動する。
【0017】ソースドライバーICの構成は、図4に示
すように、プリチャージ極性選択入力1007によりプ
リチャージの極性を、最大駆動電圧と最小駆動電圧に切
り替え可能とし、シフトレジスタ1001がドットクロ
ック1004にしたがい順次映像アナログ信号入力10
05をS/H回路1002で保持し、プリチャージ回路
1006であらかじめ出力信号の充放電を行う。そし
て、最大駆動電圧になるプリチャージを行うICと、最
小駆動電圧になるプリチャージを行うICとを、例えば
液晶パネルの上下櫛形分割をするように配置し、それぞ
れのICは、図2における互いに逆電圧のプリチャージ
になる液晶駆動波形201,202を出力する。すなわ
ち、最大駆動電圧になるプリチャージを行うソースドラ
イバーIC101は、ソース信号ライン805に駆動電
圧を出力し、最小駆動電圧になるプリチャージを行うソ
ースドライバーIC102は、ソース信号ライン806
に駆動電圧を出力する。
【0018】このように、ソースドライバーIC10
1,102は、互いに隣接したソース信号ライン80
5,806を駆動し、ソースドライバーIC101,1
02の出力する液晶駆動出力波形201,202は、そ
れぞれ逆電圧のプリチャージになるため、プリチャージ
に伴い、電源電流は1H周期に逆極性のピーク電流が流
れるので図3に示すように、プリチャージに伴うピーク
電流は相殺される。さらに、ソース信号ライン805と
806には、対向電極807,808(図9参照)の電
位を基準としたとき、互いに逆極性のプリチャージ電圧
が印加されるため、ソース信号ライン805,806と
容量結合された共通の対向電極807,808のプリチ
ャージ電圧による電圧変動は相殺され、クロストーク現
象が低減する。
【0019】以上のようにこの実施例によれば、TFT
液晶パネル103と、このTFT液晶パネル103の分
割駆動をするソースドライバーICとして、最大駆動電
圧になるプリチャージを行う第1のソースドライバーI
C101と、最小駆動電圧になるプリチャージを行う第
2のソースドライバーIC102とを設けることによ
り、ソースドライバーIC101,102のプリチャー
ジに伴う電源のピーク電流やクロストーク現象を低減す
ることができる。これにより電源ラインに挿入するフィ
ルターコンデンサ等の部品点数を低減できるため、低コ
ストで高品位の液晶表示装置を容易に実現でき、その実
用的効果は大きい。
【0020】なお、この実施例では、隣接するソース信
号ライン805,806に互いに逆極性のプリチャージ
電圧を印加するようにしたが、2本おき、3本おきのよ
うに、所定ラインおきに互いに逆極性のプリチャージ電
圧を印加するようにしても良い。また、図4において、
プリチャージ回路1006は、プリチャージ極性選択入
力1007をもつが、あらかじめ極性の決まったプリチ
ャージ回路をもち、前記プリチャージ極性が互いに逆極
性のソースドライバーICを用いても良い。
【0021】また、プリチャージ回路1006がバッフ
ァアンプ1003に内蔵された構成をとっても同様であ
り、さらにS/H回路1002は、信号入力1005を
ディジタル信号とし、このディジタル信号のディジタル
アナログ変換を行う回路としても良い。図5はこの発明
の第2の実施例における液晶画像表示装置の構成を示す
概略図である。図5において、401,402は液晶駆
動電圧に応じ、液晶駆動電圧の中間レベルでプリチャー
ジ電圧を切り替えるソースドライバーIC(信号電極駆
動回路)、403はTFT液晶パネル、404はゲート
ドライバーICである。
【0022】図6はソースドライバーIC401,40
2の液晶駆動出力波形である。図6において、Vmax
は最大駆動電圧、Vminは最小駆動電圧であり、Vm
は中間駆動電圧レベルである。以上のように構成された
この第2の実施例の液晶画像表示装置において、以下そ
の動作を説明する。なお、この実施例においても、第1
の実施例同様、TFT液晶パネル403の回路構成は、
図9に示す従来の等価回路と同じであるので、図9を参
照する。
【0023】図5におけるゲートドライバーIC404
がTFT液晶パネル403のTFTゲートを制御し、ソ
ースドライバーIC401,402はTFT液晶パネル
403のソース信号ライン805,806(図9)を駆
動する。ここでソースドライバーIC401,402
は、図6の液晶駆動波形図に示すように、駆動出力電圧
が中間駆動電圧レベルVm以上になるデータが入力され
