JPH07314917A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

Info

Publication number
JPH07314917A
JPH07314917A JP6111146A JP11114694A JPH07314917A JP H07314917 A JPH07314917 A JP H07314917A JP 6111146 A JP6111146 A JP 6111146A JP 11114694 A JP11114694 A JP 11114694A JP H07314917 A JPH07314917 A JP H07314917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
sheet
receiving sheet
image
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6111146A
Other languages
English (en)
Inventor
Rumiko Kamimura
留美子 上村
Hidetada Sawamoto
英忠 澤本
Toshihiro Minato
敏宏 湊
Shigeo Hayashi
滋雄 林
Yukio Kusaka
幸雄 日下
Fui Samu
フイ サム
Yoshinori Nakamura
▲吉▼徳 中村
Yoshio Fujiwara
良夫 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Sony Corp
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd, Sony Corp filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP6111146A priority Critical patent/JPH07314917A/ja
Publication of JPH07314917A publication Critical patent/JPH07314917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 染料熱転写プリンターを低温環境下(5℃)
で使用する場合も、白紙カール度が大きくなることな
く、走行トラブルのない熱転写受像シートを提供する。 【構成】 シート状支持体と、このシート状支持体の一
面上に形成され、染料染着性樹脂を主成分として含む染
料受容層と、その反対面に形成され、かつ樹脂成分を含
む背面塗工層とを有する熱転写受像シートにおいて、染
料受容層の厚さt 1 と熱収縮率S1 と弾性率G1 、背面
塗工層の厚さt2 と熱収縮率S2 と弾性率G2 とを、下
記関係式; 1/2(t1 ・S1 ・G1 )≦t2 ・S2 ・G2 ≦3/
2(t1 ・S1 ・G1) が満されるようにコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇華性染料を熱により転
写することにより、染着画像を形成する熱転写受像シー
ト(以下、受像シートと略す)に関するものである。さ
らに詳しく述べるならば、本発明は低温環境下において
染料熱転写プリンターに使用された時、白紙カール発生
の程度が低く、給排紙操作においてトラブルがなく、従
って、プリンター内走行性に優れた受像シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱転写方式のカラーハードコピ
ー、特に鮮明なフルカラー画像をプリントすることが可
能な染料熱転写プリンターが注目されている。このよう
な染料熱転写プリンターにおいて、サーマルヘッドとプ
ラテンロールの間で、イエロー、マゼンタ、シアンの3
色、あるいはこれにブラックを加えた4色の昇華染料の
各々を、上記順番で塗布したインクリボンと受容シート
を重ね合わせ、サーマルヘッドによる加熱により染料を
インクリボンから受像シートに転写し、重ね合わされた
インクを互に拡散して所望の色彩および色密度の画像を
形成する。この際、受像シートはイエローインクの印画
後、サーマルヘッドのまわりを3ないし4回、回転ある
いは往復して各色インクを重ね合わせて、フルカラー画
像を形成するものである。このような染料熱転写プリン
ターにより高画質の印画を高速で受容シート上に転写形
成するためには、シート状支持体の上に昇華性染料に染
着され易い樹脂を主成分とする染料受容層を設けた受像
シートが使用される。
【0003】受像シートは、プリンターの種類によりロ
ール状であったり、また枚葉状片であったりするが、ほ
とんどの受像シートは、枚葉状片として使用されてい
る。枚葉状片の受像シートが、トラブルなく給紙、印
画、排紙されるためには、受像シート間の摩擦係数、受
容シートと搬送ロール間の摩擦係数、受像シートの厚
さ、剛度、寸法安定性、およびカールの有無等が問題に
