JPH07317658A - 斜板型コンプレッサ - Google Patents

斜板型コンプレッサ

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JPH07317658A
JPH07317658A JP6130917A JP13091794A JPH07317658A JP H07317658 A JPH07317658 A JP H07317658A JP 6130917 A JP6130917 A JP 6130917A JP 13091794 A JP13091794 A JP 13091794A JP H07317658 A JPH07317658 A JP H07317658A
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JP
Japan
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swash plate
spool valve
valve
rotary shaft
compressor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6130917A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiko Ueda
元彦 上田
Mikio Matsuda
三起夫 松田
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動時の駆動力を軽減して負荷急増によるエ
ンジンショック等の発生を防止する。 【構成】 回転軸1と一体に回転する斜板部11と、該
斜板部11に基端を摺動可能に当接せしめ、回転軸周囲
に等間隔で配設されて、斜板部11の回転に伴って往復
動する複数のピストン3と、これらピストン3を収納す
るシリンダ室4aを形成したハウジング4と、各ピスト
ン3の後退動に伴い各シリンダ室4a内に流体を吸入す
る吸入ポート411と、各ピストンの前進動に伴い各シ
リンダ室4aより流体を圧縮吐出する吐出ポート441
と、各シリンダ室4a間を連通する気体流路411,5
1と、気体流路411,51を開閉するスプール弁5
と、回転軸1の回転初期にスプール弁5を開放作動せし
め、その後スプール弁5を漸次閉鎖せしめる圧力室4b
とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜板型コンプレッサに関
し、特に始動時の駆動負担の軽減を図ったコンプレッサ
の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】斜板型コンプレッサは回転する斜板を有
し、該斜板に複数のピストン部材の基端を摺動可能に当
接せしめて、斜板の回転に伴いピストン部材を往復動せ
しめて流体を圧縮吐出するもので、コンパクトな形状で
効率的な流体圧縮が可能であり、車両クーラの冷媒コン
プレッサ等として多用されている。
【0003】ところで、かかるコンプレッサを車両エン
ジンで始動すると、エンジン負担が急増するために乗員
がショックの如き不快感を感じることがある。そこで例
えば特開平1−271673号公報には、可変容量式の
斜板型コンプレッサにおいて、始動時には斜板をほぼ直
立姿勢にしてピストンの前後動とこれに伴う圧縮作動を
停止して、車両エンジンの負担急増を防止するものが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、斜板の姿勢が
固定された定容量式のコンプレッサにおいても、簡易な
構造で始動時の駆動力軽減を実現することが求められて
いた。
【0005】そこで、本発明はかかる要請に鑑みたもの
で、始動時の駆動力を軽減して負荷急増によるエンジン
ショック等の発生を効果的に防止できる斜板型コンプレ
ッサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成では、回
転軸1と一体に回転する斜板11と、該斜板11に基端
を摺動可能に当接せしめ、回転軸周囲に等間隔で配設さ
れて、斜板11の回転に伴って往復動する複数のピスト
ン部材3と、これらピストン部材3を収納するシリンダ
室4aを形成したハウジング4と、各ピストン部材3の
後退動に伴い各シリンダ室4a内に流体を吸入する吸入
ポート411と、各ピストン部材3の前進動に伴い各シ
