JPH0731640A - 湿布材 - Google Patents

湿布材

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JPH0731640A
JPH0731640A JP20020993A JP20020993A JPH0731640A JP H0731640 A JPH0731640 A JP H0731640A JP 20020993 A JP20020993 A JP 20020993A JP 20020993 A JP20020993 A JP 20020993A JP H0731640 A JPH0731640 A JP H0731640A
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JP
Japan
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fiber
filament
low
water
low temperature
Prior art date
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JP20020993A
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English (en)
Inventor
Terumi Nakanishi
輝美 中西
Yoshihiro Suzuki
美浩 鈴木
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外科医療などに用いられる湿布材、とくに、
低温で収縮し、しかも、水を吸収できる湿布材を提供す
る。 【構成】 吸水性繊維と低温収縮性繊維とを含む繊維ウ
ェブ絡合した不織布からなる湿布材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は外科医療などに用
いられる湿布材、さらに詳しくは、低温で収縮し、しか
も、水を吸収できる湿布材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭においては、患部のハレや痛み
を冷やしてなおすため、患部に水を含ませた布を当てた
りしていたが、この布を患部に固定するには何らかの固
定手段が別に必要であり、また含ませた水が移動して周
囲が濡れることがあった。このため従来、患部に粘着性
の湿布薬を貼付することあるいは湿布薬を包帯等により
患部に固定することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの湿布方法は、
例えば粘着性の湿布薬を貼付する場合には、人によって
は粘着剤にかぶれることがあり、また、湿布薬を包帯等
により固定する場合には、包帯の巻き方によって患部と
の間に隙間が生じたり、肘,膝等の屈折する部分におい
てずれたりすることがあった。また、いずれの場合に
も、薬効成分が容易に周囲へ出てしまわないように薬剤
の粘度などの調整が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明の湿布材
は、吸水性繊維と低温収縮性繊維とを含む繊維ウェブを
絡合した不織布、あるいは、吸水性繊維を含む繊維ウェ
ブと低温収縮性フィラメントまたは低温収縮性フィラメ
ントを用いた編織物とを絡合した不織布を患部に装着
し、例えば、ドライヤー等により加熱することにより患
部に密着するものであって、低温で収縮し、簡便に手間
が掛からず患部に装着でき、また見た目にも良好で皮膚
に装着したとき、屈折する部分においてずれたり、剥離
することのない湿布材を提供するものである。
【0005】この出願発明の湿布材は、低温で収縮する
不織布からなっているので、従来のようになんら技術を
要することなく、単に患部に装着し、加熱するのみで簡
便に湿布材を装着できるので、外科治療上極めて有利と
なる。また、この出願発明の湿布材は、X線を透過する
ので、湿布材を装着したままレントゲンを撮ることがで
きるという利点もある。さらに、この出願発明の湿布材
は、粉塵などを生じるおそれもなく、皮膚を刺激するこ