なる。そのなかでも受像シートにおけるカールの発生
は、給紙や、排紙におけるトラブル発生の大きな原因と
なる。受像シートの白紙カールが大きいと、給紙用のピ
ックアップローラやプリンター内部のロールやガイドに
ひっかかりミスフィードやジャミングが発生する。ま
た、白紙にカールがなく、フラット状であってもミスフ
ィードが生じる場合がある。これは受像シートが、プリ
ンター内を、ロールを抱きながら搬送されるため、受像
シートは、ロール曲面に沿った適度の大きさのカールを
有する方が好ましいためである。特に受像シートの剛度
が大きい場合は、受像シートが曲がりにくゝ、これがジ
ャミング発生の原因となっていた。
【0004】受像シートの白紙カールの大きさは、使用
される環境条件の影響を受ける。プリンターの作動環境
は、一般に5℃から40℃の温度を考慮しておけば充分
であるため、この環境下において受像シートの白紙カー
ルも変化しないこと、あるいはこの変化がプリンター内
における受像シート走行性に支障を来たさない範囲内で
あることなどが必要となる。
【0005】本発明者らは、種々の受像シートについ
て、種々の環境下における白紙カールの変化を測定した
ところ、低温条件下での白紙カールの変化が最も大き
く、そのために、低温条件下では通紙トラブルが起こり
やすいことを見出だした。そのため、低温条件下におい
て白紙カールの小さい受像シートが待ち望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種の染料
熱転写プリンターに使用する受像シートに関し、低温条
件下において白紙カールの大きさの変化が小さく、搬送
性に優れ、給紙および排紙におけるトラブルのない染料
熱転写受像シートを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる熱転写受
像シートは、シート状支持体と、このシート状支持体の
一面上に形成された染料染着性樹脂を主成分として含む
染料受容層と、前記シート状支持体の反対面に形成さ
れ、かつ樹脂成分を含む背面塗工層とを有し、前記染料
受容層および背面塗工層が、下記関係式(I): 1/2・t1 ・S1 ・G1 ≦t2 ・S2 ・G2 ≦3/2・t1 ・S1 ・G1 (I) 〔但し、上式(I)中、S1 は20℃から5℃に温度低
下させたときの染料受容層の乾熱収縮率を表わし、S2
は20℃から5℃に温度低下させたときの背面塗工層の
乾熱収縮率を表わし、G1 は染料受容層の弾性率を表わ
し、G2 は背面塗工層の弾性率を表わし、t1 は染料受
容層の厚さを表わし、t2 は背面塗工層の厚さを表わ
す〕を満足することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の受像シートは、少なくともシート状支
持体と、その表面上に形成され、染料染着性樹脂を主成
分として含み、かつ染料を受容してプリント画像を形成
する表面を有する染料受容層と、前記シート状支持体の
反対面(裏面)上に形成され、樹脂成分を含む背面塗工
層とを有するものである。
【0009】本発明の受像シートに用いられるシート状
支持体としては、コート紙、アート紙、上質紙等の紙基
材、ポリエチレン等の樹脂を紙基材の表裏にラミネート
したラミネート紙、ポリエステル、ナイロン、又はポリ
オレフィン(例えばポリプロピレン)のフィルムはポリ
オレフィン樹脂と無機顔料を主成分とし、2軸延伸さ
れ、かつ多数の空隙(ボイド)を有する多層構造のフィ
ルム等を用いることができる。さらに好ましくは、これ
らの紙、および/又は、フィルムを適宜貼合わせて積層
構造にしたものもシート状支持体として使用できる。本
発明に用いられるシート状支持体の厚さは20μmから
300μmまでであることが好ましい。シート状支持体
の厚さが20μm以下であると、その機械的強度が不十
分となり、得られる受像シートの硬さ、および変形に対
する反発力が不十分となり、印画の際に生じるカールを
十分に防止できないことがあるためである。またその厚
さが300μmを超過すると、得られる受像シートの厚
さが過大になり実用性が低下するからである。すなわ
ち、所定容積のプリンターでは、受像シート収容容積に
限度があり、従って各受像シートの厚さの増大はプリン
ター内収容枚数の低下を招いたり、あるいはプリンター
の容積を大きくすることが必要になり、このため、プリ
ンターのコンパクト化が困難になることがあるからであ
る。
【0010】本発明の受像シートにおいて、シート状支
持体の一表面上に設けられる染料受容層は、インクリボ
ンから転写される昇華性染料を染着し固定し得る染料染
着性樹脂を主成分として含有するものである。このよう
な染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ア
クリル樹脂、セルロース誘導体等を用いることができ
る。本発明の受像シートの染料受容層表面には、プリン
トの際に、サーマルヘッドによる加熱に起因する受像シ
ートとインクリボンとの融着を防ぐ目的で、樹脂架橋
剤、滑り剤、および/又は剥離剤を必要に応じて添加す
