JPH07314852A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH07314852A
JPH07314852A JP10884894A JP10884894A JPH07314852A JP H07314852 A JPH07314852 A JP H07314852A JP 10884894 A JP10884894 A JP 10884894A JP 10884894 A JP10884894 A JP 10884894A JP H07314852 A JPH07314852 A JP H07314852A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高い画品質が得られ、かつ十分な信頼性および
耐久性が得られる焦電効果による静電潜像形成を利用し
た画像記録装置を提供する。 【構成】この画像記録装置は、焦電体層1を有する潜像
電荷保持媒体3と、この潜像電荷保持媒体3を画像信号
に応じて選択的に加熱するための加熱手段としてのサー
マルヘッド4と、潜像電荷保持媒体3の焦電体層1表面
に接触もしくは近接してサーマルヘッド4により加熱さ
れ焦電効果によって発生する潜像電荷保持媒体3上の電
荷を中和する無端状導電性フィルム5とを備える。ま
た、潜像電荷保持媒体3上に形成された静電潜像を帯電
着色媒体によって顕像化する現像器7と、現像された画
像を記録紙11に転写させる転写ローラ12と、記録紙
11に転写された画像を定着する定着器15とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像記録装置に関し、特
にプリンタ、ファクシミリおよび複写機等に適用される
画像記録装置に関し、さらに詳しくは、焦電効果を利用
して形成した静電潜像を帯電着色媒体により現像し、こ
れを記録媒体に転写・定着させることにより画像形成を
行う画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、焦電性材料を利用した画像
記録装置が幾つか開示されている。例えば、米国特許第
3824098号においてバーグマン(Bergma
n)らは、焦電材料にポリフッ化ビニリデン(PVD
F)を使用した複写装置を提案している。この装置は、
原稿を透過したランプ光によって焦電材料表面を加熱す
ることにより静電潜像を形成し、これを帯電させた着色
粒子(トナー)によって現像し、記録紙に転写すること
により原稿の複写像を得るものである。また、バーグマ
ンらは、アプライド・フィジックス・レターズ(App
lied Physics Letters),Vo
l.21(10),1972年,497〜499頁にお
いて、逆極性電荷による潜像形成について触れている。
すなわち、焦電材料の加熱を行った直後に、焦電材料表
面に発生した電荷を中和させると、焦電材料を室温に冷
却した際に加熱時と逆極性の電荷が焦電材料表面に発生
する。こうして形成された逆極性電荷による潜像は、時
間経過に対して比較的安定に保持することができるとい
うことが大きな利点である。
【0003】また、山崎らは、特開昭56−15835
0号において、焦電材料の加熱をレーザ光あるいはサー
マルヘッドにより行う方法を開示している。彼らの記録
方式においても、焦電材料が冷却される際に発生する逆
極性電荷による潜像形成が用いられている。
【0004】ところで上記のバーグマンおよび山崎らの
方式は、加熱時における電荷中和に対して特別な手段が
設けられていない。一方、スネリング(Snellin
g)は、得られる逆極性電荷の量(潜像電荷密度)は加
熱時における電荷中和量に等しいことに着目し、特開平
5−134506号および米国特許第5185619号
において、加熱時に発生する電荷を効率的に中和させる
方法を提案している。すなわち、加熱手段に加熱針を用
い、この加熱針の表面に接地された導電体層を設けるこ
とによって、加熱時に発生する電荷を導電体層を通して
効率的に中和する。
【0005】図6を参照してスネリングの提案した画像
記録装置の基本構成を説明する。潜像が形成される潜像
電荷保持媒体43は、焦電体層44および導電体層45
から成る。焦電体層44に接した加熱針46はコントロ
ーラ48によって制御され、焦電体層44表面を画像信
号に応じて選択的に加熱する。加熱針46の表面には接
地された導電体層47が形成されており、加熱によって
焦電体層44表面に発生した電荷はこの導電体層47を
通して中和される。潜像電荷保持媒体43が冷却される
と、逆極性の電荷が発生し潜像49を形成する。形成さ
れた潜像49は、現像装置50によってトナー現像さ
れ、次いで、転写手段53(スネリングの方式では、こ