ともなく、装着に際し不快感を与えることもないという
実用上の効果がある。
【0006】さらに、この出願発明の湿布材は、水また
は薬効成分を含む水溶液を吸水性繊維によって保持でき
るため、粘着剤の使用や粘度調整の必要がなく、簡便に
皮膚を冷やす治療を行なうことができ、しかも、水や薬
効成分を含む水溶液が周囲へ移行する問題もない。、以
下、この出願発明を詳しく説明する。
【0007】低温収縮性繊維としては、低温収縮性フィ
ラメントまたは低温収縮性フィラメントを所定の長さに
カットした低温収縮性ステーブルファイバーが使用され
る。この低温収縮性フィラメントとしては、45〜70
℃の低温で収縮するフィラメントであればどのようなも
のでも良いが、例えば、特開平3−199416号公報
や特開平3−199417号公報に開示されるつぎのよ
うなフィラメントが好ましい。高密度ポリエチレンにポ
リカプロラクトンを3〜30重量%混合した組成物から
なり、(a)引っ張り強度が4g/d以上、(b)結節強度が
3g/d以上、(c)切断伸度5%以上であるフィラメン
ト、あるいは、ポリエチレンを主成分とし、1.5〜
7.0重量%一酸化炭素またはこれと他のエチレン性不
飽和化合物とを共重合した変性ポリエチレン20〜50
重量%、ポリカプロラクトン3〜30重量%および高密
度ポリエチレン20〜77重量%とからなり、(a)引っ
張り強度が3g/d以上、(b)結節強度が2g/d以
上、(c)切断伸度が5%以上であるフィラメント。
【0008】この出願発明で用いられる高密度ポリエチ
レンとしては、通常、低圧法で製造される密度0.94
g/cm3以上のもので、メルトフローレート20以
下、好ましくは2以下のものが好適である。また、ポリ
カプロラクトンは、ξ−カプロロラクトンの開環重合で
得られる融点が約60℃のもので、分子量1〜10万、
好ましくは2〜5万のものが適当である。ポリカプロラ
クトンの配合量は3〜30重量%とすることが必要であ
る。この配合量が3重量%未満では低温収縮性の不十分
なフィラメントしか得られず、一方、30重量%を超え
ると高強度のフィラメントが得られないため実用になら
ない。
【0009】また、この出願発明において用いられる変
性ポリエチレンは、エチレンを主成分とし、一酸化炭素
又は一酸化炭素と他のエチレン性不飽和化合物を共重合
した光分解性のものであって、一酸化炭素の割合が1.
5〜7.0重量%、好ましくは2.0〜4.0重量%の
ものである。一酸化炭素の共重合割合が1.5重量%未
満では光分解速度が著しく小さく、一方、7.0重量%
を超えるとフィラメントの強度が低下すると共に光崩壊
速度が大きくなり過ぎて短期間で強度が低下してしまう
ため実用にならない。光分解速度は一酸化炭素の共重合
割合によって調節することができ、フィラメントの使用
目的に応じて一酸化炭素の共重合割合を適宜に選択す
る。この出願発明において用いられるエチレン性不飽和
化合物としては、酢酸ビニル、酪酸ビニル、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、マレイン酸、
フマル酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、ビニル
メチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、スチレン、
塩化ビニル、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、
オクテン−1、デセン−1、4−メチルベンテン−1等
があるが、紡糸性及び得られるフィラメントの機械的特
性、耐熱性、光沢等の点で、特に酢酸ビニル及びアクリ
ル酸エチルが好適である。一酸化炭素と共に酢酸ビニル
やアクリル酸エチル等のエチレン性不飽和化合物を共重
合すると、一定期間経過後の光分解を急激に起こさせる
ことができる。エチレン性不飽和化合物を共重合する場
合、その共重合割合は1〜20重量%が好適である。
【0010】また、高圧法低密度ポリエチレン製造装置
を用いて、反応温度150〜300℃、圧力500〜3
000気圧の条件下に、ジラウロイルパーオキサイド、
ターシャリーブチルパーオキサイド、ターシャリーブチ
