JPH07317305A - 架線用足場及びその設置方法 - Google Patents

架線用足場及びその設置方法

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JPH07317305A
JPH07317305A JP13139594A JP13139594A JPH07317305A JP H07317305 A JPH07317305 A JP H07317305A JP 13139594 A JP13139594 A JP 13139594A JP 13139594 A JP13139594 A JP 13139594A JP H07317305 A JPH07317305 A JP H07317305A
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Kazuo Yokoyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクト電線路における延線作業,緊線作
業を安全かつ容易に行うことができる架線用足場を提供
する。 【構成】 懸垂支持物31に絶縁アーム35を設け,こ
の絶縁アーム35の先端にヨーク36を連結する。足場
本体41の基端部41aを懸垂支持物31に取り付け,
先端部41bの足場幅方向両側部とヨーク39とをそれ
ぞれ吊下げ用アーム42を介して連結する。ヨーク36
に取り付けられた2本の吊下げ用アーム42と足場本体
41とはトラス構造をなすので,足場の安定が確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,架空送電線の懸垂支持
物における架線用足場に係り,絶縁アームを備えた懸垂
支持物における延線や緊線作業の際に用いて好適な架線
用足場及びその設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,一般的な鉄塔における架線用足場
としては,図17から図22に示すようなものが知られ
ている。図17は,耐張鉄塔における緊線作業を示すも
のであり,符号1はその際に使用する緊線用梯子であ
る。この緊線用梯子1は,基端部1aが鉄塔2の鉄塔ア
ーム3の端部に固縛され,先端部1bが連結棒4によっ
てセビ用金車5のワイヤロープ5aに係止されている。
セビ用金車5は,一端が鉄塔アーム3に連結された耐張
碍子連6の先端側に取付られる一方,他端が電線10に
カムアロングを介して取り付けられ,電線10の緊線の
際の牽引力を軽減する。
【0003】緊線用梯子1は,軽量化を図るためにアル
ミ合金によって製作されており,耐張碍子6と同程度の
長さに形成されると共に,図18に示すように,先端部
1bには,係止部4aを備えた連結棒4が梯子本体の長
手方向に回動自在に取り付けられ,これによって緊線用
梯子1のつけ換えを可能としており,作業開始時にはセ
ビ用金車ロープ5aに係止し,最終的には電線10に係
止するようにしている。
【0004】図19は,懸垂鉄塔における延線及び緊線
作業を示すものである。この懸垂鉄塔11の鉄塔アーム
12には,電線の弛度観測を容易にするために,この鉄
塔アーム12に設置される懸垂碍子装置と同等の長さの
金車コード14で金車15を懸架し,この金車15の金
車溝を電線10が通過して延線作業が行われる。続く延
線作業は,延線後に規定弛度まで弛度調整を行い,金車
コード14の付近に懸垂碍子装置を鉄塔アーム12から
懸架すると共に,鉄塔アーム12から図示しない吊上フ
ック等の巻き上げ具を下ろして,電線10を金車15か
ら吊上げフックに取り込んだ後,図示しない懸垂クラン
プに電線を収容・把持することにより行われる。そし
て,これら一連の緊線作業は,作業員が金車コード14
や懸垂碍子装置等を足場代わりに使用して電線10を懸
垂クランプに収容,把持するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,近年,架空
送電線路全体を極力小さくしたコンパクト送電線路の要
請が強くあり,これを実現するものとして,絶縁アーム
を用いた鉄塔が検討されている。この絶縁アームは,所
用強度を満たすために,鉄塔から水平材を1本だけ設け
て使用するもや,図20に示すよに,水平材21と斜材
22の2本組の構造や,図21,22に示すように,2
本の水平材21と1本の斜材22の3本組の構造のもの
