JPH0731934A - 水平振動テーブル装置 - Google Patents

水平振動テーブル装置

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JPH0731934A
JPH0731934A JP20103493A JP20103493A JPH0731934A JP H0731934 A JPH0731934 A JP H0731934A JP 20103493 A JP20103493 A JP 20103493A JP 20103493 A JP20103493 A JP 20103493A JP H0731934 A JPH0731934 A JP H0731934A
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JP
Japan
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gear
unbalanced weight
shaft
unbalanced
output shaft
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JP20103493A
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English (en)
Inventor
Yukio Kuriyama
幸夫 栗山
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BETSUKU GIKEN KK
Original Assignee
BETSUKU GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 物体の重心の高さが変わっても運転しながら
容易に水平振動させるようにアンバランス・ウエイトの
相対的角度を変えられること。 [構成] 各傘歯車装置26、27、29、90及び差
動歯車装置28を介して両加振部5A、5Bのアンバラ
ンス・ウエイト16a、16b、17a、17b、を相
反する方向に回転させる。差動歯車装置28における角
度調整装置7の回転調節により運転中に一方のアンバラ
ンス・ウエイト16a、17bの相対的角度を変えて直
線振動力の方向を相反する方向に同じだけ変更すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水平振動テーブル装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図10は従来例の水平振
動テーブル装置を示すものであるが、これは例えば、伊
藤一氏著の「機械の研究」の別冊である「機械の振
動」;昭42(1967)、3月1日発行、養賢堂にお
いて、「最近の振動試験機」に掲載されている。図10
において水平振動テーブル装置は全体として1で示さ
れ、一点鎖線で示す物体2をそのテーブル3上に載置さ
せている。図示せずともこの物体2はロック手段によ
り、テーブル3に固定されているものとする。床上にコ
イルばね4により上下方向に振動可能に支持されている
が、本装置においては物体2を水平方向に振動させるた
めに(なお、コイルばね4に代えて空気ばねをこのため
に用いてもよい。一対の不平衡重錘駆動部5A、5Bを
図示するように固定させており、これら不平衡重錘駆動
部5A、5Bはそれぞれ回転軸8a、9a及び8b、9
bにほぼ半円形の不平衡重錘16a、17a及び16
b、17bを取り付けている。テーブル3の下部に固定
された枠体10a、12a及び10b、12bの両端壁
部に回動可能に支持された回転軸8a、9a及び8b、
9bに支持されており、図示するような位相角で不平衡
重錘16a、17a及び16b、17bが固定されてい
る。これらは矢印で示すように、各々の不平衡重錘駆動
部5A、5Bにおいて不平衡重錘16a、17a及び1
6b、17bが図示するように相反する方向に回転し、
これにより図10のBで示すfa及びfbで示す方向に
直線振動力を発生する。これにより、このような直線振
動力fa及びfbの対により物体2が水平方向にテーブ
ル3と共に水平振動するのであるが、この作用原理は以
下のとおりである。
【0003】すなわち、今仮に一対の不平衡重錘駆動部