ルパーイソブチレート、ターシャリーブチルパーアセテ
ート又はα,α’−アゾビスイソブチロニトリル等のフ
リーラジカル発生剤をベンゼン、ケロセン又は鉱油等の
不溶性有機溶剤に溶解したものを反応器に注入し、エチ
レンと一酸化炭素及び必要に応じて他のエチレン性不飽
和化合物と共重合させる方法、中低圧法高密度ポリエチ
レン製造装置を用いて、反応温度50〜300℃、圧力
0〜200気圧の条件下に、配位触媒又は金属触媒(チ
ーグラー型、ナッタ型又はフィリップス型等)の存在下
でスラリー法、溶液法又は気相法等でエチレンと一酸化
炭素及び必要に応じて他のエチレンと一酸化炭素及びタ
ノエチレンと一酸化炭素及び必要に応じて他のエチレン
性不飽和化合物とを共重合させる方法で製造することが
できる。
【0011】各成分はエクストルーダーで溶融混合して
チップ化した後、溶融紡糸する方法が採用されるが、両
者を紡糸装置に供給して混合紡糸してもよい。この出願
発明のフィラメントは、次のような方法で製造すること
ができる。まず、高密度ポリエチレン等とポリカプロラ
クトンとの所定の割合の混合物を溶融紡糸に供するが、
溶融紡糸は、230〜300℃の温度で行うことが好ま
しい。紡糸温度230℃では溶融押し出しが困難であ
り、300℃を超えるとポリマーが分解し、高強度のフ
ィラメントを得ることが困難である。溶融紡出されたフ
ィラメントは水冷後、一旦巻き取った後、または巻き取
ることなく連続して、熱風または加熱された水、グリセ
リン、シリコーンオイル等の触媒中で延伸される。延伸
温度および延伸倍率等の延伸条件は、目的とするフィラ
メントの要求性能によって適宜選択されるが、通常、未
延伸フィラメントのガラス転移温度以上、すなわち、6
0〜110℃程度の温度で10〜17倍に延伸するのが
適当である。また、延伸は2段以上の多段で行うことが
好ましく、1段延伸では充分延伸することが困難で高強
度のフィラメントを得ることが困難である。延伸された
フィラメントは、次いで50〜110℃の温度の雰囲気
中で強緩処理され所望の特性を有するフィラメントが製
造される。この場合の強緩律は1〜5%が適当である。
このようにして得られるこの出願発明のフィラメント
は、前述のような優れた強延伸度特性、低温収縮性と微
生物崩壊性とを有するものである。なお、この出願発明
のフィラメントの繊度は、用途により適宜選択される。
また、必要に応じて、酸化促進剤、顔料等の添加剤を含
むことができる。
【0012】この出願発明に使用する吸水性繊維として
は、橋かけポリアクリル酸塩、デンプン/アクリロニト
リル共重合体、イソブチレン/マレイン酸塩、デンプン
/ポリアクリル酸塩などの高吸水性ポリマーからなる繊
維、通常の繊維の表面にこれらの高吸水性ポリマーを被
覆もしくは付着した繊維、または通常の繊維に多数の親
水性官能基を導入した繊維などが使用できる。とくに、
アクリル系繊維の表面をアクリル系の高吸水性ポリマー
で被覆した繊維、アクリル系繊維の表面をアルカリ加水
分解処理した繊維、セルロース繊維をカルボキシメチル
化した繊維などは吸水膨潤能力に優れるにもかかわら
ず、吸水時に繊維形態が崩れにくいのでよい。
【0013】この出願発明に使用する不織布は、前記の
低温収縮性繊維と吸水性繊維とを含む繊維ウェブを形成
し、これにニードルパンチ法、あるいはステッチボンド
法などにより絡合することによって製造される。不織布
の製造にあたっては、製造工程中に低温収縮性繊維が収
縮する温度にならないようにすることが望ましいため、
不織布の繊維結合工程として絡合による製造工程がとら
れる。前記低温収縮性繊維は不織布の長手方向に配向さ
せると、長手方向には収縮しても幅方向には収縮しなく
なり、いわゆる幅引きを生じなくなる。このため上記繊
維ウェブとしては、例えば、一方向性の繊維ウェブ、ま
たは、低温収縮性繊維を含む一方向性の繊維ウェブとこ
れと交差する吸水性繊維を含む繊維ウェブとを積層した
繊維ウェブを用いることが望ましい。また、この出願発
明に使用する複合不織布は、吸水性繊維を含む繊維ウェ
ブと、前記の低温収縮性フィラメントを引き揃えたも
の、又は低温収縮性フィラメントから作製された織物又
は編物と積層し、この積層物にニードルパンチ法、ある