の転写手段にも焦電効果を利用している)によって記録
媒体52に転写される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、焦電効
果を利用して静電潜像を形成する場合、逆極性電荷によ
る十分な潜像電荷密度を得るためには、加熱時に発生す
る電荷を効率的に中和することが重要である。
【0007】しかし、上述のスネリングの方式では、加
熱手段の表面に導電体層を形成する必要があり、高密度
に配列されたアレイ状の加熱素子を実現することが困難
である。また、加熱手段表面の導電体層と焦電体層表面
との間に均一な接触状態を確保することが困難であり、
記録濃度の不均一を発生しやすい。さらに、加熱手段表
面の導電体層と焦電体層表面が摩擦接触するために、導
電体層あるいは焦電体層が摩耗し、装置の耐久性および
信頼性を確保することが難しい。
【0008】本発明は上述のような問題点に鑑がみてな
されたものであり、加熱手段表面に導電体層を設けるこ
となく、加熱時における効率的電荷中和を可能とし、そ
の結果、画像品質(解像度、コントラスト、濃度均一
性)に優れ、かつ信頼性の高い画像記録装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像記録装置
は、焦電体層を有する潜像電荷保持媒体と、この潜像電
荷保持媒体を画像信号に応じて選択的に加熱するための
加熱手段と、前記潜像電荷保持媒体の前記焦電体層表面
に接触もしくは近接して前記加熱手段により加熱され焦
電効果によって発生する前記潜像電荷保持媒体上の電荷
を中和する導電性フィルムと、前記潜像電荷保持媒体上
に形成された静電潜像を帯電着色媒体によって顕像化す
る現像手段と、現像された画像を記録媒体に転写させる
転写手段とを少なくとも備える。
【0010】また、本発明の画像記録装置は、前記潜像
電荷保持媒体への潜像形成過程において、前記導電性フ
ィルムが前記加熱手段に対して前記潜像電荷保持媒体と
同方向に相対移動されながら潜像形成すなわち前記潜像
電荷保持媒体の加熱を実行することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の画像記録装置は、前記導
電性フィルムが、無端状フィルムであることを特徴とす
る。
【0012】さらに、本発明の画像記録装置は、前記導
電性フィルムが、帯状フィルムであることを特徴とす
る。
【0013】さらに、本発明の画像記録装置は、前記導
電性フィルムが、導電性微粒子を添加した高分子系材料
からなることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の画像記録装置は、前記導
電性フィルムが、導電性材料からなる薄膜層と、これを
支持する高分子系材料層とを少なくとも備える多層構造
からなることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の画像記録装置は、前記導
電性フィルムが、厚さ方向に熱伝導率が高い熱的異方性
を有する材料層を有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の画像記録装置は、前記導
電性フィルムの前記潜像電荷保持媒体への接触表面が、
ゴム硬度60度以下の高い柔軟性を有する導電性材料か
らなることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の画像記録装置は、前記加
熱手段が、ジュール熱により発熱する微小発熱素子から
なるサーマールヘッドであることを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の画像記録装置は、前記加
熱手段が、前記画像信号に応じて制御されるレーザ光で
あることを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の画像記録装置は、前記潜
像電荷保持媒体が、焦電体層と導電体層との2層からな
る無端状フィルムであることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の画像記録装置は、前記潜
像電荷保持媒体が、導電性ドラムの表面に焦電体層を形
成したものであることを特徴とする。
【0021】
【作用】潜像電荷保持媒体の焦電体層は分子の自発分極
により表面に分極電荷を有しているが、初期状態におい
てこの表面電荷は全て中和された状態となっている。す
なわち、空気中に存在する浮遊電荷や、導電性ブラシ等
の中和手段から供給された電荷が焦電体層表面に付着
し、電気的に中和状態となっている。ここでは、焦電体
の自発分極により焦電体層表面に発生する分極電荷を正