5A及び5Bにより水平方向に直線振動力を発生させた
としても、物体2は水平方向に振動せず、物体2及びテ
ーブル3の全体の重心Gの下方で不平衡重錘駆動部5
A、5Bにより発生する直線振動力は回転軸8a、9
a、8b、9bを結合する線からの距離×直線的な振動
力の回転モーメントが重心Gの下方で発生し、物体2は
直線状の振動をしない。これでは物体2に対して所要の
水平振動力を与えて所要の作用を行なわせることができ
ない。このような問題点に鑑みて水平振動テーブル装置
1は開発されたのであるが、図10のBに示すように一
方の不平衡重錘駆動5Aが発生する直線振動力faは水
平方向に対し−45°の方向を向いており、また他方の
不平衡重錘駆動部5Bにおいて発生する直線振動力fb
は水平方向に対し+45°の角度傾斜している。このよ
うな一対の直線振動力fa及びfbにより物体2は水平
振動を行なうのであるが、その理由は以下のとおりであ
る。すなわち、一方の直線振動力faの水平成分及び垂
直成分はfa1 及びfa2 であり、他方の不平衡重錘駆
動部5Bにより発生する直線振動力fbの水平成分及び
垂直成分はfb1 及びfb2 である。fa1 はfb1
等しく方向は同一であり、またfa2 及びfb2は大き
さが同一であるが、方向は反対である。このような力成
分fa1 とfb1とにより、重心Gのまわりに図におい
て時計方向の回転モーメントを生じ、また一方の力成分
fa2 及びfb2 により重心Gのまわりに反時計方向の
回転モーメントを生じる。これら回転モーメントは相等
しいので打ち消しあって水平振動を発生させることがで
きる。
【0004】従来例の水平振動テーブル装置1は以上の
ように構成され、かつ作用を行なうのであるが、重心G
の高さによっては力fa及びfbの振動角を同一角度で
他の角度に調節しなければならない。このためにはそれ
ぞれ不平衡重錘駆動部5A及び5Bの回転軸8a、9a
において不平衡重錘16a、17aが図示ような角度位
置に取り付いているとすれば、これから一方の16aを
例えば反時計方向に角度調節するとすれば、他方の不平
衡重錘駆動部5Bにおいては、時計方向に図示する角度
位置にある不平衡重錘17bを同一角度調節しなければ
ならない。このための構成は上記雑誌には示されていな
いのであるが、回転軸8a、及び9b、に不平衡重錘1
6a、17bを固定させている固定手段を非固定状態に
して上述のような角度調節を行なった後に、この固定手
段により再び回転軸8a、9bに固定させればよい。す
なわち、手動で取付角度の調節は変更可能であるが、不
平衡重錘もしくはアンバランス・ウエイト6a、6b、
7a、7bのどれかを回転させながら、その相対的角度
を等しく調節することはかなり難しい。すなわち、物体
2が水平振動を行なった時にその変更角を固定すればよ
いのであるが、一々駆動を一旦停止して調節するのはか
なり面倒なことである。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、不平衡重錘を回転させながらテーブル
の上に載置させている物体を水平方向に振動させるよう
に不平衡重錘の相対的角度を調節することのできる水平
振動テーブル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、テーブ
ルの下面に相離隔して固定された一対の不平衡重錘駆動
部を備え、これら不平衡重錘駆動部は各々一対の相反す
る方向に同速度で回転する不平衡重錘を備えており、前
記両不平衡重錘駆動部により発生する直線振動力は水平
方向に関し、相反する方向に同角度傾斜している水平振
動テーブル装置において、前記不平衡重錘駆動部の一方
は第1電動機と第1、第2、及び第3の歯車装置から成
り、前記不平衡重錘駆動部の他方は第2電動機と第4及
び第5の歯車装置とから成り、前記第1歯車装置と前記
第4歯車装置との係合により前記第1歯車装置の出力軸
と前記第4歯車装置の出力軸とは相反する方向に同期し
て等速度で回転し、前記第1歯車装置の出力軸は前記第
2歯車装置の入力軸に結合し、前記第2歯車装置の2本
の出力軸のうち一方は前記一方の不平衡重錘駆動部の一
方の不平衡重錘を回転させる回転軸に結合されており、
他方は前記第3歯車装置の入力軸に結合され、該第3歯
車装置の第1の出力軸は前記一方の不平衡重錘駆動部の