いはステッチボンド法などの絡合手段を施すことによっ
て製造される。複合不織布に用いる繊維ウェブは吸水性
繊維だけで構成してもよいが、ポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、レーヨ
ン繊維、羊毛などの公知の繊維と混合する方が吸水時の
布強度を維持できるのでよい。繊維ウェブ中に占める吸
水性繊維の量は10〜60%、より好ましくは20〜5
0%がよい。低温収縮性フィラメント又は低温収縮性フ
ィラメントを用いた編織物と繊維ウェブとは一層ずつ積
層してもよいが、複数層積層してもよく、例えば、低温
収縮性フィラメント又は低温収縮性フィラメントを用い
た編織物を2つの繊維ウェブ層で挟んだ構造としてもよ
い。積層物はニードルパンチなどの絡合手段によって繊
維を絡み合わされることによって一体化され、複合不織
布となる。絡合手段としてステッチボンド法を使用する
場合には、前記積層物を作製せず、低温収縮性フィラメ
ントをステッチ糸として繊維ウェブにステッチし、複合
不織布としてもよい。なお、低温収縮性フィラメントは
複合不織布の長手方向に用いられることが望ましく、例
えば、低温収縮性フィラメントを引き揃えたものを使用
する場合には、この引き揃える方向と複合不織布の長手
方向を一致させればよく、また、低温収縮性フィラメン
トを織物などとして用いる場合には、タテ糸のみを低温
収縮性フィラメントで構成し、タテ糸と複合不織布の長
手方向とを一致させるとよい。この様にすると、複合不
織布は長手方向にのみ収縮し、幅方向の寸法は一定とな
るので、ギブス用布材、包帯などとして用いた場合に、
収縮処理しても幅引きが生じず、身体に巻いた不織布と
不織布との間に隙間が生じる心配がない。
【0014】この出願発明の湿布材を使用する場合に
は、湿布剤を患部に巻いた後、ハンドドライヤーなどで
加熱することにより収縮させ、この後、水を吸収保持さ
せて患部の冷却に用いる。なお、水には冷水を用いると
よく、また、冷却剤や消炎剤などの薬効成分が含まれて
いてもよい。湿布材を熱収縮処理させる場合の熱処理温
度は、低温収縮性フィラメントが収縮する45〜70℃
が好ましく、とくに50〜60℃が好ましい。
【0015】
【実施例】
実施例1 繊度3デニール、繊維長51mmの低温収縮性繊維(ユ
ニチカ株式会社製ポリカプロラクトン・ファイバーPC
L)100%からなる目付25g/m2の一方向性ウェ
ブと、繊度3デニール、繊維長51mmのポリエステル
繊維70%と繊度3デニール、繊維長51mmの吸水性
繊維(日本エクスラン株式会社製ランシール)30%と
からなる目付50g/m2のクロスレイウェブとを積層
し、ニードルパンチによって繊維を絡合して目付75g
/m2、厚み0.85mmの不織布からなる湿布材を得
た。得られた湿布材を低温収縮性繊維の配向方向と長手
方向とが一致するように、5cm幅のテープ状に裁断
し、右手中指の第1関節上に2周巻いた。この後、約5
5℃の温度となるようにヘアードライヤーで加熱したと
ころ、湿布材は長手方向に収縮し、中指に密着固定し
た。次いで、この指を氷水に漬けたところ、湿布材中の
吸水性繊維が冷水を吸水して膨潤ゲル化した。指を氷水
から出し、余分な水を除いたところ、2〜3時間後も水
は保持されており冷却効果は十分であった。また、再び
水に漬けたところ、水を再吸収した。
【0016】実施例2 タテ糸に繊度6デニールの低温収縮性フィラメント12
本からなるマルチフィラメント(ユニチカ株式会社製ポ
リカプロラクトン・ファイバーPCL)を、ヨコ糸に繊
度100デニールのポリエステルフィラメントを使用
し、織密度をタテ18本/インチ、ヨコ5本/インチと
した目付60g/m2の織物を作製する。この織物と、
繊度6デニール、繊維長64mmのポリエステル繊維7
0%と繊度3デニール、繊維長51mmの吸水性繊維
(日本エクスラン株式会社製ランシール)30%とから
なる目付40g/m2の繊維ウェブとを積層し、ニード
ルパンチによって繊維を織物に絡合して目付100g/
2、厚み0.7mmの複合不織布からなる湿布材を得
た。得られた湿布材を低温収縮性フィラメントのタテ糸
の方向と長手方向とが一致するように、10cm幅のテ