電荷とし、この正電荷と等しい量の負極性の真電荷が焦
電体層表面に付着して中和状態となっている状態を初期
状態と想定して説明する。
【0022】潜像電荷保持媒体は、加熱手段によって画
像信号に応じて局所的に加熱される。潜像電荷保持媒体
の加熱部では、焦電体層内の分子配向状態が変化し、焦
電体層表面に発生する分極電荷の量が減少する。従っ
て、表面に付着した負電荷の量が過剰となり、結果的に
焦電体層表面は負極性に帯電することになる。
【0023】しかし、焦電体層表面には接地された導電
性フィルムが接触あるいは近接されているため、焦電体
層表面に生じた過剰電荷は、すぐに導電性フィルムを通
して除去される。これにより、焦電体層表面は再び中和
状態となる。
【0024】加熱が終了し、潜像電荷保持媒体が初期温
度に冷却されると、焦電体層内部の分極状態も初期状態
に戻る。このとき焦電体層表面は既に導電性フィルムか
ら分離されているため、焦電体層表面の負電荷は不足状
態となり、見かけ上、焦電体層表面は正極性に帯電する
ことになる。つまり、潜像電荷保持媒体の被加熱部分に
は、冷却後に正極性の潜像が形成されることになる。こ
のように、焦電体層の分極電荷と逆の極性を有する電荷
により潜像が形成されることから、本明細書の中ではこ
れを「逆極性電荷による潜像」と呼ぶことにする。
【0025】こうして形成された逆極性電荷による潜像
は、空気中に存在する浮遊電荷が付着することにより徐
々に消失されていくが、こうした現象は一般に時間がか
かり、通常は数時間〜数十時間程度保持される。
【0026】潜像が形成された潜像電荷保持媒体は、帯
電された着色媒体と近接あるいは接触されることにより
着色媒体が焦電体層表面に選択的に付着され、潜像の顕
像化(現像)が行われる。潜像電荷保持媒体上に付着さ
せられた着色媒体は、次いで記録媒体に転写・定着さ
れ、記録媒体上に所望とする画像形成が行われる。
【0027】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例を示す構成図である。
図1を参照すると、この実施例の画像記録装置は、焦電
体層1を有する潜像電荷保持媒体3と、この潜像電荷保
持媒体3を画像信号に応じて選択的に加熱するための加
熱手段としてのサーマルヘッド4と、潜像電荷保持媒体
3の焦電体層1表面に接触もしくは近接してサーマルヘ
ッド4により加熱され焦電効果によって発生する潜像電
荷保持媒体3上の電荷を中和する無端状導電性フィルム
5と、潜像電荷保持媒体3上に形成された静電潜像を帯
電着色媒体によって顕像化する現像器7と、現像された
画像を記録紙11に転写させる転写ローラ12と、記録
紙11に転写された画像を定着する定着器15とから構
成される。
【0028】潜像電荷保持媒体3は、焦電体層1(厚さ
約30μm)と導電体層2(厚さ約0.05μm)の2
層からなるフィルムを無端状にしたベルトである。焦電
体層1および導電体層2の材料は、それぞれPVDFお
よびアルミである。導電体層2は、導電ローラ20を介
して常に接地電位に保っている。
【0029】加熱手段としてのサーマルヘッド4は熱転
写記録用として一般に用いられているライン型サーマル
ヘッドであり、ジュール熱により発熱する微小発熱素子
が約83μmピッチ(300dot/inch)で潜像
電荷保持媒体3の幅方向に一列に並んだ構造をしてい
る。これらの発熱素子をコントローラ16により画像信
号に応じて選択的に発熱させ、潜像電荷保持媒体3を加
熱する。潜像電荷保持媒体3の加熱は、サーマルヘッド
4とプラテンローラ6との間に潜像電荷保持媒体3およ
び導電性フィルム5を挟み込んだ形態で行う。なお、サ
ーマルヘッド4は、この実施例で用いているようなライ
ン型サーマルヘッドに限らず、シリアル型サーマルヘッ
ドを使用することも可能である。
【0030】加熱された潜像電荷保持媒体3の焦電体層
1表面には、焦電効果によって電荷(作用の項で述べた
過剰電荷)が発生するが、これは焦電体層1表面に密着
させた導電性フィルム5を通じて瞬時に中和される。こ
の実施例の導電性フィルム5は耐熱性高分子材料である
ポリアラミドフィルム(厚さ約15μm)を用いてい
る。このフィルムには、カーボン粒子が微小量添加され
ており、103 〜104Ωの導電性が付与されている。
このように、導電性フィルム5として高分子材料中に導
電性粒子を添加したものを用いることにより、十分な機
械的強度および電荷中和に適した導電性を両立すること
が容易となる。
【0031】導電性フィルム5は、潜像形成の際に、潜
像電荷保持媒体3と同方向に同速度で搬送する。これ
は、導電性フィルム5表面が長時間サーマルヘッド4と
プラテンローラ6との間の圧力、および潜像電荷保持媒