ることが好ましい。また必要に応じ、染料受容層中に、
酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤、および/又はその他
の添加剤を加えてもよい。これらの添加剤は、染料受容
層の主成分樹脂と予じめ混合し塗工されてもよいし、別
の被覆層として染料受容層の上に塗工されてもよい。
【0011】かかる染料受容層の厚さは1〜10μmで
あることが好ましく、より好ましくは2〜7μmであ
る。染料受容層が薄すぎると画像が劣化したり、プリン
ト面の光沢が低下する等の欠点を生ずることがある。ま
たそれが厚すぎると効果が飽和し不経済であるばかりか
プリント濃度が低下することがある。
【0012】本発明において、染料受容層、およびその
他の被覆層は、バーコーター、グラビアコーター、コン
マコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター
などのコーターを使用する塗工方法に従って塗工し、乾
燥して形成することが出来る。さらにシート状支持体
の、染料受容層とは反対側の面上に、受像シートの走行
性を改善するために、帯電防止やカール防止を目的とし
た背面塗工層を設ける。
【0013】本発明者らは、常温付近において受像シー
トの優れた搬送性を保証するためには、それを20℃雰
囲気中で染料受容層面を下にして平らな面に置き、カー
ル形成を許したとき、受像シートの4隅の最大高さによ
り表わされる白紙カール度が2mm以上10mm以下である
ことが必要なことを見出だしている。上記常温白紙カー
ル度を達成するためには、下記のような各種の方法を利
用できる。
【0014】(1)多層のフィルムからなる複合基材の
場合は、各種のフィルム成分の貼合せ時に、この成分フ
ィルムに負荷されるテンションをコントロールすること
によって、白紙カール度をコントロールする。 (2)多層のフィルムからなる複合基材の場合は、フィ
ルム成分の各々の間の熱収縮の差を利用して、白紙カー
ル度をコントロールする。 (3)製品をロール状に巻き取る場合に、巻き硬さ、巻
径、紙管の径などを適当に選択することによって白紙カ
ール度をコントロールする。 (4)単層あるいは多層の複合基材の両面に樹脂を押し
出しラミネートする場合、この樹脂層の間の熱収縮の差
を利用して、白紙カール度をコントロールする。 (5)背面塗工層を設けて、白紙カール度をコントロー
ルする。
【0015】しかしながら、上記の方法により20℃雰
囲気中における受像シートの白紙カール度をコントロー
ルしても、低温(例えば5℃)環境下では、白紙カール
度が大きくなってしまい、プリンターの給排紙操作にト
ラブルが発生してしまう。
【0016】本発明者らは、この低温環境下におけるカ
ール発生は、主として染料受容層中の染料染着性樹脂の
収縮に起因するものであることを明らかにした。この収
縮は、程度の差こそあれ、避けられないものなので、こ
れを防ぐためには、シート状支持体の背面側にも、同様
に収縮する樹脂層を塗工すればよいことが予想される。
現実に、背面にも染料染着性樹脂を表面と同じ塗工量を
塗工すれば、低温環境下におけるカールは発生しない。
しかしながら、染料染着層と背面塗工層とでは、その要
求特性が違うため、染料染着層を背面にも塗工すると、
ブロッキングや、プリンターにおける給排紙不良などが
発生する原因となる。
【0017】本発明者らは、低温環境下における受像シ
ートの搬送性を保証する為には、染料受容層と背面塗工
層との間に、下記関係が満たされるような背面塗工層を
選択すればよいことを見出し、本発明を完成させた。 1/2(t1 ・S1 ・G1 )≦t2 ・S2 ・G2 ≦3/
2(t1 ・S1 ・G1) (I) 式(I)において、S1 は20℃から5℃に温度低下さ
せたときの染料受容層の乾熱収縮率の平均値を表わし、
2 は20℃から5℃に温度低下させたときの背面塗工
層の乾熱収縮率の平均値を表わし、G1 は染料受容層の
弾性率を表わし、G2 は背面塗工層の弾性率を表わし、
1 は染料受容層の厚さを表わし、t2 は背面塗工層の
厚さを表わす。
【0018】本発明の受像シートにおいて、背面塗工層
を形成する樹脂成分の種類、量などについて、格別の制
限はないが、一般に、シリコーン化合物、フッ素化合
物、リン酸エステル化合物、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂およびポリウレ
タン樹脂などから選ばれた少なくとも1種からなる樹脂
成分を20重量%(乾燥)以上の含有率で、含むことが
好ましい。背面塗工層には、上記樹脂成分に加えて、カ
チオン性モノマーを重合成分として含むアクリル系重合
体およびカチオン変性アクリルアミド、およびカチオン
澱粉などから選ばれる少なくとも1種からなる添加成分
を含んでいてもよい。
【0019】かかる背面塗工層の厚さは0.1〜10μ
mであることが好ましい。背面塗工層が薄すぎると染料
受容層との滑り性が悪く、プリンターに給紙されない等