た場合、最大駆動電圧Vmaxになるプリチャージを行
い、駆動出力電圧が中間駆動電圧レベルVm未満になる
データが入力された場合、最小駆動電圧Vminになる
プリチャージを行う。これにより、プリチャージ電圧は
中間駆動電圧レベルVmを基準として選択されるため、
プリチャージ時の電圧振幅は従来の半分程度で済み、電
源ピーク電流は低減し、かつ余分な充電エネルギーを消
費しないので消費電力を低減できる。また、図9の隣接
する画素容量801,802に充電されるプリチャージ
時の電圧振幅が低減することにより、プリチャージによ
る図9の対向電極807,808の電圧変動も減少し、
クロストーク現象が低減する。
【0024】以上のようにこの実施例によれば、TFT
液晶パネル403と、駆動出力電圧が中間駆動電圧レベ
ルVm以上になるデータが入力された場合、最大駆動電
圧Vmaxになるプリチャージに、駆動出力電圧が中間
駆動電圧レベルVm以下になるデータが入力された場
合、最小駆動電圧Vminになるプリチャージに切り替
えられる機能を有するソースドライバーIC401,4
02とを設けることにより、ソースドライバーIC40
1,402における消費電力および電源のピーク電流を
低減することができるとともに、クロストーク現象も低
減することができる。これにより電源ラインに挿入する
フィルターコンデンサ等の部品点数を低減できるため、
低コストで高品位の液晶画像表示装置を容易に実現で
き、その実用的効果は大きい。
【0025】なお、上記第1および第2の実施例では、
スイッチング素子としてTFTを用いた液晶画像表示装
置について説明したが、MOSFETや、MIM,Si
X,バックトウバックダイオード等の2端子非線形素
子を用いた液晶画像表示装置にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の駆動方法および請求項3
記載の構成によれば、信号電極駆動回路は、信号電極を
分割駆動する第1および第2の信号電極駆動回路からな
り、第1の信号電極駆動回路は駆動電圧の最大レベルを
プリチャージ電圧として出力し、第2の信号電極駆動回
路は駆動電圧の最小レベルをプリチャージ電圧として出
力することにより、対向電極の電位を基準としたとき、
第1および第2の信号電極駆動回路に接続された信号電
極には互いに逆極性のプリチャージ電圧が印加される。
このため、プリチャージ期間において、第1との信号電
極駆動回路に接続された信号電極に流れ込む充電電流
と、第2の信号電極駆動回路に接続された信号電極に流
れ込む充電電流とは互いに逆極性となり、電源のピーク
電流は第1と第2の信号電極駆動回路で逆極性となるの
で互いに相殺され、低減する。また、プリチャージ電圧
に起因する対向電極の電圧変動も、第1および第2の信
号電極駆動回路に接続された信号電極で相殺され、クロ
ストーク現象が低減する。
【0027】請求項2記載の駆動方法および請求項4記
載の構成によれば、信号電極駆動回路は、駆動電圧の最
大レベルおよび最小レベルのうち出力しようとする駆動
電圧のレベルとの差が小さい方のレベルをプリチャージ
電圧として出力するようにしている。すなわち、プリチ
ャージ電圧が駆動電圧の最大レベルと最小レベルとの中
間のレベルを基準として選択されるため、プリチャージ
電圧振幅は従来の半分程度で済み、これに伴いプリチャ
ージ時に流れる電流も低減するので、電源のピーク電流
は低減し、かつ無駄な充電エネルギーを消費しない。ま
た、プリチャージ電圧に起因する対向電極の電圧変動も
プリチャージ電圧振幅が下がったことにより減少し、ク
ロストーク現象が低減する。
【0028】このように、プリチャージ電圧に依存する
ピーク電流およびクロストーク現象を大幅に低減するこ
とができるため、電源ラインに挿入するフィルターコン
デンサ等の部品点数を低減でき、低コストで高品位の液
晶画像表示装置を容易に実現でき、その実用的効果は大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例における液晶画像表示
装置の構成を示す概略図。
【図2】同実施例におけるソースドライバーICの液晶
駆動出力波形図。
【図3】同実施例における電源電流波形図。
【図4】同実施例におけるソースドライバーICのブロ
ック図。
【図5】この発明の第2の実施例における液晶画像表示
装置の構成を示す概略図。
【図6】同実施例におけるソースドライバーICの液晶