他方の不平衡重錘を回転させる回転軸に結合されてお
り、前記第4歯車装置の出力軸は前記他方の前記不平衡
重錘駆動部の一方の不平衡重錘を回転させる回転軸に結
合されており、この他方は前記第5の歯車装置の出力軸
と結合されており、前記第5歯車装置の入力軸は前記第
3歯車装置の第2の出力軸と結合され、前記第2歯車装
置は差動歯車部を有し、この回動調節により、前記一方
の不平衡重錘駆動部の前記他方の不平衡重錘の回転軸の
位相角及び、前記第3、第5歯車装置を介して前記他方
の不平衡重錘駆動部の前記他方の不平衡重錘の回転軸の
位相角を調節角度だけ逆方向に変更し得るようにしたこ
とを特徴とする水平振動テーブル装置、によって達成さ
れる。
【0007】
【作用】一方の不平衡重錘駆動部の他方の回転軸の回転
力は第3及び第5歯車装置を介して他方の不平衡重錘駆
動部の一方の回転軸に伝達される。第5歯車装置の出力
軸は第3歯車装置の出力軸とは相反する方向に同一の速
度で回転すべく同期させられる。また、第2歯車装置の
両出力軸は相反する方向で同一速度で同期して回転する
回転力を一方の不平衡重錘駆動部の一方の回転軸及び第
3の歯車装置を介して他方の回転軸に伝達され、またこ
の第2歯車装置の一方の出力軸は第3及び第5歯車装置
を介して他方の不平衡重錘駆動部の他方の回転軸に結合
され、これら回転軸は反対で同一の回転速度で回転すべ
く回転させられる。また、第2歯車装置の差動歯車部の
調節により、両出力軸の一方の所定角度、変更され、こ
の変更された角度は、第3、及び第5歯車装置を介して
他方の不平衡重錘駆動部の一方の回転軸も同角度、反対
方向に変更される。よって、両不平衡重錘駆動部は、同
一角度であるが、逆方向に相対的角度を変更させること
ができる。よって、第2歯車装置における角度調節装置
としての差動歯車部の調節によって各不平衡重錘を回転
させながらテーブル及びこれに載置されている物体を水
平方向に振動させるように調節できるので、容易に理想
的に物体は水平振動させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例による水平振動テーブ
ル装置について図面を参照して説明する。
【0009】図1は本実施例による水平振動テーブル装
置の概略的な平面図であるが、図において同装置は全体
として100で示され、従来例の振動テーブル3と同様
な形状の振動テーブル101が四隅において空気ばね1
02a、102b、102c及び102dで支持されて
いる。
【0010】次に図2乃至図6を参照してギヤボックス
28の詳細について説明する。
【0011】ギヤボックス28において第1ベアリング
支持フレーム30の両側壁部には、それぞれベアリング
31a、31b及び33a、33bが固定されており、
これらのインナーレースに、それぞれ第1駆動軸11、
第2駆動軸13が回転自在に支承されている。第1駆動
軸11に駆動用電動機24によって駆動される傘歯車装
置26の出力軸83がカップリングCにより結合されて
おり、この第1駆動軸11は駆動用電動機24により回
転駆動される。
【0012】第1駆動軸11には、第1駆動歯車41が
固定されており、これと同径、同歯数の第1従動歯車4
3の第1歯車部43aと噛合している。またこの第1従
動歯車43は、第1歯車部43aと第2歯車部43bと
が筒部43cを介して一体的に形成されており、この筒
部43cは第2ベアリング支持フレーム46の一側壁部
に固定されたベアリング47のインナーレースに固定さ
れている。またこの筒部43cは第1、第2歯車部43
a、43bにおいてベアリング45a、45bにより第
2駆動軸13に回転自在に支承されている。
【0013】第2ベアリング支持フレーム46には第1
支持軸51が左右一対のベアリング53a、53bによ
って回転自在に支持されており、これに上記の第1従動
歯車43の第2歯車部43bと噛合する第1中間歯車5
4が同心的に固定されており、更にこの第1支持軸51
には第2中間歯車56が固定されている。またこれは第
2ベアリング支持フレーム46の側壁部に固定された一
対のベアリング56a、56bにより支持されている第
2支持軸52に同心的に固定されている小径の第3中間
歯車58が固定されている。これは上述の第2駆動軸1
3に同心的に固定されている第4駆動歯車60に噛合し
