JP6417148B2 - 温灸器 - Google Patents

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本発明は、体表面に灸で熱刺激を与える温灸器に関する。
皮膚のつぼに置いた艾を燃焼させ、前記つぼを刺激する温灸治療方法は、古くから行なわれている。このような温灸治療法は、皮膚のつぼに対して高温の熱による瞬間的な刺激を与えるため、皮膚にやけどを生じることがしばしば起こる。このような状況を踏まえて、皮膚に温和な熱感を広範囲に、かつ持続的に与えることが望まれている。
この方法の一例として、空気孔を設けた筒状部材の中に金網を設け、この金網の上に載せた艾に点火することが知られている(特許文献1)。この方法では、艾の燃焼に伴って前記空気孔から空気が吸い上げられ、空気が煙突の原理で前記筒状部材の内部を下から上に流れて行き、艾は上から下へ徐々に燃焼する。このため、皮膚に対して間接的に熱感を安全に与え続けることが出来た。
しかし、艾の燃焼の開始に伴う皮膚の体感温度の上昇は急激であり、また、艾の燃焼が終了に近づくと体感温度が急激に低下して、熱感の持続時間は短かった。
特開2003−334233
本発明は、前記欠点に鑑みてなされたものであり、その目的は、艾の燃焼開始に伴う急激な体感温度の上昇を抑えると共に、温灸治療に最適な体感温度をより長く持続することが可能な温灸器を提供することにある。
本発明は、体表面の熱刺激付与起源部位に熱感刺激を与える温灸器であって、艾部材と、体表面温度が45〜51℃に、かつ当該体表面温度の持続時間が数十秒から5分持続するように前記艾部材中に埋設された温度規定部材と、前記艾部材が固定されると共に当該艾部材の燃焼熱を皮膚表面に伝えるための通気孔を備える断熱性の支持台と、前記支持台を皮膚表面に貼り付けて固定するための粘着部材とを備えている。
前記温度規定部材は、艾の燃焼熱を吸収して皮膚表面における急激な体感温度の上昇を抑えると共に、当該体感温度が45〜51℃となる時間を長時間、好ましくは数十秒から5分持続させるように働く。すなわち、前記温度規定部材は艾の燃焼中は蓄熱材として機能する一方、燃焼が終了に近づいて燃焼熱の発生が少なくなると、蓄熱していた熱量を放出する熱源として機能する。
そして、本発明の温灸器は、手関節横紋の中央に装着されたレーザードップラー組織血流計を用いて血流量の増加を求めた場合に、被熱刺激部位における血流量の増加率が10%以上となるように、艾の燃焼熱を蓄熱するのが好ましい。
前記温度規定部材としては、熱伝導性の良好な金属、カーボングラファイト又はダイヤモンドを使用することができ、前記金属としては、鉄、金、銀、白金等を使用することができる。
また、前記温度規定部材としては、柱状に形成したものを前記艾部材中に埋設するようにしても良いし、金属、カーボングラファイト又はダイヤモンド等の微粒子又は粉体を前記艾部材中に分散させるようにしても良い。
更に、前記温度規定部材を柱状に形成する場合は、前記支持台側となる前記艾部材の下部側で当該温度規定部材を太く、反対の上部側で当該温度規定部材を細く形成するのが好ましい。
また更に、前記温度規定部材を艾部材中に分散する場合は、前記支持台側となる前記艾部材の下部側で分散量を多く、反対の上部側で分散量を少なくするのが好ましい。
また、前記温度規定部材を柱状に形成する場合、当該温度規定部材は前記支持台の通気孔内に露出していることが好ましく、更に、前記温度規定部材はその一部が前記支持台の通気孔内に挿入されているのが好ましい。
また更に、前記温度規定部材はその長さが前記艾部材の長さの少なくとも1/2以上であることが好ましい。
本発明によれば、艾の燃焼開始に伴う急激な体感温度の上昇を抑えると共に、温灸治療に最適な体感温度をより長く持続することが可能となり、温灸治療の効果をより顕著にすることができる。
本発明に係る温灸器を示す概略図である。 本発明に係る温灸器の温度プロフィールを示す図である。