体3との摩擦に曝されることによる劣化を防ぐためであ
る。ただし、導電性フィルム5に十分な耐摩耗性・機械
的強度が得られる場合においては、こうした導電性フィ
ルム5の搬送は必ずしも必要でなく、加熱手段表面等に
固定して使用することも可能である。
【0032】加熱が終了した潜像電荷保持媒体3を自然
冷却により室温に戻し、逆極性電荷による潜像17を形
成する。なお、潜像電荷保持媒体3の冷却は、自然冷却
の他、強制空冷あるいはヒートシンクとの熱伝導など強
制的な冷却手段を用いることも可能である。
【0033】潜像電荷保持媒体3上に形成された潜像1
7は、現像器7を用いて現像する。この実施例では、現
像方法に二成分磁気ブラシ現像を用いる。すなわち、絶
縁性および非磁性の着色粒子(トナー)を磁性キャリヤ
粒子と混合し、両者の摩擦によりトナーを帯電させ、キ
ャリヤ表面に付着させた状態の現像剤8を、マグネット
ローラ9を内包したスリーブ10上に保持し、潜像電荷
保持媒体3と接触させることにより、潜像電荷保持媒体
3上の電荷分布に応じて選択的にトナーを付着させ、潜
像の顕像化を行う。
【0034】現像を終えた潜像電荷保持媒体3は、記録
媒体である記録紙11と重ね合わせ、電圧を印加した転
写ローラ12を記録紙11背面から押し当てることによ
り、トナー18を記録紙11表面に静電転写する。転写
ローラ12は、導電性ゴムローラに約+1kVの電圧を
印加して、トナー18の静電転写を行なう。
【0035】トナー18を転写された記録紙11がヒー
トローラ13と圧力ローラ14とからなる定着器15を
通ることにより、記録紙11表面のトナーは一旦溶融状
態になり記録紙11へ定着され、所望とする記録画像1
9となる。
【0036】なお、潜像の現像方法、現像剤の種類、記
録媒体への転写方法、および記録媒体への定着方法など
については、この実施例で用いた方式に限定されるもの
ではなく、従来の電子写真記録で用いられるような他の
方式を用いても同様の効果を得ることが可能である。
【0037】トナー18を記録紙11に転写した後、潜
像電荷保持媒体3は再び潜像形成部(サーマルヘッド
部)に搬送され、次の潜像形成が実行される。これに先
立ち、潜像電荷保持媒体3上に未転写トナーが残存する
場合には、必要に応じてクリーナー(図示せず)を用い
た除去が行われる。
【0038】また、トナーを転写した後の潜像電荷保持
媒体3には、潜像電荷が残存している場合がある。この
場合には、必要に応じて接地した導電性ブラシ(図示せ
ず)等を焦電体層1表面に接触させることにより、簡単
に焦電体層1表面の潜像電荷の中和を行うことができ
る。また、次の加熱が行われる直前に、潜像電荷保持媒
体3は導電ローラ5と接触するために、残存した電荷を
ここで全て中和させることも可能である。すなわち、特
別な潜像中和手段を設けることなく、残存潜像電荷の影
響(ゴーストの発生など)がない良好な画像形成を行う
ことが可能となる。
【0039】上記のような装置構成のもとで記録実験を
実行した結果、平滑性の低い普通紙上に高い記録品質
(解像度300dpi、画像OD値約1.4)を有する
画像記録が可能であることが確認されている。また、連
続記録実験の結果においても、特別な潜像中和手段を設
けなくても、ゴーストのない良好な連続記録が可能であ
り、また、装置全体として十分な耐久性・信頼性が確保
できることが確認されている。
【0040】図2は本発明の第2の実施例を示す構成図
であり、加熱手段としてレーザ光を、導電性フィルムと
して帯状フィルムを用いる実施例を示していて、加熱手
段および導電性フィルム以外の構成要素は第1の実施例
と共通であり、図中の符号も同じものを用いている。図
2を参照すると、この実施例の画像記録装置は、焦電体
層1を有する潜像電荷保持媒体3と、この潜像電荷保持
媒体3を画像信号に応じて選択的に加熱するための加熱
手段としてのレーザ22および光学系23と、潜像電荷
保持媒体3の焦電体層1表面に接触もしくは近接してサ
ーマルヘッド4により加熱され焦電効果によって発生す
る潜像電荷保持媒体3上の電荷を中和する帯状導電性フ
ィルム25と、潜像電荷保持媒体3上に形成された静電
潜像を帯電着色媒体によって顕像化する現像器7と、現
像された画像を記録紙11に転写させる転写ローラ12
と、記録紙11に転写された画像を定着する定着器15
とから構成される。
【0041】潜像電荷保持媒体3の焦電体層1表面と導
電性フィルム25は、プラテンローラ6および透明支持
部材24によって密着される。この実施例で用いる導電
性フィルム25は、図3(a)に示すように、耐熱性高
分子材料からなる支持層31の上に導電体層32を積層
した構造を有している。支持層31にはポリアラミド