駆動出力波形図。
【図7】従来の液晶画像表示装置の構成を示す概略図。
【図8】従来例におけるソースドライバーICの液晶駆
動出力波形図。
【図9】TFT液晶パネルの回路構成を示す等価回路
図。
【図10】従来の液晶画像表示装置の電源電流波形図。
【符号の説明】
101 第1のソースドライバーIC(第1の信号電
極駆動回路) 102 第2のソースドライバーIC(第2の信号電
極駆動回路) 103 TFT液晶パネル 104 ゲートドライバーIC 401,402 ソースドライバーIC(信号電極駆
動回路) 403 TFT液晶パネル 404 ゲートドライバーIC 805,806 ソース信号ライン(信号電極) 1001 シフトレジスタ 1002 サンプルホールド回路 1003 バッファアンプ 1004 ドットクロック 1005 映像アナログ信号入力 1006 プリチャージ回路 1007 プリチャージ極性選択入力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置した画素電極と対向
    電極との間に液晶を挟持し前記画素電極をスイッチする
    スイッチング素子を有するアクティブマトリクス型の液
    晶パネルと、駆動電圧を出力する直前にあらかじめ所定
    の電圧まで前記液晶パネルの信号電極を充電するための
    プリチャージ電圧を出力する信号電極駆動回路とを備え
    た液晶画像表示装置の駆動方法であって、 前記信号電極駆動回路は、前記信号電極を分割駆動する
    第1および第2の信号電極駆動回路からなり、前記第1
    の信号電極駆動回路は駆動電圧の最大レベルをプリチャ
    ージ電圧として出力し、前記第2の信号電極駆動回路は
    駆動電圧の最小レベルをプリチャージ電圧として出力す
    ることを特徴とする液晶画像表示装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 マトリクス状に配置した画素電極と対向
    電極との間に液晶を挟持し前記画素電極をスイッチする
    スイッチング素子を有するアクティブマトリクス型の液
    晶パネルと、駆動電圧を出力する直前にあらかじめ所定
    の電圧まで前記液晶パネルの信号電極を充電するための
    プリチャージ電圧を出力する信号電極駆動回路とを備え
    た液晶画像表示装置の駆動方法であって、 前記信号電極駆動回路は、駆動電圧の最大レベルおよび
    最小レベルのうち出力しようとする駆動電圧のレベルと
    の差が小さい方のレベルをプリチャージ電圧として出力
    することを特徴とする液晶画像表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 マトリクス状に配置した画素電極と対向
    電極との間に液晶を挟持し前記画素電極をスイッチする
    スイッチング素子を有するアクティブマトリクス型の液
    晶パネルと、駆動電圧を出力する直前にあらかじめ所定
    の電圧まで前記液晶パネルの信号電極を充電するための
    プリチャージ電圧を出力する信号電極駆動回路とを備え
    た液晶画像表示装置であって、 前記信号電極駆動回路は、前記信号電極を分割駆動する
    第1および第2の信号電極駆動回路からなり、前記第1
    の信号電極駆動回路は駆動電圧の最大レベルをプリチャ
    ージ電圧として出力し、前記第2の信号電極駆動回路は
    駆動電圧の最小レベルをプリチャージ電圧として出力す
    るようにしたことを特徴とする液晶画像表示装置。
  4. 【請求項4】 マトリクス状に配置した画素電極と対向
    電極との間に液晶を挟持し前記画素電極をスイッチする
    スイッチング素子を有するアクティブマトリクス型の液
    晶パネルと、駆動電圧を出力する直前にあらかじめ所定
    の電圧まで前記液晶パネルの信号電極を充電するための
    プリチャージ電圧を出力する信号電極駆動回路とを備え
    た液晶画像表示装置であって、 前記信号電極駆動回路は、駆動電圧の最大レベルおよび
    最小レベルのうち出力しようとする駆動電圧のレベルと
    の差が小さい方のレベルをプリチャージ電圧として出力
    するようにしたことを特徴とする液晶画像表示装置。
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