リンダ室4aより流体を圧縮吐出する吐出ポート441
と、上記各シリンダ室4a間を連通する気体流路41
1,51と、気体流路411,51を開閉する弁部材5
と、上記回転軸1の回転初期に上記弁部材5を開放作動
せしめ、その後上記弁部材5を漸次閉鎖せしめる弁操作
手段6とを具備している。
【0007】請求項2の構成では、上記弁部材5は、回
転軸1と同心に軸方向へ前後動自在に設けられたスプー
ル弁であり、該スプール弁5の外周全周に形成した溝5
1と、各シリンダ室4aに開口する通孔411とにより
上記気体流路を構成し、上記弁操作手段6は回転軸の回
転初期に上記スプール弁5を所定位置に移動せしめてそ
の溝51により上記各通孔411間を連通せしめるよう
になす。
【0008】請求項3の構成では、上記各通孔411は
吸入ポートを兼ねており、上記スプール弁5は回転軸1
に、その軸方向へ移動可能かつ一体に回転するように結
合され、かつ上記スプール弁5には、上記溝51より軸
方向へ離れた位置に、一端がハウジング4の吸気穴43
1に連通し、他端がスプール弁5外周の周方向の所定角
度範囲に開口する吸気路52が形成され、上記溝51と
通孔411の連通が断たれたスプール弁5の移動位置に
て、上記吸気路52が吸入行程にある上記各シリンダ室
4aの通孔411に連通するようになす。
【0009】請求項4の構成では、上記弁操作手段6
を、スプール弁5を一方向へ付勢するバネ部材61と、
回転軸1に結合されて回転するポンプ62と、ポンプ6
2により吸気ないし排気されてスプール弁5を上記バネ
部材61のバネ力に抗して移動せしめる圧力室4bとで
構成する。
【0010】請求項5の構成では、上記ピストン部材3
を両頭式となして、回転軸1の中間位置に設けた上記斜
板13を挟んで軸方向の両側に上記各シリンダ室4aを
設けてある。
【0011】
【作用】請求項1の構成において、斜板の回転に伴い各
ピストン部材は往復動し、これに応じて各シリンダ室に
流体が吸入され、あるいは各シリンダ室より流体が圧縮
吐出される。この場合、斜板の径方向対称位置にある各
シリンダ室は一方が吸入行程にあり、他方が圧縮行程に
ある。そこで、弁操作手段により回転軸の回転初期に弁
部材を開放作動せしめると、各シリンダ室間が気体流路
で連通せしめられ、圧縮行程にある一方のシリンダ室よ
り吐出された流体はそのまま吸入行程にある他方のシリ
ンダ室へ吸引される。これにより、コンプレッサは圧力
系への吐出を停止し、各ピストン部材は殆ど駆動力を要
することなく作動可能となって、回転軸の回転開始時の
駆動負担が軽減される。その後、漸次弁部材を閉鎖する
と、各シリンダ室の連通が断たれ、コンプレッサは圧力
系への吐出を開始する。これに伴い、回転軸の駆動負担
は漸次増大する。かくして、コンプレッサ作動開始時の
駆動負担の急増が避けられ、車両エンジンのショック発
生等が防止される。
【0012】請求項2〜4の構成においては、上述した
コンプレッサの作動開始時の駆動負担の軽減が、さらに
簡易な構成で実現される。
【0013】請求項5の構成においては、軸方向の前後
位置にシリンダ室を設けたコンプレッサにも本発明を適
用することができる。
【0014】
【実施例1】図1において、1は図示しない電磁クラッ
チを介して車両エンジンの回転駆動力を受ける回転軸で
あり、円柱を斜めに切った形状の斜板部11を有する。
コンプレッサハウジング4は、前方のケーシング42と
シリンダブロック41を有し、これらの間に組み込まれ
たラジアルベアリング421とスラストベアリング42
2によって上記回転軸1を回転自在に支持している。
【0015】回転軸1の斜板部11上にはスラストベア
リング711を介してワッブルプレート71が設けてあ
る。上記ワッブルプレート71は、回転軸1の旋回に伴
い軸直方向で揺動運動のみを行うように、ボール72に
その中心開口が嵌装されるとともに開口周縁部がかさ歯
車73に噛合している。
【0016】3は圧縮を行うためのピストンで、ワッブ
ルプレート71の揺動によって往復運動を行うようにピ
ストンロッド31でワッブルプレート71と連結され、
シリンダブロック41の周方向を7等分する位置(図3
参照)に形成されたピストンシリンダ4a内に挿入され
ている。シリンダブロック41の端面にはバルブシート
44、板状吐出弁442、弁ストッパ443が配置さ
れ、これらはケーシング43とともにシリンダブロック
41に7本のボルト45で連結されている.