以下、添付図面を用いながら本発明の温灸器を詳細に説明する。
図1は本発明を適用した温灸器の一例を示すものである。この温灸器10は、艾を紙に包んで円筒状に成形した艾部材12と、この艾部材12の中に埋設された温度規定部材14と、前記艾部材12を支持する円板状の支持台16と、この支持台16の底面に設けられて当該支持台16を体の皮膚表面に固定するための粘着部材20とを備えている。
前記支持台16は、前記艾部材12の燃焼熱が直接的に皮膚表面に伝達されるのを防止するため、例えばセラミクス等の断熱性の高い材質から形成されている。また、前記支持台16の中央には通気孔18が貫通形成されており、前記艾部材12はこの通気孔18を塞ぐようにして前記支持台16に固定されている。このため、前記艾部材12の燃焼熱は前記通気孔18を介して皮膚表面に間接的に伝達される。
例えば、前記艾部材12は直径5mm、長さ10mmに、前記支持台16は直径14mm、高さ4mmに、前記通気孔18は直径2mm、高さ4mmに設定される。
この実施形態において、前記温度規定部材14は鉄製の柱状部材であり、円筒状に成形された艾部材の中央に当該艾部材と長手方向を合致させた状態で埋設されている。例えば、前記温度規定部材14の直径は1〜2mmであり、その長さは少なくとも前記艾部材12の1/2以上の長さを備えることが好ましい。
前記温度規定部材14としては熱伝導性に優れ、且つ、単位体積あたりの熱容量が大きい材質であることが好ましく、前述の鉄の他に、金、銀、白金、カーボングラファイト又はダイヤモンドを使用することが可能である。これらの材質の熱伝導率(W・m-1・K-1)は、鉄:84、金:320、銀:420、白金:70、カーボングラファイト:700〜2000、ダイタモンド:1000〜2000である。
また、前記温度規定部材14は1本に限られるものではなく、細い金属棒を複数本束にして、所望の熱容量となるように太さを調整しても良い。更に、前記艾部材12の燃焼の終了後も皮膚表面に対して効果的に熱感を与え続けるという観点からすれば、前記温度規定部材14の直径は前記支持台16に固定された艾部材12の下部側で太く、反対の上部側で細くするが好ましい。
前記温度規定部材14は前記艾部材12に埋設されているが、当該温度規定部材14に蓄えられた熱を効率よく皮膚表面に伝達するという観点からすれば、前記温度規定部材14は前記艾部材12の底面位置から前記支持台16の通気孔18内に露出していることが好ましく、また、艾部材12の底面位置から突出して前記支持台16の通気孔18内に挿入されていることが好ましい。但し、温度規定部材14が皮膚表面に対して直接触れると火傷の原因になるため、当該温度規定部材14の前記艾部材12からの突出量は前記支持台16の高さよりも小さい必要がある。
更に、前記温度規定部材14は必ずしも柱状に形成する必要はなく、熱伝導性の良好な鉄、金、銀、白金、カーボングラファイト又はダイヤモンドの微粒子や粉体を前記艾部材12中に分散させて前記温度規定部材としても良い。前記温度規定部材としての微粒子や粉体を前記艾部材中に分散させる場合、前記艾部材12の燃焼の終了後も皮膚表面に対して効果的に熱感を与え続けるという観点からすれば、前記支持台16に固定された艾部材12の下部側に対する分散密度を、反対の上部側に比べて高くするのが好ましい。
図2は、温灸器を使用した際の皮膚表面における体感温度の時経過を示すグラフである。同図中に符号(X)で示されたグラフは従来の温灸器における体感温度のプロファイルを示し、符合(Y)で示されたグラフは本発明に係る温灸器における体感温度のプロファイルを示している。各グラフは艾の燃焼開始を時間0として示してある。グラフ(X)に示される従来の温灸器では、艾が燃焼を開始すると皮膚表面での体感温度は急激に上昇し、そのピークは約60℃以上になる。その後、艾の燃焼が終了に近づくと、皮膚表面での体感温度は急激に低下し、体感温度が45〜51℃に持続されている時間(a)は数秒である。