(厚さ10μm、カーボン粒子の添加無し)を用い、導
電体層33には柔軟性の高い高分子系材料にカーボン粒
子を添加したもの(厚さ5μm)を用いている。なお、
導電体層32は導電性ローラ29によって接地電位に保
つ。この実施例では、記録終了毎に導電性フィルム25
をローラ26からローラ27に微小量巻き取りながら記
録を行う。これは、導電性フィルム25の摩耗による特
性劣化を防止するためである。
【0042】コントローラ28によって制御されるレー
ザ22から照射されるレーザ光は、光学系23および透
明支持部材24を通して導電性フィルム25に照射され
る。導電性フィルム25の支持層31はレーザ光に対し
て透過性を有するため、レーザ光は導電体層32に吸収
され熱エネルギーに変換される。発生した熱は熱伝導に
より潜像電荷保持媒体3に伝わり、潜像電荷保持媒体3
上には画像信号に応じた温度分布が形成される。なお、
ここではレーザ光を導電性フィルム25の導電体層32
に直接照射しているが、図3(b)に示すように、導電
性フィルム25にレーザ光吸収層33を付与することに
より、効率の良い加熱を実行することが可能となる。ま
た、透明支持部材24は、レーザ光の波長に対して透明
で、かつ潜像電荷保持媒体3の加熱を効率的に行うため
に熱伝導性の低い材料が望ましい。
【0043】加熱された潜像電荷保持媒体3の焦電体層
1表面には、焦電効果により電荷が発生するが、これは
焦電体層1表面に密着された導電性フィルム25の導電
体層32を通じて瞬時に中和される。この実施例では、
導電体層32に柔軟性の高い高分子系材料で形成されて
いるため、潜像電荷保持媒体3と導電体層32の間には
高い密着性が確保され、高効率で均一性の高い電荷中和
が実行される。このように、導電性フィルム25の潜像
電荷保持媒体3への接触表面を、高い柔軟性を有する材
料により構成することにより、導電性フィルム25と潜
像電荷保持媒体3との密着性を向上し、電荷中和の効率
および均一性を上げることができる。導電性フィルム2
5表面の硬度としては、ゴム硬度60以下が望ましい。
潜像電荷保持媒体3は加熱後の冷却に伴い、逆極性電荷
による潜像17を形成する。その後の現像、転写、定着
などの各記録プロセスについては、第1の実施例で示し
たのと同様の方式を用いることにより、記録紙11上に
所望とする記録画像19を得ることができる。なお、こ
の実施例では導電性フィルム25を帯状フィルムとした
が、第1の実施例と同様な無端状フィルムを使用するこ
ともできる。
【0044】図4は本発明の第3の実施例を示す構成図
であり、潜像電荷保持媒体をドラム状とし、加熱手段に
サーマルヘッドを使用する実施例を示している。潜像電
荷保持媒体以外の装置の基本構成は第1の実施例と共通
であり、図中の符号も同じものを用いている。図4を参
照すると、この実施例の画像記録装置は、焦電体層36
を有するドラム状の潜像電荷保持媒体34と、この潜像
電荷保持媒体34を画像信号に応じて選択的に加熱する
ためのサーマルヘッド4と、潜像電荷保持媒体34の焦
電体層36表面に接触もしくは近接してサーマルヘッド
4により加熱され焦電効果によって発生する潜像電荷保
持媒体3上の電荷を中和する無端状導電性フィルム37
と、潜像電荷保持媒体34上に形成された静電潜像を帯
電着色媒体によって顕像化する現像器7と、現像された
画像を記録紙11に転写させる転写ローラ12と、記録
紙11に転写された画像を定着する定着器15とから構
成される。
【0045】潜像電荷保持媒体34は、導電性ドラム3
5(アルミ)の表面に焦電体層36(PVDF、厚さ約
30μm)を形成したものである。導電性ドラム35は
接地電位に保っている。導電性フィルム37は、この実
施例では、図5に示すような、異方性伝熱層38と導電
層39より構成される熱的異方性フィルムから成る。異
方性伝熱層38は、樹脂40中に平均粒径7μmの金の
微粒子41を特定の条件で分散させたもので、フィルム
の厚さ方向のみに大きな熱伝導性および導伝性を付与し
た材料である。このような熱的異方性を有するフィルム
を用いることによって、サーマルヘッドから発生する熱
を効率的に潜像電荷保持媒体34表面に伝え、サーマル
ヘッド表面の温度分布に忠実な温度分布を潜像電荷保持
媒体34上に形成することが可能となる。その結果、熱
的に等方性な導伝性フィルムを用いる場合と比較して、
微小ドットの形成が可能となり、サーマルヘッドの発熱
量制御により良好な階調記録特性が得られる。例えば、
400dot/inchの解像度を有するサーマルヘッ
ドを用いる場合、少なくとも30〜90μmの範囲でド
ット径の変調が可能であることが確認されている。な
お、この実施例では導電性フィルム37に導電層39