ている。
【0014】第1ベアリング支持フレーム30の一側壁
部には更にベアリングハウジング61が固定されてお
り、このアウターレースは第1ベアリング支持フレーム
30に固定されているが、インナーレースにはアンバラ
ンス・ウエイト角度調整機構7の出力軸7aがカップリ
ングBを介して、固定されており、またアンバランス・
ウエイト角度調整機構7は本実施例によればブレーキモ
ータ20、この回転軸に結合されるギヤボックス22及
びこの出力角度を調整するエンコーダ21からなってい
る。
【0015】この出力軸7aは第1ベアリング支持フレ
ーム30において連絡歯車71に結合されているが、こ
れは角度調整用の歯車72に噛合している。この歯車7
2は一対のベアリング73a、73bにより第2駆動軸
13に回転自在に支承されている。
【0016】なお、本実施例によれば駆動用電動機2
4、25は、可変速電動機であって、図示せずともイン
バータに接続され、その駆動周波数は2000乃至30
00rpmで可変となっている。また、後述するように
本実施例によれば、不平行重錘(アンバランス・ウエイ
トとも言う)の全加振力は、駆動モータ24、25の回
転数により変化するが、例えば3000rpmにおいて
0乃至22トンの範囲で可変となっている。
【0017】また物体としての本造型機は図11に示す
ような運転サイクルで駆動される。すなわち10秒間連
続運転した後、7分間停止される。この後、再び10秒
間連続運転される。このような周期を繰り返すように制
御される。
【0018】駆動用電動機24が駆動されると、この回
転軸82はカップリングC;傘歯車装置、及びカップリ
ングCを介して、第1駆動軸11に伝達される。これに
より、これに固定されている第1駆動歯車41は、駆動
方向に所定の回転数で回転する。また第1の駆動歯車4
1は第1従動歯車43と噛合しているので、これを相反
する方向に回転させるが、この第2歯車部43bは第1
中間歯車54に噛合しているので、これを回転させ、従
ってこれと同軸に第1支持軸51に固定されている第3
中間歯車56も、同回転数で回転させ、よってこれと噛
合している小径の第2中間歯車58を逆方向に同一の回
転速度で回転させる。従ってこれに噛合し、第2駆動軸
13に同軸に結合されている第2駆動歯車60を回転さ
せ、従ってこれが固定されている第2駆動軸13を第1
駆動軸11と同じ回転速度で同方向に駆動する。
【0019】以上により第1、第2駆動軸11、13は
同一方向に同一の回転速度で回転し、従って、フレキシ
ブルシャフト36、85を介して接続されている第1加
振部23A、23Bで成る5Aのアンバランス・ウエイ
ト16a、17aを図5で示すような回転位相で回転さ
せる。
【0020】次にこの操作について説明する。すなわち
本実施例によれば、エンコーダ21は外部からの遠隔操
作信号を受け、所望のアンバランス・ウエイト調整角に
なるべく、信号を受け、これによりブレーキモータ20
の回動角が制御される。この回動力はギヤボックス22
を介して、その出力軸7aに伝達される。そして更にこ
の回動力は連絡歯車71に伝達され、これが噛合する角
度調整用歯車72に伝達される。これは第2駆動軸13
にベアリング73a、73bにより回転自在に支承され
ているのであるが、そのアウターレースは第2ベアリン
グ支持フレーム46に固定されているので、この回動力
は図4に示すように、そのままこのフレーム46に伝達
され、第2駆動軸13を中心にして今90度回動したい
とすれば、支持フレーム46は、この角度だけ図3で示
す位置から図4で示す位置へと回転駆動される。従って
この第2ベアリング支持フレーム46に固定されている
第1、第2支持軸51、52も共に第2駆動軸13の回
りに90度回動する。よって第2中間歯車58が第3駆
動歯車60の回りを公転する。よってこの公転による公
転角度が90度であることによりこれが同径、同歯数で
噛合している第3駆動歯車60を90度回動させる。す
なわち、この第3駆動歯車60が固定されている第2駆
動軸13を90度回動させる。よってアンバランス・ウ
エイト16aがそれだけ回動することになる。
【0021】次に図1における第1の傘歯車装置26の
詳細について説明する。
【0022】図7に示すように、この装置はほぼ直方形