【0017】62は弁操作手段6を構成する公知構造の
トロコイドポンプで、回転軸1の斜板部11より上記ボ
ール72を貫通して後方へ延びるロッド部12に固定さ
れ、回転軸1と一体に回転して、シリンダブロック41
内にスプール弁5により区画形成された圧力室4bの冷
媒ガスを斜板室4cへ排気する。
【0018】上記スプール弁5には、外周全周に切欠き
溝51(図2、図3)が形成されるとともに、該溝51
より軸方向へ離れた位置に、スプール弁5の一端面に開
口する吸入路52が形成されている(図2)。この吸入
路52は、ケーシング43に設けた吸気穴431に通じ
る吸入室4dと、シリンダ室4a壁に設けた吸入ポート
411とを、各シリンダ室4aの吸入行程でのみ連通さ
せるように約180°の角度範囲に形成されている(図
4)。なお、スプール弁5は回転軸1のロッド部12に
キー結合されて、ロッド部12と一体に回転し、かつス
トッパ121(図2)に当接するまでの間で前後に摺動
自在としてある。
【0019】上記スプール弁5とトロコイドポンプ62
間の圧力室4b内にはコイルバネ61が配設されて、ス
プール弁5を図1に示す如く、上記ストッパ121に当
接した後端位置へ押しやっており、この状態では、上記
溝51が各シリンダ室4aの吸入ポート411上に位置
している。
【0020】図1において、423は圧縮機内部の冷媒
ガスを外に漏らさないための軸封部材で、サークリップ
424でケーシング42に固定されている。
【0021】上記構成のコンプレッサの作動を以下に説
明する。回転軸1が回転すると斜板部11は回転を伴う
揺動を行い、ワッブルプレート71はかさ歯車73とボ
ール72の作用で回転を伴わない揺動運動を行う。ワッ
ブルプレート71の揺動に伴い、ロッド31を介して各
シリンダ室4a内でピストン3が往復直線動を開始す
る。これと同時に回転軸1のロッド部12と嵌合したト
ロコイドポンプ62とスプール5が回転するが、スプー
ル弁5はコイルバネ61で既述の如く後方のストッパ1
21に押しつけられているから、各吸入ポート411上
にスプール弁5の溝51が位置して(図5(1))、吸
入行程と圧縮行程にある各シリンダ室4aが互いに連通
せしめられる。これにより、圧縮行程にある各シリンダ
室4aより押し出される冷媒ガスは、吸入ポート411
と溝51を経て吸入行程にある各シリンダ室4aへ自由
に流入し、圧縮作用は行われない。かくして、各ピスト
ン5は殆ど駆動力を要することなく移動し、回転軸1の
回転開始時の駆動負担が軽減される。
【0022】回転軸1の回転が続行すると、一体に回転
するトロコイドポンプ62は圧力室4b内の冷媒ガスを
斜板室4cへ排出し、これ伴って圧力室4bの圧力が次
第に低下する。この圧力低下により、図5(2)に示す
ように、スプール弁5はコイルバネ61のばね力に抗し
て次第に前進(図の左方)せしめられ、吸入行程にある
シリンダ室の吸入ポート411上にスプール弁の上記吸
気路52が漸次移動してくる。吸気路52は既述の如く
スプール弁5の半周にのみ形成されて、圧縮行程にある
シリンダ室4a側には存在しないから、こちら側では各
シリンダ室4aの吸入ポート411は漸次閉鎖される。
これにより、吐出ポート441の吐出弁442を開いて
圧力系への圧縮吐出が開始され、回転軸1の駆動負担が
次第に増大する。
【0023】トロコイドポンプ62により更に圧力室の
排気が進行すると、スプール弁5はさらに前進して、そ
の吸気路52が吸気行程にある各シリンダ室4aの吸入
ポート411に完全に一致する(図5(3))ととも
に、排気行程にある各シリンダ室の吸気ポート411は
完全に閉鎖される。これにより、コンプレッサは通常の
圧縮吐出作用を開始し、回転軸1の駆動負担は通常の大
きさになる。
【0024】かくして、電磁クラッチが接続されてから
圧力室4bの圧力が下がるりきるまでの間に、エンジン
の負荷トルクは滑らかに増大することになり、コンプレ
ッサ接続時のショック等の発生が回避される。なお、電
磁クラッチが遮断されて回転軸1が停止すると、圧力室
4bに斜板室4cから冷媒ガスが流れ込んでスプール弁
5を再び後方へ押し戻す。
【0025】
【実施例2】本発明は両頭ピストンを使用して、その両
側にそれぞれシリンダ室を形成したコンプレッサにも適