(アルミ膜、厚さ約0.1μm)を設け、これを共通電
極としてローラ21により接地しているが、共通電極は
加熱手段の表面に形成し、導電性フィルム37は異方性
伝熱層38のみによって構成することも可能である。ま
た、導電性フィルム37としては、第1および第2の実
施例で使用したものも使用することもできる。
【0046】以上、幾つかの実施例をもって本発明を詳
細に説明したが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。例えば、上記の実施例においては加
熱手段としてサーマルヘッドあるいはレーザ光を用いて
いるが、光シャッタ等を用いたランプ加熱、フラッシュ
加熱など、あらゆる加熱手段を用いることによっても同
様の効果が得られることは明白である。また、上記の実
施例において、潜像電荷保持媒体はベルト状あるいはド
ラム状としたが、平板状など、他の形状のものを用いて
も同様の効果を得ることが可能である。潜像電荷保持媒
体の材質についても、上記実施例それぞれのものが互い
に使用可能である。さらに、上記の実施例において、記
録媒体は全て紙としたが、その他様々な記録媒体に対し
て本発明が有効であることは明白である。また、記録媒
体に対する着色媒体の定着は必ずしも必要でなく、一時
的に記録媒体上に着色媒体を保持することにより、表示
板等、一時的に情報表示する機器への応用も可能であ
る。また、上記の実施例において、着色媒体は全て着色
粒子(粉体トナー)としたが、液体トナー、液状インク
など、他の形態の着色媒体を使用してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
焦電体層を有する潜像電荷保持媒体と、この潜像電荷保
持媒体を画像信号に応じて選択的に加熱するための加熱
手段と、潜像電荷保持媒体の焦電体層表面に接触もしく
は近接して加熱手段により加熱され焦電効果によって発
生する潜像電荷保持媒体上の電荷を中和する導電性フィ
ルムと、潜像電荷保持媒体上に形成された静電潜像を帯
電着色媒体によって顕像化する現像手段と、現像された
画像を記録媒体に転写させる転写手段とを少なくとも備
えることにより、加熱手段の表面に導電体層を直接付与
することなしに効率的な電荷中和が可能となる。これに
より、解像度の高い加熱手段の使用が可能になると共
に、潜像電荷保持媒体と中和手段との接触を安定かつ均
一に確保することが容易となり、画像品質の優れた記録
が実行できる。
【0048】また、本発明によれば、潜像電荷保持媒体
への潜像形成過程において、導電性フィルムが加熱手段
に対して潜像電荷保持媒体と同方向に相対移動されなが
ら潜像形成すなわち潜像電荷保持媒体の加熱を実行する
ことにより、潜像電荷保持媒体と中和手段(導電性フィ
ルム)の摩擦接触を低減でき、信頼性・耐久性の高い装
置の実現が可能となる。また、潜像電荷保持媒体と導電
性部材の密着性を一層確保しやすくなり、均一性の高い
画像記録が可能となる。
【0049】また、本発明によれば、導電性フィルム
が、導電性微粒子を添加した高分子系材料、または、導
電性材料からなる薄膜層と、これを支持する高分子系材
料層とを少なくとも備える多層構造からなることによ
り、高い機械強度を有し、かつ電荷中和に十分な特性を
有する導電性フィルムを実現することが可能となる。
【0050】また、本発明によれば、導電性フィルム
が、厚さ方向に熱伝導率が高い熱的異方性を有する材料
層を有することにより、導電性フィルム面内での熱伝導
を抑制し、微小ドットの形成が可能となる。これによ
り、高い階調記録特性を得ることができ、なめらかな中
間調記録が可能となる。
【0051】さらに、本発明によれば、導電性フィルム
の潜像電荷保持媒体への接触表面が、ゴム硬度60度以
下の高い柔軟性を有する導電性材料からなることによ
り、潜像電荷保持媒体と導電性フィルムの両表面間に高
い密着性を確保することが可能となり、その結果、潜像
形成過程において、電荷中和の効率および均一性を向上
でき、高画質記録に対して更に一層の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の導電性フィルムの構成を説明する図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図5】本発明の熱的異方性を有する導電性フィルムの
構成を説明する図である。