これに対して艾部材12中に温度規定部材14を埋設した本発明の温灸器10では、グラフ(Y)に示すように、艾が燃焼を開始しても、皮膚表面での体感温度の上昇はグラフ(X)よりも緩やかであり、そのピークも従来の温灸器よりも低いものとなる。また、艾の燃焼熱が前記蓄熱部材14に蓄えられていることから、艾の燃焼が終了しても皮膚表面の体感温度は急激には低下せず、体感温度が45〜51℃に持続されている時間(b)は従来の温灸器よりも長くなる。
グラフ(Y)における体感温度45〜51℃の持続時間(b)は、前記温度規定部材14の材質、大きさ、形状、分散量等を調整することにより、適宜設定可能である。皮膚表面の熱刺激付与起源部位に対して温灸器10で熱感刺激を加え、かかる被刺激部位における体感温度45〜51℃の持続時間(b)が数十秒〜5分に達すると、血流量の著しい改善がみられ、肩こり、腰痛、ひざの痛み等の改善が顕著に認められる。
血流量の増加はレーザードップラー組織血流計を手関節横紋の中央に装着して計測することができる。温灸器10による刺激の前後における血流量の増加率が10%以上、好ましくは30%以上に達すると、肩こり、腰痛、ひざの痛み等の改善効果が顕著である。
従って、本発明の温灸器では、被刺激部位における体感温度が45〜51℃となっている時間を持続させることによって、熱感刺激の前後における前記血流量の増加率が少なくとも10%以上となるように、前記温度規定部材14の熱容量を調整することが好ましい。
このように構成された本発明の温灸器は、身体の中心線に対して左右の異なる2ヶ所の熱刺激付与起源部位に設けられることが好ましい。具体的な貼り付け位置としては、左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間の部位、第2と第3指中足骨頭間の部位、及び第1と第2指間で内側辺縁の延長線上で内踝の垂線と交叉する部位、足の三里の少なくとも1か所の皮膚表面に設けることが好ましい。この貼り付け位置はあくまでも例示であり、本発明の温灸器はこれら熱刺激付与起源部位に限らず、他の熱刺激付与起源部位に設けてもよい。
10…温灸器、12…艾部材、14…温度規定部材、16…支持台、18…通気孔、20…粘着部材

Claims (3)

  1. 体表面の熱刺激付与起源部位に熱感刺激を与える温灸器であって、
    艾部材と、体表面の温度を45〜51℃に、かつ当該体表面温度の持続時間が数十秒から5分となるように前記艾部材中に埋設された温度規定部材と、前記艾部材が固定されると共に当該艾部材の燃焼熱を皮膚表面に伝えるための通気孔を備える断熱性の支持台と、前記支持台を皮膚表面に貼り付けて固定するための粘着部材とを備え、
    前記温度規定部材は、熱伝導率70〜2000(W・m-1・k-1)を有する材質を前記艾部材に分散してなり、前記支持台に固定された前記艾部材の下部側に対する分散密度を、反対の上部側に比べて高く設定していることを特徴とする温灸器。
  2. 前記温度規定部材は、鉄、金、銀、白金、カーボングラファイト又はダイヤモンドの微粒子又は粉体であることを特徴とする請求項1記載の温灸器。
  3. 体表面の熱刺激付与起源部位に熱感刺激を与える温灸器であって、
    艾部材と、体表面の温度を45〜51℃に、かつ当該体表面温度の持続時間が数十秒から5分となるように前記艾部材中に埋設された温度規定部材と、前記艾部材が固定されると共に当該艾部材の燃焼熱を皮膚表面に伝えるための通気孔を備える断熱性の支持台と、前記支持台を皮膚表面に貼り付けて固定するための粘着部材とを備え、
    前記温度規定部材は、鉄、金、銀、白金、カーボングラファイト又はダイヤモンドの微粒子又は粉体を前記艾部材に分散してなり、前記支持台に固定された前記艾部材の下部側に対する分散密度を、反対の上部側に比べて高く設定していることを特徴とする温灸器。
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