が知られており,絶縁アーム20を構成するこれらの水
平材21や斜材22はFRP等による絶縁材料の軸の外
周に従来の磁器碍子と同様な傘形状をなすシリコンゴム
等の高分子碍子を設けてなり,アームとしての機能と絶
縁支持部材としての機能(従来の磁器碍子と同じ機能)
とを兼ねたものとなっている。
【0006】図20の2本組の絶縁アーム20では,水
平材21と斜材22との先端がヨーク23によって連結
され,このヨーク23から延線用の金車24が懸架さ
れ,この金車24の金車溝を電線10が通過することに
より延線が行われる。さらに絶縁アーム20先端におい
て電線10を懸垂クランプに収容・把持した後,ヨーク
23に連結して緊線作業が行われる。また,図21,2
2の3本組の絶縁アーム20では,2本の水平絶縁アー
ム21と1本の斜絶縁アーム22との先端がヨーク23
によって連結された構造となっている。そして,これら
絶縁アーム20を用いた構造の懸垂鉄塔における延線や
緊線作業は,絶縁アームの先端において行う必要があ
り,作業員が絶縁アーム20先端において安全かつ容易
に作業を行うことのできる足場が必要である。
【0007】上記の絶縁アーム20を備えた懸垂鉄塔に
おける延線や緊線作業に用いる架線用足場としては,従
来の耐張鉄塔における緊線作業に使用する緊線用梯子1
を適用することが考えられる。しかし,緊線用梯子1を
絶縁アーム20に取り付ることを想定した場合,緊線用
梯子1の連結棒4のフック4aを絶縁アーム20先端の
ヨーク23に係止することになるが,緊線用梯子1の先
端が1点支持となり,緊線用梯子1が左右に揺れて足場
として不安定である。また作業員は絶縁アーム20の先
端において電線10の長手方向に絶縁アーム20を挟ん
で移動する必要があり,従来の緊線用梯子1では幅寸法
が十分ではない。特に3本組の絶縁アーム20において
は,水平材が2本設置されることから,作業範囲が広が
り,従来の緊線用梯子1では足場面積が不十分である。
また,絶縁アーム20の表面が合成ゴム等で成形されて
いるので,表面損傷が発生し易く,充電後に電気性能面
で重大な欠陥を招いてしまうという問題点もある。
【0008】本発明は,上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであり,コンパクト電線路における延
線作業,緊線作業を安全かつ容易に行うことができる架
線用足場及びその設置方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,絶縁アームを設けた懸垂支持物における架線用足
場であって,足場本体の基端部が前記懸垂支持物に取り
付けられる一方,先端部の足場幅方向両側部と前記絶縁
アームの先端に連結したヨークとがそれぞれ吊り下げ用
アームを介して連結されたことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は,前記吊下げ用アー
ムの上端が,前記ヨークに固定されかつヨークの先端側
へ突出する取付金具を介して取り付けられていることを
特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は,前記吊下げ用アー
ムの上端が、前記ヨークに取り付けられる一方,下端部
が前記足場本体の先端より中央部寄りに取り付けられて
いることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は,前記2本の吊下げ
アームの上端に,それぞれ前記ヨークの両側に形成され
た係止部に嵌合するクランプ部を設け,懸垂支持物側に
基端部が取り付けられる水平な2本の支持棒の先端部を
前記クランプ部に係合させると共に,前記クランプ部と
係止部とは,前記支持棒を操作することにより互いに固
定されることを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は,前記支持棒及足場
本体が長手方向に伸縮可能とされていることを特徴とし
ている。
【0014】請求項6記載の発明は,前記吊下げ用アー
ムが高さ位置調節可能な連結部材を備えていることを特
徴としている。
【0015】請求項7記載の発明は,請求項4記載の架
線用足場の設置方法であって,前記足場本体の先端に取
り付けた仮支持ロープで支持しながら該足場本体を,前
記絶縁アームの先端側へ設置すると共に,前記ヨークの
係止部に支持棒の先端のクランプ部を係止した後,前記