状のケーシング160内に傘歯車64、65、66を図
示するように配設させているが、それぞれの固定されて
いる回転軸82、151、83は図1に示されており、
これらはケーシング160、ベアリング161、16
2、163に回転自在に軸支されている。又、図8で示
されるように第2の傘歯車装置27においても、そのケ
ーシング67はほぼ直方形状を有し、図1におけるそれ
ぞれの軸39、40、153は各側壁部に取り付けられ
たベアリング68、69、70により回転自在に軸支さ
れており、これらに傘歯車171、172及び173が
図示するように固定されている。次いで、図9で示され
る第5の歯車装置90はほぼ直方形状のケーシング74
内にベアリング75、76を介して軸88、48を回転
自在に軸支し、傘歯車77、78を図示するように固定
させて配設させている。なお、第4の傘歯車装置29は
第1及び第2の傘歯車装置26及び27と同一の構成で
あるので、その詳細な説明は省略する。
【0023】又、第1及び第2の傘歯車装置26、27
はそれぞれの出力軸151と入力軸153とが軸152
を介して連接されている。又、第4及び第5の傘歯車装
置29、90はその出力軸84、入力軸48が軸49を
介して連結されている。
【0024】本発明の実施例による水平振動テーブル装
置は以上のように構成されるが、次にこの作用について
説明する。
【0025】図1において電動機24、25は相互に相
反する方向に回転駆動される。電動機24の回転軸81
はカップリングCを介して第1の傘歯車装置26におけ
る入力軸32に固定されている図7に示す傘歯車64を
一方向、例えば入力軸82の軸心前方に向って、反時計
方向に回動するとすれば、これに係合している傘歯車6
5及び66により、この出力軸83を軸82対して反対
方向の時計方向に回転駆動する。この回転駆動力は差動
ギヤ装置28に伝達される。又、第1歯車装置26にお
ける歯車65に固定されている軸151は第2の歯車装
置27において傘歯車172に係合している傘歯車17
1、173を相反する方向に回転駆動させるのである
が、軸39には電動機24と反対方向に回転駆動される
電動機25の回転軸38が結合されており、従って、出
力軸40は第1の傘歯車装置26の出力軸83と相反す
る方向で、かつ同一速度で同期して回転駆動される。
【0026】電動機24の回転力は第1の傘歯車装置2
6を介して差動ギヤ装置28における第1の駆動軸11
を電動機24の回転方向とは逆方向に回転させるのであ
るが、この回転力は歯車41と噛合している従動歯車4
3a、43b、更にこの従動歯車43bに係合してお
り、かつ支軸51に結合されている歯車54を回転駆動
することにより、これに同軸に固定されている歯車5
6、更にこれに噛合している歯車58を介して第2の駆
動軸13に結合している歯車60を同一方向に、かつ同
一速度に回転駆動する。
【0027】駆動軸11及び13の回転力は図1に示さ
れる回転軸35、85を介して加振部23A、23Bの
アンバランス・ウエイト16a、17aを結局、電動機
24の回転方向とは逆方向に回転させることになる。他
方、差動ギヤ装置28内で駆動歯車60の回転は第3傘
歯車装置29、90に伝達され、よってこの出力軸88
は電動機24の回転方向と相反する方向に回転し、この
回転力が加振部23C、23Dにおける一方のアンバラ
ンス・ウエイト17bに伝達される。よって図5に明示
されるように第1の加振部5A(23A、23Bで成
る)におけるアンバランス・ウエイト16a、17aは
相反する方向に回転し第2の加振部5B(23C23D
で成る)のアンバランス・ウエイト17bは第1の加振
部23A、23Bのアンバランス・ウエイト16aとは
反対方向に回転する。
【0028】他方、電動機25の回転力も第2の傘歯車
装置27により、相反する方向にその出力軸40を回転
させるのであるが、これが他方の加振部23C、23D
における他方のアンバランス・ウエイト16bを電動機
25の回転方向とは逆方向に回転させる。
【0029】図5に明示されるように一方の加振部5A
において、アンバランス・ウエイト16a、17aは相
反する方向に回転駆動するのであるが、今回転位相aに
おいては、それぞれの遠心力fの方向は同一方向である
ので、これらは相加えられ2fに図示方向の振動力を発