ープ状に裁断し、右ひざに2周巻いた。この後、約55
℃の温度となるようにヘアードライヤーで加熱したとこ
ろ、湿布材は長手方向に収縮し、ひざに密着固定した。
次いで、このひざに巻いた湿布材に氷水を付与したとこ
ろ、湿布材中の吸水性繊維が冷水を吸水して膨潤ゲル化
した。余分な水を拭取ったところ、2〜3時間後も水は
保持されており冷却効果は十分であった。また、固定性
は実施例1の湿布材よりも優れていた。
【0017】実施例3 繊度3デニール、繊維長51mmのポリエステル繊維7
0%と繊度3デニール、繊維長51mmの吸水性繊維
(日本エクスラン株式会社製ランシール)30%とから
なる目付70g/m2の繊維ウェブを、ニードルパンチ
により繊維を絡合して不織布を得た。この不織布にステ
ッチ糸として繊度3デニールの低温収縮性モノフィラメ
ント12本からなるマルチフィラメント(ユニチカ株式
会社製ポリカプロラクトン・ファイバーPCL)を使用
し、マイヤー社のラッセル機により、1インチ当たり1
0本のステッチを施して ステッチボンド不織布からな
る湿布材を得た。得られた湿布材を低温収縮性フィラメ
ントのステッチ糸の方向と長手方向とが一致するよう
に、5cm幅のテープ状に裁断し、実施例1と同様の方
法で使用試験を行った。その結果、冷却効果は十分であ
り、収縮による密着固定にも優れていた。
【0018】
【発明の効果】この出願発明の湿布材は低温収縮性を有
するため、身体に装着した状態で熱を加えて収縮させる
ことができるので、簡便に身体の形状にフィットするよ
うに装着することが可能であり、しかも、その状態で水
を吸水保持させることができるため、患部などを効率よ
く冷やし、ハレや痛みを和らげることができる。とく
に、低温収縮性フィラメントを湿布材の長手方向に配置
した場合、長手方向にのみ収縮し、幅引きが生じず、確
実に患部を覆うことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性繊維と低温収縮性繊維とを含む繊
    維ウェブを絡合した不織布からなることを特徴とする湿
    布材。
  2. 【請求項2】 吸水性繊維を含む繊維ウェブと、低温収
    縮性フィラメント又は低温収縮性フィラメントを用いた
    編織物とを絡合した複合不織布からなることを特徴とす
    る湿布材。
  3. 【請求項3】 低温収縮性フィラメントが複合不織布の
    長手方向に用いられていることを特徴とする請求項2に
    記載の湿布材。
  4. 【請求項4】 低温収縮性フィラメントが、高密度ポ
    リエチレンにポリカプロラクトンを3〜30重量%混合
    した組成物からなり、(a)引っ張り強度が4g/d以
    上、(b)結節強度が3g/d以上、(c)切断伸度が5%以
    上であることを特徴とする請求項2に記載の湿布材。
  5. 【請求項5】 低温収縮性フィラメントが、ポリエチレ
    ンを主成分とし、1.5〜7.0重量%一酸化炭素また
    はこれと他のエチレン性不飽和化合物とを共重合した変
    性ポリエチレン20〜50重量%、ポリカプロラクトン
    3〜30重量%および高密度ポリエチレン20〜77重
    量%とからなり、(a)引っ張り強度が3g/d以上、(b)
    結節強度が2g/d以上、(c)切断伸度が5%以上であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の湿布材。
JP20020993A 1993-07-21 1993-07-21 湿布材 Pending JPH0731640A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7780279B2 (en) 2003-10-23 2010-08-24 Fujifilm Imaging Colorants Limited Radiation-curable inks
JP2013501577A (ja) * 2009-08-10 2013-01-17 スメトリア、エルエルシー 冷却製品および方法

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