支持棒を懸垂支持物側から操作して前記クランプ部を前
記係止部に固定することを特徴としている。
【0016】
【作用】上記構成において,足場本体が懸垂支持物の基
端部に固定される一方,足場本体の先端部が2本の吊下
げ用アームによって絶縁アームのヨークに固定され,こ
れら2本の吊下げ用アームと足場本体とがトラス構造を
なしているため,安定した足場が確保される。したがっ
て,作業が安全かつ容易に行われると共に,作業中に絶
縁アームが損傷を受けるおそれも少ない。
【0017】請求項2記載の足場においては,吊下げ用
アームの上端が,ヨークに水平に固定された取付金具に
取り付けられているため,金車および電線をかわすこと
ができる。
【0018】請求項3記載の足場においては,吊下げ用
アームが足場本体の先端より中央部寄りに設けられてい
るため,金車および電線をかわすことができる。
【0019】請求項4において,ヨークの両側部に形成
された係止部に,吊下げ用アームの先端のクランプ部を
嵌合させ,ついでこのクランプ部を支持棒により操作し
て,クランプ部と係止部とを互いに固定する。これによ
り,吊り下げ用アームの上端がヨークに固定される。こ
のように,足場本体の設置を懸垂支持物から安全に行う
ことができる。また,支持棒は手摺として使用可能であ
り,絶縁アームに触れることなく作業を行うことができ
る。
【0020】請求項5記載の発明では,支持棒及び足場
本体を長手方向に伸縮させて,絶縁アームの張り出し長
さに対応させる。
【0021】請求項6記載の発明では,連結部材の長さ
を調節することにより,吊下げ用アームの高さ位置を調
節し,足場の水平度を調節することができる。
【0022】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の一実施例の架線用足場30を
設けた絶縁アームの近傍の側面図である。この架線用足
場30は,懸垂鉄塔等の支持物31の懸垂装置32の下
方,即ち作業員が延線,緊線作業を円滑に行える位置に
水平に配置されている。この懸垂装置32は水平材33
と斜め材34とからなる2本組み構造の絶縁アーム35
を備え,この絶縁アーム35の先端にヨーク36を連結
している。なお,電線を把持する牽引クランプ(図示
略)は,このヨーク36に直接連結される。架線作業時
には,前記ヨーク36に電線37を延線する金車38が
吊持される。したがって,この実施例の架線用足場30
は,水平材33より1m程下方に位置させると共に,先
端部がヨーク36よりわずかに外側に位置する長さ寸法
と,絶縁アーム35の幅より大きな幅寸法とを有するこ
とが好ましい。
【0023】前記絶縁アーム35の水平材33及び斜め
材34はいずれも,FRP等による絶縁材料の軸33
a,34aの外周に従来の碍子と同様な傘形状をなすシ
リコンゴム等の高分子碍子33b,34bを設けた構造
であり,支持物31から張り出したアームとしての機能
と絶縁支持部材としての機能(従来の磁器碍子と同じ機
能)とを兼ねている。前記ヨーク36は,絶縁アーム3
5の水平材33の先端に固定される端面板39と,この
端面板39に直角に固定されると共に,斜め材34の先
端が固定される垂直板40とからなっている。
【0024】そして,前記架線用足場30は,水平材3
3の下方に水平に配置された足場本体41と,この足場
本体41をヨーク36に固定する吊下げ用アーム42と
から主に構成され,足場本体41は基端部41aが支持
物31に固縛される等により固定される一方,先端部4
1b付近の足場幅方向(図5で左右方向)の両側部とヨ
ーク36とがそれぞれ吊下げ用アーム42によって連結
されている。この実施例の吊下げ用アーム42は,剛性
を確保する必要から鉄叉はアルミ合金にて製作され,図
5に示すように,上端部42aが垂直板40の両側面に
固定された連結金具43に固定され,下端部41bが連
結金具44によって足場本体41の両側部に固定されて
いる。このように,足場本体41と,この足場本体41
の両側に取り付けられた2本の吊り下げ用アーム42と
でトラス構造をなしている。この実施例の吊下げ用アー
ム42は,上端部42a付近において,側面視くの字状
(図1においてく字状)に形成されることにより,下端
部42b側は足場本体41と直角に交わり,上端部付近
は金車38の金車溝に延線される電線37を避けて,斜
め方向に配置されている。
【0025】なお,図示例の足場本体41は,図2に示