生する。更に90度回転するとbの回転位相をとる。こ
の時には振動力fは相反する方向であるので、これら相
殺する。よって合成力0である。更に90度回転する
と、cの位相をとる。この時にはそれぞれアンバランス
・ウエイト16a、17aの遠心力fの方向は同一方向
であるので、回転位相aと同様にこの方向に2fの振動
力を発生する。更に90度回転するとdの回転位相をと
り、fは相反する方向をとるので合成力は0である。以
上の説明から分かるように、一方の加振部5Aにおいて
水平線に対し−45度の方向に最大値が2fである直線
振動力を発生する。
【0030】他方の加振部5Bにおいても同様に図6に
示すようにアンバランス・ウエイト16a、17bは矢
印に示す方向に回転するのであるが、回転位相aにおい
ては加振部5Bは合成力2fの振動力を発生する。更に
90度回転してbの回転位相をとると、合成力0であ
る。更に90度回転し、cの回転位相をとると合成力は
2fとなり、また更に90度回転し、dの回転位相とな
ると合成力0となる。以上から明らかなように、加振部
5Bにおいては、水平に対し+45度の方向に最大値が
2fなる直線振動力を発生する。
【0031】以上により、従来技術で説明したとおり、
テーブル101を水平振動させるのであるが、今テーブ
ル101に載置している物体の重心が更に高くなるか、
低くなると直線振動から曲線振動に移らんとする。この
場合には、図2における角度調整機構7を調節すること
により、水平振動を行なわせることができる。すなわ
ち、調整機構7のエンコーダ20を手動又は遠隔操作に
より、ある角度回転させると歯車71の回転により、こ
れが噛合している角度調整用の歯車72も回転し、今こ
れが回動角が90度であるとすれば、図3に示す状態か
ら図4に示す状態となる。すなわち、ベアリングケーシ
ング46は軸13のまわりに90度回動し、図4に示す
状態となる。これにより歯車58がいわば遊星ギヤとな
り、これが駆動歯車60を相反する方向に回転駆動さ
せ、これにより第2の駆動軸も同角度駆動し、よって、
図5に示す状態からアンバランス・ウエイト16a、を
回転方向に90度回動させることになるのであるが、図
12では図をわかりやすくするために90度を45度と
している。
【0032】他方、この回転力は第3の傘歯車装置2
9、その出力軸84、第5の傘歯車装置90の入力軸4
8を介してその出力軸を88を結局、軸85とは相反す
る方向に90度回転させる。よって、図6に示す角度位
置から回転方向に90度回動させることになる。図13
では90度を45度として図示している。以上の説明か
ら明らかなように90度回動させたが、これを例えば3
0度とし、この時の水平成分及び垂直成分は重心の高さ
に対応するものであれば、水平振動を発生させることが
できる。図12及び図13においてa、b、c、dは9
0度毎の各回転位相を示しているが最右方には合成力F
が示され、22、5度の振動角直線振動を発生させるこ
とが分かる。
【0033】以上述べたように、本発明の実施例による
水平振動テーブル装置によれば、振動テーブル101に
載置されている物体の重心が如何なる高さにあっても、
この装置の駆動を停止させることなく、理想的な水平振
動を与えることができる。
【0034】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0035】例えば、以上の実施例では、第1、第2の
加振部5A、5Bはそれぞれ2個の加振部23A、23
B及び23C、23Dからなるとしたが、勿論、これは
1個であってもよい。また、歯車装置として図示したも
のに限定されることなく、要するに第1及び第2の加振
部5A、5Bにおいてアンバランス・ウエイト16a、
17a、16b、17bを回転させる回転軸の回転方向
をそれぞれにおいて、相反する方向に伝達するような装
置であればよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の水平振動テーブル装置によれば
載置する物体の重心がいかなる高さになっても運転中に
容易に水平振動させるように調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による水平振動テーブル装置の
概略的な平面図である。
【図2】図1における差動歯車装置の拡大断面図であ