の欠点を生ずることがある。また、それが厚すぎると、
効果が飽和し、不経済である。
【0020】本発明の受像シートにおいて、染料受容層
および背面塗工層の乾熱収縮率、弾性率、および厚さ
は、下記のようにして測定することができる。すなわ
ち、染料受容層又は背面塗工層を形成するための塗布液
を、所望染料受容層又は背面塗工層を形成するのに必要
な塗布量をもって、剥離シートの剥離面に塗布し乾燥固
化する。この剥離シートの剥離面は、前記塗布液を撥液
することなく、均一に塗布することができ、かつ乾燥固
化後に、当該固化層を変形することなく容易に剥離する
ことが可能なものであって、例えばポリプロピレンのラ
ミネートなどによって形成された剥離面を有するものを
使用することができる。このようにして形成された剥離
固化フィルムを、熱収縮率、弾性率、および厚さ測定に
供し、得られた各値をもって、当該染料受容層又は背面
塗布層の熱収縮、弾性率、および厚さを表わすこととす
る。
【0021】本発明において、染料受容層および背面塗
布層の乾熱収縮率、弾性率、および厚さは下記方法によ
り測定する。 (1)乾熱収縮率 試験片の温度を20℃から5℃に低下させたときの塗布
方向およびそれに直角な方向の収縮率を測定する。この
測定を10個の試験片について行い、各方向の平均値を
求める。 (2)弾性率 ASTM−D638により、そのSS−TMAを測定
し、10個の試験片の2箇所の成績の平均値を求める。 (3)厚さ JIS P 8111により測定し、10個の試験片の
2箇所の成績の平均値を求める。
【0022】本発明の受像シートにおいて、染料受容層
および背面塗工層は、それぞれ下記表1に示す特性を有
することが好ましい。
【0023】本発明の受像シートにおいて、(t2 ・S
2 ・G2 )の値が、1/2(t1 ・S1 ・G1 )未満で
あると、得られる受像シートのトップカールが大きくな
り、搬送性が悪化するという不都合を生じ、またそれ
が、3/2(t1 ・S1 ・G1)を超過すると、得られ
る受像シートのバックカールが大きくなり、搬送性が悪
化するという不都合を生ずる。
【0024】
【実施例】以下、実施例にもとずいて本発明を詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例および比較例において「部」は、特記のな
いかぎり、「固形分重量部」を示す。
【0025】実施例1 厚さ75μmの白色PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルム(商標:E20東レ製)を芯材として、そ
の表裏面に、無機顔料として、約30%の炭酸カルシウ
ムを含むポリオレフィンとを主成分として含み、2軸延
伸された厚さ50μmの多層構造のフィルム(商標:ユ
ポFPG50、王子油化合成紙製)を、ウレタン系接着
剤でドライラミネート方式で積層貼合してシート状支持
体を作製した。
【0026】次に前記支持体の表面上に下記組成の塗料
−1を乾燥後厚さ5μmとなるように塗工乾燥させて染
料受容層を形成し、別に前記支持体の裏面上に下記組成
の塗料−2を乾燥後厚さが2μmになるように塗工乾燥
させて背面塗工層を形成し、受像シートを作製した。
【0027】 塗料−1 成 分 重量部 酢酸酪酸セルロース樹脂(商標:CAB381−0.1、 100 イーストマンコダック(株)製) シリコーンオイル(商標:SH3746、トーレダウコーニング 3 シリコーン(株)製) イソシアネート(商標:コロネートL、日本ポリウレタン(株)製) 5 上記組成の混合物をトルエン:MEK=5:1の混合溶
剤に溶解して15%溶液とした。
【0028】 塗料−2 成 分 重量部 メチルメタクリレート樹脂 100 上記樹脂をトルエン:MEK=5:1の混合溶剤に溶解
して10%溶液とした。 t1 =5μm,S1 =0.10%,G1 =1.25GPa t2 =2μm,S2 =0.11%,G2 =3.92GPa
【0029】実施例2 塗料−2の代わりに、下記組成を有する塗料−3を乾燥
後塗工厚さが3μmになるように塗工乾燥して背面塗工
層を形成したことを除き、他は実施例1と同様にして受
像シートを作製した。 塗料−3 成 分 重量部 スチレン・メチルメタクリレート樹脂 100 上記樹脂をトルエン:MEK=5:1の混合溶剤に溶解
して10%溶液とした。 t1 ,S1 ,G1 は実施例1に同じ t2 =3μm,S2 =0.11%,G2 =3.20GPa
【0030】実施例3 実施例1と同様にして受像シートを作製した。但し、厚
さ75μmの白色PETフィルム(商標:E20東レ
製)を芯材として用い、無機顔料として、約30%の炭
酸カルシウムを含むポリオレフィンを主成分として含
み、2軸延伸され、かつ厚さ50μmおよび80μmの
多層構造のフィルム(商標:ユポFPG50、FPG8
0、王子油化合成紙製)のそれぞれを、前記芯材の表
面、および裏面に、ウレタン系接着剤でドライラミネー
ト方式で積層貼合せてシート状支持体を作製した。下記
組成を有する塗料−4を、乾燥後の厚さが5μmになる