すように,軽量化を図るために,アルミ合金等によって
製作された板材41cを2本平行に配置し,その先端部
41bを連結板41dを介して固定した2分割構造であ
る。上記の架線用足場30では,作業者が水平材33や
斜め材34等を足場や支持点として使用することなく,
安全かつ容易に延線や緊線作業を行うことができると共
に,絶縁アーム32の高分子碍子に触れることなく作業
を行うことができ,高分子碍子の表面損傷を防止するこ
とができる。したがって,絶縁アームを用いたコンパク
ト送電線路の実用化が可能となる。また,この架線用足
場30は,軽量化された板材41cと剛性の高い吊下げ
用アーム42とでトラス構造をなすため,先端部分にお
いても安定した足場が確保される。
【0026】図3に,架線用足場30における吊下げ用
アーム42の他の実施例を説明する。なお,上記実施例
に示したものと,同一叉は同等とみなされるものには同
一符号を付して,その説明を省略する。この吊下げ用ア
ーム42は,直線状に形成され,吊下げ用アーム42の
上端部がヨーク36の垂直板40に水平に固定された取
付金具45の先端側に固定されたものである。この取付
金具45は,吊下げ用アーム42が金車37及びその金
車溝に通される電線37を避けた位置となるような長さ
寸法とされると共に,水平材33の長手方向に3個の取
付穴が形成され,内2個が垂直板40にボルトでこの取
付金具45を固定するための取付穴とされ,先端側の1
個が吊下げ用アーム42の上端を取り付けるための取付
穴とされている。そして,吊下げ用アーム42の一端が
取付金具45の先端部分に取り付けられ,かつ下端部が
足場本体41の先端部41bに固定されている。この架
線用足場30によれば,足場本体41の先端部41bを
絶縁アーム35の水平材33の先端より外側に突出させ
ることができて,作業空間を十分に確保することができ
る。
【0027】図4は吊下げ用アーム42のさらに他の実
施例を示すもので,直線状に形成された吊下げ用アーム
42の下端部を足場本体41の先端41bに固定すると
共に,上端部を直接ヨーク36の垂直板40に取付ボル
ト等によって固定したものであり,吊下げ用アーム42
はヨーク36と足場本体41との間で側面から見て斜め
(図4において斜め)に配置されている。
【0028】図6は吊下げ用アーム42のヨーク36へ
の取付構造の他の実施例を示すものであり,吊下げ用ア
ーム42の下端部42bを足場本体41の先端部付近の
両側に取付金具44を介して固定すると共に,上端部を
ヨーク36の端面板39にボルトで直接取り付けたもの
である。
【0029】図7に請求項4記載の架線用足場の一実施
例を示す。この架線用足場59は,図1の実施例の足場
本体と同様に配置された足場本体60の上方に,基端部
61aが支持物31に固定される一方,ヨーク36の端
面板39の両側に形成された突起部(係止部)39a
に,吊り下げ用アーム66の上端66aに固定したクラ
ンプ部63を嵌合させ,かつクランプ部63に先端部6
1bが連結される2本の支持棒61を設け,この支持棒
61を操作して吊り下げ用アーム66の上端部66aを
ヨーク36に固定したものである。このクランプ部63
は,図8に示すように,ヨーク36の突起部39aに上
側から嵌合可能に下側が開口され,かつアルミ合金鋳物
等によって断面凹形に形成されのクランプ本体64と,
このクランプ本体64の一片64aに長手方向に摺動自
在に挿通された押圧部材65とから構成され,さらに押
圧部材65には長手方向に沿ってめねじ部65aが形成
され,このめねじ部65aに支持棒61の先端に形成さ
れたおねじ部61cが螺合しており,支持棒61を基端
部61a側から回転させることにより,おねじ部61c
が螺合する押圧部材65をクランプ本体64の長手方向
に移動させ,押圧部材65の先端に形成された凹部65
bとクランプ64の他片内側とで突起部39aを挟持
し,これにより吊り下げ用アーム66の上端部66aを
ヨーク36に固定するものである。
【0030】この実施例の足場本体60は,図10に示
すように,上記実施例の足場本体41の外形寸法とほぼ
同形状に形成された長方形状の枠体60aと,この枠体
60aの長手方向に沿って一定間隔毎に平行に配置され
た連結棒60bとからなり,この枠体60aの先端に
は,図11に示すように,この足場本体60を支持物3
1側から設置する際の仮支持ロープ67を固定する金具
60cが固定されると共に,枠体60aの先端部付近に