る。
【図3】図2における[3]−[3]線方向断面図であ
る。
【図4】図3と同様な図で作用を説明するための図であ
る。
【図5】作用を説明するためのアンバランス・ウエイト
の各回転位相での正面図である。
【図6】図5と同様な図で他方の加振部におけるアンバ
ランス・ウエイトの正面図である。
【図7】図1における第一の傘歯車装置の拡大断面図で
ある。
【図8】図1における第4の傘歯車装置の拡大断面図で
ある。
【図9】図1における第4の傘歯車装置の拡大断面図で
ある。
【図10】Aは従来例の水平振動テーブル装置の正面図
である。Bはその作用を説明するための力線図である。
【図11】水平振動テーブル装置を造形機として用いる
場合の運転サイクルチャートである。
【図12】図5と同様な図で、一方の加振部における両
アンバランス・ウエイトの相対的角度を変更した場合の
正面図である。
【図13】図5と同様な図で、他方のアンバランス・ウ
エイトの相対的角度を変更した場合の両アンバランス・
ウエイトの正面図である。
【符号の説明】
5A 加振部 5B 加振部 16a アンバランス・ウエイト 16b アンバランス・ウエイト 17a アンバランス・ウエイト 17b アンバランス・ウエイト 101 振動テーブル 26 傘歯車装置 27 傘歯車装置 28 差動歯車装置 29 傘歯車装置 90 傘歯車装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルの下面に相離隔して固定された
    一対の不平衡重錘駆動部を備え、これら不平衡重錘駆動
    部は各々一対の相反する方向に同速度で回転する不平衡
    重錘を備えており、前記両不平衡重錘駆動部により発生
    する直線振動力は水平方向に関し、相反する方向に同角
    度傾斜している水平振動テーブル装置において、前記不
    平衡重錘駆動部の一方は第1電動機と第1、第2、及び
    第3の歯車装置から成り、前記不平衡重錘駆動部の他方
    は第2電動機と第4及び第5の歯車装置とから成り、前
    記第1歯車装置と前記第4歯車装置との係合により前記
    第1歯車装置の出力軸と前記第4歯車装置の出力軸とは
    相反する方向に同期して等速度で回転し、前記第1歯車
    装置の出力軸は前記第2歯車装置の入力軸に結合し、前
    記第2歯車装置の2本の出力軸のうち一方は前記一方の
    不平衡重錘駆動部の一方の不平衡重錘を回転させる回転
    軸に結合されており、他方は前記第3歯車装置の入力軸
    に結合され、該第3歯車装置の第1の出力軸は前記一方
    の不平衡重錘駆動部の他方の不平衡重錘を回転させる回
    転軸に結合されており、前記第4歯車装置の出力軸は前
    記他方の前記不平衡重錘駆動部の一方の不平衡重錘を回
    転させる回転軸に結合されており、この他方は前記第5
    の歯車装置の出力軸と結合されており、前記第5歯車装
    置の入力軸は前記第3歯車装置の第2の出力軸と結合さ
    れ、前記第2歯車装置は差動歯車部を有し、この回動調
    節により、前記一方の不平衡重錘駆動部の前記他方の不
    平衡重錘の回転軸の位相角及び、前記第3、第5歯車装
    置を介して前記他方の不平衡重錘駆動部の前記他方の不
    平衡重錘の回転軸の位相角を調節角度だけ逆方向に変更
    し得るようにしたことを特徴とする水平振動テーブル装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007169066A (ja) * 2005-12-06 2007-07-05 General Kinematics Corp 振動式コンベヤ
JP2008213963A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Sankyo Mfg Co Ltd 物品搬送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007169066A (ja) * 2005-12-06 2007-07-05 General Kinematics Corp 振動式コンベヤ
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