用することができる。図6において、電磁クラッチを介
して自動車エンジンの回転力を受ける回転軸1には、中
間位置に斜板13が一体結合してある。この回転軸1は
2つのシリンダブロック41A,41Bに組み込まれた
ラジアルベアリング412,413およびスラストベア
リング414,415によって回転自在に支持されてい
る。
【0026】3は両先端にピストンを持つ両頭ピストン
であり,シリンダブロック41A,41Bの周方向を5
等分する位置(図7)に形成されたシリンダ室4a内に
挿入されている。この両頭ピストン3は,上記斜板13
の旋回に伴う揺動を一対の半球形状のシュー32を介し
て受け、シリンダブロック41A,41Bのシリンダ室
4a内で往復運動する。シリンダブロック41A,41
Bの軸方向前後の両端面にはバルブシート44、吐出弁
442、弁ストッパ443が配置され,これらはケーシ
ング42,43とともに5本の通しボルト45でシリン
ダブロック41A,41Bに締結されている。
【0027】5A,5Bは上記実施例1と同一構造のス
プール弁で、上記回転軸1とキー結合されて、一体的に
回転するとともに軸方向へは移動可能となっている。6
1はコイルバネで、各スプール弁5A,5Bを外方へ押
圧し、回転軸1に取り付けたサークリップ14がスプー
ル弁5A,5Bのストッパになっている。62はトロコ
イドポンプで、空間4dの冷媒ガスを回転軸1の軸心に
設けた流路15を経て、スプール弁5A,5Bの背後の
圧力室4bに送り、その内圧を増大せしめる。なお、各
スプール弁5A,5Bは、既に実施例1で説明したよう
に、外周に切欠き溝51と吸入路52を有している。
【0028】上記構造において、回転軸1が停止してい
る場合には、スプール弁5A,5Bはコイルバネ61に
よってサークリップ14に押し付けられており、この状
態では、前後の吸入ポート411上には各スプール弁5
A,5Bの溝51が位置して、各シリンダ室4aを互い
に連通している。回転軸1が回転を開始すると、斜板1
3は回転を伴う揺動を行い、シュー32を介して両頭ピ
ストン3をシリンダ室4a内で往復運動させる。これと
同時に回転軸1と結合したトロコイドポンプ62とスプ
ール弁5A,5Bが回転するが、スプール弁5A,5B
はコイルバネ61で後方に押しつけられているため,吸
入ポート411上には溝51があり、コンプレッサの圧
縮作動は行われない。
【0029】トロコイドポンプ62は回転軸1の回転に
伴い、空間4dの冷媒ガスをスプール弁5A,5B背後
の圧力室4bへ送り出し、その内圧を上昇させる。これ
により、次第にスプール弁5A,5Bはバネ61の付勢
力に抗して前進せしめられ、これにより、吸入ポート4
11上に吸入路52が現れて冷媒の吸入圧縮が開始され
る。
【0030】かかる構造によっても、上記実施例1と同
様に、電磁クラッチ接続時のショックが解消される。
【0031】
【実施例3】上記実施例2の構造に代えて、図8に示す
如く、回転軸1の軸心に摺動可能に設けたプッシュロッ
ド16により両スプール弁5A,5Bを結合し、トロコ
イドポンプ62により昇圧せしめられるスプール弁5B
背後の圧力室4bにより両スプール弁5A,5Bを同方
向へ移動せしめるようにしても、上記実施例2と同様の
効果がある。なお、この場合、スプール弁5A,5B
は、溝51と吸入路52の形成位置を同じにしておく。
【0032】上記各実施例では、スプール弁と回転軸の
結合をキー結合によっているが、この他にスプライン結
合などの前後方向の移動が自在なものでも代用できる。
また、スプール弁を移動せしめるポンプにトロコイドポ
ンプを用いているが、ベーン型のようなロータリポンプ
を用いても良い。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、本発明の斜板型コンプレッ
サによれば、定容量コンプレッサにおける始動初期の駆
動負荷の急増を効果的に抑えて、駆動源たる車両エンジ
ン等のショック発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるコンプレッサの全体
縦断面図である。
【図2】スプール弁の縦断面斜視図である。
【図3】コンプレッサの横断面図である。
【図4】コンプレッサの横断面図である。
【図5】コンプレッサの作動を説明するスプール弁部の
拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施例2におけるコンプレッサの全体
縦断面図である。
【図7】コンプレッサの横断面図である。
【図8】本発明の実施例3におけるコンプレッサの全体
縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 11 斜板部(斜板) 3 ピストン(ピストン部材) 4 ハウジング 4a シリンダ室 4b 圧力室 411 吸入ポート(通孔) 431 吸気穴 441 吐出ポート 5 スプール弁(弁部材) 51 溝(気体流路) 52 吸気路 6 弁操作手段 61 コイルバネ(バネ部材) 62 トロコイドポンプ(ポンプ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04B 49/02 321

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と一体に回転する斜板と、該斜板
    に基端を摺動可能に当接せしめ、回転軸周囲に等間隔で
    配設されて、斜板の回転に伴って往復動する複数のピス
    トン部材と、これらピストン部材を収納するシリンダ室
    を形成したハウジングと、各ピストン部材の後退動に伴
    い上記シリンダ室内に流体を吸入する吸入ポートと、各
    ピストン部材の前進動に伴い上記シリンダ室より流体を
    圧縮吐出する吐出ポートと、上記各シリンダ室間を連通
    する気体流路と、気体流路を開閉する弁部材と、上記回
    転軸の回転初期に上記弁部材を開放作動せしめ、その後
    上記弁部材を漸次閉鎖せしめる弁操作手段とを具備する
    斜板型コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 上記弁部材は、回転軸と同心に軸方向へ
    前後動自在に設けられたスプール弁であり、該スプール
    弁の外周全周に形成した溝と、各シリンダ室に開口する
    通孔とにより上記気体流路を構成し、上記弁操作手段は
    回転軸の回転初期に上記スプール弁を所定位置に移動せ
    しめてその溝により上記各通孔を連通せしめるようにな
    した請求項1記載の斜板型コンプレッサ。
  3. 【請求項3】 上記各通孔は吸気ポートを兼ねており、
    上記スプール弁は回転軸に、その軸方向へ移動可能かつ
    一体に回転するように結合され、かつ上記スプール弁に
    は、上記溝より軸方向へ離れた位置に、一端がハウジン
    グの吸気穴に連通し、他端がスプール弁外周の周方向の
    所定角度範囲に開口する吸気路が形成され、上記溝と通
    孔の連通が断たれたスプール弁の移動位置にて、上記吸
    気路が吸気行程にある上記各シリンダの通孔に連通する
    ようになした請求項2記載の斜板型コンプレッサ。
  4. 【請求項4】 上記操作手段を、スプール弁を一方向へ
    付勢するバネ部材と、回転軸に結合されて回転するポン
    プと、ポンプにより吸気ないし排気されてスプール弁を
    上記バネ部材のバネ力に抗して移動せしめる圧力室とで
    構成した請求項2または3記載の斜板型コンプレッサ。
  5. 【請求項5】 上記ピストン部材を両頭式となして、回
    転軸の中間位置に設けた上記斜板を挟んで軸方向の両側
    に上記各シリンダ室を設けた請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の斜板型コンプレッサ。
JP6130917A 1994-05-20 1994-05-20 斜板型コンプレッサ Withdrawn JPH07317658A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102734118A (zh) * 2011-03-31 2012-10-17 株式会社丰田自动织机 双头活塞型斜盘压缩机
CN104791220A (zh) * 2015-04-28 2015-07-22 北京航空航天大学 超高压空气压缩机

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