は吊下げ用アーム66の下端部が固定される取付金具6
0dが固定されている。なお,吊下げ用アーム66の下
端部66bは,足場本体60に取付金具60dを介して
固定されている。前記支持棒61及び吊り下げ用アーム
66は剛性を確保するために鉄叉はアルミ合金等のパイ
プ叉は形鋼等で製作し,足場本体60は軽量化を図るた
めアルミ合金によって製作することが好ましい。
【0031】つぎに,前記の架線用足場60の設置方法
について説明すると,足場本体60の先端部の金具60
cに取り付けた仮支持ロープ67で足場本体60を支持
しながら,この足場本体60を絶縁アーム32の先端側
へ徐々に倒していくと共に,前記ヨーク36の端面板3
9の突起部39aに吊り下げアーム66の上端のクラン
プ部63を嵌合させた後,支持物31側から支持棒61
を回転させて,クランプ部63の押圧部材65をクラン
プ本体64の他片側へ移動させ,これによって押圧部材
65の凹部65bとクランプ64の他片との間で突起部
39aを固定した後,支持棒61の基端部61a及び足
場本体60の基端部側を支持物31に固定することによ
り,架線用足場60の設置が完了する。したがって,こ
の実施例の架線用足場60では,作業員が絶縁アーム3
5等に登ることなく,支持物31側から足場の設置を行
うことができるので,安全に作業を行うことができる。
【0032】図12は,請求項4記載の架線用足場の他
の実施例を示すものであり,この架線用足場70は,足
場本体60及び支持棒61を長手方向にスライド可能か
つ係止可能としたものである。これにより,長さの異な
る絶縁アーム32に対応して長さ調節可能である。他の
構成・作用効果については同様である。図13は,請求
項4の架線用足場のさらに他の実施例を示すものであ
り,この架線用足場80は,吊下げ用アーム66を連結
部材であるターンバックル81によって連結し,このタ
ーンバックル81を回転させることにより,吊下げ用ア
ーム66の長さを調整可能にしたものである。これによ
り,足場本体60の水平度を調節可能である。他の構成
・作用効果については同様である。
【0033】また,図14,15,16は請求項4記載
の各実施例におけるヨーク36の端面板39の係止部3
9aの変形例を示すものであり,図14に示す係止部3
9aは,端面板39の両側に突起部39aを,該端面板
39と一体に形成し,さらに突起部39aの先端に返し
部39bを形成して,支持棒61の取付手段63が離脱
するのを防止するようにしたものである。図15に示す
係止部は,円板状の端面板39に取付穴を形成すると共
に,突起部39aを別部材とし,かつこの突起部39a
に返し部39b,取付穴39cを設けて,前記端面板3
9の両側部にボルト等によって固定するようにしたもの
である。図16に示す係止部39aは,端面板39の両
側部付近に支持棒60のクランプ部63の先端を挿入可
能な係止穴39dを形成し,この係止穴39aにクラン
プ部63の先端を挿入し,係止穴39dの下縁部である
係止部39aに嵌合させるようにしたものである。
【0034】上記の各実施例では,2本組の絶縁アーム
を越えた懸垂支持物における場合について説明したが,
図21,図22に示した3本組の絶縁アームにも適用で
きる。3本組の絶縁アームに用いる場合には,足場本体
の幅寸法が広くなるため,先端部に行くに従って細く絞
ることにより軽量化を図るようにしもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば,足場本体が懸垂支持物
の基端部に固定される一方,足場本体の先端部が2本の
吊下げ用アームによって絶縁アームのヨークに固定さ
れ,これら2本の吊下げ用アームと足場本体とがトラス
構造をなしているため,安定した足場が確保され,作業
を安全かつ容易に行うことができると共に,作業中に絶
縁アームが損傷を受けることを少なくできる。
【0036】また,請求項4によれば,足場本体の設置
を懸垂支持物から安全に行うことができる。また,支持
棒は手摺として使用可能であり,絶縁アームに触れるこ
となく作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の架線用足場を設けた絶縁ア
ーム近傍の側面図である。
【図2】図1における足場本体の平面図である。
【図3】他の実施例の架線用足場を示し,ヨークに取付
金具を介して吊下げ用アームを設けた状態の側面図であ