ように、支持体のFPG50側に塗工乾燥して染料受容
層を形成し、また、前記塗料−2を乾燥後の厚さが1μ
mになるように支持体のFPG80側に塗工乾燥して背
面塗工層を形成し受像シートを作製した。 塗料−4 成 分 重量部 ポリエステル樹脂(商標:バイロン200、東洋紡(株)製) 100 シリコーンオイル(商標:SH3746、トーレダウコーニング 3 シリコーン製) イソシアネート (商標:コロネートL、日本ポリウレタン製) 5 上記組成の混合物をトルエン:MEK=5:1の混合溶
剤に溶解して15%溶液とした。 t1 =5μm,S1 =0.05%,G1 =2.12GPa t2 =1μm,S2 =0.11%,G2 =3.92GPa
【0031】実施例4 実施例3と同様にして受像シートを作製した。但し、下
記組成の塗料−5を乾燥後厚さが5μmとなるように塗
工乾燥して染料受容層を形成し、また塗料−2を乾燥後
厚さ6μmになるように塗工乾燥して背面塗工層を形成
した。 塗料−5 成 分 重量部 塩化ビニル樹脂 100 シリコーンオイル(商標:SH3746、トーレダウコーニング 3 シリコーン製) 上記組成の混合物をトルエン:MEK=5:1の混合溶
剤に溶解して15%溶液とした。 t1 =5μm,S1 =0.19%,G1 =2.85GPa t2 =6μm,S2 =0.11%,G2 =3.92GPa
【0032】比較例1 実施例3と同様にして受像シートを作製した。但し、塗
料−3を乾燥後厚さが7μmになるように塗工乾燥して
背面塗工層を形成して、受容シートを得た。 t1 ,S1 ,G1 =実施例3に同じ t2 =7μm,S2 =0.11%,G2 =3.20GPa
【0033】比較例2 実施例1と同様にして受像シートを作製した。但し、塗
料−2を乾燥後厚さが3μmになるように塗工乾燥して
背面塗工層を形成した。 t1 ,S1 ,G1 =実施例1に同じ t2 =3μm,S2 =0.11%,G2 =3.92GPa
【0034】比較例3 実施例3と同様にして受像シートを作製した。但し、支
持体表面上に塗料−4を乾燥後厚さ7μmになるように
塗工乾燥して染料受容層を形成し、支持体背面上には塗
料−2を乾燥後厚さが7μmになるように塗工乾燥して
背面塗工層を形成した。 t1 =7μm,S1 =0.05%,G1 =2.12GPa t2 =7μm,S2 =0.11%,G2 =3.92GPa
【0035】比較例4 実施例1と同様にして受像シートを作製した。但し、支
持体背面上には下記組成の塗料−6を乾燥後厚さが5μ
mになるように塗工乾燥して背面塗工層を形成した。 塗料−6 成 分 重量部 ポリスチレン樹脂 100 上記樹脂をトルエン:MEK=5:1の混合溶剤に溶解
して10%溶液とした。 t1 ,S1 ,G1 =実施例1に同じ t2 =5μm,S2 =0.11%,G2 =0.08GPa
【0036】評価テスト 実施例1、2、3および比較例1、2各々の受像シート
を、幅99.6mm、長さ140.8mmに断裁し、その白
紙カール度を測定した。白紙カール度の測定は下記のよ
うにして行った。20℃および5℃の環境下に48時間
放置した供試受像シートを、各環境下で染料受容層を下
および上にして平らな面の上に置き、それぞれの4隅
の、前記平面からの最大高さを測定した。
【0037】また受像シートの各々について、20℃お
よび5℃の環境下で昇華ビデオプリンター(商標:CV
P−M3、ソニー(株)製)を用いて搬送性テストを実
施した。搬送トラブルのない場合を「良好」、搬送トラ
ブルのある場合を「不良」と表記した。結果を表2に示
す。実施例および比較例で用いた各樹脂層の熱収縮率、
弾性率、厚さは前記測定方法により測定された。結果を
表3に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の受像シートは、低温環境下(5
℃)で染料熱転写プリンターに使用された時、白紙カー
ル度の大きさの変化が小さく、スムースに給紙され、か
つ排紙トラブルがなく、安定した搬送性を示し、実用的
に価値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湊 敏宏 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内 (72)発明者 林 滋雄 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内 (72)発明者 日下 幸雄 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内 (72)発明者 サム フイ 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社プリントメディア事業部内 (72)発明者 中村 ▲吉▼徳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社プリントメディア事業部内 (72)発明者 藤原 良夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社プリントメディア事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体と、このシート状支持体
