JPH07316U - 使い捨て懐炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部表面における汗の滞留に起因する不快感
や低温やけどの発生を抑制すると共に快適に使用できる
使い捨て懐炉を提供する。 【構成】 発熱材２を袋体１に封入してなる使い捨て懐
炉において、前記袋体１の貼付側表面に多数の通気性気
孔を有するスポンジシート３を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鉄粉その他の発熱材を袋体に封入してなる使い捨て懐炉に関する。

【０００２】

【従来の技術】

使い捨て懐炉は、所定の温度範囲で長時間発熱し、それと当接する患部を手軽 に暖めることができるが、長時間の使用に伴って、発汗作用により生じた汗が加 熱された状態で前記患部表面に滞留し、これが使用者に不快感を与えると共に低 温やけどの発生を促進する等の問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、患部表面における汗の滞留に起因する不快感や低温やけどの 発生を抑制すると共に快適に使用できる使い捨て懐炉を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る使い捨て懐炉は、発熱材を袋体に封入してなる使い捨て懐炉にお いて、前記袋体の貼付側表面に多数の通気性気孔を有するスポンジシートを配置 したことを特徴としている。

【０００５】 前記スポンジシートは、例えばビニルウレタンからなるものを好適に使用でき る。

【０００６】

【作用】

患部に貼付された使い捨て懐炉は発熱材の発熱によりスポンジシートを介して 患部を間接的に温め、患部に発生した汗はスポンジシートの多数の通気性気孔を 通って側面から外部に逐次発散される。

【０００７】 すなわち、前記スポンジシートは、体感温度の調節と共に汗の迅速な排除処理 に寄与するものであり、それらの機能を効果的に発揮するために材質、厚み、多 孔率等が適宜選択される。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の実施例に係る使い捨て懐炉の断面図であり、同図において、袋 体１には発熱材２が封入され、袋体１の貼付側表面に、多数の通気性気孔を有す る厚さ１〜３ｍｍのビニルウレタン製スポンジシート３が接着され、さらにスポ ンジシート上には患部の肌ざわり感を向上させるために必要に応じて多孔性不織 布４が接着されている。

【０００９】 前記スポンジシート３は、使用者が使用時に厚さその他に関する所要仕様のも のを選択して袋体１の貼着側面に接着するようにしてもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案に係る使い捨て懐炉は以上のように構成されるので、患部表面における 汗の滞留に起因する不快感や低温やけどの発生を抑制し、比較的高い温度におい ても患部に直接貼付して快適に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る使い捨て懐炉の断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 袋体 ２ 発熱材 ３ スポンジシート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 発熱材を袋体に封入してなる使い捨て懐
   炉において、前記袋体の貼付側表面に多数の通気性気孔
   を有するスポンジシートを配置したことを特徴とする使
   い捨て懐炉。
2. 【請求項２】 スポンジシートがビニルウレタンからな
   る請求項１記載の使い捨て懐炉。