る。
【図4】他の実施例の架線用足場を示し,ヨークと足場
本体の先端部を斜めの吊下げ用アームによって接続した
状態の側面図である。
【図5】上記実施例の架線用足場の正面図である。
【図6】他の実施例の架線用足場の吊下げ用アームの他
の例を示す正面図である。
【図7】請求項4の一実施例の架線用足場を示す側面図
である。
【図8】図7の架線用足場の支持棒の先端の取付手段の
側断面図である。
【図9】図7の架線用足場の正面図である。
【図10】図7における足場本体の平面図である。
【図11】上記実施例の架線用足場の設置状態を示す側
面図である。
【図12】他の実施例の架線用足場示し,足場本体及び
支持棒がスライド自在とされた架線用足場の状態の側面
図である。
【図13】他の実施例の架線用足場を示し,吊下げ用ア
ームに高さ位置調節用の連結部材を設けた状態の側面図
である。
【図14】図7の架線用足場のヨークの水平板の変形例
の正面図である。
【図15】図7の架線用足場のヨークの水平板の変形例
の正面図である。
【図16】図7の架線用足場のヨークの水平板の変形例
の正面図である。
【図17】従来の緊線用梯子を用いた,緊線作業の説明
図である。
【図18】従来の緊線用梯子の拡大斜視図である。
【図19】従来の懸垂支持物の緊線作業状況の説明図で
ある。
【図20】従来の技術を説明するための,2本組の絶縁
アームの側面図である。
【図21】従来の技術を説明するための,3本組の絶縁
アームの側面図である。
【図22】図22の3本組の絶縁アームの平面図であ
る。
【符号の説明】
30,60 架線用足場 31 支持物(懸垂支持物) 32 懸垂装置 33 水平材 34 斜め材 35 絶縁アーム 36 ヨーク 37 電線 38 金車 39 端面板 39a 突起部,係止穴(係止部) 40 垂直板 41,59 足場本体 42,66 吊下げ用アーム 61 支持棒 63 クランプ部 67 仮支持ロープ 81 ターンバックル(連結部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁アームを設けた懸垂支持物における
    架線用足場であって,足場本体の基端部が前記懸垂支持
    物に取り付けられる一方,先端部の足場幅方向両側部と
    前記絶縁アームの先端に連結したヨークとがそれぞれ吊
    り下げ用アームを介して連結されたことを特徴とする架
    線用足場。
  2. 【請求項2】 前記吊下げ用アームの上端が,前記ヨー
    クに固定されかつヨークの先端側へ突出する取付金具を
    介して取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載の架線用足場。
  3. 【請求項3】 前記吊下げ用アームの上端が、前記ヨー
    クに取り付けられる一方,下端部が前記足場本体の先端
    より中央部寄りに取り付けられていることを特徴とする
    請求項1記載の架線用足場。
  4. 【請求項4】 前記2本の吊下げアームの上端に,それ
    ぞれ前記ヨークの両側に形成された係止部に嵌合するク
    ランプ部を設け,懸垂支持物側に基端部が取り付けられ
    る水平な2本の支持棒の先端部を前記クランプ部に係合
    させると共に,前記クランプ部と係止部とは,前記支持
    棒を操作することにより互いに固定されることを特徴と
    する請求項1記載の架線用足場。
  5. 【請求項5】 前記支持棒及足場本体が長手方向に伸縮
    可能とされていることを特徴とする請求項4記載の架線
    用足場。
  6. 【請求項6】 前記吊下げ用アームが高さ位置調節可能
    な連結部材を備えていることを特徴とする請求項4記載
    の架線用足場。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の架線用足場を設置する設
    置方法であって,前記足場本体の先端に取り付けた仮支
    持ロープで支持しながら該足場本体を,前記絶縁アーム
    の先端側へ設置すると共に,前記ヨークの係止部に支持
    棒の先端のクランプ部を係止した後,前記支持棒を懸垂
    支持物側から操作して前記クランプ部を前記係止部に固
    定することを特徴とする架線用足場の設置方法。
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