    の一面上に形成され、かつ染料染着性樹脂を主成分とし
    て含む染料受容層と、前記シート状支持体の反対面に形
    成され、かつ樹脂成分を含む背面塗工層とを有し、前記
    染料受容層および背面塗工層が、下記関係式(I): 1/2(t1 ・S1 ・G1 )≦t2 ・S2 ・G2 ≦3/
    2(t1 ・S1 ・G1) (I) 〔但し、上式(I)中、S1 は20℃から5℃に温度低
    下させたときの染料受容層の収縮率を表わし、 S2 は20℃から5℃に温度低下させたとき背面塗工層
    の乾熱収縮率を表わし、 G1 は染料受容層の弾性率を表わし、 G2 は背面塗工層の弾性率を表わし、 t1 は染料受容層の厚さを表わし、 t2 は背面塗工層の厚さを表わす〕を満足することを特
    徴とする熱転写受像シート。
JP6111146A 1994-05-25 1994-05-25 熱転写受像シート Pending JPH07314917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6111146A JPH07314917A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 熱転写受像シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6111146A JPH07314917A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 熱転写受像シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07314917A true JPH07314917A (ja) 1995-12-05

Family

ID=14553630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6111146A Pending JPH07314917A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 熱転写受像シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07314917A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014065242A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写システムおよび印画物の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014065242A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写システムおよび印画物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5804302A (en) Web take-up roll
US6352957B2 (en) Thermal transfer image-receiving sheet
JPH07314917A (ja) 熱転写受像シート
JP4385534B2 (ja) 熱転写受容シート
JP3279724B2 (ja) 熱転写受容シート
JPH1044611A (ja) 熱転写カバーフィルム
JPH10166743A (ja) 熱転写受容シートおよびその製造方法
JP3042845B2 (ja) 熱転写受像シート
JP2933088B2 (ja) 熱転写プリンター用受像シート
JPH06255193A (ja) 熱転写記録用受像シート
JP3568303B2 (ja) 染料熱転写画像受容シートの製造方法
JP3484228B2 (ja) 熱転写受像シートの給紙方法
JP3367250B2 (ja) 熱転写受容シート
JPH11180050A (ja) 熱転写受容シート
JP2004058403A (ja) 熱転写受容シート
JPH06305262A (ja) 熱転写受容シート
JP2724700B2 (ja) 透過型原稿作成用被熱転写シート
JPH0924675A (ja) 染料熱転写受容シート
JP3080976B2 (ja) 昇華染料熱転写プリンター用受像シート
JP2000052666A (ja) 染料熱転写受像シート
JPH0825812A (ja) 熱転写受像シートの製造方法
JP2002283750A (ja) 熱転写受像シートおよび染料受容層転写シート
JPH0433894A (ja) 熱転写受像シート
JPH04219292A (ja) 染料熱転写プリンター受像用カットシート
JPH0872419A (ja) 熱転写用染料受像シート