【図6】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 焦電体層 2 導電体層 3 潜像電荷保持媒体 4 サーマルヘッド 5 導電性フィルム 6 プラテンローラ 7 現像器 8 現像剤 9 マグネットローラ 10 スリーブ 11 記録紙 12 転写ローラ 13 ヒートローラ 14 圧力ローラ 15 定着器 16 コントローラ 17 潜像 18 トナー 19 記録画像 20 導電ローラ 21 ローラ 22 レーザ 23 光学系 24 透明支持部材 25 導電性フィルム 26,27 ローラ 28 コントローラ 29 導電性ローラ 31 支持層 32 導電体層 33 レーザ光吸収層 34 潜像電荷保持媒体 35 導電性ドラム 36 焦電体層 37 導電性フィルム 38 異方性伝熱層 39 導電層 40 樹脂 41 微粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03G 15/05 B41J 3/20 117 Z 29/00 H G03G 15/00 115

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦電体層を有する潜像電荷保持媒体と、
    この潜像電荷保持媒体を画像信号に応じて選択的に加熱
    するための加熱手段と、前記潜像電荷保持媒体の前記焦
    電体層表面に接触もしくは近接して前記加熱手段により
    加熱され焦電効果によって発生する前記潜像電荷保持媒
    体上の電荷を中和する導電性フィルムと、前記潜像電荷
    保持媒体上に形成された静電潜像を帯電着色媒体によっ
    て顕像化する現像手段と、現像された画像を記録媒体に
    転写させる転写手段とを少なくとも備えることを特徴と
    する画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記潜像電荷保持媒体への潜像形成過程
    において、前記導電性フィルムが前記加熱手段に対して
    前記潜像電荷保持媒体と同方向に相対移動されながら潜
    像形成すなわち前記潜像電荷保持媒体の加熱を実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記導電性フィルムが、無端状フィルム
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記導電性フィルムが、帯状フィルムで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性フィルムが、導電性微粒子を
    添加した高分子系材料からなることを特徴とする請求項
    1〜4記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記導電性フィルムが、導電性材料から
    なる薄膜層と、これを支持する高分子系材料層とを少な
    くとも備える多層構造からなることを特徴とする請求項
    1〜4記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性フィルムが、厚さ方向に熱伝
    導率が高い熱的異方性を有する材料層を有することを特
    徴とする請求項1〜4記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記導電性フィルムの前記潜像電荷保持
    媒体への接触表面が、ゴム硬度60度以下の高い柔軟性
    を有する導電性材料からなることを特徴とする請求項1
    〜7記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段が、ジュール熱により発熱
    する微小発熱素子からなるサーマールヘッドであること
    を特徴とする請求項1〜8記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱手段が、前記画像信号に応じ
    て制御されるレーザ光であることを特徴とする請求項1
    〜8記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 前記潜像電荷保持媒体は、焦電体層と
    導電体層との2層からなる無端状フィルムであることを
    特徴とする請求項1〜10記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 前記潜像電荷保持媒体は、導電性ドラ
    ムの表面に焦電体層を形成したものであることを特徴と
    する請求項1〜10記載の画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114643780A (zh) * 2020-12-21 2022-06-21 罗兰Dg有限公司 喷墨打印机

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